まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年3月21日(月)のフジノ
● 努力する人が報われる社会へ

 祖父の住む平塚へ行ってきました。
 祖母の命日におまいりができなかったので今日行きました。

 平塚には3〜4ヶ月に1度くらいのペースで訪れるのですが、
 祖父や江口友子議員をのぞくと知り合いは全くいないのですけれど
 たった1人だけ、いつも会話をする人がいます。

 スーツを売るお店で働いている店員さんで
 この方とお話しするのがとても毎回楽しみなのですね。

 高校卒で働きはじめたことが引け目になっているとのことで
 自分のことを「わたしはバカだから」とすぐ卑下するのですが
 実際は素晴らしい記憶力の持ち主で
 毎回ハッとさせられます。

 例えば、前回訪れたのは七夕祭りの前だったから
 今回まで8ヶ月も間があいているのに
 その時の僕の服装から話したことから
 立っていた場所や見ていたスーツまで
 ほぼカンペキに覚えているのですね。

 このお店ではスーツを買ったことが無いので
 お客さまカードみたいなのも書いていないから
 顧客カルテ(例えば美容院にはよくありますよね。
 会話をメモしたりしてあるものです)とかも作ってないはずなんです。

 だけど、ぜんぶ覚えているのですね。

 こういう人が自分をバカという必然性が全く理解できなくて、
 この国にはこびる学歴信仰の根深さを痛感してきました。

 でも、それはその方にとっては本当に
 大きな悩みな訳ですね。

 今回お話したら、

 「休日やシフトをつかって専門学校に行き始めたんです」

 と、話してくれました。

 以前、どれほど学生時代には勉強がイヤだったかを聞かされて
 「それは絶対に興味のある分野に出会っていないだけだ」と
 僕は反論をしたものでした。

 それが今回、学校に行き始めているのですから
 僕の指摘はやっぱり当たってたんだなあと思います。

 義務教育と高校の授業の中には
 没頭できるものが無かっただけの話で、
 それらだけが勉強だなんて僕には全く思えない。

 こんな風に記憶力がすごかったり
 会話のテンポが見事だったり
 それはアタマがとても良いことだと僕には感じられます。
 そんな能力こそ一般社会では求められる能力だと思います。

 さらにやりたいことが見つかって
 仕事の休みの時間を削ってまで
 学校に通いはじめたなんて、とても素敵だと思います。
 そんなモチベーションの高さって、すごく良いことだと感じます。

 この方の自己卑下が早く消えるといいなあ。

 きっとすぐ消えるはず。

 だって、すごいもん。

 この国は、ささやかなことで
 人は生きづらさを感じたり自尊心が削られてしまう。

 だけど、本当はそんなこと感じる必要が無い人が多い。

 僕はそんな人のことを褒めたい。
 褒めまくっていきたい。

 だって、実際、すごいのだから。

 学歴とか偏差値はものさしの1つでしかなくて
 多くの場合、社会の中でのその人の価値とはカンケーない。

 けれども1つのものさししかないような
 そんな呪縛がまだまだあることは事実だ。

 そんな固定観念を無くしてしまいたい。

 人は誰もが素晴らしいし、
 努力している人はみんなカッコいい。



2005年3月20日(日)のフジノ
● 僕が進んでいく道

 今日は、NPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」
 定期的な会合へ初参加しました。

 この2年間、僕の中で感じてきたジレンマが
 ここでメンバーとして活動していく中で
 もしかしたら解消されるかもしれない、という希望を感じました。

 もちろん、このまちの政治家として
 残りの任期(2年間)を全力を尽くすことに
 変わりはありません。

 だけど、その後の将来については
 僕は選択肢が広がったことを感じています。

 かねてから、政治家になったのは手段でしかなくて
 目的を叶えるためなら手段は何でも良い、と信じてきました。
 その想いは今も変わりません。

 絶望から政治家になったのが僕であって、
 よくいる政治家のような野心も僕には全くありません。

 あくまでも僕がここにいるのは
 目的を叶えるためなのです。

 僕は待てないんです。

 近道が政治家だと信じたから政治家に転職しただけで
 もっと近道があれば僕はそこを進みたいんです。

 だから、いったん政治家になってしまうと他の職業ができないような
 そんなダメな人間にだけはならないぞ、と決めて
 勉強だって人一倍してきたし、
 どんな職業でもやっていかれる自信は今もあります。

 1人の市民として生きることが目的のためにより有効ならば、
 信託された4年間が終わったならば
 僕は政治家を辞めることに何の苦痛もありません。

 今日は素晴らしい仲間に出会えて
 「この業界には味方が少なすぎる」といつも嘆いている僕にも
 かなり明るい光が見えた気がしたのでした。



2005年3月18日(金)のフジノ
● 横須賀市議会の想いが実現した

 78億円もの新税をつくろうとする
 松沢・神奈川県知事の条例案が昨日取り下げられました。

 この条例案に反対してきた横須賀市議会の1人として
 (6月議会で再提案する予定とはいえ)
 本当に良かったと思います。

 県知事の案では
 2006年度から個人県民税を1人平均1900円増税する
 というものでした。

 その理由として、「将来にわたり良質な水を利用できる」ために
 森林などの水源環境の保全と再生が必要だから、ということでした。

 でも...。

 この増税案について
 あなたは知っていましたか?


 知っていたとしたら、納得できていましたか?

 フジノは知っていましたが、
 全く納得できていませんでした。

 昨年11月3日に行なわれた
 松沢県知事のタウンミーティングに参加して
 知事本人が行なったプレゼンテーションを聞きましたけれども
 それでも全く賛成できませんでした。

 そもそも水道の源はダム湖ですが
 特に、相模湖と津久井湖の汚染は、
 国の環境基準の7〜9倍も上回っていて
 確かに一刻も早く改善されなければならない問題ではあります。

 しかし、この湖を汚している原因とも言えるリンや窒素のその8割は
 山梨県から流れ込んでいます。

 今回、神奈川県が新しく税金をつくって増税しても
 それを問題減である山梨県の森林整備と
 どう折り合いをつけていくのかについては調整がついていません。

 水をきれいにするための増税なのに
 増税してもその目的が果たされない。

 そんなものには賛成できません。

 だからこそ、横須賀市議会としても
 3月4日の本会議で
 下の意見書を全会一致で
 神奈川県知事に提出したのでした。




 水源環境保全のための個人県民税の超過負担に関する意見書


  本市議会は、
  平成14年9月並びに平成15年12月の二度にわたり、
  神奈川県が検討を進めている法定外目的税である
  (仮称)水源環境税は、
  水道利用者のみに負担を求めるものであり、
  公平性に欠けるため、
  税の創設は行わないよう要望する意見書を全会一致で可決し、
  県知事あてに提出した。

  その結果、水道料金に上乗せする形の
  法定外目的税の創設は回避されたところであるが、
  平成17年2月定例会に、
  個人県民税に上乗せする形で
  水源環境保全に関する財源措置を行おうとする条例改正案が
  県議会に提出された。

  水源林を初めとした森林は県民共通の財産であり、
  その保全と再生のための費用を、
  森林の恩恵を受けるすべての県民が
  広く負担することの必要性は理解できる。

  しかし、その財源を、
  行財政改革の推進により確保した既存財源で対応することなく、
  個人県民税の超過負担に求めることとなった理由等は
  明らかになっておらず、
  県民が理解しているとは言いがたい状況にある。

  今、県がとるべき態度は、
  第一に水源環境保全の必要性及び重要性について、
  県民に十分に周知し、その理解を得ることであると考える。

  よって、県におかれては、
  水源環境保全に対する
  県民の理解を得る努力を全力を挙げて行うとともに、
  今回提案の(仮称)水源環境保全税創設については、
  拙速に結論をつけることなく、
  十分論議を尽くされるよう強く要望する。

  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。


(改行・太線化・赤文字化はフジノによる)



 今回の結果はもちろん県議会のみなさんの
 活動によってもたらされました。

 しかし、神奈川県を構成する自治体の1つとして
 はっきりと横須賀市の姿勢をうちだしたこと、
 そして、それが実現したことはとても良いことだと思います。

 例え相手が
 県であろうと
 国であろうと
 アメリカ政府であろうと、
 横須賀市議会はその意思をはっきりと伝えていく議会でありたい、
 そう願っています。

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 フジノ自身は、松沢成文・神奈川県知事に対して
 基本的にネガティブな印象は持っていません。
 (例えば、2003年3月24日の日記とか)

 また、マニフェスト選挙を進めるべきと信じる立場からも
 県知事選挙でマニフェストをかかげた彼の姿勢は
 評価されるべきだと考えています。

 実際に、県知事選挙では
 松沢さんにフジノは投票をしました。

 けれども、だからといって
 彼の全てに無条件に賛成する、という気持ちは
 全くありません。

 いつでも、1つずつの政策について、
 「これは正しい」「これはおかしい」と判断をして
 1つずつ結論を出していくのが
 1人の政治家としても
 1人の市民としても在るべき姿だと
 フジノは信じています。

 この原点に立てば、
 今回の条例案取り下げは「当然のことだ」と思っています。


● 今日、勉強したこと

 議会の最終結論を出す作業中は
 もうずうっとそのことばかりを考えているのが
 これまでのやり方でした。

 でも、今回はちょっと自分の中で気持ちを切りかえたくて
 1日だけあえて別のことを勉強しました。

 『私は、産みたい』(野田聖子著、新潮社、2004年)

  横須賀市も不妊治療に助成金を出していますが
  まだ僕はこの分野について知らないことが多すぎるので
  読みました。薄いので1時間で読めます。おすすめ。

 「障がいのある当事者からのメッセージ」の意見募集の結果

  厚生労働省が募集していた結果が11日に発表されたのですが
  改めてその内容を詳しく読んでみました。

 「エコキュート」について

  地球温暖化の大きな原因である二酸化炭素(CO2)を
  いかにして減らしていくかを考えていく上で、
  政府や企業の努力は当然ですが
  個人はどんなことができるのかを考えていた時に
  エコキュートについて知りました。

  まだ値段が高すぎるのですが
  これを導入することはCO2の削減に個人が貢献できる
  ささやかだけれど役に立つことかもしれません。

 「NPOもうひとつの美術館」について

  横須賀市が作ろうとしている美術館とは
  その思想が完全に対極にある美術館です。

  小学校が廃校になり取り壊されそうになっていた建物を
  NPOが美術館として転用しました。

  ここに飾られる美術品は
  障がいのある方によって生み出された作品たちです。

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 あとは農業の本について読んだり、
 ドイツの環境構造改革について読んだり、
 ほんの数時間だけですが来年度予算案からアタマをきりかえて
 勉強してみました。

 その方がクリアーに考えられるかな、と
 そう想っています。



2005年3月17日(木)のフジノ
● どうやってあなたの暮らしに近づけていくか

 今、28日の予算議会最終日に向けて
 約100本もの議案について
 1つずつ内容を細かく読みながら「賛成」か「反対」かを
 決めているところです。

 時々、これらの条文を読みながら
 どうやってこれらをみなさんの暮らしにとってリアルなものとして
 説明をしていけば良いのかについて
 絶望的な気持ちになります。

 ・どんな話し方をすれば?

 ・どんな噛み砕き方をすれば?

 ・どんな例えばなしをすれば?

 ものすごく、いつもいつも
 広報の手段(宣伝戦略)を考えているんだけれど、
 悲しくなるようなほどに、届かなさ・届けられなさを感じています。

 うーん。


● 来年度予算案に対するフジノの態度

 フジノは今回、来年度予算案には
 最終的に「反対」することに決めました。

 良い施策もありますが、
 予算案というのは「賛成」か「反対」かの2つに1つしかなくて
 「部分的賛成」とか「部分的反対」というのは無いのです。

 したがって、「反対」します。

 具体的な理由は、
 注目してほしい来年度予算案の紹介と同じように
 これは良くないだろうというものを1つずつ紹介していくことで
 説明していきたいと思います。


● 注目したい動き(その3)待機者数をゼロに近づけたい

 来年度予算案が成立すると、
 今年中に新しく特別養護老人ホームが完成する予定です。

 ・特別養護老人ホーム(仮称)太陽の館 

 これが完成すると、市内の特別養護老人ホームは
 1546床(ベットの数ですね)になります。

 平成16年10月現在で待機者数が1648名なので、
 待機者ゼロに向けて少し前進ですね。




● もしもフジノが政治家になっていなかったら...

 今日、ある方から

 「もしもフジノくんが政治家になっていなかったら
  この2年間はもっと違う生き方ができたろうにね」

 と言われました。

 そうだね...。

 2年前の僕は、とにかく荒れていて、現状が許せなくて
 こんな現状の中で生きている自分も耐えられなかった。

 だから、それらをぶっ壊したくて会社を辞めて
 選挙に出て、政治家になって、一生懸命に闘って...。

 だけど、こんな風に暴れた2年間が無かったとしたら
 僕はもっと穏やかで幸せになっていたのかもしれないなあ。

 その方は、僕の1番つらい時期を知っている方で
 だからこそ選挙に立候補した時にも強く支えてくれたのですけれど
 政治家になることが僕にとって
 必ずしもベストの選択ではないよと
 当時から忠告してくれていたのですね。

 でも、その方にはありがたいのですけれど、
 僕はもう過去をふりかえられないことにしたんだ。

 この2年間を違う生き方をしていたら、
 なんてことは僕は考えない。

 僕はこの生き方しかできなかったし、
 だから今こうやってここにいるんだと思うんだ。

 こうじゃない生き方は、確かにあったかもしれません。

 だけど、僕はそんなに器用では無くって、
 こういう道をたどるしかできなかった。

 それを後悔は決してしない。
 ぐちは出ることはあってもね。


● 喜びと、難しさと...。

 ずうっと相談にのらせてもらっている方から電話があって、
 生活保護を廃止することになった、との報告をいただきました。

 なんとか体調も戻りつつあって、
 穏やかな日々が少し続いていて、
 働くことを再開するようです。

 1時間近く話し込んで、そして、ホッとしました。

 一方で、ずっとメール交換をしている
 「死にたくてたまらない」という方がいるのですが
 集団での自死行為が報道されるたびに
 その人のこころは
 「死にたい」という方向へと揺れ動いてしまいます。

 この国の報道を止めることは不可能なので
 僕はただひたすら毎日メールを送って
 ささやかな約束をしたり
 たわいもないことを語りかけたり
 いろいろなことを聞かせてもらう日々の中で
 その方の気持ちを支えられるように何とか努力しています。

 それでも生きようと思うことができた人と、
 死にたいという想いから逃れられない人。

 どちらも僕にとっては
 大切な存在で
 政治家生命どころか
 僕の全存在を賭けて向き合っている。

 僕は、僕と関わった人は
 絶対に1人も亡くさない。絶対に。

 どんなにこの国が生きづらくても
 それでも僕は1人たりとも手を離したくない。

 力になりたい。



2005年3月16日(水)のフジノ
● 部署ごとのカルチャー

 今日は教育経済常任委員会を傍聴して
 教育委員会の来年度予算案についての議論を聞きました。

 フジノが所属する民生常任委員会以外の予算議案書を
 最近は毎晩ずっと読んでいるのですけれど、
 他の委員会は
 カルチャーが全然違うのだなと感じます。

 これは市役所に限らず
 民間企業でも当たり前のことですよね。

 僕が転職する前の会社でも
 宣伝部は「いくぞ!」って元気なイメージで個人プレーが中心、
 興行部は「うちこそが本隊!」って気概がみんなに存ったし、
 財務部と経理部はチームプレーが中心、と
 部門別に異なるカルチャーがありました。

 社員もまた、異動するたびにその風土へと
 なじんでいくものですよね。

 それと同じように
 フジノが民生常任委員会で2年間体験している
 健康福祉部・環境部・消防局・病院管理部と
 それら以外の部門では明らかにカルチャーが違うのを感じます。

 具体的に「こう違う」と言語化はまだできないのですが
 傍聴している時だけでなく、議案書を読んでいても、
 そう感じるのですね。


● 「費用」対「効果」について改めて考えてみる

 ところで、教育委員会の予算を見ながら
 改めて『税金をつかうということの意味』について考えました。

 いちおう、建て前としてよく言われるセリフに

 行政は、民間企業が取り組めば赤字になってしまう事業でも
 生活に必要な事業に取り組むのだ

 というようなものがあります。

 けれど、改めてこういう考えを捨てて
 ゼロベースで考え直してみたいのです。

 例えば、この予算を見てください。


 <横須賀市営プール9ヶ所の運営における、収入と支出>
収入 支出
プール使用料 515万円 プール運営費 5,866万円
収支差額▲5351万円
(湘南鷹取5丁目第2、田の浦、平作、根岸、浦賀7丁目、鴨居、
 久里浜、長沢村岡、富浦、各公園水泳プール。
 開設期間:7月4日〜9月7日の66日間
 入場見込:延べ6万4305人)



 これを見て、あなたはどんなことを感じますか?


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 市営ということを忘れて、
 あなたが経営者だとしたらこれをどう見ますか?

 プールというものは、果たして5351万円も赤字を出しながら
 税金で運営されるべきものなのでしょうか?

 ゼロベースで考えてみてくださいね。

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 プールで市民のみなさんが夏に運動をすることで
 得られる『健康づくりの効果』は
 もしもお金に換算できるとしたらどうでしょうか?

 お母さんが小さなお子さんを水に慣れさせる子ども用プール。
 ここで水に親しみ、恐怖感が無くなっていき、
 やがて泳げるようになって、
 大人になった時に災害から身を守れるとしたら
 これはお金に換算できるとしたらいくらになるのでしょうか?

 災害で大人が1人亡くなってしまえば
 金銭的なダメージもすさまじいですが
 家族が受ける心理的ダメージも大きなものがあります。

 そんな大きな損害を、
 子ども用プールでお母さんと過ごした日々の延長で
 泳げるようになったということで、避けられたのかもしれません。

 そう考えれば、5351万円の赤字というのは
 実は『起こっていたかもしれない大きな損害』を免れる為の
 ささやかな赤字なのかもしれません。

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 あるいは、やっぱり単年度で考えて
 5351万円も赤字になるくらいなら料金の値上げをすべきだ、と
 考えることも当然だと思います。

 そもそも海があるまちなのに
 何故プールなのかという疑問もあってOKだと思います。


 いろいろな考えができると思うのです。
 どんな考え方もありだと思います。

 今あるものをそのまま受け容れてしまうよりも
 1度立ち止まってゼロベースで考えてみることはすごく大切だと
 僕は思うのですね。

 そして、それに最終的な決着をつけるのは
 このまちに暮らしている市民のみなさま自身だと思います。


 もう1つ、例を挙げてみましょうね。


 <横須賀市の体育館4ヶ所の運営における、収入と支出>
収入 支出
体育館使用料 1億8037万円 体育館費 6億4671万円
収支差額▲4億6634万円
(北、南、西、総合体育館の計4ヶ所)


 今度は、体育館です。

 いつも予約で埋まっていて
 なかなかコートの予約が取れない印象のある体育館、
 つまり、たくさんの方々に使ってもらえているはずなのですが
 フタをあけてみると4億6634万円も赤字でした。

 さて、体育館については
 あなたはどのように考えますか?

 プールと体育館の運営は
 市が税金(あなたのお給料)をつかって行なっている
 何千もの事業のうちのわずか2つだけです。

 大切な大切な限られた税金をつかって
 どんなふうなことを行政にしてほしいのか、
 このことを改めてみなさまに考えていただきたいと痛切に思います。

 行政、というものは
 あくまでも市民のみなさまのかわりに
 サービスを代行して提供している機関に過ぎません。

 意思決定を行えるのは
 市民、つまりあなたなのですね。

 こんなふうにたくさんの事業がいっぱいありますけれど、
 税金のつかいみちについて、少しでも多くの情報を出していって
 みなさんに考えていただけたら、と思います。


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