発言通告書(その3)芸術劇場の指定管理者の公募結果について

3.横須賀芸術劇場の指定管理者の選考結果と今後の改革について

多額の借金をして建設し、運営費用も赤字を垂れ流している「ハコモノ3兄弟」の改革について市長と議論を重ねてきたが、平成21年9月議会で吉田市長は、横須賀芸術劇場の改革として指定管理者を指名ではなく公募に切り替えることを明言した。

公募により、競争性を確保し、さらなる経費の削減とサービスの向上を目指す、とした。

この方針に基づいて条例改正を行ない、「芸術劇場等指定管理者選考委員会」が設置され、7月には公募を実施した。11月12日には3度目の選考委員会が開かれ、選考の結果、現行のままの市の外郭団体が指定管理者候補者に選ばれた。

これに対して以下の5点を問う。

(1)選考結果を市長はどう受け止めているか

公募に応じた2つの民間事業者は、JTB、キョードー東京といった知名度も実績もスケールメリットもある企業を筆頭とする複数の企業による共同事業体であった。

公開プレゼンテーションにおいてその提案を聞いたが、高い収益性と経費削減の効果と共に文化振興が十分に見込めるものであった。

にも関わらず、従来の提案の域を出ない市の外郭団体が選ばれた結果は、極めて残念で、市長の芸術劇場改革は失敗に終わったと感じた。

市長はこの選考結果をどのように受け止めているか。

(2)評価採点の結果、民間事業者が市の外郭団体よりも200点・400点も下回った理由は何故か

2700点満点中、市の外郭団体が2013点、キョードー東京共同事業体が1888点、JTBC・ハリマ・シグマ共同事業体が1671点と大きな点差がついた。委員会のこの採点に率直に強い疑問を感じている。

選考委員会の発表によれば、選考基準4(財務内容・人員確保・人的措置・管理経費の設定・収支計画・管理実績)と選考基準5(普及事業計画・育成事業計画・事業実績報告書・サービス提供・舞台運営)の2項目でかなり低い評価となっているが、公開プレゼンテーションを聞いた限りではそこまで点差が付く内容ではなかった。

また、選考基準3(管理経費の削減)で最も低い指定管理料を提案したにも関わらず、民間事業者はわずか5点しか市の外郭団体を上回らなかった。

これほど大きな差がついた具体的な理由はどこにあるのか。可能な限り詳細に説明していただきたい。

(3)駐車場管理(ベイスクエア・パーキング)の記述の必要性が十分に理解されなかった理由は何か

民間2事業者ともに申請書類において駐車場管理(ベイスクエア・パーキング)についての記述が無かった、と選考委員会で指摘があった。

2事業者ともに駐車場管理のノウハウを持つ企業と共同事業体を組んでおり、口頭での質疑ではしっかりと回答していた。また、1社ならばともかく2社とも記述ミスをするとは考えられない。

駐車場管理の記述の必要性が十分に理解されなかったのは何故か。募集要項や説明会での本市の説明に不備があったのではないか。

(4)今回候補者に選ばれた市の外郭団体が提出した収支計画書・事業計画書では、削減できる指定管理料はいくらになる見込みか

平成22年第1回定例会での私の質問に対して、市長は、公募による指定管理料の削減額は年間約3,600万円という試算を示した。

今回候補者に選ばれた市の外郭団体が提出した収支計画書・事業計画書では、削減できる指定管理料は年間いくらになる見込みなのか。

(5)吉田市長による芸術劇場の改革は指定管理者の公募以外にあるのか

今回の候補者が指定されると、開館から合計26年間にわたって同一の事業者が横須賀芸術劇場の運営管理にあたることになる。

これでサービス向上やさらなる経費削減が実現するとは考え難い。

さらなる改革に取り組む必要があると私は考える。吉田市長による芸術劇場の改革は、指定管理者の公募以外にあるのか。

芸術劇場が生まれ変われるかもしれない!/素晴らしい民間事業者が手をあげてくれた

芸術劇場が生まれ変わる最後のチャンス

今日(10月31日)は、市役所へ向かいました。

『芸術劇場等指定管理者応募者公開プレゼンテーション』(第2回芸術劇場等指定管理者選考委員会)を傍聴する為です。

芸術劇場等指定管理者選考委員会

『ハコモノ3兄弟』の長男である『芸術劇場』。今も建設時の借金が120億円も残っている上に毎年7億円の赤字を出しています。

2009年9月9日の本会議。芸術劇場の抜本的な見直しを求めたフジノの一般質問に対して、吉田市長は「次回の指定管理者(運営する事業者)の選考を公募で行なう」と初めて明言しました。

それから3年間が経ちました。

ようやく今日、1つの動きがあります。芸術劇場の運営管理を行なう事業者の公募が行われて、複数の事業者によるプレゼンテーションが行なわれるのです。

芸術劇場指定管理者応募者公開プレゼンテーション次第

現在は、市の外郭団体が劇場を運営しています。しかも、公募などの競争で決まったのではなく、市が指名して決まりました。

この外郭団体との契約は2013年度で切れます。そこで、それから先の8年間(2014~2022年度)の運営を行なう事業者を新たに公募するというのが吉田市長の改革案です。

そして、公募が実施されました。3つの事業者(そのうち1つは現在の外郭団体)が応募してくれました。

さらに今日、3事業者による『公開プレゼンテーション』が行われます。

傍聴整理券

フジノとしては数年ぶりに受け取る傍聴整理券です


公開プレゼンの傍聴には、定員20名に対して26名の希望者が訪れて、抽選となりました。最後に到着したフジノはビリの26番でした。市の審議会の傍聴が抽選になったのは、フジノにとって数年ぶりの体験でした。

こんなにたくさんの方々が並んでいたのですが、みなさん関係者だったそうです。

本当ならばインターネットで生中継して、市民のみなさまに観ていただいて、市民のみなさまに投票して選んでいただくべきなのになぁ。

傍聴券をゲットしたフジノ

無事に傍聴券をゲットできました


無事にフジノは傍聴ができることになりました。くじ引きは整理券番号1番から始まったので、フジノは自分がくじを引かずに当選したことが分かりました。残り物には福がありました。ラッキーです。

市の外郭団体と民間2事業者による公開プレゼン

さて、公開プレゼンに参加した3事業者は下のとおりです。

現在の事業者である『横須賀芸術文化財団(=市の外郭団体)』に加えて、完全な民間企業が2社が新たに手をあげてくれました!

  1. 公益財団法人横須賀芸術文化財団(現在の指定管理者)
  2. JTBC・ハリマ・シグマ共同事業体(新たに応募)
    代表企業:株式会社JTBコミュニケーションズ
    構成企業:株式会社ハリマビステム
    構成企業:株式会社シグマコミュニケーションズ
  3. キョードー東京共同事業体(新たに応募)
    代表企業:株式会社キヨードー東京
    構成企業:株式会社シアターワークショップ
    構成企業:金井大道具株式会社
    構成企業:日本管財株式会社

芸術文化財団のプレゼン資料はこちらをご覧ください。

横須賀芸術文化財団

JTBC・ハリマ・シグマ共同事業体のプレゼン資料はこちらをご覧ください。

JTBC・ハリマ・シグマ共同事業体

キョードー東京共同事業体のプレゼン資料はこちらをご覧ください。

キョードー東京共同事業体

約4時間にわたるプレゼンは、3事業者ともとても良かったです。

フジノの印象としては、最後の『キョードー東京共同事業体』が群を抜いて素晴らしかったです。ここならば「芸術劇場が生まれ変われるかもしれない」と感じました。ぜひともここが選ばれてほしいです。

現在の指定管理者=市の外郭団体で働いてくれているみなさんに、フジノは何の恨みもありません。興行の現場は本当に大変ですし、映画興行出身の僕はその苦労も喜びも深く理解しているつもりです。

けれども、本当に申し訳ないと思うのですが、ダメです。

天下り先の外郭団体に「興行」はできない

例えば、その理由の1つが天下りです。

昨年まで市役所の教育委員会で部長として働いていた人が3月で定年退職をして、4月から芸術劇場の管理運営をする外郭団体の事務局長として働いている。

そんな外郭団体の現実は、政治家として「絶対に許せない」です。

昨日まで市役所で働いていた人が今日からいきなり芸術劇場の経営ができますか?できるはずがありません。絶対にムリです。

「もちはもち屋」と言いますが、劇場のトップに就く人材は「朝から晩まで興行のことしか考えずにいられない」ようなプロでなければダメです。本物のプロにやってほしいのです。

でなければ、膨大な赤字を減らせるはずがありません。ましてやその遠く先にある目的である文化振興なんてもっと実現不可能です。

興行は、市の外郭団体がやるべき仕事では絶対ありません。

結果発表は、11月12日!

プレゼンテーションを受けての選考は、11月12日(月)に行われます。

どうかその結果に注目していて下さいね!