「民生推薦会」委員の任期を終えるにあたって、8年前に提案した「民生委員の心のケア」の必要性を再度確信しました

「民生委員推薦会」に出席しました

今日は、お昼から市議会へ向かいました。

2012年5月に辞令を頂いて委員に委嘱されている『民生委員推薦会』(平成24年度第3回)に出席しました。

議事次第

議事次第


今回は、委員7人全員が集まるのではなく『持ち回り』という形式で開催されました。

事務局(福祉部総務課)の方々が市議会まで来て下さり、フジノがひとりで説明を受ける形です。

他の委員の方のご意見をお聴きできないのは残念ですが、フジノ1名に対して数名の事務局の方々とじっくり質疑応答ができるので、『持ち回り』形式もとても有効だと感じています。

民生委員児童委員が選任されるまで

民生委員児童委員が選任されるまで


この推薦会の役目は、民生委員・児童委員を市長に推薦することです。

民生委員・児童委員には欠員が出ることがあります。そこで新たに民生委員に就任して下さる方々を年3回の推薦会で推薦していくのです。

民生委員推薦会の推薦を受けて、市長→社会福祉審議会→市長→厚生労働大臣へというプロセスを経て、厚生労働大臣から民生委員に正式に委嘱されることになります。

今回フジノは、町内会から候補として挙げられたお2人の方を「承認」して、署名しました。



1年間の任期が終わりました

7月に第1回、10月に第2回、そして今回が最終回でした。

民生委員推薦会委員としてのフジノの任期は、これで終わります。

重責から解放されたことに、まずはホッとしました。

以前にも記したとおりで、民生委員に委嘱される方々は地域福祉の為に活動をして下さる、本当に尊い存在です。

3年間の任期の間、朝も夜も無く地域の方々のサポートに走り回る毎日が続きます。さらに研修も続きます。

しかも無給なのです。

それなのに、地道で息の長い活動をグチもこぼさずに尽力して下さる。みなさん、とても素晴らしい方々ばかりです。

そんな方々を『推薦』する委員メンバーとしてフジノのような若輩者ではとても力不足だと感じてきました。

プレッシャーの多い役職でしたが、その分、気持ちをさらに引き締めて勤めさせて頂きました。この1年間、貴重な機会を与えて頂いたことはとてもありがたかったです。



民生委員・児童委員の仕事の過酷さ

そもそも民生委員・児童委員がどんな活動をしているか、なかなか世間では知られていません。

けれども、日本の地域福祉には絶対に欠かせない存在です。ぜひ市民のみなさまにもその仕事を知ってほしいなあとフジノは強く願っています。

こちらに民生委員のPRビデオがありました。お時間があれば、ぜひご覧になって下さいね。

13mark民生委員のマーク




民生委員のみなさまを守ることもフジノの使命です

フジノは、民生委員のみなさまの活動にはただひたすら感謝の想いばかりです。

何故なら、決して社会福祉を専門的に学んできた訳では無いふつうの市民の方々が就任して、時にはとてもつらく痛ましい出来事にも直面せざるを得ないからです。

その具体例をイメージしていただく為に、フジノが委員会で行なった質疑をご紹介します。

2004年9月21日・民生常任委員会での質疑より

フジノの質問

今年7月に無理心中の事件が本市で起こりました。

90代の方を介護していた息子さんが、お2人とも入院をされる予定だったその日に心中をしてしまい、それを見つけたのは『民生委員』だった、という本当に痛ましい事件が起こりました。

まず、この事件を僕がどう捉えているのかを申し上げます。

そもそも心中というのは、『殺人』という虐待の最悪のパターンだと思うのです。

それから、自殺予防に取り組む僕自身にとって、人を殺してなおかつ自殺をする心中というのは、最悪の悲しい結末です。非常に悲しい出来事だと考えています。

新聞等の報道もございましたが、新聞は限られた文字数という問題もあって、簡単な言葉で切り取ってしまいます。

健康福祉部長の所見がいただけたらいただきたいのです。いかがでしょうか。

健康福祉部長の答弁

事件は7月の上旬に市内で起こりました。

90歳のお母様を62歳の御長男が介護をしていらっしゃいまして、62歳の御長男の方も具合が悪くなってきたという中での無理心中、それを発見されたのが地域担当の民生委員ということで、簡単に言葉ではあらわせないほどの痛ましさを大変感じております。

介護をされていた御長男も、ここまでのことを悩まれての結果かと思うのですが、そういう中でこういう結論を選択されたという、そこまでの間の想いを思いますと、大変つらいものもございます。

また、そこを発見された方が民生委員となりますと、民生委員としてもこういったことに遭遇されたという心のトラウマ、傷というのでしょうか、大変つらい思いをさせてしまったということが私の気持ちでございます。

これをどうしたらいいのかということに至ると、大変難しい部分もございます。こういった事件を今後発生させないためにはどうしていくかというステップはいろいろ課題がございます。

なかなかつらい部分ではございますが、せっかく民生委員までが「困っていらっしゃる方がいらっしゃる」というところまで把握ができていたのに、そこから一歩進めなかった。

これは民生委員を責める意味ではございません。何とかなったのではないかなという、何ともならなかったのですが、どうしたらここから先私どもも手が差し伸べられる体制がとれるのかと思いますし、また、こういったことに遭遇された民生委員、その方自身も、相当つらいものを今お持ちであろうと思います。

そういった方へ、我々が何らかの手が差し伸べられる方法はないのか、ということも考えている状況でございます。

フジノの質問

僕も同じような気持ちで今回の事件を受けとめています。

(中略)

この件については、次で最後の質問になります。

「民生委員の心のケアを考えるべきではないか」ということについて質問させていただきます。

第一発見者は民生委員の方でした。

今回、夏(2004年7月)に民生委員を改選する為の準備会に参加させていただいて知ったのですが、本当に普通の暮らしをしている方々が民生委員になられるわけです。それを初めて僕は知りました。

その後、民生委員に就任された後に研修をしていくわけですね。

その研修は『社会福祉協議会』に委託しているということで、僕は『社会福祉協議会』に行ってそのカリキュラムを見てきました。

しかし、特に『ケアをする人の心のケア』についてのカリキュラムは存在していませんでした。

民生委員同士で心情の吐露をし合うような、スーパービジョン的なことを日常的に行っている可能性もありますが、民生委員の心のケアをするというのは市の役目の1つだと僕は考えているのです。いかがでしょうか。

健康福祉部長の答弁

メンタルヘルスの問題について、これまで市民の方へのメンタルヘルス相談を重点に進めてきておりました。

けれども私どもも重篤なる虐待の問題などを取り扱うようになり、そういった業務に従事する職員のメンタルヘルスチェック、あるいはメンタルヘルススタッフケアの必要性などが認識されてまいりまして、今年度から、子どもの虐待の場合にはメンタルヘルスケアという、スタッフケアといった事業も開始したところでございます。

そういうことを開始してきておりますので、民生委員につきましても、どういう形をとることがいいのかを研究しまして、何らかのものができればいいと今思っているところでございます。

民生委員全体には、うつ病についての冊子はお配りしておりますので、そういったものの活用をしていただければありがたいとは思っております。

フジノの質問

全ての民生委員に『うつ病対策』の冊子を配付して下さっているということで、ありがとうございます。

民生委員の心のケアはどうしたらいいかというのをぜひ研究を続けていっていただきたいと思います。

以上です。




民生委員・児童委員のメンタルヘルスを守る為に政治行政の更なる努力が不可欠だと再び確信しました

この質疑から早くも9年が経ちました。

その後も社会状況は深刻化しています。

孤独死・孤立死をした方の亡骸を民生委員の方が第一発見者として通報することは、かつてよりもむしろ多くなりました。

民生委員の方々の仕事の過酷さは、増しています。

このような社会状況の中で、民生委員になろうと決心して下さる方々にフジノはこころから敬意を表します。そして、委員会での質疑で提案したように、民生委員の方々の心身のケアは市の責務と捉えて、活動のサポートと共に民生委員の方々の心身の健康を守ることも行なっていかねばならないと考えています。

現在、横須賀市の民生委員・児童委員の定員は571名です。

昨年フジノが推薦会委員に就任した時は13名の欠員が出ていました。この4月には、欠員は11人に減る予定です。

もちろん欠員がゼロになることが望ましいのは当然です。

先ほど述べたような厳しい現実が横たわっている以上、欠員が出てしまうこともやむを得ません。

けれども、民生委員の不在はその担当地域の地域福祉が大きく損なわれてしまうことになります。それはその地域だけでなく、横須賀市全体にとっても福祉の後退を招いてしまいます。

繰り返しになりますが、もっと政治・行政のサポートが必要です。

そして、欠員がゼロにできるように、民生委員の活動の尊さを広く知って頂き、厳しい現実が目の前にあっても一緒に地域を守っていこうという想いのある方々に手を挙げてもらえる基盤を作っていきたいです。

これがフジノが1年間の民生委員推薦会の任期を終えるにあたって、改めて決意したことです。