神奈川新聞が社説で「横須賀市のパートナーシップ制度、2019年4月スタート」を報じてくれました!/差別や偏見を無くして誰もが暮らしやすいまちづくりをこれからも進めていきます

神奈川新聞が社説で「横須賀市パートナーシップ制度」を取り上げてくれました

先日(11月29日)の一般質問でフジノは『横須賀市パートナーシップ制度』について取り上げました。

上地市長からは差別や偏見を無くして誰もが暮らしやすい社会を目指す為に、パートナーシップ制度実施に向けた力強い答弁を受けました。

こうした横須賀市の動きを受けて、神奈川新聞がまたも(!)社説で報じてくれました。

11月13日にも社説で取り上げていただいたばかりです。

本当にありがたいです。

2018年12月4日・神奈川新聞・社説より

2018年12月4日・神奈川新聞・社説より


全文を引用して紹介します。

横須賀市のパートナー制度
社会意識変える契機に

横須賀市がLGBTなど性的少数者のカップルをパートナーとして公的に認める「パートナーシップ制度」 を来年4月にスタートさせることになった。

市は同性パートナーを市立病院での手術同意の署名者と認めるなど、同性カップルの不利益をなくす取り組みを積極的に推進してきた。

新たな制度が性的少数者に対する社会的な意識を変えていく契機となり、暮らしやすさにつながることを期待したい。

性的少数者の人たちは社会の偏見や不足に生きづらさを感じているとされる。

法的な婚姻関係にある男女に比べ、カップルの不利益も多い。

自治体が導入し始めているパートナーシップ制度は法的拘束力はないが、行政や民間に『夫婦』とみなした対応を求めるものだ。

導入されれば県内初となる横須賀市の制度は要綱に基づき、性的少数者の当事者らがパートナーシップ宣誓を行い、市が受領書を発行する。

受領証の提示により市営住宅の申し込みなど行政サービスや、携帯電話の家族割など民間サービスも期待できる。

何より自治体が公認する意味は地域にとって小さくない。

また、市では制度の対象を同性間などの性的少数者に限定せず、事実婚のカップルらも念頭に置く予定だ。

多様化が進む家族の現状を踏まえた妥当な制度設計といえよう。

宣誓手続きでは、性的少数者に対する理解が不十分な状況を踏まえ、プライバシー保護のため、個室スペースを里恵するという。

現状では必要な措置だが、市民の認識を深めることで、当たり前のように制度利用やカミングアウトができる社会をこそ目標に置きたい。

日本社会では 「異性愛が普通」との認識が浸透し、同性愛などには「性規範を逸脱している」との偏見が根強く残る。

そうした風潮にあって当事者は悩み、苦しんでいる。

学校や職場、地域で多様な生き方を妨げる制度や慣行はないか、常に点検し続ける必要もあろう。

制度はあくまで性的少数者の支援策の一つである。

パートナーのいない当事者や子どもたちを含め、個々のセクシュアリティーに悩まずに生きていけるよう、市は施策や環境づくりに磨きをかけていってほしい。

先進的な自治体の試みが、諸外国に比べて遅れている国の法制度を変える力になればいい。

同感です。

頂いたご指摘のとおり、努力していきます。

これまでも「学校や職場、地域で多様な生き方を妨げる制度や慣行はないか、常に点検し続け」てきましたが、これからも全力を尽くします。

さらに、これからもフジノは「市の施策や環境づくりに磨きをかけて」いきます!

神奈川新聞、ありがとうございます。



横須賀市のLGBTs関連施策と「新潮45」問題と「Tokyo Love Parade」について語ってきました/関東学院大学・KGUかながわ学(政治)でフジノがゲストスピーカーを務めました

関東学院大学でゲストスピーカーを務めました

今日は、関東学院大学の金沢八景キャンパスへ向かいました。

関東学院大学・金沢八景キャンパス前にて

関東学院大学・金沢八景キャンパス前にて


草間剛さん(横浜市会議員)が講師の『かながわ学(政治)』でゲストスピーカーを務めました。

「かながわ学(政治)」シラバス

「かながわ学(政治)」シラバス


貴重な機会を頂いた草間先生、ありがとうございます。



「性的な多様性の保障」を語ってきました

実は今年2018年1月22日にもこの講義でお話する機会を頂きました。テーマは、フジノのメインの政策である『自殺対策』についてでした。

今回はテーマを変えて、フジノが取り組んできた『性的な多様性の保障』についてお話しました。

フジノがゲストスピーカーとしてお話しました

フジノがゲストスピーカーとしてお話しました


セクシュアリティについて何も知らないという設定で草間先生が様々な質問を投げかけてフジノがそれに答える、というスタイルで進めました。

「そもそも『LGBT』という言葉を聴いたことが無い人は手を挙げて下さい」

と草間先生が呼びかけると、約60名程の学生の中でひとり手を挙げてくれた学生さんがいました。

教室で挙手をするのはかなり勇気の要る行動ですから、きっとその学生さん以外にも、LGBTという言葉を聴いたことが無い方は居たはずです。

そこでフジノは、改めてゼロから基礎知識をお話することができました。

生まれた時に指定された性別、性的指向、性自認、性表現など、そもそも論からお話をすることができたのはありがたかったです。

その上で、いわゆる性的マイノリティとされる方々が置かれている現状と、その現状を変える為にフジノがこの11年間で取り組んできたことをお話しました。

今年5月に横須賀市はLGBTs関連施策で全国自治体トップと評価していただいたのですが、どうして政党にも会派にも所属しないフジノがひとりきりでこれを実現することができたのか、などもじっくりと語ってきました。



「新潮45」問題と、今日の講義と同時刻に開催されていた「Tokyo Love Parade」

草間先生が「新潮45の問題についてどう思いますか?」と質問して下さったので、改めてフジノの考えをお話しするとともに

そして今日この講義と同じ時間帯に東京では『Tokyo Love Parade』というパレードが行われていることをお伝えすることができました。

「TOKYO LOVE PARADE」告知より

「TOKYO LOVE PARADE」告知より


講義を受けている学生のみなさんと同世代の若者たちが今この瞬間に、社会に対して自らの想いを訴える為にパレードをしていることをリアルにイメージしてほしかったのです。

今この瞬間の目の前の社会は、とても生きづらいかもしれません。

けれども、アクションを起こし続けることによって、必ず社会は変えることができることを知ってほしいとフジノは願っています。




特に、講義を受けているみなさんのような若い世代がアクションを起こし続けること、決して諦めずに訴え続けることは、とても大切なことです。

フジノは、目の前に理不尽な困難がある時はどうかみなさんにアクションを起こしてほしいといつも願っています。

社会を変えるのは、政治家ではありません。ひとりひとりの市民によって世界は変わるのです。

その想いが今日の講義を通じてほんの少しだけでも届くといいなと願っています。



学内のカウンセリングセンターの取り組み

ところで、学内の掲示板に関東学院大学カウンセリングセンターがこちらのポスターを貼り出してくれているのを見つけました。

関東学院大学カウンセリングセンターの掲示

関東学院大学カウンセリングセンターの掲示


関東学院大学に通っている学生の多さを考えれば、ヘテロセクシュアルでは無い方も当然たくさんいらっしゃると思います。

同性を愛する人も居れば、性別を問わずに愛する人も居れば、誰のことも愛さない人も居ます。

生まれた時に指定された性別(戸籍に記された性別)とは違う性別こそ本来の自分だと感じる人も居ます。

人の数だけ、セクシュアリティは様々です。

もしも友達や家族や社会から、自らのセクシュアリティのことで不当な扱いを受けたり悩みごとがあれば、関東学院大学にはカウンセリングセンターがあって相談にのってくれます。

大学がこうしてしっかりと取り組みを進めてくれることはとても良いことですね。



この講義の仕掛け人=出石稔副学長もいらっしゃいました

講義の途中から、副学長である出石稔教授(法学部地域創生学科)が教室に入ってこられて、草間先生とフジノとのやりとりを聴いておられました。

左から、くさま剛先生(横浜市会議員)、出石実副学長(法学部教授)、フジノ

左から、くさま剛先生(横浜市会議員)、出石実副学長(法学部教授)、フジノ


最後に、出石副学長もマイクを通して学生のみなさんに

「現実に起こっていることを講師のみなさんの生の声を通じて学んでほしい」

と激励して下さいました。

他大学の講義を調べたことは無いのですが、この講義のように政党を超えて様々な現役の政治家が自らの取り組みや想いを語るのは、とても珍しい取り組みだと思います。

『学問の自由』や『大学の独立』という価値観から、政治の介入を避ける風潮があるイメージがあります。

しかし、この『かながわ学(政治)』は、講師とゲストスピーカーに現役の地方議員を招きながらも様々な観点を学生のみなさんに提供するバランスの取れたパッケージになっていると思います。

実は、この講義の仕掛け人がまさに出石副学長なのですね。思い切った講義を設定したなあとフジノは感心しています。

今日この機会を提供していただいた草間剛先生、そして受講している学生のみなさん、ありがとうございました。



神奈川新聞が社説「性的少数者のパートナー制度、声にならぬ声に耳を」の中で「横須賀市パートナーシップ制度」導入の動きなどに言及してくれました

けさの神奈川新聞・社説のテーマは「パートナーシップ制度の導入」

けさの神奈川新聞の社説は『パートナーシップ制度の導入について』がテーマでした。

その中で、横須賀市が現在進めているパートナーシップ制度導入に向けた検討これまでの取り組みについて言及していただいています。

ありがとうございます。

2018年10月5日・神奈川新聞・社説より

2018年10月5日・神奈川新聞・社説より


以下に全文を引用してご紹介いたします。

性的少数者のパートナーシップ制度
「声にならぬ声」 に耳を



LGBTなど性的少数者のカップル公認制度に関わる県内自治体の取り組み実態はどうなっているか。

小紙の調査で、県を含む34自治体のうち、「パートナーシップ制度」 の導入を検討しているのは横須賀、鎌倉の2市にとどまっていることが分かった。

「未検討」と回答した自治体は、その理由に「当事者から相談がない」「職員や一般市民の理解が進んでいない」ことを挙げている。

しかし、行政には普段からあらゆる分野の「声にならぬ声」ををすくい取る務めがあるはずだ。

国会議員の差別的な言辞がまかり通り、性的少数者を排除する風潮が依然根強い中、住民に身近な立場の自治体は人権意識高揚の観点からも関連施策にもっと力を注ぐべきではないか。

パートナー制度は同性愛者らの力ップルが官誓書に署名し、自治体が受領証などを発行するもので全国各数地で広がっている。

東京都渋谷区が2015年に導入して以降、隣接する世田谷区や福岡市などが続き、千葉市は事実婚のカップルにも対象を広げたパートナー制度を来年4月から始める考えだ。

法的効力はないものの、社会の無理解から自分をひた隠しにせざるを得なかった人が少なくない性的少数者にとり、権利獲得への第一歩でもある。

先進7カ国で唯一同性パートナーに法的な保障がない日本の現状を変える力にもなり得よう。

首長の制断で導入可能な要綱に基づき制度を取り入れている事例は多い。

それだけに、未導入の自治体は 何に付度しているのかといぶかってもみたくもなる。

性的少数者への理解推進や環境改善を進める自治体は県内にもある。

横須賀市は市立病院が手術同意の署名者として同性パートナーを認める施策などを積極的に進め、県や横浜市もNPO法人と連携した事業を展開している。

しかし、権利擁護の動きはまだまだ浸透していない。

自民党の杉田水脈衆院議員が月刊誌に性的少数者への差別意識に根差した文章を寄稿。

さらには同誌が杉田氏擁護の特集で常識外れの主張を並べる現実が意識啓蒙の壁となっている。

民間の調査では性的少数者は13人に1人の割合でいるとされ、多くの自治体が無関係ではあり得ない。

パートナー制度だけでなく、不十分な法的保護を整えるためにも差別や偏見の根絶を目指し、とりわけ首長には指導力を発揮してもらいたい。

メディアによる人権侵害が社会問題になった一方で、こうした社説を読むと励まされます。

『人権』といえば、神奈川新聞はとても強い取材報道を続けています。

信頼できるメディアとも協力しあいながら、政治・行政、当事者のみなさんと一緒に、もっと取り組みを前に進めていきたいです。

あらゆる社会の物事に対して、誰の心の中にも無意識の偏見が存在しています(これはフジノにも確実に存在します)。

この無意識の偏見を積極的に自覚して、正しい知識を学ぶことや当事者の方々との積極的な交流を通じて、意識を変えていけたらと願っています。



LGBTs施策実施の全国自治体1位に横須賀市が選ばれました/10年にわたる「性的な多様性を保障する取り組み」が評価されました

10年間かけて横須賀市を全国1位にしました

今日も時間がないので、写真とひとことの文章でごめんなさい。

本日、早稲田大学でシンポジウムが開催されました。

「GSセンター×石川大我氏『LGBTs春の報告発表会in WASEDA』」のチラシ

「GSセンター×石川大我氏『LGBTs春の報告発表会in WASEDA』」のチラシ


設立1周年となる早稲田大学GSセンターの活動報告が行なわれました。

ついで、石川大我さんの調査研究の発表がなされました。

石川大我さんが全国自治体の施策を調査しました

石川大我さんが全国自治体の施策を調査しました


LGBTs施策を実施している全国自治体のランキングが発表されました。

そして、

横須賀市が全国1位に選ばれました。

横須賀市が全国1位に選ばれました

横須賀市が全国1位に選ばれました


実は先月お知らせを頂いていたのですが、今日まで口外することができませんでした。

横須賀市議会でフジノがたったひとりきりで10年間にわたって取り組んできたことが、全国的に評価されて、ありがたく感じています。

シンポジウムで話すフジノ

シンポジウムで話すフジノ


また、市職員のみなさんの日頃のがんばりがきちんとした形で評価されて、本当に誇りに感じます。

シンポジウムの様子

シンポジウムの様子


シンポジウムでは、GSセンターの大賀さん、石川豊島区議、前田文京区議、レインボーとしまの小吹代表とともにフジノも登壇しました。

横須賀の取り組みをお話しました

横須賀の取り組みをお話しました


フジノからは横須賀の取り組みについてお話しさせていただきました。



「身の丈」を知っているので驚きはありません

傲慢に聴こえるのを承知で、あえて本音を書きます。

ランキングが欲しくて取り組んできた訳では無いので、嬉しさは特にありません。

ランキング発表後のシンポジウム。左から前田さん、フジノ、小吹さん。

ランキング発表後のシンポジウム。左から前田さん、フジノ、小吹さん。


もともとフジノは『LGBT成人式』をはじめ、様々なところで

  • 「パートナーシップ制度と条例が無いだけで、渋谷にも世田谷にも負けていません」

  • 「横須賀の取り組みはパートナーシップ制度が無い以外は我が国の最先端です」

と本気で言い続けてきました。

例えば、『性的マイノリティ関係課長会議』は全国初の取り組みとして、厚生労働省の会議の場で、我が国のトップレベルの研究者から評価をしていただいています。

また、性的マイノリティ分かち合いの会『Cafe SHIPポートよこすか』は好事例として内閣府の『自殺対策白書(平成27年度版)』にも掲載されています。

2015年に救急搬送時・意識不明時の手術同意などにおける同性パートナーの立場を市立病院の指針に明確に位置づけた取り組みは全国初で、横須賀をモデルに少しずつ全国に広がっています。

こうした取り組みがたくさんあります。

海外の事例も、国内の事例も、ひたすら研究しているフジノですから、横須賀の実力がどのあたりにあるかは客観的に分かっています。

「身の丈」を知った上で、全国1位に驚きはありませんでした。



ランキングよりも大切なのは「当事者のみなさまの安心感と暮らしの満足感」です

フジノは、もっと大切な『現実』を知っています。

このまちで暮らしている当事者のみなさんにとってランキング1位だからってカンケーありません。

フジノが本当に欲しいのは、当事者のみなさんが安心して暮らせる平和な毎日だけです。

シンポジウムでもひたすら本音を語りました

シンポジウムでもひたすら本音を語りました


もちろん10年間、必死に全力を尽くして努力をしてきました。

全国で初めて導入した取り組みもたくさん提案してきました。

けれども、全ては当事者のみなさんの為です。

今このまちに暮らしている全ての当事者のみなさんが安心して平和に毎日を暮らせているか。

差別・偏見・スティグマが全く存在していないか。

残念ながら「そうではない」ことは誰よりもフジノが知っています。

どんな取り組みの数々も、当事者のみなさんに届かなければ、何の意味もありません。



横須賀はこんなもんじゃない。もっと取り組みを進めます

横須賀はこんなもんじゃない。

いつもそう胸にかたく誓って働いています。

慢心する気持ちは一切ありません。もっともっと前に進んでいきます。

パートナーシップ条例や要綱をつくった渋谷や世田谷に比べて派手さに欠けるので、今までメディアでは全然報じてもらえませんでした。

けれども、地味で地道ながら、実はすごく先進的だった横須賀にようやく光が当ててもらえました。

どのまちも実現できていないことがたくさんありますし、横須賀が始めたから他のまちが始めたこともたくさんあります。

横須賀市による今までの取り組みとこれからの取り組みを、どうか全国のみなさま、見守っていて下さいね。そして、どんどんご意見をください。

もっともっと良い方向へ進めていきますから。



「数」だけでなく「中身」を知って下さいね

最後に、今日のシンポジウムでフジノが作成して配った資料を掲載しますね。

本当は書ききれなくて、もっともっとたくさんの取り組みを行なっています。

さらに言えば、横須賀の取り組みが全国1位なのは『数』だけではありません。

素晴らしいエピソードもたくさんあります。

フジノが配布した資料です

フジノが配布した資料です


フジノのブログや横須賀市のホームページにも書ききれていないエピソードがたくさんあります。

少しずつご紹介していきますので、ぜひそうした事柄もみなさまに知っていただけたらと願っております。



心から関係者のみなさまに御礼を申し上げます

政治家は、結果だけが全て。施策の評価よりも、「どれだけ当事者のみなさまが本当にハッピーになれたか」だけが全てなのです。

嬉しいか嬉しくないかと聞かれたら、「嬉しい」とは応えますが、それは政治家としての本意では無いのです。

今日のブログではそんな強気な言葉ばかりを書きましたが・・・

いつもながら『天邪鬼なフジノ』なので、傲慢な言葉の数々はどうかお許し下さいね(こういうキャラなのです)。


お礼

最後に、御礼を記させて下さい。

1年間にわたって調査研究をして下さった石川大我さん、ありがとうございました。

早稲田大学GSセンターのみなさま、設立1周年おめでとうございます。素晴らしいシンポジウムの機会をありがとうございました。

早稲田大学GSセンターを見学させていただきました

早稲田大学GSセンターを見学させていただきました


さらに、GSセンター見学の機会もいただいて、本当にありがとうございました。

スタッフのみなさま、準備から運営、後片付け、懇親会まで、本当に細やかな心配りに感謝しています。

荒天の中、取材に来て下さったTBS、毎日新聞、読売新聞、共同通信ほかメディアのみなさま、ありがとうございました。

会場に足を運んで下さった全ての方々に心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。

そして誰よりも、フジノが10年にわたって『性的な多様性を保障する為の取り組み』に全身全霊をかけるきっかけを与えて下さった全ての当事者のみなさま、ありがとうございました。

これからもずっと、今までどおりに全力で取り組みを前に進めていきますので、よろしくお願いいたします!



「医療機関向け性的マイノリティ講座」を開催しました/市立病院での同性パートナーの手術同意指針の明文化に続いて、市内の全医療関係者への啓発をさらに進めていきます

横須賀市立2病院・横須賀の救急隊は「多様な性」を保障しています

これまでフジノの質疑を通して、横須賀市の救急隊・横須賀市立2病院は『多様な性』を保障する姿勢をはっきりと打ち出してきました。

2015年3月2日の本会議、2015年6月11日の本会議での質疑を行なった結果、2015年9月には、横須賀市立2病院は、同性パートナーの意識不明時の手術同意書に『法的な家族』と同じく同性パートナーが署名できることを『指針』に明確に記しました。

横須賀市立2病院が新たに整備した「手術同意の取り扱い」

横須賀市立2病院が新たに整備した「手術同意の取り扱い」


『指針』の正式な文書名は、横須賀市立市民病院・うわまち病院の『患者本人及びその家族等に説明と同意を行なう際の同意書署名等に関する指針』です。

横須賀市立2病院では『説明と同意を行なう際の同意書』にサインできるのは

  • 意識がある場合は、患者本人

  • 意識がない場合は、家族等(等には『同性パートナー』も当然含まれています)

さらに2016年3月1日・本会議での質疑によって、「同性パートナーが事故や急病で救急搬送された時に、救急隊・市立2病院ともに同性パートナーからの情報照会にお答えする」との答弁を得ました。

『同性パートナー』への医療における緊急時の情報照会に対する対応

  • 横須賀市の消防局救急隊は、同性パートナーの救急搬送や入院時に容体や安否についての『情報照会』に対して、お答えをしています。

  • 横須賀市の市立2病院も同じく、同性パートナーの救急搬送や入院時に容体や安否についての『情報照会』に対して、お答えをしています。

*電話による個人情報の照会は、同性パートナーであろうと無かろうと全ての場合において個人情報保護法からお答えをしておりません。

こうしたニュースは全国をかけめぐり、多くの人々に希望をもたらしました。

その後、横須賀市立病院の『指針』をもとに、明文化するところも少しずつ増えてきました(例えば、毎日新聞2017年4月22日記事をご参照下さい)。

横須賀市の取り組みが全国のお手本となって広まりつつあるのです。



市立2病院だけでなく、市内全ての医療関係者が「研修」を受けて知識と理解を深める必要があります

一方、2016年8月に某紙によって誤った報道がなされました。

この記事をきっかけに、Yahooニュースにも取り上げられたり、同性パートナーに関する問題の専門家である永井至文さんの連載『ヨミドクター』で問題提起までなされてしまうという事件に発展してしまいました。

しかし、ピンチはチャンスです。

こうした報道は、横須賀市の性的な多様性を保障する取り組みをさらに知っていただく為の良い機会だとフジノは受け止めました。

そしてフジノは2016年9月議会で以下の質疑を行ない、事実関係をただすとともに、改めて『指針』が実際に活かされる為に市立2病院をはじめ市内の医療関係者にSOGIに関する正しい情報と知識の啓発を行なってほしいと提案しました。

2016年9月7日・教育福祉常任委員会での質疑

フジノの質問

健康部市立病院担当課に質問します。

同性パートナーの意識不明時の手術同意書への署名などを明確化した市立2病院による『指針』について、現場におられる全ての医療従事者の皆さんに浸透させていく必要性について伺います。

(中略)

『指針』が浸透していなければ、現場での実際の運用とは異なる事態が起こってしまうことが懸念されます。

『指針』と運用が異なることは、絶対にあってはならないと思います。
 
そこで、伺います。
 
指定管理者である地域医療振興協会が新たにつくった指針が現場レベルまで確実に浸透しているとお感じでしょうか、お答えください。

市立病院担当課長の答弁

 
『指針』作成後は、まずは各所属長に対して、その『指針』を周知をし、所属長からその下にある医師であり、看護師であり、事務員でありというところに対して周知をしております。

また、あと院内で電子データでマニュアル集等ございますので、その中にも『指針』を掲示しておりますので、いつでも誰でも見れるということになっておりますから、とりあえずは一度御認識はいただいているのかなというふうには思っておりますけれども、ただ今両病院とも、今後さらに周知をすべく、研修等を開いていきたいというふうに考えているところでございます。

フジノの質問

ぜひ『指針』が運用と全く変わらないレベルまで研修を進めていただきたいと思います。
 
続いての質問なのですが、この『指針』に限らずに、医療に対していわゆる性的マイノリティーとされる方々は、非常にハードルが高いという思いを抱いておられます。実際に研究によっては、受診行動が低いというデータもあります。

そこで、市立病院に勤務する医師・看護師を初めとするあらゆる職種の皆さんに、僕は性的マイノリティーと呼びたくはないので、SOGIに関する正確な知識と、それから接遇のあり方について学んでほしいと考えますが、いかがでしょうか。

市立病院担当課長の答弁

 
今の『指針』を周知し浸透させるという意味では、まずその本来の部分が分かっていないと何にもなりませんので、その辺もあわせて指定管理者の方にはお話をしたいと思います。

2016年8月に誤報を流した某新聞社も、この「『指針』どおりに運用される為に研修を重ねていく」との答弁を引き出したこの質疑を改めて正しい形で報じてくれました。

横須賀市は「市立2病院の医療関係者を対象にした研修を開催する」との約束をしてくれましたが、その答弁どおり、市立2病院は『指針』を浸透させる為の研修を実施してくれました。

さらにフジノは

「市立2病院だけでなく市内医療機関全体のSOGIに関する体制を調査してほしい」「市立2病院と同じ対応を取るように市内医療機関全体にも働きかけてほしい」

と提案し、前向きな答弁を受けました。

まさに、ピンチはチャンスになったのでした。



そして今日「研修」が開かれました

それから1年が経った今日。

ついに、市内の医療関係者向けの研修が開かれました。

医療機関向け性的マイノリティ講座の会場前にて

医療機関向け性的マイノリティ講座の会場前にて


市内の医療機関で働く人ならば誰でも参加できる、という、まさにフジノが求めた市立2病院だけでなく全ての医療機関向けの研修が開催されたのです。

市民部長
健康部長

医療機関向け性的マイノリティ講座の開催について

性的マイノリティ(性同一性障害などの性的少数者)に関する基礎知識を学び、性的マイノリティの方々への差別や偏見をなくすなどの理解を深めるため、「医療機関向け性的 マイノリティ講座」を開催しますので、お知らせいたします。

  1. 日時等
    2017年10月18日(水)午後6時〜7時
    横須賀市立うわまち病院南館5階 リハビリテーションセンター
  2. 対象
    市内医療機関従事者(約60人)
  3. 講師
    『ダイビーノン』代表 飯田 亮瑠(いいだ あきる)氏
  4. 内容
    性同一性障がいの当事者としての体験談を交えて、性的マイノリティに関する基礎知識等の講演をされます。



今夜の講師は、2年前にも横須賀で講師を務めて下さったセクシュアルヘルスアドバイザーの飯田亮瑠さん(ダイビーノン代表)です。

講師として横須賀を再び訪れて下さった飯田亮瑠さん

講師として横須賀を再び訪れて下さった飯田亮瑠さん


前回は教育委員会主催の講座だったのですが、今夜は健康部と市民部による共催の講座となります。飯田さん、今回もありがとうございます!

さらに、今夜は開会のあいさつを永妻和子・副市長が行なって下さいました。

過去、横須賀の行政パーソンではじめに当事者のみなさんとお会いしてくれた永妻副市長

過去、横須賀の行政パーソンではじめに当事者のみなさんとお会いしてくれた永妻副市長


永妻副市長は、フジノが横須賀市議会でSOGIに関する提案を始めた約10年前、教育長として市役所内の誰よりも早く当事者の方々にお会いして頂いた方です。

当事者の生の声に耳を傾けてほしい、というフジノの提案に対して、積極的に対応して下さいました。

それ以来、SOGIに関わる課題に最も理解が深く、教育長として横須賀の取り組みを前進させてくれたキーパーソンです。

その永妻さんが今では副市長として、全ての医療機関従事者向けの研修で開会のあいさつをしておられるのはフジノにとって感動でした。

飯田亮瑠さんによる講演が始まります

飯田亮瑠さんによる講演が始まります


今夜の参加者数は60人の定員を上回って62名でした。

職種も様々で、うわまち病院の管理者である沼田裕一院長先生をはじめ、看護師長、看護師、理学療法士、実際に救急車を運転して下さる方々、事務職など多岐にわたりました。



これからも継続して回数を重ねて受講者を増やして実践的な内容にしていくことが必要です

こうして、第1回の今夜の研修は成功に終わりました。

しかし、本来は2時間かけて行なう研修内容を(忙しい医療関係者のみなさまのご都合に配慮して)1時間の短縮バージョンで行なわざるをえませんでした。

内容的には『概論』にとどまらざるをえませんでした。

医療現場で実際に困っている生の声を、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・アセクシュアルなど様々な立場からお伝えする実践的な研修が必要です。

また、単に講師が教えるような一方通行の講義形式では無くて、医療従事者のみなさまに実際の場面をロールプレイングしていただくような形も必要です。

何よりも市内の医療従事者の総数に対して62名では少なすぎます。

今夜の成功に満足は全くしておりません。

これからも継続して回数を重ねていくことで受講者を増やしていくこと、さらに内容を実践的なものにしていくことが不可欠です。

横須賀の医療は『性的な多様性』を保障していると、当事者のみなさまに実感していただけるように、これからも取り組みをさらに進めていきます。

どうか当事者のみなさまからのご意見をお待ちしております。

講師を引き受けて下さった飯田亮瑠さん、ありがとうございました。

会場を提供して下さった沼田祐一院長先生、ありがとうございました。

本日の開催を実現して下さった市民部人権・男女共同参画課と健康部市立病院担当のみなさん、ありがとうございました。

そして、ご参加下さった医療関係者のみなさま、ありがとうございました。

これからもどうかお力をお貸し下さいますよう、よろしくお願いいたします。



同性パートナーが事故や急病で搬送された時、意識の有無を問わず、横須賀市では救急隊も市立病院も「情報照会」にお答えしています!市長に質疑を行ない「歴史的な答弁を引き出せた!」と感じました/2016年予算議会

市長への質疑に立ちました

今日の本会議は、代表質問・個人質問の4日目(最終日)でした。

本会議(代表質問・個人質問4日目)

本会議(代表質問・個人質問4日目)


フジノは全質問者の最後、ラストバッターとして登壇しました。

初当選以来13年連続、1度も休むことなく本会議で質問を続けてきて、今回で61回目の質問となりました。

けれども何度登壇しても、毎回質問を作るのはとても苦しい作業で逃げ出したくなります。

そして質問の前には、数日前から緊張で体調が崩れてしまいます。

今日も何度トイレに行ってもまたすぐにトイレに行きたくなってしまい、まいりました。

それでも絶対にあきらめないで質問を作り続け、壇上で緊張に足を震えさせながらも発言を続けるのは、質問をすれば必ず現実が動くからです。



歴史的な答弁を引き出すことができました

今回の質疑でも、まさに歴史的な答弁を引き出せました。

2005年9月の大阪府議会の尾辻かな子議員の質疑以来、たぶん日本で2例目の「『同性パートナー』への医療における緊急時の情報照会に対する行政の対応」が明確に答弁されました。

  • 横須賀市の消防局救急隊は、同性パートナーの救急搬送や入院時に容体や安否についての情報照会に対して、お答えをしています。

  • 横須賀市の市立2病院も同じく、同性パートナーの救急搬送や入院時に容体や安否についての情報照会に対して、お答えをしています。


  • (*電話による個人情報の照会は、同性パートナーであろうと無かろうと全ての場合において個人情報保護法からお答えをしておりません)

先日みなさまにお伝えしたとおり、横須賀市立2病院は、同性パートナーの意識が無い時の『手術同意書』に同性パートナーが署名できることを改めて明文化いたしました。

横須賀市立2病院が新たに整備した「手術同意の取り扱い」

横須賀市立2病院が新たに整備した「手術同意の取り扱い」


こうした対応をフジノは市内全医療機関に広げたいと考えて、質疑を行ないました。

その結果、

  • 市立病院と同じ対応を、市内の他の診療所・病院などの医療機関全体が行なっているかを調査をする

  • 『実施されていない医療機関』については、市立病院と同じ対応をしていただくよう依頼をする



との答弁を得ました。




同性カップル・同性パートナーのみなさま、知っていましたか?

同性パートナーであろうと異性愛の人々であろうと、横須賀市の医療は区別をしません。

横須賀では事故・災害などや急病などの『医療』の際に、不安を感じる必要はありません。

『意識がある時』には誰に個人情報を提供して良いか、救急隊や病院にお伝え下さい。

また、『自分の意識が無い時』に備えて「誰に個人情報を提供して良いか」を、救急隊や病院が分かるようにメモしてお財布の中や分かりやすいところに意思表示をしておいて下さい。

救急隊も、市立病院も、必ず容体や安否の情報を提供します。

全国のSOGI(いわゆる性的マイノリティ・LGBTQとされる方々)に関する支援に取り組んでいる議員のみなさまは、ぜひ同じ質問をあなたのまちでぶつけて下さい!

現実を動かして下さい!



政治と行政が全力を尽くせば必ず現実は変えられる

他にもたくさんの質疑(合計20問)を行ないましたが、全文はこちらに掲載しました。お時間の許す時によろしければご覧くださいね。

市長の答弁やその後の一問一答形式での再質問は、改めて後日に掲載いたします。

質問に立つフジノ


...それにしても、本当に質問を作るのは苦しくてたまらない、かつ孤独な作業です。

それでもいつも逃げたくない諦めたくないと感じて登壇し続けているのは、生の声を聴いてしまっているからです。

苦しい、とか、つらい、助けて、という『生の声』を聴いてしまった人間は、それに応えるべき義務があります。

僕は、逃げられないし、逃げたくもありません。

身振り手振りを交えて質疑するフジノ


どんなに小さな一歩でも、前に歩みを進めたい。

だから、もしもあなたが今この瞬間に苦しみを感じていたりつらくて助けてほしいと感じていたら、どうか、もう少しだけ、なんとか諦めないで下さいね。

そんな風に言葉を発していながらも実際はいつもなんだかんだと忙しくて、僕自身がサポートできる訳ではありません(ごめんなさい)。

ただ、僕の特技は「何年たっても絶対にあきらめないこと」です。

2016年度、つまり新年度予算案にはフジノがずっと訴え続けてきたことが予算化されたり事業化されたりしたことがたくさんあります。

時間はとてもすごくかかってしまうことがありますが、政治が全力を尽くせば、必ず現実は変えることができます。

僕は初当選から13年も過ぎた今でもそれを一瞬も疑ったことはありません。

必ず現実は変えることができるし、明日は今日よりも良くすることができるはずだと信じています。

これからも、がんばります。