まちの政治家は、こんなことしてます


2011年5月5日(木)のフジノ
● フジノは『教育福祉常任委員会』に(ほぼ)決まりました

 5月2日には、各会派代表者会議と
 その後に無会派議員によっての話し合いが行なわれて

 新たにどの委員会に所属するかが
 (ほぼ)決まりました。

 フジノは希望どおり
 『教育福祉常任委員会』に(ほぼ)決まりました。

 「ほぼ」と注釈をつけたのは、
 今はあくまでも内々の決定(合意ですね)に過ぎないからで

 12日に行なわれる臨時議会によって
 正式な決定になります。

 横須賀市議会では、41人全ての議員が
 4つある常任委員会のどれかに所属するルールです。

 1.総務常任委員会

 2.生活環境常任委員会

 3.教育福祉常任委員会

 4.都市整備常任委員会


 それぞれの委員会ごとに
 担当する市の部署が決まっています。

 例えば、総務常任委員会では

 政策推進部、総務部、財政部、経済部、選挙管理委員会事務局、
 監査委員事務局、市議会事務局

 を担当します。


 お気づきの方もいらっしゃると思うのですが
 4つの委員会の名前が大きく変わりました。

 この4月から新しい体制で4委員会がスタートします!

 今までは、こうでした。

 1.総務常任委員会

 2.民生常任委員会

 3.建設常任委員会

 4.教育経済常任委員会



 どの委員会に所属するかは、多数会派ごとに決まります。
 無会派は割り振られた残りの委員会を
 話し合いで決めることになります。

 政治家の働き方のタイプは
 次の2つに分かれています。

 1.どんな分野でも広く取り組んでいるタイプ(=ジェネラリスト)

 2.いくつかの専門分野に深く取り組んでいるタイプ(=スペシャリスト)

 ジェネラリスト型タイプの政治家の方々は
 4年間の任期で4つの委員会をぐるりと担当することが多いです。

 けれども、自他ともに認めるスペシャリスト型政治家のフジノは
 『保健医療福祉』をメインの政策として活動していますから

 どこの委員会に所属できるかを
 とても重視しています。

 無会派議員のメンバーがそれぞれの希望をあげて
 話し合いで所属する委員会を決めるのですが

 毎年この時だけは
 フジノは自分の想いを『ゴリ押し』させてもらいます。

 委員会での質疑というのは
 本会議に比べるとほとんど目立たないのですが
 深く深く掘りさげていく議論ができるので
 ものすごく大切なのですね。

 過去8年間の政治家生活を通して
 フジノが所属してきたのは2つの委員会です。

 民生常任委員会=通算5年間
 (健康福祉部・こども育成部・環境部・消防局を担当)

 教育経済常任委員会=通算3年間
 (経済部・教育委員会事務局、上下水道局を担当)

 政治家としての任期を通して
 ずっと一貫して福祉と教育に関わり続けてきた訳です。

 フジノは福祉政策に取り組むために
 政治家に転職したのですから、
 やはりダイレクトに福祉政策に関われる委員会に所属したいのです。

 (とは言うものの、どの委員会に所属したとしても
  全力で取り組むことに変わりはありませんけれど)

 来年度以降はまたどうなるか分からないのですが
 とにかく今年度は希望どおりの
 『教育福祉常任委員会』に所属できました。

 がんばっていきます!




2011年5月3日(火)のフジノ
● 9条の会のみなさんとシール投票/『37才、政治家。希望は、平和。』

 今日、5月3日は『憲法記念日』でした。

 『横須賀市民九条の会』の主催で
 イベント『憲法記念日に平和と核を考える』
 ワイデッキで行なわれました。



 フジノも『九条の会』の呼びかけ人のひとりなのですが
 ほとんど昨年は活動できませんでした。

 けれども、政治家としてのフジノの責任は
 今まで以上に重くなったことを自覚しています。

 『平和を希求する』という同じ想いのもとに
 あらゆる機会に一緒に活動をさせていただいてきた
 瀧川きみえ議員・原田あきひろ議員が
 今回の選挙で、市議会議員の立場を離れました。

 お2人は、横須賀の平和運動にとって大きな存在でした。

 その熱心な活動をまぢかで体験してきたフジノには
 お2人の先輩方の想いも引き継いでいく責任があります。

 これまで以上に、平和を希求する活動に
 フジノはどんどん積極的に活動していきます。



 今日のプログラムは下の3つです。

  1.平和の音楽演奏(もーしと仲間たち)
  2.市議会議員のスピーチ
  3.福島第一原発事故を受けてのシール投票

 ギターとバイオリンのデュオ『もーしと仲間たち』による
 『イマジン』『ふるさと』の演奏は、とても素敵でした。

 続いて、市議会議員によるスピーチです。
 まず、ねぎしかずこ議員から。



 次に、大村ひろこ議員のメッセージ。



 公務で来れなかった井坂しんや議員からは
 メッセージが届けられて、代読されました。

 呉東弁護士も駆けつけてくれました。



 そして、フジノは
 『希望は、平和である』というタイトルでお話ししました。

 赤木智弘さん(フリーライター)が2008年に発表した有名な論文
 『丸山眞男をひっぱたきたい。31才フリーター。希望は、戦争。』の中に

 『希望は、戦争である』

 という超有名なフレーズがあります。

 赤木さんは1975年生まれ、フジノは1974年生まれですから、
 僕たちはまさに同じ世代です。

 こんなにもすさまじく厳しい経済社会状況の中で
 僕たちの世代の『希望』とは、もはや『戦争』しかないのだ
 と論文では主張されています。

 同じ世代だからこそ、
 その想いは理解できます。

 閉塞感に満ちた現実は、政治改革などではもう変わらない。
 社会が完全にリセットされるような戦争でも無ければ
 もう自分たちの現状は変わらない。

 そんな想いは、僕たちの世代、そして下の世代は
 多くの人々が共感できるものだと思います。

 けれども、3月11日の東日本大震災を受けて
 今、被災地はまさに戦争よりもひどい状況にあると感じています。

 戦争が起これば何かが変わるのではないかという『希望』は
 戦争よりもひどい震災が起こった今、
 完全な間違いであったことがハッキリしました。

 そんなものは『希望』でも何でも無かったのです。

 だから今、リアルな感触を持って
 僕が言葉にしたいことは
 『希望は、平和である』ということです。

 どんなにつまらない終わりなき日常であるとしても
 この日常がもう2度と来ない/来ないかもしれないという
 現実を体験した今、願うことはただ1つです。

 明日も今日と同じように、平凡な毎日を送ることができること。

 それこそが『希望』そのものなのです。

 憲法9条に記された『平和』とは、戦争そのものだけでなく
 あらゆる苦しみや悲しみから人々が
 解放されている状態を希求しているのだとフジノは考えています。

 だから、政治家としても個人としてもフジノは
 この日常がいつまでも続くように全力を尽くしていくのだ

 と、お話をしました。

 それは同時に僕自身への誓いでもありました。
 憲法記念日の今日、改めて誓いました。

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 さて、メインの『シール投票』です!

 「横須賀にも原子炉があることを知っていますか?」

 の問いかけに

 「知っている」「知らなかった」
 それぞれにシールを貼ってもらうというものです。



 40分ほどのあいだに、
 ワイデッキを通るたくさんの方々に参加していただきました。

 知っていることが大切なのでは無くて、
 「知っている」「知らない」を改めて知ることが大切なのですね。



 シール投票には、特に十代のみなさんの参加が多かったです。

 東日本大震災の直後の募金活動でも感じたのですが
 十代のみなさんは社会の大きな変化に敏感なのだと思います。



 こうして、集まった投票は合計293でした。

 結果は、

 知っている=185人、知らなかった=208人

 でした。



 横須賀市民九条の会呼びかけ人としてだけでなく
 原子力災害に対してさらに対策をすすめていかねばならない
 このまちの政治家としても

 この結果は、とても参考になりました。

 これからもっともっと活動に参加していきたいです。
 そして、参加するだけでなく、もっともっと自ら発信していきます!


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 3度目の選挙が終わってから
 今日、初めてフジノは街頭に立ちました。

 実はとても固い決心を持って

 「今日この機会(=憲法記念日のこの集い)から
  フジノは街頭に立つのだ」

 と強く決めていました。

 ここ数年、選挙が終わった翌日の朝に
 当選した政治家たちが駅や街頭に立つのが流行になっています。

 「選挙が終わっても変わらずに街頭に立っています」

 という、『アピールの為の街頭演説』です。

 かつてはフジノ自身が当選翌日には
 必ず街頭演説に立っていました。

 当時はそうすることが正しいと信じていたからです。

 多くの方から祝福や激励の言葉を頂けますし、
 確かにウケが良くて、何だか信頼できそうに見えます。

 でも、もうフジノは嫌です。

 流行やパフォーマンスとしての街頭演説は、絶対にしない。
 必然性が無い、名前を売るだけの街頭演説は、絶対にやらない。

 このことを固く誓ったフジノは
 当選の翌朝の街頭演説は、あえて拒否しました。

 フジノはこのワイデッキに今日こうして大切な憲法記念日に
 政治家として3回目の復帰を果たせたことを
 とても誇りに感じています。




2011年5月2日(月)のフジノその1
● 『市議会の開催を前倒しすべき』と提案しました!

 今日は、全ての議員が本会議場にそろって
 『議員総会』が開かれました。

 『総会』といっても実際のところは顔合わせ。
 わずか20分間であっけなく閉会です。プログラムは下の7つでした。


  1.開会(議会事務局長)

  2.年長議員による座長あいさつ

  3.全ての議員による自己紹介

  4.市長のあいさつ

  5.副市長をはじめとする市幹部職員の自己紹介

  6.協議事項の確認

  7.議会事務局の職員の紹介

  (配布された資料はこちらです)



 プログラムの3番目に、全ての議員による自己紹介があります。

 この時、発言のルールというのは特に無いのですが
 起立をして、みんなが同じフレーズを述べて、座ります。

 「こんにちは、A会派に所属するBです。C期目です。
  よろしくお願いします」

 せっかく市長・副市長をはじめとする市幹部職員がいる場、
 フジノは、ここで自らの想いをひとこと述べました。

 「こんにちは、無所属の藤野英明です。

  3月11日に東日本大震災が起こってから1ヶ月半、
  いろいろな課題が見えてきました。

  地域防災計画や耐震改修促進計画の見直しなど
  目の前には一刻も早くやるべきことがたくさんあります。

  ぜひみんなで対策に取り組んでいきましょう。
  よろしくお願いします」


 この場でフジノのように想いを語った議員は他におらず、
 当然ながら拍手なんか無くて、まわりの反応は「しーん」でした。

 でも、「政治家として絶対に想いを語らなくてはいけない」
 と思っていたので「これで良いのだ」と思いました。

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 『議員総会』では何も決めることは行なわれずに閉会して
 すぐに『各会派代表者会議』が開かれました。

 これは、会派の代表者だけが出席して
 いろいろなことを決めていく場です。

 正式に『議会運営委員会』がスタートするまでは
 この『各会派代表者会議』の場で、全てが進められていきます。

 フジノたち無所属の議員は『傍聴』は認められていますが
 『発言』したり、何かの『決定』に関わることはできません。



 それでもフジノは、発言を求めました。

 議会のルール(規則・先例・申し合わせ事項など)にのっとって
 正式に『発言通告書』を提出したのです。

 『発言通告書』を出して、各会派の代表者たちが同意すれば
 無所属のフジノであっても正式な発言ができるのです。


 (この発言通告書を出しました)

 発言をした内容は、次のとおりです。


 <今後の議会日程(特に第2回定例会)について
   可能な限り「前倒し」での開催を求めます>


 現在の「今後の議会日程(案)」によれば
 第2回定例会の本会議(一般質問予定日)は6月8日です。

 改選前最後の議会運営委員会が
 3月25日に行なわれましたので

 これでは市議会でのあらゆる議論が
 2か月以上も成されない「空白」の期間が続く
こととなります。

 2か月もの「空白」は、
 市民のみなさまの信託を受けている市議会の在り方として
 非常に問題だと感じます。

 3月11日に起こった東日本大震災を受けて、
 市民のみなさまの
 防災対策の現状への不安と
 見直しに対する関心が高まっている今、

 横須賀市議会も
 一刻も早く実質的な議論に入るべきだと考えます。

 さきの市議会議員選挙においても
 多くの候補者の方々が、防災対策の見直しを訴えておられました。

 選挙が終わった今こそ、可能な限り日程を前倒しして
 早急に市議会定例会を開会することを提案します。


 ぜひ各会派代表者会議において
 この提案を議題として下さいますよう
 よろしくお願いします。

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 フジノの提案に対して質疑がなされて
 各会派の代表者が意見を述べました。

 「フジノさんの意見はとても理解できる。
  でも、前倒しするには市長側の日程を全て動かさねばならない」

 「フジノさんの意見はみんな同じ想いだと思う。
  でも、本会議を開かなくても
  市長に対しては文書での質疑ができる」

 などなど...。

 全ての代表者が「理解できる、でも...」という形で
 フジノの提案に対して、反対をしました。

 そして、最終的な結論は『前倒し』はしないで決まりました。

 各会派の代表者による反論は
 どれも納得はできませんでした。

 市長側の日程は市議会が望めば動かすことはできますし、
 文書による市長への質疑というのは『議論』ではありません。

 一刻も早く市議会を正式に開くべきです。

 フジノは4月8日のこの活動日記
 次のように記しました。

 この活動日記で訴えたとおり、
 選挙を終えた今、さっそく前倒し開催を求めたのです。


 > だからこそ、選挙をすぐに終わらせて
 > 一刻も早く議論をスタートさせたいです。
 >
 > これまでは、4月末に選挙が終わると
 > 5月に『臨時議会』を開いて、単に人事を決めてきました。
 >
 > 市議会議長を誰にするとか、ポスト決めの為だけの議会です。
 > ほとんど内容が無い、無所属のフジノにとっては関心ゼロの議会です。
 >
 > そして、本当の議会は6月に開かれます。
 > 6月議会です。
 >
 > でも、これではあまりにも遅すぎます。
 >
 > だから、4月末に選挙が終わったら
 > 6月議会を前倒しして
 > すぐに定例会を開催するように求めたいです。
 >
 > 今すぐにやらなければならないことが
 > たくさん目の前にあります。


 政治家たちは選挙が終わって疲れも出て
 ホッと一息というところかもしれません。

 けれども市民のみなさまは
 一刻も早い対応を政治家に求めています。

 選挙期間中ずっと横須賀市内を歩き回って
 たくさんの市民の方々からフジノは、
 震災対策への取り組みを求める声を聴かせていただきました。

 働いてこそ、『政治家』です。

 今回の選挙では、新人が10人も当選しました。
 議会改革を訴えて当選した人たちもたくさんいます。

 さらに、震災対策を訴えた候補者は山ほどいました。

 それならば、一刻も早く市議会を開催して
 震災対策に取り組もうじゃありませんか!?

 選挙が終われば、選挙の時に訴えていたことは終わりですか?

 もしも選挙の時に訴えていたことが本気ならば
 フジノの提案(前倒し開催)に賛成する声があがらなければ
 おかしいはずです。

 選挙の時に叫んでいた『議会改革』は、まやかしですか?
 選挙の時に訴えていた『防災対策』は、かけ声だけですか?

 6月まで待っているヒマは無いはずです。
 今すぐ働く。それが僕たちの仕事のはず。

 市民のみなさまも、どうか選挙が終わったら終わりではなく、
 むしろ、今まさに政治家の仕事が始まったのですから
 厳しくチェックしていてくださいね。


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