パートナーシップ制度を利用した市役所職員の福利厚生を改善するべき。市役所が率先して見直せば民間企業にも波及効果が期待できる/市長に行なう質問の発言通告書を紹介します(その5)

前の記事から続いています)

フジノの一般質問の発言通告書を紹介します(その5)

一般質問をする為にはあらかじめ質問の趣旨を記した『発言通告書』を提出します。

発言通告書の表紙

発言通告書の表紙


横須賀市が新たに来年4月スタートを目指している『パートナーシップ制度』についての質問の続きです。

ここからは、横須賀市役所の職員がパートナーシップ制度を利用した場合の福利厚生の在り方についての提案です。

実はこの質問もすでに前市長と行なっています(当時はゼロ回答でした)。
当たり前のことなので今さら記すまでもありませんが、横須賀市役所にも様々なセクシュアリティの方々がいます。

法的な婚姻関係を結んでいたり、異性愛で事実婚の関係にある方々が受けられる福利厚生については、フジノはセクシュアリティを問わず誰もが受けられる権利だと考えています。

(13) 本市職員が証明書を取得した際の福利厚生のあり方について

パートナーシップ証明書を持つ社員に対して、配偶者がいる社員と同様の福利厚生や人事制度の対象とする民間企業が増えている。

本市役所においても証明書を取得した職員の福利厚生や人事制度を見直すことで、さらに民間企業にも波及していく効果が期待できる。

【質問21】
ア 証明書を持つ職員は、法的婚姻関係にある方々が取得できる各種休暇、例えば結婚、育児、介護、忌引休暇を取得できるようにすべきではないか。

【質問22】
イ 家族の扶養手当は事実婚であっても法律では支給が認められており、本市パートナーシップ制度を利用した職員に対しては扶養手当を支給できるように検討すべきではないか。

【質問23】
ウ 市役所とは別組織だが職員の互助組織である職員厚生会は職員が結婚すると結婚祝金を支給している。パートナーシップ制度を利用した職員に対してこの結婚祝金を支給できるように、職員厚生会に提案していただけないか。

【質問24】
エ 配偶者がいる職員に適用される制度に関してその他にも本市パートナーシップ制度を利用した職員に適用できるものがないか、ぜひ検討していただけないか。

12月議会での一般質問の紹介は次の記事が最後となります。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。



パートナーシップ制度を先行実施している自治体間で新たに「連携」すべきだ。市営住宅への入居は当然可能にすべき!/市長に行なう質問の発言通告書を紹介します(その4)

記事から続いています)

フジノの一般質問の発言通告書を紹介します(その4)

一般質問をする為にはあらかじめ質問の趣旨を記した『発言通告書』を提出します。

発言通告書の表紙

発言通告書の表紙


横須賀市が新たに来年4月スタートを目指している『パートナーシップ制度』についての質問の続きです。

『ハウジングファースト』という福祉の世界で最初に習う基本的な概念があります。

住まいが無ければ人の生活は成り立たない、というものです。

そこでフジノは『命を守る』という観点から住まいの問題をあらゆる方々について取り上げてきました。

もちろん、セクシュアリティを問わずに事実上のパートナー関係にある方々は市営住宅に入居可能とすべきだという訴えもずっと行なってきました。

なんと前市長とこのテーマでは4回(!)も一般質問をしました。

しかし前市長はやらない理屈をこねくりまわすばかりで、本当に残念でした。

ようやく前市長が引退した今だからこそ書けることなのですが・・・実は、歴代の市営住宅の担当者とはかなり前向きなやりとりを繰り返してきました。

つまり、ゴーサインを出さなかったのは前市長なのです。

やっと彼が居なくなった今、上地市長は冷静な判断をして下さると信じています。

以下、質問の続きです。

(9) 証明書を持つ方々に提供できる本市の取り組みを検討すべきではないか

先行自治体の中には独自の取り組みで証明書に効力を与えているまちがある。

【質問17】
ア 証明書を持つ方々に提供できる新たな取り組みを本市は検討すべきではないか。



(10) 証明書を持つ方々を市営住宅に入居可能とすべきではないか

事実婚関係にある異性パートナーが市営住宅に入居可能であることから、同性パートナーも市営住宅に入居可能とすべきだと前市長と議論を重ねてきた。
 
本市にはパートナーシップ制度が無い為に要件を満たさないとの答弁を受けてきたが、今回、制度が実施されればこの要件は満たされることになる。

【質問18】
ア 本市は、証明書を持つ方々を市営住宅へ入居可能とすべきではないか。



(11) 証明書を持つ方々が県営住宅への入居が可能となるよう神奈川県に運用の見直しの検討を要請する必要性について

やがて県内全域にパートナーシップ制度は広がり、県営住宅への入居に関しても必ず神奈川県は検討せざるを得なくなる。

【質問19】
ア 証明書を持つ方々が市内の県営住宅への入居が可能となるように運用の見直しの検討を、本市は神奈川県に要請すべきではないか。



(12) 類似のパートナーシップ制度を持つ自治体間で連携していく必要性について

市内でしか効力を持たず転出により失効する証明書では、利用者の永続的な安心感は得られない。この状況を改善するためにも、今後はパートナーシップ制度を持つ自治体間が連携する新たなステージへ進む必要がある。

【質問20】
ア 本市は、類似のパートナーシップ制度を持つ自治体に連携を呼びかけて、自治体間での証明書の取り扱いについて協議を行うべきではないか。

(12)もフジノがこの数年間ずっと構想してきた事柄です。

今は、パートナーシップ制度をどこかの自治体がつくる、ということだけで、全国のみなさまが一喜一憂しておられます。

自分の自治体がつくると「良かった」。

他の自治体がつくると「うらやましい」。

フジノはこういう現状が悔しくてたまりませんでした。

国の政策が遅れているならば(先進国で同性婚が存在しないのは日本ぐらい)、地方自治体が取り組みを進めていけば良いのです。

いつもフジノはそう信じて地方議員として全国に通用する政策を横須賀市議会から発信してきました。

もう、単独の自治体がパートナーシップ制度を導入するステージから、新たにパートナーシップ制度を持つ自治体同士が連携する新たなステージへ進むべきです。

来年4月になれば、ようやく実施自治体が10自治体を超えて、二桁になります。

連携を組んで、せめて先行実施自治体の間だけでも共通の仕組みを作るべきです。

これ以上、パートナーシップ制度を必要としている方々に「転居したら証明書を返還しなければいけない」なんて心配をさせてはいけないのです。

地方自治体は、国よりも常に先進的であるべきです。

国がやれないことは地方自治体が取り組みを進めて、国を動かすのです。

だから、横須賀がその連携の口火を切る役割を担いたい、フジノはそう願っています。

まだ制度スタートもしていない段階で、「あいかわらずフジノはビッグマウスだな」と思われてしまうのでしょうけれど(笑)

でも、フジノが提案したことは必ず10年以内に実現させてきました。

先行実施している自治体間での連携も、今回の質問でたとえ無理だとしても、必ず実現させます。

次の記事に続きます)



上地市長がついに「パートナーシップ制度」導入の詳細を正式に発表するかもしれません/答申「横須賀市パートナーシップ制度の要綱による早期導入」が市長に提出されます

パートナーシップ制度の要綱による早期導入を訴えた「答申」がついに22日に市長へ提出されます

今日のブログ記事は、『事実の部分』と、あくまでも『フジノの推測の部分』の2つに分かれています。

誤解を招いてしまうといけませんので、まず『事実の部分』を記します。

けさ、全議員宛に以下の報告がありました。

市民部長からの全議員宛の報告

市民部長からの全議員宛の報告

市民部長

パートナーシップ制度の答申について

横須賀市では、今年度、『横須賀市人権施策推進会議』へ、同性カップル等が自由な意思によるパートナーシップ宣誓を行い、市が受領証を発行する制度を導入することについて諮問しました。

審議の結果『パートナーシップ制度』に関する答申書が、下記のとおり提出されますのでお知らせします。

  1. 日時:2018年11月22日(木) 16時45分

  2. 場所:市長応接室

  3. 人権施策推進会議代表 人権施策推進会議委員長 西村 淳

  4. 答申の特徴
    (1)「横須賀市人権施策推進指針」の改定の議論においても、性的マイノリティの方々の人権を大きな課題ととらえていることから、早期に『パートナーシップ制度』の導入を検討すること。
    (2)早期に制度構築をするためにも、『要綱』にて進めること。

(参考)パートナーシップ制度導入自治体 ※9自治体(導入順)
渋谷区、世田谷区、伊賀市、宝塚市、那覇市、札幌市、福岡市、大阪市、中野区

ついに答申の提出日が決まりました!



そもそも「答申」って何?という仕組みをご案内します

ところで、フジノのブログを読んだ方から質問を何通もいただきました。

「諮問ってなんて読むの?そもそも何?」

「答申が決まったのにどうして正式決定じゃないの?

「このしくみがわからない!」

そこで、ご説明します。

「諮問(しもん)」と「答申」の仕組み

「諮問(しもん)」と「答申」の仕組み


市になにか大切な課題があるとします。

その課題の解決策を市長(行政)が一定の方針を持っていても、行政(市長)だけで決定するのではなくて専門的な第三者機関に『答え』を求めることがあります。

それを『諮問』と読んでいます。

例えば、今まさに話題になっているうわまち病院の建て替えについても同じ仕組みを取りました。

フジノが議会で「建て替えよ」と提案したことに対して、吉田前市長は自分だけでは結論を出せなくて、専門的な第三者機関である『市立病院運営委員会』に『答え』を求めました(これを『諮問』と呼びます)。

3年間の議論の末に『市立病院運営委員会』は『答申』を市長に対して提出しました。

学識経験者らをはじめとした専門家の方々に中立の立場で議論をしていただいて出された結論が『答申』です。

ですから、基本的に、市長は『答申』を尊重する(=守る)ものです。

話をパートナーシップ制度に戻しますね。

今までの経緯をおさらいします。

7月9日に市長が諮問を『人権施策推進会議』に行なって(図①)、これまで議論が行なわれてきました(図②)。

先日11月12日に『人権施策推進会議』がついに結論をまとめて『答申』を決定しました(図③)。

今日の市民部長による発表は、この答申が市長に提出される日付が11月22日です、というものです。

という訳で、今のところ、「横須賀市長による横須賀市の方針については正式発表はされていない」という状態なのです。

分かりづらいですよね?

でも、第三者機関に『諮問』をして『答申』を受けるという作業はとても大切なことなのです。

議会も、行政も、どれだけ政策課題について学んでいても、その道の専門家の方々を超えるような知見を持つことはできません。

専門家や学識経験者の方々に慎重に議論を重ねていただいて、結論を出して『答申』していただくことは大変に貴重であり重要な手続きなのです。

慎重な議論がなされますので、時間はかかります。

他都市の場合はどんどん市長だけの判断でパートナーシップ制度導入を決めていきました。

それはスピーディーで良さそうに見えますが、あくまでも市長の『独断』といっても良いものですから、その後、議会側から様々な追及もなされたまちもあります。

かたやわがまちの場合は、昨年2017年9月議会で上地市長はフジノの提案に対して「制度導入」の意思を示しつつも、専門的な第三者機関の『答申』を求めたのです。同時に、当事者の方々の声もお聴きしました。

とても丁寧な手続きで、議会側の理解も十分に得られると思います。

もしも導入に反対をする議員がいるとすれば、『答申』に至る議論を否定するだけの論拠が無ければなりません。

2013年、フジノは他9都市のどのまちよりも早くにパートナーシップ制度の導入を提案しました。

けれども前市長は人権意識が低かったので、どんどん他都市が先んじてパートナーシップ制度を導入していきました。悔しかったです。

昨年、上地市長に交代すると同時にフジノは導入の提案をしました。

そして、上の説明のような流れを経て現在に至りました。

このような丁寧な手続きを経たことをフジノはとても高く評価しています。

フジノに質問をくださったみなさま、ご理解いただけたでしょうか?



フジノの推測「22日に市長はスタートの日程や制度の詳細を発表するのでは?」

ここから先は、推測ですので事実ではありません。ご注意下さい。

今までは『答申』を受けるところをわざわざ議員やメディアに対して、事前に報告やプレスリリースをするということはありませんでした。

みなさまもそのような記事をご覧になったことは無いはずです。

けれども今日あえてこうやって全議員宛に報告がなされて、市政記者クラブに対してプレスリリースがなされたということがフジノに推測を浮かばせてしまいます。

  • 上地市長は、記者のみなさんの前で『答申』を受け取ると同時に、正式な決定を発表するのではないか?

  • 共同通信による残念な記事もありましたが、そうした誤った情報を明確に打ち消すのではないか?

  • 例えば、具体的な制度スタートの日程を発表するのではないか?

  • あるいは、制度の詳しい中身についても発表があるのではないか?

そんな強い期待をしてしまうのです。

もちろんこれは推測に過ぎませんので、ただ西村委員長から『答申』を受け取って解散するだけかもしれません。

けれども、それだけの為だけに記者のみなさんを市長応接室にお呼びするでしょうか。

いずれにしてもそれが分かるのは、22日の翌日の新聞各紙によってです。

フジノもこの場には立ち会うことができません。

上地市長がどのような発言や発表をなさるのか、ものすごく期待しながら待っていたいと思います。



具体化してきた横須賀市パートナーシップ制度をより良い内容にする為に/性的マイノリティ当事者団体「よこすかにじいろかれー」から横須賀市がご意見を伺いました

横須賀市パートナーシップ制度の中身が具体化しつつあります

2018年11月12日の『人権施策推進会議』(第3回)の場で『横須賀市パートナーシップ制度の要綱による早期実施』の答申が決定しました。

来週にはこの『答申』が西村委員長から上地市長に提出されることになっています。

学識経験者らによる公的な第三者機関『人権施策推進会議』から「やるべき」とお墨付きを頂いた形になります。

そもそも『答申』を横須賀市は尊重しなければなりませんし、そもそも上地市長はフジノと同じくパートナーシップ制度導入の立場です。

この『答申』を受けて上地市長は正式に『横須賀市パートナーシップ制度』実施を近日中に宣言するのではないかとフジノは受け止めています。

先日のブログでも記したとおりで、すでに『人権施策推進会議』では上地市長による正式決定(実施宣言)を待たずに、具体的な制度の中身の議論をスタートしています。

現状で実施している先行の他9都市の制度と比較して、横須賀の制度案の優れているところはこの2点かと思います。

2018.11.12版の要綱案における特徴

  • 横須賀市パートナーシップ制度は、いわゆる性的マイノリティとされる方々だけを対象としたものではない(要綱案第3条)

  • 宣誓書の署名はご本人の望む通称名を使用することができる(要綱案第5条)

すでにブログ記事でフジノは「まだ改善すべき点がある」と記しました(来月12月議会では一般質問で改善の提案をする予定です)。

また、当事者の方々と意見交換をしても、要綱案にはまだ改善の必要がある内容があるとの声が多々ありました。

そうしたこともあり、横須賀市(人権・男女共同参画課)の要請で、当事者団体『よこすかにじいろかれー』に意見聴取をさせていただきました。



横須賀市は当事者の声を重視しながらパートナーシップ制度を策定しています

横須賀市はパートナーシップ制度を策定するにあたっては、いわゆる性的マイノリティ当事者の声を重視しています。

もともと上地市長はパートナーシップ制度の導入に関しては

2017年9月議会でのフジノの一般質問に対する答弁

「やはり当事者の意向を伺いながら、『人権施策推進会議』において議論をしながら前向きに進めていきたい」

と当事者の声を常に伺いながら、導入・制度設計を進めていくという立場です。

今年2018年8月13日には『多様な性にYESの日よこすか』、8月15日には『よこすかにじいろかれー』からパートナーシップ制度他についての要請書を受けました。

そこでパートナーシップ制度導入を議論する場、学識経験者らによる公的な第三者機関である『人権施策推進会議』(第2回)に当事者の方々をお招きしてお話を伺い、質疑応答の時間も設けました。

今少しずつ制度の中身が議論されていますが、当然、当事者の声を抜きに策定することはありえません。

そこで今日は『よこすかにじいろかれー』から複数の方々に来ていただきまして、人権・男女共同参画課にご意見を述べていただきました。

「よこすかにじいろかれー」の方々と市民部人権・男女共同参画課

「よこすかにじいろかれー」の方々と市民部人権・男女共同参画課


フジノは団体から同席の依頼があり立ち会わせていただきました。



本当に必要な仕組み、本当に使いやすい仕組みを!

8月に横須賀市の人権・男女共同参画課が不適切発言をしたことが全国的に報じられました。

それから3ヶ月、信頼回復の為に職員のみなさんが全力を尽くしてくれているのがフジノにも伝わってきています。

今日も日曜日ではありましたが、課長・係長が来てくれました(当事者のみなさまも働いていますから平日夜か土日しか集まれません)。担当課のみなさんにはいつも感謝しています。

「よこすかにじいろかれー」と横須賀市の意見交換会

「よこすかにじいろかれー」と横須賀市の意見交換会


上が今日のプログラムです(パートナーシップ制度以外にも2点の意見交換をしました)。

具体的な内容はフジノから口外することはできませんので、終了後に発信された『よこすかにじいろかれー』の公式ツイッターを引用させていただきます。

意見交換会後のツイートより(その1)

意見交換会後のツイートより(その1)


意見交換会後のツイートより(その2)

意見交換会後のツイートより(その2)


本日は、ご参加いただいた『よこすかにじいろかれー』のみなさま、ありがとうございました。

担当課のおふたりもありがとうございました。

引き続き、担当課としては市内の当事者団体に後日ご意見を伺う予定です。

新しい制度を作ることで、新たな排除が生まれては絶対にいけません。

新しい制度を作っても、利用しづらくてはいけません。

本当に必要な仕組み、本当に使いやすい仕組みをめざして、これからも全力を尽くしていきます。

どうか横須賀市パートナーシップ制度について、全国の皆様からもご意見をいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。



「横須賀市パートナーシップ制度の早期導入」の答申を決定した昨日の人権施策推進会議を神奈川新聞が報じてくれました

昨日の人権施策推進会議の答申決定を神奈川新聞が報じてくれました!

昨日開かれた『人権施策推進会議』(2018年度第3回)で決定した答申の内容を、神奈川新聞が大きく報じてくれました。

なんとけさの社会面1面にどかーんと載っています。

2018年11月13日・神奈川新聞

2018年11月13日・神奈川新聞


その全文を引用させていただきます。

パートナー制度、早期導入へ
横須賀市、諮問機関が答申

性的少数者(LGBTなど)のカップルをパートナーとして公的に認める『パートナーシップ制度』について、神奈川県横須賀市の市長の諮問機関である『市人権施策推進会議』が12日、早期に導入・実施するよう答申することを決めた。

同日に開かれた会合で、市長宛てに提出する文書をまとめた。

『推進会議』は、制度の対象を同性間の性的少数者に限定せず、夫婦別姓を求めて事実婚をしているカップルらも念頭に置いて答申する。

導入方法について、「スピードを重視して『要綱』でスタートするのが良い」と結論付け、東京都渋谷区のように「条例」に基づく方式ではなく、自治体の事務の目的や手順を示した『要綱』に基づく方式を採用するよう求める。

同日の会合で、市側は制度の実施時期について、

(1)最短で来年2月1日
(2)年度当初となる4月1日
(3)5月1日に施行し、日本記念日協会が『多様な性にYESの日』に認定した同17日に合わせる

の3案を提示。

委員からは「できるだけ早く」との趣旨の意見が複数出された。

『推進会議』は、弁護士や公募の市民ら10人で構成。

「速やかに導入する方向で検討する」との認識の下、9月から本格的な議論をスタートさせた。

同様の制度は東京都渋谷区が2015年に全国で先駆けて始め、札幌や大阪、福岡など全国9自治体が導入。

神奈川新聞社の8月の調査では、制度導入を県内で検討しているのは、県を含む34自治体のうち横須賀と鎌倉の2市にとどまっている。

神奈川新聞は、前回の『人権施策推進会議』(2018年度第2回)の様子も報じてくれました。

さすが『人権』といえば神奈川新聞。

本当にありがとうございます!



昨夜配信された共同通信の記事には誤解があります

一方、昨夜2018年11月12日19時50分付けで、各社に配信された共同通信社による記事があります。

2018年11月12日・共同通信社の記事

2018年11月12日・共同通信社の記事


共同通信や時事通信などの通信社というのは自前の新聞紙は発行していません。記者は独自に取材をするのですが、全国の新聞各社にその記事を配信する職業です。

その共同通信社が同じ『人権施策推進会議』を報じた記事があります。全国の新聞各社が配信を受けて記事を掲載しましたのでご覧になった方も多いと思います。

2018年11月12日に共同通信社が配信した記事

2018年11月12日に共同通信社が配信した記事


けれどもこちらの記事にはいくつもの誤解があります。

2つの誤解

  1. スタートの日付は決定していません。5月スタートとは決まっていません。
    →『人権施策推進会議』ではあくまでも3つの日提案が示されただけです。最も遅いスタートとなったとしても5月には絶対始めるという意味です。上地市長も取材にはそのようにお答えしたはずです。ちなみに、委員メンバーはみなさんが2月スタートを強く推していました。

  2. 横須賀のパートナーシップ制度はいわゆる性的マイノリティだけを対象としたものではありません。
    →これも『人権施策推進会議』をはじめから終わりまで全て傍聴していたら、前回から引き続いて取り上げられている大切な論点だと分かったはずです。横須賀が作るのは、いわゆる性的マイノリティの方々だけを対象にした制度ではありません。

昨日、記者の方が記者席に傍聴には来て下さったのですが、途中ずっと出入りを繰り返しておられました。

結果的に、審議会委員のみなさまの議論を全てお聴きした訳では無いのでこのような誤解が生まれてしまったのだと思います。



「LGBTパートナー」なんて存在はありえない

加えて、記者の方が付けたのか整理部が付けたのか分かりませんが、『LGBTパートナー』という見出しは最悪です。

ふつうに考えたら分かると思うのですが

LGBTというのは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルという『性的指向』の方々と、トランスジェンダーの方々とをあえて一括りにした単語です。

最近では『LGBT』イコール『性的マイノリティ』と誤解されてメディアでは使われていますが、別の意味合いを持つ単語です。

その誤解に基づいた『LGBT』という単語と、『パートナー』という単語をくっつけて見出しにするのは大きな間違いです。

  • 同性パートナー(レズビアンやゲイの性的指向を持つ方々のパートナー)

  • 異性パートナー(異性愛の性的指向を持つ方々のパートナー

という単語は成立するとしても、『LGBTパートナー』という単語は成立しえません。

グーグルでこの単語を検索すると数社がこの単語を使っていますが、フジノはこの造語は認められません。

当事者のみなさまはこの単語を受け容れられますか?

言葉狩りのように見えたらごめんなさい。

でもフジノはすでに議会質疑でも述べたとおりで『LGBT』という単語も『性的マイノリティ』という単語もそもそも使いたくありません。

横須賀の取り組みを報じていただけたことはありがたいですが、多様な性を保障する取り組みを進めていることを報じるメディアが誤った用語を使ってほしくありません。

とても残念です。

昨日も記しましたが、横須賀市では『人権施策推進会議』の答申を市長が受け取り、さらに当事者団体の声もお聴きして、総合的に要綱(制度の中身)やスタートの日程を決めていきます。



最速で2019年2月15日からスタートの可能性も!「横須賀市はパートナーシップ制度を要綱で早期導入すべき」との答申を決定しました/人権施策推進会議(第3回)

人権施策推進会議(第3回)が開かれました

今日は『人権施策推進会議』が開かれました。

人権施策推進会議(2018年度第3回)

人権施策推進会議(2018年度第3回)


議題は2つです。

  1. 『パートナーシップ制度』導入について市長への答申書を決定すること

  2. 『横須賀市人権施策推進指針』改定案へのパブリックコメントに寄せられたご意見への対応と回答を決定すること

前回の人権施策推進会議において「横須賀市は早期にパートナーシップ制度を導入すべき」との結論で全ての委員が一致しています。

そこで今回は、市長に答申する文章の内容を決定する為の議論が行なわれました。



「答申」が決定しました

今回も3時間にわたる活発な議論が行なわれました。

そして、市長へ提出する答申が決定しました。こちらです。

平成30年(2018年)11月日

横須賀市長 上地克明様

横須賀市人権施策推進会議
委員長 西村淳

パートナーシップ制度について(答申)

平成30年7月9日付け横市人第23号で諮問がありました『パートナーシッ
プ制度』について、下記のとおり答申します。

横須賀市人権施策推進会議(以下『推進会議』という。)は、平成30年7月9日付けで、『横須賀市人権施策推進指針』の改定及び『パートナーシップ制度』について諮問をされました。

このうち、『パートナーシップ制度』については、性的マイノリティ当事者の方から意見を聴取するとともに、活発な審議をいたしました。

パートナーシップ制度は、多様性を認め合う社会を目指し、性的マイノリティを含む当事者の暮らしやすさの保障に繋げるため、その自由な意思によりパートナーシップ宣誓をしたことを市が尊重し公に証明するという取り組みです。

そして、『横須賀市人権施策推進指針』の改定の議論においても、性的マイノリティの方々の人権を大きな課題ととらえていることから、早期に『パートナーシップ制度』の導入を検討すべきという意見で一致しました。

また、すでにいくつかの自治体で導入されている『パートナーシップ制度』の多くが要綱により運用されていることもあり、早期に制度構築をするためにも、要綱にて進めるべきとの意見も多く出されました。

したがいまして、推進会議としては、横須賀市に対して、『パートナーシップ制度』を早期に要綱にて導入し実施するよう、答申いたします。

なお、要綱制定に際しては、先進事例をよく研究するとともに、当事者の方々の意見も聞くことを要望します。

(*赤太文字化したのはフジノです)

近日中に、『人権施策推進会議』の西村委員長から上地市長に対して答申がなされます。

この答申を受けたのち、上地市長はパートナーシップ制度の導入を正式に決定することになります!



パートナーシップ制度の中身についても議論がスタート

答申の決定だけでなく、さらに具体的な『要綱』の中身も議論が行なわれました。

『要綱』案をご紹介します。

横須賀市パートナーシップの宣誓の取扱いに関する要綱(案)
横須賀市パートナーシップの宣誓の取扱いに関する要綱(案)

正式な決定版ではありません。

あくまでも議論のたたき台として出された事務局案(2018年11月12日版)ですのでご注意下さい。

たたき台では、宣誓の流れはこのようになっています。

宣誓から宣誓書受領証交付までの流れ(事務局案からフジノが抜粋)

1.宣誓をできる方

パートナーシップ宣誓をするには、次の要件を全て満たしている必要があります。
(1)成年であること。
(2)横須賀市民であること。(転入予定の方を含む)
(3)結婚していないこと。
(4)宣誓者以外の方とパートナーシップの関係が無いこと。
(5)民法第734条第1項に規定される近親者でないこと。

2.宣誓の時にご用意いただくもの

(1)横須賀市パートナーシップ宣誓書(様式第1号)

  • 市民部人権・男女共同参画課及びデュオよこすかの窓口に準備しています。
  • 市ホームページからもダウンロードできます。

※宣誓書への記入は、原則、宣誓される日に手続きの際ご記入いただきます。

(2)住民票の写し

  • 1人1通ずつお持ちいただきます(3か月以内に発行されたもの)
  • 同一世帯の場合、2人分の情報が記載されていれば1通で可
  • 本籍の記載は不要

(3)独身であることを証明する書類(独身証明書、戸籍抄本など)

  • 1人1通ずつお持ちいただきます(3か月以内に発行されたもの)
  • 独身証明書や戸籍抄本は、本籍地の市町村で取得していただきます
  • 外国籍の方の場合は、配偶者がいないことを確認できる書面に日本語訳を添え提出して下さい

(4)本人確認ができるもの

  • 個人番号カード、旅券(パスポート)、運転免許証、在留カード、官公署が発行した免許証など、本人の顔写真が貼付されたもの

※上記以外に、市長が必要と認める書類の提出を求めることがあります。

3.宣誓から宣誓書受領証交付までの流れ

(1)担当課に宣誓日(申請書提出日)を電話で予約(平日9時から17時まで)

  • 申請の日時、必要書類などを調整・確認します。
  • 宣誓希望日の1週間前までに予約。

(2)申請日時

  • 年末年始を除く毎日9時から17時までの問

(3)宣誓場所

  • 宣誓場所は予約時にお伝えします

(4)パートナーシップ宣誓

  • 予約日時、場所に必ず2人そろってお越しいただきます
  • プライパシ一保護のため、個室で対応します
  • 必要書類をご用意いただきます
  • 予約時の申し出により、第三者の立会も可とします

(5)宣誓書受領証の交付

  • 要件を満たしている場合、受領証(カードサイズ)を即日交付します(無料)

(6)宣誓書受領証の返還

  • パートナーシップの解消や一方が死亡した時、一方又は双方が市外への転出をした場合は、宣誓書受領証を返還する必要があります。ただし、当事者の一方が、転勤又は親族の疾病等やむを得ない事情により、一時的に市外へ異動する場合を除きます。

内容は、さらに議論が必要です。

例えばフジノはこんなふうに考えています。

「宣誓書受領証というネーミングはもっと分かりやすい名前に変えたほうが良い」

「パートナーシップ制度を利用できる年齢は『成年』ではなくて、法的な結婚ができる年齢と同じにすべきだ」

「パートナーが亡くなったら宣誓書受領証を市に返さねばならないのはおかしい。パートナーが亡くなった時こそ、パートナーシップの証明が必要なのだから」

その他にも、一緒に傍聴をしてくれた『よこすかにじいろかれー』の方々とも、具体的な制度の中身はもっと変えた方が良い点があるねと意見交換をしたところです。



パートナーシップ制度のスタートは最速で来年2月15日の可能性も!

それではいつからパートナーシップ制度を利用できるか?

今日は3つの案が示されました。

パートナーシップ制度の実施時期(案)

パートナーシップ制度の実施時期(案)


『人権施策推進会議』の委員メンバーはみなさん「なるべく早くスタートすべき」とおっしゃっていました。

つまり、来年2019年2月15日からスタートする可能性も出てきました!

2月15日は、横須賀市の市政記念日です。

とても良い日取りだと思います。



まもなくパートナーシップ制度がスタートします

この後の流れとしては、上地市長にまず答申書が渡されます。

答申書を受けて、上地市長が制度スタートを正式決定して発表をします。その際はぜひ上地市長に記者会見を行なっていただけたらと思います。

ここまでの決定事項は12月6日に開催予定の市議会・生活環境常任委員会で報告されます。

要綱などの具体的な制度の中身についても、市長が決定ししだい発表される予定です。

3つの日程案においずれにしても、まもなく横須賀市パートナーシップ制度がスタートします。

これはあくまでもスタートに過ぎません。

より良い制度になるように、しっかりと意見を述べていきます。

長らくお待ちいただいている方々に対しては、いましばらくお待ちいただけたらと思います。お待たせして申し訳ございません。

さあ、ついに始まります。