まちの政治家は、こんなことしてます


2012年6月3日(日)のフジノ
● 『やさしさ広がれ、ふれあいフェスティバル』へ

 今日は、天気予報が外れてくれて、気持ち良いお天気になりましたね。

 昨日から汐入では大きなお祭りが開かれて
 おみこしや山車、たくさんの露店が出て、大賑わいです。


 (画像:JR横須賀駅前)


 さらに、すぐそばの総合福祉会館では
 毎年恒例の『やさしさ広がれ、ふれあいフェスティバル』が開かれました。


 (画像:総合福祉会館の入り口にて)


 このフェスティバルの趣旨は、下のとおりです。


  市民ひとりひとりが
  連帯感のあるあたたかい福祉のまちづくりを目指し、
  楽しみながら福祉について考え、
  行動していくことを目的として開催する市民協働型イベントです。



 横須賀市、社会福祉協議会、民生委員児童委員協議会、
 商工会議所、横須賀・三浦作業所連絡会など

 市内のあらゆる福祉関係の団体によって
 協同で主催されています。


 (画像:補助犬デモンストレーションの様子)


 総合福祉会館の全フロアを会場にして
 50種類以上のあらゆる取り組みが行なわれます。


 (画像:聴導犬のヒビキの実践はとても素晴らしかったです)


 補助犬デモンストレーション、福祉バザー、
 手話・要約筆記・点字・誘導等の体験、
 布おもちゃ・布えほんコーナー、
 おもちゃの病院・おもちゃ作りの体験、
 地域作業所・福祉施設・ボランティア・市民団体・企業による
 展示・販売・発表など、盛りだくさんです。


 (画像:こどもたちが一生懸命呼び込みをしていたカレーを食べました)


 障がい福祉カンケーの方々とも
 久しぶりに再会することができました。

 地域活動支援センター『あんしん農園』のみなさんの
 『カレーラスク』は、ニンニクとカレーの風味がおいしくて絶品です。

 (画像:あんしん農園のカレーラスク)


 『NPOスペースほっと』のみなさんは
 今日の出展にあわせて新たな商品を投入しました!

 (画像:スペースほっとの勇士さんと松崎さん)


 今日から初めてお披露目となった『梅パウンド』、
 まだフジノは食べれていないのですが、楽しみです。


 (画像:スペースほっとの梅パウンド)


 こうしたフェスティバルの機会を通して
 日常的な福祉活動にも関心が高まっていくことを願っています。



2012年6月1日(木)のフジノ(その2)
● 『有料老人ホーム』を視察しました(その1)ハビタスカーマへ

 今日は、2カ所の『有料老人ホーム』を見学させていただきました。
 その様子を2回に分けて報告をします。

 まず今回は、西浦賀にある
 『住宅型有料老人ホーム・ハビタスカーマ』についてです。


 (画像:ハビタスカーマのエントランス。きれいですね)


 ところで、そもそも『有料老人ホーム』って何か、
 あなたは分かりますか?

 フジノは法律的な位置づけは分かっていても
 実感としては、さっぱり分かりませんでした。

 特別養護老人ホーム(とくよう)とか介護老人保健施設(ろうけん)とか
 高齢の方々の為の施設はいろいろな種類がありますよね。

 それぞれがどんな役割分担をしているのか
 名前からではさっぱり分かりません。


 (図:横須賀市の第5期介護保険事業計画の図をフジノが改変しました)


 しばしば福祉業界では、上の図のように説明されます。

 左から右へ『元気な方』『要支援の方』『要介護の方』となっています。
 健康状態に応じていろんなタイプの施設に分かれている。

 その中で『有料老人ホーム』がどこに位置しているかというと
 健康な方から介護度が重い方までOKになっています。

 特別養護老人ホームは介護保険制度のしばりがありますし
 養護老人ホームは行政による措置というしばりがあって
 入りたくても
 誰でも入れる訳ではありません。

 一方、『有料老人ホーム』はそうしたしばりはなくて
 自分の希望する場所に『私的な契約』によって入居できます。

 また、下の黄色い四角で囲った
 具合の悪い時や介護をしている方のレスパイトの為に
 一時的に滞在する『滞在型の施設』ではなくて

 ピンクの四角で囲った
 「終の棲家」としてそこでずっと暮らしていく
 『居住型の施設』にあたることが分かりますね。

 『有料老人ホーム』はさらに3種類に分かれていて
 『住宅型』『健康型』『介護付き』とあります。

 この細かな区分がフジノには
 やっぱりよく分かりません!

 そんなこともあって、かねてからフジノは
 実際に現場にお邪魔したいとずっと思い続けてきました。

 それが今日、実現したのです。

 (画像:ハビタスカーマの廊下。木目の美しい、シックな雰囲気)


 『ハビタスカーマ』『住宅型』です。

 つまり、元気な方も介護度の重い方も暮らせるタイプで
 55部屋(1人住まい54部屋、2人住まい1部屋)あります。

 見学してフジノなりに理解したことを記してみます。

 『有料老人ホーム』という言葉の響きから
 イメージ的には『施設』だと思うのですが

 実際は違っていて、むしろマンションに近いです。

 当然、全ての部屋は個室です。
 ドアの向こうは、個人宅(=家)なのです。

 マンションですから、部屋に入るドアにはカギがついています。
 (実際には、安心な空間なのでカギを使う方はあまりいなさそうです)

 ただ、暮らしているのは65才以上の方々なので
 建物は全てバリアフリーが基本です。

 だから、玄関は車イスが通りづらい開くドアではありません。
 引き戸で横にあけます。

 自室にはキッチンスペースが無く
 食事は、館内の厨房で作ったごはんをリビング・ダイニングで食べます。

 トイレは部屋にあるのですが、
 お風呂は共用の大きな浴室があります。

 これらが物理的にマンションと違う点ですね。

 でも、それ以外は『家』ですから、
 家具も自由に持ち込めますし、
 テレビもインターネットも電話も自分専用のものを使うことができます。

 当然、外出も自由です。

 そして、最大の違いは
 医療・介護のスタッフがゆるやかな見守りをしてくれていること。

 日々のふれあいの中から
 ご本人とスタッフがともに健康管理をしていく、という感じ。

 あくまでも『家』ですから、スタッフが直接に介護をすることはありません。
 介護が必要な場合には、外部の事業所から『家』に来てもらいます。

 ただ、もちろん急な体調の変化などへの対応は
 しっかりとしたサポート体制もあります。

 全ての部屋には緊急通報ボタンもついています。


 (画像:承諾を頂いてお部屋を見せていただきました)


 フジノがこれまで視察させてもらった特別養護老人ホームでは
 玄関をくぐるとすぐに排泄物の臭いが強くするところもありました。

 でも、ここは全くそんな臭いは無く、むしろ良い香りでした。

 ちょうど食事時だったので、
 厨房からおいしいごはんの匂いがしてきました。

 廊下には、穏やかなBGMが流れていました。
 照明のライティングも、館内全体の色彩も、とてもおしゃれでした。



 まだハッキリとはつかめていないのですが
 それでも『有料老人ホーム』について少しイメージがつかめた気がしました。

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 この『ハビタスカーマ』は昨年11月にオープンしたのですが
 そのすぐ隣には平成14年にオープンした
 『介護老人保健施設・ソレイユカーマ』があります。

 いわゆる、『ろうけん』です。

 お願いして、急遽、こちらも見学させていただきました。



 老健(ろうけん)は、介護が必要な高齢の方々が
 自宅に戻って生活できるように
 リハビリや日常生活の支援等をおこなう中間施設です。

 有料老人ホームとは違って、
 介護認定を受けていなければ入ることはできません。



 10年前に作られた老健なのでまだ新しいのですが
 やっぱり有料老人ホームとは雰囲気が大きく異なりますよね?

 老健には、認知症の方や介護度がとても重い方々もいらっしゃいます。



 ちなみに...。

 老健の『ソレイユカーマ』、有料老人ホームの『ハビタスカーマ』と
 どちらも名前に『カーマ』が付いています。

 これは、所在地である西浦賀は
 もともと『川間(かわま)』という地名だったことからきています。

 今も、『川間トンネル』『川間町内会館』『川間ドック』など
 川間の地名がふつうに残っている地域ですので
 ぴったりのネーミングですね。

 (画像:保育施設も併設されています!)


 さらに、2つの高齢者向け施設だけでなく
 保育施設も併設されています。

 高齢の方々にとってこどもたちの存在は
 とても大きなプラスの効果があるのは言うまでもありません。

 こういう複合施設はとてもいいですね。

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 両施設を経営している株式会社カーマの
 代表取締役である鈴木秀雄さんに
 大変お忙しい中を半日にわたってお付き合いいただきました。

 施設の中をひとつずつ説明しながら案内してくださり、
 入居しておられる方々やスタッフの方々と
 フジノが対話する機会をつくっていただきました。

 鈴木さんは、わが市役所の福祉部の職員からも
 とても信頼されている方なのですが

 フジノも実際にお会いして、その理由がとても分かりました。

 何よりも、高齢の方々の尊厳を大切にしておられることが
 いろいろな会話を通して一貫して伝わってきました。

 また、10年前まで福祉とは全く無縁の業界で働いていたという
 鈴木さんのキャリア(民間経験の長さ)は大きな武器だと感じました。

 当事者の方にとって良いことだと感じたことは
 前例にとらわれずにどんどん貪欲に取り入れるという姿勢は
 ものすごく大切なことであるにも関わらず

 福祉業界だけで働いてきた方々には
 それがなかなかできない方もいらっしゃるからです。

 (画像:代表取締役の鈴木秀雄さんとフジノ)


 住宅型有料老人ホーム『ハビタスカーマ』、とても良いところでした。

 そして、経営者である鈴木さんの姿勢にも
 強く惹かれました。もっとお話をうかがいたいと感じました。

 有料老人ホームについてまだまだフジノの理解不足の点も多いので
 ぜひまたお邪魔させていただきたいと思います。

 『ハビタスカーマ』『ソレイユカーマ』の入居者のみなさま、
 ご家族の方々、職員のみなさま、今日はありがとうございました!




2012年5月31日(木)のフジノその2
● フジノが選んだ『横須賀市の2012年度予算・ベスト事業』

 毎年、市の予算案が発表されると
 フジノが全ての事業の中で1番素晴らしいと考えるものを
 勝手に発表してきました。

 2012年度のベスト事業は
 都市部都市計画課の『谷戸地域住環境対策事業』です!

 (2012年度予算説明資料・都市部より)

 約50ある市内の谷戸は、
 空き家が多くて、高齢化率が高い地域も多くて

 そこに暮らしている方々は地域に深い愛着を抱きながらも
 同時に不便や不安を感じざるをえないこともあります。

 そうした地域は、なかなか知られていないだけで
 実は若い人達にとっては魅力がある地域です。

 間取りがゆったりとして広い庭もあるような良質な住宅が
 坂や階段の上にあるという理由から、とても安く借りられるのです。

 しかも、坂や階段さえ気にならなければ
 駅までは100〜200mで着いてしまうところもたくさんあります。

 この2つの潜在的なニーズを
 うまくマッチングさせたのが都市計画課の事業です!

 神奈川県立保健福祉大学の協力を得て

 市が指定したモデル地域(今回は汐入5丁目です)の
 現在は空き家になっている住宅に
 学生さんたちが暮らしてくれたら、
 家賃補助が出ます。

 日々の生活の中で、まわりに暮らしている高齢の方々の
 ごみだしを手伝ってもらったり、
 地域の行事にも参加していただきます。

 学生さんたちには、良質な住宅を賃貸することができます。
 地域の方々には、若い力がそばにいてくれることになります。

 フジノにとってこの事業は
 文句なしに2012年の横須賀市の事業でベストです!

 3月上旬にはとっくに「これだ!」と決めていて

 マスメディアの方々や市職員の方々には
 あらゆる機会に宣伝してきたのですが

 このHPではなかなかお伝えできずに来ました。

 けさの神奈川新聞で、その取り組みを
 ものすごくわかりやすく記事にして下さっているので

 そのまま紹介させていただきます。

 (2012年5月31日・神奈川新聞より)

 神奈川新聞・人口減取材班のみなさま、
 報じて下さってありがとうございます。

 そして、この事業に挑戦して下さる
 神奈川県立保健福祉大学の学生さんには
 こころから感謝しています。

 リフォームが終わって、
 実際の入居スタートにはもう少しかかりますが

 まるで僕自身が暮らすかのように
 汐入を通るたびに
 その5丁目を見上げてはドキドキしています。

 市民のみなさま、どうか長い目で
 じっくりと見守っていっていただきたいと思います。

 これは、今年1年間で成果が出る短期的なものではなく
 横須賀市の新しい伝統になるべき長期的な政策です。

 誰も損をしない、みんなが笑顔になれる、
 大切な事業です。どうか応援して下さいね。

 マスメディアのみなさま、
 どうかその日のストレートニュースだけではなくて
 長期間の滞在型の取材に入って下さい。

 都市部都市計画課の担当者の方々をはじめ、
 この予算を査定した財政部や部課長のみなさん、ナイスです。

 夢があって、現実の成果もあって、
 人々に希望を感じさせてくれる素晴らしい事業ですね!


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