まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2006年11月4日(土)のフジノ
● 第3回『よこすか福祉の輪のつどい』でした!

 今日は『第3回よこすか福祉の輪のつどい』でした。

 テーマは『考えよう!すこやか子育て食べること!』。

 講師は、鈴木志保子さん
 (県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科助教授)。

 これがもう本当におもしろかった!

 ・朝食の重要性

 ・もう1度見直しませんか?「献立づくり」

 ・「おやつ」と「間食・補食」が同じになっていませんか?

 ・「しつけ」の意味をもう1度見直しませんか?

 ・日々の食事がこどもたちに与える影響は?


 という内容だったのですが、
 鈴木先生の講演が分かりやすい上に
 ユーモアいっぱいで笑いにあふれていて素晴らしかったです!

神奈川県立保健福祉大学栄養学科の鈴木志保子助教授  講演中の
 鈴木先生。

 全身を使った
 身振り手振りで
 本当に
 おもしろくて
 わかりやすかったです!

 こんなにも『食べること』の大切さ・重要さが
 理屈的にも感情的に
 はっきりと分かったのは初めてです。

 あんまりにも良かったので
 何とかして市民のみなさまにも聴いてほしいなあと
 考えているところです。

 (例えば、政治家フジノとして講演依頼するとか
  横須賀をおもしろくする会の行事として講演会を開くとか)

 横須賀市の『食育』に関する政治・行政の取り組みについて
 厳しいおしかりの言葉も受けたのですけれども
 今日のお話を参考にして
 どんどん良い取り組みをしていきたいと思います。

 会場の参加者の中には
 フジノが政治家だということを知っている方々も
 たくさん来ていたので、
 鈴木先生の歯切れの良い批判が飛び出るたびに
 フジノの方を見て、「横須賀市、がんばりなさいよ!」とばかりに
 にやりとみなさん笑うんですよね(苦笑)。

 健康福祉部長も今日の講演に来てくれていたので
 フジノは思わず健康福祉部長の方を見て
 「横須賀市だってがんばっているのに!」とクチパクで言いました。
 そして、2人で思わず苦笑いしてしまいました。

 実は、すでに横須賀市では
 けっこう熱心に『食育』に取り組んでいる
のです。

 フジノが自殺予防対策の数値目標を作ったという話で
 よくとりあげる『新健康よこすか21』というのがありますよね?

 この中でも『栄養と食生活』は、
 健康づくりの第1番目にとりあげられているのです。

 (自殺予防対策は順番が低くて3番目なんですよ。
  これを見ても食生活を重要視していることが分かりますよね)

 それくらい重要に考えていて
 取り組んでいるのですが、
 なかなか広く市民のみなさまには伝わりきらない...。

 うーん...。

 鈴木先生からは
 『ポピュレーション・アプローチ』をしっかりとやりなさいね、
 というご指摘をいただきました。

 はい、了解です!

 ハイリスク・アプローチもポピュレーション・アプローチも
 ヘルスプロモーションの重要な戦略ですから
 もちろんガンガンやっていきます
 (あえて専門用語の羅列...)。

 政治家フジノはマスコミ出身の人間ですから
 広報戦略の重要性はものすごく理解しています。

 「横須賀市は取り組みをがんばっています」

 と、がんばりを言うだけでは全く意味が無くて
 「その取り組みが本当に効果的に市民のみなさまに届く」
 それこそが大切だということは
 片時も忘れたことがありません。

 だからこそ、広報課を広報部に格上げして
 広報戦略の一元化や強化を訴えている訳ですが
 さらにもっともっと効果的な在り方で
 市の取り組みが伝わるようにがんばります!

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 (余談その1)

 ちなみに今日は蒲谷市長が来てくれて
 冒頭にあいさつをされましたが
 すごく見事な演説で、すなおに感動しました。

 親の世代が作ってくれた大切な食生活の在り方を
 次の世代に引き継いでいく為に
 我々の世代がしっかりとがんばっていかなければいけない。

 そんなお話でした。

 なんか蒲谷市長はすごいお疲れな様子で
 3連休もずっと行事への出席がめじろおしなのかなあと
 ちょっと心配になりました。

 (余談その2)

 今日の『つどい』がスタートする前に
 特別に10分だけ時間をもらって
 『地域福祉特区事業』の『募集のお知らせ』をしました。

 ふだんならば毎年3月に募集をするのですが
 今期はあえて前年11月から予告・宣伝をして
 もっともっとたくさんの方々に応募してもらおうという狙いです。

 フジノは地域福祉特区事業チームのリーダーなので 
 宣伝担当ということで今日みなさんの前でお話をいたしました。

 その時に、手話通訳要約筆記通訳をしてもらったのです!

 ずっと前から市議会に手話通訳を導入すべき、と
 訴え続けてきたのにもかかわらず、
 フジノ自身は手話通訳をしてもらった体験が無かったのです。

 だから、初めての体験だったので
 とてもうれしかったです。ありがとうございました。

 (余談その3)

 今日は酉の市だったのに、
 忙しくて諏訪神社に行けなかった...

 ああ、ものすごく残念!

 ♪よよよい、よよよい、よよよい、よい!

 の、かけ声をやってもらいたかったなあ。

 二の酉は
 必ず行かなければ。



2006年11月3日(金)のフジノ
● 1時間の街頭演説と、1時間の対話

 10月26日に行なったYデッキでの
 『1人自殺予防対策キャンペーン』街頭演説
 今日も行ないました。

 今日もただひたすらに
 こどもの自殺予防対策について語り続けました。

 「言葉で表現できない痛みを体の症状でこどもは伝えます」

 「こどもたちのささやかな変化も見逃さないで!」

 「いつも以上に目を配ってあげて!」

 こういうことが日本で自殺予防の知識として
 ちゃんと広まっていない以上は
 勝手にどんどんキャンペーンをやった方が早いです。

 ただ、やっと今日から熱がさがってきたばかりなので
 Yデッキでの演説は1時間のみとすることにしました。

 Yデッキの下の広場で30分、
 Yデッキの上側で30分。

 やっぱりここはいいなあ。

 立て札を持ってずうっと立っているおっちゃんも
 いつものように「おつかれさん!」ってあいさつしてくれるし
 黒服の呼び込み(?)の人たちも
 「今日もおつかれさまです」って話しかけてきてくれる。

 フジノは「最近の景気はどうですか?」とか答えながら
 メガフォンの準備をしたり、
 熱に負けない為にリポビタンDを飲み干します。

 こうして、1人キャンペーンのスタートです。

 途中、市民の方々が話しかけてきてくれたり
 「がんばって」と握手を求めてきてくれたり
 何度かマイクを中断しながら、お話をうかがったりします。

 僕が名前を名乗らないで
 ひたすら演説をしているので

 「あなたは何をしている人なんですか?」

 と尋ねられたりして、名刺を渡すと

 「ああ、あなたがフジノさん!」

 みたいな、いつもの会話が行なわれます。

 何だかここでこうやって演説している時って
 すごく守られているような感じがします。不思議な感じ。

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 1時間10分ほどで演説をやめると、
 お話を聞いてくれていた方々が集まってくれました。

 新中央図書館問題や、美術館完成後の赤字をどうするか、
 原子力空母配備は2008年に本当に行なわれるのか、
 市の財政はこんなにひどくてどうなってしまうのか...。

 あらゆる問題について
 市民の方々のお話をうかがいました。

 気づくと1時間お話をうかがっていました。

 熱がまだあるから演説は1時間、と決めていたけれど
 順番を待ってまで僕と話そうとしてくれる市民の方々の存在や
 一生懸命に意見を伝えてくれた市民の方々の存在に
 なんだかとても大きな元気をいただきました。

 フジノはもう街頭演説はやらないことにしているのですが
 少なくとも年末までは
 こどものケアへの注意を大人に促す為に
 『1人自殺予防対策キャンペーン』はやっていきます。

 もうチラシも配らないし、のぼりも立ててないので、
 「あれは何をやっているんだ?」と
 不思議に感じるとは思うのですけれども 

 『自殺予防対策』の3次予防としてのこどものケアの必要性を
 市民のみなさまに直接に訴えている
 『1人自殺予防対策キャンペーン』


 です。

 これからも時々やりますので
 どうぞご協力をお願いします。



2006年11月2日(木)のフジノ
● 西地区の交通の悪さを、少しだけ改善できるかもしれない

 かねてから横須賀市は
 西地区の交通を少しでも改善することができないかと
 調査・検討を行なってきました。

 武山や林に住んでいる人で
 バスに乗って通勤・通学する人ならばみんな分かると思うのですが
 雨が降ってしまえば横須賀中央まで出るのに
 1時間はかかります。

 本当につらい。

 だから、時間の節約の為に
 雨でも僕はカッパ着て
 高校時代は3年間自転車で衣笠まで通学しましたし、
 大学時代はバイクに乗って横須賀中央まで出て行きました。

 本当に大変なんですね。

 ところでいろいろな調査・検討を行なった結果、
 どうやっても電車を新しく引くというようなことはできない、
 ということになりました。

 この結果についてしばらく前に
 フジノも市から説明を受けましたが
 納得しました。

 ただ納得したのではなくて、
 説明の中には
 「そんな状況を少しでも打開したいから」という案が
 含まれていたのでした。

 それが今日発表されることになった
 『西地区から横浜へ直行バスを運行開始』というものです。

 11月16日からスタートします。

 実際にフジノも乗ってみようと思います。

 全てを今すぐ完全に解決することができないならば
 スローステップでも1歩ずつ前に進むことが大切です。

 この意味で、今回の実現に至った対策は
 現実的な1歩だったと思います。

 西地区だけに限らず
 全ての交通弱者の方々がもっと暮らしやすくなるように
 積極的な社会参加ができるように
 もっと改善していかれるように努力していきます。


● 哀しい出来事

 1年間にわたって僕の『仕事』を内緒にしたまま
 友達づきあいをしてきた友達に
 偶然にも僕の職業がばれてしまいました。

 Yデッキで4ヶ月ぶりに演説したのがきっかけで
 何ともやりきれない、しかたがないことでした。

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 僕が「何故、可能な限りは『仕事』を秘密にしているか?」というと
 「やっぱり政治家は市民に愛されていない仕事だから」です。

 また、市民の側でも政治家に近づくときには
 興味本位で近づいてくるならまだマシなのですが
 利用しようとしていたり
 悪意をもっていることがほとんどなのです。

 当選してからまもなく4年の任期を終えるのに
 僕はまだ政治家という職業の持つデメリットに苦しんでいます。

 政治家になってからは
 かつてのような意味で『友達』はできなくなりました。

 肩書きを一切気にしないでつきあってくれる人は
 本当にごくわずかです。1000人に1人いるかどうかなのです。

 例えば、毎週新しく100人の方々に出会いますが、
 翌週にはそのうち50人の人々がフジノを嫌って
 ごそっと姿を消していきます。

 でもまたその週にも新しい100人の人々と出会って、
 また一方で50人のフジノを嫌う人々がごそっと姿を消していきます。

 ふつうの人には理解できない、
 異常な状況があります。

 あるいは、相手の方は市民相談を通してフジノと出会っているのに
 (それはフジノには仕事そのものでしかありません)
 フジノとまるで友達になったかのように振舞います。

 それはムリです。

 申し訳ありませんが、フジノは仕事で出会った人と
 プライベートで友達になることは絶対にムリです。

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 だからこそ「友達になりたい」と僕が願う人には
 僕は仕事のことを一切話しません。

 何の仕事をしているかも一切話しません。

 けれどもせまい三浦半島ですから
 ふとしたことからばれてしまいます。

 ばれた途端に
 それまで親しかった相手から
 文句をぶつけられたことも何回も何回もあります。

 僕がどれほど仕事に人生を捧げているかも知らないままに
 国会議員に象徴されるダメ政治家のイメージで

 「高い給料もらっているんだろ」

 「しょせん政治家にはおれの気持ちは分からない」

 と始まります。

 特に年齢が近い30代の男性では
 嫉妬がからんでしまって
 もう友達であり続けることは不可能になります。

 だから、可能な限り、
 僕は自分の仕事を話しません。

 そうやって何年間かをかけて
 友達としての信頼カンケーを育んだ後になってから
 「実は、おれは政治家をしているんだよ」と告白をします。

 そうやってこの4年間は
 わずかながら友達を増やしてきました。

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 新しく僕の仕事がばれてしまった友達は
 ご両親がフジノを応援してくれているとのことで
 喜んではもらえたみたいです。

 でも、これからいつどんな時に
 世の中の政治家のネガティブなイメージが噴き出して
 それが僕に向かうのかもしれないと怯えながら
 時を過ごすことになるのでしょう。

 そんなことを吹き飛ばすほどに
 僕に人間的な魅力があれば悩まなくても済むのですが
 そんなものは僕にはありません。

 苦しい時、悲しい時、立ち上がれない時、
 人生のいくつもの分かれ道に立った時に
 人を支えてくれるのが友達だと思います。

 そんな存在が今もフジノのまわりには
 何人かは居てくれます。

 フジノも同じように誰かの友達であり続けられるように
 これからも毎日をしっかりと生きていきたいと思います。



2006年11月1日(水)のフジノ(その2)
● 次は『実務者レベル』の定期的な協議をスタートさせるべき

 アメリカ軍が横須賀でひきおこす
 様々な問題について
 きちんとアメリカ軍側に対処させるべきだと
 フジノは主張してきました。

 特に、アメリカ兵による犯罪が多発していることや
 市内に暮らすアメリカ兵による騒音騒ぎや交通事故など
 様々な問題があるにも関わらず
 十分な対応だとは言えません。

 そこで今年9月28日の本会議では
 アメリカ海軍と横須賀市の
 『実務者レベルでの定期的な協議の場』を持つべきだ、と
 提案をしました。

 けれども、けさの新聞報道によると
 実務者レベルでの協議ではなく
 トップ同士の電話によるホットラインが開設されるようです。

 (毎日新聞06年11月1日朝刊)
毎日新聞06年11月1日朝刊

 もちろんトップ同士の密なコミュニケーションは
 当然のこととして必要です。

 最後はトップ同士のリーダーシップによって
 いろいろな問題には決着が付くからです。

 しかし、トップはいずれ交代します。

 実際の仕事をしている事務方(実務者レベル)での
 定期的な交流の方が長期的視点に立てば
 必要だとフジノは考えています。

 ひきつづき、実務者レベルでの定期的な協議の場を
 設置するように訴え続けていきます。



2006年11月1日(水)のフジノ(その1)
● こんなことで強いショックを受けている自分に驚く

 ご近所の方々とフジノは、
 ふだんあいさつをします。

 フジノのことを市議会議員だと知っているかどうかは
 全く分からないのですけれども
 みなさんがあいさつを返して下さるのがうれしくて
 なるべく声を出すようにしています。

 高齢の方々が多いからなのかもしれませんが

 「おはようございます」とか
 「おかえりなさい」とか

 フジノが声をかけると、

 「あら、おはようございます」とか
 「ただいま」とか返事をしてくれるのですね。

 『地域福祉社会』の実現にはあいさつから、なんて
 大げさなことはどうでも良くて、やっぱりうれしいものですよね。

 いま小学校1年生の男のコが近所にいるのですが
 彼が4才くらいの時から僕はあいさつしているのですけれど
 前はうれしそうに返事してくれたのに
 最近はしてくれなくなってしまって(笑)。

 だんだん年齢があがっていくと
 あいさつしてもらえなくなるんだよなー、男のコって。

 そんな風に毎日を過ごしています。

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 ところで、今日の出来事。
 病院に行くために外出した時のこと。

 いつも見かけるおばあちゃんが居たので
 うしろから

 「こんにちは!」

 と声をかけました。

 それでも反応が無いので、もう1回大きな声で

 「こんにちは!」

 と声をかけました。

 でも、無反応だったので
 前にぐるりと回ってから顔を見ながら

 「こんにちは」

 と声をかけると

 「あら、こんにちは!」

 と笑顔で応えてくれました。んー?

 プランターの手入れをしていたので

 「きれいな花ですね」

 とフジノが言うと、無言...。あれ?

 「僕も『コーヒーの樹』と『ハーブ』を家の中で
  育てているんですよ」

 とフジノが言っても、無言...。あれれ?

 すると、

 「今日はお天気がいいですね」

 と逆に尋ねられました。むー。

 「本当にいいお天気ですね。明日も晴れるといいですね」

 とフジノが応えると

 「お洗濯が乾きやすくていいですね」

 と、おばあちゃんは応えました。

 僕はようやくハッと気がつきました。

 おばあちゃん、僕の声は聞こえていないですね。
 後ろから声をかけても気づかなかったし、
 真正面に僕が居る時でも
 会話が続かないし...。

 ふだんはあいさつを交わすだけだから
 そんなことにも気が付かなかった...。

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 僕はものすごくショックを受けてしまいました。

 ご近所としてもう何年も暮らしているのに
 そんなことにさえ気が付かなかっただなんて。

 なんかすごくショックでした。

 病院に向かって、帰ってきてからも、
 何回も何回もこのことについて
 考えてしまいました。

 あー、すごくショックだった。


● 光で僕のことを僕だと見つけてくれる方のことを思い出して

 フジノは肩こりがひどくて
 そのまま頭痛になってしまうので
 月1回くらいはマッサージに行くことにしています。

 過労が続くとフジノはすぐに肺に穴があいてしまって
 自然気胸という病気なのですが、
 安静にしていないといけません。

 それでも肩こりが同時に起こると
 肩も頭も胸も腰も全てが痛くて
 どうにもならない状態になってしまうのですね。

 そこで、ある日、
 行きつけにしているマッサージ屋さんで
 肺に穴があいているという事情と
 それでも肩こりがひどくて苦しくてたまらないので
 何とかマッサージをしてほしいとお願いをしてみました。

 そうしたら、ある女性のマッサージ師の方が

 「では、やってみましょう。
  そもそもマッサージは
  強く押せばコリが取れるというものでも無いんです。
  なでるように触ってもコリは取れるんですよ」

 と言って、マッサージをしてくれました。

 肺に穴があいている状態でぐいぐい押されると
 もっとひどいことになってしまうのです。

 でも、その方の言うとおりで
 マッサージをしてもらったら
 なでるように触られているのにコリがとれました。

 そのうまさにとても感激して
 それ以来、肺に穴があいていない時でも
 その方にいつもお願いするように僕はなりました。

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 そうやって通い始めて数ヶ月が過ぎた頃、
 マッサージをしてもらいながら
 お互いの身の上話をしている時のことでした。

 「私は視力がほとんど無くて、光が少し見えるくらいなんです」

 と言われました。

 僕はものすごく驚きました。

 「えー!だって、いつもカウンターのところで
  僕が来るとふつうにあいさつしてくれたじゃないですか」

 「光で人の輪郭くらいは何とか見えるんです。
  フジノさんの場合は、髪の色が茶色だから光の色で分かります。
  あとは、声で分かります」

 そうだったのか...。

 それからは、盲学校に通っていた頃の話から
 現在に至るまでのいろいろなお話をうかがいました。

 僕は、その方のお話をうかがうと
 本当に勉強になりましたし
 話をするのが大好きでした。

 「ここまではどうやって通っているんですか?」

 「駅を出て、何歩で曲がって、って覚えているんですよ。
  上大岡の地下鉄はエスカレーターに
  目立つ線が引いてあるおかげで
  1人でも歩きやすいんですけれど
  横須賀はまだまだ歩きづらくて大変です」

 「ごめんなさい!必ずもっと横須賀市内も
  ユニバーサルデザインを普及させますから」

 「フジノさんに期待してますからね」

 「はい、がんばります」

 なんてお話をたくさんしました。

 とにかくあまりにも自然に接してくれるので
 視覚に障がいがあるだなんて
 数ヶ月間全く気づかなかったことに驚きました。

 ああ、おれはまだまだ何も分かっていないんだなあ、と
 改めて反省して、がんばらなければ、と思いました。

 横須賀市が理不尽な形でいきなり
 『はり灸マッサージ施術費助成事業』を廃止した時にも
 彼女のおかげでフジノは
 しっかりとした対応が取れたのでした。
 (05年9月議会での一般質問その結果について


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 ある日、マッサージ屋さんに行くと
 その方がいませんでした。

 経営不振の状況を打開する為に、
 雇っていた人を一斉にクビにしたそうです。

 クビにされた中に彼女もいました。

 突然のことで全く連絡先も分からないまま、
 完全に音信不通となってしまいました。

 ものすごくショックでした。



 (余談)

 ところで、僕が髪の毛の色を茶色くしていることを
 人格攻撃の材料として文句を言う人がいます。

 こういう人々は僕の政策には関心ゼロで
 ただ単に僕がキライで攻撃したいだけなので
 外見的なことだけを誹謗中傷します。

 たぶん、他の政治家を応援している人なのでしょう。
 だから来年の選挙が近づいてきた今、
 またグダグダと髪の毛の色のことを中傷しはじめました。

 でも、僕は絶対に髪の毛の色を変えないし、
 たとえ髪型は変えたとしてもこのままで行きます。

 何故なら、この世の中には僕のことを
 視力が限りなくゼロに近くて明るさだけで世界を捉えていて
 僕のことを僕だと分かる目印に
 僕の髪の色を見てくれている人がいるから。

 中学時代からこの色にしてきて
 僕はこれが僕らしいふつうの姿だと感じているし
 あかの他人が誰かの外見について
 ぐだぐだと文句を言う権利なんて
 そもそも無い。

 中学校の生活指導の体育教師みたいなことを言う人が
 いまだに存在することも
 フジノスタッフの中では
 笑いのタネと化しています。

 だから、バカらしい誹謗中傷を
 気にしたことすら無い。

 でも、とにかく僕の本音は
 このままこの髪の毛の色にしていたら
 いつかまたその方と再会した時に
 分かってもらえるかもしれない、という想いだけです。

 例えばYデッキで演説して僕の声を聞いて
 そして光の中で僕のことを見たら
 僕だと気づいてくれるかもしれない。

 そんな風に願っています。

 だから、自分でこの髪の毛の色に飽きがきても
 しばらくの間は再会できることを信じて
 このままでいようと思っています。



2006年10月31日(火)のフジノ
● 県外視察を欠席しました

 日曜日からひどい熱が出てしまって
 県外視察を欠席させていただきました。

 視察先のみなさま、
 教育経済常任委員会メンバーのみなさま、
 議会事務局の方々、ご迷惑おかけして本当にごめんなさい。

 先週から風邪をひいていたのですが
 だましだまし仕事をしてきたら
 かえって長引いてしまいました。

 あと、ずっと下腹が痛んでしかたなかったのですが
 人間ドックがあるからと病院で診てもらうのを
 延ばし延ばしにしてきたのですが

 やっぱり腸炎のおそれあり、要検査、ということで
 視察先で倒れてもしかたがないので
 欠席させていただきました。

 3日間お休みさせてもらって
 とにかくまず風邪を治して、
 次は胃腸科に行って検査をしてもらってきます。



2006年10月26日(木)のフジノ
● またフジノの提案が実現します!福祉の専門家を市が採用

 今日の夕方、議会事務局からFAXが届いて
 フジノの提案がまた1つ実現したことが分かりました。

 横須賀市は『福祉職』採用をスタートします!

 2年前から提案し続けてきたことが
 ついに実現することになりました。

 何故、専門的な資格を持つ『福祉職』が必要なのかは
 2年前のこのコーナーで書いていますので
 こちらをご覧下さい。

 正式に市議会で提案した時の
 やりとりは以下の通りです。

 (2004年9月21日・民生常任委員会でのやりとり)



 まず『福祉職』採用をしてはどうか
 という観点から質問をいたします。

 職種別採用については、
 一般質問でも行いたいと考えているのですが、
 ここでは健康福祉部に限ってお話をしたいと思います。

 有資格者を『福祉職』として
 積極的に採用してはいかがでしょうか。


 現在のように多くの問題が
 山積みになって迫ってくるような状況では、
 ヒューマンリソースとして
 人材を育成していくために長い時間をかけることが
 かつてのようにはできなくなっています。

 時代の変化によって、
 大学には福祉系の学部も非常に多くなりましたし、
 大学を卒業した時点で
 既に社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持っている
 優秀な人材もたくさん存在しています。

 三科目主事と呼ばれる任用資格ではなく、
 こういった有資格者に
 市職員として、『福祉職』として入庁してもらい、
 健康福祉部の職務についてもらえれば、
 あらかじめ知識はインプットされているわけですから、
 あとは現場の体験を
 積んでいければ良いのです。

 画一的なこれまでの
 事務吏員として採用された人間が福祉の現場に行って
 苦労しながら、オン・ザ・ジョブ・トレーニングで
 現場のことを学んでいって、
 また3〜5年経つとローテーションで異動してしまうという、
 人材的なロスが防げるのではないかと
 僕は考えるのですが、
 健康福祉部長のお考えをお聞かせください。








 これまで本市は、健康福祉部の中の
 福祉事務所という範囲が福祉の領域と思って、
 そういった範囲で業務をしていたということがございましたが、

 今後、平成18年度には
 児童相談所を開設していきたいと思っております。

 児童相談所となりますと、
 また高度な専門的な知識が要求されるものと思っております。

 また、障がい児に対する対応の中で、
 療育相談機能も充実していきたいという計画を持っておりまして、

 そういう状況になってまいりますと、
 今までの任用の範囲を超えた
 専門職の対応も必要であろうという検討段階に
 入ってきております。

 そういう状況の中で、将来的には
 専門職の採用も必要ではないかと考えておりますので、
 今後どういう形で採用することが望ましいか
 ということを
 総務部とも調整しまして
 検討してまいりたいと存じます。





 健康福祉部長のおっしゃるとおりで、
 健康福祉部のみで決められることではございませんので、
 総務部とも前向きに検討を重ねていっていただきたい
 と思います。



 これでまたフジノの提案が1つ実現します。

 たとえ無所属であっても1期目の新人であっても
 政治家として正しいと信じることを政策として訴え続ければ
 必ずそれは叶うのです。

 『福祉のまち、よこすか』の実現に
 またちょっとだけ前進しました。


● 4ヶ月ぶりのYデッキでの街頭演説をしました

 今日は横須賀中央Yデッキで
 17時から19時まで
 4ヶ月ぶりにメガフォンを持って演説をしました。

 何故ならば『伝えなければならないこと』があったから。

 10月15日に起こった悲しい少年の自殺から
 まもなく2週間が経過します。

 県から派遣してもらっていた
 臨床心理士の資格を持つスクールカウンセラーを
 そろそろ引き上げるという話が出ています。

 県全体でスクールカウンセラーの数が少ない中で
 あえて今回、派遣してもらっていたことにはとても感謝しています。

 しかし、同世代のこどもが自殺したことによる
 こどもたちのショックは、これから出てくると思うのです。

 直後に涙をたくさん流すことができた方もいるでしょう。

 けれども、悲しみやとまどいの気持ちを
 涙や言葉によって表現することができないこどもたちは
 1ヶ月を過ぎたあたりから出てくるはずです。

 腹痛や頭痛や食欲減退などの
 『身体的な表現』によって
 こどもたちはこころの傷を表に出していきます。

 県のスクールカウンセラーがひきあげてしまった後で
 こういった『身体的な表現』が出てきた時に
 まず対応してほしいのは
 行政でも政治でもなく
 身近にいるお父さんやお母さんなのです。

 どうかこどもたちをしっかり見守ってあげてほしいのです。

 こういった情報を
 きちんとアナウンスしなければならないのですが
 なかなかうまい手段がありません。

 そこで、フジノ自身が街頭演説を通じて
 こどもを持つ大人の方々に
 直接に訴えていくのが手っ取り早いと考えました。

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 4ヶ月ぶりのYデッキも
 久しぶりだとは全く感じませんでした。

 ここはやっぱり政治家フジノの
 ホームグラウンドなのだと思います。

 今日もいつもどおりのスタイルで
 のぼりを立てることもなく、自分の名前も名乗ることもなく、
 ただもくもくと伝えたいことを必死に伝えました。

 それでも演説を聴いてくれている人たちが
 たくさん話しかけてきてくれました。

 精神障がいのある方々のご家族の立場の方をはじめ、
 通りすがりで初めてフジノの演説を聴いたという若い女性の方や、
 26才の時に体調を崩してしまいホームレスをしているという方や、
 あらゆる立場の方々が話しかけてきてくれました。

 政治家フジノは、やっぱりYデッキで生まれて
 Yデッキを通り過ぎていく市民の方々によって
 支えられているのでしょうね。

 実はもう街頭で演説をするのは
 終わりにするつもりでした。

 もう2度と街頭演説をやるつもりはありませんでした。

 先日、市議会控え室で同じ部屋である
 原島ひろこ議員(神奈川ネットワーク運動よこすか)と
 吉田雄人議員(無所属)にそのことを伝えたら
 逆に「続けてほしい」と
 こんな激励の言葉を頂いてしまいました。

 原島議員
 「わたしのまわりでは、フジノくんが演説しているのを見るだけで
  励まされるというフジノくんと同世代の方々がいるんですよ」

 吉田議員
 「フジノさんはたとえ政治家を辞めたとしても
  Yデッキでの演説は続けてほしいです」

 原島議員のおっしゃることは
 確かにいろいろな方からもそう言われることがあります。

 同じ世代の方々から、フジノがそこにいるだけで、
 「ああ、自分もがんばろう」と思ってくれる方々がいるそうなのです。

 さらに、演説がとても上手な吉田議員から
 こんな風に言われたら純粋にとてもうれしくなりました。

 ストーカー騒動があって外出を控えるようになったり
 ぎっくり腰でメガフォンを持つことができなかったり
 すっかり街頭演説をやりたくなくなっていたフジノですけれども

 温かい言葉を頂いて、
 「もしかしたらまた時々はやってみようかな」と思い直したのでした。

 今日の街頭演説を通して
 政治家フジノを生み出してくれたYデッキのみなさんに
 改めてとても感謝の気持ちを感じました。

 コネも金も知名度も何もない
 ただの29才の元サラリーマンを4位で当選させてくれた
 Yデッキを通り過ぎていく
 このまちのたくさんの市民の方々。

 正しいと信じることをただひたすらに訴え続けるフジノを
 信じて政治家として送り出してくれたYデッキのみなさん。

 本当にありがとうございます。

 その感謝の気持ちはこれまでも
 政策を実現することであらわしてきました。

 任期は残りわずかですが
 これからも実現すべき政策を可能な限り全て実現します。

 今まで温かいまなざしで見守ってくれて
 本当にありがとうございました。

 ラスト5ヶ月、全力で走り抜けます。


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