映画「赤貧洗うがごとし~田中正造と野に叫ぶ人々~」上映会へ

田中正造の人生を描いたドキュメンタリー

今日は、横浜市中区日本大通の情報文化センターへ。

映画『赤貧洗うがごとし~田中正造と野に叫ぶ人々~』上映会に参加しました。

タイトルのとおり、田中正造さんの人生を描いたドキュメンタリーです。

田中正造さんとは、明治時代の政治家です。

足尾銅山からもたらされる鉱毒で苦しむ人々を救う為に、田中正造は鉱業停止を求めて、死を覚悟で、明治天皇の馬車へと直訴を決行した。

しかし、護衛の警官にとりおさえられ、直訴は失敗。

政府は世論を恐れて、発狂した老人の行動として、正造を無罪放免した。

この天皇への直訴のエピソードは教科書にも載っていたので、知っている方も多いのではないかと思います。

政治家フジノにとって、田中正造さんは理想の政治家です。

上映会を主催するNPO法人洗心洞大学の理事である加藤正法さんに上映会のお知らせを頂いて、喜んでうかがいました。

会場にて

会場にて


映画は、田中正造の人生を追うと共に

  • 自然破壊
  • 公害
  • 政官財の癒着
  • 命の大切さ

などの、現在にも完全に通じる普遍的なテーマを描いていました。

フジノにとって映画の内容は知っていることばかりでしたが、ものすごくたくさんの証言フィルムには驚きました。

今から100年前のことというとすごく昔のことに感じますが、30年くらい前までは、田中正造さんをリアルタイムで知っている人々がまだまだたくさんご存命で、そうした方々の証言フィルムが存在しているのですね。

やっぱり生の声って、すごいですね。

『伝説になってしまっている存在』(=田中正造さん)を生で知っている人々の声というのは、高く祭り上げられている人を同じ『生きた人間』として感じさせてくれます。

改めて彼の生きざまに衝撃を受けると共に

「もっとしっかり生きていかなければ」

と、フジノは感じさせられました。

日露戦争を前に戦費を調達する必要性から当時の政府は帝国議会で増税案を提出しました。

この法案をスムーズに通過させる為に、なんとその見返りとして『議員歳費』を2倍半も引き上げる法案も提出したのです。

つまり、政府は政治家を買収したのです。

田中正造は、これに反対しましたが、帝国議会は可決しました。そこで、正造は全額受け取りを辞退したのです。

そして、帝国議会に見切りをつけた正造は国会議員を辞任して、死を覚悟して天皇へ直訴したのです。

こんなことができる政治家が現在いるでしょうか...。

本当に民衆の暮らしの中にいつも共にあった田中正造さん。

すさまじい生きざまですが、本当に素晴らしい政治家だと思います。

映画はこれからも全国いろいろなところで上映されるようですから、ぜひご覧になってください。

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