まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2007年2月28日(水)のフジノ
● 政務調査費で「大相撲の観戦」、自民党市議団

 けさの毎日新聞朝刊に
 横須賀市議会の政務調査費の不明瞭な使途について
 大きな記事が載りました。

 政務調査費で大相撲を観ていたのです。

 本当に情けなく、恥ずかしいことです。
 言い訳の余地は無いと思います。

 当時の自民党市議団メンバーは
 この7万7000円は返却すべきではないでしょうか。


 (2007年2月28日・毎日新聞朝刊より)

 (画像は荒いので、毎日新聞HPで内容はご覧下さい)

 まずは、ここまでしっかりと調べ上げた
 毎日新聞の記者の方は素晴らしいと思います。

 また、政務調査費をはじめとする
 横須賀の市政の在り方をチェックしている
 市民オンブズマンの方の
 地道な活動に、こころから敬意を表します。

 もちろん、フジノたち政治家自身も
 改革を進めていきます。

 しかし、市議会が変わっていく為には
 内側からの自浄作用だけでは足りないと思います。

 マスコミ、市民オンブズマン、市民のみなさまの
 厳しいチェックの目が入ることで
 市議会は生まれ変わっていくと信じています。

 実は「まだ怪しい使いみちがある」
 という情報も頂いています。

 横須賀市議会はすでに政務調査費の改革を決定しており、
 新しく透明性の高い制度が来年度からスタートします。

 けれどもその前に、
 徹底的に古いウミは全て出し切ってしまう必要があります。

 ぜひこうした情報があれば、
 マスコミ宛でもフジノ宛でもご連絡ください。

 どうかよろしくお願いします。


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 ちなみに、新聞記事の中でインタビューを受けている
 岩崎絵美議員は、自らのHP上で
 政務調査費の使途を公開していらっしゃいます。

 同じく、フジノも昨年度分まではHPで公開しています。

 (今年度分はまだ整理しきれていないのです...)

 ぜひご覧になって下さいね。



2007年2月26日(月)のフジノ
● 予算議会での市長へのフジノの質問/発言通告書

 予算議会での市長への質問は
 政治家フジノの任期4年間の最後の質問となります。

 質問する内容(発言通告書)を
 あらかじめ議会事務局に提出するのですが
 今回の質問内容は、こんな感じです。


  <施政方針・新世紀ビジョン・平成19年度予算案について>


  1.「選択」と「集中」の、「負の側面」について


  2.自殺予防総合対策をさらにすすめるために

  (1)多重債務を抱える人々への総合的な支援の必要性について

  (2)自殺対策連絡協議会の今後の在り方について
 

  3.実効性ある「こころのバリアフリー」を進めるために

  (1)精神科通院医療費公費負担を継続する必要性について

  (2)こころのバリアフリーを実現する施策の必要性について

  (3)差別禁止条例の必要性について

  (4)社会的入院の状況になっている精神障がいのある方々の、
    退院促進と地域生活への移行をすすめていくために、
    さらに地域の受け皿を整備していく必要性について



 気合は入りまくっているのですが、
 ものすごくスケジュール的にムリがあって
 精神的にも肉体的にも
 かなりボロボロです。うーむ。

 それでも、もちろん『現役の政治家』ですから
 市民の方々からの相談を
 いつもどおり真夜中でも受けています。

 この『現役の政治家』である、ということに
 フジノはとても大きな責任と自覚を持って働いています。

 例えば、2年前の市長選挙の時、
 フジノは全力で木村正孝さん(市長候補)を応援しましたが
 同時に全力でふだんの仕事を続けました。

 現役である、ということは
 まず何よりも目の前のやるべき仕事をこなす責任がある。

 フジノの場合は、それがいつも2つあります。

 (1)市議会でしっかりと発言を毎回すること

 (2)市民の方々からの相談に耳を傾けること


 それ以外のことには、
 基本的に今は何も関わりたくありません。


 政治家の仕事を、最後の1日まで全うするのが
 フジノに与えられた大切な責任だからです。

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 4年前、まだ何も知らない新人候補者だったフジノは

 「古い政治家は今どこで何をしているんですか?
  まちに出て、市民の方々の声に耳を傾けていますか!」

 と、怒りまくっていました。

 4年後のフジノ(現在のフジノ)がもしも
 4年前のフジノ(ふつうの市民としてのフジノ)に
 今この瞬間に会えるとすれば、こう答えてあげたいです。

 「おれはここにいる。
  お前には見えないかもしれないけれど、ここにいる。

  市議会や事務所で必死に予算書を読みまくって
  市長へぶつける質問の原稿を何日も寝ないで書いている。

  死にものぐるいでこのまちの為に働いている。

  街頭演説もチラシ配りもやる時間の余裕なんて全く無いから
  何も知らない4年前のフジノからすれば
  今どこで何をしているのか見えなくて
  物足りなく見えるだろう。

  けれども、4年前のフジノが考えている以上に
  地道で目立たないけれども
  おれのこの仕事は
  本当に大切なことをたくさんやっているんだぜ」

 と。

 予算議会の質問原稿を書くために
 もう何日もほとんど寝ていない。

 明日は教育経済常任委員会で
 補正予算案を審議しなければならない。

 質問原稿は3時くらいでやめて
 残りの朝までは委員会資料を読み込んで質問を作らなければ。

 どうか今夜だけは、
 深夜の相談電話が鳴らないでほしいなあ...。
 (なんて訳にはいかないよなあ)

 予算議会が終わるまでは
 何とか倒れないで乗り切りたい。きついなあ。



2007年2月25日(日)のフジノ
● ウソをつく行政を許さない

 来年度予算案の中で、ものすごく大切な予算がカットされている。

 それは、正式名称は(長ったらしいのですが)
 結核精神医療給付金と言います。

 横須賀市の国民健康保険条例の第8条に基づいて
 この給付金が出されてきたのでした。

 フジノは全力でこの第8条に基づく
 結核精神医療給付金という制度を守ってきました。

 廃止の動きが出た時には
 必死に抵抗しました。
 (2005年12月議会では市長と激しくやりあいました)

 何故なら、このまちに暮らしている
 精神障がいのある方々の通院医療を守ってきたからです。

 こうした闘いの成果があって
 この給付金は去年は無事に継続されました。

 この継続を決めたのは全国でも数が少なくて
 横須賀市が全国的に誇れる素晴らしい制度だったのです。

 けれども、フジノは
 「市側はいつかカットをしかけてくる」と感じていました。

 行政側にヒアリングをするたびに
 何かがおかしい、といつも感じていたからです。

 そこで昨年の予算議会での委員会で
 あえて『しかけの質問』をやってみました。


 (2006年3月13日・民生常任委員会)




 良い施策を広報しない理由は、実は「すぐやめるから」ではないか?


 特別会計、国民健康保険費の
 結核精神医療給付金について質問します。

 精神障がいのある方の通称32条というのが
 障害者自立支援法によって、
 自立支援医療になってしまったのですけれども、

 本市は精神医療給付金の存在を守ったという形で
 非常に大きな意味があったと思います。

 この件は本当は広報課の所管だとは思うのですけれども、
 こういった負担軽減措置をとったということを
 積極的に広めていくべきだった、
 本市の価値を高めるためにはその必要があったと思 うのですが、

 大いに誇るべきこととして、
 これをプレスに流したりということは特にされなかった
 と思うのですけれども、これの広報はしていかないのでしょう か。








 

 あえてそこのところについては、
 広く広報するという考え方は持っておりません。







 うがった見方になってしまうのですけれども、

 「この給付金をあまり長く続ける思いは無いから」
 ということではないでしょうか。

 そういう意味ではなく、
 単純に広報はしないということでしょうか。








 
 これについては、
 特に広く広報するという考えは持っていないということです。





 他市が軒並み市単独の補助をカットしていく中で、
 本市がこれを行ったという意味については、
 積極的に広報してもよかったのか
 と思っております。



 ふつうは良い政策なら、宣伝するでしょう?

 でも、やっぱり広報・宣伝しなかったのは
 すぐにカットするためだったんだよ。

 行政ってこういう風に
 すぐウソをつく。本当にずるい。

 今、始まっている予算議会では、
 この「国民健康保険条例の第8条を無くす」という議案が出された。

 そして「この給付金を全額カットしてしまう」予算案なのだ。

 精神障がいのある人々は
 病院に通えなくなる人が出てくるだろう。

 どうしてこんな間違ったことをするんだ。

 それ以前に、何故、あえて去年はウソをついたんだ。

 フジノは行政のウソを許さない。
 もう去年からカットを決めていたくせに
 議会の場でウソをつくなんて。



2007年2月24日(土)のフジノ
● 第2回目の『自死遺族こころの相談』が行なわれます

 広報よこすかお知らせ版(2月25日号)に
 『自死遺族こころの相談』の開催が掲載されました。

 日時:3月19日(月)9〜16時
 場所:保健所3階
     (最寄り駅は、JR横須賀駅または京急逸見駅です)

 あらかじめ予約が必要ですので
 保健所健康づくり課の精神保健福祉班までお電話ください。
 046(822)4336。


 昨年9月10日(世界自殺予防デー)に開催された
 第1回目の『こころの相談』に続いて、第2回目となります。

 今回は平日の開催となりますが、
 どうか1人でも多くの方に
 ご利用していただけたらと思います。

 この国が自殺に対する激しい誤解と偏見が強いので
 とても苦しい想いをなさった方々が、
 さらにつらい想いをされていることを僕はよく知っています。

 10年以上も独りきりで苦しんでいる方がいらっしゃることも
 本当に多くあることなのを理解しています。

 それでもなおこのまちは、あなたの苦しみや痛みによりそって
 あなたが毎日の暮らしを再び歩みだせるようにと
 願っています。

 どうか、少しだけ、踏み出してみていただけませんか...。
 どうかご利用してみてください。お願いします。



2007年2月23日(金)のフジノ(その2)
● ついに「自殺予防対策」が市長の「施政方針演説」に!

 毎年、予算議会の第1日目には
 市長の『施政方針』演説が行なわれます。

 これは、市のトップである市長が
 このまちが目指すべきビジョンや来年度予算案の基本方針を語る
 ものすごく大切な演説です。

 自殺予防対策を必死にすすめてきた政治家フジノにとって
 今日、画期的な出来事がありました。

 なんと、この施政方針演説の中に
 自殺防止についての言及があった
のです。


 (以下、市長の施政方針演説より抜粋して引用)

 こころの健康づくりの面では、
 「こころの健康づくり教室」の開催や
 「ひきこもり支援」に引き続き努めるとともに、
 昨年12月に設置した横須賀市自殺対策連絡協議会を中心に
 関係各機関との連携を図り自殺防止に努めていきます。




 これは、フジノが政治家になった4年前から
 初めてのことです。

 すでに横須賀市の正式な計画である『新・健康よこすか21』に
 自殺を減らす数値目標が盛り込まれているとはいえ、
 施政方針演説に盛り込まれるということは
 さらに正式な『市の課題』として認識されたということです。

 「ついに、ここまでたどりついた!」

 という想いでいっぱいです。


● さらに「新世紀ビジョン」にも!

 さらに、同じく今日発表された『新世紀ビジョン』にも
 自殺対策連絡協議会についてが触れられていました。

 『新世紀ビジョン』とは、横須賀が市政100周年を機会に
 この先10年の横須賀の目指すべき姿を
 市民のみなさんと共有する為に
 蒲谷市長が新たに策定したものです。

 (『新世紀ビジョン』、17ページより抜粋)

 4つの『目指すべき将来像』が挙げられていますが、
 その3番目『長寿を楽しめる社会』の中です。

 『障がいを感じさせないまち横須賀』を実現するために
 『バリアフリーを進めます』と市民との約束がなされています。

 その約束を実現する為の
 『当面の事業』として上のようにとりあげられています。

 フジノの本音としては、
 もっと強い決意をこめて語ってほしかった、とは思います。

 しかし、やはり施政方針と同じく
 この『新世紀ビジョン』にあえて取りあげられたという事実は
 とても大きいことなのです。

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 フジノは、自殺予防対策を実現する為に
 大好きだった映画会社をあえて辞めてまで政治家に転職して
 必死に自殺予防対策の必要性を訴えてきたのです。

 やっとここまで来た。
 やっと公的な計画に載るまでになった。
 (行政は計画にそって動きますから、計画に載るのは重要なのです)

 たとえフジノが命を削って働いて
 自殺予防対策の政策が実現したとしても
 今さら亡くなった人たちが帰って来るわけではありません。

 同様に、ご遺族の方々の苦しみが
 あっという間に癒される訳でもありません。

 ましてや、自殺未遂を繰り返さざるをえない人々が
 急にハッピーな人生を送るようになる訳でもありません。

 だから、自殺予防対策の政策を実現しても
 フジノに喜びが訪れる瞬間は、ありません。

 亡くなった人が生き返ることは無い以上、
 苦しみは永遠に続いていく。

 でも、僕はそれでも自殺予防対策を必死に訴えて
 これ以上もう同じ苦しみを増やさないように駆けずり回るしかない。

 とにかく、1人の命も失わせない。
 僕の喜びなんか命を守るという大義の前には必要ない。

 自殺ゼロの社会に向かって
 ただひたすら走り続けるだけだ。

 がんばろう。



2007年2月23日(金)のフジノ
● ラウンドワンの進出は、「実質的」に無くなりました

 今日は、予算議会の第1日目。
 つい先ほど14時50分に終了しました。

 まず、昨年9月議会から継続審議となっていた

 湘南学院高校の隣の市有地を(株)ラウンドワンに売却するかどうか」

 の最終決着がつきました。

 (株)ラウンドワンは全国展開しているゲームセンターなどの
 複合レジャー施設を経営している企業です。

 それに対して湘南学院高校側から
 「売却しないでほしい」との請願が出されていたのです。

 今日の本会議で、市議会の多数派は
 高校側の主張に賛成しました。

 横須賀市は市議会の決定を受けて
 (株)ラウンドワンに対して「売却はできない」との
 意思を伝えることになります。

 つまり事実上、今日をもって
 ラウンドワンの進出は無くなってしまいました。

 フジノは、あえて反対しました。
 (反対したのはフジノ+研政21です)

 政治家としてフジノは

 「現時点」では、(株)ラウンドワンに市有地を売却する
 という選択肢を取るべきだ


 と判断しました。

 ●

 それは、何よりも第1に「財政的な理由」からです。

 (1)この市有地は3年以上売却先が見つからず
   監査委員からも「早急に売却すべき」と指摘を受けてきた

 (2)市議会も同じく「売却すべきだ」と指摘しつづけてきた

 (3)売却が決まれば17億4102万円の収入
   横須賀市に入るはずだった(募集時の参考価格)。

 (4)売却の予定で予算が組まれていたので、
   ラウンドワンへの売却を拒否すれば
   逆に借金を6億7000万円しなければならない。
   (この予算議会に補正予算が組まれることになります)

 (5)そもそも横須賀市が募集をして、
   それに応じてくれた複数の企業から選考した結果、
   ラウンドワンを横須賀市が選んだのだから
   あえて「売らない」という判断をすれば
   非は横須賀市にあり、
   損害賠償を求められてもしかたがない。

   (実際、求められるでしょう。
    仮に損害賠償にはならなくとも、市が売却を決定してから
    現在に至るまでの準備の為の企業活動に要した
    費用は補償せざるをえないでしょう)

 (6)これだけ財政赤字のひどい横須賀市で
   大半の市議会議員がこれまで売却を強く求めてきた土地で
   やっと財政的に安定している企業が見つかったのに
   (他の応募企業はどこも一括して17億円を払えなかった)
   それをあえて拒否した横須賀市の対応は、
   企業マインドの冷えを招くのではないか。
   つまり、あえてこの土地に進出しようと考える企業は
   これまで以上にさらに減少してしまうのではないか。  

 (7)何よりもこれだけ財政赤字のひどい横須賀で
   財源不足から現状では
   生活に必要な福祉までたくさん削られ
   教育に向ける予算もカットされている中で
   約17億4000万円の収入をあえて拒否することは
   まちがっている。財源が必要なのだ。

 他にも理由はいくつもありますが、
 本市全体に責任を持つ政治家として
 「今回は売却すべきだ」
 と判断しました。

 湘南学院高校側からすれば
 「フジノは教育に理解が無い」という批判も
 きっとあることでしょう。

 フジノが同校の校長であったならば
 当然、全く同じ行動を取るであろうとも思います。

 それでも政治家として
 フジノはあえて財政赤字を建て直して
 福祉を守るために(それは同時に教育を守ることでもあります)
 市有地を売却すべきだと判断しました。

 横須賀市は今日の市議会の結果を受けて
 (株)ラウンドワンに自主的に辞退していただけるように
 お願いすることになります。

 これで横須賀市はさらに借金を増やすことになり、
 一方で財源不足で福祉がカットされており、
 非常に残念な結果となりました。

 最後に、ラウンドワン側には
 何も問題は無かったとフジノは考えています。

 そもそもスタート時点から
 防音や照明などを設計自体を学校側に配慮していました。

 また、9月議会での請願を受けてから
 5つの譲歩案も出しており(学生は入場させない、など)
 誠実に話し合いの場に着き続けてくれた、と思います。

 これに対して学校側は「ゲーム機の全廃」を大前提に
 それ以外の条件は一切飲めないという方針だったことを
 残念に思います。

 非常に残念な結果です。


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 関連記事

 毎日新聞2月23日(朝刊)建設常任委員会の結果を受けて

 (神奈川新聞07年2月24日)


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