まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2006年2月6日(月)のフジノ
● うれしいニュース/今は喜ぼう、来年また闘いだとしても

 今日は『国民健康保険運営協議会』が開かれました。

 これは横須賀市の国民健康保険について
 あらゆることを話し合う場です。

 こんな流れですね。

(1)市役所が原案を提案
↓          
(2)国民健康保険運営協議会で話し合い
↓(可決されたら)
(3)市議会で話し合い
↓(可決されたら)
(4)正式に決定!

 国民健康保険に関する来年度予算、今年度決算、
 市議会に提出する議案の
 もととなる事柄を全て話し合います。

 さて、今日の運営協議会は
 フジノにとって
 絶対に傍聴しなければならないものでした。

 何故なら、ここで初めて
 来年度予算案が提示されるからです。

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 では、何故そんなに来年度予算案が大切だったのでしょうか?

 それは、障害者自立支援法によって
 この4月1日から
 いろいろなことが悪い方向に変わるからです。

 その1つとして、
 精神科通院医療費公費負担(通称32条)の廃止があります。

 これまではこの『32条』のおかげで
 所得がとても低いことが多い精神疾患のある多くの方々が
 助けられてきました。

 ドクターから診断書をもらって
 市の窓口に申請して精神保健福祉センターに受理されると
 精神科に通う費用への補助が出ていたのです。

 この32条が障害者自立支援法の成立によって
 廃止されてしまいました。

 一方、横須賀市はこれまで
 国の補助(95%)に上乗せをして

 全額無料になるように補助(5%)をしてきました。


 国の32条に加えて素晴らしい施策なのですが
 横須賀市国民健康保険条例の第8条というものなのですね。

 しかし、この8条を障害者自立支援法成立に合わせて
 廃止してしまおうという動きがありました。

 ひどい話です。

 そこで、この横須賀市の大切な制度を守る為に
 前回の市議会本会議の一般質問で蒲谷市長・上田副市長と
 激しく議論をしました。

 蒲谷市長は答弁の中では明確な答えをしませんでした。

 そこで、来年度予算案にのるかどうか、が焦点となりました。
 つまり、予算案を見れば制度を守るかどうかが分かるのです。

 それが今日でした。

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 結果を書きます。




 補助、継続です!


 やりました!

 まず、市の原案にのっていて
 国民健康保険運営協議会のメンバーのみなさまも
 賛成してくれました。

 これでとにかく来年度1年間は
 横須賀市独自の補助が継続されるのです!

 32条を受けているみなさま、どうか喜んで下さいね。
 本当に不安に思っていた方々がたくさんいらしたと思います。

 あとは市議会での議論が待っています。
 民生常任委員会での採決と
 本会での採決とありますけれども、大丈夫です。必ず可決されます。

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 (参考)国民健康保険運営協議会
 議案第3号 横須賀市国民健康保険条例改正について



 1.改正する理由

 保険料の納付期日及び介護給付金賦課額の保険料率を
 決めることと、国民健康保険法の改正(平成17年法律第25号)、
 障害者自立支援法の制定(平成17年法律第123号)及び
 地方税法の改正(平成17年法律第5号)等に伴い、
 所要の条文整備をするため。


 2.条文関係
 (第8条第1項関係)

 精神通院医療に係る給付金は、
 平成18年4月1日から「障害者自立支援法」が施行され、
 「精神保健福祉法」に基づく
 精神医療公費負担制度が
 自立支援医療に変更となることに伴い改正する。

現行
改正後
(結核精神医療給付金)

第8条
(2)精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(昭和25年法律第123号)第29条若しくは第29条の2に規定する医療を受けたとき又は同法第32条第1項の規定により同項に定める医療を受けたとき。
(結核精神医療給付金)

第8条
(2)精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(昭和25年法律第123号)第29条若しくは第29条の2に規定する医療を受けたとき。




(3)を追加
障害者自立支援法(平成17年法律第12号)第58条第1項に規定する自立支援医療(同法第54条第2項に規定する指定自立支援医療機関に被保険者が入院しないで行なわれる精神障害の医療に限る。)を受けたとき。



● 今は喜ぼう、いつまでも続く闘いだとしても

 しかしながら、実はこの国民健康保険条例第8条は
 再来年度に改正されるおそれがあります。

 これは県内他市の市議会議員から直接聞いたのですが

 「自分の市の健康保険課長にヒアリングしたところ、

  『横須賀市さんは、来年度は補助を継続するけれど
   再来年度は改正すると聞きました』

  と答えました」


 というのです。

 ふざけんなよ。
 そんなこと、他市の課長が勝手に言ってんじゃねえ!

 ●

 それでも、この話には信憑性があります。

 再来年度とは、
 団塊世代の大量退職がやってくる年です。

 財政の悪化を理由にして
 再来年度は打ち切りを提案してくる可能性は
 十分に予想できます。

 それならば、また闘ってやる!

 何度だって何度だって闘ってやるよ。

 去年1年間ずうっと障害者自立支援法案と闘ってきたんだ。
 法案が成立した今だって、
 3年後の見直しに向けて
 おれはもう今も闘っているんだから。

 この国の福祉を守るには、今日とか明日とか
 すぐに何かを守るとか改正するとかなんて難しい歴史があります。

 僕は、その長い歴史をひきずりながら
 その最前線に今いて闘っているんだ。

 やがて僕が倒れても、必ず僕のかわりに誰かが闘っていく。

 この国の福祉を守り続ける闘いが続く限り、
 僕たちはいつだって闘いつづけなければいけないんだ。

 平和を守るためには闘わなければ守れないのだから。
 ただ待っていれば叶うような、そんな国じゃない。
 闘うしか道は無いのだから。


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 またすぐに闘いが始まるでしょう。

 それでも今日くらいだけは、
 お互いに喜ぶことにしましょうね。

 本当に良かった。
 またがんばろう。



2006年2月1日(水)のフジノ
● 市のHPをぜひ観てね/障がい者自立支援法の解説ページ

 今日から横須賀市のHPの中に
 『障がい者自立支援法』成立によってどんな変化が起こるか、
 という解説のコーナーがオープンしました。

 かねてフジノは障がい福祉課に

 「法成立による変化についての説明会に来られない方々のために
  市のHPで分かりやすく紹介してほしい」

 と要望してきたのですが、実際に行なってくれました。

 障がい福祉課長をはじめ
 担当者の方々に感謝しています。ありがとうございます。

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 しかし、このコーナーの解説を読んでいると
 なんか生活がバラ色の方向へと変化していくように思えます。

 厚生労働省の例示を参考にしているから
 どうしてもそういう解説にならざるを得ないのでしょう。

 でも、どうか市民のみなさまに誤解してほしくないのは
 横須賀市の障がい福祉課の職員さんたちだってほとんどの人々が
 こんな法律を喜んではいない、
 ということです。

 彼ら/彼女らをかばっているのではなくて、
 本気で「今回の法律で障がいのある方々の福祉は好転する!」
 なんて考えている現場の職員さんは
 まともな人ならどこにもいない、ということを伝えたいのです。

 これから先、苦情を伝えるならば
 最も身近な市職員に伝える訳です。

 けれども、本当に悪いのは
 厚生労働省と財務省のキャリアと
 法案を成立させた与党の国会議員が悪いのです。

 こいつらにこそ、本当は全ての苦情を伝えたい。

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 僕たちにできることは国がつくった悪法を
 市のレベルで少しでも良い運用で支えていくということだけです。

 そして、3年後の法見直しに向けて
 しっかりと「だめなところ」「良いところ」を把握しながら
 将来に向けて力を蓄えていくことだけです。

 さて、今回の市の解説コーナーでは
 個人の身に起こる具体的・個別的な変化は分かりません。

 ぜひ分からないことがあれば、
 市へ問い合わせて下さいね。


 ●

 横須賀市以外にも
 紹介を行なっている団体の中でオススメのもの。

 全国社会福祉協議会が作成したパンフレット

 北海道保健福祉部障害者保健福祉課(パワーポイント)


● 教育長が変わりました

 教育長が変わりました(市の通知はこちら)。

 美術館問題で長きにわたって議論を繰り広げた藤原教育長が
 任期満了によって退任されました。

 新しい教育長は田中さん(前企画調整部長)です。

 この人事案件そのものは
 議案第182号として
 すでに市議会では可決をしています。

 フジノも賛成しました。

 理由は2つあります。

 (1)前・教育長への不信任から

 沢田前市長時代の教育長として
 美術館建設や新中央図書館計画などのハコモノを推進し
 子どもたちの反対にも関わらず桜台中学校の統合をおしすすめた
 前・教育長は、適任とは考えられないからです。

 上の命令に従わざるをえないのは民間も同じですが
 上司である市長も変わった訳ですから
 この際、人心一新で教育長も変わるべきだと考えました。


 (2)新・教育長への期待から

 約3年間の市議会議員経験から
 「市役所で最も古い体質を変えられない部署が教育委員会だ」と
 フジノは感じています。

 横須賀市の新機軸を打ち出してきた企画調整部長として
 守旧的な風土を持つ教育委員会を刷新してほしい、
 そんな期待を田中さんに抱いています。

 田中教育長とお話をした際に

 「学校も経営の時代だと僕は考えています。
  古い体質の教育委員会を教育長の力でぜひ変えてください」

 とフジノは伝えました。とても期待しています。

 そもそもフジノは教育委員会廃止論者です。
 穂坂邦夫さんの『教育委員会廃止論』に100%賛成しています。

 田中教育長による
 教育委員会改革に強く期待します。

 それでもダメな時は、
 廃止へ向けて積極的に動きたいと考えています。



2006年1月31日(火)のフジノ
● 全てのハコモノ建設計画は、財政が良くなるまで凍結すべき

 『新中央図書館』建設計画を
 2年間延期する
、と横須賀市が発表しました。

 蒲谷市長は合理的な良い判断をした、
 とフジノは受けとめています。

 より良い選択肢として、

 「財政が健全化されるまで
  安全の為に緊急工事が必要なものを除いては
  全てのハコモノ建設計画は凍結する。

  財政が健全化されてから、
  その時点で
  改めて市民のみなさまに
  本当にそのハコモノが必要かどうかを確認する」

 ことをフジノは提案します。

 何故ならば、美術館建設に反対してきた時から
 くりかえしくりかえし述べてきたように

 (1)このまちのすさまじい借金の多さ

 (2)少子高齢による人口減少で税金の収入増加は見込めない

 (3)さらに高まる福祉ニーズに対して税金が必要になる

 (4)やるべき事業を重要度・優先順位によって絞る必要がある

 これが『横須賀市の現実』です。

 これらの現状を考えれば
 50億円もの大型公共事業に税金を費やすことは
 慎重でなければいけません。

 新中央図書館計画はフジノの基準に照らしてみれば
 人命に関わるものでもなければ、
 市の経済を活性化して税収を増やすものになるとは考えられません。
 したがって「重要度も低く、優先順位も低いもの」です。

 延期は当然の対応です。

 蒲谷市長の立場からすれば、
 今すぐ「中止」と言うことはできない立場でしょう。

 市議会の猛反発をやわらげるためにも
 「延期」という対応は現実的です。

 しかし、この延期は2年間に限るのではなく、
 財政が健全化されるまで、完全に凍結すべきです。

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 どのような財政状態になったならば
 「財政が健全化された」と判断するのかを定義すべきです。

 市債の借入残高を基準にするのも1つです。

 かつて沢田前市長が
 横山元市長時代の借金財政を健全化へ向けて着手したように
 蒲谷市長には、沢田前市長時代の『負の遺産』を清算する為に
 市民の声に耳を傾けて
 行政経営を行なってほしいと願います。

 市議会も来年度予算案審議が
 まもなく始まります。

 1つ1つの予算案を
 厳しくチェックしていきたいと思います。


● ハコモノに例外は無い/図書館だろうが同じ

 2ちゃんねる的掲示板の書き込みの中に

 「図書館建設なら市民が望むからフジノは反対しづらいだろう」

 といった主旨のものがありました。

 図書館だろうが何だろうが
 全くカンケーありません。

 くりかえし述べてきたことが全く理解されていないようですが
 人命に関わる緊急性の高い事業以外は、
 可能な限りカットすべきです。

 図書館ならば借金を増やしてもいい、という選択肢はありません。

 ハコモノに例外はありません。

 かつて書いたとおり、
 入所型巨大福祉施設をつくるような予算案が出れば
 福祉向上を公約にするフジノであっても当然ながら反対します。

 ハコモノに例外はありません。

 また、現在、このまちが行なっている
 きめこまかな図書配達・集配サービスはかなり機能しています。

 自宅のインターネットから予約も可能で
 市内の図書館・図書室をリンクさせて
 コンビニでも受け取れるようなサービスにいたっては
 非常によくできています。

 現在のサービス体制をさらに充実させれば
 問題点は大きく減少します。

 さらに「上町の急坂の上にある現・図書館は行くのが困難だから」と
 立地の悪さを理由にして
 新中央図書館への賛成理由としてありました。

 しかし、立地の悪さを言うのであれば
 むしろ、障がい者福祉センターの移転こそ急ぐべき。

 あるいは、児童相談所の一時保護施設の完成こそ急ぐべき。
 もしくは、市内にある母子福祉施設の
 老朽化を改築することの方が緊急性が明らかに高いです。

 さらに言えば、小児緊急医療センターの設立こそが
 フジノにとっては『成すべき最重要ハコモノ事業』である
 と考えています。

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 このまちの財政状況をきちんと理解してもらうことが
 本当に必要だと思います。

 財政状況についてみんなが共通認識を持てなければ
 どれだけ『願望』を言われても
 全く議論にすらなりません。

 昨日に引き続いて
 広報戦略のさらなる重要性を感じました。

 いずれにしても、
 今回の『延期』という蒲谷市長の決断を強く支持します。

 さらに、『凍結』という決断に至ることを願います。



2006年1月30日(月)のフジノ
● 最後の『女性初の部長』

 人事異動の内示が出されて
 子ども育成部長に女性の職員がなりました。

 このまちでは『女性で初めての部長』の誕生です。

 すでに、上田副市長が女性としては確かに
 部長・副市長に就任してはいます。

 しかし、横須賀市の職員として
 プロパーで部長になった女性は初めてなのです。

 つまり、横須賀市職員採用試験を受験して
 合格して、採用をされて、働いて、
 係員から始まって
 昇進を重ねていって
 課長・副部長・部長へと就任したのは今回が初めてなのです。

 男女共同参画社会をめざすこのまちにとって
 やっと当たり前のことが当たり前になった瞬間でした。

 「このまちのために働こう!」という尊い志を持つ市職員は、
 たとえ女性であろうと男性であろうと
 能力と努力に伴う結果を出せば
 役職や給与にきちんと反映されていく組織である。

 それが横須賀市役所であるべきです。

 今回の人事異動は
 高く評価したいと思います。

 子ども育成部長になった市職員の方は
 その役職にふさわしい能力と努力をなさってきた方だと
 僕も思います。

 重責とは思いますけれど
 後進の女性市職員のためにも活躍を期待します。

 今後も能力にふさわしい役職に就く女性の市職員が多数出ることを
 横須賀市はきちんと実行しつづけてほしいと思います。

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 すでに破綻している古い家族観を復活させたい人々が
 『ジェンダー』を誤って理解して攻撃を重ねています。

 しかし、どれだけ攻撃を重ねたとしても
 もはや戻ることができないところまで
 男女共同参画社会へと現実のこの社会は向かっています。

 また、単に『ジェンダー』の観点からだけでなく、
 少子社会においては
 貴重な労働力として女性に働いてもらうことは
 社会の活力を維持する上で欠かすことはもはやできません。

 僕たち誰もが
 この国からあらゆる差別が無くなるように
 今後も絶え間なく努力をして、向かっていくべきです。

 お互いにがんばっていきましょうね。



2006年1月29日(日)のフジノ
● 国家試験が終わりました

 毎年、1月末のこのコーナーでは、
 社会福祉士・介護福祉士・
 精神保健福祉士の国家試験を受験する方々に応援のメッセージと
 試験終了後には「おつかれさま!」のメッセージを書いてきました。

 しかし、今年はフジノ自身が
 受験生となりました。

 僕自身も含めて、受験生のみなさま、本当におつかれさまでした!

 今は全力を尽くしたので、すっきりとした気持ちでいます。

 合否が発表される3月末まで
 静かに結果が出るのを待ちたいと思います。

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 仕事の合間に行なう勉強は
 本当に厳しいものがありました。

 とにかく政治家の仕事というのは
 むちゃくちゃいろいろな分野について勉強しなければならなくて、
 脳みそはいつも破裂寸前の状態なのですね。

 そこにさらに『受験用の暗記知識』を入れていかねばならないのです。

 『精神保健福祉士』に必要な知識は
 福祉をメインに活動していく政治家として不可欠のものばかりです。

 でも、『国家試験』に合格するために必要な知識は、
 ムダなものも多いのです。実用的ではないものもたくさんあります。

 例えば、年号を覚えていないと解けない問題があれば、
 ある法律が何年にできたのかを暗記します。

 こういう暗記モノ知識は、
 本当に毎日の仕事には全くムダだと分かっているから
 モチベーションもあがらないし、実際に暗記もできないできました。

 まとまった時間をとって勉強できたのは
 試験の前日だけでした。

 あとは、視察の空き時間を使って勉強したり
 寝る前に必ず過去問を解いたり
 ひたすら細切れ時間を使っての受験勉強となりました。

 でも、これもただひたすらに
 このまちの精神保健福祉の向上のため。

 我ながらこの2年間、本当によくがんばったと思います。

 この価値を理解できない人々は多いでしょう。

 精神保健福祉の現状を何も理解しない人々は
 またいつものように2ちゃんねる的掲示板に文句を書くでしょう。

 フジノが合格しても不合格しても
 ただひたすらに文句を書くでしょう。

 でも、こういう人々が
 精神障がいのある状態になった時にも
 サポートできるまちにするのがフジノがめざしているまちです。

 どんな人々であっても、誰もが精神障がいのある状態になりうる。

 だからこそ、しっかりとセーフティネットを構築する。

 そのためにフジノはがんばっています。

 そして、これからもがんばりつづけます。



2006年1月28日(土)のフジノ
● 国家試験、1日目

 受験生がこんなにも多いとは!

 精神保健福祉士をめざしている人がこれだけ多いことに
 本当に、こころづよく、かつ、とてもうれしくなりました。

 だって、かつて10年前には
 『精神保健福祉』って僕が言っても誰も知らなかったのですから。

 それが今ではあらゆる大学で講義が行なわれていますし、
 国家試験も第8回目となりましたし、
 精神保健福祉がメジャーになってきたことを感じて、
 うれしいです。隔世の想いがあります。

 試験会場は東京ビックサイト。
 ものすごい人数でした。

 会場はだだっ広くて
 本当にたくさんの受験生でした。
 

 日本社会事業大学の
 通信課程の同期生でもある
 神奈川県精神保健ボランティア協会の
 副会長さんとも
 会場でお会いしました。

 どうかみんな合格しますように。

 そしてこの国の
 精神保健福祉の質を向上させる為に
 どうかみんなで一緒に
 がんばっていかれますように!

 ちなみにフジノは1日目の専門科目
 (精神医学、精神科リハビリテーション、精神保健学、
  精神保健福祉論、精神保健福祉援助技術)は
 いい感じで解けました。

 あとは明日の共通科目です。
 (社会福祉原論、社会保障論、公的扶助、地域福祉論、
  法学、医学一般、社会学、心理学)


● 『政界特番、法案チャンス!』放送されましたが、カットされました

 今夜19〜21時のテレビ朝日系列で
 『政界特番、法案チャンス!』が放送されました。

 昨年12月31日に出演依頼された番組です。

 試験会場そばのホテルに宿泊していたフジノも
 翌日のための勉強をしながらテレビをつけてみました。

 2時間
 観ましたが
 結局、
 フジノ出演分
 放送されず。

 10秒くらいは
 流れるかも、
 という
 事前の話も
 フタをあければ
 裏切られました。

 番組の主旨が

 19〜21時のゴールデンタイムだから
 世間一般の政治に関心が無い人々に「おっ!」と目を引くような
 そんな話題性のある法案をつくって
 政治に関心を持たせたい

 というものだった訳ですから

 ・原子力空母配備に反対

 ・日米地位協定の改正をすべき

 ・日本にあるアメリカ軍基地は全て廃止すべき

 というフジノの法案が
 番組で全く流れないということは
 制作サイドにとっては

 「視聴率が取れない」
 「関心を引けない」

 と判断したということなんでしょうね。

 非常に悔しいし、そういう判断をされたことにがっかりです。

 しかし、それはあくまでも想定内のことです。

 テレビ局というものは数字で動くのですから。
 そこにジャーナリズムとか求めてもしかたがありません。

 けれども、フジノが今こうして
 これを書いている理由はテレビ局のせいでは無いのです。

 番組を観た横須賀の人から

 「他の人々の法案に比べ
  フジノさんの法案は自殺予防であったとしても米軍基地廃止でも
  どちらも身近には感じられませんでした」

 というメールが来たからです。

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 テレビ局のプロデューサー判断だけならまだしも、
 横須賀の人からこんなにも無関心度の高さを示すようなメールが
 来るとは思いもしませんでした。

 そのメールを読んだ瞬間、怒りでむかつきました。

 だって、番組で放送されたのは
 『少子化問題』とか『公務員のムダづかいの問題』とかでしょ?

 少子化のせいでリアルに苦しんだことなんて
 誰か本当に体験したことあるの?

 公務員がムダづかいしているせいで
 苦しくてたまらないなんて誰か体験したことがあるの?

 そんなのはウソっぱちだよ!

 自殺は毎日90人もの方が亡くなっていて
 このまちだって、リアルに亡くなっている人がいる。
 遺族になってしまった方々がたくさんいる。

 それが身近では無いとは...。

 さらに横須賀に住んでいながら
 駅前でアメリカ軍人に殺された人が出ていながら
 身近に感じられないとは...。

 目の前に問題があるのを身近に感じられないで
 一方、言葉だけ統計だけの少子化問題の方が身近に感じるとは
 一体どういう感覚なんだろう。

 フジノ自身が
 『他人が扱わない問題に取り組んでいる』という性質上、
 ある程度の無関心はしかたがないのかもしれません。

 けれどもあまりにもやるせない
 情けない気持ちになりました。

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 明日の試験を前に、怒りで眠れなくて
 夜中3時を過ぎても眠れませんでした。

 ああ、明日も国家試験なのになあ。

 帰ったら、広報戦略をさらに考えていこう。

 自分のまちに住んでいるのに
 自分のまちの問題をリアルに感じられるようにするのは
 的確な広報戦略しかない。

 がんばろう。


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