まちの政治家は、こんなことしてます


2010年10月27日(水)のフジノ
● ハコモノ3兄弟を『事業仕分け』から外したのは市の判断だ

 すでにみなさまがご存じのとおりですが、
 フジノは今回の『事業仕分け』を徹底的に批判しています。

 批判をしている根拠は1つや2つどころではなく
 あまりにも多くあります。

 そんなたくさんの問題がある『事業仕分け』の結果を
 もしも吉田市長がこのまま無批判にそのまま受け入れるならば

 自らずっと『ハコモノづくり』より『人づくり』と訴えておきながら
 巨額な赤字を垂れ流すハコモノをカットせずに

 市民サービスとして必要な福祉ばかりをカットする
 『最低のウソつき』だと言わざるをえません。

 それはもやは「マニフェスト破り」「公約違反」というレベルではありません。

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 すでに、その問題の1つを挙げてみます。

 例えば、この記事を見て下さい。

 毎月の定例記者会見の中で
 吉田市長はこう述べたと報じられました。

 「仕分けの対象事業も
  市が独善的に決めたわけではない」


 この発言には『ウソ』があります。
 市が独善的に決めたのです。

 フジノは吉田市長のこのウソを厳しく批判します。

 (2010年10月22日・神奈川新聞より)

 事業仕分けの対象40事業が決められた
 4つのステップがあります。

 ステップ(1)
  横須賀市の1000を超える全ての事業から

 ステップ(2)
  3つの基準に該当する332事業を抜き出して

 ステップ(3)
  市役所の内部の判断で72事業にしぼり

 ステップ(4)
  行政改革推進委員会メンバーが40事業を決定する

 という4つのステップを踏んで
 絞り込まれることが、この場で発表されました。


 最後の(4)のステップでは
 市役所関係者ではない『行政改革推進委員会』メンバーが
 最終判断をしました。

 (このメンバーは、
  市民公募の2名の方、国際ソロプチミスト横須賀理事、
  東京大学大学院・法学政治学科教授、
  立教大学総長室・プロジェクト・プロデューサー、
  神奈川新聞社横須賀支社長、
  横須賀商工会議所の関係者2名、
  三浦半島地域連合事務局長、横須賀市労働組合連合会執行委員長の
  合計10名で構成されています)

 けれども、(3)のステップは
 完全に『市役所の内部』で決められました。

 誰がどのようにして選んだのか、
 議事録も無ければ、
 絞り込みのプロセスは全く発表されていません。

 この不透明なプロセスで絞り込まれたことが
 「独善的だ」と批判されていることが

 何故、吉田市長には分からないのでしょうか?

 この4つのステップを吉田市長が知らないはずはありません。
 だからフジノは「ウソだ」と批判しているのです。

 下の3枚の画像は、7月23日に開催された
 『横須賀市行政改革委員会(平成22年度第1回会議)』の場で
 配られた資料です。

 3つの基準から自動的に抽出されたステップ(2)の段階では
 フジノが厳しく批判してきた『ハコモノ3兄弟』が入っていました。


芸術劇場管理事業・5億5795万8000円が対象に入っていました)


長井海の手公園管理運営事業・4億円が対象に入っていました)


美術館管理運営事業・2億5453万1000円が対象に入っていました)


 フジノは「ハコモノ3兄弟を事業仕分けに加えよ」
 本会議などで何度も指摘してきました。

 しかし、市役所内部で絞り込まれた72事業からは
 ハコモノ3兄弟は姿を消していました。

 市役所内部で外したのです。

 何故この12億円にものぼるハコモノ運営管理費が
 市役所の内部の絞り込みでは対象から外されたのか。

 その理由は、発表されていません。

 吉田市長、こういう不透明なプロセスが
 独善的なのです。

 この1点だけを挙げても
 今回の事業仕分けは問題だとお分かりいただけるはずです。

 フジノのまわりの市民の方々からは
 「裏切られた」という声があがっています。

 福祉を切り捨てて、ハコモノを守った。
 それが今回の『事業仕分け』の本当の姿です。

 こんな結果を受け入れることはできません。

 市民のみなさま、
 どうかウソにだまされないで下さい。



2010年10月24日(日)のフジノその2
● 25周年を迎えたピースフェスティバルへ

 今日はお昼から、三笠公園で開かれた
 『ピースフェスティバル2010』へ行ってきました。

 「フジノが小さい頃からこのイベントは続いているなあ〜」

 と思っていましたが、
 なんと今年で25周年を迎えたそうです!
 すごいですね。

 (写真:三笠公園の入り口にて、記念艦・三笠を背景に)


 この『ピースフェスティバル』へ
 フジノが毎年遊びに行く理由は、楽しいからです。

 核の問題や原子力空母の問題というと
 ガチガチでマジメで堅いようなイメージがあると思うのですが
 『ピースフェスティバル』は平和のお祭りですから、
 基本的に楽しいんです。

 ステージではバンドのライブ演奏がずっとありますし
 オープンカフェでお茶をすれば気持ちいいし
 懐かしのミニSLが走っていたり
 露店で食べ物も売ってるし。

 みんな、思い思いに過ごしています。

 熱く語り合いたい人は熱く語り合っていますし、
 ベンチに座ってゆっくり過ごしたい人は猿島を眺めながら
 のんびり過ごしています。

 政治家になるずっと前から(たぶん中学2年くらいから)
 フジノが毎年遊びに行っている理由は
 この『楽しさ』です。



 『ピースフェスティバル2010』のメイン企画は
 「『核密約』と空母の母港」でした。

 核兵器の問題は、横須賀市に暮らしているといつも身近です。

 この3月にも『核密約』が明らかになって
 横須賀にも核兵器が持ち込まれていたことが発覚しました。

 フジノも市議会でこの問題をとりあげて
 政府へ非核3原則を絶対に守るように訴えました。

 先日も映画『カウントダウンゼロ』の試写に
 核密約の問題に取り組む政治家として招いて頂いたのですが

 宣伝プロデューサーの方々と
 意見交換を1時間ほどしました。

 その時に、横須賀での現状をお話したら
 配給会社の方々はみなさんとても驚いていました。

 本当に身近な問題なのですが、
 横須賀からちょっと離れたまちでは(お隣の横浜でさえも)
 全く知られていないことなのですね。

 核の持ち込みに反対する気持ちには、
 保守もリベラルもありません。

 横須賀の歴代市長もはっきりと発言しています。

 例えば、長野正義市長(第22代)は

 「死を持って抗議する」

 と市議会で言いきっています。

 横山和夫市長(第26代)は

 「(核疑惑が)事実ならば、先に容認したミッドウェイ寄港を
  撤回せざるを得ない」


 と発言しています。

 こうした歴代の先達の想いを引き継ぐこのまちの政治家として、
 横須賀を『非核のまち』にする為に
 これからもしっかりと取り組んでいきます。

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 2003年にドイツでスタートした『国際法を守る壁』プロジェクトは
 これまでにも長崎などで『核廃絶の壁』木のブロックとして
 行なわれてきました。

 ここ三笠公園でもこの『核廃絶の壁』が行なわれていたので
 フジノも木のブロックに想いを記して、
 積み上げさせていただきました。



 核の無い平和のまちへとこのまちが生まれ変わって
 誰もが希望を感じられるまちを実現したいです。



 25年というと、なんと1世紀の1/4にもなりますね。

 こうした大切な場が市民運動・労働運動の連携によって
 今までずっと続けられてきたことに、こころから敬意を表したいです。

 『非核市民宣言運動・ヨコスカ』の新倉裕史さんらが
 25年誌として『ピーフェスの作り方』を発行しました。



 さっそく読んだのですが、1986年の第1回開催からの
 みんなで手作りで取り組んできた歴史が記されていました。

 この本は、おススメです。

 (写真:非核市民宣言運動・ヨコスカの新倉裕史さんらとフジノ)


 こうした歴史ある大切な市民の平和のお祭りを
 僕たちの世代もしっかりと引き継いでいかなければならないと
 ひしひしと感じました。

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 最後に、余談なのですが...。

 昨年の市長選挙の時に
 候補者として立った2人(吉田市議と呉東弁護士)のどちらとも
 フジノは親しくさせていただいていて

 もしも、どちらかを応援すれば
 もう一方の方との縁が切れてしまうのではないかと
 ものすごく心配をしました。

 みなさまがご存じのとおり、フジノは吉田候補を応援しました。
 呉東弁護士との縁が切れてしまうのではないかとすごく心配でした。

 でも、そんな心配は
 フジノのただの杞憂でした。

 市長選挙の直後から
 お互いに「ノーサイド」というお話をさせていただいて

 フジノは今も以前と全く変わらずに
 呉東弁護士と意見交換をさせていただいています。

 (写真:左端が呉東弁護士ですね。フジノはめちゃくちゃ笑顔です)
 

 多重債務対策においても、ひとり親家庭への支援においても
 呉東弁護士には今もとてもお世話になっています。

 事業仕分けの問題についても
 全く同じ問題意識を共有させていただいています。

 このまちを希望を感じられるまちにすることが共通の望みですから
 選挙1つで簡単に崩れてしまうような絆では無かったと
 今、確信しています。

 両者の間に溝ができていないかを
 多くの方々からご心配を頂いたのですけれども

 そんなことは全くありませんので
 どうかご安心くださいね。

 いつか報告したかったのですが、
 ちょうど良い機会でしたので、報告させていただきました!



2010年10月24日(日)のフジノその1
● ウェルシティまつりへ行ってきました

 逸見にある『ウェルシティ』で
 『ウェルシティまつり』が開かれました。

 毎年参加しているので
 もはや説明はいらないですよね。



 と思ったのですが、

 ちょっと検索をしてみたら横須賀市のホームページに
 『ウェルシティまつり』の説明や宣伝が全く出ていないことに気づきました。
 これではお客さんが増えないですよね、良くないですね。

 1年に1回、すこやかんや保健所などがある
 逸見の建物(ウェルシティ)でお祭りが行なわれています。



 保健所や健康福祉センターに関係した
 『健康よこすか21まつり』と

 同じ建物に生涯学習センター(まなびかん)も入っているので
 『まなびかんまつり』の2つとを合同した形で

 『ウェルシティまつり』とネーミングがなされています。



 入り口を入ってすぐの2階の広いロビースペースでは
 毎年恒例の、障がいのある方々の作業所でつくられた
 製品の販売が行なわれています。

 上の写真は、NPO法人横須賀つばさの会が運営している
 船越にある『喫茶レぜル』のマドレーヌやカップケーキです。

 いろいろな味があるのですが
 フジノはレモン味が好きでいつも食べてます。



 こちらは『GAYA(我舎)横須賀』の商品ですね。
 奄美の複数の砂浜で集めた貝殻で作ったペンさしです。



 わたがしも売ってます。

 全てのフロアで、体力測定や簡単な健康診断など
 どれも体験型で楽しみながら
 健康づくりに関心が持てるコーナーがたくさんあります。

 さらにスタンプラリーがあって
 全てのチェックポイントをまわると景品までもらえます。

 けっこう楽しくて半日ぐらいは過ごせる催しです。
 市民のみなさまも来年はぜひいらして下さいね!

 そして、市の担当者の方々は
 来年度以降は必ずホームページでも
 このイベントの意味や内容をちゃんと広報して下さいね!

 広報しないと参加者も増えませんし、
 休日出勤の市職員たちもかわいそう。
 何よりも税金のムダ遣いになってしまいますから...。


● 統合失調症の急性期・慢性期、ADHDをバーチャル体験

 こちらも横須賀市では毎年恒例となりましたが
 精神保健福祉班による『バーチャル体験』のコーナーが
 3階で行なわれました!



 どんなバーチャル体験ができるかというと
 『統合失調症』の急性期の幻聴・幻覚や慢性期の症状、
 発達障がいの1つである『ADHD』です。

 バーチャル体験をしていただく方は、
 ヘッドホンとモニターを付けてもらいます。

 そのモニターからは3次元コンピューターグラフィックスと
 ヘッドホンからのサラウンド音声によって
 日常生活をリアルに疑似体験することができるのですね。



 知られていないことなのですが、
 これらをいっぺんに体験できるような場がある、
 しかも毎年開催、というのは全国でも実は横須賀だけなのですよ〜。

 すごく貴重な機会です。

 このバーチャル体験を市民のみなさまに体験していただくというのは
 市議会の内外でフジノが提案してきたことで
 2004年から実現しました。

 提案者としての責任もありますし、
 何人の方々が体験しに来て下さるかも気になりますし
 実際に体験してくれた方々の感想もとても聴かせて頂きたいので
 毎年必ずこの場に来て立ち会うことにしています。



 過去6回のウェルシティまつりに引き続いて、
 『バーチャルAD/HD』開発したヤンセンファーマ株式会社から
 熊野さんが横須賀を訪れてくれました。
 (ありがとうございます!)

 ヤンセンファーマ社では、先月末に
 新しいバージョン(セルフエスティーム版)を発表したばかり。

 横須賀市ではこの『ウェルシティまつり』での
 過去7回の開催だけではなくて

 昨年1月には、学校の校長先生や教職員の方々にも
 この『バーチャルAD/HD』を体験して頂きました。

 こうして1人でも多くの市民の方々に
 精神障がい・発達障がいのバーチャルな疑似体験を通じて
 特殊でもなければ、異常でも何でもない、
 実際の日常の姿を知っていただくことで
 理解がすすむことを願っています。

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 参加してくださった市民のみなさま、ありがとうございました!
 毎年ご協力して下さるヤンセンファーマ社・熊野さん、
 ありがとうございます。

 来年は事前にどんどん告知をしますので
 ぜひ市民のみなさまも体験してくださいね。

 よろしくお願いします!



2010年10月22日(金)のフジノ
● 新しい福祉計画づくりがスタートしました!

 今日はお昼から夕方まで、ずっと会議へ。

 マスメディアも来なければ、傍聴もフジノの他にはいない、
 全く注目されていない場なのですが

 横須賀市の福祉の在り方を議論する
 実は本当に重要な場である『社会福祉審議会』です。

 まず、14時半から2つの『分科会』が開かれました。

 高齢の方々の福祉を担当する
 『福祉専門分科会』と

 障がいのある方々の福祉を担当する
 『障がい者福祉専門分科会』です。

 この2つの会議が同じ時間帯に重なった場合に
 3〜4年前までのフジノなら
 迷うことなく『障がい者福祉専門分科会』に出ていました。

 でも、政治家としてフジノは今、
 高齢の方々の福祉をとても重要な課題だと感じています。

 (個人としてのライフワークはずっと永遠に変わることなく
  自殺対策と精神保健医療福祉です)

 そこで、フジノが選んだ分科会は
 高齢の方々の福祉を担当する『福祉専門分科会』でした。



 分科会が終わって30分の休憩をはさんで
 より広い会議室へと移って、2つの分科会メンバーが全員参加して
 『全体会』が行なわれました。

 今回は、特に「とても重要な場」でした。

 何故ならば、2つの新しい福祉計画づくりがスタートするからです!

 会場である汐入の総合福祉会館の会議室へ
 わざわざ横須賀市長がやってきました。

 そして、社会福祉審議会の委員長である篠崎英夫さんに
 吉田市長みずから『諮問状』を読みあげて、手渡しました。

 この2つの計画をつくるにあたって
 社会福祉審議会で議論して、答申を出してほしい、
 そういうお願いを『諮問』というのですね。


 (市長からの諮問状)


 2つの新しい福祉計画とは

 ・介護保険事業計画(第5期目です)

 ・障がい者福祉計画(第3期目です)

 です。
                      

● 介護保険事業計画づくりに注目して下さいね!

 ここでは『介護保険事業計画(第5期)』だけを紹介します。

 高齢の方々の保健医療福祉政策の専門家では無かったフジノが
 この数年間ずっと強い関心を持って取り組んでいるのは何故か
 その説明でもあります。

 介護保険事業計画というのは
 3年ごとの計画です。

 下の図のようなイメージになります。

H18年 H19年 H20年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年
第3期            
      第4期      
            第5期

 H22年度の現在は
 『第4期・介護保険事業計画』の実行中です。

 『第4期計画』がまもなく終わりますので、その前に、
 H23年度いっぱいを使って、新たに『第5期計画』を作ります。

 この第5期は、すさまじく重要になります。

 ものすごく単純化して
 カンタンに説明しますと...


 65才以上の方々の人口数が最も多くなる大きな山が
 これから2回やってきます。

 日本全体の統計データで見ると、
 まず第1回目のピークは平成28年(2016年)です。

 高齢者人口のうち、65〜74歳(いわゆる前期高齢者)人口は
 『団塊の世代』が高齢期に入る
 平成28(2016)年に
 1,744万人でピークを迎えます。

 (このデータは『平成22年度版高齢社会白書』より)

 やがてさらに第2回目のピークもやってきますが、
 まずはわずか6年後に
 こうした深刻な状況が訪れるのです。

 その時、もしも横須賀市が
 最悪のシナリオへと進んでしまっていたならば

 財政破たんによって
 介護保険料を支払ったとしても

 施設にも全く入れない、
 在宅でも介護サービスを受けられない、
 といった介護難民があふれてしまう事態にもなりうるのです。

 (これはあくまでもすごく単純化した説明ですからね!
  でもフジノが日頃から財政危機を訴えているのは
  こうした状況を避ける為です)

 政治家として、絶対にそんな事態を回避しなければいけません。

 ピークを迎える前であるにもかかわらず
 すでに現在でも施設入所を待機しておられる方々がたくさんいます。

 例えば、特別養護老人ホームについて言えば
 約2000人もの待機者がいます。

 だからこそ、蒲谷前市長に対して吉田市長に対して
 「今の第4期の計画は甘すぎる」とフジノは厳しく批判をしてきました。

 新たな第5期計画では、
 いくつもの課題を解決しなければなりません。


 まず何よりも、介護サービスは、施設か在宅かを問わず
 量の側面でも大幅に増加させる必要がありますし、
 質の側面もさらに向上させる必要があります。

 必要な介護を受けられない方々が
 たくさんいる現実を変えなければいけません。

 その為には、介護サービスを職業として働いている方々の
 労働環境の改善も不可欠です。

 そして何よりも、こうした取り組みを実現する為の
 『財源の裏付け』が不可欠です。

 フジノは、2006年までは介護保険料の値上げに反対してきました。

 けれども、これからの本当に必要な介護が守られる為ならば、
 市民のみなさまにも介護保険料の値上げもお願いするつもりです。

 まずこれから3年間の第5期計画がうまくいかなければ
 高齢者人口の第1回目のピークにあたる
 第6期を迎えることすら難しくなるのは言うまでもありません。

 問題は目の前に迫っています。

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 今日の分科会では
 これから検討される項目案は9つとされました。

 (1)計画の基本理念

 (2)高齢者へのサービスの現状の評価・課題分析

 (3)高齢者福祉のための施策の評価・課題分析

 (4)地域包括ケアの内容

 (5)要介護認定者数等及びサービス見込量の推計

 (6)地域支援事業(介護予防事業等)の内容

 (7)特別給付の内容

 (8)地域密着型サービスの計画

 (9)施設整備の計画

 この9つの項目のどれをとっても
 大切なことばかりです。

 議会でもとりあげてきたことですが
 第5期の計画に向けて、
 フジノが特に強い関心があるのは、次のようなことです。

 (これは事務局=市の意見でなくて
  あくまでもフジノ個人の問題意識です)


 1.医療的ケア(気管切開・胃ろうなど)が必要な方々の
   サポート体制を充実できるのか?


  →改めて、医療と福祉の連携が必要です。


 2.施設への入所を待機している方々を
   どれだけ減らせるのか?


  →家族のつながりがもっと薄くなる傾向に向かう中で
   老老介護や認認介護の現実を変えるには
   施設を減らすのは難しいです。


 3.横須賀には未だゼロのままの
   夜間訪問介護は実現するのか?


  →在宅(自宅)介護を実現するには
    24時間のフォロー体制が無ければ不可能です。
    コムスン事件後、横須賀には夜間の訪問介護が無くなりました。
    これを復活させなければいけません。


 4.介護保険制度を使わずに家族で介護をしている方々に対して
   現金を給付する家族介護慰労金制度は
   もっと受けやすくなるのか?


  →介護サービスではなく家族で介護している方々へ
    現金を支給するのは、介護を労働として捉える観点からも重要です。
    国レベルでの結論も必要ですが、
    横須賀市独自の介護手当の創設が必要です。

    

 5.新たな介護保険料をいくらにするのか?

  →くりかえしになりますが、本当に必要なサービスを守る為には
    保険料を値上げする必要もあります。
    また、ピークとなる第6期に備える意味でも
    保険料の見直しは避けられません。


 6.安心して長生きできる横須賀に本当に変えられるのか?



 いずれにしても、そんな重要なことがらを決めるのが
 第5期の介護保険事業計画なのですね。

 こうした最重要の計画づくりが始まったことを
 どうか市民のみなさまに知っていただきたいと願っています。

 まもなく、約3000名の市民の方々に
 横須賀市から高齢者保健福祉についてのアンケートが送られます。

 (抽出で3000名ですので、全ての方には届きません)

 ぜひこのアンケートに
 みなさまの本音の意見を記して下さい。
 どうかご協力をお願いします。

 そして、アンケートが届かない方のほうが
 圧倒的に多い訳ですが

 フジノ宛てにどうかみなさまの意見をぶつけて下さい。
 お願いします!


 (アンケートの後日談を2011年1月28日の活動日記に記しました)

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