まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2007年3月11日(日)のフジノ
● 政治家としてのフジノの進退について

 このコーナーで先日書いたこと
 どうしてもなかなか理解してもらえないようなので
 改めて、説明したいと思います。

 フジノは「再び立候補する」なんて
 誰にもひとことも明言していません。

 どんなにフジノと親しい友達に尋ねても
 誰もが「知らないよ」と答えるはずです。

 だって、誰にも何も伝えていないのですから。

 むしろ、ほとんどの人々は
 この逆の言葉を聞いてきたはずです。

 けれども、昨年の夏頃から
 多くの方々から頂いた
 「再び立候補してほしい」という言葉に
 率直に、とても迷っています。とても悩み苦しんでいます。

 自殺によって大切な方を亡くしたご遺族の方々をはじめ、
 障がいのある方々のご家族、
 精神障がいのある当事者の方々、
 社会的ひきこもりの状態にある方々、
 脳血管性の病気でご家族が闘病中の方々などから

 かけていただいた、たくさんの言葉に
 本当に迷い、悩んでいます。

 実際に、来年度予算案は
 「選択と集中」の「負の側面」があまりにもひどく
 行財政改革の大義名分のもとに福祉が切り捨てられています。

 しかも、同じ福祉の中でも
 弱い立場、声があげられない立場の人々が
 切り捨てられています。

 このままでは、横須賀の福祉はダメになります。

 『福祉のまち、よこすか』をめざしてきた政治家として
 このまま、闘いから逃げることは
 許されないことも理解しています。

 けれども、同時に、現役の政治家として
 今まさに予算議会のまっただなかにフジノはいるのです。

 目の前の義務を果たさないままに
 次の話(選挙のこと)を考えることは
 僕にはどうしてもできません。

 だから、最低限の準備だけやって
 それ以外は一切、何も行なっていないのです。

 何故なら、こころを決めていないからです。

 決めていないことの為に
 動くことは僕にはできないのです。

 最低限の準備とは、2つだけです。

 (1)立候補予定者の説明会に出ること
 (2)記者クラブに履歴書を渡してあげること

 そのどちらでも、フジノは
 自分の現在の心境を率直に語ってきました。
                      

● 立候補予定者の事前説明会に行ってきました

 6日は、お昼13時半からヴェルクよこすかへ行ってきました。

 4月22日に行なわれる市議会議員選挙の
 『立候補予定者の事前説明会』です。

 立候補する可能性のある人は誰もが
 ここに行く必要があります。

 (07年3月7日・神奈川新聞)


 上の記事を読んでいただくと
 態度未定の2陣営、という言葉がありますよね(赤線を引きました)。

 このうち、1つがフジノです。

 フジノはとにかくここに行ったのですが
 説明を聞いている内に気分が悪くなって途中で帰りました。

 こころを決めていないことなのに
 説明を聞いていること自体に
 気分が悪くなってしまったのです。

 つきそってくれた友達の車に乗って
 自宅へと帰りました。

 そして、そのまま数時間、吐き気がしていました。

 結局これは、この数日前から
 高熱が出ているせいもあったのかとは思います。

 でも、フジノは想いにしたがって行動するタイプなので
 想いとは違う行動(予算議会だけに集中したい)をとったことも
 大きなダメージだったのだと思います。
                          

● 記者クラブにも行ってきました

 「立候補する人も立候補しない人も履歴票を提出してほしい」

 と、記者クラブから依頼があったのは
 去年の11月のことでした。

 この履歴票を記者クラブに提出することで、
 新聞各社は選挙の告示日に
 一斉に紙面に全員の候補者の情報を載せられるように
 かなり早い時期からデータ集めをしているのです。

 しめきりは、12月8日。

 その時に、写真撮影も一緒に
 行なうということでした。

 でも、僕はひたすら拒否しました。

 議会事務局の方に促されても
 撮影場所に行くことを拒否しました。

 最終的には、集まった記者クラブの方々と
 話し合いを持ちました。

 「僕は何も決めていない以上、矛盾した行動は取れません。

  履歴票も提出するということは
  立候補するということですから、どうしても出すことはできません。
  写真もムリです」

 とお伝えして、なんとか納得していただきました。

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 それから、3ヶ月。

 毎月のように記者クラブの
 幹事社(毎月変わるのですね)の方から

 「フジノさん、履歴票を出して下さいよ〜」

 と言われるのを、逃げてきました。

 でも、もう連日のように催促されることに
 すっかり疲れてしまいました。

 日頃、サツまわりしたり
 市長に厳しく追及している歴戦の猛者である新聞記者の方々に
 催促され続けることは、
 かなり精神的にキツイことでした。

 (記者クラブのみなさん、ごめんなさいね)

 だから、もうそれがイヤでイヤで
 それだけの理由で
 あきらめて提出だけすることにしました。

 それが3月8日のことです。

 履歴票を提出して、写真撮影もされました。

 こんな風に、名札を持たされて
 写真を撮影されるのです。

 フジノ、顔がひきつっています。

 この記者クラブに行った時にも
 提出と撮影が終わった後であえて時間をとってもらいました。

 30分くらい、率直なフジノの気持ちを
 記者クラブの方々に聞いていただきました。

 決して立候補を決めた訳では無い、ということを
 全てきちんとお話ししてきました。


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 だから、何も決めていないのです。

 分かっていただけましたか。

 予算議会が終わる26日が過ぎたら
 しっかりと僕は自分の進退を改めて考えたいと思います。

 今は何も決めていません。

 ただ1つだけ言えることは
 絶対に僕は自分の信念にしたがって生きる、ということ。

 それが多くの人々を傷つけることになっても
 僕は自分の信念にしたがって生きていきたいのです。

 4年前は、誰も僕のことなんて
 気にもとめませんでした。

 泡沫候補ということで
 家族を含めてほとんどの人々が
 「立候補するな」と言いました。

 けれども、4年前の僕は
 自分の信念にしたがって立候補しました。

 それからたった4年間しか経っていないのに
 状況が完全に逆転していることに
 とまどっています。

 それでも僕は自分の信念を貫きます。

 僕は僕が決めた人生を歩きます。

 それぐらい信念に忠実な人間だからこそ
 フジノは数々の公約を実現してきたのです。

 信念を貫けない人々が
 ぽきりぽきりとこころが折れていくのを
 たくさん見てきました。

 僕は違います。

 僕は最期まで信念のままに生きていきます。
 どうか、僕のわがままを許してください。

 多くのみなさまにはご迷惑をおかけしますが
 これが藤野英明という人間の生き方なのです。

 どうか、ご理解ください。



2007年3月7日(水)のフジノ
● フジノのことを応援してくれているみなさまへ

 報告とお願いがあります。


 (報告)HPとブログのお休みのおしらせ

 数日間、体調を崩していること(高熱と嘔吐と下痢が続いています)、
 そんな中で、相談活動と予算議会を最優先したいことから
 HP&ブログの更新をお休みしています。

 いつも書いておりますが
 フジノは現役の政治家であることに強い責任を感じています。
 目の前の相談と予算議会に全てを集中するのが
 現役の政治家の義務だと信じています。

 だから、HPとブログの更新は
 もう2〜3日お休みすると思います。


 (お願い)フジノのことを応援してくれているみなさまへ

 僕は、「自分の進退」を「いろいろな人々」が
 根も葉もないウワサを流しているのを聴くたびに悲しくなります。

 僕は4月以降の自分の進むべき道を
 誰に対しても、ひとことも明言していません。

 むしろ、親しい人々に対しては、
 昨年の夏くらいから僕が少しずつ直接にお会いして

 「僕はこういう風に生きたいのです」

 と、1対1でお会いしてお話しましたよね。

 あの時期から、何も気持ちは変わっていません。

 だから、インターネットの掲示板で
 汚い言葉と誹謗中傷と共に書き込まれているような
 ニセの情報にはまどわされないでください。

 僕は、自分の生きる道は
 自分自身が決めます。

 それを大切な人々に伝える時には、
 自分自身の言葉で、きちんとお伝えします。

 どれだけいろいろな人に何を言われようとも
 僕は今、現役の政治家です。

 任期が終わるまで、全力で今の仕事を続けることだけが
 僕の信じる「やるべきこと」です。

 それ以外のことに関心はありません。

 そこから先に、どんな人生を送るかは
 僕自身がしっかりと考えて結論を出します。

 人によっては

 「駅ではたくさんの新人・現職が演説したりチラシ配っているのに
  どうしてフジノくんは選挙活動をしないの!」

 と、不安になった方々が僕に会うたびに
 上のように言うのです。

 でも、僕には、何も関心がありません。

 やりたい人々はぜひ朝でも夜でも
 チラシを配ったり演説をおやりになればいいと思います。
 ぜひ、いろいろな活動をおやりになればいいのではないでしょうか。

 くりかえしになりますが、
 僕は今、現役の政治家です。

 この42万人のまちの、命と暮らしを左右する
 来年度予算案を審議しているのです。

 これ以外のことに時間を割くことは、
 市民に対する裏切りだと僕は感じます。

 他の人々が何をしていても、
 それは他人の話であって、
 僕とは全くカンケーありません。

 目の前の大切な仕事をすることだけが
 僕に与えられた義務です。

 僕に、大切な仕事をさせてください。

 それ以外のことには
 どうか時間を使わせないで下さい。



2007年3月4日(日)のフジノ
● 明日、市長へ最後の質問をします

 今これを書いているのは、4日(日)深夜27時、
 つまり5日(月)早朝3時10分すぎです。

 明日の予算議会の本会議で
 政治家フジノは4年間で最後の『市長への質問』をします。

 どんなことがあっても本会議での
 市長への質問をフジノは毎回必ず行ないました。

 それがついに最後だと思うと





 ...別に、何も無いですね(笑)

 4年間、毎回必ずこうやって市長に質問してきたのに
 それでも原稿の最終版が完成するのは
 質問の前夜(というか当日朝)。

 たまにはしっかり眠って、クリアなアタマで質問したかったなあ。

 これだけたくさんの文章を
 毎日のようにHPで書いていることからも
 分かってもらえると思うのですが

 フジノは決して遅筆ではありません。

 ただ、質問の原稿というのは
 あまりにも重いものなのです。

 フジノの何年間もの想いや
 市民の方々から聴いた声にならない声を
 わずか20分しか与えられていない質問時間におさめることは
 本当ならばムリなのです。

 質問原稿の第1版(下書きした最初のもの)は
 読み上げると60分以上になったりします。

 それを無理やり縮めるのです。

 これが苦しい作業なのです。

 徹夜しまくって資料を読み込むとか
 13時間ぶっとおしでパソコンを打ち続けているとか
 そういう『物理的な苦しみ』は
 あまり感じないんです。

 本会議が終わってからカラダにきますけど
 終わるまでは不思議と倒れることも無いのですね。

 それよりも何よりも苦しいのは
 『精神的な苦しみ』です。

 書いている原稿の内容を、フジノはリアルに体験しているのです。

 例えば、今回の質問の中で
 『精神障がいのある方々の退院促進支援事業』について
 来年度から横須賀市が始めるにあたっての質問を作りました。

 フジノは、このまちで30年以上も
 精神科病院に入院している方をリアルに知っています。

 原稿を書きながら、その人のことが浮かびます。
 その人のことをたくさん考えます。

 同じように、自殺予防対策の質問を書いている時には
 いつも僕は亡くした人のことを想いながら書き続けています。

 ふと、名前を呼んでしまったりすることもあります。

 こういう作業を、ひたすら続けていると
 発狂はしませんが、とにかく精神的に苦しくてたまりません。

 特に2月は臨時議会と予算議会と
 ぶっとおしで議会が続きました。

 だから、もう1ヶ月以上にわたって
 こういう苦しい作業を毎日毎日続けているのですね。

 魂を削っている、命をかけてる、って
 フジノがこの活動日記に書くと

 「おおげさだ」

 と感じている人もいると思うんですが
 実際には毎回、本会議を終えるたびに
 自分の中で何かが失われていったのをハッキリ感じます。

 やっと明日で終わる。

 ああ、苦しかった。
 本当に長い4年間だった。

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 もちろん、委員会があと1ヶ月続くから
 政治家として終わる訳じゃないけど
 本会議の重みは、委員会とは比べものにならないよ。

 さて、まだ仕事が残ってるから
 もう少しがんばろう。



2007年3月3日(土)のフジノ
● 桜台中学校、「創立47周年を祝う会」に行ってきました!

 今日は、桜台中学校の『創立47周年を祝う会』に行ってきました。

 政治家フジノは、桜台中学校を全国に誇るべき
 とても素晴らしい学校だと高く評価しています。

 個人としても、とても大好きです。

 桜台中学校の
 正門です。

 現在、坂本中学校と
 つなげる渡り廊下の
 工事中ですね。

 最近このHPの読者になった方々は
 素敵なお祝いの集まりみたいに感じることと思います。

 でも、実は違います。
 3月末をもって、桜台中学校は無くなってしまうのです。

 今日の会は、特別なお別れの会でした。
 言うならば、『閉校式』なのです。

 この47年間、桜台中学校に関わった全ての方々と共に
 PTA・地域の方々の実行委員会と在校生が
 感謝の気持ちを分かちあう場でした。

 桜台中学校の関係者のみなさんは
 素敵な方々が多いので

 「湿っぽくやっても仕方ないからね、
  逆に『お祝いの場』にしようよ

 ということで、このネーミングにされたのです。
 (こういう発想をされるPTA・OB・OGが多いところも大好きです)



 桜台中学校との関わりがわずか4年間しかないフジノは
 今日の招待状を頂いただけでとても感激でした。

 でも、けさは開始の直前まで
 「おれが行ってもいいのかな?」と悩みまくっていました。

 だって、フジノの座席が1つ空いてれば、その分、
 47年間の卒業生とかご家族の方々とか来られる訳ですから。

 そんな悩んでいたフジノに対して
 親しい友達が怒ってくれました。

 「おまえはずっと桜台中を見守ってきたんだから
  行かなくてどうするんだ」

 ありがとうね。おかげでふんぎりがついて
 出発することができました。

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 フジノにとって、今年の3年生(卒業生)は
 特に、強い思い入れがあります。

 彼ら/彼女らが1年生の時から知っているからです。

 桜台中学校を訪れるたびに
 彼ら/彼女らの顔がどんどん大人になっていくのを
 いつも頼もしく見つめてきました。

 1年生の時にはきがるに話しかけてくれたのに
 最近ではすっかり話しかけてもらえなくなってしまいました(笑)。
 (...難しい年頃ですからね)


 この日の日記は書き書けなので
 後日最後まで書きますね。













2007年3月2日(金)のフジノ
● ついに市民から動きが現れました!(廃止に反対の陳情)

 けさ、市議会へ着くと
 新たに請願2件と陳情1件が手渡されました。
 (請願と陳情についてはこちら

 さっそく読んでみると...。

 やった!




 陳情第3号


     結核精神医療給付金の公費負担継続についての陳情


  陳情の趣旨

   日頃より精神保健福祉に関して深いご理解とご尽力に感謝申し上げます。
   当法人は、1987年より、地元三浦半島地域におきまして、
  精神障害者や家族の生活支援を目的とする活動を行ってまいりました。

   この度、私どもは横須賀市議会における、結核精神医療給付金の
  公費負担廃止の動きを大変懸念しております。よって下記の理由により、
  同給付金の公費負担を継続して頂けるよう陳情申し上げます。


                         記


  1.経済的な負担により、医療費を支払う事が困難となり、
    通院を中断せざるを得ない状況が生じ、その結果、
    精神障害者自身や家族をはじめ、社会へ及ぼす影響は多大です。

  2.経済的な負担により、地域生活を営む上で、
    最も重要なリハビリテーション(デイケア)を受ける事が
    非常に困難となり、社会復帰を妨げる大きな要因となります。


                               平成19年3月5日
  横須賀市議会議長
  内藤 治明様

                   (陳情者)
                   特定非営利活動法人
                   三浦半島地域精神障害者の生活を支える会
                    理事長 鈴木 健二




 この予算議会でフジノが最も強く反対していることについて
 ついに市民の方からも反応が現れてくれました!

 とてもこころ強いです。

 フジノには後援会とか組織が何にも無いから
 「おかしい!」と思ったことがあっても
 たくさんの方々に伝える手段がこのHPしかありません。

 だから、どうしても大切なことなのに
 なかなか想いが届かないことが多いのです。

 良かった。

 この問題は、フジノだけの問題じゃないのです。

 このまちに暮らす精神障がいのある方々とご家族をはじめ、
 福祉関係者、全ての市民の方々の問題なのです。

 その想いが伝わって、
 本当に良かった。

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 昨年この政策(精神科通院医療費の公費負担)を
 横須賀市が単独で行なうと決まった時、
 全国の精神保健福祉関係者の方々が喜んでくれました。

 今も、全国からたくさんの方々が
 今回の予算議会の動きに注目しています。

 何故、横須賀市は全国から羨望のまなざしで見られた
 市単独の負担軽減をあえてやめるんだよ。
 絶対に間違っているし、
 これはおかしいことなんだ。

 5日の本会議でフジノは
 この問題について蒲谷市長と議論します。

 100周年を祝うより
 もっとやるべきことがある。

 それは、命を守ること。暮らしを守ること。

 あたりまえじゃんか。


● とてもショックだった、ある先輩議員の引退の話

 本会議の昼休みに
 ある先輩議員から話しかけられました。

 「フジノくん、体調はどう?」

 かなり市議会で孤立しているフジノに対しても
 この先輩議員(仮にAさんとします)は
 いつもこんな風に気軽に話しかけてくれます。

 Aさんはすごくまっすぐな方で、フジノにとって
 横須賀市議会の中で率直に尊敬している方の1人です。

 フジノはいつもこころの中で
 とてもありがたく感じてきました。

 「ありがとうございます。寝不足でふらふらですけど
  何とか予算議会だけは乗り切りたいです。

  それにしても、杉山さん(杉山雄二議員・公明党)
  引退だなんてもったいないです。
  政治家に定年なんて必要ないと思います」

 公明党には『定年制』があるそうで
 杉山議員は今期限り(4月いっぱいです)で
 引退されるそうなのです。

 政治業界の事情を全く知らないフジノは
 つい最近になって初めて定年による引退という話を知って、
 かなり驚いたのでした。

 だって、政治家に必要なのは『政策』と『結果』だけですよ!

 政治家に年齢なんて全くカンケーなくて
 若いヤツだってダメなのはたくさんいるし
 年齢が高くてもすごい人はたくさんいるのですから。

 ともかく、そんな訳で午後から市長に対して
 代表質問を行なう杉山議員は
 政治家として今回が最後の質問になるのです。
 率直に、とてもさみしいと思いました。

 杉山さんは、『福祉の公明党』のイメージ通りの方です。

 定年なんてカンケーないのに、とフジノは思って
 そのことをAさんに話したのでした。

 すると、先輩議員Aさんから返ってきた言葉は
 なんと...。

 「実は、私も今期限りで引退するんだ」

 「...え?」

 ショックで言葉がありませんでした。


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 いつもフジノは本会議場に早く行って(とても静かなのです)
 資料を読み込む時間にしているのですけれども
 この話を聞いた直後は
 ショックが大きくて
 資料を読む気になれませんでした。

 なんか、すごく、へこみました。

 世の中は、いつもイメージとか流行にながされていく。

 「政治家は若い方がいい」みたいな根拠も何も無い
 バカげた話は、僕は大嫌いです。

 中身を見やがれ!

 何故、尊敬できる先輩議員が辞めねばならないのか
 フジノは理由を尋ねる気持ちにはなれませんでした。

 たぶん、いろいろな事情があるのでしょう。
 政治の世界にはいつも
 いろいろな事情があるから。

 でも、もしも年齢とかそういうくだらないことが理由なら
 Aさんには辞めないで政治家を続けてほしいと僕は思いました。

 ●

 午後からの本会議は、杉山議員の代表質問で始まりました。

 質問を終えて壇上から降りる杉山議員に
 いつも以上にたくさんの拍手が送られました。 

 そして、蒲谷市長も答弁の最後に
 杉山議員へのねぎらいの言葉を語りました。

 今日の本会議はなんか少し
 さみしくなりました。



2007年3月1日(木)のフジノ
● 市長への代表質問スタート(第1日目)

 今日から、施政方針・来年度予算案・新世紀ビジョンについて
 市長への代表質問が始まりました。

 これから数日間、朝から晩まで
 ひたすら本会議が続きます。

 まずは、新政会と研政21が
 代表質問を行ないました。

 市議会のルールには
 根拠が良く分からないものがたくさんありますけれど、

 毎年最初に行なわれる予算議会(今がそうです)では
 大きな会派から順番に
 代表質問をしていくというルールがあります。

 また、大きな会派は『質問の持ち時間』が長い、
 というルールもあります。

 さらに、質疑応答は、

 (1)質問する議員がまず全ての質問をする(大会派だと1時間以上)

 (2)答弁する市長も全ての質問に答える(これまた1時間以上)

 という風に、すさまじく長ったらしいのです。

 つまり、対話形式(1問1答方式)ではないので、
 やたらめったら長い。

 政治家が本会議場で眠るのは
 絶対に許されないことですが、
 もう毎晩ひたすら徹夜で
 予算議案書の読み込みをやったり、質問原稿を書いている訳です。

 そうすると、どれほど関心がある質問であっても
 連日の寝不足の為に体力の限界なので
 どうしてもうつらうつらしてしまいます。

 だからフジノは、『眠眠打破』を何本も飲んでから
 いつも本会議場に座るようにしています。

 フジノの質問は3月5日と日程が後の方なので、
 先にやる質問者と重なる質問がいくつもあります。

 今日もいくつか重なる質問があったので
 メモをとりまくっていました。


● 今日の質疑でフジノの気になったこと

 本当はきちんと書きたいのですけれども
 今の時点ですでに夜中の2時40分。
 明日も朝からずっと本会議なので、少しだけ書きますね。

 今日の代表質問で、気になったことを箇条書きします。


 ・歳出をカットする為に、H19年度は市の全事業を総点検して
  見直しをかける


 →これは『見直しの基準』をしっかり決めていかないと
   実はとても危険な切り捨て(カットの為のカット)になりかねません。
   4月から新しく市議になる人、厳しいチェックをよろしく頼む。
                    

 ・市民病院の看護の体制は、患者7:看護師1をめざしていく。
  (いわゆる7:1です。ナイス!)


 →現在の体制は、
  看護師さんが1人あたり
  患者さん10人に対応している訳ですね。

  それを今後は看護師さん1人あたり
  患者さん7人を対応するという方向をめざすのですね。

  もちろん看護師さん1人で対応する患者さんの数が
  少なければ少ないほど手厚い看護ができますし

  10:1よりも7:1の病院の方が診療報酬を高くもらえるのです。
  (加算、というもので、経営にとってもプラスになるのです)

  ただし、方法としては『看護師の雇用を増やす』のではなく
  『病床数』を減らす(入院できるベットの数を増やす)ことで
  対応するそうです。フジノとしてはとてもガッカリ。

  今年、看護師さんを60人新たに雇用すれば7:1体制、やれたのに。


 ・人件費をカットして、借金を早く返す、という方策で
  H20年も17億円の歳出削減ができる見込みである


 →国家公務員の給与を100とした時にそれよりどれくらい上か下かを
   あらわしているラスパレイス指数が本市の給与は
   もともと102と高いのです。
   これは、県内でも上位3位。全国でも上位。

   もともと高い給料だから、カットしたら削減効果が高いのは
   なんだか当たり前な気がするんだけれども...。


 ・美術館へのアクセスを良くする為に、
  走水園地まで横須賀新港から船で行かれる航路を通せるように
  トライアングル(猿島航路を運営している会社)と交渉している。


 ・同じく、アクセスを良くする為に
  浦賀から美術館を通って汐入まで抜けるバスルートの実現を
  京急バスと交渉している。


 →実現したら、交通アクセスが改善されるだけでなく
   海からのアクセスは観光の1つになりそうです。

   美術館がオープンまぢかな今、フジノの最大の関心は
   少しでも運営費用の赤字を減らすことです。
   ただでさえ来年度の赤字は4億5000万円(予算)も出るのだから。


 ・大矢部にある自衛隊の弾薬庫の土地返還は、
  無料での横須賀市への返還は難しい状況になっている。


 →大矢部の住宅地のそばにある弾薬庫って
   テロとかも含めて安全性の為に
   横須賀市は『早期移転』をめざしてきました(長浦への移転です)。
   国から無料で横須賀に返してもらうこともめざしてきました。

   でも、政府は「(有償での売却を)絶対条件」とした上で
   H19年度予算で措置をしていく予定だそうです。

   政府のアホめ!原子力空母をおしつけた上に、
   軍転法の理念も踏みにじるのかよ!


 ・障害者自立支援法のうち、市が独自の裁量で行なっていく
  『地域生活支援事業』の負担軽減は、来年度も続けていく。


 →批判がすさまじく多い障害者自立支援法は
   必ず3年後に見直しされることになっています(法に明記されてます)。
  
   昨年のこのコーナーでも書きましたが、
   「とにかく3年後の見直しまでは市独自の負担軽減でのりきろう!」
   というのが、フジノたち全国の福祉系政治家の戦略です。

   もちろん全国の障がいのある方々や関係者のみなさんが
   本当に体をはって反対運動をしてくださったおかげで
   すでに去年12月に政府は(まだ1年しか経っていないのに)
   一部見直しをして、1200億円の補正予算を組みました。

   負けないぞ!


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 本当はもっとあるんですけれども
 まだ仕事がたくさんあるので、とりあえずHPはここまで。

 ああ、もう夜中の3時だよ(涙)。

 やらなければいけないことが多すぎるなあ。

 頂いている相談のメールも
 2週間分以上たまってしまっているなあ。ごめんなさい。


 そういえば今日、ある議員さんから

 「フジノくんは今どこで選挙活動やってるの?」

 と尋ねられました。

 「えっ!やってませんよ。
  っていうか、予算議会のことだけしかアタマにないですよ」

 と答えたら、

 「ええっ、何もやってないの!?」

 と、驚かれてしまいました...。
 うーむ。

 数日前にも書きましたけれども
 フジノは『現役の政治家』として
 任期が終わるまで
 目の前の仕事をやりつくすことに責任を感じています。

 3月26日の予算議会最終日まで、
 ただひたすら予算議会に全力を尽くします。

 その先のことは考えてません。

  (でも、もしも尊敬するアサノ知事が本当に立候補していたら
   予算議会が終わりしだい、都知事選挙の応援にソッコー行くかもなぁ...)


 今はとにかく目の前の来年度予算を
 何とかしてくつがえすこと!

 特に、国民健康保険会計の予算案は
 修正するか否決にする。これが予算議会のフジノの目標!

 100周年祝うことより
 もっとやるべきことがある!

 福祉を守ること。

 がんばらなければ。


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