理想の高齢者共同住居を目指す高橋英興さん(コミュニティネット代表取締役)/地域連携コーディネーター養成講座2013

地域連携コーディネーター養成講座へ

今夜は大学院に聴講へ向かいました。

大学院の玄関にて

大学院の玄関にて


今年も『地域連携コーディネーター養成講座』を受講しています。



理想の高齢者向けの住まいを目指して

今夜は、高齢の方々の住まいについて(株)コミュニティネット代表取締役社長の高橋英興さんを講師にお話を伺いました。

高橋英興さんによる講義

高橋英興さんによる講義


高齢の方々の住まいについて学び始めると、『ゆいま~るシリーズ』と名付けられた取り組みの数々に先進的な好事例として出会うことになります。

それを手がけてきたのが高橋さんです。

理想の高齢者共同住居をめざして〜ゆいま~るシリーズの展開〜

理想の高齢者共同住居をめざして〜ゆいま~るシリーズの展開〜


高橋さんが課題として具体的に取り組みを行なっているのが、下の6点です。

  1. 介護・看護・医療の連携による地域包括ケア
  2. 団地の再生
  3. 地域コミュニティの創生
  4. 高齢者の生きがいと仕事づくり
  5. 農村と年の移住交流促進
  6. 環境の保全と食の自給自足を拡大

高橋さんの取り組みが紹介されるのはどうしても『高齢者向け住宅』というカテゴリーや文脈であることが多いのですが、実際の高橋さんの仕事は『高齢者だけが暮らす住宅』ではありません。

高橋さんは『地域コミュニティ』を作っている、というのがより正確だと思います。



多世代が暮らす「日暮里コミュニティ」

荒川区の中学校が廃止された跡地を利用して、2003年6月に開設されたのが『日暮里コミュニティ』です。

中学校の跡地利用

中学校の跡地利用


まさに象徴的なのですが、高齢者の為だけの建物ではなく、多世代が暮らす新たなコミュニティが創り出されました。

         

  • 12階 眺めの良いお風呂
  • 7〜11階 ライフハウス(高齢で自立の方)
  • 4〜6階 シニアハウス(高齢で介護が必要な方)
  • 2〜3階 コレクティブハウス(多世代が暮らす)
  • 1階 保育園、クリニック、食堂、多目的室など

中・高層階の『ライフ&シニアハウス日暮里』は、『有料老人ホーム』という扱いになっています。

低層階の日本で初めての本格的な多世代型コレクティブハウス『かんかん森』はとても有名で、本も数冊出版されています。

現在、0〜87歳まで、37人の大人と15人の子どもたちが住んでいるそうです。

多世代が暮らす日暮里コミュニティ

多世代が暮らす日暮里コミュニティ


1階の多目的室でのイベントや食堂などをはじめ、保育園・クリニックの利用など、あらゆる機会を通して、こどもたちとその親などの若い世代と高齢の方々が日常的に交流があるそうです。



高橋さんの実績の数々

他にも様々な実績があります。

駅前再開発型

駅前再開発型


駅前の再開発、UR団地のリフォーム、過疎地での事例など、それぞれが持つ課題(ピンチ)をより良く発展させるチャンスに変えていっています。

下は『ゆいま~る多摩平の森』

リフォーム型

リフォーム型

サテライト住戸

サテライト住戸

下は『ゆいま~る那須』

ゆいま~る那須

ゆいま~る那須



横須賀にも「理想的な高齢者共同住居」を実現したい

かねてからフジノは、『サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)』が全く無い横須賀市の現状を問題視しています。

市長に対しても『サ高住』が設置されるよう求めてきました。

今夜の講義を聴いて、単に『サ高住』が作られるだけではダメで、もっと深い取り組みの必要性を感じました。

  • 作られる前の段階から暮らすことになる人々と議論を重ねて、ともに作っていくこと。

  • 高齢者だけが暮らす住まいではなく、多世代が暮らす住まいを作るべきこと。

これは絶対に実現したいです。



「地域連携コーディネーター養成講座2012」を修了しました

「地域連携コーディネーター」の修了証をいただきました

カフェトークを終えると、大急ぎで東京・青山一丁目へ向かいました。

大学院


国際医療福祉大学院で、聴講です。

半年にわたって受講してきた『地域連携コーディネーター養成講座2012』も、ついに今夜で最終回です。

フジノ


ちょうど1年前(2012年12月30日)、この本を読み終えました。

読み始めた頃は書かれている内容が全く理解できなくて、とても苦労しました。とにかく必死に食らいついて読んだ本です。

『地域連携コーディネーター養成講座』(武藤正樹著、日本医学出版、2010年)です。

19book

「まえがき」より引用します。

制度的には整備されつつある『地域連携』であるが、実際にそれを動かす人の養成が追いつかない。

特にこれからの連携の担い手は、医療と介護・福祉の両方を理解し、双方の橋渡しを行える人材が求められている。

こうした視点から、医療福祉の専門職を要請する国際医療福祉大学大学院では、医療と介護・福祉を結ぶ人材養成講座を2009年より始めた。

それが『地域連携コーディネーター養成講座』である。

この講座は大学院の公開講座として毎週土曜日の夕方、15回シリーズで行なったが、毎回100人以上の様々な医療や介護・福祉職種の参加者を得て、大好評だった。

本書はこの養成講座に出ていただいた各講師に講義内容をもとに執筆していただいたものだ。

2009年に開講されたこの『地域連携コーディネーター養成講座』が、その後も続けて開催されていることを、後日、知りました。

2012年度も、後期から開催されることを知り、「絶対に参加しなければならない」と決心してきました。

討論

高橋紘士先生による講義の様子


体調や仕事でどうしても欠席せざるをえない日は、インターネット同時中継あるいは録画で学びました。

どの講義もとても手強くて、出席した講義も録画を繰り返して見直しました。

1

地域連携の理論と政策・制度と実践

厚労省医政局在宅医療推進室
山岸 暁美
国際医療福祉大学大学院
教授 高橋 紘士・武藤 正樹

2

地域連携の手法の開発と展望

国立保健医療科学院統括研究官
筒井 孝子

3

地域連携の理論的基礎
~地域包括ケアの 社会理論へ

一橋大学社会学研究科
准教授 猪飼 周平

4

地域連携を支えるICT

桜新町アーバンクリニック
遠矢 純一郎

5

認知症ケアにおける地域連携

東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と介護予防研究チーム部長 粟田 主一

6

地域連携における保険者(市町村)の役割と地域 ケア会議の進め方と意義

埼玉県和光市健康福祉部部長
長寿あんしん課課長 東内 京一

7

地域の医師会は地域連携のため何をすべきか
~尾道方式の普及のために

尾道市医師会地域医療研究所所長
岡山大学医学部臨床教授 片山 壽

8

病院の地域連携機能の強化の試み
~医療福祉支援センターの創設と成果

愛媛大学医学部付属病院
医療福祉支援センター 櫃本 真聿

9

地域連携における社会福祉士の役割

金沢市地域包括支援センター
とびうめ所長 中 恵美

10

地域社会に関わる医療機関
~多摩ニュータウンでの経験から

医療法人天翁会理事長 天本 宏

11

退院支援から地域連携へ

在宅ケア移行支援研究所
宇都宮 宏子

12

地域連携における薬剤師の役割

ファルメディコ代表取締役社長
一般社団法人日本在宅薬学会理事長 狭間 研至

13

地域連携パスから地域連携プラットフォームへ
~三方よし研究会の実践

前滋賀県医師会副会長
三方よし研究会会長 小鳥 輝男

14

小規模多機能型居宅介護拠点がとりくむ地域連携 ~鞆の浦さくらホームの実践

広島県福山市鞆の浦さくらホーム
石川 裕子

15

地域連携の今後の展望

厚生労働省在宅医療推進室
山岸 暁美
国際医療福祉大学大学院教授
久常 節子・武藤 正樹・高橋 紘士



最終回の今夜は、高橋紘士先生による振り返りとまとめでした。ラスト30分は、生徒によるディスカッションでした。

高橋先生


こうして1年がかりの決意で、聴講し続けてきました。

修了証


なんとかフジノは修了証を頂くことができましたが、まだまだです。

昨年よりも確実に成長したのは実感しています。

けれども、養成講座の目的である「医療と福祉の両方を理解し、双方の橋渡しを行える人材」になることも「医療と福祉の壁を越えて、職種や専門の壁を越えて」いくことも、まだ完全にムリです。

政治家としてそれができるようにならなければいけない。2050年どころか、2025年の横須賀も守ることができない。

もっと頑張らなければ、と自分に言い聞かせて、もっともっと学んでいこうと思います。