フジノの提案です

 「僕はこうしたい!」


2005/03/09更新
基本理念2.「教育」をもっとおもしろくしたい!
●現実を生きる力をつける教育を

 もはや完全に『学歴社会の神話』は崩れ去りました。
 東大卒業であろうとリストラされるし
 かつての一流企業であっても倒産します。

 それにこだわるのは過去の栄光を捨てきれない大人だけです。

 今のこどもたちはそれを知っているし、
 彼らにとって本当に必要なのは
 現実を生きていくのにリアルに役立つ情報です。


(1)人生設計をシュミレーションする授業


 アメリカなどいくつかの国では
 小学生時代からこどもたちに自分の将来について
 こまかく想像したり
 計画してみられるような教育をしています。

 (かつてある人と対談した時にもこの話題になりました)

 この国の授業では、必要なことを教える時間が少なすぎます。

 例えば、郵便貯金と銀行預金と投資信託の違い。
 あるいは、生命保険に加入するにあたって何を考えるべきか。

 どういう生き方をしていきたいのか。
 どういう仕事が自分にはできるのか。どんなスキルを磨きたいのか。
 そのために自分はどういう進路をとっていくべきなのか。

 恋愛の在り方について。あるいはセックスについて。
 自分は結婚をどう考えているのか。子どもは持ちたいのか。

 自分の人生についてきちんと考えていく、
 それは校庭に芝生を生やそうという公共事業なんかよりも
 切実に必要な教育の問題です。

 進学の前だけ、受験の前だけ、ほんの数ヶ月しか
 自分の人生について考えないようではダメ。

 いつだってやりなおしがきくのが人生ではありますが
 50歳になってからメジャーリーガーには絶対になれません。

 必要な情報と手段を与えることには、時機を逃さないことも大切です。

 自分の頭で自分の生き方をみつめていかれるように
 こういう授業の時間を市独自のカリキュラムとして導入します。

 *横須賀市内で生まれ育ち、現在活躍されている方々を
   積極的に小中学校のクラスにお招きして
   自由にお話をしてもらうことなどが大いに有効だと考えています。


(2)当たり前の暮らしができる力を育てる


 例えば、子どもたちへの批判の中に

 「ぞうきんの絞り方もしらない」

 というものがあります。

 でも、大人が子どもたちに
 そうじのやり方をきちんと教えている家庭がどれくらいあるでしょうか?

 掃除をきちんとできるようになることは、
 生きていく上での当たり前のことが身につくほかにも
 実はいろいろなメリットがあります。

 例えば、花粉症などのアレルギー対策
 (今国を挙げて取り組んでます)への税金の出費を抑えます。

 また、男女共同参画社会の実現に向けて
 幼い頃から『当たり前のこととしてそうじをできる男の子』を
 育てることは、性差別をしない社会に向けてもとても大切です。

 こういう当たり前のことをしっかりと身につけられることは
 英数国などの教科の成績よりもとても大切だと考えています。

 (民間企業でも学校教育におけるそうじの意味について
  しっかりと考えているところがあります。例えば、こちらをご覧下さい)


(3)高齢の方々・障がいのある方々の福祉施設を学校内に!

 「空き教室はない」というのが公式発表のようですが
 少子化が進んでいる今、現実には空き教室がたくさんあります。

 それらを改築して、
 高齢者の地域通所型ケアセンターと
 障がいを持つ人々の作業所やデイケア施設を作ります。

 このアイディアは、障がいのある方々から提案されました。

 子どもたちは幼いころから現実と接するべきです。
 人はみな年をとること。やがて衰えていくこと。死んでいくこと。
 人は誰でも障がいをもつこと。障がいがあってもふつうに暮らせること。

 それらをすぐ近くで当たり前のこととして、接してほしい。

 高齢者にとっても子どもたちとのふれあいは
 とてもリハビリテーション効果があります。
 これまで得てきた人生の知恵(ナレッジ)を子どもに伝える、
 そういう場がもっと必要ですし、大切なことです。

 また、障がいのある人々にとっても
 自分たちの生の姿を知ってもらうことは大切です。

 障がいのある人たちは障がいのある人たちだけと接することが多く
 それはふつうの暮らしとはなかなかいえないと思います。
 同じ建物の中に学校と作業所がくっついれば
 子どもたちとの接点ができていきます。

 精神障がいのある人々にとっても
 ふつうの地域の中で暮らしていくことこそが最大のリハビリです。
 偏見にあふれているこころの病に対しても
 どんどん現実の姿を見てもらって
 イメージを崩していくことが本当に大切です。
 同時に、子どもたちの元気な姿が治療効果を上げていくことも
 とてもよく知られていることです。

 そんなわけで、空き教室を利用して
 高齢者や障がいのある人々のさまざまな施設を組み込むことは
 いわゆる「win−win」型のアイディアです。
 つまり、誰もが得をする。

 子どもにとっても、高齢者にとっても、障がいのある人々にとっても、
 少ない予算の中でいろんな施設を作らねばならない市にとっても。


●日本手話で学校生活を送れる、「新しいろう学校」を横須賀に!


 生まれつき聴覚障がいのあるこどもたちの
 母語は日本手話だ、とフジノは考えています。

 ろう者の方々によって育まれてきた日本手話と、
 日本語に対応させた形で通訳している手話は、全く別のものです。

 にも関わらず、わが国では長年にわたって
 『聴覚口話法』という教育を強いてきました(現在もです)。

 聞こえないこどもたちに、話している相手のくちびるを読ませる。
 自分の声も正確に聞こえないこどもたちに、発声をさせる。

 フジノは、これは間違った教育だと考えています。

 まず、日本手話を積極的に習得する教育を行なう。
 そして、同時に、日本語をバイリンガルとして習得する教育を行なう。

 この教育法が行なわれているのは、
 わが国ではまだ私立の学校くらいです。

 けれども、フジノは市立ろう学校において
 この教育方法を導入したいと考えています。


●学童保育


(1)すべての小学校区に学童保育をつくる

 かぎっ子たちだけのための特別なもの、
 そんなふうに学童保育をうけとめがちかもしれません。

 しかし、現実はそうではありません。

 この共働きが当たり前の時代に、
 女性が当たり前のこととして働いていく上で学童保育の存在は
 必要不可欠な存在の1つです。

 くわえて、社会に出て必要なスキルである
 さまざまな年代の人と接する力を養う上でも学童保育は
 とても有効です。

 1年生から6年生までが一緒になって集い、生活する。
 そんな貴重な場が学童保育です。

 アパートに1人きりで帰ってゲームとテレビだけが友達、
 そんな暮らしとは完全に無縁なのが学童保育です。
 最低でも全ての小学校単位に必要です。

 だけどこのまちには約50の小学校のうち、
 半分の25校区にしか学童保育が無いのです。
 これはまずいです。すべての小学校区に学童保育をつくる。

 そして、そこで働く人の身分も保障する。
 こうして、働く女性も、また子どもたちも、ハッピーになれる。

 学童保育の欠点も十分理解していますが、
 しかし、今すぐに学童保育を増やさなくてはいけません。


政策提言 結果 備考
(1)全ての小学校区に学童保育を設置する(立候補時、49校中25校のみだった) 実現中 38ヶ所まで増加(平成18年度予算)


● こころのケア

(1)スクールカウンセラーの市内全校への配置 

 今も市内の複数の学校に
 スクールカウンセラーが配置されていますが、
 これを完全に全ての学校に設置します。

 すでに必要性は市も認識しているのに
 予算や人材面で実現していないこの提案ですが
 大幅な支出カットをおこなえば必ず実現できるものです。

 他の多くの方々も提案していますが
 僕もスクールカウンセラーを全校に常勤で必ず置くべきだと思います。


● こどもが安心して暮らせるまちへ

政策提言 結果 備考
(1)防犯スプレーの全ての幼稚園・学校への配布 実現 平成18年度予算に計上され、市立全学校・幼稚園に配置


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