まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年2月28日(月)のフジノ
● 市役所が土日もオープンします(3月27・28日と4月2・3日)

 全ての市議あてに発表があって
 市役所と行政センターが土日もオープンするとの報告がありました。

 (資料はこちら

 とは言っても、まずは
 3月27・28日4月2・3日の4日間です。

 どうぞ市民のみなさま、ご利用下さい。


● こんな人がいてくださるおかげで

 フジノは新聞代を口座引き落としではなくて
 集金係の人が回ってきてくださるので
 現金支払いでお願いしています。

 この方とお話しするのがけっこう好きで
 昨日も玄関先で話し込んでしまいました。

 実はシリアスなお話です。

 「1人暮らしのおばあちゃんが
  3回も集金に行ったのに出てきてくれないのね。
  インフルエンザも流行しているし、すごく心配で...」

 こう語るその方は、ついさっきもフジノのところに来る前に
 わざと遠回りをして様子を見てきたとのこと。

 玄関の呼び出しベルを鳴らしても出なくて
 最終的に近所の民生委員さんに連絡して、
 相談したそうです。

 民生委員さんも心配してくれて
 「すぐに様子を見に行く」と答えてくれたそうです。

 それにしても、やっぱりこういう方がいてくれるおかげで
 地域の連帯感が守られているんだなあとつくづく感じます。

 手間を考えればフジノは
 銀行口座からの自動引き落としにすれば良いのですが
 地域の方のいろいろなことを知っていらして
 すごく面倒見の良い方で、接するのがうれしいのです。

 きっと以前のこの国には
 こういう方々がもっとたくさんいたんだろうなあ、と
 感じました。



2005年2月27日(日)のフジノ
● 日本赤十字社からお礼と領収書が来ました

 今日は丸1日、市民の方から相談を受けていました。
 守秘義務がありますので
 特に報告はありません。

 ところで、新潟中越大震災の発生後に
 みなさまにご協力いただいて
 募金活動に8万円以上もの寄付をいただきました。

 それに対して日本赤十字社から
 お礼状が来ました。

 これは僕がもらうべきものではなくて
 募金して下さったみなさまのものですから
 掲載することでみなさまにお渡ししたことに変えさせて下さい。




2005年2月26日(土)のフジノ
● 自殺(自死)についての勉強会へ

 今日は、ライターのロブ@大月さんによる
 本当に少人数で行なわれた
 自殺についての勉強会へ参加させていただきました。

 ロブ@大月さんはまさにフジノと同世代です。

 最近、ネット心中がクローズアップされることが多くて
 にわかに自殺(自死)についてテーマに書くライターが多い中で
 ロブさんはかねてからずうっと書き続けている『本物』です。

 「ニセ精神科医」と「ニセ自殺系サイトに詳しいヤツ」が
 この数年、本当に増えて
 知ったかぶりコメントを撒き散らしています。

 でもこいつらはニセモノで本当は何にも分かってません。
 その意味でロブさんは正真正銘の『本物』です。

 人には生きていく上で引き受けなければいけない仕事、
 それこそ神様から与えられた義務みたいなものがある人がいます。

 もしかしたら、ロブさんは
 「この分野で書き続けることが天命なのかもしれない」と
 フジノは勝手に思い込んでいます。

 そして、本当に味方が少ないこの分野における
 信じられる数少ない大切な味方の1人だと信じています。
 (彼のブログはこちら)

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 今日参加したのは
 勉強会、と言っても決して講演会なんかではありません。

 オーバードーズやリストカットなど自傷行為を繰り返されている方、
 ネット心中をしたいと考えていらっしゃる方と
 ロブさんと6名だけでじっくりとお話をする、というものでした。

 ロブさんを追い続けているテレビ局の取材が入るということで
 最後までフジノは警戒して撮影を嫌がっていました。 

 マスコミがどんな答えを欲しがっているか
 かんたんに想像がつくからです。

 でも、最後はロブさんの信頼している方だからということで
 カメラが入ることにも納得をしました。

 実際、撮影が終わった後も
 製作会社の方々と1時間近くお話をしたのですが

 彼ら/彼女らも決心と覚悟をして
 この取材に来て下さっているのが伝わってきて
 信じていいのかもしれないと感じました。

 (しかもディレクターさんは横須賀の方でした。
  フジノが市議会議員に当選したことは忙しくて知らなくて
  まさかフジノみたいな
  無所属・コネなしカネなし地盤なしが
  当選したことをとっても驚きかつ喜んでくれてました)

 神様、どうかお願いです。

 どうか今日の勉強会参加者の中から
 追い込まれた末に命を絶つ方が出ませんように...。

 日頃、自死に関するあらゆる相談にのっているフジノですが
 メールと電話が中心になっていて
 顔と顔を合わせてお話をする機会は珍しかったです。

 だからこそ、よけいに感情移入してしまい、
 またそれぞれの方々にお会いしたいと切実に想いました。

 どうかみんなにまた会えますように...。



2005年2月25日(金)のフジノ
● 全国精神障がい者家族会連合会(ぜんかれん)大会2日目

 昨日に引き続いて、大会の2日目でした。

 電車での移動で心底疲れてしまって
 近くに泊まれば良かったかなとちょっと後悔しながら

 でも、本会議での質問の原稿を書くための資料が
 横須賀の事務所にあるから仕方ない、と
 がんばって2日目も厚生年金会館にやってきました。

 今日は、厚生労働省の
 今後の精神保健福祉施策についての話もあって
 とても大切な講演が続きました。

 中でもフジノにとってすごく印象に残ったのは
 午後から分科会に別れて行なわれたものです。

 フジノは第1分科会、
 テーマはこれ。

 『地域で生き生きと暮らすために
  〜社会的入院患者72000人の退院促進に向けて〜』

 パンフレットの紹介文を引用してみますね。

 現在、厚生労働省は
 10年以内に7万2000人の社会的入院患者を退院させる
 という基本方針を掲げ、
 精神障がい者退院促進事業が
 全国各地で展開されてきています。

 障がいを持つ人が、地域で安心して暮らすためには、
 どのような支援策が必要なのか、
 障がい者当事者が願う地域生活とはどのようなものなのか、
 東京での退院促進の取り組みを、
 行政や病院、地域とどのように連携して行っているのか、
 報告をしながら、参加者と一緒に
 今後の退院促進事業の進め方や地域支援を
 考えていきたいと思います。

 ということでした。

2日目第1分科会の様子

 紹介文の通りに
 本当に良い取り組みが報告されました。

 特に、多摩立川保健所の取り組みには
 最もインパクトを受けました。
 ぜひとも視察をさせていただいて
 もっともっと詳しく知りたいと思いました。素晴らしい!

 (ちなみに多摩立川保健所では3月19日
  あのべてるの家のみなさんをお呼びして講演会をやるそうです。
  まだべてる体験の無い方々はぜひこの機会にどうぞ)

 また、駒木野病院の看護師さんの発表も
 国立精神神経センター武蔵病院の精神保健福祉士さんの発表も

 「ああ、進んでる取り組みをしているなあ...」

 と、うらやましく感じました。

 でも、フジノの役目は
 うらやましく感じた取り組みをどんどんこのまちに持って帰ること。
 うらやましいを当たり前のことに変えていく。
 負けないぞ!


● バーチャル・ハルシネーションと再会しました

 ヤンセンファーマ株式会社
 『バーチャル・ハルシネーション』を覚えていますか?

 統合失調症の幻聴を
 バーチャルで疑似体験できるという、とても大切な装置です。

 ヤンセンファーマの担当者Kさんをはじめ、
 横須賀市健康福祉部・保健所健康づくり課の方々の尽力によって
 この『バーチャル・ハルシネーション』が
 横須賀市でも昨年体験できたのでしたね。



 (これまでの経緯)

 ・市議会の民生常任委員会で、精神障がいへの理解のために
  『バーチャルハルシネーション体験の必要性』を
  フジノが提案しました
  (2004年5月31日)

 ・ヤンセンファーマ社を訪れて、特別に
  フジノも体験させていただく(2004年6月4日

 ・『健康まつり』でバーチャルハルシネーション体験コーナーが
  実現して、たくさんの方々が体験して下さいました
  (2004年10月24日)



 実は、今回の東京大会でも
 メインの会場でヤンセンファーマ社がブースを開いて
 『バーチャル・ハルシネーション』の体験コーナーを行なっていました。

 そこで、お世話になった担当者のKさんに
 「もしかして会えるかな」と思ってたずねてみました。

 でも、すごく大盛況でとてもじゃないのですが口をきくことができず。

 体験してもらえる人が多ければ多いほど 
 フジノはうれしいのですが
 お会いできないのはさみしいので、
 うれしかったりさみしかったり。

 でも最終日の大会が終わる間際になって
 やっと再会することができました!

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 数ヶ月前にお会いした時と全く変わらずに
 Kさんは精力的に活動をされているようでした。

 統合失調症やうつ病だけでなく、
 さらに発達障がいについても挑戦していきたいとのことで
 強く感銘を受けました。

 あまり世間一般には知られていないのですが
 発達障がいとうつ病(気分障がい)には
 深いつながりがあるという研究報告があります。

 ADHDなどの発達障がいのあるお子さんは
 うつ病にもかかりやすいので、注意が必要です。

 こういった細かい点についても
 ヤンセンファーマ社、いや、Kさんは取り組もうと努力している。
 素晴らしいと思いました。

 「いろいろ教えて下さい」

 と言われてしまって、
 フジノは逆に教えていただきたいことばかりなのに、
 仕事ができる人はすごく謙虚なのだな、とさらに感銘を受けました。

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 実は今回、Kさんに報告したいことがあったのです。

 フジノのスタッフには大学生もいるのですが
 ヤンセンファーマ社の統合失調症に対するこれらの活動を知って
 就職活動でヤンセンファーマ社を
 受験した人がいるのです!

 (合否結果はもう出てるので口利きではありません)

 フジノ自身も日頃から
 全家連とヤンセンファーマ社が力を合わせて
 様々な活動をしていることにすごく惹かれていました。

 だから、フジノと同じようにヤンセンファーマ社に惹かれる人が
 スタッフの中から出てきてもおかしくはありません。

 そんな訳で、就職試験を受けた話をしました。

 Kさんもとても喜んでくれたのですが
 そんなKさんの活動を知ってるからこそ
 僕のスタッフは受験したのだと思いました。

 ヤンセンファーマ株式会社、本当に良い会社だと思います。


● どんどん広がれ、バーチャル・ハルシネーション体験

 実は、さらにうれしいことがありました!

 Kさんから、意外な方のお名前が出ました。

 「世田谷の議員さんで
  田中さんという方もバーチャルハルシネーションに
  関心を持ってくださってるんですよ」

 「えっ、田中さんて
  田中優子さんですか!?」

 「そうですよ」

 やった!

 その名前をうかがって、フジノは大喜びをしました。
 田中優子さん、フジノの信頼できる仲間ですよ!
 うれしいなあ。関心を持ってくださってありがとう、田中さん!

 田中優子さんは世田谷区議会議員で、
 フジノにとっては本当に数少ない
 この政治業界の中での信頼できる方々の1人です。

 (田中優子さんを始めとする素晴らしいメンバーがそろっている
  『せたがや政策会議』のみなさんとの出会いはこちら

 フジノはバーチャルハルシネーション体験を通じて
 1人でも多くの方々が
 統合失調症への理解を深めて下さる事を
 こころの底から願っています。

 どうか、これを読んでいる方々で

 「自分のまちでも
  ぜひバーチャルハルシネーション体験をやってみたい」

 という方がいらしたら
 ぜひヤンセンファーマ株式会社まで
 ご連絡してみてください。

 (または、フジノにご連絡いただけたら
  Kさんにお願いしてみます)

 すでに昨年の段階で10万人以上が体験していますが
 この国にはまだ1億2990万人もの人々がいます。

 どんどん広がって、
 この国の全ての人々に体験してもらえたら、と願います。
 病の正確な理解へ向けて
 差別の解消に向けて
 どうか進んでいきますように。


 

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