公約では「自治基本条例」制定を訴えていても本音では「住民自治」を否定している吉田市長

一般質問を文字起こししました

6月6日の本会議でフジノが市長に対して行なった一般質問を、文字起こししてみました。

まず、「大楠は悪者扱いされている」という吉田市長の発言の有無、それはどのような意図で成された発言なのかの認識をただした質疑についてご紹介します。

〜ここから文字起こししたものです〜

4.吉田市長が地域住民を「悪者扱い」したという発言の有無とその真意について

市のホームページやマスメディアの報道には一切取り上げられていませんが

漁網受け入れに反対する市民の方のブログやチラシによれば、4月28日(日)に開催された芦名町内会総会に出席した吉田市長は、漁網受け入れを再度要請したとされています。

ブログ「横須賀の学校教職員・こどもを守りたい」2013年5月10日より引用

ブログ「横須賀の学校教職員・こどもを守りたい」2013年5月10日より引用


その際、住民の方々に対して

「このままでは大楠は悪者になっている」

という趣旨の発言をしたとされています。

芦名のみなさんが『住民自治』として受け入れの賛否を問うた結果、「受け入れをしない」という結論に至ったにも関わらず、市長はその結果を尊重せずに「悪者扱いする」ということは、あってはなりません。

吉田雄人マニフェスト2009より

吉田雄人マニフェスト2009より


市民による『住民自治』を進める為に『自治基本条例』を新たに制定したい、『住民投票制度』と『地域運営協議会』を設置したい、と提案してきた吉田市長であるにも関わらず、

芦名のみなさんによる『住民自治』の結果を侵害するような発言は、言っていることとやっていることが完全に矛盾しています。

そこで、まず事実関係を市長に伺います。

【質問】
(1)吉田市長はこの指摘どおりに芦名町内会に出席したのでしょうか。出席したのが事実であれば、どのような発言をしたのか、具体的にご説明下さい。

【質問】
(2)吉田市長は「大楠は悪者になっている」という発言をしたのでしょうか。

続いて、ご自身の発言に対する認識を伺います。

【質問】
(3)発言が事実ならば、地元住民のみなさまは「誰」から「悪者扱い」されているのでしょうか。

吉田市長からでしょうか。被災地の方々からでしょうか。メディアからでしょうか。お答え下さい。

【質問】
(4)もしも横須賀市民が他者から「悪者扱い」されているのであれば、吉田市長が成すべきことは『市民の盾』となって市民を守ることではないでしょうか。

お答え下さい。

市長の答弁

芦名町内会総会に出席したのか、その発言はどのようなものかというご質問を頂きました。

4月8日に箱根町が岩手県広野町の漁網100トンを上限に受け入れる検討を開始することが発表されました。

「状況は変わってきている」と思い、「県の説明を再度聴いてほしい」とお願いをする為に芦名町内会総会に出席いたしました。

具体的な発言は、

  • 大楠連合町内会が実施した意向調査の結果は重く受け止めている。
  • 洋野町の高く積まれた漁網を観て早く処理しなければ復興は無いと思う。
  • 受け入れを前提とするのではなくてもいいから、県の説明を再度聴いてほしい。

という内容でした。

次に「大楠は悪者になっている」という発言をしたのか、また「発言したのであれば、誰から悪者扱いされているのか」というご質問をいただきましたので、合わせて回答をいたします。

私は、いろいろな人から「大楠の方々が今回の件で誤解等により悪者扱いされている」という声を聞き、発言をいたしました。

次に、「もしも横須賀市民が悪者扱いされているならば、『市民の盾』となって市民を守るべき」というご指摘を頂きました。

平成24年11月の『意向調査』の時は、「なんで芦名だけが被災地のごみを受け入れなければいけないのか」という声がありましたが、箱根町が岩手県広野町の漁網を上限100トンまで引き受ける、そういう検討が開始されたことで状況が変わってきました。

『市民の盾』となるという意味では、もう1度県の説明を聴くという姿勢を示してもらうことで、誤解を解くことができるのではないかと思い、行動をいたしました。

〜ここから一問一答形式での質疑となります〜

フジノの質問

『住民自治』という観点から、僕は今回の芦名町内会についての市長の発言を問いただして一回目の質問を行ないました。

市長は実際に出席をされていた。

そして、発言の内容も実際に市民の方のブログやチラシに書かれている通りだった。

「いろいろな人から悪者扱いされている」と大楠のことを指摘して、発言をされた、と。

この「いろいろな人」というのは一体誰なんですか?

市長の答弁

市役所に対しても、町内会の役員のみなさんに対しても、匿名や、当然メールアドレスなんかが書いてあるパターンもありますが、電話などでそういった悪者扱いされているようなですね、意見というのが寄せられているところです。

フジノの質問

それは具体的に何件、どういうふうな内容で、そして逆に応援するような言葉というのは何件、どういった内容で来ているのでしょうか。

そしてそれは、そういうメールが来ているから、ということで地元住民の人を「悪者扱いされている」と言って良い根拠になるものなのでしょうか。

お答え下さい。

市長の答弁

町内会の役員の方々のところにも相当多数来ているということですが、これについては数字を持っていません。

市の方に寄せられた『災害廃棄物の受け入れに関する意見』については、現在2月までの数字ですけれども、369件入っています。

この中では、正直この場で口にするのもはばかられるような内容の悪口というようなもの、あるいは、当然、受け入れに反対するような立場からのご意見なども頂いているところです。

フジノの質問

答弁漏れがあります。

このうち、何件が「悪者扱い」をしていて、それは市長が地元住民の方々を「『悪者扱い』されている」と言うに至る根拠になりうるのか、この2点をお答え下さい。

市長の答弁

反対、賛成等の件数については市として取っているところですが、その中で横須賀の市民、あるいは大楠の町民のみなさんが悪者扱いされているというのを一件一件ピックアップした数字というのは持っていません。

フジノの質問

僕が申し上げたいのは、『住民自治』を大切にしていきたい、というのが市長のマニフェストの根幹であったはず。

にも関わらず、芦名の方々が、まさに市長が望んでこられた『住民投票』ですよ、それをやって、そして総意が出た。

大楠連合町内会の決定を市長に通知した文書

大楠連合町内会の決定を市長に通知した文書


にも関わらず『住民自治』を損なうような発言を市長が行なっていいのか、その点を聴いているんです。

どうお考えですか。

市長の答弁

まず、『住民投票』ではなくてあくまで『意向調査』の結果だというふうに思っています。

ただ、『意向調査』の結果についても尊重するという立場は私もとっています。

ただこの『意向調査』を取った時点では、大楠の地域のみなさんから「なんで大楠だけなんだ」という意見が強かったというふうに私は承知をしています。

ですから、箱根町が新たに受け入れをしようと手を挙げた中で状況は変わってきている。

その状況が変わってきた中で大楠のみなさんにもう1度被災地の状況であるとか、県が受け入れようとしている漁網の状況であるとか、そういった説明を聞く機会を作って欲しいという、そういうお願いをしてきたところです。

フジノの質問

僕は『住民投票制度』にも『自治基本条例』にも『地域運営協議会』にも賛成しても良いという立場でした。

けれども、実際に進んだ地域である大楠・芦名のみなさんが『意向調査』という名前であっても実質的に『住民自治』のもとで『住民投票』を行ない、そしてその総意をまとめたものを市長は「状況が変わった」というアリバイによって、その『住民自治』を壊す発言を繰り返している。

そんな方が作るような『住民投票条例』『自治基本条例』『地域運営協議会』、作ったってムダですよ。

これはハッキリと申し上げたいと思いたいと思います。

『地域自治』『住民自治』を尊重するということをもう1度お考えになっていただきたいと思います。

(文字起こしはここまでです)

まもなく2012年12月議会/吉田市長は最後に1つだけでも成果を出せるのか?

けさは『議会運営委員会』が開かれました。来週28日(水)から12月議会がスタートします!

市長への一般質問を行なう予定者は12名と多数になりましたので、初日(29日)と翌日の予備日(30日)の2日間にわたって本会議を開きます。

もちろんフジノも市長への一般質問を行なう予定です。質問の順番は、28日の議会運営委員会で抽選によって決まります。

12月議会のポスター

12月議会のスケジュールは下の通りです。

12月議会スケジュール
11月28日議会運営委員会(いわゆる「直前議運」と呼ばれるもので、翌日の一般質問の質疑の順番などが決まります)
11月29日本会議(1日目・市長への一般質問)、教育福祉常任委員会(請願の審査に参考人を呼ぶか否かを議論します)
11月30日本会議(2日目・市長への一般質問、市長から提出議案の説明)
12月3日教育福祉常任委員会と都市整備常任委員会(市長から提出された議案を審議、市民の方々から出された陳情・請願の審議、部局から報告事項を受けてその内容について質疑、所管事項についての質疑など)
12月4日予備日(本会議や委員会が延びると予備日を使用します)
12月5日総務常任委員会と生活環境常任委員会 (市長から提出された議案を審議、市民の方々から出された陳情・請願の審議、部局から報告事項を受けてその内容について質疑、所管事項についての質疑など)
12月6日予備日
12月7日自治基本条例検討特別委員会と防災体制等整備特別委員会
12月10日予備日
12月12日予算決算常任委員会理事会、予算決算常任委員会(予算に関わる議案はここで賛否の採決を行ないます)
12月14日議会運営委員会(討論の順番を決めたりします)、本会議(最終日。委員長による委員会審議の報告、賛否の討論、議案の最終的な採決)、議員研修会

12月議会では、いつもの補正予算案の審議に加えて、吉田市長のマニフェストに関わる3つの議案も審議される予定です。

吉田雄人マニフェストより

吉田雄人マニフェストより

  1. 自治基本条例案(継続審議になっています)
  2. 『住民投票制度』をつくる為の条例案
  3. 『地域運営協議会』をつくる為の条例案

まもなく吉田市長の任期4年間が終わろうとしています。

市長に就任してからこの3年半、吉田市長が選挙で掲げたマニフェストや公約は、ほとんど実現していません。成果といえるものは、ほぼゼロです。

ですから、この3つの条例案は、吉田市長のラストチャンスだと思います。これらさえも実現できないとすれば、もはや次期市長選挙には立候補すべきではない、とフジノは考えています。

2011年1月のフジノの活動日記で書いたことを改めてここに記します。

フジノとしては、市民のみなさまがハッキリと意思表示をできるようになる常設の『住民投票制度』を盛り込んだ自治基本条例の実現こそが、何よりも重要だと考えています。

 

これは吉田市長のマニフェストであるだけでなくフジノが政治家になってからの8年間を通しての悲願でもあります。

 

このまちの主役は、市議会でも市長でも無く、市民のみなさまであるということを制度として保障するのです。

 

この国には『お任せ民主主義』が蔓延しています。それでは絶対にダメなのです。

 

政治家も官僚も万能なんかではありません。市民のみなさまこそが、自分のまちを動かしていく存在なのです。その意識をハッキリと感じていただく為にも住民投票制度を実現することは重要です。

 

眠ってしまっている市民のみなさまの目を覚ます為の劇薬ともいうべき存在が住民投票制度です。

 

これは、絶対に実現しなければいけません。

 

吉田市長にとっては、美術館問題をはじめとする、あらゆる選挙公約・マニフェストが崩れ落ちた2年間でした。これまで成果と言えるものは、ほとんど何も思いつきません。

 

今年、住民投票制度をもりこんだ自治基本条例を実現できるかどうか吉田市長のラストチャンスだとフジノは考えています。

 

この12月議会で「吉田市長の4年間とは何だったのか」の結論が出るのだと思います。

また、地域主権一括推進法によって、横須賀市が福祉施設などの新たな基準を設ける為の議案がたくさん出されます。

フジノたち教育福祉常任委員会では36本の議案を審議する予定です。

市民の方々から出されている請願・陳情についても、とても重要なものがいくつも出されています。例えば、保育園の給食についても小学校同様に放射線量の測定を行なってほしいという請願をはじめ、社会福祉関係の県単独補助制度の維持継続を求める意見書を提出してほしいという陳情などです。

さらに、追加で『教育委員会委員』などの人事案件についての議案も出される予定です。

どの議案・請願・陳情もしっかり議論していきます!