まちの政治家は、こんなことしてます


2011年4月30日(土)のフジノその1
● 飯舘村を支援するために僕たちができることは何か?(その1)

 今日は、朝から平塚へ向かいました。

 NPO法人ひらつかエネルギーカフェの主催で
 ひらつか市民活動センターで開かれた

 ミニシンポジウム『飯館村支援の為に市民ができること』
 に参加しました。



 東日本大震災から学ばなければならないことはたくさんありますが
 『地震』『津波』『原子力』と大きく3つの対策に分けて
 フジノは捉えています。

 何十年にもわたって続いてきた
 『原子力空母の母港化問題』に深くコミットする中で

 横須賀市の原子力災害への対策
 他のまちよりもかなり取り組みが進んでいます。

 ただ、対策の多くが『政府の取り組み』を前提にしているのですね。

 横須賀市が取り組まなければならない防災についての業務は
 大きく分けて14あるのですが、

 14の業務のどの1つをとっても、
 『横須賀市単独』で行なえる訳ではありません。

 大前提として、政府がきちんと対応していなければ
 横須賀市だけでは、できることが限られます。

 それなのに今、福島県への『政府の取り組み』を見ると
 対応の悪さによって、不要な被ばくまでさせられていると感じます。

 例えば、本来であれば、正確なデータを出して
 屋内退避を求めるべき地域なのに

 十分なデータの開示もなされているとは言えないし、
 決して安全とは言えない状況の地域にあたるのに
 今も避難していない人々(特にこどもたち)が多くおられることは
 本当にショックですし
 政府の取り組みのまずさを感じます。

 こうした現状を見つめて、
 今、政府により良い対応を求めていかねば

 今この瞬間に苦しんでいる
 東日本大震災で被災した方々だけでなく

 近い将来に確実に起こるであろう
 首都圏直下型地震、東海地震、東南海・南海地震によって
 もっと多くの方々が苦しむことになります。

 だから、今とにかく可能な限り多くの情報と経験を吸収して
 それを必死に咀嚼して、自分の血と肉にして、
 これからどんなことが起こっても
 しっかりと対応できるようにしたいのです。

 つまり、被災地を支援することは、
 僕たち自身を守ることなのです。

 そして、原子力災害について
 今、現在進行形で苦しんでいる多くの方々の支援に取り組むことは
 僕たち自身を支援していることと全く同じことなのです。

 (その2へつづく)

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 ジャーナリストの岩上安身さんが
 4月26日の『愛する飯舘村を還せ!!村民決起集会』の様子を
 Ustreamでライブ中継してくれたものが
 録画でも配信されました。

 ぜひご覧ください。




2011年4月29日(金)のフジノ
● 6月議会を待たずに、前倒ししてすぐに議会を開くべき!

 今回の市議会議員選挙後の
 初めて『議員総会』が来週5月2日に開かれます。

 当選証書授与式(25日)に配布された資料によると
 テーマは次の6つについてです。

   1.議員の所属会派について
   2.会派の順序について
   3.市議会臨時会の招集請求について
   4.議員控室について
   5.議席の配置について
   6.今後の議会日程について 

 うーん。

 6以外の5つのテーマには
 フジノはどうしても関心がわきません。

 誰がどこの会派(=派閥)に入るとか入らないとか、
 新しくできた会派の順番はどこが先でどこが後だとか、

 ずっと無所属のフジノには
 この先もずっとカンケーありません。

 控え室も、海側でも山側でもどこでもかまいません。

 そもそも17時には帰らねばならない控え室では
 仕事にならないからとても使いづらいし、

 市議会には応接室がいくつもあるので
 ささいなうちあわせは十分に対応できますし

 政務調査費で事務所をお借りしている以上、
 そもそも控え室は存在しなくても全く差し支えません。

 本会議でどこに座るか、これだけはちょっと関心あるかな(笑)
 どこよりも気合が入る4番の席が良いなあ(冗談です)。

 フジノは『6.今後の議会日程』にしか関心がありません。
 かねてから訴えてきたとおりで、早く市議会を開くべきです。

 今までのように6月議会ではなくて、
 前倒ししてすぐに開会すべきだとフジノは提案します。

 議論すべきことが目の前には山積みです。

 選挙はとっくに終わりました。

 もう準備はできてます。
 早く本格的な議論をスタートさせましょう!
                 

● ずっとフジノは『無所属』です

 今回の選挙で初めて投票に行きましたという
 20歳を超えたばかりの若い方々をはじめ、

 政治家生活9年目にして初めてフジノを知った、という方々が
 たくさんおられます。

 そこで、改めて政治家フジノの信念を記します。

 2003年に初めて立候補した時から
 フジノはみなさまに対してこのようにハッキリと宣言しています。

  > (1)立候補した時に『無所属』と名乗った以上、
  > 最期まで『無所属』を貫きます
  >
  > 当選してから突然に会派に入ったりするのは、
  > 数合わせに過ぎないし、立候補した時点ではっきりするべきことです。
  >
  > 当選した後から会派に入るのは『公約違反』だ
  > とフジノは考えています。

 また、2年前の市長選挙の時にも
 改めて『フジノは誰とも会派を組みません!』と宣言しています。

 この先も、ずっと変わりません。

 地方議会は『1つの合議体』であるべきですから
 いくつもの会派・派閥に分かれてはいけないと考えています。

 『横須賀市議会』という1つの存在だけが
 『横須賀市長』という大きな権力を持つ存在に対抗しうるのです。

 だから、市議会は
 バラバラに分かれていてはいけないのです。

 ましてや、市長に対して『与党』『野党』なんて発想は
 絶対にあってはならないことです。

 フジノは、最期まで『無所属』を貫きます。

 だから、選挙直後から活発化していたという
 水面下での『会派』構成の駆け引きというのは、
 とても残念です。

 政治家にはもっとやるべきことがあるし、
 震災対策をはじめ、目の前の課題に早く取り組みたい。

 市民のみなさまは強くそう望んでいることを
 ひしひしと感じさせられる毎日です。


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 会派がらみのおはなしが神奈川新聞で報じられました。
 まず、2日前の記事です。


 (2011年4月27日・神奈川新聞より)

 会派構成、駆け引き/10新人当選の横須賀市議会
 『親市長派』誕生の可能性も


 新人10人が当選した横須賀市議選(定数41)を受け、
 市議会の新たな会派構成が注目されている。

 吉田雄人市長と距離を置く会派が多い中、
 初めて“親市長派”の会派が誕生する可能性も。

 会派構成は議会の人事や運営を左右するだけに、
 会派結成届締め切りの28日午後まで
 水面下の駆け引きが繰り広げられそうだ。

 改選前の会派別にみると、
 新政会は現職8人と引退者後継の西郷宗範氏が入る見込み。
 改選前と同じ9人を擁し、最大会派を守りそうだ。

 研政よこすか市民連合は現職6人に加え、
 連合系新人の長谷川昇氏のメンバー入りが有力。

 公明党も現職5人に後継の関沢敏行、石山満両氏が加わり、
 現有と同じ7人となる。

 4人が引退した自民党は現職3人と、
 党公認の渡辺光一、大野忠之氏の新人2人が入るとみられる。

 共産党は現職の3人。
 ニューウィング横須賀は2人が落選し、2人に減った。

 初当選組のうち、市長選で現在の吉田市長を支援していた
 永井真人、嘉山淳平両氏の動向もポイント。

 市長に近い現職は新会派の結成を目指しており、
 全員が合流すれば交渉会派の要件である4人を確保できる。

 連合系の小林伸行氏は検討中で、
 革新系の山城保男氏は会派に属さない意向を示している。

 現職の中でも新たな動きを模索する兆しがみられ、
 会派の再編が起きる可能性も否定できない。

 (引用終わり)
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 さらに、けさの神奈川新聞には
 こちらの記事が報じられました。

 (2011年4月29日・神奈川新聞より)

 初の親市長系も
 横須賀市議会、会派構成決まる

 改選を受けた横須賀市議会の
 新しい会派構成が28日、固まった。

 新政会が引き続き最大会派となる一方、
 第2会派だった研政よこすか市民連合が分裂し、
 同会派の4人と初当選組1人の計5人で新会派を結成。

 親市長系の会派も初めて誕生したが、交渉会派にはなれなかった。

 市議会事務局に提出された会派結成届によると、

 新政会は現職の8人に引退後継の西郷宗範さんが加わり
 改選前と同じ9人を維持した。

 次いで7人で並んでいた3会派のうち、
 公明党は
 現職5人と後継2人の7人を確保。

 4人が引退した自民党は現職3人に
 党公認で無会派だった田辺昭人さん、
 新人の渡辺光一さんと大野忠之さんの計3人が入り、6人となった。

 研政よこすか市民連合は
 角井基さん、山本文夫さん、芳賀親男さん、伊関功滋さんの
 現職4人が新会派「研政」を結成し、連合系新人の長谷川昇さんが合流した。

 改選前のメンバーだった
 矢島真知子さんと岩崎絵美さんの2人は無会派となった。

 共産党は現職3人のまま。

 2人が落選したニューウィング横須賀は2人で再スタートする。

 吉田雄人市長に近い無会派の神保浩さんと浜野雅浩さん、
 初当選組の嘉山淳平さんは
 新会派「無所属クラブ」を結成した。

 しかし、親市長系とされる永井真人さんは合流しなかった。

 小林伸行さんと山城保男さんも会派に属さず、

 無会派議員は現職の藤野英明さんを含めて
 改選前の5人から6人に増えた。

 (引用終わり)
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 なんか、「このまちって平和なんだな...」と感じました。

 1週間もの選挙の日々から解放されてフジノは
 毎日のように災害対策の資料を読み込んだり、

 被災地を支援しているNPO・民間団体を
 後方支援するネットワークの集まりに参加して
 これからずっと長期的な支援体制をつくることを話しあったり

 一時避難所を県内で運営されている方々のお話をうかがって

 阪神大震災での避難所運営の体験を蓄積してる方々でも
 今回の震災での避難所の運営は全く別のものとして

 避難しておられる方々の
 本当のニーズを見つけ出すことは至難のことだと改めて感じたり

 神奈川県のボランティアセンターがスタートさせる
 被災地へのボランティアバスの取り組みのお話をうかがって

 自分はパニック発作が出ると分かっているのに
 それでも現地に行かねばという
 葛藤や焦りの気持ちと毎日向き合ってきました。

 明日はさらに原子力災害で苦しむ福島県に
 どんな支援ができるのかという集まりに行ってきます。

 そうした場に積極的に参加し続けているボランティアやNPOの方々が
 どんなに想いを馳せても

 本当に今、被災した方々の苦しみや悲しみとの間には
 大きな心理的な距離があって、

 ましてや後方支援をするいち政治家に過ぎないフジノは
 すごく悩みながら日々を過ごしています。

 それなのに、会派構成で水面下がどうとかいう話題は
 あまりにも別世界のことにしかフジノには感じられなくて
 ついていけません。興味もわきません。

 なんだか、激しい温度差についていけない。
 このまちって、平和なんだなあ...。



2011年4月27日(水)のフジノ
● 一時避難所の運営の在り方について/ニーズを深く把握すること

 今日は、横浜のかながわ県民センターへ。

 『神奈川県内 一時避難所 運営体験 交流会』

 に参加しました。

 東日本大震災が起こった後、
 神奈川県内にも50か所の一時避難所が設置されました。

 (横須賀市では『鴨居老人福祉センター』と
  『旧・上の台中学校』が一時避難所として指定されました)

 これらの一時避難所の内、3か所
 (県立武道館、たきがしら会館、とどろきアリーナ)にて

 被災した方々の支援を行なったボランティアのみなさんが参加して
 それぞれの体験を語りあう交流会が開かれました。



 被災地から『県外』へと避難をした方々は3万5000人を超えていて
 その避難先は、全国ほぼ全ての都道府県にわたっています。

 けれども、県や市町村が設置した
 一時避難所に避難した方々は決して多くはなく

 親戚や知人を頼って
 個人宅に避難しておられる方々がたくさんいます。

 これをどう受け止めるか。

 助けあいを3つに分類して
 『自助(=自分で何とかする)』
 『共助(=お互いに何とか助けあう)』
 『公助(=行政などのサポートを受ける)』と呼んでいますが

 日本ではこの3つの中では
 『公助』よりも『共助』が根付いている、
 という分析もあります。

 けれどもフジノは、それだけでは無いと考えています。
 つまり、公が運営する避難所と個人宅を比べると

 「避難所には『何か』が足りていないのではないか」

 「個人宅と比べて足りない『何か』が決定的な要因なのではないか」

 と、考えているのです。

 被災地から避難して個人宅へ身を寄せている方々は
 横須賀市内にもたくさんいらっしゃいます。

 でも、もともとの世帯にとっても手狭な住居であることも多く、
 避難してこられた方々との同居が何カ月も続くことは
 やはり難しいのが現実です。

 これからは仮設住宅への転居など
 どうしても『公助』が必要になるとフジノは考えています。

 だからこそ、

 「被災された方々の本当のニーズは何か?」

 を丁寧に分析することが重要だと
 フジノは考えています。

 (この重要さは自殺対策も全く同じです)



 神奈川県内では一時避難所が50か所も設置されましたが
 実際に避難していただいた場所はとても少ないです。

 横須賀の設置した鴨居老人福祉センターにも
 今日現在、避難している方はゼロです。

 この原因も、しっかりと分析していかなければなりません。



 また、今後の首都圏での直下型地震や
 東海地震、東南海・南海地震などが起こった時の為にも

 一時避難所の運営を
 実際に体験した方々のお話をうかがうことは
 本当に重要だと改めて痛感しました。

 政治家ですから、何に対してもいつも最悪のパターンを想定して
 実際に対応できる体制を準備していかなければなりません。

 もっともっといろいろな事柄に広く接して
 同時に、1つずつの事柄を深く掘り下げていかねば。

 どんな事態にも、可能な限り対策を取る。
 それが政治家の仕事ですから、しっかりと取り組んでいきます。




2011年4月24日(日)のフジノその3
● 開票速報
 さて、20時をもって投票がしめきられました。

 テレビで流れている政治家たちは
 後援会の人々とみんなで巨大な選挙事務所に集まって

 じりじりと緊張した雰囲気の中で
 開票速報を観ていますけれど

 フジノの場合は、いつも全然違います...。

 そもそも選挙事務所というものが
 実質的にありません(自宅です)。

 過去2回の選挙もそうでしたが、
 今回もこんな感じで、のんびりと過ごしています。
   ↓


 「選挙管理委員会から送られてくる
  開票速報のFAXが割と早く結果が分かるから
  来れる人はうちにおいでよ」

 と、ポスターを貼ってくれた友達・後輩に声をかけたのですが
 今夜は6人の方々がフジノ宅に来てくれました。



 ポテトチップスやポップコーンやジュースを買って
 21〜22時頃にのんびりと集合します。

 忙しくてふだんなかなか会えない友達と
 こたつに入りながらいろんなことを話せるこの機会が
 フジノは大好きです。

 みんなと会えるのは、年末とお盆と選挙くらいだから。
 こんな機会でも無ければ友達に会えないから、ありがたいです。

 緊張感ゼロ。

 みんなそれぞれに猫をなでたり、近況報告しあったり、
 ポップコーンを買うか迷ったけど食べ始めたら止まらないねとか言ったり
 すごくまったりとした空気で、平和な感じ。



 フジノはと言えば、

 公職選挙法的にホームページの更新が可能になる夜中0時に
 すぐに更新をおこなえるようにと思って
 ノートパソコンで
 ひたすらぱたぱたと作業をしていました。

 そしたら、先輩から電話がかかってきて

 「おめでとう、当確でたね」

 と言われました。

 「へえ?選挙管理委員会の開票速報のFAX、まだ届いてませんよ」

 と答えると

 「ジェイコムのデジタル画面ではもう当確でたよ」

 と先輩が教えてくれました。

 さっそくその画面に切り替えてみると
 確かに当確が出ていました。

 まだ開票率はゼロ%でした。うーん。



 あっけない幕切れに、集まった6人は思わず苦笑い。

 明日もみんな仕事ですし
 (群馬へ出張しなくちゃいけない友達もいます)
 早々に流れ解散となりました。

 もちろん、いつもどおりチームフジノは
 バンザイなんて絶対にしません。

 友達からは

 「これで仕事に専念できるな」

 「しっかり働けよ」

 「こきつかわれろよ」

 などなどの言葉をかけられて、

 「うん、いつもどおりに働いていくよ」

 と答えて、開票速報を観る集まりは
 すぐに終わってしまいました。

 フジノは最終的な結果が出るまで待ったのですが
 24時18分に『確定』の数が出ました。

 6457票、61名中2位

 となりました。

 政治家は、公職選挙法のきまりで
 当選しても落選しても
 お礼もお詫びも述べることはできません。

 もともと市民のみなさまがフジノに求めていることは
 そんな『言葉』を述べることでは無くて
 仕事で『結果』を出すことですよね?

 だから、これから4年間も全力で仕事をしつづけて
 しっかりと『結果』を出すことで、
 お礼の気持ちにかえさせていただきます。

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 さて。

 今回の選挙はずうっと穏やかな気持ちで過ごしてきて
 市内を歩き回っているどの写真を見てもフジノは笑顔だし、フシギ。

 開票結果を見ても、フジノの平常心は
 最後まで変わらない穏やかな気持ちでした。

 当選をしたことを友達が喜んでくれる姿を見れたのが
 僕はうれしかったです。

 当選した順位に落胆した市民の方からのメールを読んで
 僕は悲しかったです。

 どうかそんなことを気になさらないで...。

 どんな結果もそれは市民のみなさまが判断したことですから
 「正しいこと」なのだとフジノは全てを受け容れていますよ〜。

 むしろ、徹底したフジノ流を貫きとおした政治家フジノを
 僕は誇りに感じています。

 さて、明日は
 お昼15時から当選証書の授与式があります。

 すでに今日もいつもどおり全力で仕事していますし、
 もちろん明日いつもどおりに全力で仕事していきますからね。

 ではでは。


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