まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年1月6日(火)のフジノ
● 1月10日、ナミねぇが横須賀にやってくる!

 ナミねぇ(竹中ナミさん)が
 横須賀にやってくる日が近づいてきました。

 財団法人・横須賀市健康福祉協会主催の
 ナミねぇ講演会ポスターが
 市内の掲示板にたくさん貼り出されていますね〜。

市内に貼り出されているナミねぇ講演会のポスター  ←こんな風に貼り出されています。

 市内のいろいろな場所で
 このポスターを見かけるたびに思うのは

 「ああ、ついにあのナミねぇが
  この横須賀にやってくる。
  ずっと願っていたことが実現するんだ!」

 身が引き締まる想いです。

 また座談会の方も、神奈川新聞にとりあげていただいたり、
 ボランティアセンターのニュースでも大きく紹介していただきました。

 ここまで来る過程で
 いろいろな人のいろいろな言葉にふりまわされて
 疑心暗鬼になってしまったこともありました。

 けれども、あと数日で
 長い間の願いが実現するまでに至った今は
 どんなことがあっても当日を成功させることだけを考えていようと
 思っています。

 当日の午前中には、個人的に時間を取っていただけたので
 ナミねぇと1時間ほど対談をさせていただきます。
 このHPでその様子を掲載する予定です。

 本当にめったに無い機会なので
 とても緊張しています。

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 ナミねぇの活躍はその後もめざましく
 先月は萩野アンナさんとの対談が文芸春秋に載っていたり
 あらゆるマスメディア媒体や
 行政の広報などでナミねぇを見かけます。

 先日も、初めてお会いした方から

 「ちょうどナミねぇの本を読んでいた時に
  横須賀に来ることを知って、うれしかったです。
  10日はぜひうかがいます」

 と声をかけていただきました。

 当日は、ぜひたくさんの方々に来ていただけたら、
 と願っています。
 どうぞよろしくお願いします!


● 久留和の海

 1月5日の神奈川新聞に
 とても関心を引かれた記事が載っていました。

 僕にとってはものすごくなじみのある海、
 秋谷海岸のお話です。

 実際に記事を読んでみてください。


 秋谷海岸の浸食が進んでいる
   ↓
 がけ崩れも起こって大変に危険な状態
   ↓
 対策のために人工リーフを県が作ろうとしている
   ↓
 人工リーフはけっきょくその場しのぎ
   ↓
 浸食は漁港が根本原因で、どうにかしないといけない
   ↓
 漁港の担当は横須賀市だけれど、動いてくれない
   ↓
 県も困っている



 こんな記事の印象からすると
 なんか横須賀市が
 1人きり悪者みたいな感じがしますよね。

 どうしてこんなことになっているのだろう、
 市は本当に対策が取れないのだろうか。

 そう思って、関係者に話をうかがってみたり
 少し調べてみることにしました。

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 県がおこなった協議会の
 議事録がHPで公開されています。

 こちらもぜひ読んでみてくださいね。

 この内容を読むと、
 議論が最初から『利用者側』対『行政』という形で
 完全に断絶している感じがします。

 僕はこの対立構造がとても苦手です。
 行政にも本気で熱心な人がいるのはずっと述べてきたとおりです。
 だから、何もかも対立構造なのは本当にもったいないです。

 この話し合いがスタートから
 対立構造になってしまっている感じがするのは
 行政アレルギーからなのでしょうか...。

 どうしてこんな風なのだろうかと
 改めて考えてみると
 3つの内容が同列に語られていることに気づきました。

 (1)砂浜の浸食の話
 (2)がけ崩れを防がなければならないという話
 (3)海を自然のままに守りたいという話

 誰が良いとか悪いとかという判断は放っておいて
 客観的な事実として、
 この3つの話は
 分けて考えるべきだと僕は思います。

 砂浜が浸食している、というのは事実です。

 それらが、昭和40年代までに全国のいたるところで
 新しく港を作ったせいで潮の流れが変わったことによる、
 というのもほぼ事実だと思います。

 その結果としてがけ崩れが起こっているのならば
 まずは人命を守るための努力が
 最優先で行なわれなければなりません。

 海は自然のそのままでいてほしい、という気持ちは
 僕の中にも常にあります。

 けれども、今この瞬間に最優先で考えたいのは
 港があるという事実は事実として受けとめながら
 災害防止という視点を最優先していきたい、ということです。

 海の利用者団体の方々と
 行政側では、この点でどうしても相容れないようです。

 海をそのままに守りたいという気持ちは
 くりかえしですが、僕の中にもいつもある自然な気持ちです。

 けれども、実際にがけ崩れが起こっている、
 それをどうにか止めなければならない、
 そういう現実を前にした場合
 景観は優先順位は2番目になります。

 まだ利用者団体の方々とは
 連絡をとっていないのですが
 このあたりの溝が埋めることができないのかどうかを
 僕なりにできないかどうかを行動してみたいと考えています。

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 同じ日の神奈川新聞に
 小田原の海では
 人工リーフがうまく働いていて
 砂浜が復活しつつあるという話も出ていました。

 全国の事例なども勉強しながら、
 幼い頃から僕もお世話になった大好きな海のために
 どうしたらより良い方向に向かうことができるのかを見つけたいです。

 この県の協議会は、
 3月20日に第3回目の話し合いが行なわれるそうなので
 僕も可能な限り、これからは傍聴したいと思います。

 秋谷のみなさん、この問題についてあるみなさん、
 どうかご意見をお願いします。


● 大晦日の話

 1日に書き逃してしまったので、
 ちょっとだけ大晦日と元日のことを書きたいと思います。

 大晦日はカウントダウンのイベントに
 23時45分くらいから参加してきました。

 ヴェルニー公園(汐入のダイエー脇の臨海公園です)に
 たくさんのキャンドルが並べられていて
 とても美しかったです。

カウントダウン  市の職員さんや、
 ボランティアの方々がたくさんいて
 大晦日なのに本当におつかれさまです、
 と思いながら
 カウントダウンと
 打ち上げられた花火を眺めました。

 年が明けると同時に
 市長のあいさつがステージであって
 一緒に来ていた友達から
 「フジノ、反論してこい!」と言われました(笑)。

 実は、僕は市長の真正面にいました。

 「やれやれ、元日になったその瞬間から
  おれは市長の真正面にいるのかよ」とちょっぴり思いました。

 (議会でも最前列なので、市長のとても近くの席にいるのです)

 しかし、市長ともなると
 大晦日も元日もやっぱり仕事なんだな、と少し同情しました。
 市長、おつかれさまでした。


● 元日の話

 それから出店の焼きそばを食べて
 すぐに佐野にある八幡神社へと向かいました。

 10年くらい前から
 初詣は必ず佐野の八幡神社へ行ってるんですね。
 (それより前の頃は武山不動ですね)

 ここの素晴らしいところは
 佐野町内会のみなさんが作ってくれている
 『甘酒』と『豚汁』!

 本当に温まります。

 これをいただきたくて
 毎年足を運んでいます。

佐野の八幡神社  今年は本当に
 人出がたくさんありました。

 長い長い階段の上に
 神社はあるのですけれど
 参拝の列は
 階段の下の方まで伸びていました。

 相変わらずお祭り好きな僕は

 「いいな、甘酒をふるまう側になりたいな。
  豚汁を作ったりする側になりたいな」

 と見ながら考えていたのですが、
 そうしたら、甘酒をふるまう方々の中に
 ねぎしかずこさんの姿が!

 いいなあ、このまちの方々の中に
 溶け込んでいるんだなあ。さすが、ねぎしさん。

 小さい頃から
 夏祭りの手伝いとか公園の草むしりとか
 大好きなのに僕には出番がまわってこないんですよね...。

 政治家としてというよりも
 個人としてお祭り事が好きな僕は、
 政治家を引退したら絶対に町内会の行事に
 がんがん参加しようと改めて思いました。

 昨年暮れに体調を崩したこともあって
 初日の出はあきらめました。

 小さい頃は武山不動のアゼリアハウスで
 朝が来るまで待っていたものでした。

 今年はせめて初不動だけは
 出かけたいなあ。

 そんな風にして、僕の2004年は始まったのでした。



2004年1月2日(金)のフジノ
● 常在戦場

 元旦が終わって
 2日へと日付が変わろうとした頃、電話が鳴りました。

 相手はやや動揺した感じの声で

 「知人が部屋にこもりきりで自殺しているかもしれない!
  一体どうしたらいいのだろうか」

 こんな内容を早口で僕に伝えました。

 状況が全く分からないので
 とにかく電話の向こうにいる相手を落ちつかせて
 どういう経緯なのかを詳しく聞きました。

 一刻の猶予もない状況なので
 とにかく話の内容を頭の中で整理して
 どうすべきかを一瞬で判断しました。

 フジノ自身には今この瞬間にどうすることもできないので
 とにかくあなたはちゅうちょせずに
 今すぐに警察へ連絡をして
 その知人のマンションの中へ
 入ってもらうように依頼すべきだ、と伝えました。

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 議員として公開している僕の電話番号に
 電話がかかってきた場合には
 真夜中でも、可能な限りは出るようにしています。

 今まさに自殺しそうになっている、
 どうしたら良いのだろうか、
 そういう内容の相談電話は、実は初めてではありません。

 けれども、元旦の真夜中に
 こういう電話を受けるとは思いませんでした。

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 「警察に110番通報をして、もしも何事も無かったら...」なんて
 こんな状況になってさえも心配する方の気持ちが
 僕には全く理解できません。

 いくら僕が自殺予防を政策でうちだしていても
 危機が今この瞬間に起こっている場合に
 必要なのは
 政治家である僕では無いはずです。

 必要なのは、

 (1)家族自身のすばやい行動
 (2)警察や救急への通報と協力の依頼


 この2つだけなはずです。

 こういう危機のまっただなかでは
 たとえフジノの名前を思い出してもらったとしても
 有効な手助けをすることができるとは思えません。

 どうか、警察や救急に頼るのは気まずいとか
 そんなくだらない心配はしないで
 即刻、警察や救急に協力をお願いしてください。

 もしも何事も無ければ
 あとで関係者の方々にお詫びをして、
 それから、騒動をみんなで笑い飛ばせばいいのだから。

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 「とにかくマンションの管理人か警察に依頼して
  部屋の中に入ってもらうようにしてください」

 と強く言い聞かせて
 それから「何かあったら改めて連絡をください」と言って
 僕は電話を切りました。

 そのまま、1日の夜は
 電話が来ないままに朝になりました。


● 政治家に、休みなんて無い

 結局、心配で朝の5時まで電話を待っていました。

 寝不足でうとうとしながら
 新年のあいさつに親戚の家に向かいました。

 そこで昼食をとっている時に
 やっと、その人から電話がかかってきました。

 結果だけを言うならば
 自殺はありませんでした。

 警察に協力をあおいで
 カギをあけてもらったそうです。

 お詫びとお礼を言われて、
 そして僕は電話を切りました。

 親戚の人に
 「フジノくん、大変ね」と言われながら、
 一晩ぶりにホッとして、おせち料理を食べることができました。

 それから、箱根駅伝を眺めながら
 ずっと僕は『24時間体制の相談窓口』の必要性を
 痛感していました。

 本当に困っている人が
 きちんと相談をできて
 そして、適切な対応をおこなえる、
 必要があれば、警察や救急などともネットワークを組める。

 そういう24時間体制の相談窓口が
 本当に求められていると思います。

 今年も、実現をめざして
 議会で努力をしていこうと思いました。

 とにかく、何事も無くてよかったです。

 (注:今回の内容は、守秘義務のカンケーで現実とはかなり違うように書いてあります)


● 不況だから、神頼みなのだろうか...

 夕方になって、やっと毎年恒例の
 諏訪神社でのおみくじへ。
 占いとか信じない僕なのですが、
 ここでお正月におみくじをするのだけは
 かれこれもう10年くらい続いている習慣なのですね。

 結果は、大吉(!)でした。

大吉のおみくじ  それにしても、
 大晦日も元旦も二日目の今日も
 神社にはとても人出が多い気がする。

 例年はこんなに人が来ないのに。

 けっこう神社好きの僕からしても
 まわりに話を聞いてみても
 「とても混んでいた」という話を聞く。

 もしかしたら、こういうことも
 不況が人々の行動に影響を与えているのかもなあ...。

 そんなことを考えました。

 
夕暮れの諏訪神社  夕方を過ぎても、
 諏訪神社にはたくさんの人が来ていました。

 ふだんはがらがらの諏訪神社。
 横須賀中央駅周辺の喧騒の中で
 ここだけはとても静かです。

 だから、考え事する時には
 よく僕はここの石段に座ってたりします。 

 とてもいい雰囲気の神社だと思います。
 酉の市の時なんかも、とても楽しいんですよ〜。

 だから、この神社をみおろすような形で
 横須賀中央駅前に
 『未来型図書館』が建設されてしまうことには
 政治家としてだけでなく、個人としてのフジノも強く反対しています。

 一度白紙に戻ったという新聞報道がなされたので
 「もうこの計画は無くなった」という印象を
 市民のみなさんは持っているようです。

 でも、未来型図書館の計画自体は
 今も進行中です。

 どうかみなさんも注目していてください。
 白紙撤回には全くなっていませんから。

 この問題にはかねてから
 角井基議員が積極的にとりくんでいらっしゃいますので
 ぜひ角井さんのHPをご覧ください。

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 2003年の9月議会での
 角井議員の一般質問はまさにそのとおりだと思います。

 「未来型図書館よりも、
  まずは小中学校の耐震対策が必要ではないか」

 「将来に無用の長物となるものをつくってしまうのではないか」

 僕もすごく心配です。

 あの美術館問題も今年の3月議会の予算審議で
 ついに決着の時を迎えます。

 けれども、問題は美術館だけではありません。
 「それをつくることが、今、本当に必要なのか?」という計画は
 このまちに、まだまだたくさん存在している
 と僕は思います。

 もっともっとそういうことを
 みんなに知らせていかなければ、と痛切に感じました。


2004年1月1日(木)のフジノ
● 新しい年のはじまり

 新年を迎えました。

 今日はこれから、
 『横須賀をおもしろくする会』のメンバーと会って
 今年1年間の方針について、突っ込んで話し合ってきます。

 元旦の横須賀中央の人出を見るために出かけて
 ついでに本屋に足を運んできました。

 先日横須賀に講演でいらした福祉コーディネーターの方の本と
 スウェーデンの福祉と地方自治の本を買ってきました。
 せっかくの休暇なので、徹底的に勉強したいと思います。

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 それから、たくさんの年賀状をいただきまして
 本当にありがとうございました。

 浦安の松崎市長をはじめ、
 このまちの各部局長の方々からも
 たくさん年賀状をいただきまして、本当にありがとうございます。

 また、お名前を存じあげない、
 初めて拝見する市内の方々からも年賀状をいただきました。
 ありがとうございました。

 僕の方はというと、
 先日のこのコーナーに書いたとおりで
 4年間の議員在任中は年賀状を出さない方針でいます。

 大変失礼とは存じますが
 ここでのお礼の言葉を
 いただいた年賀状への答礼とさせていただきます。

 ありがとうございました。

 今年も精一杯に努力します。


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