まちの政治家は、こんなことしてます政治家フジノの活動日記


2008年4月3日(木)のフジノその2
● 知的障がいのある方々との対話と交流

 3月24日の活動日記で書いたとおりで、
 フジノはこれから1年間を通して
 1人でも多くの知的障がいのある方々と対話をしていきたい、と
 決心をしました。

 今日は、その第1弾として
 ケアホーム『第3あすなろの家』にお邪魔しました。



 (ケアホーム、というのは
  障害者自立支援法によって新しく作られた用語です。
  フジノHPでは、日本グループホーム学会での議論に基づいて
  ケアホームもグループホームのどちらともグループホームと呼びます)

 夜19時にお邪魔して、
 あすなろの家で暮らす5人の方々&世話人さんと
 みんなで一緒にお夕飯を食べました。

 1つのテーブルを囲んでごはんを食べながら
 いろいろなことを語り合うのはとても楽しいですね。

 ごはんを食べた後は、みなさんそれぞれの部屋に戻って
 お風呂に入ったり、洗濯をしたり、テレビを観たり、
 趣味の時間を過ごしたり。

 みなさんの部屋にそれぞれお招きいただいて
 とても感激しました。

 グループホームというのは『生活の場』です。

 これまでも政治家として
 グループホームそのものを見学する機会は何度もありましたが
 個人の部屋というのは見学の対象ではありません。

 共有スペースやキッチンなどは「あり」でも
 個人の部屋に入るというのは個人のお宅にあがるのと
 全く同じ訳ですから、それは見学とか視察の場では「無い」のですね。

 でも、今夜はみなさんのお部屋に招いていただいて
 得意な絵を見せていただいたり、
 ミニカーのコレクションを見せていただいたり、
 カーペットに座り込んで一緒にお話をさせていただきました。


● 「知的障がい者」なんて存在しない、と分かった

 グループホームの世話人の方から

 「Aさんがあんなに話すのを初めてみました」

 とお褒めいただいたほど、Aさんをはじめ、
 みなさんからいろいろなお話をしてもらえました。

 就職していた時に障がいの無い同僚から
 いじめにあった話を聴かせて下さった方もいらして、

 フジノが目指している障害者差別禁止条例の必要性を
 改めて実感したりもしました。

 また、うれしい再会もありました。

 小中学校時代の顔見知りの後輩の方が
 グループホームにいらして元気そうな姿にとても感激しました。

 フジノはとてもラッキーだと思いました。

 こうして2時間を過ごして、1つハッキリと分かったことがあります。

 3月24日の活動日記には
 知的障がいのある人ともっと対話がしたいのだ、と書きましたが

 そんな人は存在しない、ということです。

 今日お会いしてお話した5人の方々は、
 僕にとって今日からはもう
 Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん、という名前を持つ個人であって

 そのAさんにたまたま障がいがある、
 というだけの話なのです。

 文章で伝えるのは難しいのですが
 この感覚があなたにうまく伝わっているでしょうか。

 知的障がい者、という人間は存在しないのです。

 『藤野英明』という人間は存在しても
 『知的障がい者』という人は存在しないのです。

 藤野英明という人間の1つの側面として
 障がいがある、というだけの話なのです。

 1対1のカンケーで対話をしたり交流をしたりしたことがないと
 まるで『障がいのある人』という存在があるように感じてしまう。

 でも、それはあくまでも統計だとか手帳の有無だとか
 データ上での話でしかないのです。

 1人の尊い個人が名前を持って人生を生きていて
 たまたまその人の側面の1つに障がいというものがあるだけなのです。

 僕は、精神障がいについては
 僕の人生の半分以上の時間を通じて関わりがあるので
 そのことを理解していました。

 病気は個人の全てではなくて、
 個人のわずかないち部分でしかないのです。

 僕は、精神障がいのある方々と接する時に
 病気という側面を意識することはほとんどありません。

 今日は、知的障がいについても
 全く同じなのだということを体験として理解することができました。

 接しなければ、こんな大切なことが見えなくなってしまう。
 こんな当たり前のことを忘れてしまう。

 僕はそんなことにならなくて
 本当にラッキーでした。


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 2月に雑誌の企画で座談会をした時も、

 「知的障がいのある方々と1ヶ月くらい暮らしてほしい。
  自分たちの生活を知ってほしい」

 と言われました。

 今日も、

 「フジノさんは今日しか来ないの?」

 と言われました。

 今日は2時間だけの滞在でしたが
 また機会があれば何度でもうかがいますよ〜。

 すでに、別の施設に勤めている方からもメールを頂いていますし、
 今年1年間はじっくりと知的障がいのある方々ご本人と
 対話と交流を重ねていきたいと思っています。

 お話してもかまわないよ、という方は
 どうかフジノにご連絡ください。

 よろしくお願いします!



2008年4月3日(木)のフジノその1
● 市議会議長がアメリカ大使らに抗議文を提出

 (これを書いているのは13時45分現在です)

 3月19日夜、汐入でタクシー運転手が殺害された事件で
 まもなく逮捕されるアメリカ兵の問題で

 先ほど、シーファー駐日アメリカ大使らが
 横須賀市役所を訪れて、蒲谷市長に謝罪しました。

 この謝罪の場で、横須賀市議会としても抗議の為に
 市議会議長が抗議を行ないました。

 抗議文は以下の通りです。

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 平成20年4月3日

 シーファー駐日アメリカ大使 
 クラウダーアメリカ海軍第7艦隊司令官
 ライス在日アメリカ軍司令官
 ケリー在日アメリカ海軍司令官 宛

 横須賀市議会議長 山口道夫


 米兵によるタクシー運転手刺殺事件に対する抗議


 去る3月19日夜、
 市内において発生したタクシー運転手視察事件の被疑者として、
 米海軍横須賀基地に所属する兵士が逮捕された。

 本市では、
 平成18年1月3日の出勤途中の女性会社員殺害事件を初め、
 同年8月31日及び12月3日の傷害事件等々、
 米兵による犯罪が頻発し、
 罪のない市民が被害を受けている。

 これら一連の不祥事に、
 米側は、兵員教育や外出禁止など再販防止に努めるための
 綱紀粛正策、地域安全安心プログラムを実施し、
 本市においても、
 米軍への教育訓練徹底、綱紀粛正、
 事件再発防止に真摯に取り組むよう再三の抗議、猛省を求めてきた。

 そうした中における今回の事件は、
 改めて横須賀市民に強い衝撃と不安を与えるとともに、
 市民の米軍への不信感は増大する一方となっている。

 よって、本市議会は、
 市民の安全で安心な生活を守る立場から、
 このような事件に対し遺憾の意を表明するとともに、

 改まらぬ米軍及び米兵の体質に厳しい憤りを禁じえず、
 米軍に対し厳重に抗議するものである。



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 今回の抗議は、これまでの抗議の決議などとは、
 怒りの度合いが全く異なります。

 「市民の米軍への不信感は増大する一方となっている」

 「改まらぬ米軍及び米兵の体質に厳しい憤りを禁じえず」

 市民のみなさまの想いに寄り添ったものです。

 また、市役所に謝罪に訪れたアメリカ軍に対して
 市議会議長が直接に抗議を行なったのは初めてのこととなります。

 それだけ今回のアメリカ兵による殺人事件を
 横須賀市議会は重く受け止めていることを示しています。


● アメリカ軍の責任者は辞任すべき

 こうした繰り返されるアメリカ軍兵士による凶悪犯罪に対して
 アメリカ軍の責任者は、責任をとって辞任すべきです。

 特に、ケリー司令官は責任を取って辞任すべきです。

 ケリー司令官はたび重なる事件のたびに
 市役所に厳粛そうに謝罪に訪れ、

 そのたびに綱紀粛正の内容を説明しては
 効果があるはずと語ってきたものの、

 それらが全く効果が出ていないのは明らかです。

 新しく横須賀基地に来たアメリカ兵に対して
 ケリー司令官は自らが講師となって研修で語ってきました。

 しかし、教育研修の効果が無かったことも明らかです。

 こうした続発するアメリカ兵の事件の
 事態悪化を掌握できなかったトップとして
 もはやケリー司令官は辞任すべきです。

 本来の責任の取り方とは、犯罪を無くすことです。

 しかし、それが全く実現していない以上、
 ケリー司令官が辞任することしか責任をとる道はありません。

 アメリカ軍よ、責任者は辞任せよ。



2008年4月1日(火)のフジノ
● 体験治安の悪化は、確実に「ある」

 昨日の午前中に、横須賀市の治安や防犯対策について
 新聞社から原稿の依頼を受けました。

 横須賀市はスーパー防犯灯や防犯カメラの設置を
 市民の税金を使って行なっています。

 こうした点についてフジノなりの意見を、
 という依頼でした。

 そこで原稿を書き始めたのですが、
 昨日の午後から汐入のタクシー運転手殺人事件について
 アメリカ軍兵士が殺害を認める供述を始めたとの報道が入りました。

 これらの情報をけさまで集めて
 改めて原稿を書き直しました。

 フジノは、

 横須賀市の治安や防犯対策については
 まず『横須賀市』が何かをするということよりもむしろ
 まず『アメリカ軍』が教育体制の徹底的な改善をすることが必要だ

 という考えです。

 何故なら、実際に横須賀市内の犯罪件数そのものは
 減っている傾向があるからです。

 (市内の刑法犯数)
 平成14年 7214件
 平成15年 7008件
 平成16年 6931件
 平成17年 5528件
 平成18年 4993件
 平成19年 4296件

 毎年、着実に市内の犯罪件数は減っているのです。
 (もちろん4300件の刑法犯数は多いのでさらに減らすべきです)

 にも関わらず、市民のみなさまの
 治安への不安は減っていないはずです。

 もっと防犯対策をしっかりしてほしい、という想いは
 むしろ高まっているはずです。

 実際の数が減っているにも関わらず
 犯罪への不安が強いことを『体感治安の悪化』と呼びます。

 横須賀市では、市民のみなさまのあいだに
 体感治安の悪化がある
とフジノは考えています。

 体感治安の悪化を改善する為に最も今、
 真剣に改善しなければならないのは
 アメリカ軍兵士による凶悪犯罪の発生を防ぐことです。

 まちの治安のイメージの悪さは
 アメリカ軍兵士の犯罪の凶悪さに尽きる、とフジノは考えています。


● 市長は体感治安の悪化を認めていない

 けれども蒲谷市長は、体感治安の悪化を認めていません。

 昨年12月議会(本会議)での
 蒲谷市長とフジノとのやりとりを見て下さい。

 どちらがより市民感覚に近いかは
 一目瞭然のはずです。


 (2007年11月29日・本会議より)







 (フジノの質問を受けて、市長の1回目の答弁)

 昨年の痛ましい事件につきましては、
 今思い起こしても憤りの念を禁じえません。

 二度とあのような事件が起きないよう、
 これまで関係者との連絡を密にし、対策を講じてまいりました。

 また、米海軍側も教育の徹底やパトロールの強化等の
 取り組みを実施してまいりました。

 現在の米海軍の取り組みにつきましては、
 まちは落ちついてきたと
 地元町内会長等からも大変評価を受けておりますので、
 現在の体制を続けていくことになっております。

 犯罪は、日本人であれ、米海軍人であれ、
 許されることではありません。

 議員の御発言のように、米海軍関係者が、
 すなわち犯罪者であるかのごとき扱いをすることは失礼でございまして、
 偏見や差別につながりますので適切ではないのではないか
 と私は思います。

 ほとんどの米海軍関係者はよき隣人であり、
 規律正しい住民であります。












 (フジノの再質問)

 市長は、今回も
 アメリカ軍の兵士をすべて犯罪者と考えるような受けとめ方は
 間違っているというふうにおっしゃいました。

 ただし、多くの女性の方々あるいは男性の方からも、
 「マンションで同じエレベーターに乗ったときには恐怖を感じる」と。
 その他にも実体験として
 恐怖を感じている方々がいるのは事実です。

 つまり体感治安の悪化、不安という事実がございます。

 こうした事実を市長は御認識なさった上で
 今の御発言をなさったのでしょうか。

 こうした実態も踏まえた上で、防犯体制の強化について、
 市長の御認識を再度伺います。











 (市長の2回目の答弁)

 米兵の問題でございますが、
 女性が恐怖を感じているというお話をなさいましたが、

 確かにそういうケースはあるかもしれません。
 恐らくあるでしょう。

 しかし、私が申し上げたいのは、
 米兵はすべからく危険だとか犯罪者だとか、
 そういう考えが横須賀中に広がらないように、
 冷静に対応しなければいけないと思います。

 偏見や誤解で
 怖くないのに怖いと思われたら困ります。

 時々横須賀は大変怖いまちだと誤解している方が
 いっぱいいらっしゃいますが、

 そのような偏見が広がらないように
 最善の努力をしたいと、
 そのように私は思っております。












 (フジノの最後の質問)

 体感治安の悪化は確かにあるはずと、
 恐怖を感じる方がいるのは事実であろうと。

 だからこそ偏見が広がらないようにしたいという答弁をいただきました。

 ならばこそ、やはり体感治安の悪化を解消する為の
 防犯体制の充実が不可欠というふうに考えます。

 偏見が広がらないようにしたいというのは、
 実際には起こらないという前提で
 何かを広報していくというような意味に受けとめてしまいました。

 実際に犯罪は起こった訳です。
 そして、たまたま数ヶ月起こっていないということです。

 だからこそ、いつもよりも飲酒の機会が増える、
 あるいは非常に孤独感や絶望感が増している人は、
 他人が幸せそうな時期には非常に暴発することが多くあります。

 これはもちろん日本人も同様なのですが、
 繰り返しになりますが、
 アメリカ兵の方は非常に体格も大きく、
 多くの方々が実際に不安を抱えているのは事実な訳です。

 だからこそ防犯体制の強化と、
 そしてその防犯体制の広報に努めていただきたい
 というふうに申し上げました。

 偏見の解消ではなく、
 実際の体感治安の悪化や不安を解消するように努めていただきたい


 と思いますが、いかがでしょうか。











 (市長の最後の答弁)

 私は体感治安が悪化しているということを
 認めたつもりはございません。


 むしろ最近はまちが落ちついてきている
 という高い評価を受けております。

 私が申し上げたのは、
 一部の方は、そういう印象をお持ちの方は確かにいらっしゃる
 ということを認めたわけであって、

 最近体感治安が米兵のために悪化しているということは
 認めておりません。むしろその逆であります。

 米兵は大部分がまじめで、規律の正しい軍人、軍属であります。

 最初から犯人扱いをして
 年末体制を強化しなければいけないというような考え方には
 賛成できません。

 現在のパトロールのあり方は、
 今申し上げたように、非常に効果を上げておりますので、
 継続するように海軍にお願いしたいと、このように思っております。




 実際には、この質疑を行なったわずか3日後
 アメリカ兵による犯罪が再発して、
 残念ながらフジノの警告が当たってしまいました。

 さらには、先月19日には汐入でタクシー運転手が殺害されて
 昨日からアメリカ兵が殺害を認める供述を始めています。

 汐入という、横須賀市内の繁華街で起こった事件に
 体感治安が大きく悪化しているのは、事実そのものです。

 そして、その原因がアメリカ軍にあるのは
 誰が考えても同じです。

 それでも蒲谷市長はこの事実を認めないのは
 アメリカ軍にあまりにも媚びすぎています。

 アメリカ軍の司令官は、自分たちのことを「横須賀市民だ」と言います。

 それならばよけいに蒲谷市長は、
 アメリカ軍という一部の市民に媚びるべきではない。

 フジノはアメリカ軍の基地の存在が問題だとか
 日米同盟や安保体制がどうだとか
 そういう問題を語っているのではありません。

 他の問題とは一切からめていません。

 横須賀市民の命を守る、という
 その1点を語っているのです。


 それにも関わらず、横須賀市長が横須賀市民の命を守る為に
 言うべきことを言うべき相手に言わないのであれば
 それは市民の命を軽んじている、ということです。

 市民のみなさまは、どうお考えでしょうか。

 フジノはこのままでは絶対にいけないと考えています。


● 風邪でダウン...

 と、ここまで書いたところで今日はストップ。
 風邪をひいてしまいました。

 ちゃんと病院には行きましたので、
 明日のカフェトークまでに治るように休息を取ります。

 返事ができていないメールがたくさんあるのですが
 もうしばらくお待ちください。
 全て読んでいますが返事が書ききれません。
 ごめんなさい。



2008年3月31日(月)のフジノその2
● ストレスケア病棟の視察へ(その2)








































2008年3月31日(月)のフジノその1
● ストレスケア病棟のスタッフの熱意に感激しました

 今日は、横浜の芹香病院へ。
 明日からスタートするストレスケア病棟の見学に行ってきました。

 3月19日のこのコーナーでお知らせしたとおり、
 自殺予防対策と精神保健福祉の向上を
 メインの政策とするフジノにとって、待ちに待ったオープンでした。



 あいにくの雨でしたが、
 『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』メンバーの
 田中優子さん(世田谷区議)と田中朝子さん(杉並区議)と視察をしました。



 岩成秀夫院長先生と埜崎健治主査(精神保健福祉士)が
 2時間以上も施設の案内と説明を行なってくれました。

 けさもNHKの番組でとりあげられたばかりで
 全国からの問い合わせが殺到する
 本当にお忙しい中を時間をいただいてしまいました。
 視察中もお2人のオンコール用のPHSはしばしば鳴っていました。

 それにしても、今回の視察で何よりも本当にうれしかったのは
 岩成院長先生も埜崎主査にしても
 強い熱意と高いモチベーションがびしびしと伝わってきたことです。

 新しい病棟がオープンすることによって
 うつ病に苦しむ多くの人々がこれから元気を回復できるのだ、という
 使命感がスタッフメンバーのみなさまに満ちあふれていました。

 雨天の暗さなんて吹き飛ぶくらいの、スタッフのエネルギー。

 これが今回の視察の最大の収穫でした。

 自殺予防対策をすすめる上で
 これからたくさんの市民の方々に
 このストレスケア病棟を薦めていくことになると思うのですが、
 その時に最も安心できる条件というのがスタッフの熱意だと思うのです。

 これがハッキリと強く伝わってきたことが本当に良かったです。
 施設の概要はホームページを見れば分かりますが
 スタッフの熱さだけは直接にお会いしないと分からないからです。

 まず、この最もフジノが重視する点がとても満足できたことを
 みなさまに報告したいと思いました。



2008年3月28日(金)のフジノ
● 人権懇話会の提言書が市長に提出されました

 3月11日に開催された『人権懇話会』最終回を受けて、
 ついに『提言書』が完成しました。

 おととい26日に、座長である青柳幸一さん(筑波大学教授)から
 蒲谷市長に提言書が手渡されました。

 提言書の全文はこちらになります。
 (pdfファイルで650KB、A4で48ページです)

 読んでいただくと分かると思うのですが、
 性の多様性についての記述は全く改善されませんでした。

 横須賀市内にお住まいの方だけでなく、
 北は青森県から西は愛媛県まで、
 本当に全国からたくさんのご意見のメールを頂いたのですが

 みなさまからせっかくご指摘いただいた『提言書(案)』の
 明らかな問題点の数々を改善することができませんでした。

 担当部署である横須賀市の
 人権・男女共同参画課に対する強い憤りと怒りもありますが

 何よりも、政治家は結果責任ですから、
 改善できなかった責任は全てフジノにあります。

 ご協力いただいたみなさまと
 全国で暮らすいわゆる性的マイノリティとされる方々に対して
 こころからお詫びを申し上げます。

 本当に申し訳ございませんでした。

 けれども、性的な多様性を保障する為の
 フジノの闘いはこれで終わった訳ではありません。

 むしろ、ここからが勝負です。


● 次は、『人権施策推進指針(案)』づくりが始まります

 これから来年3月までの間に
 横須賀市は提言書をもとにして『人権施策推進指針(案)』を作ります。

 この『指針(案)』は市職員によって作られるのですが
 正式にパブリックコメントにかけられて
 市民のみなさまからご意見をいただくことになります。

 もちろん頂いた市民のみなさまからの
 パブリックコメントに対する市の意見も公開されます。

 その後に(案)が取れて正式な『指針』となるのですね。

 だから、いくつもの方法がフジノには取れると思います。
 例えば、

 (1)性的な多様性についての理解を促す研修や講演会の実施

 (2)市議会の本会議・委員会での性的な多様性についての発言

 (3)指針(案)に対するパブリックコメント


 指針が完成するまでの間に
 こうした活動を続けていくことによって

 理解がまだ弱い性的な多様性について
 誤った知識や理解が改善されるように活動したいと思います。


● 同時に、市民のみなさまへの理解を広める活動を始めます

 さらに、今回は率直に申し上げて
 手段としてフジノは結果だけを取りにいきました。

 つまり、人権・男女共同参画課の方々をはじめとする
 横須賀市の職員のみなさんが、

 いわゆる性的マイノリティとされる方々がどういう状況にあるのか、とか
 性的な多様性が保障されることが人としていかに大切なことか、など

 『本質的な理解』が無くてもいいから、
 提言書(案)の『文章』さえ正しく変えてくれれば良い

 とフジノは考えて行動しました。

 これは、時間が1ヶ月しかなかったことが原因です。

 けれども、これからは指針の完成までに1年間あります。
 1年間あれば、かなりの活動ができます。


 また、フジノは性的な多様性の問題の存在を知ってから
 市長・教育長への一般質問に至るまで
 1年間かかったのですけれど

 実際に本気でスイッチが入って
 これは一生かけて取り組もうと決心したのは

 2月1日の下北沢でのイベント
 『性的マイノリティと教育』に参加してからでした。

 本気のスイッチが入ってから
 市長への一般質問まで1ヶ月しかなかったのです。

 だから、フジノ自身の理解が低く、弱かったと思うのです。

 でも、今ではたくさんの方々と出会うことができました。
 このまちに暮らす
 いわゆる性的マイノリティとされる方々とも出会うことができました。

 ここから先は、フジノ自身がもっと変わっていく努力と共に、

 カフェトークやカフェトーク特別版(講演会やトークイベント)などをはじめ、
 市民のみなさまに向けての本質的な理解を促すための
 いろいろな活動を行なっていこうと決めました。

 闘いはこれからです。
 どうか、あなたの力を貸してください。

 よろしくお願いします!


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