まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年3月6日(日)のフジノ
● このまちの良さを広めること

 今日は来年度予算案資料の読み込みの合間をぬって、
 映画を観にいってきました。

 映画『ローレライ』です。

 理由は、この映画の製作に
 『横須賀ロケサービス』が協力をしているからです。

 『横須賀ロケサービス』とは
 市役所の経済部観光課が行なっている
 映画・ドラマなどの撮影活動をサポートする活動のことです。

 つまり、フィルムコミッションのことですね。

 フジノはフィルムコミッションを重視しています。

 何故なら、フジノにとって映画は
 古巣(前の仕事である)というだけでなく、
 横須賀を広く知ってもらうための有効な『手段』なのです。

 だからこそ、昨年の予算議会でも
 フィルムコミッションについてとりあげて質問もしています。

 日曜日のお昼3時半からの上映を観たのですが
 場内はほぼ満席でした。

 物語が戦時中で、舞台が海軍であるため、
 かなり早い場面で横須賀が映し出されました。

 このまちの方々は
 やっぱり自分のまちが映画に出てくると
 そのシーンでは空気が変わる。時にはざわめきも起こる。

 フジノは、
 市内の方々には映画を通して自分のまちを愛してほしいと願う。
 市外の方々には映画を通して横須賀を知ってほしいと思う。

 こういった『横須賀ロケサービス』の仕事は
 低額な予算の割には
 ものすごく高い経済効果と心理的効果を持っている。

 本当に良い仕事だなと思います。



2005年3月4日(金)のフジノ
● 雪の市議会

 けさ、起きて雨戸をあけたら
 なんと雪でした!

 こんな雪の日に、市議会に傍聴に来てくださった方々に
 まず、こころからお礼を申し上げたいです。
 本当にありがとうございました。

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 今日の市議会で行なった市長と教育長に対する
 フジノの質問原稿をこちらに掲載しました。

 また、平成16年度補正予算の議案に対して
 「賛成」か「反対」かの
 多数決も行なわれました。

 フジノの判断はどうだったか、
 市議会全体の採決結果はどうだったか、
 こちらに掲載しましたのでご覧下さい。

 他の議員の方々の質問の感想などは
 また明日、書きたいと思います。



2005年3月3日(木)のフジノ
● 明日の議会で、市長に質問をします

 今日はひたすら
 明日の質問に向けての原稿の手直し(推敲)をしました。

 スタッフ数名に完成原稿を見てもらったのですが

 「全体的に丸くなった」

 と、市長を追及する矛先が鈍くなってないかと
 言われてしまいました。

 フジノ自身は変わっていないと思うのですが...。

 結果については
 明日の本会議をご覧下さい。

 フジノの順番は3番目です。

 たぶん午前中の終わりくらいか(11時くらい?)
 午後の最初(13時?)か
 どちらかだと思います。

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 いずれにしても今回の議会は
 傍聴席に大切な人が来れなくて、さみしいです。

 来れない時も多かったのですが
 ふと壇上から市長へ質問している時に傍聴席を眺めてみると
 父がそこに居ることに気づくことがありました。

 父と息子のカンケーは
 世の常ですが
 「行くよ」とか「来てね」なんて会話をすることは一切無く、
 でも気づくと、心配してくれてたのか
 傍聴に来ていてくれた訳です。

 僕にとって父は
 政治のことをクリアに語ることのできる
 本当に大切な存在でした。
 意識の無い今は「でした」と
 過去形で語らざるを得ないことがとてもつらいです。

 議場でヤジがいくら飛んでも屁とも思わない僕にとって
 傍聴を終えた後の父の一言の方が
 僕には大切でした。

 その厳しい言葉も明日は無しなのかと思うと、悔しいです。

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 そんな個人的な感慨はともかく、
 明日は、フジノとしても聞きどころがたくさんある
 質問をする方々が多くいるので楽しみです。

 ぜひ傍聴にお越しください。

 外出ができない方はインターネットの生中継もあります。

 また、昼間にお仕事をしているほとんどの方々のために
 録画した画像を後日インターネットで公開しています。


● 視覚障がいについてもっと知りたい

 人には、それぞれ痛みがあるものですが
 なかなかその痛みに気づくことさえできないことがあります。

 僕は、これまで2年以上にわたって
 数ヶ月に1回お会いしてきた方がいたのですが
 今日初めて、その方から「視覚障がいがある」と告白をされました。

 選挙の前から存じ上げていて
 お会いするたびにあいさつをかわしたり
 30分ほど会話をしたりして
 人づきあいのヘタな僕としては
 少しずつじっくりと時間をかけて信頼関係が作られてきたなあ
 と感じる、大切な方でした。

 笑顔の素敵な方で、
 視力がほとんど無いことに
 僕は全く気づくことがありませんでした。

 僕の顔もほとんど見えておらず、
 僕と話す時にもある場所からある場所までは
 何歩で歩けるとかあらかじめ覚えて
 行動して下さっていたそうです。

 完全に視力ゼロになる前に外をたくさん歩いておきたい、
 と言われました。

 その方に、僕は自分が政治家だと話したことも1度もありません。
 けれど今日初めて、僕は自分が力になれることがあれば
 何でも力になりたい、と伝えました。

 うまく言えないけれど、僕は
 自殺予防と精神保健福祉の向上だけでなく、
 視覚障がいともすごく深いつながりのある人生を送っています。

 またそのつながりを感じました。

 僕がそのことをその方にお話しすると
 あなたはきっとそういう運命にあるのねと言われました。

 もっともっと勉強をして、
 もっともっと僕にはやれることがあるはず。

 例えば、JRと京急を比べても
 視覚障がいのある方にとって見えやすいラインのある駅と
 そうでない駅とがばらつきがあるそうです。

 こういうこと、僕はどんどん代弁しないといけない。

 もっと知りたい。もっと現状を変えたい。
 今の医学では視力を回復させることが例えできなくても
 命の続く限りは暮らしやすいふつうの生活をできるべきだと思う。

 そういう世の中でなくてはいけないと
 こころから僕は信じている。

 予算議会が終わったら、
 もっともっといろんな人に会って話を聞きたい。
 いろんなことを勉強して、政策に反映させたい。
 ものすごくがんばりたい。

 身体を休めることが先だとは分かっていても
 僕にはなかなかそうすることができない。
 でも、僕にしかできないことがあるのならば
 僕はその為にやっぱり全力を尽くしたい。



2005年3月2日(水)のフジノ
● 予算議会(2日目)、市長との議論が続いています

 本日は、市長との来年度予算についての2日目です。

 自民党を代表して松井哲三議員が、
 公明党を代表して室島真貴子議員が、
 それぞれ質問を行ないました。

 室島議員が行なった質問のうち、

 『小児医療費の無料化の年齢上限を上げる』ということは

 フジノにとっても
 選挙公約なので非常に関心がありました。

 沢田市長の答弁としては、
 現在、県内37市町村でつくっている
 小児医療の助成の在り方についての研究会の結果をみて
 検討をしたい、というものでした。

 うーん。

 子どもを大切にするまちをめざしているのだから
 他の市町村の動きに合わせるとか
 そんなことよりも自主性を大切にしてほしい。


● アイディアは、あらゆるところから

 昨日、英会話のレッスン中にとても良いアイディアを頂いて
 今日、さっそく調べてみました。

 僕の受けているレッスンは、教科書はもう使わないで
 どんな話題でも自由に話して良い
 (逆に言うと何でも話せなければならない)ものなのですね。

 昨日は『学校で子どもたちが襲われる事件が続いている』ことを
 いろいろと話し合い、その防衛策についてなどをずっと話しました。

 そんな中で
 奥さんが日本人で、お子さんを保育園に通わせている
 アメリカ人である先生が言いました。

 「今までは日本といえば世界で1番安全と言われていたけれど
  もう、そうは言えなくなっているね。

  かつては
  『子どもは今、学校にいる』と言えば、
  『ああ、子どもは安全な場所にいるな』と思ったけれども
  これだけ事件が続くと学校だからといって安全なんて思えない。

  保育園なんて女性の先生ばかりだから
  子どもを守りきることなんてできるとは思えないんだ」

 それに対して僕は

 「うーん、そうですね。

  大阪では学校にガードマンを雇ったりしていますが
  人件費の問題で全国全ての学校で
  警備をつけるなんてできないし、対策には悩んでいます。

  横須賀市内では『さすまた』という防具を教室に置いて
  侵入者を防ぐ訓練をやっていたりしますが、
  先生たちがいざという時に
  明らかに殺意を持っている侵入者に対して
  さすまたで抵抗できるとは僕には思えません」

 と答えました。

 そうしたら先生が

 「何故、日本ではペッパースプレーを使わないんだい?

  アメリカでは警察官にペッパースプレーを導入してから
  拳銃の使用率が下がって
  検挙時の犯罪者の死亡率も下がったんだよ。

  スプレーをかけられた数時間はすさまじい苦しみだけど
  実害は無いし、僕は妻にも護身用持たせているよ。

  学校の先生みんなが
  携帯用のペッパースプレーを配備させればいいじゃないか」

 それを聞いて、ペッパースプレーについて
 がぜん関心を持ってしまいました。

 レッスンが終わるとさっそく事務所に戻って
 インターネットで情報を集めました。

 欧米では、そもそもは警察官の受傷事故を減らす目的で
 所持・使用されてきたのが、
 1980年代に入ってからは
 銃に代わる安全で効果の高い自己防衛道具として
 普及してきたそうです。

 確かに、これはいい!

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 今日、本会議の休憩時間を使って
 さっそく電話をかけて質問をしてみました。

 日本での護身スプレーの正規輸入総代理店である
 『メース・ディフェンスサービス株式会社』です。

 詳しい話を聞かせてもらうと、
 すでに高知県南国市の小学校など14校に対して
 配備の実績があるとのことでした。

 販売も登録制で行なっている上、
 先生たちに講習会を行なったりしているとのこと。

 携帯型の小さい物でも射程距離は3.5メートル。
 設置型の殺虫剤くらいの大きさのものでは7.5メートル。

 ナイフや包丁を持った侵入者でも
 腕の長さを上回る射程距離ならば
 侵入者よりも先に行動することができます。

 しかも霧状では無いから
 周囲の近くにいる人たちにかかることは無くて、
 オレンジ色の泡状のスプレーです。

 (HPから、ニュースで取り上げられた際の
  映像も観られますので、どんな具合か良く分かります)

 フジノ自身も1つ買ってみることにしました。

 それから学校用のプレゼンテーション資料を頂けるように
 会社の担当者の方にお願いをしました。

 電話を終えてから
 教育委員会事務局にヒアリングすると
 すでに市内の全公立校には1個ずつ配備をしているとのこと。

 でも、できることならば先生1人ずつ全員に配備してほしい。
 学校に1つでは教室内に侵入者が押し入った時に
 その場で対応しきれない可能性があります。

 (費用を計算してみると...

  横須賀市の小中学校の教員数は1682人(平成14年)
  仮に定価でスプレー型を購入すると1個9000円。

  単純に、市内の全小中学校教員にスプレーを配備しても
  1682人×9000円=1513万8000円なのです。

  平成16年度も補正予算で
  美術館用に絵を2億円も買う訳ですが、
  同じ教育委員会の予算ならば
  子どもの命を守るための費用の方が絶対に意味があるよ)

 スプレーならばスペースは全くとらないし
 さすまたのように訓練することも無いし
 あとはスプレーをかける気持ちを持つことだけ。

 ともかく現在配備されているものを見ておこうと考えて
 教育委員会にお願いして
 予算議会が終了したらさっそく
 近隣の学校に配備してあるものを見せていただくことにしました。

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 まちを少しでも良くするために
 政治家も行政も日頃からいつでも改善策を考えている訳です。

 ある部長・副部長に話を聞いた時に言っていましたが、
 2人とも、枕元に常にメモを置いてあって
 すぐにアイディアをメモするそうです。

 これはフジノも同じで、いつも文献を読んでは考えて、
 何をどうしたら今よりもましになるかを
 知恵を振り絞っています。

 政治家も行政も
 24時間いつもアイディアを探しているのですね。

 だけど、広く市民の方からどんどんアイディアをいただけば
 そこには素晴らしいものがたくさんあります。

 上に書いたスプレーの件もそうですが、
 フジノは毎日の暮らしの中で
 出会った方には必ず1つは
 政治のことを話題にするようにしています。

 そうすると、良いアイディアをみなさん持っているんですよね〜。

 行政にも政治家にも当然限界があります。
 むしろ市民のみなさんの英知を結集すれば
 もっともっとこのまちは良くなっていくと思います。

 どんどんアイディアをくださいね!


● 予算維持の為に隔離、に吐き気を覚えた

 ハンセン病についてはかねてから関心があり
 平沢さんとの出会い以来、
 さらに注目して報道をチェックしてきました。

 ハンセン病にかかった方々への
 この国が行なってきた『隔離政策』が90年間も続いたことの
 原因や被害の実態を明らかにする報告書が出されました。

 昨日『ハンセン病問題に関する検証会議』が
 厚生労働大臣に提出した最終報告書についての報道が
 あらゆる新聞によってなされています。

 報告書そのものは886ページにも及び
 フジノは新聞からしかその要旨を知ることができないのですが
 驚くべきはその『最も基本的な要因』です。

 らい予防法(ひどい差別法律です)の
 廃止が遅れた『最も基本的な要因』だったのは

 予算獲得を優先にした厚生行政だった

 というのです。

 新聞を読みながら、吐き気がしてきました。

 すでに1月27日にも同会議によって
 全国のハンセン病療養所で
 114体もの胎児の標本が保存されていることが
 明らかになりました。

 この赤ちゃんたちは
 法律に基づかない形で人工妊娠中絶されたとのこと。

 つまり、母親がたまたま
 ハンセン病(本当は治る)という理由だけで
 無理やり母体から奪われ、殺された、ということなのです。

 なんてひどいことをしてきたんだ...。

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 だけど、終わったことだとは
 とても僕には思えないんだ。

 差別が終わっただなんて
 僕にはどうしても思えないんだ。

 これからハンセン病に対する人権侵害などへの
 再発防止策を含めた行動計画を作っていくらしい。
 そんなのは当たり前のことだ。

 だけど、差別が終わったとはとても思えないんだ。

 ハンセン病だけの話ではない。

 障がいのある人々、精神障がいのある人々、
 彼らに対しては今もハンセン病に対するのと同じような差別が
 行なわれているように感じられてしかたがない。

 かつて、優生保護法という最悪な法律があって
 今は法律の名前も内容も変わった。

 だけど「障がいのある人は赤ちゃんを産ませない」的な発想が
 今も変わらずに
 この国にはあふれているように僕は感じるんだ。

 まだ終わらない。
 だから、終わらせないといけない。

 絶対に。絶対に。



2005年3月1日(火)のフジノ
● 予算議会での市長との議論が始まりました

 本日は、市長との来年度予算についての議論が始まりました。

 新政会を代表して加藤行一議員が、
 研政21を代表して角井基議員が、
 それぞれ質問を行ないました。

 フジノが強く関心を持っているテーマも多くて
 聞きごたえのある質問でした。

 明日も本会議で、市長との質疑が行われます。
 インターネットで生中継されますし、
 5日後くらいには録画された映像が観られるようになりますからね。

 ちなみにフジノは4日に質問をします。
 3番目なので、午前11時くらいか午後の最初くらいです。

 ちなみに質問だけでなくて、
 補正予算(美術品購入2億円)への反対討論も行います。


● 「総合学習の時間」を守りたいわけ

 福岡県の大任町立大任小学校では
 「総合的な学習の時間」の中で
 精神障がいのある人々の通所授産施設と交流をしています。

 早くも4年目。
 内閣官房長官賞を受賞するなど高い評価を得ています。

 視察させていただきたいなあ。

 こういうことが可能なのも
 やっぱり『総合学習の時間』があるからだと
 つくづく思います。

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 福祉業界では老舗雑誌だけれど
 一般には全く知られていない(ごめん!)雑誌で
 『月刊福祉』(全国社会福祉協議会発行)というのがあります。

 今月の特集は『福祉教育実践のひろがり』というもので
 全国の実践的な取組みを紹介しています。

 やっぱりこの特集を読んでみても
 総合的な学習の時間の存在に
 頼っている部分が大きいのだとつくづく思うのです。

 そんな意味からも
 もちろん本来の教育的な意味からもフジノは
 今、国が朝令暮改で『ゆとり教育』をとりやめようとしていることに
 大反対なのです。

 
 
 

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