日本に子どものワンストップセンター実現を!/NPO神奈川子ども支援センターつなっぐ設立記念公開講座「子どものSOSを支援につなげる〜私たちに何ができるのか〜」へ

日本に子どものための「ワンストップセンター」を実現する為に「つなっぐ」が立ち上がりました

『NPO法人神奈川子ども支援センターつなっぐ』設立記念の市民公開講座へ参加しました。

会場の関内ホールにて

会場の関内ホールにて


講座の報告の前に、まず『つなっぐ』とは何か・何をめざしているのかを簡単に説明したいと思います。

*ここから先はあくまでもフジノの理解で記したもので『つなっぐ』の正式な文章ではありません。誤解があるかもしれません。

2016年、神奈川県立こども医療センターの田上幸治先生を中心に、児童虐待に関わるドクター・弁護士・警察官・検察官らが虐待の勉強会をスタートさせました。

それから3年後の2019年4月2日、NPO法人として登記されました。

その目的は、虐待・性虐待・いじめ等の暴力被害に遭った方々に対して、医療・法的支援・教育など様々な機関の連携による取り組みを行なって、被害を受けたこどもたちの権利を守り、被害からの回復に寄与することです。

下の図をご覧下さい。

左側が現状です。

被害に遭った子ども自身が(あるいは親とともに)児童相談所を通して、あらゆる関係機関に出向かねばならない現状があります。

くりかえし同じ質問をされることでフラッシュバックが起こったりPTSDになってしまうなどネガティブな心理的影響が大きいです。

さらに、各機関がバラバラに当事者につながることでバラバラな支援が行なわれてしまったり、必要な機関にたどりつけないこともあります。

つなっぐの目指す姿と現状

つなっぐの目指す姿と現状


右側が『つなっぐ』がめざす姿です。

ワンストップセンター『つなっぐ』を訪れさえすれば、あらゆる関係機関との連携をしている『つなっぐ』が全ての機関につなげてくれます。

心理的なダメージを可能な限り減らし、回復への支援を行なっていきます。

具体的には、下のようになります。

つなっぐが行なう事業

つなっぐが行なう事業


犯罪被害者支援に取り組んできたフジノにとっても、実は今日初めて耳にした単語がいくつもありました。

だからあなたがこれを読んで今すぐ理解できなくても何も問題はありません。

憶えていていただきたいのは、子どもたちが何らかの被害に遭った時(特に深刻なダメージを受けている時)に『つなっぐ』が全力で守ってくれる、ということです。

”つなっぐ”が大切にしている 5つの”つなぐ”
1.フォレンジックインタビュー(司法面接)とつなぐ
  • 被害にあった子どもが、子どもに優しい環境で、フォレンジックインタビュー(司法面接)の手段を使った子どもに負担の少ない方法で話しを聞いてもらえるようにする
  • 性虐待から、身体的虐待やDVなどを含めた被害も対象とする
2.医療とつなぐ
  • フォレンジックインタビュー(司法面接)と同時に系統的全身診察をおこなうことにより負担を軽減
  • ・必要な場合は心のケアをおこなう
3.訴えたい気持ちを外につなぐ
  • 出廷した際の負担を減らすために、コートハウスドック制度の導入等をめざす
  • 証拠の信用性や収集方法について、実務と研究に裏打ちした検討をおこなう
4.研究・啓発、研修とつなぐ
  • フォレンジックインタビュー(司法面接)の面接官の育成
  • 研究者、弁護士、捜査機関、児童相談所との連携
  • 子どもへの負担の研究
  • 証拠収集についてのルール化
  • フォレンジックインタビュー(司法面接)や多機関連携の啓発
5.様々なサポートとつなぐ
  • 裁判所への出廷 → コートハウスドッグ
  • 子ども自身や非虐待親→ 弁護士
  • 行き場のない子どもたち→ 児童相談所、シェルターなど
  • 高年齢の被害者→ 自立支援のNPO、DV被害者のセミナー主催団体等

分かりやすさの観点から、フジノは「こどもたち」ということを前面に記しました。

実際の『つなっぐ』の活動は高年齢の被害者も対象にしています。



「司法面接」研究の日本の第一人者・仲真紀子先生の講演

さて、この『つなっぐ』が4月にNPOとして認証されて1ヶ月が経ちました。

広く世間に活動を知ってもらう為に、市民公開講座が今日開かれました。100名以上の方々が参加し、フジノはとても心強く感じました。

児童相談所設置市の議員としてフジノは強い意気込みで参加したのですが、冒頭、来賓として紹介されてしまいました。

『つなっぐ』のみなさん、勉強不足なのに、ごめんなさい。

子どものSOSを支援につなげる〜私たちに何ができるのか〜

子どものSOSを支援につなげる〜私たちに何ができるのか〜


まずは基調講演『子どものSOSを支援につなげる〜私たちに何ができるのか〜』です。

基調講演「子どもからどう話を聞くか〜司法面接の取り組み〜」

基調講演「子どもからどう話を聞くか〜司法面接の取り組み〜」


被害を受けたこどもから負担を可能な限り減らして聞き取りを行なう面接手法として『司法面接』があります。

これは『フォレンジックインタビュー』を日本語に翻訳したものですが、産経新聞のこちらの記事がとてもわかりやすく報じていますのでぜひご覧くださいね。

我が国における『司法面接』の研究の第一人者、仲真紀子先生(立命館大学教授・北海道大学名誉教授)が講師です。

事情聴取のくりかえしがいかに被害者を傷つけるかは、犯罪被害者支援の取り組みでも痛感してきたことでした。

フジノが支援した方々(こどもたちもいます)についても警察は最大限の配慮をなさって下さいましたが、それでもやはり心理的なダメージは大きいものがあります。

フジノの場合は、幼児の時に被害に遭い、その子が成人した今も保護者の方とともにやはり心配な気持ちで見守っています。

『司法面接』ではフラッシュバックが起こったりPTSDが起こるようなことの無いように、導入から質問の方法など様々な観点から今までの事情聴取とは異なっています。

実際に、研究調査では環境的要因が改善されると(例えば『司法面接』の方法が用いられると)、5倍以上、話をしてくれるとの結果が明らかになっています。

まさに未来につながる支援を多機関で連携して実現できることを願ってやみません。

フジノとしては『つなっぐ』の実践を横須賀市児童相談所と連携していかれないかと考えています。



パネルディスカッション「行政・司法・医療などこどもを取り巻くすべてがつながるために」

続いてパネルディスカッションが行なわれました。

パネルディスカッション「行政、司法、医療など子どもを取り巻くすべてがつながるために」

パネルディスカッション「行政、司法、医療など子どもを取り巻くすべてがつながるために」


こどもたちを守る為に『つなっぐ』設立に向けてご尽力された方々がパネラーとして登壇されました。

検察・弁護士・元警察幹部・児童相談所のドクター・こども医療センターのドクター・ソーシャルワーカーなど、まさに現場の最前線の方々が語り合って下さいました。

『つなっぐ』が実現していく多機関の連携の姿が、ステージ上ではすでに実現していることを感じました。

大切なことは、これからどのまちでもこうした取り組みを実現できるか、普及させていかれるか、です。

『つなっぐ』メンバーだけで完結することはありえませんので、各機関の面接官の育成をはじめ、広く社会へ理解を求める啓発活動も進めていかねばなりません。

この数年来ずっと深刻な児童虐待、時にこどもが殺された事件も大きく報じられました。

選挙の際、フジノは

「横須賀市が児童相談所の設立準備室を立ち上げた時には児童福祉司は7名だけだった。増員を毎年提案して2019年には17名を実現した」

と述べました。これは確かに成果の1つではあります。

しかし、いくら児童福祉司を増やしても、そして児童相談所の人数を増やしたとしても、それだけでは全てを解決することはそもそも不可能です。

もはや児童相談所だけでこどもたちを守ることは難しい時代になったのです。

フジノは『つなっぐ』の活動に強く期待しています。

期待というよりも、一刻も早く児童相談所との連携をスタートさせていただきたいという想いでいます。

『つなっぐ』のみなさま、どうか今後ともご協力をよろしくお願いします。

そしてみなさま、『つなっぐ』ではこどもたちをサポートするボランティアも募集しております(ボランティア養成講座の受講が必要です)。

どうか様々な形でみなさまにもご協力をお願いしたいです。よろしくお願いいたします。



過労死・過労自殺で残されたご遺族をはじめ関係者のみなさまによって「過労死防止学会」が設立されました

「過労死防止学会」が立ち上がりました

本日ついに『過労死防止学会』が設立されました。

過労死防止学会の会場にて

過労死防止学会の会場にて


1年間に100人を超える方々が過労死・過労自殺に追い込まれている、極めて異常な社会=日本。

グローバル化や不況や経営難などを言い訳にして、経営者たちは人を人として扱わずにうまく利用し使い捨てにしています。いまだに19世紀のような雇用労働状況にあります。

大切な人のいのちを守りたい。そんな当たり前のことが現在の日本では、困難です。

そこで、ご遺族をはじめ、弁護士・医師・研究者・ジャーナリスト・組合関係者・活動家など『過労死・過労自殺』を無くしたいという強いを持つ方々が集まって、今日の学会立ち上げに至りました。

すでにNHKのニュースでも報道されたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

NHKニュースサイトより

NHKニュースサイトより


5月23日現在、会員は195名。今後さらに増えていく見込みです。

今日は、規約案の提案と審議・幹事の選出・2015年度予算などが決定されて、正式に発足となりました。
 
来年5月下旬には2016年度の総会も開催したいという方向でいます。



設立記念シンポジウムが開かれました

今日は、学会の設立を記念してシンポジウムも開かれました。

『急がれる過労死の調査研究と防止対策〜いま何が問われているか〜』

  1. 報告
    • 『過労死のない社会の実現をめざす遺族の願いと防止法の課題』
      寺西 笑子(過労死を考える全国家族の会代表)
    • 『過労死の根因とこれからの課題』
      熊沢 誠(甲南大学名誉教授)
    • 『ここ最近の日本における企業情勢と職場のメンタルヘルス』
      加藤 敏(自治医科大学精神医学教室教授)

  2. 討論
    • ノース・スコット(大阪大学人間科学研究科教授)
    • 岸 玲子(北海道大学環境健康科学研究教育センター特任教授)
    • 西谷 敏(大阪市立大学名誉教授)
    • 東海林 智(毎日新聞記者)

  3. 全体討論

(敬称略)

討論

討論


会場となった明治大学駿河台キャンパスの1123教室は、150人以上びっしりと埋め尽くされ、関心の高さをヒシヒシと感じました。

総会での質疑や自由な意見交換の場では、「他の長年の歴史を持つような学会と比べてこんな運営で大丈夫なのか」という心配の声や、「今裁判をやろうとしている人々にすぐに役立つような事例などをもっと参考にできるように今すぐやるべきではないか」という即効性ある取り組みを求める意見も出ました。

けれども、今ようやく過労死・過労自殺を防ぐ為の大同団結がここに実現したのです。

例えば、学会の代表的役割をして下さっている寺西笑子さん(全国過労死を考える家族の会・代表)は、だんなさまを1996年に過労自殺で亡くしておられます。つまり、20年がかりでようやくここまで辿り着いたのです。

そうしたみんなの想いが長い時間をかけて活動を繰り広げて、ようやく昨年に議員立法で『過労死等防止対策推進法』につながり、今日のこの学会につながったのです。

だからどうか焦らないで、一歩ずつ一歩ずつ、みんなができることをそれぞれに持ち寄って、力をあわせて、この学会を大きく育てていきましょう。

みんなでがんばっていきましょうね。



あさっての過労死等防止対策協議会では大綱案が決まる予定です

あさってには、厚生労働省により『過労死等防止対策協議会(第5回)』が開かれ、いまだ十分な議論は尽くされていないままに『大綱案』が決定されてしまいます。

フジノはもちろんこの現場にも立ち会ってきます。

過労死・過労自殺の防止の為に、いち地方自治体(横須賀)からしっかりと始めねばならないこともたくさんあります。

そのひとつとして『公契約条例』『ディーセント・ワーク条例』の横須賀版をぜひ作りたい、と考えています。



後日追記:翌日の朝日新聞が設立を報じてくれました

2015年5月24日・朝日新聞より

2015年5月24日・朝日新聞より



国際離婚を何とかのりこえよう!/よこすかひとり親サポーターズひまわり「ひとり親法律講座・法律相談」と「ひとり親交流会」

「よこすかひとり親サポーターズひまわり」の「法律相談」「ひとり親交流会」開催!

先日お知らせいたしましたとおり、本日は『よこすかひとり親サポーターズひまわり』が主催する2つのイベントが行われました。

「よこすかひとり親サポーターズひまわり」チラシより

「よこすかひとり親サポーターズひまわり」チラシより


午前は、国際離婚の相談を弁護士が無料で受けて下さる『法律相談会』

午後は、こどもたちをボランティアの保育に預けて、みんなで想いを自由に語り合う『ひとり親交流会』です。

フジノは、昨年12月議会の委員会質疑でもとりあげたように、数年前から「『米軍人or退役した元米軍人との離婚後の配偶者の泣き寝入り』を無くしたい!」と強く感じてきました。

毎年開催されるこの『外国人との離婚についての法律相談』でお話を伺うたびに、その想いはどんどん強くなっていきました。

会場にて

会場にて


『制度的に変えていく』のが政治家としてのフジノの仕事ですが、制度を変えていくには(悔しいのですが)長い時間が必要となります。

しかし、シングルマザーの多くがダブル・トリプルで仕事をしてもとても厳しい貧困の中でこどもたちと暮らしています。そうした方々の為に、『今この瞬間の苦しみ』をすぐに少しでも減らすことが必要なのです。

長い時間をかける制度づくりだけでなく、今すぐ解決できる為の支援も同時に必要なのです。その為の1つの手段が、今日のこの集まりだとフジノは考えています。

本来ならば、政治・行政が直接的に行なうべき性質だと市民のみなさまはお考えかもしれません。

けれども、当事者(ピア)の持つ力の大きさを信じて、横須賀市では『よこすかひとり親サポーターズひまわり』に正式に委託(横須賀市ひとり親講座事業委託)をしています。

ピアの持つ力を、フジノも強く信じています。



「国際離婚」についての法律相談・法律講座の様子

午前中の『相談会』は、相談に参加されたのは2名の方でした。

無料相談にのって下さるのは、松田えり子弁護士(よこすか市民法律事務所)です。

もしも10名近く参加された時は講義形式にならざるを得ないので、松田先生にはあらかじめレジュメや資料を用意して頂いていました。

けれども、このように少人数の参加で本当に良かったです。

そのおかげで逆に『一般論』や『抽象論』はナシ、とても『具体的』で『現実的』な対応の場となりました。

学校での班会議やゼミみたいに、ロの字形にテーブルを置いて、弁護士の松田先生と『ひまわりの寺田代表が座り、左右におひとりずつ実際に困っておられるシングルマザーの方に座って頂きました。

寺田代表と松田先生

寺田代表と松田先生


そして、養育費も支払わないままに逃げ続けている『現役or退役した米軍人の元夫たち』への法律的な対応策をみんなで考えました。

松田先生は法律の専門家の観点から、『ひまわり』の寺田代表からはこれまで数百人の方々のご相談を受けてきた経験から、さらに参加されたお二人の方々からはこれまで取ってきたアクションを話して頂き、さらなる解決策をみんなで話し合いました。

まさに福祉の現場で毎日のように行われている『ケース会議』や『事例検討』のように話し合いが行なうことができて、すごく有益でした。

フジノはこの場で得られた情報と知識を武器に、今すぐできることは横須賀市と米軍に働きかけるとともに、全国の同じ立場で苦しんでおられる方々に役立つ情報共有をホームページなどでどんどん行なっていきます。



こどもたちの優しさや笑顔にいつも励まされるからフジノは働いています

お昼は1時間のお休み。

みなさんお弁当を食べたり休憩されるのですが、フジノはとにかくひとつでも多くの声を聴く為にひたすらヒアリング。

松田弁護士や『ひまわり』のみなさんや、参加者の方にお話を伺い、フジノのアイディアを提案したり。

朝から何も食べないままだったのでお腹がグーグー鳴りました。

みんながお弁当を食べているのに何も食べずにお腹をグーグー鳴らしているフジノを観て、参加された方のお子さんたちがおやつをフジノにわざわざ運んできてくれました(涙)。

本当に、幼いこどもたちなのにみんないつもフジノには優しくて、優しさにあふれていて、だから僕は「こどもたちの為に全力で働こう」といつも感じるのです。

さらに、あるおこさんはフジノの為にミサンガ(的なもの)を作ってきてくれて、プレゼントしてくれました。

Aくんが作ってきてくれたプレゼント、毎日つけています

Aくんが作ってきてくれたプレゼント、毎日つけています


ありがとうね。

ずっと着けているからね。



午後はみんなで語りあう「ひとり親交流会」です

午後は、『交流会』でした。

午前だけでお帰りになる方もいらっしゃいますし、午後からの参加する方もたくさんいらっしゃいます。

こどもたちの落書きがたくさんあってかわいいw

こどもたちの落書きがたくさんあってかわいいw


フジノはすぐに横浜へ向かわねばならなかったのですが、おかあさんがたに

「フジノさん、ぜひ午後も残ってもらえませんか」

と頼まれて(ありがたいことです)、とにかくギリギリまで残ることにしました。

ボランティアで来て下さった行政書士の方から、『ひとり親にならざるをえなかったみなさんが活用できる確定申告によって戻ってくるお金のお話』がまずありました。

けれども、率直に言って、ひとり親のみなさまはそんなこと、とっくに知っておられました。

本当にみなさん必死にこどもたちとの生活を守る為に、一生懸命にあらゆるてだてをまわりから教えてもらったりしながら駆けずり回っています。

ボランティアとして講義をしていただいたことはありがたかったけれど、あんまり必要ない講座だったかなと、フジノとしては主催者でも無いのですが、少し反省…。

その後、多くの方々から

  • 「ひまわり」の存在を何故もっと早くから横須賀市が広めてくれなかったのか

  • 離婚前・離婚直後に存在を知らせてもらえていたら、もっと早く苦しみから立ち直れたかもしれないのに

との厳しいご意見をたくさん頂きました。

全く同感です。

もっと適切な周知のやり方がたくさんあるはずで、実際に参加者の方々からはたくさんの提案がありました。

その全てにフジノは率直に賛成です。

2009年の『ひまわり』立ち上げ前から寺田代表らと一緒に『ひとり親家庭支援』に取り組んできたフジノとしては、そうした想いやご意見は十二分に理解しています。痛いほど共感もしています。

もっともっと全力で政治・行政は民間団体の支援を、そして『ひとり親ご家庭』の支援をしなければなりません。

何よりもフジノは、こどもたちを守りたいのです。

貧困の苦しみや、教育の機会の喪失、シングルペアレントであることによるあらゆる心身へのダメージ、そうした全てからこどもたちを守りたい。

そしてもっともっと可能性を伸ばしてあげたい。

それがフジノの願いです。

必ずこどもたちの未来をより良いものにします!



弁護士・司法書士・薬剤師が「自殺対策連絡会」の新メンバーに加わりました/フジノの提案、実現しました

自殺対策を推進するネットワーク会議が開催されました

今日は、市役所で『平成25年度第1回自殺対策連絡会』が開かれました。

市役所正庁で連絡会は開かれました

市役所正庁で連絡会は開かれました


これは年2回、定期的に開催されている自殺対策のネットワーク会議です。



組織の名称は変更されましたが、目的は変わりません!

実は、このネットワーク組織の『名前』が今回から変更されてしまいました。『自殺対策連絡協議会』から『自殺対策連絡会』に変更です。

(旧)『連絡協議会』
  ↓
(新)『連絡会』

名称が変更されました

名称が変更されました


名前が変わっただけで、目的も取り組みも一切変わりません。

この点は、健康部長・保健所長・健康づくり課長の3人とも、断言しています。

自殺対策を推進していく為に、このネットワーク会議の役割が重要であることに変わりはありません。



変更の理由と、フジノが感じた違和感

名称変更の理由は、自殺対策とは全く関係ありません。

市の審議会などを『附属機関』と呼びます。

この『附属機関』を設置するには『条例』が必要だ、という判例にもとづいて、この1〜2年、全国の市町村でその名前や性質によって新たに条例を定め直しています。

その流れで、横須賀市も全ての審議会などの見直しを一斉に行ないました。

横須賀市は、このネットワーク会議については条例で設置された附属機関では無いので、『連絡協議会』という名称を使うべきではないと判断したのです。

本来ならば、正すのは名前では無いはずです。

自殺対策の条例を新たに策定して、自殺対策のネットワーク会議を条例で設置すれば良いのです。

けれども、フジノはものすごく強い違和感を覚えています。

名前だけを読めば

「連絡をとりあうだけの場なのか?」

と、横須賀市の政策の中で自殺対策が格下げされてしまった気持ちがします。

そして「名は体を表す」とも言います。

「変えるにしても、もう少し違う名前にできなかったのか」

と、フジノはガックリきてしまいました。

例えば、全国的に見渡すと、こんなふうに気合いの入った名前もあります。京都府の京丹後市による自殺対策のネットワーク組織です。

2013年2月「地域におけるこころの健康づくり~市町村の自殺対策」資料より

2013年2月「地域におけるこころの健康づくり~市町村の自殺対策」資料より


『自殺ゼロ実現連絡会議』というネーミングは、目指すゴールへの意気込みが伝わってきます。

その意味で『名称』としては優れている、と思います。

そしてもう1つ。すごくショックでした。

フジノは横須賀市の『自殺対策連絡協議会』の生みの親のひとりだという自負心がありました。

でも、名称変更について事前の相談や報告は一切ありませんでした。それでなんだかフジノは自分が軽んじられた気持ちになってしまいました。

そもそも大切なのは『名前』なんかよりもその『成果』ですから、こんな感情をフジノが抱くのは間違っています。

ただ、そんな自分への戒めも含めて、感じた率直な気持ちを記しておきたいと思います。

2006年3月、国は、都道府県・政令指定都市に対して『自殺対策連絡協議会』を設置せよと通知を出しました。

にも関わらず、全国的には全く設置が進んでいませんでした。

そんな状況の中、当時の蒲谷市長の英断で、横須賀市は立ちあげを決定したのです。

2006年6月21日・神奈川新聞・1面トップより

2006年6月21日・神奈川新聞・1面トップより


フジノはこのネットワーク会議の設立を、初当選した2003年から提案し続けてきました。3年ごしで実現が決まったのです。

ですから、初回がスタートしてから今日に至るまで、誰よりもこのネットワーク会議を大切にしてきました。

それなのに何の報告もしてもらえず、こんなにもあっけなく名前が変えられてしまったことは、フジノには大きなショックだったです。

名称の変更を知ったのは、一般の傍聴者のみなさまと同じで、資料を目にしたついさっきでした。

しかし、繰り返しますが、本来は『名前』なんてどうでもよくて、大切なのはその『活動』と『成果』です。

自殺を可能な限りゼロに近づけることこそ本当の目的なのですから、こんなふうに感じるフジノはまだまだ未熟だなと我ながら情けなく感じました。



新たなメンバーが3名、加わりました!

長くなりましたが、実はここからが今日の本題です。

大切なことは『名前』よりも『活動』と『成果』だと繰り返し書いてきました。

その『成果』を上げる為に必要な組織の改革が、ひとつ前に進みました。

第1回横須賀市自殺対策連絡会のプログラム

第1回横須賀市自殺対策連絡会のプログラム


このネットワーク会議の構成員として、新たなメンバーが3名加わったのです。

下の構成員メンバーのリストをご覧下さい。

  1. 社団法人横須賀市医師会(汐入メンタルクリニック院長:精神科医)
  2. 社団法人横須賀市医師会(湘南病院副院長:精神科医)
  3. 横須賀労働基準監督署安全衛生課長
  4. 横須賀市薬剤師会・理事
  5. 横須賀市民生委員児童委員協議会・副会長
  6. 横須賀公共職業安定所・次長
  7. 横須賀商工会議所・まちづくり支援課長
  8. 神奈川県立保健福祉大学
  9. 特定非営利活動法人三浦半島地域精神障害者の生活を支える会・理事
  10. 神奈川県司法書士会・横須賀支部
  11. 財団法人横須賀市産業振興財団・事務局長
  12. 横浜弁護士会
  13. 田浦警察署生活安全課長
  14. 横須賀警察署生活安全課長
  15. 浦賀警察署生活安全課長
  16. 市民部市民生活課長
  17. 市民部人権・男女共同参画課長
  18. 市民部消費生活センタ一所長
  19. 福祉部高齢福祉課長
  20. こども育成部こども青少年支援課長
  21. こども育成部こども健康課長
  22. 消防局消防・救急課長
  23. 教育委員会事務局学校教育部支援教育課長
  24. 教育委員会事務局教育研究所長

上の赤文字で記した『横須賀市薬剤師会』『横浜弁護士会』『神奈川県司法書士会横須賀支部』の3名が新たに構成員メンバーとなりました!

実効性のある自殺対策を進めていく上で、この3つの職種の団体からメンバーが加わったことは大きな意味があります。

薬剤師のみなさまの存在は、地域包括ケアの実現にとっても大切です。

弁護士と司法書士の重要性については、あえて述べるまでも無いと思います。

前節の情けない自負心を記した後でこれを書くのは恥ずかしいのですが…実は、こうしたメンバーを新たに加えることは、フジノが提案したものです。

2012年3月議会での市長へのフジノの一般質問をご覧下さい。

2012年予算議会(3月1日)での市長への一般質問より

フジノの質問

自殺対策連絡協議会に以下の新たなメンバーを加えるべきではないか。

①自死遺族。

「GKB47宣言」というキャッチコピー問題などは自死遺族の声を聴こうとしない為に起こったものです。

善意であるはずの自殺対策が持つ副作用について自死遺族の声に耳を傾けるべきです。

②マスメディアなど報道関係者。

県の『かながわ自殺対策会議』には報道関係者がメンバーに入っています。

報道の仕方しだいで自殺が増えてしまうこともある中、実態を知ってもらうべきです。

③現場の教職員・養護教諭。

日常的に思春期のこどもたちの自傷行為に直面している教職員・養護教諭の方々の存在は、新たな指標として自殺未遂を設定する上で不可欠です。

④地域包括支援センターなど地域の高齢福祉関係者。

本市の自殺に占める高齢者の割合が増えている中で、地域で活動する高齢福祉関係者の協力が不可欠です。

⑤僧侶など宗教関係者。

宗派を超えた『自殺対策に取り組む僧侶の会』の活動が知られていますが、本市の僧侶の方もこの会で活動しておられます。

日常的に生死と向き合っておられる僧侶など宗教関係者は対策に貢献していただける存在です。

⑥司法書士会・弁護士会。

どちらの組織も全国的に自殺対策に熱心に取り組んでおり、身近な事例にもたくさん出会っている為、不可欠です。

他にも自殺未遂から立ち直ったサバイバーの方など現場の方々の存在が新しい協議会には必要です。

そこで市長にうかがいます。

【質問】
『自殺対策連絡協議会』に新たなメンバーを加えるべきではないでしょうか。

お答え下さい。

市長の答弁

『自殺対策連絡協議会』に新たなメンバーを加えるべきではないか、という御提案をいただきました。

現在の『自殺対策連絡協議会』は、相談機関等を中心としたメンバーで構成しています。

御提案いただきました方々をメンバーに加えることについては、どのような方々に関わっていただくことが効果的な自殺対策につながるか検討していきたいと考えています。

フジノの再質問

5年くらい前でしょうか、自殺対策連絡協議会を設立する時に当時の蒲谷市長にも「御遺族を入れていただきたい」とかいろいろ提案したのですけれども、当時は提案したものの、具体的に浮かぶ最適な方というのが浮かびませんでした。

自死遺族の社会的立場が非常に厳しかったこともあり、とても顔を出して委員として出席するなど誰もできない、という状況でした。

ただ、それからかなり大きく社会状況が変わりまして、「新たな段階に自殺対策は来た」と申し上げたとおりで、横須賀の御遺族の方が全国の団体でファシリテーターをやるまでに回復されたり、また報道関係でも、例えば地元紙である神奈川新聞は常に自殺対策について追い続けてくれる。

自殺対策元年と呼ばれた2006年には全紙が報道するような中で、どんどんブームとともに消え去っていた中でも、一生懸命報道してくれている方がいる。

また、教員の方々というのは、日常的に自傷行為と接していてすごく問題意識を持ってくれている。

それぞれについて「この人は適任だな」というのが、自殺対策あるいは精神保健福祉にかかわっている人であったら、きっと浮かんでくるものだと思うのです。

ですから、ぜひそういった方々を保健所や『自殺対策連絡協議会』のメンバーにヒアリングなどをして、対象になれるような方がいるのかどうかも研究の過程で一度ぜひ御検討いただきたいと思うのです。その点についてはいかがでしょうか。

市長の再答弁

今回御提案いただきました新たなメンバーについては、今までの『自殺対策連絡協議会』は、基本は相談を受ける機関の方々という形で、市の職員も含めて入っているわけですが、どういった方に入っていただくのが一番いいのか。

特に内容についても御提案いただきました。

ケースの内容によっては、こういう方に来ていただくとか、そういった考え方もあるかもしれませんので、ぜひいろいろな方に御意見を聞いて、新たなメンバーを加えた実りある『自殺対策連絡協議会』にしていきたいと思っています。

しかし、これでフジノの提案が全て実現した訳ではありません。

さらに「絶対に加えるべきだ」とフジノが提案している立場の方々がいます。

  • 自死遺族の方々
  • マスメディア関係者
  • 教職員・養護教諭
  • 僧侶など宗教関係者

『自殺対策連絡会』は必要に応じて、『参考人』という形でメンバー以外に出席してもらい意見も聴くことができます(自殺対策連絡会設置要綱第5条2)。

しかし、この仕組みは今まで使われたことはありません。今後も使われる可能性はあまり考えられません。

フジノが提案しているこれらのメンバーは、正式な構成員として参加すべきです。

より実効性の高いネットワーク会議とする為にも、これからもフジノは引き続き提案を続けていきます。

そして同時に、現在のメンバーでの『自殺対策連絡会』がもっと活性化していくように働きかけていきます。

何よりも大切なのは『活動』と『成果』です。

年2回、ただ開催することだけでは意味がありません。

このまちで、自殺へと追い込まれる犠牲者がゼロに近づく為に、もっともっと成すべきことをしっかりと取り組んでいきたいです。



自殺対策街頭キャンペーン@北久里浜駅前/自殺対策強化月間(2013)

3月は自殺対策強化月間です

先週の汐入駅前に引き続いて、2012年度の『自殺対策強化月間』の街頭キャンペーンでした。

内閣府の自殺対策強化月間のホームページ

内閣府の自殺対策強化月間のホームページ


京浜急行の北久里浜駅前でリーフレットなどの配布を行ないました。

薄暮の北久里浜駅前

薄暮の北久里浜駅前


今日はずっとすごい風でした!

ものすごい風に押されてよろめきそうになりながら、配る側も受け取る側もとにかく大変。それでも、学生さんやお子さん連れの方々をはじめたくさんの方々が手にとって下さいました。

本当にありがとうございます。

今日もみんなでがんばりました

今日もみんなでがんばりました



「多重債務特別相談会」のお知らせ

配布しているリーフレットの中に「多重債務特別相談会のお知らせ」があります。

多重債務特別相談会のお知らせのちらし

多重債務特別相談会のお知らせのちらし


今回の街頭キャンペーンで、特にフジノが力を入れてお知らせしているのがこの特別相談会です。

総合福祉会館(汐入のダイエーの隣)の中に『横須賀市消費生活センター』があります。

ここで、事前予約制のプライバシーが守られた環境の中で、『横浜弁護士会』の弁護士の方々に無料で相談を受けることができるのです。

北久里浜駅前

北久里浜駅前


市のホームページでは2012年3月末までの予定しか掲載していないので、今後のスケジュールをここでお知らせしてしまいますね。

2013年

  • 3月12日(火)、26日(火)
  • 4月9日 (火)、23日(火)
  • 5月14日(火)、28日(火)
  • 6月11日(火)、25日(火)
  • 7月9日 (火)、23日(火)
  • 8月13日(火)、27日(火)
  • 9月10日(火)、24日(火)
  • 10月8日(火)、22日(火)
  • 11月12日(火)、26日(火)
  • 12月10日(火)、24日(火)



2014年

  • 1月14日(火)、28日 (水)
  • 2月12日、25日
  • 3月11日、25日

健康づくり課長による呼びかけ

健康づくり課長による呼びかけ



お困りの時はぜひご相談を

申し込みの受付は、それぞれの開催前月の15日頃です。

例えば、4月の予定日の場合には、申し込みは3月15日頃からスタートします。

詳しくは毎月の『広報よこすか』に掲載いたしますのでご覧下さいね。

申し込みは、横須賀市消費生活センター(電話)046−821-1312です。

もちろん『多重債務特別相談会』の開催日以外にも、ふだんから消費生活センターではご相談を受けておりますので、お困りの時はまずお電話してみて下さいね。

参加者のみなさまと

参加者のみなさまと


本日も、たくさんの方々にリーフレット配布をご協力していただきました。

みなさま、強風の中、本当におつかれさまでした!

05symbolmark


次回は、15日(金)横須賀中央駅です!



オマケ

街頭キャンペーンの後、フジノはその地域ごとに好きなお店で「買い食い」して帰るのも楽しみにしています。

焼き鳥平安のビッグ

焼き鳥平安のビッグ


北久里浜駅前と言えば、『焼き鳥平安』です。

フジノが買っている後ろに小さな女の子がお母さんと並んでいて

「早く食べたい!」

と催促していました(笑)

その気持ち、よく分かります。

ビッグをおいしく頂きました。2本で180円でした。

次回の横須賀中央駅前は『えきめんや』の肉天そばかな?



犯罪被害者支援の為に、もっとやるべきことがある/「それぞれの立場からはじめる犯罪被害者支援~神奈川県犯罪被害者支援県民大会」へ(その1)

犯罪被害者支援の為に、もっとやるべきことがある

中学生たちの演劇発表会場を飛び出ると、大急ぎで昼ごはんを食べて、横浜・桜木町に向かいました。

ランドマークタワーの真正面にある『はまぎんホールヴィアマーレ』が会場です。

ランドマークタワー

ランドマークタワー


午後から、

に参加しました。

『それぞれの立場からはじめる犯罪被害者支援~神奈川県犯罪被害者支援県民大会~』プログラム

『それぞれの立場からはじめる犯罪被害者支援~神奈川県犯罪被害者支援県民大会~』プログラム


被害者支援に対して強い想いを持つ県のある職員さんから熱心にお誘いいただいてこともあって、喜んで参加させていただきました。

「犯罪被害にあった方々の支援はフジノの政策課題だ」と受け止めて、横須賀市議会でいろいろな提案をしてきました。

アメリカ軍の兵士が起こす犯罪の防止(加害の予防)だけでなく、全ての犯罪による被害にあった方々へのサポート(被害への支援)も、とても重要です。

ご遺族による基調講演「犯罪被害者等が望む支援」

まず、2人の方から基調講演が行なわれました。

最初に、練馬区での殺人事件の被害者のご遺族である糸賀美穂さんから『犯罪被害者等が望む支援』のテーマでお話がありました。

糸賀美穂さんの講演

糸賀美穂さんの講演


(ここから先は、フジノのメモを基に記したもので、聞き間違いや誤解や重要な情報が欠けている可能性があります。正確なものではなく、あくまでもフジノのメモとお考え下さい)

被害者は、私の息子で25才でした。

息子は、同い年の恋人に殺されてしまいました。

加害者は、極めて一方的な理由によって、息子を永遠に奪い去ってしまったのです。

もともと情緒不安定の女性でした。

息子が彼氏になった後も、平気で他の男性と浮気をしたり、というようなこともありました。

また、彼女は、自分の両親との関係が一方的に悪いと受け止めていました。

実際には彼女の両親は彼女が家出をするたびに毎回、一生懸命に彼女の行方を探してあげたりしていました。

後で供述を読んでしったのですが、彼女は、

「彼氏(息子さん)を殺してあげなければならない」

と自分勝手な思い込みで考えていました。

息子が殺されたことをテレビなどのニュースで観た友人から様々な電話やメールなど連絡がありましたが、事件当日も、お通夜もお葬式も、どのように終わったのか今も記憶がありません。

彼女は、計画性も殺意も容疑も全て認めた為か、刑事裁判は事件からわずか2ヵ月後に始まりました。

けれども2ヵ月後の頃は、まだ私は自分を責め続けていました。

骨壷を抱きながら、毎日謝り続けていました。

私たち被害者の家族の味方と信じていた検察とは話す機会も無いままに、裁判になりました。

「遺族は裁判のはじめに冒頭陳述ができるだけ」

と言われました。

彼女は、何故息子を殺したのか、真実を語ることも無く、息子に対しても私たちに対しても謝罪の言葉も無く、反省の言葉もありませんでした。

2回目の公判では、彼女の親(加害者の親)が陳述することになっていたのですが、当日になって拒否しました。

そこで、私も夫も、彼女の親が自分たちの娘がしたことをどのように考えているのか、謝罪の気持ちがあるのかどうかも、何も知ることができなくなってしまいました。

その日は、私の夫のみが意見陳述をしました。
 
涙でぐしゃぐしゃになりながらの陳述でした。

夫が陳述を終えた後に、

「加害者、何かありますか?」

と裁判長が彼女に問いました。

けれども、

「何もありません」

と彼女は言いました。

彼女の側の弁護士は、加害者の両親に対して、

「20才を超えた加害者に対して、保護者の責任は無いから接触すべきではない」

と指示を出していたようです。

法廷で会っても、お辞儀ひとつ無かったです。

これまで息子が生きている時には彼女のことで何度も相談にのったり、いずれ結婚するだろうと考えていたので、何度も一緒にお話した間柄だったのにあんまりだ、と感じ、とても悲しくなりました。

検察側は懲役13年を求刑しました。

しかし、自首であること、前科前歴が無いこと、25才という若年であること、反省していること(しかしこれは自分の両親への謝罪の言葉)、で減刑されてしまいました。

加害者には保護や人権が守られているにも関わらず、被害者には何の保護も無いことが分かりました。

被害にあった人は国や司法から守られているものと思っていました。

しかし現実には、自分の私利私欲の為に人の命を奪った犯罪者に対しても「心神喪失や責任能力が無い」などの理由によって、量刑が軽くなってしまうだけでした。

被害者の遺族は、なおさら傷つけられてきました。

また、これは同時に、加害者の為にも良いものなのでしょうか。

矯正教育が今、どのように行なわれているのかは分かりませんが、被害者のことを忘れることなく、罪を真正面から見つめることが必要だと思います。

加害者はもし生きて刑務所を出てきたならば、出所の日からが本当の罪滅ぼしの日々です。

2度と取り返すことのできない現実に苦しみながら生きていかなければならないからです。

1年ほどたって民事裁判を行いました。

けれども、相談にのってもらった弁護士さんから

「どうせ何も取れないのだから、請求額は5000万円にしてはいかがですか?」

と言われました。

「これは一体何の話をしているのだろうか」

と私は思いました。

民事裁判の準備を進めていくにつれて争点が無い裁判は刑務所の加害者に書類を送り、署名をして送り返すだけのものだと初めて知りました。

加害者の署名と言い分として

「私にはお金が無いので、出所したら少しずつ払う」

とだけ書いてありました。

加害者の親は、事件の後も、同じ住所でふつうに暮らしながらえていることに、怒りを覚えました。

相手の母親からは謝罪の言葉は無かった上に、お話をしたいと伝えた途端に、むしろ逆切れされてしまいました。

「あんたね、私たちだって大変なんだよ!」

「あなたの息子がつきあわなければ良かったんでしょ!」

と言われました。

殺された上に、なおもけなされる息子が不憫で不憫で、私はその夜、自殺未遂をしてしまいました。

「死にたい」

という気持ちよりも、

「死んだら息子のところに行くことができる。早く息子に会いたい」

という気持ちになりました。

ようやく今、私はそういう命を救わねばならないと思いました。

『被害者支援センター』からお手紙を何度かいただき、友人らの前では語ることができない想いを毎月1回話せるようになりました。

自助グループに参加するまでは

「こんなことに参加して、一体何の役に立つものか」

と疑問に思っていました。

けれども、センターのサポートや同じ苦しみを持つ方々と体験を話すことで、こころの傷が少しずつ小さくなりました。

その後、2006年犯罪被害者基本法、DV法、更生保護法、少年法の改正、刑事訴訟法も今年12月から刑事裁判の中で遺族も意見を言うことができるようになります。

けれども、これらの法改正も、法律に携わる人々の意識が変わらない限り、ただの飾りになってしまうおそれがあります。

警察や司法、地域の支援ネットの理解が必要です。

自殺予防や犯罪を防ぐ為にも被害者の家族は、なるべく早い段階から支援を受けられるように、自治体やカウンセリングとの連携の必要性=協力が本当に必要だと考えています。

県が条例を作ろうとしていることや取り組みを行なってくれていますが、取り組みの単位は県のように大きなものではなく、それぞれの市町村単位にしてほしいと望んでおります。

みなさまにはぜひ他人事とお考えにならないでいただけたらと思います。

次の記事に続きます)

学校裏サイト・ケータイ・プロフ、ネットの負の側面と戦う/「インターネット等有害情報緊急対策会議」を開催

学校裏サイト・ケータイ・プロフ、ネットの負の側面と戦う(その1)

今日は午後から教育委員会事務局が主催した『インターネット等有害情報緊急対策会議』を傍聴しました。

インターネット等有害情報対策会議

インターネット等有害情報対策会議


インターネットの『ネガティブな側面』が引き起こしている、あまりにもたくさんの問題があります。

小中学生・高校生たちがケータイやPSPなどで『学校裏サイト』『プロフ』などに毎日アクセスしている中で

いじめや自殺につながっているだけでなく、あらゆる犯罪に巻き込まれています。

被害者になるだけでなく、加害者にもなっています。

問題の深刻さは横須賀市でも同じです。

「リアルに大人は深刻な危機感を持つべきだ」と、フジノは市民のみなさまに強く訴えたいです。

こうした問題に対応すべく、学校、PTA、警察、NPOなどの関係者が集まりました。

現場の実態についての情報共有・現在行なっている対策の情報共有・意見交換・今後の対策など、かなり有意義な話し合いがなされました。

参加者みんなが高いモチベーションで問題解決を望んで参加していました!

まず最初に、どうしてもフジノが特筆しておきたいのは、

この問題の実態や事件など内容はどこまでも重たく厳しいのに、会議が終わった後に、フジノがこれほどまでにさわやかな気分になるとは思いませんでした。

理由は、この会議の運営の方法をはじめとして、参加しているメンバーのモチベーションの高さです。

いい会議でした。

この半年間くらいに参加してきた全ての会議の中で、最も良かった会議でした。

だから、内容の深刻さとは裏腹に終わった後に、『希望』を感じたのです。

問題に立ち向かう大人たちの姿は、こどもたちに『希望』を与えます。

大人たちが本気で戦う気合や姿勢を見せたら、

「きっと現実は変えられる」
「問題は解決できる」

と、周りの人々は『希望』を持つことができるのです。

フジノが会議の終わった後に感じたさわやかな気持ちは、確かに『希望』を感じたからこそ、そんな気分になったのだと考えます。

 よりも、参加したメンバーのモチベーションがみんな高い!

1時間半の会議でしたが、傍聴していたフジノだけでなくも参加メンバーも終了後に

「時間が足りない!」
「もっと議論したい!」
「第2回をやるべきだ!」

と、口々におっしゃってました。

メンバーみんなが高い問題意識を持っていて、なんとかして「問題を解決する為に自分たちができることは何なのか」を必死に考えている。

これですよ、『意味のある会議』というのは。

先日、市の検討会・審議会に激しい怒りを覚えたと書きましたが、その怒りの対極にあるとても良い会議でした。

いち自治体にできることは限られています。全ての大人が立ち上がって下さい!

2年前にいじめ・いじめ自殺に関わった時にインターネットの負の側面を中学生たちにヒアリングしてそのひどさを知りましたが

あれから2年が経って、さらにネット機器は進化していて、サービスは多様化していて、こどもたちはさらに餌食になっています。

この危機感や問題意識を共有できる大人たちが、こんなにも居てくれたことをうれしく感じました。

市民のみなさま、いち地方自治体だけで解決できる問題ではありませんが、少なくとも横須賀市はこの問題と本気で戦いはじめていますから。

だから大人のみなさん、リアルな危機感を僕たちと共有してください。

こどもたちの裸の写真がネットに掲載されたりとか、それで脅されたりとか、起こってますよ、このまちでも。

学校にできることは限られています。

全ての大人が立ち上がらなければ、解決できないですよ!

絶対に2回目を開催してくださいね

教育長、今日は本当に素晴らしい会議でしたよ。
 
運営に関わった担当者のみなさんをどうか高く評価して下さいね。

そして、第2回を必ず開催して下さいね。

(会議の具体的な中身は次回書きます)