まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年9月14日(火)のフジノ
● ホームヘルプ(精神障がい者居宅介護等事業)

 今日は夕方から
 『精神ホームヘルプ事業所連絡会』の学習会に参加しました。

 僕の議会活動報告ちらしを見てくれた会長さんが
 学習会へ誘ってくれたのです。

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 あなたは、精神障がいを持つ方々にも
 ホームヘルパーが派遣されていることを知っていますか?

 ホームヘルパーというと
 高齢の方々に派遣されている、というのは
 みなさんもご存知だと思います。

 でも、ホームヘルプ事業は
 決して高齢の方々のためだけのものでは無いんです。

 ポイントは『地域で暮らしていかれるサポート』です。

 高齢の方々に限らず
 知的・身体・精神などの障がいを持つ方々も
 サポートがあれば十分にそのまま地域で暮らしていかれる。

 そのサポートをする事業なのですね。

 もちろんこのまちでも
 精神障がいを持つ方々へのホームヘルプがなされています。

 こむずかしい名前ですけど
 『精神障がい者居宅介護等事業』というのが
 正式な名前です。

 7つの事業所(会社みたいなものですね)が
 56人(平成15年度実績)の方々を対象に
 サービスを提供しています。

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 夕方18時半から始まったのですが
 約200名もの方々が会場にびっしりと集まって
 講師の話に2時間に渡って
 耳を傾けていました。

 みなさん、とても意識が高いな、と感じました。

 フジノは精神障がいを持つ方々への
 ホームヘルプ事業について
 委員会でも質問していますし、強い関心があります。

 2002年度から正式に始まったばかりなので
 ヘルパーさんも、ヘルプを受ける側も、
 まだまだ慣れていない部分もあるのですね。

 ヘルパーさんはこうやって学習会を定期的に行なうことで
 どんどん精神障がいへの理解を深めていただき
 地域での暮らしのサポートを
 より良くしていただけることを願っています。

 またこういう機会があったら
 ぜひ参加させていただきたいと思いました。


● 明日は議会運営委員会です

 まだ声を出すとノドは痛むし、熱は引かないのですが、
 何とか今日は2時間続けて座っていられたし
 あさってには間に合いそうです。

 明日は議会運営委員会です。

 あさっての本会議の
 一般質問の順番が決まります。

 また報告しますが
 ぜひ16日の本会議に来てくださいね。

 ではでは。



2004年9月13日(月)のフジノ
● ひまわり

 最近は病院に通ってばかりです...。

 動けない自分にいらだたしさが増してきます。

 「フジノくんは、体調が悪い時には
  HPでも景色などの描写が少ないね」

 そんなメールをいただいたのですが
 確かにそうかもしれません。

 体調が悪いとむしろ自然のもの(植物や海や山など)へ
 目を向けることが多くなるのですけれども
 僕自身の中に取り込むことで精一杯で
 HPを通じて発信をしたりする余裕が無くなるのかもしれません。

 そんなメールをいただいたこともあって、
 ふだん目にしているものを発信してみることにしました。

 うわまち病院のバイク駐車場のわきに
 きれいなひまわりが咲いています。

 病院に行くのはユーウツなのですが
 すごくきさくな内科医の先生とお話ができることと
 このひまわりを見れるのはとても気持ちがまぎれます。


ひまわり

 内科のロビー待合室で順番を待っている時のこと。

 赤ちゃんづれのお母さんがいたのですが
 お母さんが受診している間、
 まわりの方々がその赤ちゃんを預かって
 みていてあげてました。

 たまたま待合で席が隣になっただけで
 話をしたりしていく中で打ち解けて
 そんな風に親切にしてくれる方々がいるというのは
 とてもいいことだなあと感じました。


● ばら

 ノドが痛いので食べられるものも
 おそばとかゼリー状のカロリーメイトばかりなのですが
 それでも嫌なことばかりではありません。

 しばしば行く上町のおそば屋さん。

 ここではテーブルに
 いつも小さな花がいけられています。
 しかも、全てのテーブルごとに異なる花が置かれているのですね。

 この細やかなこころ配りが
 いつも気持ちがほんのりさせられます。

上町のおそば屋さんのテーブルに置かれたばら

 今日は、ばらでした。


● 遺作

 行きつけの大好きなカフェにお邪魔しました。

 ここではスペースをレンタルしていて
 いつも絵画や小物などの展示会が行なわれています。

 カフェが好きなお客さんと
 芸術が好きなお客さんと
 両方が好きなお客さんが来るすてきなカフェです。

 今日飾られていた絵たちは
 このまちでは有名な
 あるジャズ喫茶を経営していた方によるものでした。

 僕も信じられなかったのですが
 その方はこの展覧会の前に亡くなってしまったそうです。
 とても若かったのに...。

黒川洋さんの小品展

 展覧会に来た方の名前を書くノートに
 名前を書いていて
 ふと気づくと
 神奈川新聞の記者の方の名前も書かれていました。

 お話を聞いていかれたそうです。

 追悼の意をこめて
 Kさんの記事が載るといいなあと思います。



2004年9月9日(木)のフジノ
● しばらく活動休止します

 昨日からすさまじく体調が悪いせいで
 けさは本当に仕事に行くのが怖かった。

 「生きて帰れるだろうか...」

 と、本気で考えてたりしました。

 財政部にヒアリングをすることと
 議会IT化運営協議会に出席することが
 今日の絶対の僕の義務だったのだけど
 声は出ないし熱は引かないし
 初めて本気で「仕事に行きたくない」と思いました。

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 40度の熱と
 声が出なくなった上に水も飲めないくらいに腫れたノドの原因は
 自分自身にあるのは百も承知。

 でも、自分の中の『仕事の勘』みたいなものが
 「昨日まではどうしても体調不良を隠して徹底的に動き回れ!」
 と、僕の中でさけんでいたんですね。

 だから、昨日なんかは
 熱をさげるための座薬を1日5回くらい入れながら
 ノドが腫れててしゃべるのもつらいのに
 気合で市内を演説してまわったんですね。

 明日のことを考えて生きるならば
 そんなことやらないで休養すればいいのかもしれませんが
 僕の中の『声』が「そうすべきだ!」と叫ぶ時は
 もうぶっ倒れてもやるしかないと感じるのです。

 そんな訳で、昨日は
 出ない声をふりしぼっての演説をしてまわりました。

 以前も1度だけ
 選挙の直後に今と同じ状態になりました。

 声が出ないの。

 加えて今回は熱がすさまじい...。

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 昨日の文章も
 書いたことを覚えていないんですね。

 フラフラの状態で夜中の3時までかけて
 このまちに暮らしている方々に
 どうしてもメッセージを送りたかったんでしょうね...。

 そんな自分には誇りを感じますが
 でも仕事にならないのでは
 意味が無いですね。

 実際、今日もフラフラは変わらず
 財政部では「元気ないね」と部長に言われ(バレてる)、
 IT化運営協議会では全然持論を主張できませんでした。

 しかたがないので
 本会議までは徹底して休養に努めて
 とにかくノドを治します。

 声を出せるようにして、熱も下げて、
 またガンガンやります。

 100%の仕事をするために
 しばらく休養します。ごめんなさい!

 それでは...。



2004年9月8日(水)のフジノ
● 夜明け前は最も暗闇が深い

 今夜、市長と『民意が市政に生かされることを願う会』による
 話し合いが行なわれました。

 結果は、完全な決裂です。

 録音されたテープを聞き、
 撮影されたビデオを大急ぎで観ましたけれど
 もうどうしようもないくらいの深い溝が
 市長と僕たちの間にはあって、話し合いにすらなりませんでした。

 会談に出席した『願う会』のメンバーと合流して
 報告を受けた帰り道、肩を落としている姿を見てつらくなりました。

 メンバーのある方がこう言いました。

 「疲れたなあ。体の疲れとは違う。
  フジノくんが議会で感じていることが初めて分かったよ」

 「でも、僕たちは何もまちがったことをしていないし、
  決して肩を落とすことなく
  胸をはって歩いていくべきです」

 と僕は応えました。

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 よく言われる言葉が
 今、僕のこころに確信をもって浮かんでいます。

 夜明け前は、最も暗闇が深い。

 やがて来る輝かしい朝は
 最も深い闇をのりこえた後に初めてやってくるのです。

 このまちは、今、ひどい暗闇の中にいる気がします。

 あらゆるウミが一気に噴き出してきている。
 これまでまかりとおってきた古いシステムが機能しなくなっている。

 誰もがこのままではおかしいと感じているのに
 どうしたらその闇から抜け出せるのか
 その方法が分からないでいる...。

 夜明け前は、最も暗闇が深いのです。

 けれども、それは僕に希望を与えます。

 このまちは、今、夜明けを迎える前にいる。

 だから、闇が深すぎるくらいに深いのです。
 闇は激しく、とてつもなく、救いようが無いくらいに深い。

 でも、僕にはその闇の先にやってくる夜明けが
 見えそうな気が強くしているのです。

 大丈夫。

 必ず輝かしい朝がこのまちにもやってくる。
 そして、このまちに暮らす人々を太陽が暖かく照らして
 多くの笑顔がこぼれるようになる。

 僕はこのまちの未来を信じている。
 何故ならば、このまちに暮らしている方々のことを信じているから。

 決して闇の深さに負けることなく、
 僕たちは胸をはって前に歩みを進めていけばいい。

 必ずこのまちは変わる。

 夜明け前こそ、最も闇は深い。


● アフターダーク

 今日は朝から夕方まで
 この市長との会談を告知してまわりました。

 特に、朝6時30分から始めたチラシ配りは
 仕事に行く前の仲間たちがわざわざ7人も手伝いに来てくれて
 朝だけで1日の予定枚数を全て配り終えてしまいました。

 だから、その後は
 メガフォンを肩からさげてバイクに乗って
 市内を走ってまわりました。

バイクに乗って市内を走り回って演説をしました

 少し走ってはバイクを停め、
 ヘルメットをはずしてバイクの脇に立って
 メガフォンのスイッチを入れて
 「1分だけ失礼します」と市長との会談が行なわれることを報告して
 すぐに終えるとバイクに乗って走っていきます。

 これを数百メートルおきくらいに
 野比から久里浜へ
 横須賀中央から衣笠へ
 衣笠から井戸店へ
 井戸店から公郷町へ
 公郷町から根岸町へ
 根岸町から再び衣笠へと
 100ヶ所を超えるところでお話させていただきました。

 昨年の選挙以来、
 久しぶりに僕は市内をくまなく演説してまわりました。

 選挙の時は徒歩でした。
 このまちを体で感じたかった。
 広さ。大きさ。障壁。段差。谷戸。人々の暮らし。
 あらゆるものを体感したくて、だから歩きました。

 けれども今日はとにかく1人でも多くの方々に
 報告をしなければならないと思ったのでバイクでの移動でした。

 話した内容は、あんまり繰り返したので
 もう暗唱できるくらいです。こんなでした。

 「公郷町のみなさん、こんにちは。
  突然マイクの大きな音でご迷惑をおかけしてごめんなさい。
  横須賀市議会議員の藤野英明です。
  どうか1分間だけ、この大きな音をお許し下さい。

  日頃はインターネットでHPを毎日更新したり、
  チラシを配らせていただいて
  みなさんに活動を報告していますが、
  なんといってもこのまちには43万人もの方がいらっしゃいます。
  インターネットやチラシだけでは全ての方に届きません。

  そこで、大変ご迷惑かとは思いましたが
  今日はこうやって市内をバイクでまわっては停車して
  1分間だけ報告をさせていただいては移動する、
  ということを続けています。

  美術館問題について
  みなさまに知っていただきたいことがありますので
  今日はこちらに参りました。

  1分間だけ、お話を許してください」

 そして、美術館問題についての報告を2つ話します。

 入札延期と
 市長が『願う会』と会談をすることについてです。

 選挙でも無いのに
 どんなふつうの住宅街の中でも大通りでもスーパーの前でも
 こうやってお話をさせていただきました。

 きっと、ものすごく迷惑だろうな、みんな嫌がるだろうな、と
 心配でたまらなかったのですけれども
 このまちに暮らす人々の反応は全く違いました。

 2階の窓をあけて、
 「がんばって!」「美術館はいらないぞ!」と手をふってくれる人。

 肉屋さんや八百屋さんやスーパーから出てきて
 「チラシをちょうだい」と言ってくれる人。

 たくさんの方々が
 応援し、励まして下さいました。

 橋の上で1人きり、両岸に向かって1度ずつ話をしたりもしました。
 聞いてくれている人がいるかどうかよりも
 きっとその家の中にいるであろう人のことを想って
 話しかけてみました。

 どこでも本当に
 温かく迎えていただきました。

 僕は自分の名前を1度きりしか名乗りませんし、
 話すことはひたすら美術館問題についてだけです。

 僕が藤野英明だから受け容れられたのではなく
 このまちに暮らす方々は美術館問題を切実に理解しているからこそ
 とても強く励ましてくださったのだと思います。

 特に北久里浜駅前でお話させていただいた時には
 演説が終わると同時に何人もの方々が集まってきてくださって
 感激しました。
 (高校生からプリクラももらいました。サンキュー)

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 こんな体験をしてきたからこそ
 自信を持って僕は断言できます。

 夜明けは近いのだ、と。

 いや、もしかしたらすでに暗闇を抜けつつあるのかもしれない。

 このまちに暮らしている方々は
 もうすでに答えを持っている。そんな気がするのです。

 少なくとも市長のまわりにいる『市民』と
 僕が今日出会った『このまちに暮らしている方々』とは
 全く考え方が違うことだけは確実です。

 今年の施政方針演説で
 沢田市長は
 「自虐主義からの脱却」を訴えました。

 しかし、僕が出会ったこのまちに暮らす人々たちに
 自虐主義もそのかけらも見つけることができませんでした。

 僕は自信を持って
 自分自身の体験を全身全霊をかけて
 断言することができます。

 このまちに暮らしている人々は
 何が正しくて何がおかしいことなのかをもう分かっている。

 しかも、はっきりと。
 夜と朝が決して同じではないことを誰もが知っているように。

 だから、僕はあきらめない。

 美術館問題だけではなく
 あらゆる問題を僕はあきらめない。

 何故なら、このまちに暮らす人々のことを信じているから。


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