まちの政治家は、こんなことしてます


2010年3月9日(火)のフジノその3
● 『核密約』の詳細説明、外務省から横須賀市へ明日訪問

 夕方6時10分過ぎ、全ての市議会議員宛てに
 緊急で資料が配られました。

 すでにあらゆるメディアで報じられているとおり、
 『核密約』問題について、政府が今までの見解を改めました。

 この問題について、明朝、外務省から
 日米地位協定室長が横須賀を訪れることになりました。

 目的は、この問題について詳しく説明する為とのことです。

 配られた資料はこちらをご覧下さい。

 7ページもあって、分かりづらい言い回しをしていますが
 あえてひと言で言うならば

 ・これまで50年間、政府は国民をだましてきた

 ・『非核3原則』は破られ、核兵器が日本に持ち込まれていた

 ということです。


● 吉田市長は激しく抗議すべき

 横須賀にも核兵器が持ち込まれていた可能性が極めて高いので
 フジノもこの問題を市議会でとりあげてきました。

 事態は動き出し、はからずもフジノの提案どおり
 政府から文書で回答をもらう形となりました。

 一方、吉田市長は「新政権の動向を見守る」との答弁を
 これまでくりかえし続けてきました。

 もはや政府の動向を見守るのではなくて、
 横須賀市長としてどのような行動を取るべきなのかが大切です。

 アメリカ政府と日本政府に対しての抗議は当然のこと、
 アメリカ軍に対しても、アメリカ大使に対しても、
 直接に吉田市長は強く抗議すべきです。

 この密約問題は、日米両政府が50年にわたって
 ウソをつき続けてきたという大問題であると同時に

 横須賀市民を大きな危険にさらしながらも
 その危険への対応を両政府に求めてこなかった歴代市長の
 重大な過失でもあります。

 だからこそ、吉田市長は歴代市長とは違う姿勢を
 はっきりと打ち出すべきです。

 言うべきことはハッキリと言うべき。
 それが『新しい横須賀』の姿です。



2010年3月9日(火)のフジノその2
● 『メンタルヘルス・リテラシー教育』プログラムの導入を目指して

 今日は午後から新宿へ。

 『メンタルヘルス・リテラシー教育』プログラム
 説明会に参加しました。



 『メンタルヘルス・リテラシー』という単語は
 まだあまりにも一般的では無くて
 インターネットで検索してもほとんど出てきません。

 でも、内容は特別なことではありません。

 生きている誰もが持てるようになってほしい、
 とても大切な力のことです。

 フジノなりに説明してみますね。

 第1に、こころの健康を『理解する力』です。

 自分のこころが元気である、ってどんな状態なのか、
 逆に、ストレスがかかっていてつらい時ってどんな具合なのか、
 さらには精神疾患ってどういうことなのか。

 そんな『こころの健康』について
 正しい知識や情報を理解することです。

 第2に、こころの健康を『生みだす力』です。

 実際に、ストレスがかかってこころが苦しくなってしまった時に
 自分の力でストレス解消をして元気を取り戻したり、

 自分だけでは苦しさから抜け出せない困った時に
 まわりの人たちにサポートを求めることができるようになることです。

 なかなか日本人は他人に助けを求めることができませんが
 助けを求めることは悪いことではなくて、大切な能力なのですよ。

 そして、第3に、お互いのこころの健康を『高めていく力』です。

 他人のこころの健康についても力になることができたり、
 地域全体でみんなの元気をサポートしていかれるように取り組んだり、
 こころの健康を高めていくこともメンタルヘルス・リテラシーです。

 この説明はフジノのオリジナル版なので、
 研究者の先生によって定義は異なるかもしれません。

 この3つの力が身についている状態のことを
 『メンタルヘルス・リテラシー』がある状態なのだとフジノは考えています。

 ぜひともみんなが身につけてほしいなあと願っています。

 さて、今日の説明会は、あらかじめ関東のあらゆる中学校に
 メンタルヘルスについてのアンケートを行なった上で

 (もちろん横須賀市内の中学校もアンケートに答えてくれました)

 このプログラムに対して「関心がある」と回答を寄せてくれた
 学校の関係者の方々を対象にして開催されました。

 今日のプログラムはこちら

 下の画像は、説明会の冒頭であいさつをする
 大島巌先生(日本社会事業大学大学院・教授)です。



 数年前から、大島先生や東京医療保健大学の篁(たかむら)先生らによる
 『学校メンタルヘルスリテラシー教育研究会』が立ち上げられて
 取り組みを広めていっています。

 現在すでに『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムは
 東京都清瀬市の市内全中学校に導入されています。

 他にも島根県などでスタートしていますが、
 これから少しずつ全国へと実績を増やしていく中で

 日本に合った、学校に合った、
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムが
 全国に導入できればと願っています。

 学校教育の中に『メンタルヘルス・リテラシー教育』を導入することを
 こころの底から強くフジノは望んでいます。


 その実現の為に政治家になった、とも言えます。

 そもそも『メンタルヘルス・リテラシー教育』というものが
 どうして必要なのかを簡単に説明をしますね。

 (思春期のメンタルヘルスリテラシー教育導入の必要性を訴える篁先生)


 精神疾患を発病してから
 初めて治療に至るまでの期間を『DUP』と呼んでいます。

 このDUPが短ければ短いほど、
 治療の経過が良い(=予後が良い)という研究結果があります。

 逆に、何らサポートが無いままにDUPを長く過ごしてしまうことによって、
 その後の治療効果が乏しくなってしまうのですね。

 そこでDUPを短かくする為の積極的な取り組みがあれば
 早期発見・早期治療へとつながって、予後が良くなっていく訳です。

 その1つの手段が、思春期をターゲットにした
 『メンタルヘルスリテラシー教育』なのです。

 中学校・高校の『思春期』には
 メンタルヘルスの様々な問題が誰にでも起こります。
 これを好発期と呼んでいます。

 しかし、わが国では好発期である中学校・高校において
 これまで適切な対応がなされてきませんでした。

 それをあらわしているデータもあって、

 思春期にメンタルヘルスの問題を抱えたものの
 日本では5〜8割が援助を求めていない

 という研究結果も出ています。

 みんなとても苦しいのに助けを求めることができていない訳ですね。

 当然にDUPも長くなってしまいます。
 そうすると、病気も重くなってしまったり、長期化してしまいます。

 また、こどもたち本人が苦しいのは当然のことですが
 まわりの家族や先生たちもどうしたら良いのか分からなくて
 とても困っていることが多いです。

 (篁先生のプレゼンテーション資料はこちら


 ところで、視点を広く世界に向けて見てみると
 いくつかの国々では早い時期に適切な介入をする取り組みが
 国を挙げてかなり熱心に行なわれています。

 例えば、イギリス・オーストラリア・カナダなどでは
 まさに国を挙げて学校と地域で取り組みを進めています。
 成果も上がっています。

 多くの人の苦しみを減らすことができるならば
 当然、わが国でもその為の取り組みを始めるべきです。

 日本では取り組みが遅れていますが
 今からでも取り組みを始めるべきなのです。

 病気になってしまっても予後を良くすることに加えて、
 差別・偏見・スティグマをも減らすことにつながることも分かっています。

 それが『メンタルヘルスリテラシー教育』なのです。

 (実際の授業風景の映像と、その説明をする篁先生)


 また、今日のプログラムでは関東圏内の中学校へ
 送付したアンケート結果の分析も報告されました。

 (日本社会事業大学大学院の李さんによるプレゼン資料はこちら



 フジノとしては、これから今年1年間、
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムをの実際の現場を
 じっくり見学させてもらおうと考えています。

 そして、ゆくゆくは横須賀市内の中学校・高校にも
 プログラムの導入を実現していきたいと考えています。

 実は、活動日記に書くチャンスを逃していたのですが

 このアンケートに対して、横須賀市内の複数の学校が
 「関心がある」「プログラムが必要だと考える」と答えて下さっています。

 そこで、学校メンタルヘルスリテラシー教育研究会から
 横須賀市に導入させてもらえないかと打診を頂きました。

 篁先生らが横須賀市教育委員会を訪れて
 学校教育課長に会って、お話をしてもらいました。

 現実問題としてすでに市内中学校のほとんどが
 新年度のカリキュラムを固めた後だったこともあり、

 4月からスタートする新学年での
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムの
 横須賀市への導入は実現できませんでした。

 でも、あせって始めてもうまくはいきません。

 だからこそ、フジノとしては、これから今年1年間、
 『メンタルヘルスリテラシー教育』プログラムをの実際の現場を
 じっくり見学させていただき

 改めて2011年度以降の導入を目指して提案できるように
 2010年はすでに導入している学校を1年間訪問して
 じっくり勉強させていただこうと考えています

 1人でも多くのこどもたちが元気で毎日を過ごせるように、
 仮に元気を失っても再び笑顔を取り戻せるように

 フジノなりにできることを全力で取り組んでいきます!



2010年3月9日(火)のフジノその1
● 『成人式の見直し』できず、吉田市長またも公約違反...

 今日は『こども育成部』の新年度予算案について
 民生常任委員会で質疑が行なわれました。

 この部の予算案でフジノが『市長の姿勢』として
 注目していたのが『成人式の見直し』についてでした。

 かねてからフジノは
 『税金で行政が開催する成人式の廃止』を訴えてきました。

 『今のままの成人式』を続ける必要は無い、と考えています。

 もしも続けるならば、開催方法を変えて
 民間企業の協賛を得るなど
 税金の投入をゼロにすべきだと考えています。

 つまり、ただの廃止ではなくて

 「行政が税金を使って行なう成人式はもはや廃止すべきだ」

 という提案です。

 しかも、『成人式の在り方の見直し』は吉田市長の持論でもあり、
 昨年9月議会では田辺議員の質問に対して
 はっきりと答弁もしています。

 吉田市長が就任して最初に開催された今年(2010年)1月の成人式は
 前市長からのスケジュールがすでにスタートしていた為に
 見直しはできなかったものの

 来年(2011年)1月の成人式については
 見直しをかけるはずでした。

 つまり、この予算議会で出される予算案には

 (1) 『廃止』決定、つまり予算そのものが計上されない

 (2) 『民間との協同開催』など在り方が変更されて計上される

 (3) 『見直し』に向けた検討委員会などの予算が計上される

 の3つの選択肢がありました。

 しかし、吉田市長はまたも公約を破りました。

 ありえないはずの4番目の選択肢、
 「今までどおりに計上」されていました...。

 下の画像の通り、成人式・予算額273万円(例年と同じ規模)、と
 今までどおりで何も変わらずに計上されていました。


 (こども育成部・新年度予算案の資料より)


 こども育成部長の答弁によると

 「美容院・着物の貸付業者などへの対応がまにあわなかった。
  すぐでは業者も困るだろうから、
  2011年度予算案を検討する時期(2010年秋か?)までには考えたい」

 とのことでした。

 また、公約違反。また、先送り。

 吉田市長の公約違反はどんどん出てくるので
 だんだんフジノも驚かなくなってきました。

 しかし、「時間が無かった」という言い訳は認めません。
 時間は十分ありました。

 吉田市長は市議会議員時代から提案してきたことは
 当選直後からすぐに指示を出して
 検討させることはできたはずです。

 一方で、ごみ処理施設の建設地の決定は
 市長の独断で市民の声も聴かずにすぐ決定した訳です。

 「時間が足りなかったから」というのは何の説明責任も果たしていません。
 吉田市長は公約を破ってばかりで、本当に情けなくなります。



2010年3月6日(土)のフジノ
● 神奈川新聞がフジノの質疑を報じてくれました/ごみ処理建設予定地

 けさの神奈川新聞が
 『一問一答』の見出しで『美術館』問題をとりあげてくれました。

 さらに『一問一答』では
 『ごみ処理建設予定地』の問題をとりあげてくれました。

 こうした問題を1人でも多くの市民のみなさまに知っていただきたいので
 神奈川新聞にとりあげていただいて、感謝しています。

 こちらが引用したものです。

 (2010年3月6日・神奈川新聞より)

 『指定管理者制度も視野/美術館運営で吉田市長』

 横須賀市議会第1回定例会は4日、本会議を開き、
 藤野英明、田辺昭人(以上無会派)の2氏が
 個人質問に立った。

 吉田雄人市長は美術館について、
 指定管理者制度も視野に入れて運営形態を見直し、
 施設の維持管理費や
 運営費の抑制を目指す考えを明らかにした。


 <藤野 英明氏>
 ごみ処理施設の建設候補地に長坂が選定されたが、
 発表が一方的で唐突すぎた。
 どこが市民主体なのか。

 <吉田 雄人市長>
 施設の性格上、市民参加は現実的でないと考えた。
 建設計画他の選定をしていることについては
 もっと広報すべきだったと思う

 (佐藤 浩幸)

 (引用おわり)
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 『新しい横須賀』を実現する為に
 吉田市長は『住民投票制度』の導入も視野に入れています。

 このまちのことは市民のみなさまが決める、という
 市民主体を実現する為です。

 それなのに今回のごみ処理施設建設予定地の決定
 完全に『市民不在』でした。

 あまりにも突然に決めて、そこに市民の議論は入る余地は無く、
 ただひたすらに決定だけを市長は押し付けたのです。

 つごうの良い時だけ「市民参加」を訴えて
 つごうの悪い時には「市民不在」ではニセモノの民主主義です。

 そんな身勝手な判断を、絶対にフジノは認めません。



2010年3月5日(金)のフジノ
● 何も謝ってなんかいない『謝罪文』/市民不在の建設地発表

 今日は、自分が担当している教育経済常任委員会の
 新年度予算案の資料を読み込みをしながら

 市議会インターネット生中継
 民生常任委員会での予算案審議を観ていました。

 やはり、あまりにも突然に吉田市長が決定・発表した
 ごみ処理施設の建設地問題が取り上げられていました。

 委員会審議の中で、ある議員が

 「本会議で複数の議員が指摘していた
  謝罪文というのは一体どういう文章なのか?」

 と指摘していました。

 その指摘は当然です。

 あれだけ『情報公開』の必要性を指摘されているのに
 吉田市長は謝罪文を出したことを
 発表さえしなかったのですから!

 実は、1月27日の突然の決定・発表の為に
 町内会長らを集めて行なった説明会の場で

 「あまりにも唐突な決定に対して謝罪文を出すべきだ」

 という町内会長らの求めがありました。

 (町内会長らの怒りは全くもっともなことで共感できますし、
  フジノは謝罪文だけでは納得できません)

 ただ、その謝罪文がいつ出されるのかは
 全く知りませんでした。

 フジノは今回、予算議会の本会議で
 吉田市長に対してこの問題で質疑を行なうことが決まっていたので

 ここしばらくの間、西地区の市民の方々に会っていただいたり
 電話をしたりして、たくさんのお話をうかがってきました。

 そのヒアリングの中で、たまたまある市民の方から
 『すでに謝罪文が出されていたこと』を知りました。

 そこで担当部に資料請求をして
 謝罪文のコピーを入手したのです。

 それがこれです。
 (謝罪文書をPDFファイルにしたものはこちら


 平成22年(2010年)2月11日

 武山連合町内会
 会長 加藤茂雄 様

 横須賀市長 吉田雄人


 新たなごみ処理施設の整備について(お詫び)


 日頃より、本市行政につきまして
 多大なるご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。

 また、過日は、ご多忙中にもかかわらず、
 新たなごみ処理施設の整備についての説明会にご出席くださいまして、
 誠にありがとうございました。

 当日は、西行政センター館長より電話にてご参集をお願いし、
 内容について事前のお知らせもしないまま、

 私のほか副市長や環境部の職員が出席し、
 突然の説明となったため、
 皆様におかれては大変に驚かれ、
 不愉快な思いをされたものと存じます。

 本当に申し訳ございませんでした。

 それらの点について、
 大変な驚きと戸惑い、ご心労、ご迷惑をお掛けしたものと
 深く反省しているところであり、心からお詫び申し上げます。

 このたびの案件につきましては、
 今後、誠心誠意、地域の皆様方にご説明申し上げ、
 ご理解とご協力をお願いしてまいりたいと考えておりますので、
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 (引用終わり)
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 それにしても全文を読んでみると
 あまりにもタイトルと中身がちぐはぐなことが分かるでしょう?

 謝罪になんかなっていません。

 吉田市長はフジノの本会議での質疑に対しても
 最後まで謝罪しませんでしたが

 この文章の中でも謝罪なんかしていません。

 自らの『密室政治』という過ちを認めることができないのですから
 当然、吉田市長は謝ることだってできないのでしょう...。

 市民をバカにするのもいいかげんにしてほしいし、
 政治不信をさらに強くするのも本当にうんざりです。

 何が『チェンジ!』だ...。

 単語だけをオバマ大統領からパクッただけで、
 そのキャッチフレーズに中身なんて無かったのだ。

 そんな人間を見抜けなかったなんて
 僕もそうとうに人を見る目が無かった。

 人を見る目が無かったせいで、
 本当に多くの市民の方々にご迷惑をおかけしてしまった。

 4年間、こんな市政が続くのかと思うと
 本当に希望が持てない。



2010年3月4日(木)のフジノその2
● 補正予算案の採決/フジノはこれに反対しました

 今日の本会議で、2月19日からスタートしている予算議会の
 前半部分が終わりました。

 これまで議論されてきた『補正予算案』に対する結論を決める為に
 『賛成』か『反対』かの採決が行なわれました。

 全会派・無所属議員が何に『賛成』して何に『反対』したかは
 下の表の通りです。



 フジノが反対したのは6つの議案に対してでした。

 (1)一般会計の補正予算案

 (2)市民病院の補正予算案

 (3)損害賠償の額の決定について

 (4)公有財産の売り払いと交換について

 (5)土地の確認について

 (6)町の区域の変更について

 具体的な反対の理由は、また後で説明しますね。


 結論からいうと、市長の提案どおりに
 市議会は全ての議案を可決しました。


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