まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年12月8日(木)のフジノ
● 市議会でやれることは市議会でやりつくしたい

 明日の議会運営委員会で、
 原子力空母配備に反対の立場から
 市議会が取れる行動について3つの提案をします。

 蒲谷市長に本会議でいくつもの提案をしましたが
 その全てについて、やらない、と流されました。

 それならば、

 市議会としてやれることは市議会がやればいい、

 と考えています。

 議会運営委員会のメンバーじゃないフジノには発言権が無いので
 『委員外委員』としての発言を許可してもらうために
 発言通告書を提出しました。




 原子力空母配備の反対についての提案


 1.議員による「住民投票条例案」の提案

 2.市議会の主催による「市民集会」開催の提案

 3.「他市町村議会との連携行動を取ることの提案




 提案する、ということについて
 神奈川新聞からインタビューを受けて、驚いてしまいました。

 「注目すべきことでは無いんじゃない?」というか、
 「当たり前すぎる提案だからニュースになるのかな?」と思いました。

 何故ならこれらは決して突飛な提案ではなくて、
 たとえフジノが提案しなくても
 別の誰が提案してもおかしくないものだと思うからです。

 かつて1972年2月に、
 ミッドウェー母港化反対の市民集会を行なったのも
 市議会が主催したものだ、と聞いています。

 そんな先輩議員の方々に
 現役議員として負けるわけにはいきません。

 『行動する市議会』としての横須賀市議会の姿を
 日本政府とアメリカ政府に再び見せつけたい、と強く思います。

 なにがジョージ=ワシントンだ。
 勝手に決めるな、アメリカ。


● 討論します

 明日は14時から本会議です。

 採決にあたり、フジノも討論します。
 賛成と反対と、たくさんやります。

 何といっても、今回の議案には『小泉増税』があります。
 絶対に許せないし、ふざけんな、って気持ちです。

 まちがった国の動きには
 小泉首相の地元である
 横須賀からハッキリと反対していきます。


● やっと休みが見えてきた...

 気がつくと今年は休みらしい休みを
 7月から全く取っていないことに気がつきました。

 いつもこのまちのことを考え、福祉のことを考え、
 いつも気を張って体を張って、働いてきたと思います。

 休暇、とスケジュール欄に書いてある日も
 政治家としての仕事が休みなだけで
 個人としての役割(家族としての役割とか勉強を続けること)を
 休みなく続けてきました(みなさんもそうですよね)。

 スケジュール欄が空欄になっている日は
 相談相手の方のプライバシーから
 書くことができない相談を受けているわけです。

 11月に1泊だけ、家族と過ごすために
 伊豆まで行きましたが、これもやっぱり家族と過ごすため。

 自分自身の本当の休みのためには、
 あともう少し働き続けなければなりません。

 1月には国家試験があるので、
 公務がひと段落したら勉強したいなあ。

 って、結局、完全な休養という訳にはいかないんだなあ...。

 会社員時代に、カッコいい上司がいて
 僕によくこう言いました。

 「忙しいことを自慢にするヤツは
  仕事ができないヤツだ。そんなヤツにはなるな」

 がんばります...。

 今年は1月1日元旦からシリアスな相談で始まったので
 せめて年末は穏やかに過ごせますように。



2005年12月7日(水)のフジノ
● 12月議会に出された全ての議案への賛否を決めました

 この12月議会には、重要な議案がいくつも出されました。
 それらに対する賛成/反対の結論を決めて
 議会事務局に伝えました。

 フジノ的にとても重要だと考えている議案は、

 (1)国民保護法にカンケーする3議案

 (2)65才以上の方々への市税を増税する議案

 (3)緑政部を無くして土木部に統合してしまう議案

 です。

 これらに対してフジノは反対します。

 (4)として、指定管理者制度への問題を感じますが
 それらについての指摘は雄人(吉田雄人議員)のHPに詳しいので
 そちらに譲りたいと思います。

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 それぞれの理由は以下の通りです。

 (1)国民保護法という法律は
 国会での議論もほとんど十分では無いままに
 成立してしまいました。

 国が「これは武力攻撃を受けた状態だ!」と判断したら
 市民のいろいろな権利が国の命令によって
 奪われてしまう、という法律です。

 ・他国からの武力攻撃事態

 ・大規模テロなど緊急対処事態

 こういう事態だと国が認定したら
 市町村はあらゆることに協力しなければならないのです。

 もちろんフジノも
 リスク管理の重要性は理解しています。

 けれども、この法律はリスク管理を超えています。

 スタッフや市民の方々にこの法律について少しだけ説明したら
 フジノがあえて問題点を話さなくても
 ほとんど方々が
 その危険性に気づいてくれました。

 リスク管理という範囲を超えて、明らかに戦争に備える法律です。

 個人の権利が損なわれるような
 そんな法律なんて憲法違反です。

 フジノの根拠はいつも同じです。
 障害者自立支援法の時にも同じ言葉を書きました。

 地方分権の時代に、
 国が何と言おうと横須賀市は引きづられる必要は無い。

 国が国民保護法を作ったからといって、
 その為に横須賀市が協力する準備を取る必要はありません。

 したがって、フジノは反対です。


 (2)国はこれまで『非課税』(税金を取らない)としてきた
 65才以上の方々で
 年収が212〜245万円の方々まで
 税金を取ることに決めました。要するに『増税』です。

 これも国が決めたことだから
 市も増税せざるを得ない、ということが理由だそうですが
 フジノは繰り返し同じ理由で反対です。

 国の誤った政策に
 横須賀市が引きづられる必要性は全くありません。

 これらの方々から増税をする必然性が
 フジノにはどうしても理解できません。

 フジノは財源が足りないならば
 もっと税金を取るべき相手先はどこなのかというアイディアが
 スタッフと共に構想した案がいくつもあります。

 その案の中には
 今まで非課税だった人々から
 税金をむしりとるようなものは一切ありません。

 この国は税金の使い道に対する
 国民の信頼感はゼロです。

 スウェーデンのように収入の多くを税金で取られても
 行政サービスとして必ず自分に返ってくると
 誰もが信頼をしている政府であれば
 増税も間違っていないでしょう。

 けれども今のような、政府への信頼ゼロの状態で
 弱い立場の人々から税金をむしりとるやり方は
 完全に間違っています。

 だから反対です。


 (3)は、緑政部を無くして土木部へ統合してしまい、
 『土木みどり部』という名前にしてしまう、という議案です。

 スリム化、効率化、という言葉は
 響きが良いですから
 これに反対するフジノは『抵抗勢力』ですか?

 けれども、このまちの誇りでありアイデンティティーである
 自然を守るということ、自然を増やしていくということは
 すごく大切なことなのです。

 環境行政の中でも優先順位が高いだけでなく、
 行政全体の中でも優先順位が高い仕事です。

 にも関わらず、これまでの組織にあった
 『緑化推進課』(1.緑化保全、2.緑化推進)を解体してしまう。

 そして、
 緑化保全は土木部の仕事へ、
 緑化推進は都市部景観推進課の仕事へと統合されます。

 これは横須賀市の良いところを
 見誤っています。

 緑化(=自然)を推進することは
 都市部の『景観推進』の下位概念ではありません。

 まず、本市のアイデンティティーとしての緑があって、
 それを守り、増やしていくことは、最上位の概念です。

 その上で

 「(緑を守り増やしながら)どんな都市の景観をつくっていくか」

 という下位概念があるべきです。

 このまちの環境行政には
 自然環境の保全と推進に関するトータルの戦略が
 どうしても見えてきません。

 今回の統合は、単なる人減らしにしか感じません。
 環境行政には逆行しています。

 だからフジノは反対です。

 以上のことを、9日の本会議の場で
 あらためて『反対討論』を行なう予定です。



2005年12月6日(火)のフジノ
● テレビ朝日の取材を受けました

 5日間、更新できずに失礼しました。

 ご心配おかけしましたが、
 なんとか毎日活動しつづけています。

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 今日はテレビ朝日の取材を受けました。

 朝のYデッキでの演説風景と
 カフェトークの様子です。

 テーマは『原子力空母配備の反対』についてです。

 これまでも僕はメディアへの露出を避けてきましたし、
 今後も可能な限り避けていく方針に変わりはありません。

 けれども、今回はテーマがとても大切なものです。

 蒲谷市長に対して、

 「原子力空母配備の反対に対して
  できることは可能な限り全てやるべきである」

 と訴えてきた立場のフジノです。

 今の時期はあらゆるメディアに出たくない、という僕の想いに加えて
 スタッフも半分が「出るべきではない」という意見でした。

 本音では「断りたい」でした。

 それでも最終的には

 「原子力空母配備の問題は横須賀市だけの問題ではない、と
  全国ネットの放送で訴えられるならば...」

 という、たった1つの想いのためだけに
 取材を受けることにしました。

 せっかく全国放送のニュースで
 原子力空母配備問題を特集してくれるのです。

 個人の想いは捨てて、
 やるべきことはやらなければいけないですよね。

 政治家になってからは初めてのテレビ撮影に
 アップの撮影ではやや緊張して
 しゃべりすぎてしまいました。

 けれども、伝えたい大切なことは
 なんとか語ることができたかと思います。

 放送が本決まりになったら
 また告知します。

 ●

カメラさんと音声さん  カメラさんと
 音声さん。

 撮影に協力してくれた、
 カフェトークの場所を貸してくれてるBUENOさん、
 2年ぶりの再会を果たすことができたTさん、
 本当にありがとうございました。


● 来年、市議会のスケジュールとぶつからなければ...

 来年、市議会のスケジュールと重ならなければ
 ある全国大会にパネリストとして
 参加させていただくかもしれません。

 日程的に多分とても難しいのですが、
 なんとかして実現できればいいなあと強く願っています。

 というのも、この全国大会は
 フジノが大学時代に
 会場係のボランティアをさせてもらったものなのです。

 10年の時を経て、
 まさか会場係からパネリストの側になった、
 なんてことが実現すれば初めてのことだと思います。

 これから活動を続けていく多くの方々の
 励みになることはまちがいないと思います。

 僕は、こんな世の中だけど
 1人でも多くの方々に『希望』を持ってもらいたいのです。

 何とかスケジュールが重ならないことを
 ものすごく切望しています。

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 5日間更新ができなかったので
 そのおわびに
 良い報告を
 2つ、お届けしました。

 明日からも全力で活動して、
 それを報告できるようにがんばります。



2005年12月1日(木)のフジノ
● 明日は民生常任委員会です

 今日は1日、市役所の各部署を訪れてヒアリング。
 明日行なわれる民生常任委員会のためです。

 民生常任委員会という1つの委員会に
 3年間こだわって所属していることの『意味の大きさ』を
 最近つくづく感じています。

 くりかえし書いてきたとおりで、
 横須賀市議会の場合、
 ほとんどの議員は1年ごとに所属している委員会を
 変わってしまいます。

 フジノは無所属のみなさんにお願いをして
 できれば「4年間続けさせてほしい」とムリを聞いてもらって
 今年で3年目になります。

 ある問題の議論の流れ、
 担当部署の対応の変化、
 いろいろなことが一貫して自分自身で体験し続けることができます。

 特に、自分のライフワークである福祉を
 担当している民生常任委員会で
 自分の目で最期まで見届けたい、意見を言い続けたい、という
 想いが叶っています(今のところ)。

 委員長ポストとかには全く関心は無いので、
 来年もできればこうやって民生常任委員会にいることができれば
 と願っています。


● どうやら県外視察へ行くようです

 今日、議会事務局から

 「明日の民生常任委員会で
  延期になっていた県外視察の日程を決定しますので
  よろしくお願いします」

 と、予定の日程を言い渡されました。
 (1月24・25・26日だそうです。もう用事を入れていたのに)

 うーん...。

 先日の市議会での質問(岩崎議員)でも
 言われていましたけれども
 原子力空母配備が決定的になるかどうかは
 2月くらいまでが勝負だと思うんです。

 それまでは(市長のやる気が無いことが分かったので)
 横須賀市議会が独自で
 他市町村議会との連携をとって
 原子力空母配備反対活動をやりつづけていくべきだと思います。

 もちろん11名の横須賀市議会議員が
 横須賀を離れたからといって何がどう変わるというのは
 無いのかもしれません。

 でも、フジノは
 県外視察は原子力空母の問題がある限りは
 できるだけ最重要で緊急性の高い
 視察以外には
 行くべきではないと感じています。

 明日、委員会の場で
 反対意見を述べてみるつもりです。

 もともと常任委員会による県外視察はやめるべき、というのが
 フジノの意見ですけれど、まあ、1人の意見なんて
 潰されるんだろうなあ。

 そこまでムリに視察に行かねばならない理由が
 フジノには全く分かりません。


● 自殺予防総合対策へ向けて

 今日、総務省行政評価局による
 これまでの自殺対策に対する行政評価が報告されました。

 279ページに及ぶものすごい報告書も発表されましたが
 それでもガリガリと今、読み込んでいるところです。

 ちゃんと体系だって施策の調査を行なったのは
 これが初めてではないかと思います。

 しっかりと情報としてインプットして
 今後の自殺予防総合対策に活かしていきたいと思います。

 報告書は厚すぎるので
 ポイント参考資料通知、などは薄いので
 ぜひみなさんも読んでみてください。


● 横須賀市の自殺予防対策は確実に動いている

 今日も、感動した。

 自殺予防総合対策に向けて
 横須賀市の取り組みは確実に動いている。


 くりかえし、くりかえし、フジノがこう書いているのは
 決して誇張ではありません。

 『新健康よこすか21』の中での
 自殺者数の減少に向けての数値目標の設定、に続いて
 またその動きを印象づけることがありました。

 『広報よこすか12月号』をご覧下さい。

 今月号は『こころの健康特集』です。
 見開き1ページまるごと。

 精神保健福祉の相談窓口の紹介、
 こころの健康度チェック、などなど。

 さらに、重要視したいのはこの2つです。

 『他人のうつ病を疑うサイン』

 『自殺の危険サイン』

 これらが掲載されているのは、
 本当に長い間、沢田前市長や健康福祉部長との
 本会議と委員会での議論を通じて実現されてきたものなんです。

 答弁されたことが、着実に
 実現されているのを感じます。

 2年半前には、タブーだったことが
 オープンに語られることができるようになりつつある。

 広報・啓発が実行されている。


 以前を知っているフジノにとっては
 ものすごく感動的な『広報よこすか』の特集なんです。

 この流れを
 あとは逆行させないこと。

 がんばろう。

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 いつものことながら、
 これらの自殺予防対策に向けての動きが
 実現できているのは、決してフジノだけの成果ではありません。

 保健所健康づくり課のみなさん、
 広報課のみなさん、ありがとうございました。

 政治家フジノの提案に対して
 誠実に取り組んでがんばってくれている
 行政側の努力なしには実現は絶対に不可能なのです。

 打てば響く、その力に
 強く感謝しています。


● 一緒にがんばっていきましょう

 世の中には、あらゆる公務員批判があるのは知っています。

 中身が空っぽの『郵政民営化法案』が
 あれだけ支持されたのも
 公務員批判の世間の想いを
 うまくつかんだからだということも十分に理解しています。

 けれども、基本的に
 僕は市職員の努力を信じています。

 昨日も市民病院について
 大きなショックを受けたと書いたのは
 基本的に僕は、市職員のみなさんの努力を信じているからです。

 政治家も行政も
 仕事をガンガンやって当たり前、
 成果を出しても評価されることは極めて少ないです。

 特に、政治家はまだこうやってHPなどでアピールできますが
 行政側のみなさんはアピールする場も与えられていません。

 けれども、少なくとも僕は
 いつも見ています。

 そして、改革への動きをこころから応援しています。

 精神保健福祉と自殺予防に関心が行きがちですが
 あらゆる部署のあらゆる仕事を1つずつ
 ちゃんと見ていきたいといつも思っています。

 そして、
 良いことは良い、ダメなことはダメだ、と
 これからもきちんと言い続けていきたいと思います。

 お互いに、これからもがんばっていきましょう。


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