動物管理所で犬や猫が殺処分されるガス室など現実の姿を見せていただきました/同行した市民の方のレポートです

動物管理所を市民の方と見学しました

今日は、保健所の動物管理所に視察に行ってきました。

動物管理所とは、狂犬病予防法に基づいて
 
「犬を抑留する施設を作らなくてはいけない」

ということで建てられた施設です。

昭和40年代にできた動物愛護法に基づき、負傷動物の保護・収容なども行なわれていました。

他には、迷い犬・野良犬・持ち込まれた犬猫などを抑留し、必要ならばガス室にて犬猫をと殺処分する、という仕事もあります。

また、持ち込まれた犬猫の里親を探す、ということもしています。

ここから先は、一緒に視察に行ってくれた市民のSさんのレポートをご紹介します。



動物管理所を実際に訪れて感じたこと

私(Sさん)は保健所に連れて行かれた犬猫の行く末をこの目で見てみたいと思い、今回視察に同行させていただきました。

前日まで、

「動物管理所では地獄絵図のような光景を見て、きっとその日から食事をおいしく感じることはもうなくなるだろう」

と、覚悟して行きました。

現に、当日いろいろなお話を聞かせていただいた保健所の生活衛生課長のSさんに

「動物管理所は楽しい場所ではありませんよ。きっとショックを受けられますよ」

と、前もって釘を刺されていましたので、アポイントをとった日から約1週間、視察日のことを考えると食事ものどを通らないことがありました。

しかし「真実を見れば問題点なり解決策なりが見えてくる」と思い、行ってきました。



殺処分されるガス室も実際に見ました

入るとすぐに事務所になっていて、机が4つ並んでいました。

藤野議員と生活衛生課長さん

藤野議員と生活衛生課長さん


なんだか職員室のような雰囲気の清潔感のある事務所でした。
 
ガラスのドア(上の写真の左端)の向こうは犬がいる部屋です。

鉄格子の犬小屋が両側に並んでおり、全部で4つありました。

4つの檻と、鳴き声のうるさい犬専用の防音の檻

4つの檻と、鳴き声のうるさい犬専用の防音の檻


泣き声のうるさい犬専用にガラス張りでできた防音の犬小屋もありました。

部屋の1番奥にあるステンレス製の四角い箱が、最後の日に入るガス室です。

殺処分されるガス室

殺処分されるガス室


ここに入ってガスが噴出されると1~2分で絶命します。
 
藤野議員はガス室の中の檻も開けて見せてもらっていました

藤野議員はガス室の中の檻も開けて見せてもらっていました


その間、犬は苦しむそうです。



殺処分させない為の職員さんの活躍

ただし、ここに来たすべての犬が命を落とす訳ではなく、飼い主が現れたり、ボランティア団体が引き取ってくれたり、里親がもらってくれたりと、助かる命もまた多いようです。

少しでも多くの命を助ける為に、職員さんたちも必死で里親を探したりしています。

子犬の場合はほぼ100%里親が見つかり、成犬でも里親やボランティア団体が引き取ってくれたりして、ここで命を落とす犬は年間で50頭ほどだそうです(猫の場合はもっと多い)。

しかし、地方ではこんな数ではなく、もっとたくさんの命が強制的に消されています。

それは、感情移入をする暇がないほどだそうです。
 
本当に毎日1つずつ部屋を移動していき、最後の日(4日目)にはガス室送りになるそうです。

都会(横須賀を含む)では犬よりも深刻なのは猫のほうで、現在横須賀市の保健所の方たちがうちうちで外猫対策の話し合いを月に1度行なっているそうです。

そして来年度からその外猫対策の話し合いが正式に発足するそうです。

(フジノ後日追記:『(仮称)猫対策連絡会』が立ち上がりました!)

地道ながら着実に進めている仕事ぶりに感心させられました。
 
私も見習わなくてはならないと、痛感しました。

この日、1頭の犬がいたのですが、きっとこの子もボランティア団体なり里親さんが引き取ってくれると思います。

迷い犬が1匹保護されていました

迷い犬が1匹保護されていました


(飼い主さん、早く見つけてあげてください!震えながら待っていましたよ!)



動物管理所の視察を終えて

今日ここで見たものとは、それは職員さんたちの熱心な気持ちでした。

『迷惑施設』と言われ、下水処理施設内に仮住まいをせざるを得ない仕事に誇りと先輩方に尊敬の念を持ち、動物たちを愛し、どうにか命を助けることは出来ないかと真剣に取り組む姿でした。

(フジノ後日追記:この動物管理所は追浜に移転・新築されて動物愛護センターとなりました)

こんなに懸命に命を救おうとしているのに、一方でガス室に送らなくてはいけない時もある。それはとてもやりきれないと思います。

こんなに頑張って里親を探したり、対策を練ったりしているのに。

次に頑張らなくてはいけないのは、私たち一般市民だと痛感しました。

1度家族としてペットを迎え入れたら、生涯その動物の命が尽きるまで飼い主としての責任を果たす。

子犬や子猫が生まれて困るなら避妊手術をする。

もっと他に私たちが出来ることは一体何だろう?

と考えさせられました。

新しい家族として犬や猫を欲しいと思った時、ペットショップに行く前に、ブリーダーさんを探す前に、保健所で新しい飼い主が現れるのを待っている犬猫がいることも、頭の片隅に入れておいてください。

彼らは純粋に人を信じていて愛しています。
 
裏切られてもまた人を愛すことをやめることができない彼らを私たちが助けなくてはいけないのではないでしょうか?

Sさんのレポートは以上です。ありがとうございました。



フジノの想い

実はこの動物管理所の隣には、小動物火葬施設が設置されています。

動物管理所で殺処分された犬・猫たちの亡骸は、そのまま隣の小動物火葬施設へと運ばれて火葬されます。

2つの施設だけでなく、養鶏場や豚小屋があって、さらに屠殺場があって精肉されていたそうです。そんなこともあって小動物火葬施設が作られたようです。

高度経済成長時代に養鶏場も豚小屋も屠殺場も無くなって、どんどん住宅が増えていきました。

そして今では上下水道局の土地に間借りしている動物管理所と、小動物火葬施設だけになりました。

地域の方々からの苦情もあって、動物管理所は将来的にはこの地域ではないどこかへ移転しなければならないそうです。

どうかその時にはもっともっと動物たちの待遇が改善されて、もっともっと譲渡される動物が増えて、殺処分される動物が減ることを祈っています。

今、職員のみなさんはとてもがんばっているのですが、Sさんも記しておられたように『迷惑施設』扱いされているのがとても切ない気持ちになりました。

こういう知られていない施設を市民のみなさまと見学にぜひどんどん行きたいと思っています。

フジノにお声がけ下さいね。

ぜひもっとこのまちのことを知ってほしいのです。

よろしくお願いいたします。