まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年3月31日(木)のフジノ
● 全国の福祉仲間のみなさまへ

 社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士。
 3つの国家試験の合格発表がありましたが、
 受験されたみなさま、おつかれさまでした。

 合格された方々、おめでとうございます。
 どうかこれから一緒に、この国の福祉を変えていくために
 力を貸してください。

 この国は今、福祉制度を壊す方向に向かっています。

 財源不足を理由にして
 誰のためなのか分からない法律を作ろうとしています。

 例えば、障がい者自立支援法案です。

 今後数年間に渡って
 現場の混乱はすさまじいものがあると思います。

 そんな中、福祉の国家資格を得て船出されるみなさまには
 本当に大変なことかと思います。

 けれども、どうか一緒に食いしばって
 少しでも良いものに現実が変わっていくように力を貸して下さい。

 よろしくお願いします。

 そして、不合格になってしまったみなさん、
 来年は僕も受験しますから、
 どうか一緒に合格めざしてもうひとふんばりしましょうよ。

 でも今はとりあえず、少しゆっくりして下さい。
 心身ともに休めて、明日への英気を養って下さい。

 いずれにせよ、合格・不合格に関わらず、
 みんな、志は同じはずです。

 一緒にがんばっていきましょう!



2005年3月29日(火)のフジノ
● 異業種の若手との集まり

 昨夜は、月1回の
 若手の先生たちの私的な勉強会に参加させてもらいました。

 主催者の方の方針で、
 毎回、多方面の方々が参加してくれて
 異業種の若手の集まりという感じが強くなってきました。

 2年前まで企業に勤めていた頃には
 僕自身が主催させてもらって
 異業種での集まりを毎月やっていたものです。
 年齢も性別も職業も完全にバラバラでいろんなことを語り合って
 とても勉強になりました。

 そんな過去とダブるような
 良き出会いと意見交換が有意義にできた時間を
 今回も過ごすことができました。

 やっぱり同世代は
 政治家だからといって変な区別されないのが心地よい。

 異なる職業(立ち位置)でも感じるのは同じ危機感、
 意見が異なっても議論しあえるカンケー、
 これが気持ちいい。

 こうやってずうっとお互いに研鑽していけたなら、
 僕たちは決して負けることは無いだろうなと思いました。


● 3月いっぱいは事務処理と勉強にあてます

 4月に入ると一気にやらなければならないことが増えるので
 3月の残り数日は、年度末の事務処理と
 通信教育課程の勉強にあてたいと思います。

 家族の体調にもよるのですけれども
 4月以降は可能な限りフジノはエンジン全開で働きます。
 とても楽しみです。



2005年3月28日(月)のフジノ
● 本会議場に「日の丸」を掲げることが決まりました

 今日の議会運営委員会で
 自由民主党の提案による「本会議場への日の丸掲揚」
 決まってしまいました。

 どのように掲揚されるかは未定ですが
 今後の市議会本会議場には
 日の丸・市の旗・議会シンボルマークの旗が置かれることになります。

 横須賀市議会の中には
 多数会派にも無所属にも1人会派にも
 会派を超えた「日の丸掲揚に反対」の議員が複数います。

 フジノもその反対派の1人として、
 この決定を本当に悔しく受け止めています。

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 しかし、フジノが本当に不愉快でならないのは
 提案者の自由民主党ではありません。

 それを本気で賛成している、あるいは
 それを本気で反対している、のではない人々に対して
 こころの底からの嫌悪感を抱いています。

 自由民主党の主張は、
 党の発足以来のテーゼ(党の目的)がハッキリあって

 今回の提案も、彼らの長年のテーマであることから、
 フジノの賛否はともかく、行動自体はとてもよく理解できます。

 一方、日の丸掲揚に反対する立場の代表である
 共産党の立場も、戦後から一貫しており非常に理解できます。

 フジノが反対している理由も
 決して昨日今日に始まった話ではなく、
 小学生時代くらいからたくさんの人々との議論の中で
 必死に考えてきた上での結論なのです。

 賛成にしても反対にしても
 熟慮に熟慮を重ねて議論に議論を重ねた上での意見なら
 立場が異なってもリスペクトすることができます。

 しかし、最近、例えば他都市の
 若手議員のHPを見ていると
 なんとなく賛成というような流れにただ流されているような
 そんなアホが多すぎます。

 サッカーが好きで応援する時に日の丸を振りたいから賛成か?

 オリンピックでわめきたい、日の丸を振りたい、
 そんなことが賛成の理由なのか?


 こういう何も考えないで流されている
 賛成論者には嫌悪感を覚えます。

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 フジノのスタッフの中には
 君が代を歌うことと日の丸掲揚に反対して
 高校の卒業式をボイコットした人もいます。

 3年間の最後の日に、
 多くの友達と楽しく卒業式を迎えたかったでしょう。

 けれどもそのスタッフは
 自分の信念に従うことを選んだのです。

 これくらいの覚悟をした上で、
 反対をしている人たちがいるのです。

 それに対して、ただ何も考えずに賛成しているようなヤツ、
 特にそれが全国的に若手議員に多いということは
 不愉快でたまりません。

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 近日中に、複数の議員と共に
 「日の丸掲揚への反対申し合わせ書」を作って
 議長へ提出する予定です。


 愛国心は、人一倍、僕の中にあります。

 しかし、それは掲げられた日の丸におじぎをすることでもなく、
 無理やりに君が代を歌うことではありません。

 この国を愛し、この国を守ろうとする想い、
 そして、この国をねじまげようとする勢力と闘うことこそが
 愛国心の表れだと信じています。

 フジノは憲法で定められた自由に基づいて
 そして民主主義の理念に基づいて、
 この姿勢を貫いていきます。



2005年3月27日(日)のフジノ
● デマ・ガセにダマされないで下さいね

 友人に教えてもらったのですが、
 インターネットの2ちゃんねる系掲示板に
 フジノが『障害者自立支援法案』に賛成しているという主旨の
 書き込みがあるそうです。

 まだその文章そのものを読んでないので
 書き込みをした人の意図は分かりませんが、
 それを聞いて笑ってしまいました。

 どこからそういう結論が出てくるのかな?

 今回の予算議会でのフジノのテーマは
 地方分権時代に国にふりまわされる市の在りかたへの怒り、
 でした。

 だから本会議でも委員会でも
 国のその場しのぎのやり方、
 特に財政が悪いから法律を変えることへの怒りを
 何度も取りあげてきました。

 特に、民生常任委員会での
 所管事項(その市議の問題意識で自由に質問できる場)では、
 『障がい者自立支援法案』の成立が
 むしろ地域への動きが疎外されることや
 様々な混乱が起こることについて質問をしたのでした。

 つまり、フジノの法案への立場は
 明らかに『反対』です。

 加えて、以前からHPを見てくれている方なら
 フジノが精神保健福祉法32条(通院医療費の公費負担)を
 改悪することへの反対署名を集めていたことを知っているはずです。

 これは、『障がい者自立支援法案』の成立によって
 32条の精神科通院医療費の公費負担制度が
 『自立支援医療』という、負担増になることへの怒りを示したものです。

 こういう複数のことからも
 フジノの法案への態度はすぐに分かるのに、
 どうしてデマを流す人がいるのかが全く理解できません。

 フジノへのネガティブなレッテル貼りをしたいのでしょうが、
 公的な議事録にもハッキリとフジノの発言は載りますし、
 その活動からもフジノの態度は明らかです。

 どうか、ご覧のみなさまは
 こういう悪意あるデマにダマされないようにして下さいね。



2005年3月26日(土)のフジノ
● ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟設立準備会へ

 今日は、早稲田大学マニフェスト研究所が主催する
 『21世紀分権時代における地方議会のあり方研修会』
 参加しました。

 この研修会のタイトルは
 実際には副題である

 『ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟結成に向けて』

 の集まりでした。

 フジノは、市長や県知事や政権選択の為の国政選挙では
 マニフェスト選挙をすすめるべきだという立場です。

 そこで、マニフェストを全国的に広めてきた
 北川正恭さん(元三重県知事)の呼びかけに応じて
 『マニフェスト推進議員連盟』の結成に関わることに決めました。

 5月22日の本格結成を前にして
 今日は4つの講演と設立準備会が行なわれました。


北川正恭・早稲田大学マニフェスト研究所長  地域自立と
 ローカルマニフェスト
 について語る
 北川さん。

 本格的なマニフェストを掲げて
 初めて選挙に挑戦した松沢成文・神奈川県知事。

 神奈川県議会との激しい議論も
 マニフェストをかかげた『成果』だと思います。

松沢成文・神奈川県知事  議会とローカルマニフェスト
 神奈川県の実践について
 語る松沢さん。

 マスコミはすぐに県議会と知事との激しい議論を
 『確執』だとか『恨みあい』とか『ケンカ』だとか書き立てますが
 議会はそもそも激しく議論をする場所です。

 県知事の提案に対して、議員が激しくチェックをする、議論をする、
 これは当たり前のことです。

 マニフェストを提示したことによって、
 また予算の作成や総合計画の作成のよりどころを
 県民が投票によって信任した契約(マニフェスト)にすることで
 議論も今までの議会とは変わるのは当然なのです。


上山信一・慶應義塾大学大学院教授  上山教授の著作を
 日頃から読んでたので
 講演もとても興味深く
 勉強になりました。

 元官僚、
 元マッキンゼー、という
 経歴は面白いですね。

 ほんと勉強になりました。

 上山教授は『マニフェストサイクルによる行政経営』という
 講演を行ないました。

 これも聞いていると、本当に当たり前のことばかり語られます。

 しかし、この当たり前が成されていないのが
 現在のこの国の地方議会(いや国会も)だと感じました。

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 この後、曽根教授による『地方自治と議会の役割』という
 「議会の存在意義は無い」とも言える講演に
 とても納得をしました。

 曽根さんは問題定義の為にあえて語ったと言いましたが、
 フジノ自身「議会の存在意義は無いのではないか」との自問自答を
 かなりよくします。

 最後に、ローカルマニフェスト推進議員連盟を設立する為の
 準備会が行なわれました。

ローカル・マニフェスト推進議員連盟設立準備会  もちろん
 参加した200名は
 全員賛成でした。

 5月22日には
 ついに結成大会です。

 運営委員会メンバーを募集しているとのことで、
 ものすごく参加したかったのですが

 4〜5月は自殺予防対策でやらねばならないことが目白押しで
 運営委員会と両立できる自信が無くて、
 どうしようかと悩み中。

 それに6月は市長選挙があるから
 とにかく全ての市長候補者にマニフェストをかかげるように
 働きかけていかないといけないしなあ...。

 いずれにしても、
 とても充実した4時間半の勉強会でした。

 これからは必ずマニフェストの時代になります。



2005年3月25日(金)のフジノ
● 政務調査費12月分、やっと載せました

 昨日に引き続いて
 やっと政務調査費の12月分をまとめることができました。

 こちらです。ご覧下さいね。


● 経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

 C=ダグラス=ラミスさんの著作である
 『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』
 とてつもなく分かりやすく書かれていながら
 本当に素晴らしい本だと思います。

 予算議会の前から読み始めたのですが
 環境問題に対してガーンと目覚めたのは
 明らかにこの本の影響です。

 というのも、かねてからフジノは
 自分の中にある
 相反する『2つの傾向』に悩んでいました。

 (1)受験戦争のまっただなかとバブル崩壊後の世の中を生きてきて
   アメリカ型資本主義(例えば年功序列の廃止、能力給の導入)こそ
   僕たちの世代には当然のことだと信じている。

 (2)このまちに生まれて自然の中で毎日暮らしてきて
   可能な限り海も山も今ある全ての自然を残したいと切実に願い、
   心理学を学んだ立場からも多くの問題の根幹には
   人と人との悲しさが横たわっていると常々感じている。
   日本が向かっている方向は明らかに間違っていると思う。

 この2つの傾向は、時に政治家フジノの在り方を
 バラバラにしてしまいかねないくらいに
 大きな問題に感じています。

 (1)に照らして世の中を見れば、
 ここ数ヶ月の堀江社長とフジテレビの争いごとなんて
 「老害フジテレビ経営陣」と
 「経営者として当然のことをしてるのに批判される堀江社長」でしかなく
 コメントするのもバカバカしいくらいに
 フジテレビ経営陣は全員退陣してほしいと強く感じています。

 会社は株主のものなのに
 「ライブドアが大株主になるなら辞めてしまいたい」とか
 ほざいてるニッポン放送社員は
 今すぐ全員辞めてしまえばいい、と
 フジノは本気で考えています。

 こいつらは会社が誰のものかを全く理解していない、
 会社とは何かを全く理解していない、
 『悪しき日本人の代表』だと感じます。

 けれども
 (2)に照らして世の中を見れば
 こんなマネーゲームに
 時間とお金を費やすのは本当に馬鹿げていて
 そんな争いごとに日本中のたくさんの人々が
 目を奪われていることすら全く納得ができません。

 もっと目を向けなければならない問題は
 あなた自身のまわりにあふれているはずなのに。

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 こんな2つの在り方を
 止揚(アウフヘーベン)するのでもなく
 第3の道を提示してくれたのがラミスさんの著作でした。

 衝撃的、とは言っても
 中1の時にマルクスを読んだ時ほどのショックだとか
 高2の時にニーチェを読んだ時ほどのショックは
 ありません。

 けれども、オルタナティブな思考とは
 こういうものなのか、
 こう在って良いものなのか、と分かりました。

 少しブレイクスルーできそうな、
 そんな良い本に出会えて良かったです。

 この先、自分の思想が形になるまでには
 まだ時間がかかると思いますが
 もう少し経てば、めざすところが言語化できると思います。

 とても勉強になりました。



2005年3月24日(木)のフジノ
● 政務調査費11月分、やっと載せました

 ものすごく遅くなりましたが、
 やっと政務調査費の11月分をまとめることができました。

 こちらです。ご覧下さいね。

● カフェトークの次回日程も、やっと載せました

 予算議会が終わりに近づきましたので
 やっと次回のカフェトークの日程も決めることができました。

 さらに、2月15日におこなわれたカフェトークの感想も
 参加者の方が送ってくれました。ありがとうございます。

 こちらをご覧下さい。



2005年3月22日(火)のフジノ
● あるホームレスの死と、たくさんの人々の想い

 ある方が亡くなった。

 僕たちは幼い頃からその方を見かけてきた。
 僕たち横須賀市民の多くはきっとその方の姿を見ている。

 この国にホームレスという言葉が
 一般的に遣われるようになる前の頃から、ずうっと。

 その方(仮にAさんと呼ぶ)が亡くなってしまい、
 とても悲しいし、悔しい。

 プライバシーの問題があるから
 ここでは僕はものすごく抽象的に書かざるをえない。

 だけど、Aさんという1人の人間の生き様とその数奇な運命と
 Aさんを支援した本当に多くの方々の親切と尽力が
 いつの日か全て世間に知られるべきだ、と
 僕は信じている。

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 昨年、1人のソーシャルワーカーの方と出会って
 その方の活動にものすごく衝撃を受けた。
 そうか、こういう活動こそがソーシャルワーカーなのか、と思った。
 彼はホームレスの方々への支援活動を行なっていた。

 僕は選挙の前からホームレスの方に関心があって、
 選挙期間中にもホームレスの方にとても親切にしてもらったこともあり、
 何とか力になれないだろうか、と考えてきた。

 でも、生活福祉課にちょっとヒアリングに行っただけで
 1つの市でできることの限界を感じて、諦めてしまっていた。

 だけど、そのソーシャルワーカーの方の活動を知って
 政治家とか行政とかの限界なんて捨てて
 1人の市民としてできることが
 たくさんあることを初めて知った。

 そして、その方が特に気にしていたホームレスの方こそ
 僕たちが幼い頃から見かけている
 Aさんのことだった。

 その方の執念とも呼ぶべき支援活動を知っていたから、
 Aさんの訃報を聞いた時には
 僕はひざから力が抜けて、愕然としてしまった。

 その方は「泣けてしかたがなかった」と話してくれた。

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 Aさんには、たくさんの支援者がいた。

 このまちは、捨てたもんじゃない、
 そう思うこともできる。

 けれども、その支援者の方々が
 政治家では無かったことを僕は恥じている。

 人が生きていく権利、憲法で全ての人に保障されている権利。

 それを政治が守ることができなかったことが
 僕はとても悔しい。

 政治家として何ができるだろう、と考えるのが
 だんだんイヤになってきた。
 この職業は時として思考を硬直化させる。
 1人の人間として、できることをただやれば良いだけなのだ。

 今日は、敗北感にうちひしがれるしかなかった。
 まいった。



 予算議会のことは、また明日以降に書きます。


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