秦好子さんと1時間以上も意見交換させていただきました/防災講座「女性の視点で考える防災〜避難所の運営に女性の目を」へ

防災講座「避難所の運営に女性の目を」に参加しました

今日は、逗子市の逗子文化プラザへ向かいました。

「女性の目から見る防災〜被災地支援から見えたこと」会場にて

「女性の目から見る防災〜被災地支援から見えたこと」会場にて


防災講座『女性の視点で考える防災〜避難所の運営に女性の目を〜』に参加する為です。

「女性の視点で考える防災」チラシより

「女性の視点で考える防災」チラシより


参加した理由は2つです。

  1. 講演内容の通りで、災害時の避難所の運営にもっと女性の視点が必要であると考えているから
  2. 講師が「秦好子さん」だから。

フジノは今年、消防局・市民安全部を所管する常任委員会に所属しています。『避難所の運営の在り方』を学ぶのは必須です。

先日は、障がいのある方々の避難所運営の訓練に参加しました。

いわゆる性的マイノリティとされる方々からは、2012年度の人権施策推進会議の場でも『避難所の運営の在り方』についてご意見をいただいています。

横須賀市では外国籍市民の方々も交えた防災訓練や避難所体験も開催しています。

避難所運営の在り方は、フジノなりに機会を捉えてずっと考えてきたつもりです。

けれども、学びにゴールはありません。そして、いざという時の実践をより良いものにできるようにしていかねばならないと考えています。

講演の様子

講演の様子


その意味で、今日の講座はとても学びがたくさんありました。

  • 阪神淡路大震災の事例
  • 新潟県中越地震の事例
  • 東日本大震災の事例
  • 9.11ニューヨークでのテロの事例

秦さんが実際に体験してこられた数々の事例に基いての講演をお聴きして、改めて防災への取り組む気持ちを強くさせられました。



講師の秦好子さん

参加したもう1つの理由は、講師の秦好子さんの存在です。

秦好子さん

秦好子さん


フジノは、3年前の東日本大震災の被災地支援の活動を通して、秦好子さんの存在を初めて知りました。

3.11直後の4月1日、神奈川県からボランティアバスを発車させて気仙沼に向かった団体があります。

その『被災地のこどもを支援するかながわ市民の会実行委員会』の副委員長であり、『横浜災害ボランティアバスの会』の代表理事が秦さんでした。

はじめは『災害ボランティア』のリーダーのおひとり、というイメージでした。

ある時、ふとGoogleでお名前を検索してみたら…めちゃくちゃたくさんヒットしました。

『防災』の世界において、秦さんはめちゃくちゃ有名な方だったことを知りました。

この男女共同参画の時代にあってフジノは『女性初』という単語を使うのは好きじゃないのですが、まさに秦さんはあらゆる『女性初』を切り開いてきた方です。

かつて日本には、消防に男性しかいなかった時代がありました。

秦さんは、日本の女性消防吏員第1期生(1969年)です。

そして横浜市消防局で勤務されて、広報係長・指導課長・消防訓練センター次長などを歴任されました。

1997年には、全国の女性消防職員ネットワーク『JFFW』も創設されました。

在職中から『防災ボランティア』の活動にも尽力され、2005年には内閣府の『防災ボランティア活動検討会』の委員にも選任されています。

秦さんを紹介した数多くのメディアの中から、分かりやすい記事をひとつご紹介しますね。

タウンニュース紙青葉区版・2012年2月23日号

第1回横浜市男女共同参画貢献表彰推進賞を受賞した秦好子さん

自分の目線で歩む

○日本の女性消防吏員第1期生のひとり。全国の女性消防職員ネットワーク『JFFW』を創設し、消防分野で女性消防吏員の牽引役として活躍した。東日本大震災では横浜から被災地に食べ物や衣類などを送り被災地の支援活動を開始。「女性目線の防災」活動が評価された。『男女共同参画』とは「”どっちでもいい”ということ。どちらも知恵を出し合い、問題を解決していく」。穏やかな口調に強い意思を込める。

○東日本大震災後、13回に渡り、気仙沼へ支援に訪れている。今月は区内農家から提供されたサツマイモを渡す為、仮設住宅168軒を訪問した。『どうやって暮らしていけばいいのか』『津波に流されてしまった方がよかった』。そんな声が聞かれる。抽選で個別に入居しているため、見知った人は隣近所に居ない。「孤独を抱え、傷ついた人たちの生活をもっと丁寧に考えていく必要がある」。そう、強く感じている。

 
○18歳まで秋田県で過ごす。姉2人、兄、妹の5人兄妹。母は「仕事を持ち続けた方が人生を選択できる」と娘たちに言い聞かせた。高校卒業後に上京、自動車部品メーカーに就職。女性は寿退社が当然とされる中、24歳で当時、全国初となる横浜市の婦人消防官に転職した。女性トイレや更衣室が整わない環境。「これでもか!というほど勉強して、仕事に打ち込んだ」という。努力は実り36歳で管理職に。「上司が女性で不満はないか」、ある男性部下の返答が忘れられない。『責任から逃げず、正しい判断を迅速にすれば上司は男でも女でもどちらでもいい』。「すごく嬉しかった」。認めてくれる仲間の存在が、人生を誇れるものにする。

○被災地では今、自立のための支援に転換している。農家から提供された野菜を送り、現地の子ども会らでバザーを開催する。「『ありがとう』と言われることで笑顔になる。その機会を増やしたい」。被災地と同じ目線で復興を見据える。




秦さんと二人きりで1時間以上も意見交換させていただきました

そんな訳で「いつか機会があったら、秦さんにお会いしてみたい」とフジノは思っていました。

今回、主催団体である『NPOかながわ女性会議』からお招きを頂いた時、即参加を決めたのはこうした気持ちからでした。

防災講座終了後、秦さんにお声がけさせていただきました。

そして、自己紹介をして、

  • 現在、市議会で防災を担当する常任委員会に所属していること。
  • 社会福祉をメインの政策にしている立場から、中越地震以来、災害時要援護者となってしまう立場の方々への防災対策に力を入れていること。
  • 3.11以降、自分はパニック障がいがあるので現地には行かれないけれども支援物資を集めたりいろんな後方支援に取り組んできたこと。

などをお話させていただきました。

秦さんは横須賀に知人が多いことからも、親身にお話を聴いて下さいました。

それからなんと1時間以上にわたって、秦さんと意見交換をさせていただきました!

秦好子さんとフジノ(完全に意気投合してしまいました!)

秦好子さんとフジノ(完全に意気投合してしまいました!)


特に、市議会議員という多くの方々と日常的に接することができる立場をもっと活用して、『防災』を日常の中にスムーズに溶けこませていく様々なアイディアをいただきました。

  • 今すぐやるべきこと、中長期間にわたって取り組んでいくべきこと。
  • 市議会の中でやるべきこと、市議会の外でやるべきこと。

たくさんの具体的な取り組みをアドバイスしていただきました。

特に、カフェトークについてはとても有効な取り組みだと評価していただきました。

このカフェトークの違うバージョンをあらゆる形で実施しながら、そこに防災や、被災後の避難所運営や、帰宅困難者の方々へのサポートをもっと自然な形で取り込んでいけるのではないかというご提案をいただいたのですが、伺いながらフジノ自身とてもワクワクしました。

防災とは難しい顔をして、めんどくさがりながら訓練に参加するものではない。

もっと日常の中に溶けこませていくことが大切なのだ。

ものすごくたくさんの可能性が広がりました。

同時に、フジノ自身がもっともっとやらねばならないことが分かりました。

議員活動ではなく個人としての取り組みになる可能性が高いのですが、『フードバンク』を横須賀に設立したいとかねてから考えてきました。

これについても秦さんからは

「フジノさんの事務所は横須賀の1番乗降客の多い駅に近い場所にあるという好立地を活かして、フードバンクの倉庫としても使うべき」

とのアドバイスを頂きました。

フジノは今まで「政務活動費でお借りしている事務所だからボランティア活動に併用することはできない」と一方的に思い込んでいました。

でも、秦さんには全国にたくさんの地方議員の知り合いがおられるのですが、秦さんのアドバイス通りに実際に事務所スペースをフードバンクの倉庫として積極的に活用しておられる方もいらっしゃるそうです。

選挙管理委員会や議会事務局と相談しながら、フジノ事務所をフードバンクの倉庫に活用できたら、フードバンク横須賀の立ち上げもすぐに進むと思いました。

本当に今日参加してよかったです。

このような機会を与えてくれた『NPO法人かながわ女性会議』のみなさま、ありがとうございました。

そして、秦さん。数カ月後には良い報告ができるように、しっかりと汗をかいて取り組んでまいります。

市民のみなさま、もっともっと良い防災への取り組みをしていきますからね!



災害時の要援護者への支援の在り方を議論しました/「障害者施策検討連絡会」と議員との懇談会

「障害者施策検討連絡会」のみなさんと議員の懇談会

今日は『ヴェルクよこすか』へ向かいました。

会場にて(撮ろうとしたら呼びかけられてしまい、他の方向を向いているフジノ)

会場にて(撮ろうとしたら呼びかけられてしまい、他の方向を向いているフジノ)


『障害者施策検討連絡会』のみなさんが毎年開催して下さっている『議員との懇談会』に出席する為です。

障害者施策検討連絡会とは

市内の障害者関係団体を網羅し、障害(身体障害、知的障害、精神障害、内部障害、発達障害等)の相互理解を進め、個別及び全体の課題の検討と施策の市への提言等を行っています。

  • 参加団体
    「福祉のまちづくりを進める市民集会」実行委員会
    横須賀・三浦作業所連絡会
    横須賀市障害者団体連絡協議会
    事務局:横須賀市福祉部障害福祉課
  • 活動状況
    1. 代表者会、全体会、分科会:1〜2ヶ月毎に開催
    2. 意見交換会学習会の開催
    3. 予算要望書の提出
    4. 市長懇談会、議員懇談会の開催
    5. 社会福祉審議会、障害とくらしの支援協議会(全体会)、療育センター運営委員会に参加等

障がいのある方々のあらゆる団体が作るネットワーク組織が、会派を超えた市議会議員全員に対して、毎年『懇談会』を呼びかけてくれています。

懇談会へのお招き

懇談会へのお招き


今回は、土田議員(公明党)、田辺議員(自由民主党)、角井議員(研政)、大村議員(共産党)、小林議員(無会派)、そしてフジノの6名が参加しました。

角井議員・田辺議員・土田議員と障がい福祉に強いメンバーが集ってくれました

角井議員・田辺議員・土田議員ら障がい福祉に強いメンバーが集ってくれました

今年のテーマは、障がいのある方々と災害時の支援の在り方について

『障害者施策検討連絡会』のみなさんは、ここ数年間、手分けをして、各地域の避難訓練に参加してみました。

その結果、地区ごとに訓練の内容にも大きな差があることがわかりました。

ある地域では、長年にわたって障がいのある方々の作業所も避難訓練に参加するのが当たり前になっていました。一方、別のある地域では、障がいのある方々の参加そのものがあまり好まれない現実もありました。

そうした状況を受けて、『障害者施策検討連絡会』は横須賀市に対して『災害時要援護者プラン』に関する要望書を出し続けてきました。

「障害者施策検討連絡会」が2013年、横須賀市に対して出した「要望書」より

「障害者施策検討連絡会」が2013年、横須賀市に対して出した「要望書」より


けれども横須賀市の反応は鈍く、なかなか状況は変わりませんでした。

そこで今年(2014年)、『障害者施策検討連絡会』の中に新たに『防災に関するワーキンググループ』を設置したのです。

「障害者施策検討連絡会」の組織・体制

「障害者施策検討連絡会」の組織・体制


こうして『モデル訓練』の在り方を提案して実現したのが、9月7日に実施した『体験型・要援護者避難所受け入れ訓練』なのです。

そのような経緯もあって、今日の『議員との懇談会』のテーマも『障がいのある方々と災害時の支援の在り方について』でした。

懇談会の様子

懇談会の様子


6名の議員からも、30名の『障害者施策検討連絡会』からも、真摯な意見がたくさん出されました。

フジノは今、防災を担当する常任委員会に所属しています。

今日の意見交換をもとに、必ず常任委員会でも提案して、災害時の要援護者支援の在り方を改善していきます。

『障害者施策検討連絡会』のみなさま、本日は貴重な機会を作って下さいまして、ありがとうございました。

フジノが9月議会で行なった質疑

閉会したばかりの9月議会において、フジノは災害時の要援護者支援についていろいろな質疑を行ないました。

その一部を報告します。

2014年9月8日・生活環境常任委員会

フジノの質問

まずは、要援護者支援の関係で、市民安全部と消防局に伺います。

昨日、『障害者施策検討連絡会』と一緒に、市民安全部、消防局に協力をして頂いて、『要援護者避難所受け入れ訓練』というものを初めて開催しました。

大変ありがたいことだと思います。

僕自身もその場にお邪魔したのですが、いろいろ考えることがありました。

市民安全部、消防局それぞれに、実際に今回行なってみて、どのようなことを考えたか、今後検討していかねばならないと考えたのか、お答えいただければと思います。

市民安全部・危機管理課長の答弁

要援態者支援、こちらの特別委員会でも大変熱心に御鑓論いただきましたが、正直申し上げて「鮮やかな解決策はない分野だ」と思っています。

従前、障がいをお持ちの方は、もう障がいをお持ちの方、そうでない町内会の方は、そういった町内会の方、それぞれほとんどお互いを意識することが無いというのが、正直なところだったと思っています。

私たちも「障がい者の方に特化した何か、災害時の何かができるのならば、必ずそれを検討してやっていきます」ということをずっとお伝えしてきたのです。

ただ、正直申し上げて、できないので、最初は、地域に担って頂くしかありません。

ですので、障がい者の方々には「地域の方々がどんな防災訓練をやっているのかを見て、それを踏まえて何か御提案をください」ということで、ようやく、3〜4年かかりましたが、昨日を迎えることができました。

ただ、昨日は障がい当事者の方々が主導でやられたので、あれはあれとして、あれを実際に今度、各小・中学校70カ所で全てできるかという話は、なかなかゴールは遠いのですが、 1つでも2つでも、こんなことだけでも受け入れる法、あらかじめ準備できることがあれば、それはぜひ実施していきたいと私たちも思いましたし、参加して頂いた町内会長さんも同じ思いを抱いて頂いたと思っていますので、「まずは第一歩」というのが市民安全部としての率直な感想でございます。

消防局・総務課長の答弁

先般の訓練では、消防局としては、車いすの搬送訓練を担当した訳ですが、実際に、消防局では、原子力の災害対策車の搬送車が2台ありまして、これには、 車いす2台を積載して、その方を搬送できる車両を現在保有しています。

また、災害対応につきましては、昨年度、新しい指令システムを導入させて頂きまして、そのシステムに要援護者の方を登録しております。

万が一、119番が入電すれば、その方の情報がすぐ入りますので、先着隊が即人命救助に向かう。

またそのことは各消防隊に伝達されて、責任者が乗っている車両から、即人命救助に当たるというような指示命令を出しまして、やはり要援護者を素早く救出できるようにという体制をとっているということでございます。

フジノの質問

今回は、いわゆる肢体不自由な方や知的障がいのある方がメインで、精神障がいのある方や御高齢の認知症の方の存在は、あまりオープンな感じでは参加されていなくて、それぞれの障がい特性に応じた困難もきっとあると思うのです。

今回、本当に初めて行なってよかったと思うのが、『福祉避難所』での想定とかでは無くて、あるいは『福祉施設』の中での想定ではなくて、『一般場面』の中で、障がいのある人も無い人も一緒にやるという訓練だったということ。より現実場面に近かったかと思います。

この実施は、『障害者施策検討連絡会』からの提案ではあったというものの、ぜひこの訓練を少なくとも1年に1回は行なって頂けるように、毎年の項目として意識に上がるようにして頂けないかと思うのですが、いかがでしょうか。

市民安全部・危機管理課長の答弁

我々市民安全部としては、障がい者に特化したことというのはなかなか正直難しい場面がございます。

ただ、東日本大震災以降は、福祉部のほうも身体的に不自由な方々、もしくは知的、精神的にいろいろ問題がある方の災害時の対応ということも、福祉部・健康部もかなり一緒に考えてくれる体制になっております。

今、委員から御発言があったことは、まず福祉部に伝え、我々がふだん行なっている『地域での避難所運営訓練』と、障がい当事者の皆さんやその御家族の方々が考えていらっしゃることを、どのように今後リンクさせていけるか、福祉部とぜひ連携を図っていきたいと思います。

フジノの質問

本当に、今年、市民安全部には「福祉側によりぐっと近づいていただいた」という感触を持っています。

人工透析をしておられる方の当事者の集まりにも来賓として出席して頂いたり、いわゆる障がい当事者側も、ようやく『市民安全部』という存在を意識して、「福祉の側も一歩こっちに近づいてきた」という印象を強く持っています。

この意識が今、変わりつつある中で、ぜひ市民安全部の方も、要望があればぐっと近づいてきて下さると思うのですが、「毎年、定例でこういう訓練をやっていこう」と、『障害者施策検討連絡会』の側から提案が無い年があっても「今年はやらないのですか」と聞いて頂けるようになっていただきたいと思います。

フジノの専門分野である『障がい福祉』への知識と経験をもとに、災害時の支援の在り方をより改善できるように全力を尽くしていきたいです。

横須賀市は「避難勧告」をいつどのように出すべきなのか/台風18・19号への他都市の対応を省みながら、あなたにも一緒に考えてほしい

台風19号、神奈川県内では各市が82万人に避難を呼びかけました

けさの神奈川新聞の記事によると、神奈川県内では

県内では7市が、約34万8000世帯82万人に対して避難を呼びかけた

とのことでした。

2014年10月15日・神奈川新聞記事より

2014年10月15日・神奈川新聞記事より


何故ならば、広島市で起こった大規模な土砂災害を受けて、9月4日、神奈川県が県内の市町村に対して「『避難勧告』を早めに出すように」と指示を出していたからです。

2014年9月5日・神奈川新聞記事より

2014年9月5日・神奈川新聞記事より


こうしたこともあり、お隣の三浦市では、13日の夕方16時の段階で早くも『避難準備情報』を出しました。

一方、横須賀市は最後まで避難を呼びかけませんでした。



市民のみなさまが最も知りたいことは「自分は避難すべきなのか?」

台風18号の時台風19号の時も、フジノはリアルタイムで情報発信を続けました。

その為、市民の方から電話やメールやツイッターで「自分の地域は避難しなくて良いのか知りたい」「避難所はどこになるのか知りたい」など、次々と問い合わせがありました。

そのたびに、次のブログ記事やツイッター発信では「市民のみなさまが知りたがっている情報だ」と感じたことを盛り込むように改善し続けました。

こうして、2度の台風を経験した訳ですが、最終的に「市民のみなさまが最も知りたいことはただ1つだけだったのではないか」と感じています。

それは「自分は今、避難すべきなのか知りたい」ということです。

自分は今すぐに避難すべきか否か。

これこそが、市民にとって最も重要な情報なのだとフジノは考えています。

実は、今回の台風に遭遇する前から、フジノはこの問題について考え続けてきました。

今日のブログは、そのフジノの問題意識を市民のみなさまにも共有していただき、ぜひ一緒に考えてほしいと願いながら書いています。



防災を担当する委員会に所属して5ヶ月、フジノが最重視しているテーマがあります

フジノが『生活環境常任委員会』に所属するようになって5ヶ月が過ぎました。

防災に関して、2度の委員会で重ねて議論を行なった、とても重視しているテーマがあります。

それは

  1. 横須賀市民が、災害から『安全』に免れる『避難勧告』の出し方はいかにあるべきか。

  2. 横須賀市民が避難しなくても『安心』で過ごせる/避難しなければ危険だ、という『タイミング』を、政治・行政は、いかに判断すべきか。

です。



横須賀市が「避難勧告」を出すタイミングは「国の基準」とは異なります

実は、横須賀市が『避難勧告』を出すタイミングは、国の『基準』とは異なります。

それではどう違うのか。

フジノが2014年6月議会で行なった質疑をご覧下さい。

2014年6月17日・生活環境常任委員会

フジノの質問

まず、市民安全部に伺います。
 
先日、6月6日から7日にかけて、大雨が降りました。

その際、気象庁などが『土砂災害警戒情報』を発表をしても、本市としては『避難勧告』や『指示』は出さなかった。
 
その『発令基準』についての新聞報道等もありました。
 
これは内閣府が4月に改定した指針では本市の運用実態には合わないということから、特に『避難勧告』や『指示』を出さなかったということです。
 
ここには2つ感じることがありましたので、それぞれ伺って、見解をお聞かせいただければと思います。

まず、本市はどういう『基準』で『避難勧告』や『指示』を出すのか、まずその点をお聞かせください。



危機管理課長の答弁

まず『土砂災害』なのですが、基本的には明確な『基準』はございません。

かなり主観的な話なのですけれども、「土砂災害が発生するおそれがある。または、発生した場合」というふうなものを『避難勧告』の『基準』としております。



フジノの質問

新聞報道では、多分、危機管理課長がお答えになったのだと思うのですが、「市民の方から実際に被害が起こりそうだ」というお話があった時は『避難勧告』を出すというお話だったのですね。
 
同様に、紙面で指摘されていたことというのは、「昨今では『土砂災害警戒情報』が出されているにもかかわらず、『避難勧告』や『指示』を出さなかった場合、自治体が訴訟のリスクを負う」というようなことがありました。
 
ただ、「あまりにもそれ(=『避難勧告』)を出し過ぎると、本当に必要なときに空振りしてしまうのではないかという懸念もある。それが本市が出さない理由だ」というふうにも書いてありました。
 
そこで、ある程度の『基準』というのがどこにあるのか。

本市はいろいろな政策で国をリードしてきましたから、国の『基準』が正しくなければ「横須賀市としてはこう考える」というのを、僕は国に要望というか、打ち返してほしいという思いがあるのですね。

まちごとに地理状況は全く違う中で、一律の基準をつくるというのがそもそもおかしいのかもしれないのですが、本市としてはどういう時に『避難勧告』を発令したい、しようと実際に運用しているのか。

そして国の『基準』とどれほどあるべき姿と離れているのか。

それを明確にして、国に対しても言っていってほしいというふうに思っているのですが、その2点についてお答えいただけないでしょうか。



危機管理課長の答弁

少し長目になってしまうかもしれませんけれども、国は「危ないところはある程度限定できる」という前提で、今回のガイドラインの改定をしたと思っています。
 
今、国が我々自治体に求めていることは、

「『大雨警報』が出たら、かなり緊張しなさい」

「『土砂災害警戒情報』が出たら、何も考えずに、少し強い言い方ですけれども、何も考えずに避難勧告をかけなさい」

となっていますが、私たち横須賀市内には、土砂災害が危ない場所というところが約1,100カ所ございます。

その1,100カ所に『土砂災害警戒情報』が出るたびに、「避難しなさい」「近隣の小・中学校の体育館を全部あけました」とやって、最初のうちは皆さん逃げて下さるかもしれませんが、「どうせまた市役所は内閣府がやれと言っているからやっているのだよ」となるということが、私どもは大変懸念していることです。

国は「空振りをおそれずに避難勧告をかけろ」と言っていますが、私たちが恐れているのは、空振りをしたことで批判されることではありません。

空振りが続いたことで、いざ本番に逃げていただけなくなって、人の命が失われることを恐れています。

私たちとしては、自分たちの言い訳の為に、保身のために『避難勧告』をかけるつもりは、今までもありませんでしたし、少なくとも今後当分の間、この体制は変わらないと考えています。



フジノの質問

おっしゃっていることは、とてもよく理解できます。オオカミ少年になってしまってはいけない。

そうなのですけれども、では本市はいつ出しているのか、もし本市なりの『基準』があれば、先ほど明確な『基準』はないというお話だったのですが、それは現場の声だと思うのです。地方政府、地方自治体の声だと思うのです。
 
今のガイドラインが余りにも緩い、本市が懸念しているようなことが他のまちでも起こり得る。

そういう場合は、内閣府のガイドラインで『基準』や『指針』をむしろ正していってほしいというふうに、こちらから言っていくべきだとも思っているのですね。
 
そこで、本市はどういう時に『避難勧告』を出しているのか、そして国の指針に見直しを求めていくべきではないかというふうに申し上げたのですが、この点についてはいかがでしょうか。



危機管理課長の答弁

まず、どんな時に出すかは冒頭申し上げたとおり、「その予兆があった場合、もしくは起きた場合」。

その予兆というのは、もしくは起きたというのは、基本的にはそこにお住まいの方が気がつく。

あと、土木部は『大雨警報』が出ると道路パトロール隊を出していただけますので、土木部が覚知する

もしくは警察、消防局が覚知するということで、我々として「そこが危ないかもしれない」といった時に、消防職員の判断、もしくは我々が呼ばれて、そこで判断をして『避難勧告』をかける、というのが今実際にやっていることでございます。

国に対してですが、先日南関東近隣の市町村に対して、内閣府が説明会を行ったのですが、私たちも係長を行かせて「いろいろ言ってこい」と言ったのですが、私たち以上に横浜市の担当が「全くナンセンスだ」ということを強く言って下さったので、うちの係長は「横浜市が全て代弁したので、私は黙って帰ってきました」という報告をしていました。

今後、内閣府ともいろいろな場面で話すことがあると思いますので、「国として市町村のお尻を叩きたい気持ちは分かるけれども、叩かれ方として、今回のガイドラインの改正というのはあまり適当ではない」という意見は伝えたいと思っています。



フジノの質問

それでこそ地方自治体の心意気なのではないかなというふうに思います。
 
後者については、その御答弁で結構です。ありがたいと思いました。
 
前者についてなのですが、システムとして確立されているかどうかだけ確認したいと思います。

お住まいの方が気づいてくれる。土木部のパトロール、あるいは覚知、警察、消防の判断が市民安全部に寄せられたならば、至急『避難勧告』を出すというシステムとしては、確立されているのでしょうか。



危機管理課長の答弁

そのとおりでございます。

お分かりいただけましたでしょうか?

もう1度、まとめてみます。

横須賀市が『避難勧告』を出す現在の『基準』

【パターン1】

  1. 警察・消防局が『覚知』する

  2. 消防職員が「土砂災害が発生するおそれがある。または発生した」と判断した場合、『避難勧告』を出す。

【パターン2】

  1. お住まいの方が気がつく。
  2. 土木部の『道路パトロール隊』が覚知する。
  3. 市民安全部が呼ばれて、実際に現地を確認する。
  4.      

  5. その結果、「土砂災害が発生するおそれがある。または発生した」と判断した場合、『避難勧告』を出す。




どのような「基準」ならば、最も「安心」で「安全」な避難ができるでしょうか?

フジノは、命が守られるのであれば、『国の基準』だろうが『横須賀市独自の基準』だろうが、どちらでも構いません。

政治・行政が市民の命を守る(=『安全』)のは、絶対の責務です。

しかし、その一方で、『人々のそのままの暮らしを守ること』もまた政治・行政の責務なのです。

国の一律の基準によって、横須賀市内全域に避難を呼びかける。それによって、ご高齢の方々も重い障がいのある方々も避難しなければならない。

避難先は、学校の体育館や行政センターなどです。

和室や座布団もありますし、毛布もあります。

けれども、見ず知らずのたくさんの赤の他人と一緒に、そこで一夜を明かすことになります。

その結果、土砂災害は何も起こらずに夜が明けたとします。

「空振りで良かった」

と、あなたは本当に考えてくれるでしょうか?

お一人では歩けないようなご高齢の方々は、ご自宅を離れて寒々しい体育館で一夜を明かしたが故に、体調を崩すかもしれません。人工呼吸器が必要な重度の障がいのある方々は、わざわざ強い雨の中を避難所まで移動したものの、何も無かった翌朝、再びご家族によってご自宅に戻っていくのです。

本当に「空振りで良かった」とあなたは考えてくれるでしょうか?

実は、土砂災害において、いくつかの原則があります。

例えば、「遠くの避難所に逃げるよりも、自宅の2階へ上がる/崖から離れた部屋に移動する」といった原則です。

こうした基本的な原則をしっかりと市民のみなさまに知っていただくことの方が、国のルールにしたがって『避難勧告』を連発するよりも『安心』して過ごしていただけないでしょうか。

それとも、やっぱりあなたは「横須賀も国のルールどおりに空振りでも構わないから『避難勧告』をどんどん出してくれ」とお考えになりますか?

今まではこの問題は、フジノと市民安全部との議論に過ぎませんでした。

けれども今回、わずかな期間のうちに2つの大型台風に直面しました。

この貴重な機会に、ぜひ市民のみなさまにも一緒に考えていただきたいのです。

あなたはどうお考えになりますか?

ぜひあなたのご意見をお聴かせ下さい。よろしくおねがいします。



【10時30分現在の速報】通行止めゼロ、けが人ゼロ、避難所の開設はなし/台風18号(2014年)

市議として公式なおしらせ

10時30分現在、市民安全部危機管理課と情報交換をしました。

9時半から10時半現在までの横須賀市の状況の変化をお伝えします

  • 新情報 10:00 予定通り『第2回災害警戒本部会議』を開きました
  • 新情報 7:00〜8:00にかけて41mmの雨が降った為に、その後しばらくは、市民の方から「下水道の逆流・側溝のあふれがある」との電話が数件ありました
  • 新情報 市の都市部・上下水道局なども、マンホールからの水の噴き出しや道路の冠水などが市内数か所で発生したことを確認しました。
  • 新情報 10:00現在 通行止めはゼロです。
  • 新情報 10:00現在 台風18号に関わるけが人はゼロです。
  • 雨のピークは過ぎたものの、強風は続いている為、引き続き『災害警戒本部』は設置を継続しています。
  • 新情報『第3回会議』の開催は、状況をみながら判断します。

現時点でフジノが把握している公的な情報は、これが全てです。

外出はもう少しのあいだ避けてくださいませ

ここから先は、個人としての意見です。

横須賀市の場合、雨のピークは過ぎたのではないかと思います。

けれども、強風は続いています。

予測がつきやすい雨の災害とは異なって、強風による被害(例えば、屋根の瓦が飛んでしまうなど)はやや予測しづらい側面があります。

ですから市民のみなさまにお願いです。

市民のみなさまにお願い

強風がおさまるまでは、どうか不要不急の外出は避けて下さいね。

どうか今しばらく強風がおさまるまでは、外出は控えて下さいね。

どうぞよろしくお願いします。

あなたの「最寄りの風水害時避難所」をあらかじめ知っていて下さいね

あなたの「最寄りの風水害時避難所」はどこでしょう?

現時点では、横須賀市は避難所を開設しておりません。

けれども、せっかくの機会です。

大雨や台風などの時に設置される『風水害時避難所』の場所を、あなたの最寄りの場所を確認してみませんか?

横須賀市ホームページの中に、このコーナーがあります。

風水害時避難所

風水害時避難所


ぜひこのコーナーを見ていただいて、あなたの最寄りの避難所はどちらなのかをあらかじめ把握しておいてはいかがでしょうか。

風水害時避難所について

  • 風水害時避難所は、避難が必要な方の人数や所在に応じて、開設する施設を市が決定した後に開設されます。
  • 大雨や台風などの風水害により自宅が被害を受けるなど、避難が必要となった方が一時的に避難する施設です。
  • 市立学校、コミュニティセンターなどの他、町内会館等の身近な施設から、浸水や土砂災害の危険性を考慮して選定し、平成26年7月現在、289施設を指定しています。

その他にも、みなさまが「これを知りたい!」という情報がありましたら、いつでもご質問くださいね。

【9時30分現在の速報】現時点では「避難所の設置」は無し、けが人ゼロ、通行止めもなし/台風18号(2014年)

市議として公式なおしらせ

9時30分現在、市民安全部危機管理課と情報交換をしました。

23時半から9時半現在までの横須賀市の状況の変化をお伝えします

  • 新情報 7:00 予定通り『災害警戒本部・第1回会議』を開催しました。
  • 新情報 市立小・中・特別支援学校、市立幼稚園、市立総合高校は『臨時休校』となりました。
  • 新情報 7:40 『土砂災害警戒情報』が発令されました。
  • 新情報 発令前までは、市民の方からの避難の希望や要請などをはじめ、問い合わせ等の電話はゼロ件のままでした。
  • 新情報 発令後、市民の方からの数件の問い合わせ等の電話が入っています。
  • 新情報 市が把握している限り、自主的に避難所を開設している所はありません。
  • 新情報 市も9:30現在では、避難所を開設する予定はありません。
  • 新情報 9:30現在、市内道路で通行止はゼロです。
  • 新情報 10:00〜 『災害警戒本部・第2回会議』を開催する予定となりました。

それからもう1つ。

けさになってから横須賀市ホームページに『台風18号に関連する情報について』のコーナーが新たに設置されました。

「台風18号に関連する情報について」のコーナーが設置されました

「台風18号に関連する情報について」のコーナーが設置されました


現時点での内容は、下の画像のとおりです。

現時点での内容

現時点での内容


フジノが把握している公的な情報は、現時点ではこれが全てです。

個人的な想いとしては、テレビの気象ニュースなどの情報から、あと1〜2時間くらいで横須賀への暴風防雨はおさまってくれるのではないかと願っています。

崖などのそばに暮らしておられる方々へ

崖などのそばに暮らしておられる方々は、豪雨や台風のたびにとてもご心配かと思います。

現時点では、避難所は開設していません。

でも、行政センターなどの公的機関はオープンしています。

「ご自宅に居るのは不安だから避難したい」という場合には、ぜひもよりの行政センターなどにいらしてください。

また、この強い雨の中、行政センターなどに行くのは困難だけど心配な方には、『ささやかな行動だけど、効果のある減災方法』として次のことをおすすめします。

  • 平屋にお住まいの方は、崖から一番離れた部屋に居て下さい。
  • 2階建てにお住まいの方は、1階ではなく2階に居て下さい。

さて、これからも1〜2時間は強い雨が続き、雨がしみこんだ崖地や斜面地などについては、引き続き注意が必要かと思います。

ご心配・ご不安なことがあれば、市役所にいつでもお問い合わせください。

よろしくお願いします!

【21時現在の速報】現時点では、横須賀市内に自主避難所などの開設はありません/台風18号(2014年)

市議として公式なおしらせ

ツイッター上では、近隣の他都市が自主避難所を開設したという情報とともに、「横須賀市が何も情報発信をしないこと」に批判があがっています。

フジノとしては「どんなささいなことでも発信すべきだ」というスタンスです。

21時現在、市民安全部危機管理課と情報交換をしました。

21時現在の横須賀市の状況をお伝えします

  • 夕方、既に危機管理課は市本部に集合しました。
  • 危機管理課は、現在までずっと情報収集を継続しています。
  • 23時に『災害警戒本部』を設置する予定に変更はありません。
  • 市民からの避難の希望や要請などをはじめ、問い合わせ等の電話はゼロ件です。
  • 自主避難所を開設している所もゼロヶ所です。
  • 市も現時点では開設する予定はありません。

現時点でフジノがお伝えできる情報はこれが全てです。

引き続き、何らかの動きがあり情報が入りしだい、お伝えします。

以上です。

「体験型・要援護者避難所受け入れ訓練」を初めて実施しました/障害者施策検討連絡会と市民安全部・消防局

初めての開催となった体験型の避難所での受け入れ訓練

今日は、総合福祉会館で開かれた防災訓練に参加しました。

市内の障がいのある当事者・家族・関係者・団体によって構成されている『横須賀市障害者施策検討連絡会』のみなさんの長年のご努力によって、ついに初めての『体験型・要援護者避難所受け入れ訓練』が開催されました。

会場にて

会場にて

体験型・要援護者避難所受け入れ訓練プログラム

  1. 進行役の説明に沿った訓練

    一般避難者役になって席について、参加してください。

    有志の方を募ります。進行係の話に沿って移動したり、支援者役を体験していただきます。ご協力お願いいたします。

  2. 配置図・第1幕

    配置図・第1幕

    (休憩・会場設営)

  3. 訓練復習

    もう一度、閉じことを訓練してみます。

  4. 第2幕の訓練イメージ図

    第2幕の訓練イメージ図

  5. 消防局コーナー
  6. 消防局による実演

    消防局による実演

    車いすを実際に参加者のみなさまに押してもらいました

    車いすを実際に参加者のみなさまに押してもらいました

  7. 参加者のお話をお聞きします

    質問、提案、意見、感想など、どんどんご発言ください。要援護者・支援者・その他の参加者の方

参加者のみなさまでの意見交換

参加者のみなさまでの意見交換

社団法人日本自閉症協会の発行している本

社団法人日本自閉症協会の発行している本

横浜市消防局の発行している冊子など

横浜市消防局の発行している冊子など

災害時用トイレ

災害時用トイレ

訓練でもビブスを利用しました

訓練でもビブスを利用しました

使用したビブス

使用したビブス

後日追記:神奈川新聞が報じてくれました

昨日の訓練の様子を、神奈川新聞が報じてくれました。

2014年9月8日・神奈川新聞より

2014年9月8日・神奈川新聞より


以下に全文を引用させていただきます。

震災の教訓踏まえた支援策とは
横須賀で障害者ら防災訓練

災害時における障害者ら要援護者の支援策について考える実践型訓練が7日、横須賀市立総合福祉会館(同市本町)で行われた。支援者と障害者らの日常的なつながりを深めておこうと同市障害者施策検討連絡会が初めて主催し、約200人が集まった。

東日本大震災では、手助けが必要な障害者らが逃げ遅れて多くの犠牲者が出た上、避難所での意思疎通の難しさなどが浮き彫りになった。今回の訓練はそうした教訓を踏まえ、1次避難所での要援護者受け入れを想定して実施。適切な対応の「モデルケース」となる実例も紹介された。

訓練では、肢体不自由者や聴覚障害者らが要援護者役として参加。

避難所入り口で症状などを記した名簿を作成し、要援護者はビブスを、支援者役はたすきを着用。互いの立場を一目瞭然にする工夫を施し、けが人には赤いテープを貼って緊急度を示した。「トイレに行きたい」「静かな場所で落ち着きたい」といった要望にも対応した。

実際の運用を視野に入れた訓練に、聴覚障害の娘を持つ母親は「聴覚障害といっても、いろんな(症状の)度合いがある。緊急時に地域の人たちがどれだけ理解してくれるのか」。訓練を見学していた男性からは「(ビブスなどの装備品は)現在、避難所の倉庫に入っているのか」などと質問があった。

同連絡会の浅羽昭子さん(65)は「今回は支援者と要援護者が出会うことが目的の一つ。(受け入れ方法を)スタンダードにするため、地域の実情に合わせた防災訓練で取り入れてほしい」と、普及の大切さを訴えていた。

(織田匠)

映画「逃げ遅れる人々・東日本大震災と障がい者」上映会へ

映画「逃げ遅れる人々」上映会へ

今日は、『あんしんネット横須賀』のみなさんが主催して下さった映画の上映会に参加しました。

タイトルは『逃げ遅れる人々〜東日本大震災と障がい者』です。

会場にて

会場にて


2012年に制作されたドキュメンタリー映画です。

震災から1年間の様子を「大地震」「大津波」「原発事故」「県外での避難生活」「当事者派遣」「避難所」の6章で描いています。

フラッシュバック

映画では、2011年3月から2012年までの1年間を描いています。

ちょっと映画そのものとは離れてしまうのですが…フジノがこの映画を観ながら感じたことを記したいと思います。

かつてフジノは、当時のスケジュール帳を読み返して数えたことがあります。

丸1日の「休暇」を取れたのは、1年間で4日だけでした。

とにかく「被災地支援の為に働かなければならない」と強迫的に働き続けていました。

フジノはうつ病とパニック障がいを抱えているのですが、2011年は忙しさで睡眠時間もほとんど取れず、クスリの量を増やしてもらいながら仕事に駆けずり回った心身ともに本当にキツい日々でした。

今日、映画を観ていたら、そんな日々が本当に目の前に見えているかのようにフラッシュバックしてきました。

映像を観ながら2011年の日々が目の前に迫ってきて胸がとても苦しくなりました

映像を観ながら2011年の日々が目の前に迫ってきて胸がとても苦しくなりました

これが2011年3〜4月のフジノの1ヶ月間でした。

5月からは、塩竈の支援、飯舘村の支援の活動にも力を入れました。

元気な若者であるにもかかわらず、持病のパニック障がいで乗り物に乗れない為に被災地に入ることができないフジノは、自分の価値がまるで無いような自責感にさいなまれました。

だから「とにかく今ここでやることができる全てをやらなければならない」と必死に走り回っていました。

毎日ほとんど寝ないで、政治家として、個人として、自分にできることは何かを考えて、とにかく走り回った日々でした。

こうした当時の状況がリアルに頭の中をフラッシュバックして、めまいや吐き気がしてきてしまいました。

フラッシュバックを体験したのは、初めてでした。

亀井県議がスピーチをして下さいました

亀井県議がスピーチをして下さいました


それでも、被災した障がいのある方々はフジノの何倍も苦しい日々を過ごしておられた事実に、映画を通して改めて直面させられました。

映画で描かれていたことは、フジノが理事をしているNPO法人地域精神保健福祉機構も被災地支援に入っていましたので、現地の情報としてリアルタイムで伝え聞いていたとおりでした。

本当にたくさんの方々が言葉にならない困難に追い込まれてしまったことを、映像で改めて追体験しました。

そして、その困難は今も続いていることを理解しています。

まだまだ政治家としても個人としてもやらなければならないことはたくさんあって、くじけてなんていられないのだ、と感じました。

映画についての情報

映画についてご紹介します。

公式サイトより作品紹介を引用します。

障がいがあるということは、災害時には普段以上のハンディとなる。

2011年3月11日の東日本大震災、未曾有の大災害の中、障がいを持つ人々に何が起きたのか?

福島県を中心に、被災した障がい者とそこに関わる人々の証言をまとめた。

障がいゆえに、地震や津波から身を守れず、また必要な情報も得られない・・・。

「ここではとても生活できない」「周囲に迷惑をかけるから」と、多くの障がい者が避難をあきらめざるを得なかった。そうしたなかで避難所に入った障がい者を待ち構えていたのは・・・。

更には仮設住宅へ入居しても、そこでも大変な不自由が待っていた。原発事故により市民の姿が消えた避難区域には、取り残された障害者が不安な日々を送っていた。大震災に翻弄される障がい者と、その実態調査・支援に奔走する人々の、困難の日々。

住み慣れた土地を追われ、避難先で新たな生活を模索する時、涙とともに故郷への思いがあふれる。

マスメディアでは断片的にしか取り上げられない、被災地の障がい者を取り巻くさまざまな課題や問題点が浮かび上がる。

下の動画は予告編です。



関心のある方はDVDの販売も行なわれていますので、チェックしてみてくださいね。