民生常任委員会・2026年6月12日
フジノの質問
本市の不妊症・不育症治療に臨む方々の想いに寄り添った支援制度について、地域健康に伺います。
さきの3月定例会の民生常任委員会において、僕は本市の生殖補助医療費助成制度を挙げて「不妊症・不育症の当事者の方々の想いに寄り添った制度となっているか?」という観点から質問を行ないました。
その際、前・健康部長(*)からは、「本市が当事者の声に寄り添う姿勢を基本としながら、生殖補助医療費助成制度が今のニーズに合っているのかというところについては、いま一度点検をしてまいりたい」との大変前向きで心強いご答弁をいただきました。
(*)前回の委員会質疑の後に人事異動で健康部長は民生局長に昇進しました。今回の質疑は新部長・新課長体制になって2ヶ月しか経っていない状況で行なわれています。
そこで、その後の進捗について伺います。
3月定例議会でも取り上げましたが、NPO法人Fineが公表した『不妊治療の保険適用の条件緩和に関する緊急アンケート2025』によると、不妊症・不育症当事者の実に85%が、流産後に保険診療の回数がリセットされない現行制度について改善を望んでいます。
流産は、妊娠という大きな希望を得た後に、一転してその希望を失うという、精神的にも身体的にも筆舌に尽くし難い深い痛みを伴う出来事です。
それにもかかわらず、再び前を向こうとした時には、保険適用の貴重な回数まで消費されてしまっているという現行ルールの壁は、当事者にとってあまりにも残酷であり、経済的、心理的に大きな不利益となっています。こうした当事者に常に寄り添う横須賀市であってほしいと願っています。
そこで伺います。
前回の委員会での前・健康部長の答弁を受けて、本市は、生殖補助医療費助成制度が現在の当事者ニーズに合致しているかについて、この間、どのような検証を行なわれたのでしょうか、お聞かせ下さい。
地域健康課長の答弁
生殖補助医療費の助成制度につきましては、利用実績や利用者の声、そして他自治体の取り組みなども踏まえながら、現在のニーズに合っているか検証を進めているところです。
フジノの質問
まだ前回の議会から、3か月しかたっていない中で、また部課長の交代もある中で、検証を進めていただいていることに感謝します。
続いての質問なのですが、これからも検証作業は続いていくと思うのですけれども、点検や検証の中で、先ほど申し上げたNPO法人Fine、本当に頑張っている団体ですが、この団体が行なったアンケート結果にもあるような、流産後に保険診療の回数がリセットされないことに伴う当事者の負担や課題について本市としてはどのように認識されるのか、見解を伺えたらと思います。
地域健康課長の答弁
流産後に保険診療の回数がリセットされないことにつきましては、当事者の方にとって精神的にも経済的にも負担が大きくて、治療を続ける上でも不安につながる課題だと認識しております。
フジノの質問
同じ想いを共有できているということが分かって本当に安心しました。その上で、あえて伺わせていただきたいと思います。
本市は、かつて全国的に支援がほとんど存在しなかった時代から、いち早く不妊症・不育症治療への支援をスタートさせて、常に当事者の悲しみや願いに寄り添いながら歩んできた歴史があります。
国による保険適用の回数制限の壁によって、流産後に再び治療へ挑戦する勇気をくじかれてしまう方々を救う為、例えば本市独自の先進医療費助成の回数追加や新たな上乗せ特例など、横須賀市だからこそできる独自の支援策を検討するお考えはないかどうかお聞かせ下さい。
地域健康課長の答弁
当事者の思いに寄り添うことというのは、大変大切なことだと認識しております。
ただ一方で、独自の支援策につきましては、制度の趣旨ですとか安全性、そして他の制度との関係を踏まえながら、今後慎重に検討してまいりたいと考えております。
フジノの質問
課長のおっしゃる意味はよく分かります。
一方で、国の制度がこうして変わらない間にも、当事者の方の年齢や回数のリセットされないことに苦しむ当事者の方々の時間というのは、刻一刻と過ぎてしまっている訳です。
改めて本市が再び全国のトップランナーとして、むしろ国を動かすような特例支援の一歩を踏み出せないか、改めてお伺いします。
地域健康課長の答弁
利用者のお声を日々聞かせていただいておりますけれども、横須賀市の助成制度があるということへの評価のお声も実際にいただいております。
その一方で、治療の内容ですとか、状況に応じまして、助成回数の増加等も望まれる声も聞こえていることから、本市としましても、状況を踏まえながら、慎重に検討してまいりたいと考えております。