まちの政治家は、こんなことしてます


2009年6月3日(火)のフジノその2
● かながわ自殺予防情報センターを視察しました(その2)

 まず、精神保健福祉センターの桑原所長と
 自殺対策情報センター担当の責任者であるOさんから
 お話をうかがいました。

 たくさんの資料と共に
 自殺予防対策と精神保健福祉にかける
 桑原所長の熱い想いを聴かせていただいて感激でした。



 ところで、実は、以前に
 担当のOさんとフジノは厚生労働省が主催した研修の場で
 偶然に同じグループのメンバーになったことがあって

 市議会事務局を通じて
 視察の申し込みをした時に

 「あら、フジノさんなら知ってますよ」

 と、お返事があったそうなのです。

 あいかわらずフジノは初めて会う人と話すのが苦手なのですが
 Oさんのおかげでリラックスして視察に臨むことができました。


 さて、『かながわ自殺予防情報センター事業』のあらましを
 いただいたペーパーから引用してみます。

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 1.目的

 自殺の背景には様々な社会的な要因が複雑に関係しているが、
 まだまだ、悩んでいる県民や遺族に対する情報や支援が
 充分行き届いていない現状にある。

 特に、地域レベルで
 自殺未遂者の支援方法や遺族への対応等については
 不十分であり、必要な相談ヘアクセスできず、
 支援が受けられない状況もある。

 そのような状況に対し、
 地域における自殺の原因分析や情報の集約を行い、

 広く自殺対策情報を県民や関係者に提供するとともに、
 地域における関係機関との連携も強化し、
 自殺予防や遺族支援の充実を図る。

 2.予算額

 210万円

 3.事業内容

 課題の解決のため、精神保健福祉センターに
 「かながわ自殺予防情報センター」を設置し、次の事業を実施する。

 (1)地域自殺対策コーディネーターの配置

 地域における自殺の原因分析や情報収集及び
 自死遺族等県民への情報の提供を充実する。

 また、各医療機関や学校、行政など地域における関係機関の
 自殺対策ネットワーク体制の構築に向けた調整を行う。

 (2)地域自殺対策研修

 地域における自殺未遂者、遺族等に対する支援のための
 人材育成をねらいとした研修を実施する。

 (3)地域自殺対策連絡調整会議の設置

 地域において個別支援を実施する関係機関の連携や
 調整をおこなう会議を設置する


 (引用おわり)
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 目的、全くそのとおりですよね。

 『情報発信』には終わりがありませんよね。

 世の中にはすさまじい数のあらゆる分野の情報があふれている中で、
 特に、追い込まれた末に自殺をしてしまった方のご遺族に
 ピンポイントで必要な情報を届けるのは
 かなり困難です。

 でも、やらなければならないのです。
 それを実行し続けるのがこのセンターの仕事の1つです。

 また、追い込まれた末に自殺未遂をしてしまった方々に対して

 「自殺という手段では無くて、
  もっと別の問題解決方法があるんです。

  どんなに苦しい問題であっても
  あなたのいのちまで失う必要は絶対ありません。
  その問題の解決をどうか私たちと一緒にやっていきませんか」

 という情報を発信し続けます。

 こうした正確な情報を発信する為には
 現状の調査・分析も欠かすことができません。

 また、地域で自殺対策の為に活動している
 (例えば東尋坊の茂さんのような方など)様々な個人や団体を

 自殺を防ぐという1つの目的のもとに
 ネットワークをつくっていく、ということも活動の1つです。

 下の図がイメージ図ですね。


 予算はわずか210万円です。

 わずか210万円では、
 2人のコーディネーター(非常勤)の人件費と
 研修の印刷費などで消えてしまう金額ですよね...。

 この予算の少なさは県の責任ではなく
 国の責任です。

 国がしっかりと責任をもって
 予算を地方に渡すべきです。

 先日、補正予算が国会で成立しましたが
 3年間で100億円が自殺対策に充てられることになりました。

 横須賀市の美術館の建設費が50億円ですから
 いかに政府のやる気が無いかが分りますよね?

 この100億円を全ての都道府県で分けます。
 神奈川県がゲットしたのは「4億2000万円(3年分)」です。

 この4億2000万円を、県内の全ての市町村で分配すれば、
 1つのまちにいきわたるのはわずか数百万円です。

 政府は、いいかげんにしてほしい。

 117億円も税金を使って
 『アニメの殿堂』を作ってる場合じゃない。

 11年連続で自殺に追い込まれた方々が3万人を超えた
 わが国の深刻な危機的状況が何故わからないのか。

 本当に、政府は無能だ。


 ...ともかく、視察先に話を戻しますと、
 このわずかな予算で
 神奈川県は自殺対策に必要な調査・分析・情報発信を行ないます。

 また、県内の市町村のサポートを行ないます。

 さらに、自殺対策の推進に必要な人材を
 研修によって育成していきます。

 このセンターは、とても良い機能を持っていると感じました。


(つづく)


2009年6月3日(火)のフジノその1
● かながわ自殺予防情報センターを視察しました(その1)

 今日は、お昼から夕方まで、
 『かながわ自殺予防情報センター』を視察してきました。

 神奈川県による今年の新しい事業として
 今年4月からスタートしたのです。

 オープンから2ヶ月が経って、そろそろ準備期間もひと段落して
 本格的な活動に向けて軌道に乗り始めた頃かな?

 と考えたフジノは、
 このたび、センター事業を視察させてもらうことにしました。

 『かながわ自殺予防情報センター事業』というのは
 新たにハコモノでセンターを作るのではなくて

 ずうっと前から存在している『精神保健福祉センター』の中に

 新たに数名の人員配置と予算をつけて
 『自殺予防情報センター』の機能を持たせる、


 というものです。

 ですから、精神保健福祉業界の人間にはとてもなじみのある
 横浜・芹が谷にある
 あの『精神保健福祉センター』の中に設置されたのですね。

 JR東戸塚駅か京浜急行の弘明寺駅/上大岡駅から
 バスに乗って、芹が谷へと丘をどんどん登っていく、あの場所です。



 フジノにとって精神保健福祉センターは
 仕事では何度も来ているのかもしれないのですが

 1番印象に残っているのは、当時大学生だった16年くらい前のことです。

 たぶんまだ20才になる前です。
 地域で利用できる精神保健福祉のサービス(社会資源)を
 とにかく全て知ろうと考えて、あらゆるところに電話をかけてお願いをして、
 見学をさせてもらっていました。



 各都道府県に1つずつ設置される
 『精神保健福祉センター』という、ある意味の切り札を見学することに
 当時、喜びと緊張をフジノは感じていました。

 でも、バスはどんどん山の奥の方へ向かっていき、
 さらにバスを降りた後に長い坂道を登らなければならなくて、

 「ああ、精神障がいにカンケーする施設というのは
  こんな風に山奥にあるのか...まちのど真ん中には作れなのか」

 と、やや悲しく感じたのを強く憶えています。

 それはちょうど『ノルウェイの森』で直子が入所した施設が
 京都から何時間もバスに乗っていかないと会えない場所にあるように。

 何故、まちなかの駅のすぐそばに存在しないのか。
 まちのど真ん中にどうして存在してくれないのか。
 そんな風に考えたものでした。

 フジノは18〜20才くらいの頃が最も精神障がいと向き合っていて
 知識としてもリアルな意味での肉体的にも格闘していた日々だったのですね。

 だから、当時を思い出すと、なんだか悲壮感が蘇ってきます。
 そんなイメージが色濃くついてしまっているのですが

 現実の、実際の精神保健福祉センターは
 すごく開放的な建物で、当時としてはかなり洗練されていて、
 素敵な空間でした。

 門からの長い坂道をあがりきると、
 パーッと明るく視界が開けて最先端の建物がある、
 そのギャップにとても安心させられたのを憶えています。

 そんな当時の記憶を思い出しながら
 坂道をのぼりきると、
 視界がパーッと大きく開けて
 精神保健福祉センターの建物に到着しました。

 そして、ここが同時に今日の目的地である
 『かながわ自殺予防情報センター』なのでした。




(つづく)


2009年6月2日(月)のフジノその3
● 市議会だより編集委員会でした

 今日は午後1時から
 『市議会だより編集委員会(第4回)』でした。

 議員みんなの顔写真の撮影も終わって
 今回は全てのページのレイアウトも記事もほぼできあがりました。

 前回の会議で修正などの提案があった部分を確認して
 あとは文章の推敲作業でした。



 発行は、7月1日の予定です。


● 本会議に向けて質問づくり

 『市議会だより編集委員会』が終わると、
 今日はずっと市役所の関係各部署にヒアリングでした。

 また、市役所の担当部署以外にも
 他の自治体や、団体などにもお話をうかがいました。

 前回の臨時議会での質疑を作る時には
 衆議院の事務局にお世話になったり

 その前の議会での質疑を作る時には
 大阪の堺市や府警本部にもお世話になりました。

 横須賀というまちの為の質疑を作る為にも
 たくさんのまちにヒアリングをしたり資料をいただいたり
 多くの方々の協力があって、
 ようやく質問原稿が完成します。

 国会の事務局を筆頭に
 他の自治体や関係団体の方々が
 みなさん、とても親切なので本当にありがたいです。

 もちろん横須賀市も
 他のまちの政治家の方々から

 たくさんの視察を受けたり、資料を提供したり、
 ヒアリングに対応しているので、

 「お互いさま」の精神、ということなのですが

 やっぱり、他のまちの方々に
 とても親切にしていただくと感謝の気持ちでいっぱいです。

 ご協力いただいたみなさまの善意と好意に対して
 フジノがお礼をできるとしたら

 やっぱり質疑を全力で行なうことしかない

 と思います。

 いつも全力で取り組んできましたが
 感謝の気持ちを胸に、今回も全力を尽くして質疑を行ないます。



2009年6月2日(月)のフジノその2
● 市長選挙の事前説明会が昨日行われました

 選挙の前には必ず選挙管理委員会が
 『事前説明会』というのを開催します。

 立候補を予定している人々はここに出席して、
 いろいろな説明を聴かせてもらいます。

 フジノは勝手連ですから
 事務局とか選挙対策本部とかに入っている訳では無いので
 こういう説明会にも参加したりすることはありません。

 市民のみなさまと同じように
 新聞報道でしか、その様子は知ることができません。

 神奈川新聞が説明会の様子を
 報道してくれました。

 さすが地元紙、きめ細かい報道に感謝ですね。
 下に全文を引用します。

 (2009年6月2日・神奈川新聞より)

 立候補予定者事前説明会に4陣営/横須賀市長選

 28日投開票の横須賀市長選の
 立候補予定者に対する事前説明会(同市選挙管理委員会主催)が
 1日、同市日の出町のヴェルクよこすかで開かれた。

 既に立候補を表明している3氏の陣営に加え、
 1陣営が出席して熱心に説明を聞いた。

 出席したのは、出馬表明順に
 現職の蒲谷亮一市長(64)、いずれも新人の
 吉田雄人市議(33)
 呉東正彦弁護士(49)の3陣営に、
 市内の女性会社社長の陣営を加えた4陣営の計10人。

 会場では、同選管の職員が
 立候補届からポスターの掲示方法まで、
 資料に基づいて細かく注意点を説明した。

 後藤秀樹同選管委員長はあいさつで

 「市長選は身近な選挙で市民も注目している。
  明るくきれいな選挙になるよう良識ある運動をしてほしい」

 と呼び掛けた。

 (佐藤浩幸)

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 (引用おわり)

 3人の立候補予定者に加えて、
 もう1人の方が参加されたようですね。

 あと19日で告示がなされて、
 ついに市長選挙が始まりますね。

 新しい横須賀を決めるのは、市民のみなさま、
 つまり、これを読んでいるあなた自身です。

 6月28日の夜には、新しい市長が決まります。
 あなたが選ぶのです。

 ぜひ全ての候補者の政策を読んで、
 全てのしがらみから離れて、
 あなたの暮らしに本当に必要な政策を訴えている候補者を
 あなた自身が見つけて、そして選んで下さいね。



2009年6月2日(月)のフジノその1
● 6月議会がまもなくスタートします!

 今日は、議会運営委員会が開かれました。

 これは『事前議運(じぜんぎうん)』と呼ばれるもので
 議会がスタートする1週間前に開いて
 いろいろなことをあらかじめ決めておく場です。

 下の画像は、議会運営委員会の資料の1ページ目です。

 (議会運営委員会の資料1ページ目)

 6月議会では、市長から8つの議案が提案されます。
 (まだ追加される予定ですね)

 また、蒲谷市長に一般質問を行なう予定なのは
 資料のとおり、次の5名です。

 ・井坂新哉議員(共産党)

 ・一柳洋議員(ニューウイング横須賀)、

 ・大村洋子議員(共産党)

 ・瀧川君枝議員(ネットワーク運動よこすか)

 ・藤野英明(無所属)

 本来、他の議員の活動にとやかく言うべきでは無いことは
 十二分に承知しているのですが、あえて記します。

 個人としても政治家としてもフジノの本音は、

 雄人(吉田雄人議員)は辞職届を出すまでは
 現役の市議会議員なのですから

 (6月11日に辞職届を出す予定だと本人のブログにありました)

 6月議会で最後の一般質問を行なって
 蒲谷市長と激しい議論を繰り広げてほしかったです。

 もう18日にはJCの討論会があるし、
 すでに闘いの場は別のステージに移っている
 ということなのかもしれませんが...

 このことだけが本当に残念です。

 フジノはいつもどおり、せっかく年4回しかない本会議なので
 しっかりと市長の姿勢を質したいと思います。

 これは、誰が市長に当選しようとも
 フジノの基本姿勢は決して変わりません。

 たとえ誰が市長になろうとも、
 二元代表制の一翼である『市議会』のメンバーとして
 フジノは是々非々の姿勢で厳しく市政の在り方を追究し続けます。



2009年6月1日(月)のフジノ
● まもなく20万部を配り終えます/マニフェスト配布@横須賀中央

 けさは6時半から横須賀中央Yデッキにて
 マニフェスト配布を行ないました。

 すでに先週金曜日に発行された
 『タウンニュース』の記事を読んだ方はご存じかもしれませんが

 この青いマニフェスト、
 まもなく20万部を配り終えそうです!



 わずか1か月前の4月27日
 この横須賀中央Yデッキで
 フジノたった1人きりで配り始めたのですが

 今では多くの市民ボランティアのみなさまが協力して下さり
 勝手連の輪が大きく広がりつつあります。

 市内の全てのJR・京浜急行の駅を
 1つずつ1つずつボランティアのみなさんと一緒に
 こうしてお配りしてきました。

 その積み重ねが20万部の配布です。
 本当にすごいことだと思います。



 けれども、それでも横須賀市の人口は41万人もいます。

 仮に20万部を配り終えたとしても、
 まだ市民の2人に1人には届いていないのです。

 僕たちは、この吉田雄人のマニフェストを
 41万人の市民のみなさま全員に読んでいただきたいのです。



 これからも僕たちは市内のあらゆるところで
 マニフェストをお届けしつづけます。全ての方にお届けする為に。



 まだご覧になっていない方は
 ぜひお届けにあがりますので、ご連絡ください!

 また、これからも全ての駅をまわりますので
 ぜひお手にとっていただけたらと思います。
                                

● 人知れず、まちを掃除するボランティアさん

 けさ、とても感動したことがありました。

 フジノたちはいつも朝6時30分から
 マニフェスト配布を始めます。

 そこで、集合するのは6時20分くらいなのですが
 けさのフジノはいつもよりも10分くらい早くに
 Yデッキに到着しました。

 すると、市民ボランティアとして
 毎日のように一緒にマニフェスト配布をしてくれているNさんが
 ホウキとチリトリを持って、Yデッキを掃除していました。

 「Nさん、おはようございます。
  今日はどうしてわざわざお掃除してくれているんですか?

  っていうか、いつも朝、Nさんが大きな袋を持ってきているのは
  もしかしてホウキとチリトリを持ってきているんですか!?」

 「そうですよ」

 と軽く微笑んでから、掃除を続けるNさん。

 「もしかして、Nさん!
  毎朝集合する前に早く来て、掃除してくれてるんですか!」

 「ええ。やっぱりきれいな方がいいでしょう?」

 すごい!



 上の写真がNさんです。

 Nさんとは毎朝お会いしていながらフジノは、
 毎朝わざわざ早く来て下さって
 その駅その駅ごとに
 Nさんが掃除をしてくれていたことを知りませんでした。

 本当にすごい...。

 本当にすごいや。

 こうやって毎朝1時間半も
 マニフェスト配布をするだけでもクタクタになるのに

 Nさんはさらにみんなより早く来て、
 掃除をしてその場を清めてからマニフェスト配りをしていたなんて。

 僕は、なんかすごく感動しました。

 もちろん毎朝、気合いを入れていますが
 けさはさらに気合いが入りました。



 マニフェスト配布を終えたみんなで
 リポビタンDを飲みました。

 Nさんを囲んで記念撮影です。

 しばしば僕たちは、『若い世代』でまちを変えてくれ、と言われます。

 そのたびに、

 「僕たちにはまだ人生経験が短いので
  まだまだ足りない部分がたくさんあります。
  どうか人生の先輩がたには
  これからも僕たちにアドバイスをお願いします」

 とお返事してきました。

 政治家として未熟だとは全く考えていませんが、
 人生80年の時代において、
 30代の雄人もフジノもまだまだ『ひよっこ』です。

 人生の先輩がたに比べて経験が足りなかったり
 未熟な部分がたくさんありますので

 年上のみなさまには
 ぜひいろいろなことを教えてくださいとお願いしてきました。

 若い世代だけではダメですから。
 全ての世代が力を合わせなければいけないですから。

 そんな風にお願いしてきたのですが
 とても身近なNさんに、まさにその姿勢で教えていただきました。

 連日の活動で過労ぎみで
 毎朝の掃除はできないかもしれませんが
 ぜひ見習わせていただきたいと感じました。

 マニフェスト配布を通じて
 僕たちはたくさんのことを学んでいる気がします。


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