まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年10月31日(日)のフジノ
● 点字図書館フェスティバル

 今日は午前中、『点字図書館フェスティバル』に行きました。

 ここを訪れるのは2回目なのですが
 行くたびにどう紹介してよいのかと考えてしまいます。

 僕にとって、すごく大切に説明したい場所なので
 疲れきってこの文章を書いている今は避けて
 また後日に書きたいと思います。

 視覚障がいについて
 今、勉強をしています。

 11月には県の施設も見学してくる予定です。


● JDF設立記念セミナーに参加しました!

 午後からは霞ヶ関へ。

 2004年10月31日は、
 日本の障がい福祉が変わった歴史的な日だったと
 のちの歴史で言われるようになることでしょう。

 日本を代表する
 11の全国障がい者団体が大同団結して
 『日本障がいフォーラム(JDF)』が設立されました。

 <構成団体>

 1.日本身体障がい者団体連合会
 2.日本盲人会連合会
 3.全日本ろうあ連盟
 4.日本障がい者協議会
 5.DPI日本会議
 6.全日本手をつなぐ育成会
 7.全国精神障がい者家族会連合会
 8.全国社会福祉協議会
 9.日本障がい者リハビリテーション協会

 <オブザーバー団体>

 10.全国「精神病」者集団
 11.全国盲ろう者協会

JDF設立記念フォーラム  JDF準備会が
 設立されてから1年、
 今日ついに
 新霞ヶ関ビルの
 全社協ホールにて
 設立がなされたのです。

 この場に参加できたことを
 誇りに思います。

 詳しい報告については
 点字図書館と同じ理由で後日にいたします。


● アメリカ

 今日は、ハロウィーンでした。

 92年に留学生としてアメリカにいた
 服部くん(当時16才)が
 言葉の行き違いによって
 射殺されてしまうという事件が起こりました。

 彼は僕と同世代でした。
 UCLAに短期留学した時には
 偶然にも、服部くんと友達だった人と
 親しく僕は過ごしました。

 彼は「服部くんが見たアメリカを見たい」という理由で
 UCLAに来た、と僕に語りました。

 「正直なところ、怖い」とも彼は言いました。

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 当時を思い返してみると
 ロスのダウンタウンで危険だと言われるところも1人で行ってきたし、
 兄妹みたく慕われてた韓国人の女のコがレイプされてしまうし、
 滞在していた寮で銃声が聞こえたりしました。

 幼い頃は誰でも
 アメリカに対して憧れみたいなものを抱くと思います。

 けれども、すでにUCLAに行く頃には
 僕の中からアメリカに対する幻想は
 とっくに完全に無くなっていました。

 アメリカンドリームの影には
 すさまじい数の貧困層が存在していることもよく知っています。

 服部くんの友達だった彼は、
 結局どんなふうにアメリカを見たのでしょうか。

 ふと、そんなことを思いました。



2004年10月30日(土)のフジノ
● 悩みに悩んだ1日

 今日は、本来ならば
 『日本自殺予防学会』の自殺予防シンポジウムに参加するため
 香川県高松市を日帰りで訪れる予定だったのですが
 いろいろな事情であきらめました。

 そのかわり、今日は1日かけて
 今まで出せていなかった市民のみなさまからのメールに
 1通ずつ返事を書きました。

 まだ返事を書けていないメールが1か月分くらい残ってて
 返事が来ない方、お待たせしてごめんなさい。

 全て読んでいるのですけれど
 どうしても内容的に
 深刻なもの、重い内容のもの、から優先順位をつけて
 書くことになってしまいます。

 僕のお手伝いをしてくださる、というありがたいメールにも
 全く返事は書けていない状況です。すみません。

 返事は、何通も続けて書けるようなものではありません。

 どの1通ずつのメールにも
 その方の想いがこもっていて
 何度も繰り返し読んで、
 どういう返事を書けるのかものすごく悩みます。

 返事を書いてからも何度も書き直します。

 だから、1時間で2〜3通くらいしか
 返事のメールを書けません。

 遅筆なので、返事をまだ書けていない方々、
 本当にごめんなさい。


● 明日は、点字図書館フェスティバルです!来てね!

 明日は朝10時半から
 『点字図書館フェスティバル』があります!

 場所は、平坂上の交番の裏の
 坂の上にあります(こちら)
 障がい者福祉センターの中にあります。

 どうか気軽に遊びに来て下さい。

 点字の実物に触ったことが無い人は
 どしどし遊びに来てください。

 今ではパソコンで入力したものを
 点字でプリントアウトできるソフトやプリンターもあるんですよ〜。

 みなさんに知ってほしいことがたくさんたくさんあります。

 本当にこころからお待ちしてます。
 ぜひ明日、点字図書館に遊びに来てください!


● さらなる広報機能の強化にむけて

 フジノは9月議会の一般質問
 『広報機能の強化』を強く訴えましたが
 かなりの点でそれが実現しました。

 横須賀市HPのこのコーナーをご覧下さい。
 新しくつくられた『横須賀市報道発表』というコーナーです。

 これまでは、市役所内にある記者クラブに
 新しい政策を行なう時や発表することがある時に
 印刷された資料を渡してきた(これを『投げ込み』と言います)ものを
 広く市民のみなさまにも見ていただけるようにしたのです。

 このコーナーが新しく作られたこと(10月29日スタート)に加えて
 今月の市長記者会見の様子が
 行なわれてからわずか1週間でHPに掲載されたことは
 ものすごい進展だと思います。
 (これまでは早くても3週間かかっていました)

 広報課も本当によくがんばってくれたと思います。

 しかし、必要な情報を必要な方々のところへ
 一刻も早く届ける、これは本当に当たり前で大切なことです。

 市役所の情報は全て
 このまちの主役である市民のみなさまのものだからです。

 この当たり前のことが
 どんどんもっと当たり前になっていくように
 これからもフジノはチェックをしていきたいと思います。

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 ただ1つだけ、心配ごとがあります。

 一般質問の中で触れたように
 現在の広報課の体制(人数など)では
 業務がかなり手一杯だと僕は感じています。

 広報課の方々の業務的負担が増加したことを心配しています。

 広報機能を強化するためには
 人員の増加や組織の変革も必要だと僕は考えています。

 それを分かりやすい言葉で説明するために
 『広報部』への格上げをしてほしい、と言ったのですけれど
 どうもそれがうまく伝わっておらず
 多くの方に誤解されているようで残念です。

 傍聴されていた方から、こう言われました。

 「防衛庁を防衛省にするみたいに
  権限を強くしたいの?古い政治家のやることみたい」

 違うんです。そういう意味ではありません。

 今回の新潟中越地震でも
 はっきりと『情報伝達の重要性』が明らかになりました。

 必要な方に必要な情報をどんぴしゃのタイミングで届けること。

 そのためには、当然のこととして
 専門の知識を持った、ある程度の規模の組織が必要になるのです。

 このまちは、良い施策もたくさん行なっている。

 それを必要としている方々がたくさんいるのに
 情報が届かなかったせいで利用できないのは悔しい。

 だからこそ、広報機能の強化が必要なのです。
 権限争いとかそういうつもりでの一般質問ではなくて
 人の生死にかかわる問題として、僕は質問をしたのです。

 そこだけはどうか理解していただけたら、と願っています。


● たとえ無所属であっても、たとえ独りきりであっても

 9月議会の一般質問では
 『男女平等モデル事業所としての市役所』についても
 改めて市長に
 『熱意』を問いただしました。

 神奈川新聞でもこの一般質問を
 大きくとりあげてくれました。

 (質問をするに至った経緯は8月4日8月10日をご覧下さい)

 さっそく『広報よこすか11月号』
 『市が取り組む男女平等な職場づくり』と題して
 男女平等モデル事業所としての市役所についての特集記事が
 掲載されました。

 フジノの一般質問に対して
 市長側が誠実にその『熱意』を示してくれたと感じています。

 市議会議員に転職してから1年半が経ちましたが
 今でもフジノはこう尋ねられます。

 「4位で当選しても
  やっぱり1人(無所属)だとなかなか変えられないでしょ?」

 そのたびに僕は自分の実績を
 1つずつ説明して

 「1人きりであっても、会派になんか入っていなくても、
  正しいと信じたことを言い続ければ
  必ず変わっていくんですよ」

 と、答えています。

 だから、改めてHPを見てくださっている方々にも
 くりかえして伝えたいと思います。

 1人きりでも、無所属であっても、会派に入っていなくても、
 いや、そもそも政治家であろうと無かろうと、
 正しいと信じたことを信じて
 行動すること、訴え続けること、努力を続けること、
 それは必ず変化をもたらします。

 昨日と今日はいつも違う1日の始まりです。

 今日、とてもつらくても
 明日はまた新しいスタートです。

 だから、必ず物事は良い方向へと向かっていくことを
 どうか信じていてください。必ず変わっていきます。



2004年10月29日(金)のフジノ
● 第1日目分を振り込んできました!

 昨日このコーナーで約束したとおり、
 さっそくいただいた募金を
 日本赤十字社新潟県支部へと振り込んできました。

 これが証明の振込み証明書です。


 1日目の分の合計は
 最終的に、なんと
 2万6886円となりました!

 本当にありがとうございました。

 さて、実は郵便局で

 「匿名にしたいのですが...」

 とお願いしたところ、

 「それはどうしても受け付けられません」

 ということになりました。
 「そこを何とか匿名にして下さい」とお願いして
 上司やいろいろな方面に調べてもらったのですけれども
 やっぱりムリでした。

 そこで、依頼人の欄にはフジノの住所と名前が
 書いてありますけれども
 日本赤十字社に届く本証には
 「通信欄」という自由に書くことができる欄があります。

 そこに

 「このお金は街頭の募金活動で集めましたので
  横須賀市民のみなさんからの寄付なのです。
  便宜的に個人名で振込みましたが、
  あくまでも市民みんなからですのでよろしくお願いします」

 と書きました。

 匿名で振り込みます、と説明していたのに
 本当に事前の調べが足りなくてすみませんでした。

 でも、まさかこんなにたくさんの募金をいただけるなんて
 本当にこのまちに暮らしている方々の想いに
 感激しました。

 今日たまたまあるお店に入った時に
 店長さんがこのHPを見てくださっている方でした。

 そして、こう言われました。

 「市議会議員のフジノくん、応援してるよ。
  募金活動、がんばってね!」

 なんか、胸がきゅーんとしました。

 仕事をしていて
 こんなに切なくなったのは久しぶりです。

 僕は僕の仕事をまっとうしているだけ。
 だけど、そんな僕のことを評価してくれる人がいてくれる。

 こんなに素晴らしい仕事をさせてもらえていて
 胸が切なくなりました。ありがとうございます。がんばります!


● 募金、第2日目!

 さて、今日も募金活動を1人でおこないました。
 今日はYデッキの上ではできなくて
 下でマイクなしという状況でした。

募金活動2日目の様子

 しかし、今日もまた
 幼稚園くらいの小さなお子さんから
 小学生・中学生・高校生・10代〜20代のみんなが
 本当によく募金してくれました。

 スカウトの方々も寄付してくれました。

 中高年の方々も高齢の方々も
 みなさん寄付してくれました。

 中には

 「最近は募金の詐欺をするヤツもいる。
  おれはフジノくんだから信頼して募金するんだよ」

 という方や、

 「フジノくん、あなたは名前を言わないのを美徳にしてるけど
  信頼して募金してもらうためには
  もっと『市議会議員のフジノです』って言いなさいね」

 と、助言してくれる方もいました。

 けれどもあいかわらず僕は、
 いつもどおり、大声で募金をみなさんにひたすら呼びかけました。

 今日は、外国人の方々がひやかしてきたので
 英語でこちらも返事をして
 募金を呼びかけました。

 そうしたら、しっかりと話を聞いてくれて
 最後には1000円も入れてくれました。

 このまちに暮らす人々の
 温かさや優しさや助け合いの気持ちを強く感じました。

 「昨日も募金したけど、
  今日もあなたがんばってるから募金するわ」

 とか、自転車に乗った高校生が

 「応援してます。がんばって下さい!」

 と募金をしていってくれるうちに、
 なんか涙が出てきました。

 なんで涙が出るのだろうと思いました。

 僕は、僕の中のあせりを取りたくて
 募金活動を始めたというのに
 みんなは僕のことを信頼してくれて募金してくれる。

 本当に本当にありがたいことだなあと思いました。

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 今日の総額は
 なんと昨日を上回りました!

 3万1695円!

 (累計5万8581円です!)

 昨日よりも悪い条件の中で
 マイクも使えずに
 ひたすらお辞儀をして募金を呼びかけた僕に
 本当に本当にたくさんの方々が募金をしてくださいました。

 こころの底からお礼を申し上げます。

 この募金は
 月曜日に必ず日本赤十字社に振り込みます。

 本当に本当にありがとうございました!


● たくさんの人との出会い

 今日、新しい友達ができました。
 ドラマ『24』のニーナ役にそっくりのすごく素敵な方です。

 ものすごく仕事に燃えていて
 自分を向上させようとしている方でした。

 彼女と話していると
 僕は自分がちっぽけな人間でもっと努力しなければとあせってしまう、
 そんな熱い炎のような方でした。

 さらに、2〜3ヶ月前に偶然に出会った
 燃えてる若き先生たちの集まりに参加させていただきました。

 2時間近く、小中学校の若き先生たちの
 議論に加わらせていただいたのです。
 毎月1度集まって、あらゆることについて議論をしているのです。

 彼らの感じている『危機感』
 僕たちの世代に共通の感覚です。

 この『危機感』と
 『何かをしなければ』という想いを持つ人と出会うのは
 僕たちにとって本当に必要なことです。

 何かを変えることができるとすれば
 この若手の世代なのだと僕は信じています。

 今日も1日、本当にたくさんの方々と出会いました。

 新しい出会いは
 僕の中に化学反応を起こして
 またもっともっとがんばっていかれるような気がします。

 がんばります!



2004年10月28日(木)のフジノ
● 新潟中越地震のために、僕ができることは何か

 今日は『日本公衆衛生学会』のために
 会場である島根県松江市まで日帰りで行きたかったのですが
 費用対効果の面で諦めました。

 自殺予防についての大切な発表があったのですが
 後日、秋田県や秋田大学などから資料を取り寄せることにしました。

 そして、僕はそれよりも
 どうしてもやらなければならないことがありました。

 それは、新潟中越地震への災害復旧のための募金活動です。

 昨日のこのコーナーに書いたとおりで
 フジノ自身の中にも

 「何かしなければ。何かができるはず...」

 という、『あせり』がうずまいていました。

 このまちの行政はすでに
 水道の確保のために上下水道局が6名派遣されています。
 また、保健所の保健師さんも28日から2名、派遣される予定です。

 前回の台風22号・23号の時にも感じたのですが
 行政は災害対策本部を設置したり、人を派遣したりするのに、
 政治家は何もできることがないのです。

 国会議員ならば視察したり、補正予算を組んだりできますが
 市議会議員には他県の災害に対して
 何も義務がありません。

 そこで考え付いたのが

 「おれ1人で勝手に募金活動すればいいじゃん!」

 というものです。

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 さっそく市議会事務局に行って
 相談してみました。

 「僕はYデッキでよく演説をしているから
  顔も知られています。

  全然知らない人が募金活動するよりも
  市議ということで信頼性もあります。

  生意気に聞こえるかもしれませんが
  ふつうの人がいきなり募金活動するよりも
  僕がやる方が募金がたくさん集まると思うのです。

  だから、やってみたいのですが、法律的にどうでしょうか?」

 市議会事務局の方に調べてもらいましたが
 どうも法律的に「問題あり」そうでした。

 というのも、このまちの募金の受け入れ先の統一窓口は
 横須賀市役所・市民部社会課なのですが
 市議であるフジノは市内の個人・団体とわず
 寄付は一切許されないのです。

 公職選挙法違反になってしまいます。

 そこで、選挙管理委員会に行って
 どうにか別の手段をアドバイスしてもらうことにしました。

 県の選挙管理委員会とも確認を取ってもらいながら
 市外の団体へ寄付するならば問題が無いことを
 確認してもらいました。

 その後、ボランティアセンターに行き、
 今回は『日本赤十字社新潟支部』へ寄付をすることに決めました。

 全ての問題が解決されたので
 あとは実行あるのみ。

 あせる気持ちをおさえながら、
 募金箱がわりに缶をつかって募金箱を作りました。
 そして、Yデッキへと向かいました。


● 初めての募金活動

 17時にYデッキ到着。
 メガフォンと、募金箱用の缶だけ持参。

 こんなふうに演説をしました。

 「横須賀中央のみなさん、こんばんは。
  マイクでお騒がせしてすみません。

  横須賀市議会議員をしているものですが
  名前を申し上げる必要が無いので匿名で失礼します。

  今日は、新潟中越地震の
  災害復旧のための募金活動にまいりました。

  どうかみなさんに募金をお願いしたいのです。

  おとといから昨日まで
  僕は秋田県にいました。

  全国のボランティアのつどいに参加していたのです。

  秋田県はおとといから
  今年1番の寒さになって、今日あたりから雪が降るそうです。

  そんな寒い秋田県でしたが
  きっと新潟はもっと寒いのかもしれません。

  ボランティアのつどいですし
  新潟県もとても近いですから
  そこに集まった誰もが新潟県のために何かをしなければと
  語り合いました。

  けれども、運び込んだ食料も一時ストップしてしまっているくらい
  道路も壊滅的な打撃をうけていて、
  ライフラインが通じていません。

  僕たちの誰もが、新潟県に乗り込んで行きたい気持ちでしたが
  今は行くべきではない、ガマンをしよう。
  個別バラバラに現地に行って
  2次災害にあったら何も意味が無い。

  自衛隊や警察や行政や赤十字が人を派遣している、
  現地のニーズを把握している人々がいる、
  だから、今回は僕たちは地元に帰ったら
  それぞれ募金活動をやろう、
  そう話しあいました。

  そして、新幹線で横須賀に戻りながら
  僕は募金活動のことを考えました。

  人生で1度も募金集めなんてやったことがありません。

  赤い羽根募金なんてやっていると

  「そんな募金を集めてる暇があれば
   おまえらが現地に行けばいいだろ」

  と、軽蔑してきたりもしてました。

  でも、今、ハッキリとそれが間違いだったことが分かりました。

  今回の新潟中越地震では
  現地に行くことだけが良いわけではないのです。

  ついさっきもボランティアセンターに行って
  最新の情報を聞いてきました。

  僕に今できることは、募金活動です。

  公人である僕を信じて、どうか募金をしてください。
  必ずみなさんの募金は
  日本赤十字社新潟支部をつうじて
  新潟県の被災者のみなさんのところにお届けします。

  災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。
  この横須賀も、断層があって大地震が起こる可能性は
  6〜8%あると言われています。

  だから、災害が起こった場所があったら
  お互いに助け合うべきだと思うのです。

  毎日、テレビから流れてくるすさまじい新潟の映像、
  新聞にあふれている増えていく死者の数、
  それらに悲しみを感じたり
  何かをしたいと感じたならば
  どうか、今、募金をしてください。お願いです。

  このまちは福祉のまちのはずです。

  みなさんの優しさを、
  今回はお金にかえて、
  募金という形で新潟の方々のために示して下さい。

  どうか、ご協力お願いします!」

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 そうしたら、ものすごくたくさんの方々が
 募金をしてくださいました。

 涙が出そうになりました。

 幼稚園くらいの小さな子どもから、
 小学生の子どもたち、
 部活帰りの中学生、
 女子高生も男子高校生もたくさん来てくれました。

 カップルも、中高年の方々も、
 高齢者の方々も募金をしてくださいました。

 スカウトの方々も
 募金をしてくれました。

 そのたびに僕は

 「ありがとうございます。
  絶対にムダにしないように
  明日すぐ日本赤十字社に振り込んできます」

 とお礼を申し上げて、何度もおじぎをしました。

 こんなにこのまちの方々は
 優しい人々が多いのかと改めて知りました。

 ある方がこうおっしゃってくれました。

 「みんな、何かしたいって思ってるんだよね。
  場を提供してくれたフジノに感謝だよ。
  ありがとう」

 そんな...。

 僕は僕のあせりから逃れるために
 ただ必死で募金活動をしただけなのに。

 ありがとうございました。


● このまちの人々の優しさの結晶

 17時からはじめて20時に終了して
 事務所に戻りました。

 
 ちなみに、募金箱といっても
 本当にただの缶に
 メモ帳に「募金箱」とマジックで書いたのを
 ガムテープで貼っただけでした。

 募金活動にはメガフォンがそぐわないので
 マイクなしで大声でお願いをしていたら
 すっかり声が枯れてしまいました。

 それにしても、募金箱がすごく重かったんです。

 その理由は、ものすごくたくさん寄付をしてくださったからです。

募金箱のフタをあけてみた様子  見てください!

 これがフタをあけたところです。
 千円札も何枚も入っていて
 500円玉も100円玉も
 10円玉も5円玉も
 1円玉も
 ぎっしりと詰まっています。

 「1円でもいいんです。
  金額の多さは問題じゃないんです」

 そう何度も繰り返したので
 多くの方が募金してくれたのかも。

 20分かけて、大急ぎで数えてみました。
 誤差はあるかもしれませんが
 合計金額は、

募金を床に並べて数えてみました

 2万5406円でした!

 生まれて初めての募金活動、
 しかもわずか3時間なのに
 こんなにたくさんの募金をしていただけるなんて
 思いもしませんでした。

 明日、朝一番で郵便局に行って
 日本赤十字社新潟県支部に振り込んできます。

 ここならば、振り込み手数料も取られないので
 みなさんのお金を1円たりともムダにせず
 振り込むことができます。

 また、この日本赤十字社をつうじた募金は
 行政のおこなう復興事業などに使われることは決してなくて
 被災された方々に直接に届けられます。

 明日、振込みした証明にその画像を掲載しますね。

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 僕はあさってからまた香川に行ったり
 用事がたてつづけにあるので
 募金活動はあと明日だけしかできません。

 それでも、こんなにたくさんの方々の優しさに触れることができて
 僕の中のあせりは少しだけ消えました。

 誰もがたとえ離れている県のことであっても
 災害にこころを痛めていて
 力になりたいと感じていることがハッキリと分かりました。

 協力してくださったみなさん、本当にありがとうござました。

 こころの底から感謝しています。
 本当にありがとうございました!


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