横須賀市の自殺による犠牲者数が、過去数年並みに戻りました/6月末までの速報値

自殺による犠牲者数の速報値(6月末)が発表されました

4月末にブログでお知らせした、横須賀市の自殺による犠牲者数(速報値)。

前年度2倍に増えている犠牲者数に危機感を抱き、関係者のみなさまにもぜひ危機感を共有してほしいとお願いをしました。

それから3ヶ月が経ちました。

1年間の半分である6ヶ月目の速報値が内閣府自殺対策推進室から発表されました。

横須賀市の、過去5年間の1〜6月の自殺による犠牲者数

横須賀市の、過去5年間の1〜6月の自殺による犠牲者数


上のグラフは、内閣府のデータをフジノがまとめなおしたものです。

この半年間の犠牲者数の合計は、過去数年間と同じレベルとなりました。

3ヶ月前と2ヶ月前の発表後に、保健所長と意見交換した際に

「1ヶ月ごとの速報値は短期的なものなので、公衆衛生学的にはあまりとらわれてはいけない」

とご指摘を頂きました。

半年間のデータを確認しながら、改めて所長のご指摘のとおりだと痛感しました。

ここしばらくの間、公衆衛生の基本的な教科書を初心にかえって何度も読み返していました。

しかしその一方でフジノは、

「4ヶ月目からの犠牲者数の減少は、短期的な結果を受けて危機感を持って動いたからこそ起こったのではないか」

「短期的な結果を受けて、即座に対策を打つことも重要ではないか」

との想いも同時に強めています。

自殺対策に、終わりはありません。

とにかく毎日ひとつずつ正しいと信じる手段をこうじていくしか無いと考えています。

犠牲になった方々のことを、毎日思い返しながら、政治家として「できたはずのこと」「やるべきだったこと」を考え抜くしかありません。



横須賀市の自殺の犠牲者数、4ヶ月連続で前年よりも増加/国全体では前年比11.3%減少しているのに…

今月もまた犠牲者数が前年より増加しました

先月に続いて、今日も悲しいお知らせをしなければなりません。

警察庁による最新の統計が報告されて、横須賀市の2014年4月の自殺による犠牲者数(速報値)が判明しました。

過去5年間の比較からも明らかですが、2013年は例年に比べて犠牲者が少なかったのでした

過去5年間の比較からも明らかですが、2013年は例年に比べて犠牲者が少なかったのでした


上の表は、警察庁が内閣府自殺対策推進室に提供したデータ(市区町村別・自殺日別・住居地別)をフジノがまとめたものです。

今月も、自殺による犠牲者数が前年より増加してしまいました。

これで4ヶ月連続です。

一方、日本全体では4月の自殺による犠牲者数は2,203人(前年同月比180人減少)でした。1〜4月の累計は8,410人で、これは前年比1,068人の減少(▼11.3%)です。

国全体では犠牲者を減らすことができているのですが、横須賀市は逆に増加してしまっています。

自殺を減らし無くす為に政治家として活動しているフジノは、自殺へと追い込まれてしまった方々とそのご遺族のみなさまに、こころから申し訳ない気持ちでいっぱいです。

謹んで、哀悼の意を表します。



まず第1に、データ分析の「視点」を考え直すべきかもしれません

先月も記したとおりですが、昨年2013年は犠牲者数が減少した年でした。

2013年に犠牲者が減少した原因を見つけねばならない

2013年に犠牲者が減少した原因を見つけねばならない


上のグラフは過去5年間の4ヶ月間合計を比較したものですが、2013年だけ棒グラフが低いのがお分かり頂けると思います。

特に2013年1〜8月までの合計は、過去5年間で最も少なかったのです。

フジノは、考え方を変えねばならないのかもしれません。

これまでは、「何故2014年は昨年よりも犠牲者が増加し続けているのか?」に焦点をおいて分析に努めてきました。

けれども、むしろ逆に「何故2013年1〜8月は犠牲者が減少したのか?」に焦点をおいて分析を徹底すべきかもしれません。

そして、その要因を1つでも見つけて、政策に反映していかねばなりません。



第2に、やはり「心理学的剖検」を実施しなければならない!

4月25日の市長記者会見で、吉田市長は「県内初!消防団が『命の門番』として地域を見守ります」という発表をしました。

2014年4月26日・神奈川新聞より

2014年4月26日・神奈川新聞より


今年から5年間をかけて、市内全消防団員882名に自殺対策のゲートキーパー養成講習を受けて頂く、という取り組みです。

国が進めてきた『ゲートキーパー養成』を、今までは対象にしていなかった職種にも拡大していくというもので、一定の効果はあるかもしれません。

こうした万人向けに広く行なう取り組み=『ポピュレーションアプローチ』は、大切ではあります。

ただ、フジノはこれまでも訴えてきたとおり、『ポピュレーションアプローチ』だけでなく、並行して『ハイリスクアプローチ』も積極的に実施していかねばダメと考えています。

さらに特に今すぐやるべきことは、追い込まれた末に自殺の犠牲になった方のその原因を徹底的に追いかける『心理学的剖検』です!

現在の警察庁と厚生労働省が発表している統計データでは、横須賀市で亡くなられた方々が自殺へと追い込まれた原因は全く分かりません。

本当の原因は何も分からないままに、自殺対策に効果があると『一般論』として言われている『ゲートキーパー養成』などに取り組んできたのがわが国の自殺対策なのです。

今こそ『一般論』ではなく、亡くなられたおひとりおひとりのこころの井戸を深く深く掘っていく作業が必要だ、とフジノは強く主張します。つまり徹底的に『個別論』を突き詰めていくのです。

そして、個別・具体的な原因を調査していく中で、同じ状況に追い込まれている方々(ハイリスク者の方々)にアプローチをしていくのです。

ゲートキーパーを増やすような『ポピュレーション・アプローチ』は大切、でも同時に『ハイリスク・アプローチ』も徹底的に実施しなければ不十分です。



横須賀市は自殺対策をゼロベースで再構築すべき

日本全体の自殺による犠牲者が減っている中で、横須賀市では前年同月を上回る犠牲者数が4ヶ月連続という悲しい現実があります。

政治・行政が全力を尽くせば、自殺による犠牲は減らせるはずなのです。

横須賀の政治・行政は、もう1度、全力を尽くさねばなりません。

今後1人でも多くの犠牲者を減らすことだけが、自殺へと追い込まれた方々とご遺族への責任を果たすことだとフジノは信じています。

今年、横須賀市の自殺対策を深く担ってきた保健所健康づくり課の課長・係長2名が同時に異動となりました。

自殺の現状がこのように危機的状況にあるにもかかわらず、重責を担ってきた中心人物2人の同時異動という人事を行なった市長に対して、フジノは強い不快感を抱きました(市長はこの危機的状況を全く理解していないのではないか?)。

けれども、組織には異動はつきものです。それをいつまでも嘆いていても無意味です。

今はとにかく新メンバーで、もう1度わがまちの自殺対策をゼロベースで見直して、良い点は継続し、改善すべき点は徹底して改善する、そんな機会にしたいと今は考えています。

新しい体制のもとで、今年は徹底して自殺予防対策に取り組んでいきたいです。

そして、来月こそは良い報告ができるように現実を変えていきたいです。



横須賀市の自殺による犠牲者数が昨年の2倍に増えています/3月末までの速報値

自殺の犠牲者が前年比2倍に増えています

毎月、警察庁の統計データが発表されるたびに、フジノは深い落胆と自らの力不足を痛感しています。

3月末までの横須賀市の自殺による犠牲者数が、昨年の2倍に跳ね上がっています。

その一方で、全国の自殺による犠牲者数(6,190人)は対前年比マイナス905人で、約12.8%減少しています。

過去5年間の比較

過去5年間の比較


上のグラフは、警察庁が内閣府自殺対策推進室に提供したデータ(市区町村別・自殺日別・住居地別)をフジノがまとめたものです。

2013年は例年に比べて犠牲者が少なかったのでした

2013年は例年に比べて犠牲者が少なかったのでした


昨年2013年は自殺による犠牲者が例年に比べて少なかったのです。

特に、昨年は1〜8月末までの合計は、過去5年間で最少でした。

しかし2013年9月を境に、状況は変わってしまいました。

悪化の原因もつかめないまま(データがあまりにも無いのです)、好転のきざしも見えないままです。

自殺対策を最大の課題として取り組んできた政治家としてフジノは、自らの力不足を恥じるとともに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

自殺へと追い込まれてしまった方々と、そのご遺族のみなさまに、謹んで哀悼の意を表します。

もっと必要な情報が届くように努力します

これまで横須賀市の自殺対策のほぼ全てをフジノは提案してきました。

改めて、その対策の在り方をゼロから全て見直してみたいと考えています。

また、個人として『今すぐできる取り組み』として、なるべく早くにブログを改善したいと思います。

横須賀市の自殺対策の取り組みをこちらのページでお伝えしてきました。

現在のフジノブログでの「横須賀市の自殺対策の実施状況」コーナー

現在のフジノブログでの「横須賀市の自殺対策の実施状況」コーナー


これは、他のまちの自殺対策に取り組む方々からご質問を頂くことが多い為に、そうした方々に参考にして頂く為のページというコンセプトで作成してきたのですが、改めようと思います。

今この瞬間に必要な情報を求めている方々にとって、もっと読みやすく情報を入手しやすいページヘと改善したいと思います。