まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2006年3月24日(金)のフジノ
● 予算議会が終わりました

 今日で予算議会が終わりました。

 来年度予算案を含む約70議案のうち
 8議案に反対をして、討論を行ないました。

 結果は、フジノの想いは全く届かず
 全ての議案が賛成多数で可決をされました。

 心身ともに疲れきって
 今はただひたすら休みたい気持ちでいっぱいです。

 ●

 今回の予算議会は、
 1つの決意をもって取り組みました。

 それは

 「政治家としてのカウントダウンが始まっているのだ」

 ということです。

 民生常任委員会のメンバーとしても最後の議会であり、
 残り任期もラスト1年間を残すばかりとなりました。

 政治家としての終わりが
 近づいているのを
 ハッキリと感じています。

 スタッフにはすでに1ヶ月前に
 フジノの決意をあらかじめ伝えました。

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 どんな時でもいつも全力を尽くしているのですが
 そんな決意もあって今回の予算議会は
 過去2回とはかなり違う気持ちで臨みました。

 例えば、議案について
 「賛成」か「反対」かを決めるのは
 いつも最終的にフジノが全ての責任をもって決心してきました。

 本会議の最終日が近づくたびに
 もう本当に何晩も眠らないで
 血尿が出るまで悩みながら議案への結論を出します。

 もちろんスタッフのアドバイスや市民の方々の意見も入りますが
 フジノだけの最終判断によって
 フジノだけの責任のもとで
 いつも結論を出してきました。

 政治家として強い信念をもって
 『最後はひとりきりで結論を出す』という作業に
 いつも臨んできました。

 けれども今回はあえて
 政治家として蓄積された知識や信念はいったんゼロにして
 とにかくたくさんの市民の方々の
 『生の声』に耳を傾けることにしました。

 あらかじめ予算案を夜のカフェトークで市民の方々にも見てもらったり
 体が動き続ける限り1人でも多くの市民の方に
 意見を聞いて回りました。

 また、市民病院の駐車場有料化については
 このコーナーで「意見をください」とお願いをあえてしました。

 (26人からメールで意見をいただいて
  とても感謝しております。いまだ返事も出せずごめんなさい)

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 ふつうの市民の方々は
 条例案についてのこれまでの流れだとか
 政治・行政についての細かい知識は持っていないのが当たり前です。

 そんなふつうの市民の方々に
 あえて時間を割いてもらって
 予算案についてゼロから説明をするのは
 とてつもなく骨が折れる作業です。

 以前、障害者自立支援法という法律がいかにひどいかを
 自立という名前を使っているけれども
 それは大きなウソだということを
 市民の方に説明した時のことが新聞記事になりました。

 1つの法案を説明するのでさえ、
 ものすごく時間がかかります。

 予算案はすさまじい量ですから
 この比ではありません。

 それでも、あえて説明を試みました。

 「何故こんなことに税金をつかうの?」

 「何故こんなことを行なうの?」

 というあらゆる質問について、
 1つずつ説明をしていきました。

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 その結果、市民の方々の
 予算案に対する視線は予想以上に厳しいものでした。

 お話をした9割の方々が
 予算案には反対でした。

 これまでの経緯とか、
 行政の努力だとか、
 そんなものは「政治オタクの知識」でしか無いのです。

 「毎日の暮らしの中での実感からの想い」は
 もっともっと違うものがありました。

 フジノが今回、最終的に反対した8議案は
 あらかじめ反対だと決心をしていました。

 しかし、多くの市民の方々は
 フジノ以上の怒りを持って
 「そんなものは絶対に反対なのだ」と言いました。

 説明をしていく中で
 市民の方々が持つ行政への怒りに
 しばしば圧倒されることさえありました。

 今回の予算案は前市長時代のものとはかなり異なり、
 前年度比マイナス2.5%という数字でも現れているとおりで
 タイトな予算になっていました。

 フジノはこの予算を
 過去3年間の中では最もまともなものだと評価しています。

 けれども、市民の方々は

 「こんな程度の努力ではまだ全く足りない」

 という方々がほとんどでした。


● 反対討論

 これらの声とともに最終日を迎えるにあたって
 最後に行なう『反対討論』は
 今までとは全く違うものにしようと決めました。

 フジノの討論は、
 基本的にデータをたくさん挙げて

 「こういう現状に対して
  こういう理由で反対である」

 と論理的に追求をしてきたと思っています。
 (例えば、2004年9月議会での討論など)

 けれども今回はデータを捨てることにしました。

 フジノが声を聞いてきた市民の方々の怒りの声を
 リアルに再現するために
 あえて論理性は捨てることにしました。

 フジノの在り方を率直に話していくことで
 市民の方々の想いを『反対討論』に込めたいと思いました。

 その結果が、今回の討論です。

 しかし、かなりの勇気が要りました。

 データや論理性を捨てて
 果たして討論になりうるのだろうかと悩みました。

 本会議でのフジノの順番が来るまで
 本当にギリギリの瞬間まで
 推敲をしていました。

 きっと市議会の多数派からは
 激しいヤジが飛ぶだろうなと思いました。

 壇上にあがると、傍聴席では
 応援してくれたのか
 一生懸命に手をふってくれている方がいました。

 フジノは語りかけるようにマイクに向かいました。

 こんなに静かに語りかけた演説は
 フジノの政治家生活の中では初めてです。

 そして、議場もヤジは
 ほとんど起こりませんでした。

 そんな想いで臨んだ討論だったので
 原島議員のHP(3月24日)
 この討論について触れていただいて
 とても感謝しています。

 全てを込めて取り組んだ予算議会が終わって
 今は少し休みたい気持ちでいます。

 僕は、とても疲れました。


● あと1年間、全力で走ります

 明日から5月11日まで
 ひとまず市議会は終わりです。

 けれども、休む暇はありません。

 いつも思うことなのですが
 市議会が開会中の方がラクです。

 委員会も本会議も
 朝10時に始まって夕方には終わるからです。

 徹夜が続くので苦しさはあるものの
 ひたすら議案書を読み込んで
 質問原稿を書いたりするのは
 そんなに苦痛ではありません。

 明日からはまた土日もカンケーなく、
 たくさんの方々の苦しみに満ちた声を
 朝も夜も無く、聴き続ける暮らしに戻ることになります。

 政治家としてあえて選んだ道とはいえ、
 改めて気合を入れなければ、と思います。

 この1ヶ月間は、あらゆるメールも留守番電話も
 (「藤野さん、死にたい。助けて」という内容を除いては)
 全て返事をしないできました。

 予算議会に徹底的に集中したかったのです。

 明日から、1通ずつ返事を書いていきます。
 お待たせした方々には申し訳ございませんでした。

 さあ、あと1年間。
 全力で走り抜けます!



2006年3月23日(木)のフジノ
● 明日は予算議会の「最終日」です

 2月17日の全員協議会からスタートして
 1ヶ月以上にわたった予算議会が明日終わります。

 この3年間、どの議会を取っても
 ラクだったことはありません。

 けれども、今回の予算議会も
 本当にタフでハードな日々でした。

 その状況の厳しさから
 HPの更新もほとんどできませんでした。

 メール、事務所・携帯電話にかかってくる電話も
 ほとんど90%以上のものを返事は保留にさせてもらいました。

 そんな風に徹底的に集中して取り組んだ予算議会、
 明日は議案への反対討論を行ないます。

 この反対討論も、過去2回とは異なるものに
 あえて挑戦してみました。

 最終日、全力を尽くします。



2006年3月18日(土)のフジノ
● 来年度予算で実現するフジノの提案(その7)地域医療連携室

 あなたは病院の中にある
 『地域医療連携室』という存在を知っていますか?

 これからのこの国では、
 入院をしてもどんどん短期で退院させる方針になります。

 理由はこの2つです。

 (1)この国のすさまじい財政赤字による、医療費削減のため

 (2)住みなれた自宅(地域)での医療・福祉こそ時代の流れだから

 こうして、かつてのように
 病院には長期入院はしない/させない方向へと
 大きな方向転換が行なわれています。

 しかし、そうカンタンに短期で退院させられても
 その後のケアが無ければ
 患者さんの生活は守られません。

 その後、どうしていけばいいのか?

 それをサポートしてくれる役目を果たすのが
 『地域医療連携室』なのです。


 (市民病院地域医療連携室
  うわまち病院医療連携室

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 例えば、市民病院で脳梗塞で手術を受けた方が
 急性期(病気が激しい症状の時期)の状態がひと段落して
 入院も3ヶ月近くなってきたとします。

 市民病院は『急性期』を対象にした病院です。

 そこで、ここから先は市民病院で入院を続けるのではなくて


 (1)『慢性期』の対応を行なう別の病院に移る

 (2)自宅での訪問看護などの医療を受ける


 などの、患者さんの事情に応じた
 よりふさわしい対応をしていくことになります。

 そこで『地域医療連携室』の出番です。

 ・患者さん・ご家族の退院に伴う心理的脅威・不安への対応

 ・退院後も患者さんへ良質なケアを継続する為の方向を見い出す

 このように、地域医療連携室は患者さんとご家族によりそって
 サポートをしていくという大切な役割を行なうのですね。

 こう書いてしまうとたった2行のことですが、
 成さねばならない仕事はものすごくたくさんあります。


 例えば、「退院後は自宅での治療をめざす」場合。

 ・病棟に出向いて情報収集。
 
 ・患者さん・ご家族と面談

 ・訪問看護ステーション・在宅介護支援センター・行政・ケアマネに連絡

 ・必要があれば、ケアカンファレンスを開催する


 入院直後から、すでに退院に向けての方向性を
 退院支援シートなどによってチェックしていくことが必要です。
 (市民病院はそういうことちゃんとやってるかな?)

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 以上のように、これからの医療において
 重要性がどんどん増えていく『地域医療連携室』ですけれど
 市民病院について
 フジノは問題を感じています。

 それを質問したのが
 昨年10月の決算特別委員会でした。


 決算特別委員会(10月11日)



 地域医療連携室についてです。

 現在、ケースワーカー2名で対応して
 入退院時の調整などに当たっているということですが、
 3000件もの相談を
 わずか2名のケースワーカーで行っているのは
 人員的に明らかに足りないと思うのですが、
 いかがですか。








 実は、在宅医療の看護師がそのための手助けになって、
 今、2.5人体制でやっております。

 もちろん増員の希望も出ておりますので、
 ケースワーカーを雇用していきたいとは思っております。





 看護師を入れて2.5名、
 それでも私としては、実感として足りないと思います。

 メディカルソーシャルワーカー(MSW)の導入も含めて、
 今後、増員に努めていただきたいと思います。

 高齢社会に突入して
 すぐに超高齢社会にもなります。

 急性期という形で入院しても、
 慢性期になっての退院・転院が
 いくらでもふえてくると思います。

 そういう状況を考えるとこの地域医療連携室の役割は
 ますます大きくなっていくと思います。

 最終的に何人という具体的な数値はないと思いますが、
 患者様の満足度を向上できるように
 地域医療連携室の充実を図っていただきたいと思います。








 藤野委員がおっしゃるように、
 地域医療連携室は
 大変重要な役割を果たしているものと認識しております。

 特に、病診連携の
 地域医療体制を整備していく上におきまして、
 ようやく市民病院でも紹介率が60%近くになってまいりました。

 逆紹介率についても30%といった状況になってまいりまして、
 地域医療支援病院の指定を
 間もなく受けられるのではないかと思っておりますが、

 地域医療連携室が中心になって、
 全員で取り組んでいるところでございます。

 病院の役割、診療所の役割、
 また病院と病院との連携のかなめになるところでございますので、
 できるだけ地域医療連携室の充実を
 図っていければと思っております。



 そう、明らかに人員が足りないのです!

 3000件を2名で担当している、
 つまり1人1500件です。

 フジノ自身も体験しましたが
 脳出血で手術をした父が
 意識不明の植物状態で慢性期になってしまいましたが
 転院先が何週間かけても見つかりませんでした。

 しかし、地域医療連携室にサポートをお願いしましたが
 みなさんとても忙しくて、
 結局2ヶ月かけて
 家族の力だけで転院先を見つけました。

 スタッフが足りないのです。

 これではとても転院支援なんてできません。

 だからこそ、増員する必要がある、
 特にメディカルソーシャルワーカーが必要である、と提案しました。

 ●

 そして、つい先日の民生常任委員会。

 フジノは改めて
 地域医療連携室の増員について質問をしました。

 その答弁は...



 『地域医療連携室・1名増員』

   地域における医療確保のため、
   地域診療所などに対して必要な支援を行なう中核病院として
   紹介率などの一定の条件を満たし、
   地域医療支援病院の承認を得る。


 だったのでした!

 ケアワーカー1名の増員です!

 客観的に見れば
 「わずか」ケアワーカー1名のみの増員かもしれません。
 ふつうに考えれば1人年間1000件を担当することになります。

 フジノが地域医療連携室の
 お手本にしている
 九州大学病院の地域医療連携センターでは

 スタッフは、21人。

 専任職員が、看護師3人、社会福祉士2人、事務職4人。
 併任職員が、医師9人、歯科医師2人、臨床検査技師1人。

 ここに比べたら、まだまだ弱いと言えます。

 それでも、昨年より1人でも増えたならば
 担当職員の負担は減るし
 負担が減った分を患者さん1人1人のために
 力を費やしてほしいと願います。

 今後もフジノは地域医療連携室については
 ずっと注目していきます。

 この国の医療が変わろうとしている今、
 政治家としてもまた一市民としても
 その変化をしっかりとみつめていかねばならないと思っています。
                     

● 僕たちの世代

 6月11日の夜、文化会館大ホールで
 僕の友達が舞台をやります。



 音、MAKOさん。

 流木アート、TSUYOSHIくん。

 踊り、GORIさん(サイボーグ007)。

 詞、窪塚洋介くん

 MAKOさんとTSUYOSHIくんは僕と同い年で、
 2人ともすばらしいアーティストです。

 TSUYOSHIくんの作品が大好きで、
 昨年は毎週のようにそれを観るために通っていました。

 MAKOさんのピアノ(&ボーカル)も大好きで、
 このまちを曲にしたオリジナルの数々を聴く為にライブにも行きます。
 もちろんCDも持っています。

 踊りのGORIさんはお会いしたことは無いのですが
 窪塚くんの友人で、
 電車の音に合わせて踊ることでも
 人を魅了できる素晴らしいダンサーだと聞いています。

 窪塚くんについては
 このHPではもう多くを語る必要はありませんね。

 (フジノもスタッフも彼のことをリスペクトしています)

 個人として僕は、この舞台をお手伝いします。

 僕たちの世代がぶつける想いを
 たくさんの人々に受けとめてほしいと思います。


 ピース。



2006年3月17日(金)のフジノ
● 現場の感覚が、数字で裏づけられたけれど

 今回の市議会でフジノは、
 蒲谷市長に対してこんな質問をしました。

 「DVと児童虐待はこれまで別々の問題として扱われてきたが
  本来は1つの問題であり、
  包括的に対応すべきではないか」


 フジノがこの質問を行なった背景には
 たくさんの市民の方々の生の声がありました。

 毎日のように受けるたくさんの相談の中で
 DVについて、
 児童虐待について、
 何人もの方々からフジノはお話を聞いてきました。

 詳しくお話を聞けば聞くほど

 「DVと児童虐待は1つの問題じゃんか!」

 という確信が
 フジノの中で実感をもって強くなっていったのです。

 そして、その想いを絶対に
 市長へ届けるぞ、と決心をしました。

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 この質問を作った2月下旬には
 フジノの『現場感覚』でつくった質問を裏づける
 『統計的なデータ』はまだありませんでした。

 けれども、けさの神奈川新聞の1面トップを見てびっくりしました。

 『県調査 DV日常化の家庭、親が子を虐待8割』

 『「暴力の連鎖」浮き彫り』


 神奈川県立女性相談所による
 神奈川県が一時保護した母親を対象にした実態調査の結果、

 DV(配偶者間の暴力)が日常化してしまった家庭では
 さらに親がこどもを虐待しているケースが8割にものぼりました。

 ・DV加害者である父親から虐待を受けていたこども
    41.8%

 ・DV加害者の父親と被害者の母親の両方から虐待を受けていたこども
    31.9%

 ・DV被害者の母親から虐待を受けていたこども
     8.3%

 合計82%なのです。

 これこそフジノが本会議で質問した
 DVと児童虐待は一体である、ということなのです。

 フジノが市民の方からの相談から感じてきた問題意識が
 神奈川県の調査によって統計として裏づけられたことになります。

 この問題を意識したのは
 昨年はじめ頃だったのですが

 昨年の11月には横須賀でも
 民間団体によってシンポジウムが行われております。
 やはりDVと児童虐待の関連は
 今や常識だとフジノは考えています。

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 この結果は、

 「現場に近いフジノの感覚はやっぱり正しかった」

 と手放しで喜べることでは全くありません。

 むしろ、この記事を朝読んだ時に、

 「ああ、やっぱりそうだったのか...」

 と、がっくりきました。

 とても残念です。

 ●

 こんなデータが発表されたからこそ、
 よけいにフジノの質問の持つ意味を
 市職員にしっかりと理解してほしいと強く思います。

 こどもたちを救わなければならない。

 だから、もう「こども育成部」だとか「男女共同参画課」とか
 縦割り行政は完全に終わりにすべきだ。

 どちらの部署もすぐに連携に取り組むべきです。

 市長の答弁も前向きだったのだから
 さっそく2つの部署には行動に移してほしいと思います。

 こどもたちを救わなければならない。

 大人として、絶対に。


● 市立看護専門学校のみなさん、終業式でしたね

 横須賀市立看護専門学校のみなさんへ。

 無事に進級が決まったみなさん、
 おめでとうございます。

 第1期生の入学から
 ずっとそのがんばりを市議として見守っています。

 今日の終業式、悲しい発表があったと思います。

 けれどもどうかそれにもめげないで
 これからも看護の道へと進んでいってください。

 そんなみんなを側面から応援できるように
 たとえフジノが民生常任委員会では無くなったとしても
 これからも看護専門学校のことを
 ずっと見守っていきますから。

 短い春休みをどうかうまくリフレッシュするために使って
 ついに最終学年になる1期生のみなさんは
 特にうまく気分転換をして
 英気を養ってくださいね。

 ずうっと応援していきますからね。

 お互いにがんばりましょうね。



2006年3月15日(水)のフジノ
● 来年度予算、民生常任委員会が終わりました

 来年度予算案を話し合うための民生常任委員会が
 ついに今日で終わってしまいました。

 今回の民生常任委員会は
 フジノにとっては特別でした。

 政治家になってから丸3年間、
 民生常任委員会に所属してきました。

 4つの委員会がある中で
 無所属・1人会派に割り当てられた分を
 交代してもらったりしながら
 この3年間、同じ委員会に所属してくることができました。

 福祉・消防・医療・環境を担当しているのが
 民生常任委員会なのです。

 これがやりたいから政治家になって
 ラッキーなことに3年間連続でこの委員会に所属してきました。

 けれども、来年度も民生常任委員会に所属するのは
 どうやらかなり難しい(実質的にはムリ)みたいです。

 4月から新しい委員会へとメンバーチェンジが行なわれます。

 だから、実質的に今日がフジノにとっての
 『最後の民生常任委員会』でした。

 実質的に気持ちの上では
 これでフジノは市議会議員を引退だなあという想いで
 今日を迎えました。

 ●

 市長への本会議での質問を見てもらえば
 基本的にフジノは全ての分野について取りあげてきました。

 だから、残り3つのどの委員会に行っても
 困ることは何もありません。

 でも、やっぱり委員会は
 フジノにとってとても比重が大きいです。

 本会議の方が派手なので注目されがちですが
 この3年間、フジノは
 本会議よりも
 委員会の方に重きを置いてきました。 

 あーあ。

 今日で終わった...。

 なんか本当に議員生活が終わった感じがする...。




2006年3月8日(水)のフジノ
● 市民病院、『生まれ変わるための改革』スタート

 今日の民生常任委員会では
 『病院管理部』と『消防局』の予算審議でした。



 市民病院改革は、フジノの大切なテーマです。

 4年連続の赤字経営。
 納得ができない市民サービス。
 本当に市民病院は必要なのか分からなくなるような現状。

 「だから市民病院は変わらなければならない」と
 このコーナーでも市議会でも
 何十回も繰り返して発言してきました。

 「政治家として、任期中に必ず道筋をつける」

 昨年10月にはあえてこう宣言して
 自らの退路を断ちました。

 政治屋が口先だけで
 「あれやります」
 「これやります」と言うのはカンタンです。

 しかし、マニフェスト時代の政治家であるフジノは
 目標と期限を明らかにして、
 後日その言葉が実現したかどうかを
 誰もがはっきりと検証できるように尽力しています。

 有言実行。それが政治家です。

 さて、今回提案された病院管理部の
 来年度予算案の『主な取り組み』にこのようなものがあります。



 経営健全化計画の策定

 医療の質の向上を図り、収支均衡の取れた健全な経営を図るため、
 『経営健全化のための新プラン策定委員会』を設置し、
 外部のコンサルタントの意見を取り入れ、
 『市民病院経営健全化計画』を策定する。



 これこそフジノが宣言した
 市民病院改革を実現する為のスタートです。

 市民病院は変わらなければならない

 という想いは病院管理部も同じで、
 改革の為の体制・組織をスタートさせました。

 さらには、病院管理部の中に
 経営改革担当課長を新たに置くことになります。


 『経営健全化のための新プラン策定委員会』は
 副院長を委員長に、5つの部会と1つの研究会で構成されています。

 5つの部会のテーマはこちらです。

 (1)医療の質の向上

 (2)医療連携

 (3)業務推進

 (4)組織・職員

 (5)患者サービスの向上

 研究会は、経営手法をテーマに研究を行ないます。

 そして、策定委員会は今年11月までに
 アクションプランを策定します。


 今日の民生常任委員会でも
 質疑の中でフジノはしつこく確認をしました。

 「院内メンバーだけでは思い切った改革はできない」と問うと

 「確かに院内メンバーだけではできない。
  だから、外部から医療経営コンサルタントを入れる。
  さらに市立病院運営委員会の声も入れる」

 と病院管理部長は答弁しました。

 「病院改革なのだから、患者さんの声も取り入れるべきだ」と問うと

 「アンケートなども含めて、患者様の生の声も取り入れていく」

 と病院管理部長。

 さらにフジノが

 「この策定委員会での結果は、中間報告してほしい」と問うと

 「中間報告も1つだが、パブリックコメントなどの手続きも考えている」

 との答弁でした。

 市民病院は改革に向けて
 力を入れているのです。

 フジノが昨年10月に宣言したことは
 今、実現に向かって動き始めました。

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 かつて、フジノが「市民病院を必ず変えてみせる」と宣言した時、

 「やれるもんならやってみろ」

 という言葉と
 いくつもの誹謗中傷を書き連ねたメールを送ってきた
 匿名のヤツがいます。人として最低な言葉をたくさん書いてきました。

 そんなヤツに言いたい。

 どうだ、文句あるかよ。

 そいつは「議員の任期って何年だっけ?」とそらぞらしく書いて、
 フジノの任期中には
 絶対に市民病院を変えることはできない、と
 罵詈雑言を浴びせてきました。

 しかし、改革はスピードが命です。

 この4年間で筋道がつけられないならば
 何期やっても変えられないとフジノは信じてきました。

 その信念と行動の結果が
 今回の取り組みに結びついたと思います。

 どうだ、まだ文句あるかよ。

 毎日毎日こういう抵抗勢力から
 どうしようもない誹謗中傷のメールをたくさん送りつけられても
 必ず政治家フジノは『結果』を出してきました。

 匿名で自分は安全な場所から
 ただ他人を攻撃するだけの虚しい生き方は
 本当の意味での『負け組』人間なのだと
 匿名メールの投稿者を悲しいかわいそうなヤツだと感じます。

 フジノは観客席のヤジなんかくそくらえで
 正しいと信じることをこれからも貫いていきます。


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