まちの政治家は、こんなことしてます


2010年6月9日(水)のフジノその1
● 自殺対策シンボルマークがピンバッジになりました

 横須賀市の『自殺対策シンボルマーク』である
 『カタバミ』がピンバッジになりました。

 (カタバミ)


 これまでにも帽子&Tシャツはありましたが
 あくまでも街頭キャンペーン用の特別のものでした。

 それに対して、ピンバッジは毎日付けることができますから
 想いをこころに抱いているということを
 ピンバッジに託していつも発信することができますね。



 こんな感じです。



 今回の作成にあたっての
 横須賀市からの説明は下のとおりです。

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 横須賀市自殺対策シンボルマークについて


 1.シンボルマーク制定の経緯

 自殺予防対策を実施するに当たり、
 横須賀市が自殺対策を推進しているということ、
 専門職や市民の意識啓発のため、
 シンボルマークを平成20年7月に
 横須賀市自殺対策連絡協議会の賛同を得て制定しました。


 2.シンボルマークを「カタバミ」にした根拠

 モチーフである「カタバミ」は、カタバミ科の植物で、
 多年草で、花言葉は「輝く心・心の輝き」です。

 「カタバミ」は雑草として、至るところに生えています。
 春から秋にかけ黄色の花を咲かせます。
 葉は、ハート型の3枚が尖った先端傭を寄せ合わせた形で、
 地下に球根を持ち、さらにその下に大根のような根を下ろします。

 葉は球根の先端から束に出て、地表に広がります。
 よくクローバーと間違われますが、
 クローバーは葉の形状が丸いところに違いがあり、まったく異なる植物です。

 この「かたぱみ」は、繁殖力が強く、
 一度根付くと絶やすことが困難であるともいいます。

 人もこのたくましさと、輝く心を持っていただきたいとの思いを込めて、
 この「カタバミ」を選択しました。


 3.シンボルマークのデザインについて

 デザインは、自殺対策のキーワードである
 「孤立させない」、「寄り添う」ということから、
 2枚の「カタバミ」を寄り添わせたデザインにしました。


 4.シンボルマークの色について

 色については、ピンク色に近い藤色としました。
 自殺対策ということから落ち着きのある色、
 また、自死遺族への配慮などから部内で決定し、
 自殺対策連絡協議会に図りました。藤色は心を癒す色とされております。


 5.ピンバッチの使用について

 ピンバッチを作成した理由は、
 自殺対策に理解を示していただいている方を対象に、
 配布していきたいと考えております。

 特に、22年度、23年度に
 相談機関、民生委員、消防、警察、介護支援事業者等の方を対象に
 積極的に自殺対策に係る研修を実施していく中で、

 研修をとおして自殺対策の必要性について理解し、
 今後の相談業務等をとおして、
 辛い悩み等を抱えている人に対し、
 話を聴いて必要な援助機関に繋げていくことの大事さや
 相談の裏には自殺の問題が内在していることを認識していただき、
 常にそのような視点の必要性に気付いていただくため、
 このピンバッチを配布していきたいと考えております。


 (引用おわり)
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 研修を受けてくれた方々を中心に
 このピンバッジをお配りするみたいですね。

 みなさまも、まちでこのピンバッジを付けている方を見かけたら

 「一緒にがんばっていきましょうね!」

 と声をかけてくださいね。

 自殺対策は、顔と顔が見える関係をどんどん増やしていって
 セーフティネットが細かく大きく広がっていくことが必要です。

 ピンバッジを付けている方々同士が顔の見える関係になっていって
 どんどんつながっていくことができたならば

 このまちの自殺対策はさらに進んでいくはずです。

 ぜひこのピンバッジを
 その為の『目印』にしてくださいね!




2010年6月4日(金)のフジノその1
● 谷内六郎作品の返却をめぐって吉田市長が谷内家を訪れました

 5月の全員協議会での市長の答弁どおり
 今日6月4日、吉田市長は谷内家のご遺族のもとを訪れて
 直接に対話を試みました。

 そして今日の15時から
 谷内家のご遺族2名と弁護士と共に面談をしてきました。

 その内容がどのようなものだったのかを報告する為のペーパーが、
 全市議会議員宛てに『全議員配布資料(緊急)』として
 メールにて送付されてきました。

 以下に全文を引用いたします。


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 平成22年(2010年)6月4日
 市議会議員 様

                        横須賀市長 吉田 雄人


  故谷内六郎氏ご遺族との面談について

 本日(6月4日)午後3時から、
 谷内達子様宅において、故谷内六郎氏のご遺族とお会いして、

 今後の谷内六郎館の運営について
 お話をさせていただきました のでご報告いたします。

 ご遺族の方は、
 故谷内六郎氏の奥様の谷内達子様、
 長女の森広美様と弁護士の中村幾一様です。

 こちらからは、私と美術館運営課長及び担当の主査が
 出席いたしました。

  私からは、

  ・お時間を取っていただいたことへのお礼。

  ・「売買対価」と言っていた認識を改めたこと。

  ・今までも谷内作品を貶めたことはなく、
   あくまでも市の姿勢を批判してきたということ。

  ・厳しい財政状況ではありますが、故谷内六郎氏の作品は、
   多くの方に親しまれ ており、今後も谷内六郎館で
   作品・業績を大切にしていきたいと考えていること 。

  ・今後も谷内六郎館運営へのご協力のお願い。

 などをお伝えしました。

 しかしながら、これまでの市側の対応についての
 ご遺族の不信感は払拭出来なか ったと感じておりますが、

 引き続き谷内六郎館運営へのご協力をいただけるよう 、
 話し合いを続けていく所存です。


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 (引用終わり)

 これが今日の面談の結果です。

 報告書に載っていない谷内家遺族側の反応は
 うかがいしることはできません。

 しかし、そもそも今回の騒動を起こすことを決意した時点で
 今日のような対面くらいではご遺族の気持ちが変わることはありえない
 とフジノは考えています。

 そんな中、とにかくまず1度は直接に相手を訪れて
 『人』として『礼儀』を尽くす、ということは当然にすべきですから

 吉田市長が谷内家ご遺族を訪れたことは
 全く正しい
ことでした。

 市長と谷内家ご遺族の主張はもともと相容れませんから
 これからは訴訟へとならざるをえないでしょう。

 フジノの考えは、こうです。

 (1)ご遺族へ谷内六郎作品を全てお返しする

 そのかわりに

 (2)市がご遺族に対してこれまで支払ってきた
   3000万円もの美術館アドバイザー料を返していただく

 (3)さらに、これまで谷内六郎館にかかった全てのコスト
  (建築費・運営コストなど)を全額返していただく


 遺族へこう主張すべきだと考えています。

 そうすれば、谷内家も横須賀美術館も
 ゼロからやりなおすことができます。

 もととはいえば、
 作品を寄贈するから専用の美術館をつくれと言いだした谷内家のせいで
 横須賀市の税金のムダ遣いの象徴=ハコモノとしての美術館が
 作られることになってしまったのです。

 谷内家の道義的な責任は大きいです。

 「作品を返せ」と主張するのであれば、
 こちらも建設費も返していただきたい。

 当然これまで支払ったアドバイザー料も
 全て返していただく。

 これこそが公平・公正な結末だとフジノは考えています。


 *後日談:神奈川新聞がこの件を報道してくれました。

 (2010年6月5日・神奈川新聞より引用)



2010年6月2日(水)のフジノ
● かながわ犯罪被害者サポートステーションが1周年を迎えました

 午後から横浜・西口の
 『かながわ県民センター』へ行きました。

 『かながわ犯罪被害者サポートステーション』
 今日でちょうどオープン1周年を迎えたのです。

 このサポートステーションは、神奈川県警と神奈川県と
 NPO法人神奈川被害者支援センターの連携によって運営されています。

 ステーションはオープンから1年間ではありますが
 母体となっているNPO法人神奈川被害者支援センターには
 長い活動の実績があります。

 犯罪被害に遭われた方々の支援は
 フジノにとって大切な政策ですので

 市議会での提案活動だけではなくて
 実際の被害に遭われたご本人やご家族に
 こちらのセンターを紹介させていただいたり
 裁判の立ち会いなどを行ってきました。

 臨床心理士の方によるカウンセリングが受けられたり
 弁護士の方のサポートが受けられたり
 本当に素晴らしい活動をしているNPOです。

 とてもこころづよい存在です。

 そして、この神奈川県のステーションの取り組みも
 全国的にも貴重で大切な取り組みで、高く評価されるべきものです。

 さて、1周年を記念して、5月31日から今日まで3日間、
 『あったかサポートキャラバンinかながわ』が開かれました。



 ステーションの活動紹介や講演会をはじめ、
 『生命のメッセージ展inかながわ』
 実在の方をモデルに製作された
 映画『0からの風』の上映会が行われました。

 『生命のメッセージ展』では、
 自殺や交通事故をはじめとする失われた尊い方々の
 等身大のパネルが展示されています。



 パネルの足元にはご本人が履いていた靴が置かれ、
 ご本人の写真とともに
 ご遺族によるメッセージが記されています。



 『生命のメッセージ展』は様々な場所で開催されてきましたので
 フジノが参加したのはこれで3〜4回目になりますが
 毎回、本当に圧倒される想いです。

 今日も140名の方々の生きてきた証を
 奪われるべきではなかったいのちの重みを
 強く感じさせられました。

 犯罪被害に遭われた方々の支援という政策は
 『すでに起こってしまった悲劇』の、後からのサポートに過ぎません。

 いくら支援が充実したとしても、自殺と同じく、
 失われたいのちが戻ることは決してないという事実が
 無念でしかたがありません。

 本来ならば、悲劇そのものを防ぐことができれば、と
 いつも、いつも僕は願っています。



 映画『ゼロからの風』は、ほぼ全て実話です。

 ご遺族の方々の全身全霊の活動によって
 刑法が改正されることになった、

 このことはみなさまもご存じだと思います。

 主人公のモデルとなった鈴木共子さんと同じで
 僕自身が

 「政治が動かないから犠牲が出た」

 「誰もやらないから自分が動くしかない」

 と思って、今まで活動をしてきました。

 ほとんどの人々が自らは何も動くことが無いままに

 「自分にとって政治なんて遠いもの」
 「個人には制度なんて変えられない」

 と、最初から諦めてばかりいるこの国で

 「そんなことは絶対に無い」
 「この悲しみや怒りは全ての人々に共通のもののはず」

 と、固く信じて、必死に闘い続けることで
 実際に法律の改正までたどりついたその活動は
 多くの人々にたくさんの勇気と希望をもたらしてくれました。

 僕も、決してあきらめないで
 活動を続けていきたいと改めて感じました。

 あなたもあきらめないで下さい。


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