わずか20分間、防衛大臣政務官が横須賀市役所を訪れてイージス艦増加配備の「回答」に来ました/何も回答していない回答でした

たった20分間の為に防衛大臣政務官が横須賀市役所にやってきました

本日1月30日、防衛大臣政務官が横須賀市役所を訪れました。

防衛大臣からの『回答書』を持ってきました。

防衛大臣からの「イージスBMD艦の追加配備について(回答)」

防衛大臣からの「イージスBMD艦の追加配備について(回答)」

回答1・人員住宅について

回答1・人員住宅について

回答2・現行の施設のキャパシティーについて

回答2・現行の施設のキャパシティーについて

回答3・基地従業員の労働環境について

回答3・基地従業員の労働環境について

回答4・教育訓練について

回答4・教育訓練について

1月17日に来た時はわずか10分。

「こんな短い時間では何もやりとりはできない」とフジノは怒りを表明しました。

今回の訪問もたった20分です。

そこでの詳しいやりとりについて、政策推進部渉外担当部長から報告を受けました。

さっそく市民のみなさまにお伝えいたします。



20分間の訪問の詳しい報告です

下のとおりです。

防衛大臣政務官の来訪について

  1. 日時:平成27年1月30日(金)11:25~11:45

  2. 来訪者:原田 憲治:防衛大臣政務官
    丸井 博:防衛省南関東防衛局長
    藤代 誠:防衛省地方協力局地方調整課長
    伊藤 哲也:防衛省南関東防衛局企画部長

  3. 対応者:吉田 雄人:横須賀市長
    沼田 芳明:横須賀市副市長
    田神 明:横須賀市副市長
    中野 愛一郎:横須賀市政策推進部渉外担当部長

  4. 会談概要

  5. 原田政務官

    吉田市長を始めとする横須賀市の皆様におかれましては、平素から防衛行政に御理解と御協力をいただき、また米軍及び自衛隊の基地に係る様々な御負担を担っていただいている中、防衛施設の安定的使用に御理解と御協力を賜り、感謝申し上げます。

    我が国の安全の確保のためには、日米安保条約を維持し、米軍の抑止力を維持することが必要であり、米国の太平洋艦隊のプレゼンスは、アジア太平洋地域における海上交通の安全を含む地域の平和と安定にとり、重要な役割を果たしていると認識しています。

    昨年10月に御説明した横須賀への米イージス艦の追加配備について、同年11月、市長より照会事項を頂いており、また、本年1月の説明の際には、一連のイージス艦追加配備についての回答を求めたいとの趣旨のご発言がございました。

    本日は、大臣からの回答をお持ちいたしました。

    大臣からは、今般のイージス艦追加配備による横須賀市の懸念や不安の軽減のための必要な取組について、引き続き、真摯に対応するようにと指示を受けております。

    それでは、回答内容について、南関東防衛局長に説明させます。

    南関東防衛局長

    (このフジノブログの1番上にある防衛大臣からの回答文書を読み上げ)

    以上が回答の内容でございます。

    原田政務官

    ただ今、南関東防衛局長より説明したとおりでございます。

    防衛省としては、米イージス艦の追加配備は、日米両国の弾道ミサイル防衛能力を強化するものであり、我が国の安全保障上、極めて重要な取組と考えておりますので、御理解と御協力をお願いいたします。

    横須賀市長

    1月の公表後、今回速やかに大臣名の文書を以ってご回答いただいたことについて、ありがたく思います。

    今回の一連のBMD艦追加配備等については、日米安全保障条約とその関連取決めの下の措置であることは認識しているところです。

    しかしながら、市民の生命財産を守るべき立場の地元市長として、市民生活への直接的影響については、丁寧な説明と誠実な対応を求めていかなければならないと考えていることをまずお伝えしたいと思います。

    ただいま、照会させていただいておりました件の回答内容をご説明いただきましたが、いくつか確認をさせていただき、十分精査させていただいたうえで、市民、市議会に対して、説明してまいりたいと思います。

    私としては、本市が果たしてきた役割を正しく認識し、政府全体として正当に評価していただきたいと考えています。

    ご説明いただいた回答について、いくつか確認させてください。

    はじめに人員、住宅についてですが、家族を含めた全体の人数は回答できないとの説明が米側からあったということですが、それはなぜでしょうか。

    南関東防衛局長

    米側によると、乗組員については、人事異動等により定期的に変動しており、家族につ いては、どの家族が乗組員に同行するかは分からないためであるとの説明を受けています。

    横須賀市長

    増加する乗組員等は、施設・区域内の既存の隊舎、家族住宅、または、施設・区域外の民間住宅に居住することになる、とのことですが、基本的には施設・区域内に居住するのでしょうか。

    また、施設区域内外の居住者数はどの程度になるのでしょうか。

    南関東防衛局長

    米側によると、従前どおり、増加する乗組員等は、施設・区域内の既存の隊舎、家族住宅、または、施設・区域外の民間住宅に居住することになるとの説明を受けています。

    また、今回のイージス艦の追加配備に伴う施設・区域内外の居住者数については、現時点において、その基となる乗組員等の正確な総数を回答できないとの説明を受けております。

    横須賀市長

    国において実態把握につとめ、情報提供も含め、適切に対応していただくようお願いします。

    南関東防衛局長

    国においても、適切に対応して参ります。

    横須賀市長

    次に現行施設のキャパシティーについてですが、横須賀基地内の係留施設に最大14隻の艦船が一斉に係留できないと思われます。そういう時はどうするのでしょうか。

    南関東防衛局長

    すでに御説明しているとおり、今般のイージス艦の追加配備等に伴い、施設の大きな変更は必要ない見込みである旨、米側から説明を受けています。

    一般的に申し上げれば、今後、米側から艦船の係留施設等の施設整備を日本側に要望された場合には、その必要性等を十分精査した上で、整備の可否を検討する考えです。

    横須賀市長

    その場合は速やかに情報提供していただくようお願いします。

    南関東防衛局長

    承知いたしました。

    横須賀市長

    次に基地従業員の労働環境についてですが、横須賀市内の米軍基地では、5,000 人以上の日本人基地従業員が働いています。

    引き続き、基地従業員の労働環境の改善に取り組まれるようお願いします。

    最後に、教育訓練についてですが、今回の一連の配備により、軍人だけでも1,000人を超える人数が新たに横須賀で共に暮らすということになります。

    日米の文化や生活習慣の違いなどに対する理解は不可欠ですので、教育訓練を継続的に実施されるよう、米側に働きかけていただくようお願いします。

    原田政務官

    防衛省としましては、今般の米イージス艦の追加配備により、3隻の増隻となることについて、地元の御理解と御協力を得ながら進めていく考えであり、横須賀市の懸念や不安の軽減のために必要な取組について、しっかりと対応してまいりたいと考えております。

    また、地元の皆様の安心・安全の確保につきましても、当省として真摯に取り組んできているところですが、引き続き、しっかりと取り組んでいく考えです。

報告は以上で全てです。



回答とは言えない回答ばかりでした

吉田市長、今回もこんな回答だけで納得して20分間で帰らせてしまうのですか?

回答の内容を受けて市長は

「いくつか確認をさせていただき、十分精査させていただいたうえで、市民、市議会に対して、説明してまいりたいと思います」

などと述べました。

しかし、明らかにおかしな回答ばかりです。

今の横須賀米海軍基地のキャパシティーでは、追加配備されるイージス艦を全ては受け入れられません。これは明らかです。

それなのに防衛大臣は「大きな変更はないと聞いている」と答えました。

だから、今後「追加で工事させてくれ」と言ってくるに決っているじゃないですか?

そこを厳しく問いただすのが横須賀市長の役割です!

その他の質問への回答も、ほぼ回答になっていません。

市長はもっと政務官を追及して答えを引き出すべきでした。

今回の20分間の訪問も、要するに『セレモニー』に過ぎなかった。それがフジノの率直な感想です。

今後は、市と国の事務方同士でしっかりと細かい回答をもらうべきです。

こんな回答に納得できる訳がありません。

市議としてフジノは、このままではイージスBMD艦の追加配備は横須賀にデメリットしか無く、受け入れられるはずがありません。

まずは市長、もっと詳しい回答をもらうように事務方に指示して下さい。

次に、さらなる対応の改善の具体的な約束を防衛省に取り付けて下さい。

そして最後に、もっとこの問題についても市民のみなさまに積極的な情報発信を行なうべきです。

新聞報道と横須賀市HPからしか市民のみなさまは情報が得られていません。

市民生活が大きく変わる可能性が極めて高いのですから、『広報よこすか』での説明は当然のこと、市民向けの説明会を積極的に行なうべきです。

フジノは今回の防衛大臣政務官の訪問は、特に評価できませんでした。

防衛大臣からの回答書も同じです。



後日談:翌日の新聞各紙が報じました

下は毎日新聞の記事です。

2015年1月31日・毎日新聞より

2015年1月31日・毎日新聞より