まちの政治家は、こんなことしてます


2011年2月19日(土)のフジノ
● 子どものメンタルヘルスを考える会・分科会

 今日は、追浜にある湘南病院へ。
 『神奈川県南部・子どものメンタルヘルスを考える会』に参加しました

 こども家庭福祉に関わるあらゆる分野の人々が
 顔と顔の見える関係の機能するネットワークを創っていこう

 という趣旨で、昨年7月にスタートしました。

 こどもたちを守る為に
 全身全霊を賭けて取り組んでいる現場の方々が
 メンバーとしてずらりと勢ぞろいした中で

 『政治家』という立場で参加しているのはフジノしかおらず
 『場違いオーラ』を発しているのではないかと
 いつもドキドキしながら参加しています。

 けれども、この最前線のメンバーがそろっている場に
 政治家が参加しなければならないことの重要性をいつも感じています。



 前回(分科会発足の準備会)で決定したように
 今回は「小規模での事例検討」を行ないました。

 対応がとても困難だった、医療につなげることができなかった、
 つながったけれども連携が困難だった、

 そんな実際の事例を2つとりあげました。

 「こんなふうに関わることができたのではないか」

 「こういう連携もできるのではないか」

 2時間半かけて
 それぞれの立場から意見を出しあい、
 議論がなされました。



 フジノは予算議会の忙しさもあって
 途中参加・途中退出せざるをえなかったのですが
 本当に勉強になりました。

 いつも参加するたびに、自分の役割を強く自覚します。

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 こうしたあらゆる立場の人々が参加しての
 『事例検討』はものすごく重要
です。

 こども家庭福祉だけでなく、高齢の方々についても
 自殺対策についても、本当に重要です。

 現在では、何か1つの問題しか抱えていないという方は
 ほとんど存在しません。

 こどもが何か問題に直面している場合、
 両親もそれぞれに苦しみや困難を持っていることが大半です。

 例えば、こどもが学校に行くことができなくて
 とても苦しんでいる。

 その家庭を訪問すると、母親はうつ病で入退院を繰り返している。
 父親(夫)とは離婚をしていて、月2〜3回しか会っていない。

 離婚の原因は、パチンコなどのギャンブル依存症と
 アルコールを飲んだ後のDV。

 でも、その夫の母親(義理の母親)の介護をしなければならず
 精神的な不調を抱えながらも母親は毎日、介護に通っている。

 義理の父親は、認知症で特別養護老人ホームに入所している。

 こういう多重困難を抱えているこどもが
 本当に多いことをフジノは毎日のように痛感しています。

 そんな時、1つの職種だけでやれることは限られています。

 児童福祉の専門家だけでなく、
 学校現場や教育関係者、
 DV・婦人相談、障がい福祉、精神保健医療福祉、
 介護・高齢者福祉などの

 あらゆる立場の人々がフルに関わらなければ
 複雑にからんだ問題を解きほぐすことはできないのです。

 分野を超えた専門家が集まって
 定期的に顔と顔をあわせて知恵を絞って意見を出し合うことが
 ものすごく大切なのです。


 本来ならば、政府が法律や制度を作ることで
 こうした場をきちんと保障しなければいけない。

 そうしなければ、
 守られるべきいのちが損なわれてしまいかねないからです。

 けれども、法律や制度などによって仕組みとして
 ネットワーク化や事例検討の場が義務づけられているのは
 まだいくつかの分野だけしか存在していないのですね。

 だからこそ、この『子どものメンタルヘルスを考える会』のように
 有志があくまでも私的に、
 業務時間外に、
 自発的に、集まらざるをえないのですね。

 でも、これは本来在るべき姿ではありません。

 いつものことですが、国がダメなら
 地方政府が動けばいいとフジノは考えています。

 そこで、今回の予算議会での市長への質疑でも
 フジノはこうした取り組みの重要性について提案します。

 ちょうど昨日の活動日記
 発言通告書を載せたばかりですね。
 こんな提案です。
     ↓

 質問2(1)B
 多重困難事例への対応を定期的に検討する場の必要性について

 多重に困難を抱える方々の増加によって、
 行政の縦割を超えた取り組みが求められているが
 本市では来年度から健康福祉部が2つに分割されるなど不安要素がある。

 また、わずか年2回開催の自殺対策連絡協議会は
 「情報の共有」に留まっている。

 官民を超えた「多重困難事例への対応策」を
 定期的に検討する場
が必要ではないか。



 法律や制度が足りないところは
 想いがある人たちがどんどん動いていく。

 政治家の役目はそうやって有志が切り拓いてくれた道を
 しっかりとみんなが歩いていかれる道へと変えていくことなのだ
 と信じています。

 だからフジノはやるべきことを
 自らの立場で全力を尽くしてやっていきます。

 全ては、守るべきいのちを守る為に。



2011年2月18日(金)のフジノ
● 予算議会での市長への質疑/8年間で最後の質疑になります

 今日は、発言通告書の締切でしたので
 議会事務局に提出をしてきました。

 (PDFファイルはこちら

 2期目の政治家フジノの最後の質疑となります。

 いのちを守るのが
 政治家フジノの仕事です。

 いのちを守る政策を実行していく為の財源を生み出すのが
 ハコモノ行政を終わらせることです。

 8年間ずっと変わらずに闘ってきましたが
 最後の最後までその信念は変わりません。

 その想いにもとづいて
 次の4つの質問を吉田市長に質します。


● 質問その1「ハコモノ3兄弟」への無策

 1.財政危機の中で、財政規律を重視した予算における
  「ハコモノ」への市長の認識について


 (1)美術館・ソレイユの丘・芸術劇場について

 3施設だけで毎年13億3000万円もの管理運営コストを要する
 ハコモノ3兄弟(美術館・芸術劇場・ソレイユの丘)は
 本市財政に大きな負担を強いているにも関わらず、

 昨年度、吉田市長は施政方針演説で全く触れず、
 さらには事業仕分けの対象からも外した。

 来年度の施政方針においても、
 財政規律の重視を繰り返し述べておきながら
 ハコモノ3兄弟への対応について市長は一言も触れなかった。

 @ ハコモノ行政の改善は吉田市長のかつての根幹であったはずだが
  今回も施政方針演説で全く触れていない。
  何故、吉田市長はハコモノへの対応を言及しないのか。

 A 来年度予算案ではハコモノ3兄弟に対して
  どのような対応を行なったのか。
  これまでも全庁的な対応を検討させたはずだが、
  具体的に何がどのように改善されるのか。

 B 利益の増加・費用の削減を見込んでいるならば、
  それはいくらになるのか。

 平成25年度までの本市の新たな取り組みを定めた
 「実施計画」「財政基本計画」「行政改革プラン」でも
 ハコモノ3兄弟への記述が全く無い。

 C本市の重要な3計画にハコモノ3兄弟への対応の記述が
  全く無いのは何故か。

 D計画行政の重要性を訴える吉田市長が
  3計画に記述なしにしたということは、
  今後3年間、何の対応もしないということか。


● 質問その2「新たなハコモノ」サッカー場建設への怒り


 (2)新たにサッカー場をつくる
  「(仮称)佐原2丁目公園整備事業」について


 既に不入斗はまゆう公園にサッカー場が存在するにもかかわらず、
 財政危機の中で今新たにサッカー場を造ることは、
 優先順位が明らかに間違っている。

 @土地の購入、建設、毎年の管理運営、それぞれの費用はいくらか。

 Aこの建設によって、
  どのような効果が得られると市長は考えているのか。

 B市長が考える効果とは、高額の費用に見合うものなのか。

 C市民のみなさまがこんな税金の使い方を
  望んでいると市長は考えているのか。

 2009年2月に前市長が65億円規模の事業費を要する
 新中央図書館建設を凍結したが、
 市議時代の吉田市長はそれを支持して
 市長就任後も凍結のままとした。

 D何故これだけ多額の費用を要するサッカー場建設を凍結しなかったのか。
  図書館建設の凍結は支持したのに
  新たにサッカー場建設を判断したことは理解できない。
  この判断基準は何か。
  吉田市長にとって
  この2つの事業の違いとは何なのか。


● 質問その3「自殺対策」をさらに前へ進める為に

 2.命を守るプログラムのさらなる推進について

 (1)「自殺対策推進事業」に
  実効性ある対策を追加すべき必要性について


 @鉄道事業者への防止対策促進への取り組みについて

 ア.直接的な防止効果が高い「鉄道駅へのホームドア設置や
  危険個所へのフェンス設置等による安全確保対策」を
  鉄道事業者に促進する為に、
  本市として新たな取り組みを行なうべきではないか。

 イ.自殺対策に効果があると言われる
  「青色照明灯の駅ホームや踏切への設置」を
  横浜市は鉄道事業者に補助を出すことで早期実現に成功しているが、
  本市も鉄道事業者に取り組みを促進する
  新たな仕組みを作るべきではないか。

 県の統計では、10〜14歳の死因の第2位が自殺、
 15〜39歳の死因の第1位が自殺、と
 若年層の自殺が非常に深刻であり、
 よりきめ細かな対策が必要であるにも関わらず、
 本市は児童生徒を対象に24時間開設していた
 相談電話「ヤングテレホンよこすか」を
 来年度から廃止する方針を打ち出すなど、明らかに逆行している。

 A若い世代の命を守る取り組みの必要性について

 今年度から神奈川県と県教育委員会は、
 教職員に対しては「自殺に関する出前講座」を開始し、
 児童生徒に対しては自殺対策啓発冊子
 「(仮称)中高生のこころサポートハンドブック」を作成・配布を行なう予定だが
 こうした動きを受けて本市と本市教育委員会は
 どのような取り組みや連携を行なっていくのか。

 B多重困難事例への対応を定期的に検討する場の必要性について

 多重に困難を抱える方々の増加によって、
 行政の縦割を超えた取り組みが求められているが
 本市では来年度から健康福祉部が2つに分割されるなど不安要素がある。
 また、わずか年2回開催の自殺対策連絡協議会は
 「情報の共有」に留まっている。

 官民を超えた「多重困難事例への対応策」を
 定期的に検討する場が必要ではないか。


● 質問その4「子宮頸がん制圧」を実現する為に

 (2)「子宮頸がんワクチン接種緊急促進事業」の課題について

 @子宮頸がん予防ワクチンの接種は義務では無く
  あくまでも任意なので、
 対象児童が実際に接種するかどうかは
 本人の意思というよりは親や身近な大人が
 いかに予防接種の重要性を理解するかに左右される。

 ア.本事業の担当部署のこども育成部、予防接種担当の保健所、
  さらに教育委員会と学校現場とが
  部局を超えて連携しなければ
  予防ワクチンの接種率をあげることはできないが、
  親や身近な大人、教職員に対して
  どのような取り組みを行なっていくのか。

 イ.予防ワクチン接種がスタートしても、
  検診の受診勧奨は今後も継続すべきことだが
  このワクチン接種を好機に検診受診率もアップさせるべく
  「本人はワクチン接種、親きょうだいは検診へ」のような
  親子家族が一緒に子宮頸がんに関心を持ってもらう啓発活動や
  親子での受診にインセンティブが働く仕組みが必要ではないか。

 A本事業は、あくまでも暫定的な措置で来年度限りの時限立法だが、
  その重要性を鑑みると、予防接種法の改正などによる
  対応の恒久化が必要である。
  本市は政府に対して
  強く恒久化を求めていくべきべきではないか。

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 以上4点、質疑を行ないます。

 フジノの登壇は
 3月2日の予定です。

 今よりも少しでも良い方向へ
 現実を変える為に、全身全霊をかけて取り組んでいきます。



2011年2月17日(水)のフジノその2
● 自治基本条例検討会、WRAP(元気回復行動プラン)を横須賀で!

 本会議を終えると、関係各部署にヒアリングです。

 明日ひらかれる補正予算案の審議も大切ですが
 来年度予算案の審議に向けての準備も同時進行で進めていきます。

 フジノは、明日提出しめきりの
 市長への本会議での質疑の『発言通告書』も完成していないので
 全て同時進行です。

 そして、議会シーズンなので
 全ての気持ちと時間を議会だけに捧げられたら良いのですが

 実際には、フジノで無ければダメなことや
 誰とも交換がきかない仕事の依頼があれば、いつもどおり行きます。

 そんな訳で、さらに大忙し。

 でも、忙しさを言い訳にして仕事の質を下げたくないので
 いつもどおりにただひたすらがんばらなければ。

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 今夜は、自治基本条例検討委員会でした。

 第1回目以来、久しぶりに吉田市長も参加していました。

 施政方針演説も終わって余裕ができたのか、
 あるいは、自治基本条例の実現に向けて気合いが入ってきたのか、

 いずれにしても、出席はエライと思います。

 先日、市議会の議事録を読んでいたら
 この検討会への「市長の出席が少なすぎる」という発言がありました。

 でも、その議員本人は、ここには1度も来たことがありません。

 言うだけ言って自分は行動しないという人よりも
 とにかくこうやって体を運んでくる吉田市長の方を
 フジノは信じたいと思うのです。



 今夜の議論は『地域運営協議会』についてでした。

 住民投票と同じくらい、賛成と反対が分かれるのが
 この地域運営協議会というモノです。

 ひとことであえて言うならば、町内会ごとに議会をつくるようなもの。
 果たしてどんなふうになっていくのか、注目です。

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 検討会は40分ほど参加して
 フジノは途中退出しました。

 毎月ひらかれている、私的な精神保健医療福祉の勉強会へ
 参加する為です。

 政治家フジノとしてではなくて
 個人の藤野英明として参加している私的な勉強会が
 いくつかあります。

 学校の先生方とやっている勉強会ですとか
 いろんな分野の福祉カンケーで働いている仲間との勉強会ですとか。

 それらはあくまでも私的に参加しているので
 この活動日記では報告しておりません。

 ただ、今夜は半分、公的な意味合いで参加しました。

 講師として来て下さった方が
 「横須賀と言えばフジノさんにお会いしたいですね」
 とお声がけ下さったので(ありがたいことです!)

 あくまでも
 政治家フジノとして行ってまいりました。

 今日の講師は、WRAPファシリテーターのじゅんじゅんです。



 じゅんじゅんは、WRAP(元気回復行動プラン)を
 全国に広める役目を果たす『ファシリテーター』を務めています。

 ファシリテーターというのは
 まだまだ全国でも数少ない、認定されたわずかな方々です。

 そして、神奈川のファシリテーターといえば
 じゅんじゅんが有名です。

 フジノが企画委員メンバーである『リカバリー全国フォーラム2010』では
 じゅんじゅんがWRAPの分科会を担当して下さったり

 接点はたくさんあるのですが
 実際にお会いしたことが今までありませんでした。

 やっと直接に会うことができました。
 しかも、 WRAP(元気回復行動プラン)クラスが
 このまちで開かれる時代が来たなんて、感動です。

 今夜はわずか10名程度の参加者の勉強会だったのですが
 いつかフジノは横須賀で誰もがWRAPをつくれるように
 絶対に実現したいです。

 じゅんじゅん、今日は本当におつかれさまでした。



2011年2月16日(水)のフジノ
● 孤独死・孤立死を無くす為に/できることはたくさんある

 今日は、横浜・本郷台へ。

 『かながわあんしん生活支援フォーラム〜孤独死ゼロをめざして〜』

 に参加しました。

 孤独死・孤立死を無くす為の
 神奈川県の取り組みの1つとして開催されました。



 配布された資料はこちらです。

 今回フジノが参加した理由は、
 県が行なった調査の対象である県営団地3か所に
 横須賀市浦賀にある『かもめ団地』が選ばれていたからです。

 かもめ団地にはフジノの後輩も暮らしていますし
 とても身近な存在です。

 県の資料によると
 かもめ団地は今、高齢化率が58.3%ということですので

 10人の方が暮らしていたら
 そのうち6人が65歳以上という構成ですね。

 かもめ団地や県営団地に限らず
 どんな場所であっても

 高齢化率が高くなればなるほど
 亡くなってから時間が経過してから発見される方、
 誰にも看取られること無く亡くなる方は、
 どうしても増えていくことは避けられません。












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