来年度に開設予定の「不妊専門相談センター」の在り方を通じて不妊症・不育症・治療からの卒業・養子縁組と里親制度の周知・流産と死産・グリーフケアについて提案します/市長に行なう質問の発言通告書を紹介します(その2)

前の記事から続いています)

一般質問2つ目の質問は「不妊症」「不育症」「流産」「死産」「グリーフケア」「治療からの卒業」「養子縁組・里親制度の周知」です

1つ前のブログ記事に続いて、フジノが6月議会で市長に対して行なう一般質問について紹介します。

発言通告書に記した2問目は、来年度(2019年度)に開設予定の『不妊専門相談センター』の在り方に関してです。

そして、センターの在り方を通じて、フジノがこれまで問題意識を感じてきたテーマ(たくさんの流産・死産とグリーフケアの必要性、不妊・不育症治療からの卒業支援とケアの必要性、養子縁組・里親制度の周知の必要性)について提案を行ないます。

2.来年度開設予定の不妊専門相談センターの在り方について

我が国では6組に1組が不妊カップルで、こどもの24人に1人が生殖補助医療(以下、ART)によって生まれている。

不妊・不育は国民全体のテーマだが、専門的な相談支援が極めて不足している。

本市は、新たに『不妊専門相談センター』の2019年度開設を目指して検討をスタートした。

センターは重要な役割を果たす存在となり得るため、その在り方について問う。

(1)機能と名称について

ア.すでに本市は不妊症だけでなく不育症の相談も受けてきたので、当然センターにおいても不育症の相談も受けるべきではないか。

イ.不育症の相談も受けることが明確にわかるように、名称は『不妊・不育専門相談センター』とすべきではないか。




(2)運営形態について

ア.センターの運営形態は外部委託ではなく、市民がいつでも相談できるように、こども育成部内への常設とし、専門家の招聘と本市職員による『専門性の高い相談支援』を実現すべきではないか。




(3) 相談支援機能のあり方について

国がセンターに求める機能は3つあるが、1つ目は、充実した相談支援機能だ。先行して開設した県内の4センターは相談日が極めて少なく不十分だ。

ア.本市には特定不妊治療・不育症治療の専門医療機関がないため、本市のセンターは平日・土日も毎日相談を受けられる体制とすべきではないか。

イ.面接・電話・メールなど多様な相談形態を可能とすべきではないか。




(4)正しい情報の普及啓発の拡充と当事者の声の必要性について

センターに求められる2つ目の機能は、専門家による不妊・不育、ART等の正しい情報の普及啓発のために定期的に講演会などを開催することだ。

本市はこれまで年1回のペースで実施してきた。

ア.センターの開設に際して、参加しやすさを向上させるために、さらに開催回数を増やすなどの取り組みが必要ではないか。

イ.専門家の講演だけでなく、実際に治療を受けてこられた当事者の方々に自らの体験をお話ししていただく機会も設けるべきではないか。




(5)当事者会・交流会への支援機能の必要性について

センターに求められる3つ目の機能は、当事者会や交流会への支援だ。

ア.本市には専門医療機関も民間団体も存在しないため、センター開設に際して、当事者会の開催や治療経験者との交流の場も設けるべきではないか。




(6)治療を始める前から卒業を視野に入れられる相談支援、卒業を考えている人、卒業した人に寄り添える機能の必要性について

治療には様々な限界があり、妊娠・出産に至らずに卒業する方々も多い。

治療の卒業にまつわる現実に当事者はとても苦しんでいるが、治療開始前の段階から卒業を見据えた支援が必要にもかかわらず、現状では何の支援も無い。

ア.センター設置に際しては、治療開始前から卒業も視野に入れた相談支援と、卒業を考えている人の葛藤への寄り添い、卒業後のケアなどを行なう機能も検討すべきではないか。




(7)相談と同時に養子縁組・里親制度を周知する必要性について

アメリカや北欧では不妊治療と同じくらい、養子縁組が一般的だ。

不妊治療回数が世界一多い日本だが、養子縁組はほとんど普及していない。

日本には『生みの親』のもとで育つことができない子どもが約4万6,000人もいる。

日本は血縁にこだわる風土があるが、治療を通じて、自分たちの本当の望みは『遺伝的つながりのある妊娠』ではなく『子どもを育てること』『親になること』だと明確になり、養子縁組や里親を望む人も多くなる。

しかし、特別養子縁組などは年齢制限があり、治療の卒業後に制度を知っても年齢制限に遭ってしまい、治療開始前から知りたかったとの後悔の声も聞いてきた。

ア.センターには、相談と同時進行で、養子縁組・里親制度について知っていただく機能を検討すべきではないか。




(8)グリーフケア体制の構築について

世間が知らないだけで流産と死産は本当に多く、研究によれば、妊娠歴のある女性のうち約4割が流産を経験しており、50人に1人が死産を経験していた。

誰にも話せず、周囲の言動によって、妊婦も夫も孤立し苦しんでおり、グリーフケアを受けられる仕組みが必要だ。

ア.こども育成部の『親子支援相談事業』で死産の相談を受けている実績があるが、市のホームページなどに流産や死産の相談をお聞きするとの記述がない。

今すぐ明記すべきではないか。

横須賀市ホームページより

横須賀市ホームページより


イ.センターには、死産や流産を経験した方々と配偶者等がグリーフケアを受けられる機能を検討すべきではないか。

以上です。



今、フジノが最も大切にしているテーマです

初めて読んだ方にとっては、内容のセンシティブさに驚かれたかもしれません。

けれども、これまでのブログ記事を読んで下さっていたり、過去の議会質疑をご存知の方にとっては、「またか」という感じかもしれません。

これらのテーマは、今フジノが最も大切にしていることです。

可能な限り多くの当事者の方々の声をお聴きして、1冊でも多くの文献や論文を読んで、専門家の講演や研修に足を運んでいます。

これまで取り組みを続けてきた、自殺対策・精神保健福祉・障がい福祉・医療的ケア・在宅療養・在宅看取り・性的な多様性の保障などと同じくらいに大切に感じて取り組みを続けています。

何故なら、本当に現実が知られておらず、支援があまりにも薄いからです。

それは横須賀市だけでなく、全国を通じて同じ状況だと感じます。

だからこそ、フジノが取り組まねばならないと切実に感じています。

だからこそ、全国に先駆けて横須賀が取り組まねばならないと信じています。

市長への一般質問の3問目以降は次の記事に続きます。



横須賀市のひとり親家庭への支援策をどんどん活用して下さい/「ひとり親交流会・相談会」よこすかひとり親サポーターズひまわり

離婚を考えているプレひとり親の方にぜひ参加してほしいです

朝からお昼まで、逸見のウェルシティで開かれた『よこすかひとり親サポーターズひまわり』主催の『ひとり親交流会・相談会』に参加しました。

ひとり親交流会・相談会の会場にて

ひとり親交流会・相談会の会場にて


午前と午後の2部で、どちらにも参加できますし、どちらかだけでもOKです。

ひとり親交流会・相談会

  • 支援制度紹介

    市相談員を迎えて、ひとり親に対する経済的支援・就労支援の各種メニューを紹介します。離婚前の方もひとり親になってしばらく経ちそろそろステップアップを目指そうという方も最新の情報収集にどうぞ。


  • 交流会・相談会
    離婚前で不安な方からひとり親の先輩まで当事者ならではの話や耳より情報が聞けると毎回好評です。他の方の様子を聞いてみたい、お友達をつくりたい方どうぞ。

  • 法律相談
    2時間弁護士の無料相談コーナーがあります。人数に制限があります。

『ひまわり』ではこうした場を定期的に開催しています。

2015年6月19日・タウンニュース

2015年6月19日・タウンニュース


この場の特色は、すでに離婚をされた方だけでなく、これから離婚をされる予定の方(プレひとり親)も参加できるということです。

今日も『プレひとり親』の方が参加して下さいました。

フジノとしては、『プレひとり親』の方にもっと来ていただきたいのです。

統計をみれば、離婚そのものはいまや当たり前の出来事となりました。

けれども、いくら数が増えてよくある出来事のひとつとなったとしても、そのひとつひとつの当事者である親子は大きなダメージを受けるものです。

フジノはなんとかそのダメージを少しでも減らしたいのです。心理的なダメージも、現実的なダメージも。

あらゆる制度や情報を知った上で離婚するのと、全く何も知らないままに放り出されてしまうのとでは、金銭面をはじめとするいろいろな現実的なダメージが違います。

そのスタートが違うと、その後の精神的・心理的なダメージもかなり違ってきます。

だからこそ、離婚を考えている方にはぜひご参加いただきたいのです。



横須賀市のひとり親家庭支援の取り組みを説明していただきました

午前のプログラムは、具体的な横須賀市の支援策についての説明と質疑応答です。

横須賀市こども育成部こども青少年給付課から、係長と母子・父子自立支援員の2名に講師として参加していただきました。

こども青少年給付課から係長が来て下さいました

こども青少年給付課から係長が来て下さいました


大きく分けて下の5つです。

横須賀市作成「ひとり親家庭のしあわせのために」

横須賀市作成「ひとり親家庭のしあわせのために」


それぞれの細かい内容についてはブログでは割愛いたしますが、情報が必要な方はいつでも横須賀市にご相談下さいね。

  1. 相談
  2. 就労支援
  3. 経済的支援
  4. 各種資金の貸付
  5. その他

今ある支援策では、決して十分な支援では無いことはフジノもわかっています。

ただ、ひとつずつ使える支援を利用していただくことで、少しでもサポートになればと願っています。

フジノのまわりには、幼い頃からひとり親家庭がたくさんありました。そして今もたくさんの方々の声をいつも聴かせていただいています。

仕事を2つ3つかけもちしておられる方もたくさんいます。

若いひとり親の方の中には、水商売や風俗業で働いている方もいます。

みなさんが生きる為に、こどもたちの為に、必死で働いておられます。

でも、もしも市の支援策をひとつでも使っていただけたら、こどもと過ごせる時間が増えるかもしれません。

制度や仕組みをぜひ知って使ってほしいとフジノは願っています。

本日の配布資料をこちらに掲載しますので、ぜひご覧下さいね。

午後は別の仕事があり、お昼でフジノは中座しました。

けれども午後も参加したかったです!

フジノは交流会の場でいつもこどもたちと過ごすのですが、本当に元気をもらいます。

ひとり親の方々も同じ立場(ピア)の方々との交流によって、少しずつ立ち直っていったり、笑顔を取り戻していきます。すごく大切な場です。

当事者のみなさんで立ち上げた『よこすかひとり親サポーターズひまわり』の取り組みはとても素晴らしく、7月には『親子サマーキャンプ』も行われます。

ひとり親家庭・親子サマーキャンプのおしらせ

ひとり親家庭・親子サマーキャンプのおしらせ


関心のある方はぜひ『ひまわり』に問い合わせをして下さいね。



「おしゃべり広場」にぜひご参加下さい!/「よこすかひとり親サポーターズひまわり」の企画第1弾です!

「よこすかひとり親サポーターズ・ひまわり」主催の「おしゃべり広場」のおしらせです

4月21日の活動日記でご紹介しました、ひとり親ご家庭の新しいセルフヘルプグループである『よこすかひとり親サポーターズひまわり』

その『ひまわり』が初めて開催する『おしゃべり広場』が、けさの神奈川新聞で紹介されました!

2009年5月9日・神奈川新聞より

2009年5月9日・神奈川新聞より


画像が見られない方の為に、全文を引用しますね。

ひとり親を手助け/市民グループ誕生
来月6日に交流会

ひとり親家庭の自助グループ『よこすかひとり親サポーターズ・ひまわり』(寺田由美代表)が誕生した。

6月6日には、お茶を飲みながら気軽に語り合う『おしゃべり広場』を横須賀市西逸見町のウェルシティ市民プラザで開く。

同会は

「親が元気になれば子どもも伸び伸びと育つ。ネットワークをつくることで、メンタル面のサポートをしたい」

と話している。

発足にあたり、中心となって活動しているのはシングルマザーやシングルファーザーの計3人。市主催の「交流会」で知りあったと言う。

会の名称「ひまわり」には、「ひ」とり親になって落ち込んでいる人が誰かに励まされ、元気になったら今度はサポートする側に「まわる」-。

そうやって、親子が明るく元気に過ごせる環境をつくりたいとの想いがこめられている。

「当事者だけでなく、離婚直前の人や、支援したいという地域の人たちの参加も大歓迎」

と寺田さん。

年2回程度の「おしゃべり広場」のほか、キャンプなども企画している。

6月6日は午前10時~午後2時(軽食付き)。参加無料。乳児からの託児あり。
 
(岡本昌子)

 
引用おわり。



市民の方々の活動に『希望』を感じる/みなさまご協力ください!

『よこすかひとり親サポーターズひまわり』のみなさんは今、毎日のように地道に一生懸命に地域のお店などを回って、この活動のチラシを持って一軒一軒に「置かせてください」とお願いしています。

すでに、ハローワークには50部を置いていただいたそうです。

また、湘南信用金庫の県立大学駅前支店さんやファミリーマート県立大学店さんもチラシを置いて下さっているそうです。

さらに、ダイエーさんはレジ前に設置して下さっただけでなく、従業員のみなさんにもチラシを配布させて下さったそうです。

ご協力して下さる企業の皆さま、本当にありがとうございます。

そして、『よこすかひとり親サポーターズひまわり』のみなさまの活動、本当に素晴らしいと感じます。



政治・行政の力が足りない時、ピア(当事者)の力がとても有効です

本来、離婚がとても多いこの横須賀のまちでは、ひとり親ご家庭のサポートは、政治・行政がやるべきことなのです。

それなのに、横須賀市の動きはとてもニブくてダメです。

でも、文句を言っていても時間ばかりが過ぎていくだけで、その今この瞬間にも困っている方々は確実に存在しているのです。

そんな時、市民の方々が自ら立ち上がったのです。
 
本当に素敵なことだとフジノは感じます。

どうか、市民のみなさまにお願いいたします。

「うちのお店にもチラシを置いてもいいよ!」

という方がいらっしゃいましたら、どうか、ご連絡をください。5部でも10部でも助かります。

(フジノまでメールをお願いします!)

このまちに限らず、日本全体がダメなのですが、ひとり親のご家庭への必要な当たり前のサポートがあまりにも足りません。

昨日もフジノは、14才の時にお父さんをガンで亡くした方が

「本当は高校も大学も行きたかったけれど、中学を卒業してからすぐに働かざるをえなかったんです。

お父さんが闘病している間からお母さんはうつ病になってしまって、それからやっと5年たって、お母さんが外出できるようになりました」

という、若い女性のお話をうかがいました。

フジノは

「大検という手段もあるけれど...」

と言うことしかできませんでした。

でも、きっと彼女はみんなと同じ年代にまわりのみんなと同じように、高校に通いたかったと思うんです。

確かに勉強はいつでもできます。
 
けれども、青春時代に学生生活を送ることは1度きりしかできません。

親御さんのサポートだけでなく、『こどもたちの教育の機会』もしっかりと守ってあげたい、とフジノは強く感じます。

ちなみに横須賀市は高校生に奨学金を出していますが、金額が1ヶ月わずか1万円しか出していません。

この問題へのフジノの怒りはくりかえしこのHPでご紹介してきました。

「財政が厳しいから」

というならば、ムダを削ればいいのに!

『こどもたちに教育の機会』を保障すること、ひとり親のご家庭のサポートを全力で行なうことを政治と行政がやらなくてどうするんですか。

美術館や芸術劇場の運営費用の赤字はあまりにもバカバカしくてたまりません。
 
税金の使いみちの優先順位が、このまちはあまりにも間違っています。

『横須賀ひとり親サポーターズひまわり』の活動をみなさまで応援して下さい!
 
どうかよろしくお願いします!