まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2003年9月14日(日)のフジノ
● 逗子市長、長島さんの当選

 武山という地域で育ったフジノにとって
 ものすごく身近な距離にある逗子市は
 『別のまち』という気がしません。

 友達がたくさん住んでいたり
 ほんとにすぐ遊びにでかけたりしてきたので、
 横須賀市とまったく同じように『このまち』という感覚が強くあります。

 法律で区切られた『市』という分け方よりも
 暮らしてきた生きてきた感覚の方がすんなりとします。

 だから、今回の逗子市の池子の問題について
 『別のまち』の問題という意識はフジノには全くありませんでした。

 逗子に対して国がとった対応は、
 フジノには納得ができませんでした。

 この理由から、
 逗子市長選挙に強い思い入れを持って
 フジノは注目してきました。

 国が「こうしろ」と言ってきたら
 まちはどんなことでもガマンしなければならないのか。


 それとも、たとえ国が相手であっても
 おかしいことはおかしいとハッキリ言うべきなのか。

 フジノは国が相手であっても
 まちに暮らす人々の想いを伝えるべきである、
 と信じています。


 日本国民としての自覚よりも先に
 まず僕は『ここで生まれて、ここで育ってきた』という想いが
 実感として先にあるからです。

 だから、長島一由さんのとった行動を
 正しいとフジノは思いました。

 当選するだけでなく、
 限りなく100%に近い投票率であってほしい、
 そう願いました。

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 1つ目の想い=当選してほしい、は叶いました。

 新しい逗子市長は、長島一由さんに決まりました。
 その点はとても良かったと思います。

 国に対しても動じない強いリーダーシップ、
 まちに暮らす人々に自ら直接に話しかける姿勢、
 そういう市長をうらやましいと思います。


 2つ目の想い=100%に近い投票率であってほしい、
 これについては50.48%という結果でした。

 この数字をどう判断するかは
 意見が分かれることでしょう。

 ふつうの市長選挙とはまったく異なるし。

 フジノもまだどう受けとめればいいのかは
 正直なところ分かりません。

 (っていうか、市議会に提出した住民投票条例案のことで
  調べものしまくっていて、そっちで頭がいっぱいなのです)

 いずれにしても、
 長島さんと国との今後の結果を
 ずうっと見続けていきたいと思っています。


● また徹夜だ...

 今は朝の6時7分。
 9月14日のコーナーに書いていますが
 実際はもう翌日の9月15日(月)にあたります。

 提出した住民投票条例案に対して
 質問が3名から出ています。

 その3名からの質問にきちんと答えるために
 雄人と絵美さんとともに資料をつくっています。

 僕は最高裁判所の判例を調べてみたり、
 地方自治の本を読みあさったり、
 結局またも徹夜になってしまいました。

 眠い。眠くてたまらない。

 と思っていたら、励ましのメールが届きました。

 仮眠して、もうひとふんばりしようかな。

 世の中は連休ですけれど
 サービス業などで出勤しているみなさん、
 本当におつかれさまです。僕も働いていますよ〜。
 お互いにがんばりましょうね。

 では少しだけ寝ます。みなさん、おつかれさまでした。



2003年9月13日(土)のフジノ
● 若手の力を集める、ということ

 反感を受けることを承知で
 本音を書きたいと思います。

 『年齢による感性の違い』はやっぱり存在します。

 特にフジノが今いる業界は
 10才違うと
 もう全く別の世代なのだとはっきり感じます。

 仕事の進め方、目標の捉え方、人間関係、
 あらゆる点で
 僕たちの世代という在り方があります。

 もちろん個人差もあって、
 年齢が上であっても尊敬できる人はいるし、
 同世代であっても腐ってると感じる人はいます。

 けれども、傾向としては
 やっぱり僕は僕たちの世代に親近感を覚えます。

 これまで、僕は自分の業界を毛嫌いしてきました。

 自分が政治家になっておきながら
 政治家になるような人間はろくなヤツじゃない、
 そう思ってきました。

 できれば他の政治家とは
 つきあわないようにしたい。染まりたくない。
 そう考えてきました。

 だから「会いたい」というメールをもらっても
 基本的に他の政治家の人々とは
 全く会わないようにしてきました。

 けれども、今日、考え方がハッキリと変わりました。

 若手の力を積極的に集めて
 『変化』をつくっていかなければならないのではないか。

 そう考えるようになりつつあります。


● 考え方が変わりつつある今の自分

 こう考えるようになりつつあるのは
 2つの理由があります。

 (1) 市議会の現状
 (2) 他のまちの若手との出会い

 僕はこのまちの政治の現実に対して
 ものすごく許せなくなってきました。

 これまで僕は
 福祉(特に精神保健福祉)を変えたい、という目的のために
 たまたま政治という手段を選んだだけでした。

 しかし、実際に政治家になって4ヶ月、
 まちの人々の想いをうけとめるにつけても
 『福祉だけのフジノで居たい』ではムリなのだと感じています。

 まちの人々は変化を強く求めていて、
 雄人や絵美さんや僕たちの世代に
 変化を起こすようにものすごく求めているのを感じます。

 これまではそういうまちの想いを
 「でも、おれの本業は福祉がやりたいんだから」と思って
 いつかは解放してくれるんじゃないかと考えたりしてきました。

 けれども、真正面から向きあう決心が
 少しずつ、ついてきました。


● こころざしが同じ人間が集まること

 くわえて、他のまちの若手との出会いに
 感じるものがありました。

 若手というくくりが僕は本当は大キライで、
 仕事ができる/できないは年齢とはカンケーないと
 今でも強く信じています。

 しかし、現状を変えようとしてもがいている、
 そういう同じ世代の人々を知るにつれて
 シンパシィを感じるようになってきました。

 こころざしが同じ人間が集まることで
 大きな波をつくりだすことができるのではないか。

 そういう気持ちになってきました。

 何ができるのかは分かりません。
 けれども、これまでのように
 『福祉だけが本当はやりたいのに』というカラを捨てて
 政治家として納得ができない現実をむきあうことで
 何かができるような気持ちが
 少しずつ沸きあがっているのです。

 何ができるのかは分かりません。

 けれども、僕の中で起こっている変化について
 きちんとお話したいと思って
 この文章を書きました。



2003年9月11日(木)のフジノ
● 明日から議会が始まります

 明日からの議会にむけて、
 昨日と今日はひたすら調べものと書類作成をしています。

 いただいたお手紙を
 あらためて全て読み返しながら原稿を書いています。


● お手伝いの声に感激

 昨日今日と
 朝昼晩真夜中早朝と
 ぶっ通しで書類を作成しているところなので
 正直なところかなりテンパっています。

 なんといっても、
 パソコンの画面を見続けているのがつらいですね...。

 そんな状況なのですが
 うれしいこともありました。

 気分転換をかねて、仕事場を出て
 親しい方のところに署名を受け取りに行った時のこと。

 (唯一の気分転換の『外出』の目的が
  署名の受け取りというところが我ながら泣かせる...)

 その知人宅で、
 「近所にフジノの手伝いをしたい、という人がいるよ」
 と言われました。

 電話番号をメモして渡しておいたら
 さっそく夜に電話をいただきました。

 20才になったばかりの方が
 お手伝いをしてくださるかもしれません。うれしい。

 選挙前からほんと僕は人に頼みごとをできない性格で
 特にお手伝いをしてくださるという方々から
 メールをいただいても
 ほとんど返事は後回しにしてきました。
 自分を手伝ってくれる、というメールよりも
 答えなければならないメールがたくさんあるからです。

 そんなこんなで、お手伝いをお願いしている人は
 基本的には現在まで1人もいません。

 けれども10月からは
 体勢を整えて
 チームとして動いていきたいと思います。

 僕自身は非力ですが
 僕のまわりにはものすごい能力を持った若手が
 たくさんいます。そんな力を結集して、政策をつくっていきたい。
 そう考えています。

 そんな矢先に、お手伝いの声をいただいて感激です。
 ありがとうございました。 


● 悔しいこと

 議員になって4ヶ月が経ちましたが、
 初めて本当に悔しい出来事がありました。

 まちのことを考えるならば
 ゴールが同じになるならば
 僕個人の想いを捨てることはしかたがない、と
 迷い悩み考えた末に最終的な結論を出したのですが、
 とても悔しくてたまらない出来事でした。

 きっと、この悔しさをほくそえんでいる人々が
 影でたくさんいることだと思います。

 この4年間だけは、こころの中にしまっておきます。

 けれども任期が終わったならば
 今日感じたことも全てぶちまけたいと思います。

 自分の情けなさも含めて、必ず世間にすべて知らせたいと思います。


 明日からは、議会がはじまります。
 まきかえしをはかりたいと思います。



2003年9月9日(火)のフジノ
● 第1次署名、提出しました

 今日は、お知らせしたとおり、
 14時から沢田市長に署名を提出しました。

 第1回目分の提出です。

 5万5,116名!(9月8日現在の集計分)

 これはあくまでも『第1回目の提出分』ということで、
 集計までに間に合わなかったものが
 フジノの手元にも
 『願う会』のところにもあります。

 43万人のこのまちの人々の、
 8分の1にあたる署名を市長に届けました。

 その想いがどこまで届くのか...。

 あなたもぜひ注目していてくださいね。


● 署名を渡すまで(その1)

 「本当に別れ惜しいよね」と雄人(吉田議員)と話した。

 この署名用紙たちのことだ。
 僕の29才の夏は、この署名たちと過ごした。

 世の中の人たちの大半にとったら
 5万とか6万とか、ただの数にしか過ぎないだろう。
 でも、1人に書いてもらうために
 どれほど汗をかいたことか。
 その1人が積み重なって5万5,116人なのだ。

署名の重さをひしひしと感じる吉田議員 ダンボール2箱分の署名用紙。
A4用紙6,000枚。

けれども、ただの紙と違って
人々の想いがつまっているから
とてつもなく重い。

 13時頃、議員たちは市議会に集合。
 13時半、願う会の方々も市議会へ来てくださった。

 市議会の応接室を貸しきりにして、最終的な署名の確認。

 集まった署名の山を見て、あらためてその多さに驚く。

 そして、その名前の向こうにある
 人々の生活に想いをはせる。

 けさも封筒で1通の手紙が届いた。
 ハガキも来ていた。
 まちに暮らしている人の
 率直な想いがこめられている。

 署名の向こうには暮らしがある。

 それが分からない人には
 ただの紙にしか見えない。


● 署名を渡すまで(その2)

 14時から市長に手渡し、ということで市役所の3階に向かう。

 この階には今まで1度も来たことが無い。
 議員である僕が1度も来たことが無いくらいだから
 かつての僕と同じように
 ふつうに暮らしている人々のほとんどは
 市長室だとか来賓室だとか
 ロビーには一生来ることが無いのだろうなあ。

 そう考えると、
 ガラス張りの仕事場をつくった田中康夫さん(長野県知事)や
 インターネットでいつも生中継されてる
 橋本大二郎さん(高知県知事)って、すごいなあと思う。

 とりあえず、署名を積んだ台車をガラガラ引いて
 来賓室で待つことになりました。

豪華なシャンデリア。来賓室。  豪華なシャンデリア。
 これが来賓室。

 テレビ神奈川で放送された映像は
 この部屋の中です。

 僕は華美な来賓室よりも
 もっと気軽に市民が市長と語れるような
 そういう部屋があるほうがいいと思います。

 大きなテーブルがあって、その上に署名を並べました。

 並べていると、やがて市長が入ってきました。
 教育長も一緒にいます。

 市長は、吉田議員とは笑顔であいさつしていましたが
 僕はとてもじゃないけど笑顔にはなれなくて
 表情を変えずに会釈だけしました。

 その後、市長から笑顔は出なかったように思います。

 一柳議員が議員を代表して
 美術館建設計画のみなおしを求める想いを市長にむけて語り、
 賛同者の名前がつらねられている要請書を渡しました。

要請書を渡す一柳議員。受け取る市長。  要請文を手渡している一柳議員と
 受け取っている沢田市長です。

 その手前に並べられているのが
 5万5,000人の想いです。

 この後、願う会の方が
 自己紹介をして、
 代表の方が想いを市長へと伝えました。 

 しかしながら、市長から具体的な話は何もありませんでした。

 「この場は意見交換ではなくて、
  受け取るだけですから」

 ということと、

 「議会で一般質問があるようなので
  そちらで私の意見は述べたいと思います」

 ということと、

 「価値観が多様化している時代だから
  いろいろな意見がある」

 ということの、3つだけを述べると

 「そろそろ時間ですから」ということで終わりました。

 事前に議員同士でうちあわせた時に

 「市議会議員は市長と議論するチャンスはこれからもあるので
  美術館トークと同じように、議員は発言はしないで
  せっかくだから
  願う会の方々に市長と話してもらおう」

 ということになっていたのですが
 実際は、願う会の方々も
 市長と会話する時間はありませんでした。

 とても残念です。

 市長のまわりには
 つくってほしいという方々しかいらっしゃらないそうなので
 つくってほしくないという想いもじっくり聞いていただきたかった。

 あとは議会で
 市長の考えをはっきりと聞かせてもらうしかない。

 ぜひともたくさんの方々に
 議会に傍聴に来ていただいて
 あるいはインターネットで生中継も始まりますので
 これからどうなっていくのかを見ていてほしいと思います。


● 報道の力

 久しぶりにたくさんのマスコミの方々がいるなあ、と
 そっちょくに感じました。

 美術館問題をはじめとする横須賀の記事は
 ふだんは神奈川新聞のみが本当に奮闘して下さっています。
 (一時期は批判をしてすみませんでした)

 けれども今日は他社の方々も来てくれていました。

報道陣のみなさま。  要請書を受け渡すシーンでは
 こんな感じに
 バシバシと写真が撮影されていました。

 明日の新聞には
 きっとここで撮った写真が載るのでしょう。

 新聞社5社くらいと
 テレビ神奈川が来ていました。

 メディアに載れば良いというものではありませんが
 話題がもりだくさんの最近(三浦の県議選挙、逗子市長選挙など)で
 このまちのことにこれだけたくさんのメディアが
 目をむけてくれたのは
 うれしかったです。

 このまちのことをもっと知ってほしい。
 このまちのことをどんどん知らせてほしい。

 そう願うと、マスコミの方々の力はとても大きいです。
 インターネット時代と言いつつも高齢者の方々に届くのは
 HPよりも新聞記事ですし。

 明日の新聞記事がどんなふうになるのか、
 いや、そもそも記事になるのかどうか、
 とても気になります。

 うちも神奈川新聞を購読しようかなあ...。


● 行動してくれた人々に感謝

 署名の提出にあたっては
 『願う会』の方々が約10名も来て下さいました。

 本当に頭が下がります。

 いろいろと活動についてゴニャゴニャ言う人々がいますけれど、
 口先だけではなくて、行動できる人たちというのは
 本当にすばらしいと僕は思います。

 大の大人が
 休日をつかって真夏の暑い中に署名をする。
 仕事を休んで署名を提出する。

 それも「1円のみかえりもなく」です。

 願う会のみなさん、本当におつかれさまです。

 それから、署名をしてくださった
 5万5116名(を超える人々)には
 こころから感謝してます。

 本当にみなさん、ありがとうございました。

 まだまだ署名は続いていきます。
 これからもよろしくお願いします!



2003年9月5日(金)のフジノ
● 署名を市長に渡すことになりました

 今日、美術館建設みなおしの署名の
 市議会議員が集めた分の、集計をおこないました。

 『願う会』の方々と合わせた署名の総数は
 来週あたまにも、みなさんに報告できると思います。

 今日みなさまに報告したいのは、
 市長に署名を渡す日付が決定したことです。


 9月9日(火)14時〜 市長室


 市役所の記者クラブをつうじて
 新聞社各社にも連絡をいたしました。

 先日の神奈川新聞の報道によると
 記者会見で市長は
 「着工に向けて準備をすすめたい」と意欲を強調したそうです。

 けれども、これだけ多く集まった
 署名の実物をご覧になれば
 まちの人々の想いがどうなのかを分かってもらえると
 僕は固く信じています。

 新聞記事によると
 市長は美術館トークの感想を聞かれて
 こう、答えたそうです。

 「価値観が多様化している。
  いろんな意見があるでしょう」

 いや、市長、
 その多様化している
 いろいろな価値観がある時代の中でこれだけの人々が
 『みなおし』という1つの想いのもとに
 署名をしたという事実を
 どうか感じていただきたいと思います。


● まちに暮らしているふつうの人々が署名をおこないました

 沢田市長は、今年の4月に
 『市町村アカデミー』というところで講演をして
 こんなふうに語っていらっしゃいます。

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 「ノイズィー・マイノリティ」声の大きな少数者の意見、
 それはしばしば間に議員が入ります。
 それをやめるということには大変な勇気が要る。

 その勇気を発揮して今までやってきたことをやめて、
 それによって浮いた財源を
 「サイレント・マジョリティー」声なき多数者、
 一般の諸々の市民は組織化されていませんから、
 なかなか市町村に対して声が届かない。

 そういう「サイレント・マジョリティー」の
 今日的なニーズにこたえていくということです。

 それが「創造の知恵」なのです。

 「変革の勇気」だけでは蛮勇に終わってしまう。
 その勇気によって得た経営資源
 ―財源、人材、職員も含めます―を
 市民の今日的なニーズ、
 本当に必要なニーズにこたえるための
 行政サービスに振り向けていく。

 そして、声なき声のニーズにこえていく、
 そのために知恵を絞っていくのが「創造の知恵」と、
 こういうことであります。

 今日無党派層とか市民派というものの多くは、
 「サイレント・マジョリティー」なのです。
 それが選挙結果を支配する。

 「サイレント・マジョリティー」のニーズを的確に把握して、
 それにこたえていくということが今日必要である。

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 まさにおっしゃるとおりです。

 特に、次の4点は全く同感です。

 (1) 勇気を発揮して、今までやってきたことでも
     やめるべきことはやめる


 (2) 旧来の、大声で主張する少数者を重視することを
     やめること


 (3) 今日では声なき声のニーズが選挙結果を支配する

 (4) その声なき声にこたえていくことが必要である

 こんなにも
 市長と僕は意見が同じだとは思いませんでした。

 まさにおっしゃるとおりだと思います。

 地盤も看板もお金もない僕が政治家になれたのは
 『声なき声』=無党派の
 ふつうにまちに暮らしている人々が
 投票してくれたからなのだと思います。
 そうでなければ、僕なんかが当選するはずはありませんでした。

 組合とか政党とかそういうのとは無関係に
 僕は今ここに立っています。

 市長が言う『声なき声』を背中にのせて
 僕は今ここにいるんだと信じています。

 そんな、日ごろは政治にもかかわりの全く無い、
 市長の言う『声なき声』にあたる
 ふつうにまちに暮らしているたくさんの人々が協力してくれて
 今回の署名は集まりました。

 上の講演でおっしゃったような信念を
 本気で市長がお持ちならば
 この署名が市長の考えを、揺り動かさないはずがない。

 声なき声に耳を傾ける、と
 市長は講演で言っているのですから。

 今までは当たり前になれあいでやってきたことでも
 勇気を持ってやめることが
 まちのためになる。僕もそう思います。

 沢田市長の、歴史にのこる英断を
 信じたいと思います。


 まちのみなさまも
 どうか注目していてくださいね。


● 議会運営委員会でのこと

 今日は議会運営委員会がおこなわれました。
 9月議会の日程をはじめ、
 議会のことについて話し合われました。

 僕は無所属なので
 この議会運営委員会のメンバーではなくて
 あくまでも『傍聴者』として参加しました。

 今回の議会は、
 注目すべきことがたくさんありますよ。

 たとえば、12日からの議会運営委員会では

 『本会議での
  質問の時間に制限をもうけるべきか』

 などが話しあわれます。

 今日、公明党から
 そういう話しあいをすべきだと提案があって
 議会運営委員会で、その提案が承認されました。

 次回から、話しあわれていきます。

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 もしかしたら、国会のように
 議席をたくさん持っているところが質問時間が長くなり、
 少数の議席(たとえば無所属とか)は
 質問時間がすごく短くなったりするのかもしれません。

 もしもそうなってしまうならば、
 それはとても残念なことだと思います。

 これまでこのまちの議会では
 質問の時間には
 制限はありませんでした。

 先輩の議員から
 「これは横須賀市議会の誇るべきことである」と聞いています。

 僕が勉強のために使っている本があります。
 『議員必携』という、全国町村議会議長会が編集をした、

 つまり、全国の議会の議長さんたちがつくった本があるのですね。
 その本にもこう書いてあります。


 > 政策に取り組み、政策に生きるべき議員にとって、
 > 一般質問は、最もはなやかで意義のある発言の場であり、
 > また、住民からも重大な関心と期待を持たれる
 > 大事な議員活動の場である



 そんな大事な議員活動の場が
 なんらかの形で制限を受けるようになるとしたら、
 それは悲しむべきことだ、と僕は考えます。

 次回からの議会運営委員会で
 話しあいがどのような方向に行くかということを
 どうかみなさんも見ていてくださいね。

 また、長井海の手公園の件も
 話し合われます。

 美術館建設のみなおしについての署名をうけての
 市長の発言もあるかもしれません。

 あなたの明日を決めていく、
 議会での話しあいに
 どうか注目していてくださいね。よろしくお願いします。

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 今日もみなさん、本当におつかれさまでした。
 週末をどうかゆっくりと過ごしてください。
 土日もお仕事の方(僕もです)、
 がんばっていきまっしょい!

 それでは失礼します。



 追伸:お子さんのいる、傍聴希望の方々へ

 横須賀市議会には、傍聴する方のために
 特に託児所はもうけておりません。
 けれども、お子さんをつれての入場は禁止していないので
 一緒に傍聴されても大丈夫だということです。
 ぜひお子さんづれの方も傍聴にいらしてくださいね。



2003年9月4日(木)のフジノ
● 参加型民主主義のコスト

 今回の掲示板でのごたごたに
 こころを痛めた多くの方からメールをいただきました。

 アドバイスや励ましのお言葉、本当にありがとうございます。

 とはいうものの、
 そういった励ましのメールをくださった方の中にも
 本物では無いメールアドレスを使っている方がいたりします。

 インターネットの技術で、そういうこともできるのだそうです。
 励ましのメールをくださったのに何故...?

 返事を出しても届かなくて帰ってきてしまったりして
 なんだかとても不思議な感じがします。

 しかたがないので、
 出したけれども帰ってきてしまった僕が出した返事を
 ここに載せることにします。

 メールを出してくれた方、これが返事なのです。
 ありがとうございました。

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 匿名さま

 メール、ありがとうございました。
 こんばんは、藤野です。

 >荒れていて、管理大変ですね。

 ご心配をおかけしております。申し訳ございません。

 ただ、掲示板が荒れてしまうということは
 これまでにも時々あったことなので
 何とかのりきることができたらいいなあと考えています。

 とりあえず、去らない嵐は無いだろうと
 静かに様子を見ようと思います。

 >先ほど、2ちゃんねるのネットウォッチ板に、
 >藤野さんのサイトのアドレスが貼られました。

 それが事実ならばすごくイヤなことではありますけれど、
 これも政治家という職業に
 転職をしてしまった上で
 背負わなければいけないコストなのかなあ、
 と最近は考えるように少しずつなってきました。

 地盤も看板もお金も何も無い人間が政治家になって、
 そしてまだ注目されているということが
 実はとてもすごいことなのかもしれないとも思います。

 実際に、このまちの政治家で
 良かれ悪しかれこういう扱いをうけているのは僕だけですし、
 ここでふんばることができたならば
 まちの人々の政治への関心をひきつけておくことが
 できるようになれるのかもしれません。

 そうだとしたら、僕個人としてはつらいことなのですが
 まちの政治家としては良いことなのかもしれません。

 >ただ、掲示板を荒らすのが趣味な
 >厨房が突入する可能性がありますので、
 >状況によっては、掲示板の一時閉鎖を
 >考えた方がいいかもしれません。

 掲示板の閉鎖は、今は考えておりません。
 長くなってしまうのですが
 その理由をどうか聞いていただけますか...。

 インターネットが普及してきたおかげで
 かつてはチラシをつくって
 何千枚も何万枚も印刷しなければいけなかった
 『伝える』という活動が、
 信じられないくらいに簡単になりました。

 HPを作ることで
 時間の差を無くし、距離の差も無くしました。
 一方通行だった情報も
 メールや掲示板のやりとりによって
 お互いに双方向でやりとりできるようになりました。

 一瞬のうちに人々は情報を知ることができるようになり、
 遠い国々に離れている人にも
 同じ時間に同じ情報を得られるようになりました。

 おかげで、政治というものも、
 変わり始めたのだと僕はうけとめています。

 これまでには1度も存在したことがない、
 『参加型の民主主義』が登場したのだと思います。

 かつては後援会の人の意見だとか
 自分のまわりにいる人の意見ぐらいしか届かなかった政治家にも
 メールや掲示板というやりとりをつうじて
 あらゆる人たちからの声が届くようになりました。

 誰もが政治に参加することができる、
 そういう状態のことを僕は
 『参加型の民主主義』というふうに呼んでいます。

 『参加型の民主主義』が始まったのだと思います。

 そして、まだ始まったばかりである
 『参加型の民主主義』の時代の
 まだ初めの頃である今は
 しばらくはいろいろな出来事が起こるのだと思います。

 メールや掲示板への文章だけでは
 お互いの息づかいも分かりません。

 誰がその文章を書いているのかも
 まったく分かりません。

 いくつもの書き込みを
 1人の人が何度も書いているということもあります。

 投げっぱなし、言いっぱなし、
 相手がどんなふうに受けとめるかなんて考えない、
 感情に流されて激しい文句の言い合いになることもあるでしょう。

 こういう出来事が
 いくつもいくつも起こるのだと思います。

 けれども、やがてこういう出来事をのりこえて
 インターネットという道具をもう少しうまく使いこなせるようになれば
 かつては想像もできなかったような
 新しい『参加型の民主主義』がやってくると信じています。

 そんなふうに考えていて
 だから、今はまだ
 僕は掲示板を閉鎖したりとかはしたくないのです。

 もちろん個人としての僕の性格に
 けんかっぱやかったりキレやすかったりという
 直さなくてはいけないところもたくさんあります。

 そういうところは年を経るにしたがって丸くなってもいくでしょうし、
 努力によって変えていかれるところもあると思います。
 がんばりたいと思います。

 ただ、掲示板の存在は
 ここで僕がやめてしまってはいけないなあと考えています。

 それは、こういういろいろな出来事も含めて
 新しい時代の、大きな実験のまっただなかにいるのだろう、と
 僕は感じているからです。

 殴り書きや人の怒りに満ちている
 そんな掲示板を見てしまうと
 ご心配をおかけしたり、
 不愉快な気持ちになることがたくさんあるかもしれません。

 そのことはこころからお詫びします。
 ごめんなさい。

 けれども、どうか長い目で
 新しい『参加型の民主主義』というものの成長ぐあいを
 見つめていただけないでしょうか...。

 できることならば、見つめるだけではなくて
 一緒に育てていっていただけたら、と願っています。

 あまりにも長い文章になってしまいましたが、
 今回の出来事について
 僕が感じていることの、そっちょくなお返事です。

 >対応はおまかせしますが、
 >いちいち相手にしていると、本来の業務に影響が出かねません。

 おっしゃるとおりですね...。

 ただでさえ体調が悪いので
 自己管理に今まで以上に気をつけながら
 本来の業務にまい進できるようにがんばりたいと思います。

 アドバイス、本当にありがとうございました。


● イヤな書き込みも、無視できない理由...

 「まっとうな批判だけではなくて
  明らかに単なる嫌がらせにも何故反応するのか。
  それが、かえって書き込みを誘発しているのではないか」

 というお叱りも受けました。

 確かにそうなのかもしれません。

 ただ、その点についても
 少しだけ書かせてください。

 僕が出した返事メールから、転記します。

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 Aさんへ

 こんばんは、藤野です。
 メールありがとうございました。

 世の中は、本当に不思議です。
 つい先日まで
 ふつうのサラリーマンだった人間をも
 肩書きが少し変わっただけでひたすら注目して
 攻撃したり誉めそやしたり。

 ワイドショーの話題と同じで
 やがて消費つくされたら
 僕もゴミ箱に放り捨てられていくのでしょうね。


 Aさんのおっしゃるとおりで

 >ネットには粘着質な方もいますし、
 >煽るのが好きな方もいます。

 それが現実なのかと思います。

 けれども、その1人1人にも1つずつの人生があって
 毎日を暮らしていく中での
 何か満たされない想いを抱えていて
 ああやって掲示板にぶつけるのだと思います。

 >藤野さんも挑戦的な文章を書くのはどうかと思います。
 >いろいろ言いたいのもわかりますが、
 >煽りに反応するのはよくありません。

 本当にそのとおりなのかもしれません。

 挑戦的な文章を書いてしまうのは
 僕の性格の悪い面から来ているものなので
 努力をして少しずつでも直していければなあと考えています。

 まちで演説をしていても
 酔っ払いにからまれたりするとケンカになったりします。
 笑顔でやり過ごせばいいのでしょうけれども
 性格的に僕はまだ幼いのでしょう。
 努力して、変えていくことができれば、と強く思います。

 ただ、あおりにも反応してしまうのは
 これからも変えることができないのかもしれません...。

 そのあおっている人の
 こころのもやもやした想いがどんなものなのかを
 見極めたいというか、どうにかして向き合えないものなのかなあと
 僕は考えたりしてしまうのです...。

 すごく変な話を書きますね。

 僕には3年以上前から
 いたずら電話をしてくるやつがいます。

 無言電話です。
 番号表示もしてきます。
 けれども相手は絶対に話さないんです。

 僕の方からその番号にかけても
 絶対に相手は電話に出ないんですね。

 電話番号を変えれば良いのですが
 その人にも何か想いがあるのだろうと思うと
 変えることもできずにいます。

 いたずら電話は365日ずうっと続くわけでもなくて
 季節の変わり目や
 気候の悪いときになるとかかってきます。

 この人はきっと
 僕にいたずら電話をかけることで
 それがセーフティネットになっているのかも、と思ってしまいます。

 電話がかかってくる時は
 きっと悩みをかかえているのか
 あるいは何か苦しい想いがあるんだろうなあ、と感じます。

 臨床心理学出身というのは
 哀しいもので
 いたずら電話の相手にさえも
 相手の痛みを感じたり、救いが見出せないかと考えてしまいます。

 そういう性格が、僕なのです。

 この話を誰かにするたびに
 「えー、番号変えなよ!」
 「気持ち悪い、着信拒否に指定しなよ」と言われます。

 確かにそのとおりなんです。

 けれども、その電話の向こうで
 受話器を握っている相手が
 僕を苦しめてほくそえんでいるとはどうしても感じられなくて
 なんかきっと苦しんでいるんだろうなあと感じてしまって
 いまだに何も対策ができないでいます。

 話をインターネットに戻しますと
 批判ではなくて
 ただの嫌がらせだとか
 僕に攻撃してくるネットの人たちも
 毎日の暮らしの中で癒すことのできないようなそれぞれの痛みと
 こころの闇を抱えているのでしょう。

 だから、つい真正面から
 向き合ってしまうのです。

 彼ら/彼女らはきっと、僕でなくても誰でもいいのでしょう。
 とにかく攻撃性をぶつけたいのでしょうね。

 そんな人々に対して僕が感じている気持ちは、こうです。


 彼ら/彼女らは、日ごろ世間から無視されている。
 自分の想いを伝えるのがうまくない。
 あるいは伝えようとすることにもふみきれないでいる。

 だから、直接の対人関係ではない
 ネットの世界に身をおくと
 匿名と非現実の世界で少ししがらみから開放されて
 現実の世界で果たされることの無い想いを
 攻撃に変えていくのでしょう。


 その彼らに真正面から
 ぶつかってみたら
 どうなるのだろうか...。

 日ごろ世間にはむきあってもらえない人たちに
 ネット世界だけでも思い切りむきあってみたとしたら
 彼ら/彼女らは、少しでも癒されていくのだろうか...。

 そんなことを考えながら
 本音でぶつかってしまいます。


 あるいは、それは政治家としては
 ふさわしくないのかもしれません。

 もっとスマートに、彼らのことを無視するべきなのかもしれません。
 もしくは、ひたすら「ありがとうございます」と
 受け流すべきなのかもしれません。

 けれども彼らのことを
 そんな形で知らんぷりできるようになった時、
 僕の僕らしさも消えていくのかなあ、とそんなふうに感じています。

 いや、分かりません。

 この考え方自体も間違えているのかもしれません。
 ただ、もう少しのあいだは
 僕も道に迷いながらも
 答えをみつけたいと思っています。

 うまく答えることが出来なくてごめんなさい。

 いずれにしても、僕はもう少しのあいだは
 インターネットの可能性を信じて、
 人の想いをより良い形で政治に向かわせることができるためにも
 試行錯誤してみたいと思っているのです。ごめんなさい。

 掲示板を見ている時に
 不愉快な気持ちになることがあるかもしれませんが
 どうかそういう書き込みも含めて
 『同じまちに暮らす人々なのだ』と思って
 あたたかく見守っていただけないでしょうか...。

 僕自身の不勉強なところや
 努力で直すことができるところは
 がんばって変えていきたいと思っています。

 Aさん、アドバイスありがとうございました。

 残暑の折、どうかお体には
 気をつけてください。

 今日も1日、本当におつかれさまでした。

 藤野英明


● 僕はこんなふうに考えています

 その他にも答えるべきことはあるのですけれども
 今夜はここまでにします。

 明日は、事前議運(議会運営委員会)があります。

 本格的に9月議会が始まります。

 6月議会の時と同じで
 議会活動に専念するためにも
 このHPの更新の回数は減ってしまうのですけれども
 そこはどうかご理解ください。

 今日もみなさん、本当におつかれさまでした。

 
 


2003年9月1日(月)のフジノ
● 夏の勉強会

 毎年、夏のこの時期になると
 『会派(派閥みたいなもの)勉強会』というものが
 行われているそうです。

 「勉強会って何をやるの?」って思いますよね。

 みんなで、政策の勉強をするのかな...?

 実は、そうではなくて
 市の部課長クラスの人々が集まってくれて
 議員たちに向けて
 来年に予定している事業や
 現在進行している重要事業などの
 説明をしてもらえて、質疑応答の時間を設けてもらえる、
 というものです。

 イメージとしては、非公式の『委員会』みたいな感じ。
 オフレコもありの説明会みたいな感じですね。

 部長や課長のみなさんが
 いっせいに集まって
 そして質問や対話をできる機会って、委員会以外ではまず無い。

 そんな貴重な
 めったに無いチャンス!

 だから、僕たちも勉強会をひらいてもらうことにしました。
 僕たちは会派では無いのですが
 無所属議員一同ということでお願いをして、
 勉強会の場をもうけてもらいました。

 というわけで、今日から4日間は
 毎日、勉強会です。


● もはや個人ではない、という責任

 今日は、健康福祉部と港湾部の
 勉強会に参加させてもらいました。

 というものの、ほとんどの言葉が理解できないくらいに
 頭痛とめまいが続いてしまって
 せっかくの勉強会なのに
 僕はもったいないことをしてしまいました。

 特に、健康福祉部に対しては
 質問したいことがたくさんあったのに
 質問をまとめたノートごと資料を
 仕事場へ忘れてきてしまうという大ミスをしてしまいました...。

 うろ覚えながら質問をしたのですが
 なんか的を射ていない自分に、腹が立ちました。

 今日はこれ以上出席をしてもらちがあかないと判断して
 午後の勉強会には欠席をして
 資料を読んだり、署名の集計にあてることにしました。

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 こういう勉強会やいろいろな委員会に出られないと、
 ものすごくこころぐるしくてたまりません。

 何故ならば、仕事をしている時の僕は
 『1人の人間』ではなくて
 『このまちに暮らす43万人の人々の代表』だからです。

 僕が知る情報は、43万人のための情報。
 僕が聞く言葉は、43万人のための言葉。
 僕が見る映像は、43万人のための映像。

 1つの会議に出ない、ということは
 43万人に損をさせている、ということと同じなのです。

 だから、もう体調が悪くても何でもいいから
 とにかくその場に立ち会わなければ
 という責任が僕に自分の欲求を捨てさせます。

 体が動かない時も
 責任が僕にいつも叫びかけてきます。

 立て、逃げるな、立ち向かえ、語れ、びびるな、あきらめるな、
 権力におびえるな、まちの声に耳をかたむけろ、
 職員からの批判にめげるな、人々の色眼鏡に負けるな、
 こび笑いをするな、想いを伝えろ、立て...。


● すごいなあ、と感じたこと

 9月議会をのりきれるかどうか、正直に不安を感じています。

 署名をしているとたくさんの方々が心配をしてくださって
 「大丈夫?」とたずねてくださるのですが
 実は逆に説明するのがめんどくさくて
 (ごめんなさい!)
 もう毎回ふんばって笑顔を出して
 「ぜんぜん大丈夫ですよ」とこたえてきたのですが
 だんだん限界を感じてきました。

 うーん...。

 一般質問をしている時に
 くらくらきたら、どうしよう。

 署名活動をしていた時には
 のぼりを片手に持ちながら演説をしていたから
 つえにすることができたけれども、議会ではそうはいかない...。

 くらくらしてる時には
 いすに座っていようが立っていようが変わらなくて
 もうクスリをのんで治まる時が来るのを
 ひたすら待つしかありません。

 まだ僕は自分のこの状態に
 慣れることができていません。

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 そんな瞬間にいつも思い出すのは
 たくさんの人々の顔なのですね。

 僕と同じ病気にかかっている人々はとても多くて
 このコーナーに書いてからは
 たくさんの方々から
 「実は自分もそうなんだよ」という告白と
 励ましの言葉をもらいました。

 本当にいつも笑顔でがんばっている方々が
 病気と共に暮らしながら働いているわけです。

 「えっ、あなたまで!
  いつもそんなに笑顔で居るのに、信じられない...」

 というふうに、すごく驚かされたのです。

 そんな方々の笑顔が、
 調子が悪くなると僕の頭に浮かんできます。

 みんな、がんばっている...。
 僕だって早く慣れてしまわなければ...。

 この想いにとらわれます。

 みんな、本当にすごい。
 すごいがんばって生きているんだ。

 僕もそんなすごい人の仲間入りできるチャンスかもしれない。

 早くのりこえて、がんばりたい。

 障がいをチャレンジドと呼ぶナミねぇの想いは
 まさにこれと同じなのだと思う。がんばらなくては。

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 ああ、今日の文章は
 読み返しても論旨の明確性が無い...。

 でも、とりあえず報告ということで
 このままで放り投げさせてください。

 明日も、がんばります。


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