「SOGI」であることによって生じている事例を募集している「住宅に関する意見募集」について/市長への一般質問の発言通告書(その3)

(前の記事から続いています)

市長への一般質問の「発言通告書」を提出しました

今回の一般質問では、大きく分けて3つの質問をします。

その最後となる3問目をご紹介します。

3. 「SOGI」に関する「住宅に関する意見募集」について

本市ホームページ中の『性的マイノリティ』のコーナーに本年9月1日から新たに掲載された『住宅に関する意見募集』は、画期的な取り組みだが、残念ながら現在の文章では抽象的すぎる。

住宅に関する意見の募集

住宅に関する意見の募集


文面は

「住宅を借りる場合などにおいて、性的マイノリティであることによって生じていると考えられる事例等についてご意見を募集します。お寄せいただいた声を施策に反映するよう努めます。募集期間:平成28年9月1日~平成28年12月31日」

というものだ。


これまでの議会での質疑やいわゆる性的マイノリティとされる当事者の方々と本市の『意見交換会』でのやりとりを知っておられる方々であれば、同性カップルや同性パートナーが大家や不動産店に住宅を貸してもらえなかった体験や同性パートナーでは公営住宅に入居できない現状などが浮かぶだろう。
 

しかし、こうした本市の動きをご存じでない方は、これを読んでもどのような事例や意見を書けばよいのか分からないのではないか。

(1) 本市がどのような目的で意見募集をしており、どのような事例が挙げられることを意図しているのか、より具体的に文章を変更すべきではないか。


(2) 残念ながら本市が「住宅に関する意見募集」をしていることを知っている方は、極めて少ない。そこで、意見募集をしている事実を今後いかにして広報していくのか。『広報よこすか』での周知を初め、さらなる広報が必要ではないか。


(3) 集まった意見はどのような場でどのように活用していくのか。

発言通告書に記した質問の要旨は以上です。

今回の一般質問は2日間(9月21日・23日)に分かれていて、フジノがどちらの日に質問をするかは9月20日開催の『議会運営委員会』で決まります。

全力でがんばります!



「市営住宅や民間での賃貸など性的マイノリティであることによって生じる事例」について横須賀市が正式にご意見を募集しています!/締切は12月31日、ご意見は施策に反映します。

本日9月1日から横須賀市が意見募集をスタートしました

本日、横須賀市ホームページに新たなご意見募集が掲載されました。

人権・男女共同参画課の性的マイノリティのコーナーに、以下のように載っています。

 住宅に関する意見の募集

住宅に関する意見の募集


『住宅に関する意見の募集』というタイトルです。

「住宅を借りる場合などにおいて、性的マイノリティであることによって生じていると考えられる事例等についてご意見を募集します。お寄せいただいた声を施策に反映するよう努めます」

ちょっと抽象的すぎて意味が分からない文章ですが、これまでフジノが市議会で繰り返し行なってきた、

『公営住宅・民間住宅を問わず同性パートナーが当たり前に賃貸・購入できる住宅政策の実現を』

と訴えてきたことを受けてのことです。

さらに、毎年開催している『性的マイノリティ当事者との意見交換会』(横須賀市の『性的マイノリティ関係課長会議』メンバーが出席します)においても、今年は住宅をテーマにしました。

『性的マイノリティ関係課長会議』のメンバーではない、市営住宅を所管している都市部の『市営住宅課長』も出席してくれました。

この日以外にも、市営住宅課長とフジノは本当に長時間にわたって意見交換をさせていただきました。

課長個人はとても人権意識の高い方で、フジノの考え方についてもかなり真剣に検討して下さっていました。公営住宅入居が実現した場合のメリット・デメリットを当事者目線で考えていてくれたことは、本当にありがたかったです。



ぜひあなたのご意見をお寄せ下さい

あとは、市長の政策判断です。

その為にはさらに多くの生の声が必要です。

募集期間は、今日9月1日から大晦日12月31日までです!

横須賀市としては、今後の取り組みに反映させていくことを明言しております。

どうかみなさまからぜひたくさんのご意見をお願いいたします。



性的な多様性が当たり前のまちにするためのさらなる取り組みを行なうべきではないか/2015年6月議会・発言通告書(その4)

前の記事から続いています)

自殺を無くす上で、いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々をしっかりと支援していくこと・多様性が当たり前に受け入れられる社会に変えていくことが絶対に不可欠です。

フジノ事務所のレインボーフラッグ

フジノ事務所のレインボーフラッグ

だからこそフジノはこれまでもずっと政策を進めてきましたし、選挙でも強く語ってきましたし、再選後初の本会議でも一般質問を行ないます。

以下に、『発言通告書』を掲載します。



4.性的な多様性が当たり前のまちにするためのさらなる取り組みを行なうべきではないか

4.性的な多様性が当たり前のまちにするためのさらなる取り組みを行なうべきではないか

(1) 「本市の市営住宅に同性パートナー・同性カップルの入居が可能になるよう検討してほしい」と、私は2013年第1回定例会で初めて質問して以来、2015年第1回定例会でも同じ質問を行なった。

しかし、市長からは全く明確な答弁が無かった。

そこで改めて明確な答弁を求める。




【質問1】
ア 市長は、都市部あるいは市民部に、具体的に、いつ、どのような研究をするように指示を出したのか。

また、担当部局が行なっている研究の進捗状況はどのようなものか。




【質問2】
イ 同性パートナーの入居を可能とする『ハウスシェアリング制度』の導入について、市長はどのようにお考えか。




【質問3】
ウ 民間賃貸住宅への同性カップル及び同性パートナーの入居を積極的に認めていただくように、宅建協会などを通じて民間の不動産事業者へ依頼していくべきではないか。




【質問4】
エ これまで本市はいわゆる性的マイノリティとされる方々に対する正しい知識と情報を市職員・教職員に研修を通じて学んでもらい、同時に広く市民の皆様に講演会などで啓発活動を行なってきた。

このノウハウをもとに、民間の不動産業者向けにも理解を深めていただくべく、研修を開催して参加をお願いすべきではないか。




(2) 市立2病院を持つ本市は、同性パートナーの手術の同意を求められるような場面で正式なパートナーだと認められるように、指定管理者に提案して協議を行うべきではないか、との質問を私は2015年第1回定例会で行なった。

【質問5】
この問題に対するその後の進捗状況はどのようなものか。

法的リスク等、市長が答弁された内容を具体的に指定管理者と相談したのか。相談したのであれば、いつ具体的にどのような内容を相談し、その結果はどのようなものだったのか。




(3) 横須賀市が策定している「横須賀市性的マイノリティに関する施策」では「重点三項目」(「相談体制の充実」「正しい知識の周知」「関係機関との連携」)を掲げているが、いわゆる性的マイノリティとされる方々が「実際に日常生活の中で毎日不利益や困難を体験させられている実態を改善する」という項目を新たに加えるべきではないか。

単に知識を伝えて、相談を聞いて、関係機関と連携するだけでは、多くの人々が感じている現実的な不利益や困難が解決されない。

【質問6】
「市をはじめとする公の制度」を変えることを明確に「性的マイノリティに関する施策」及び「性的マイノリティに関する施策体系」に明記すべきではないか。




【質問7】
(4) そもそも「性的な多様性が存在していることこそが現実である」ことが当たり前の認識として全ての市民に共有されるように、妊娠の段階から出産を経て乳児期に至るまでに市が開催しているプレママ・プレパパ教室、プレママ・プレパパのための歯科・栄養教室、グランマ・グランパ教室、母子健康手帳・予防接種券等の交付、育児相談、おしゃべりサロン(妊産婦さんと赤ちゃんの集いの場)、親のメンタルヘルス相談、愛らんど(親子で遊べるスペース)、乳児健康診査、1歳6か月児健康診査、3歳6か月児健康診査、予防接種(BCG)、ハイハイ教室、ツインズ教室などのあらゆる講座において、多様な性のあり方について必ずふれるべきではないか。



(発言通告書は以上です)



同性パートナーシップの実現を目指して/住まい・結婚

予算議会において、市長に対して行なった一般質問の内容を、少しずつ報告していきたいと思います。

市長への2つの提案、住まいと結婚

以前お伝えした通りで、今年2月6日に市長と性的マイノリティ当事者の方々との意見交換を行ないました。

SHIP代表・星野さんのお話を伺う吉田市長、市民部長

SHIP代表・星野さんのお話を伺う吉田市長、市民部長


この場で、フジノからも市長に対して2つの提案をお伝えしました。

  1. 横須賀市では、同性パートナーが公営住宅に入居できるようにすべき

  2. 横須賀市では、同性パートナー等の結婚を市長が祝福する取り組みを行なうべき

ここでのフジノの提案はあくまでも『非公式』なものです。

そこで改めて予算議会の場で、市長に対して『公式』な形で提案を行ないました。

それが今回の報告の内容です。

2013年3月1日・本会議・フジノの質疑より

フジノの質問

わが国では男女の「異性パートナーシップ」のみを想定した法規によって法的に結婚した男女しか「家族」とみなされません。

その為、異性パートナーであれば事実婚にあたる同性パートナーの方々は生活上のあらゆる面で不利な状況に追い込まれています。

生きていく上で不可欠な『住居』についてもそうです。

こうした不利な状況を解消する為に、すでに地方自治体レベルでは「同性パートナーシップ」を保障する取り組みもスタートしています。

例えば大阪府では、大阪府住宅供給公社の賃貸住宅に「ハウスシェアリング制度」を導入して非親族同士の入居を認めて同性カップルの入居を可能にしました。

地域主権の今、本市が積極的に独自の取り組みを行なうことでそれを本市の強みとすべきです。

【質問】
カ.本市においても、市営住宅等に同性パートナーの入居を実現できる制度の導入を検討すべきではないでしょうか。

01fujino10


昨年5月、東京ディズニーリゾート内の直営ホテルでは同性カップルが結婚式を挙げることを認める方針が発表されて大きな話題を呼びました。

(*実は、まさにこの日に挙式がとりおこなわれました。フジノも本会議が無ければお祝いに駆けつけるつもりでした。結婚式の様子をお伝えするご本人のブログはこちらです。ぜひご覧下さいね)

これは『法的な婚姻』とは別です。

けれども

「あのディズニーランドであれば同性カップルも結婚式を行なうことができる」

というディズニーの姿勢は、性的マイノリティ当事者だけでなく広い支持を受けました。

東小雪さんのツイート

結婚式の様子をお伝えする東小雪さんのツイート


こうした取り組みから本市も学ぶべきです。

そのまず第一歩として、現在の法律が追いついていない同性パートナーをはじめとする様々な結婚の形態を、シンボリックな意味で市長が「祝福する」取り組みを始めるべきです。

これはすでに海外の自治体では行なわれています。

横須賀市役所を訪れれば、同性パートナー等の結婚を市長が祝福してくれるということは、市民それぞれの生き方を積極的に行政が認めていく姿勢を示すことになります。

同時に、誤解を恐れずに述べれば、横須賀を訪れる人々を全国から呼び込むこともできる為観光・集客の政策としても大きな強みになります。

【質問】
キ.横須賀市役所を訪れた同性パートナー等の結婚を市長が祝福する取り組みを検討すべきではないでしょうか。

お答え下さい。



市長の答弁

「市営住宅等に同性パートナーの入居を実現できる制度の導入を検討すべきではないか」というご質問を頂きました。

市営住宅等への同性パートナーの入居については、住宅困窮実態の掌握を含め、性的マイノリティに関する施策を整理する中で研究していきたいと考えております。

次に、横須賀市役所を訪れた同性パートナー等の結婚を祝福する取り組みを検討すべきではないか、とのご質問を頂きました。

東京ディズニーランドでの取り組みについては初めてお聴きしましたが、他自治体や企業等へ同性愛者へどのような取り組みがなされているのか情報収集をしたい、と考えています。

〜ここからは一問一答方式での質疑になります〜


フジノの再質問

続いて、同性パートナーシップについてです。

まず、公営住宅等の入居についてです。

すでに東京都の中野区、こちらでは本市でいうところの『高齢者・障がい者の為の住まい探し相談会』の対象に『同性カップル』を入れているんですね。

横須賀市が開催している高齢者・障がい者の住まい探し相談

横須賀市が開催している高齢者・障がい者の住まい探し相談


横須賀市の場合は外部に委託しておりますが、住居を探すのが困難な同性パートナーの方々の為に、こういった取り組みの中に同性パートナーを盛り込むこともぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか?



市長の答弁

この住宅相談等については、先ほども「他の自治体でどんなことをやっているのかというのは情報収集をさせていただきたい」と申しましたが、その中野区の取り組みなどについても情報を今後集めさせてもらいたいと思います。



フジノの質問

そして最後の質問になりますが、シンボリックな意味として、ぜひ市長に同性パートナー等を祝福する取り組みを検討していただきたい、というふうにご提案申し上げました。

これは、他の日本国内でやっているところは正直「無い」と思います。

市長は「事例を研究してみる」ということでしたが、ぜひ海外のサンフランシスコなどの事例を研究していただいて

日本で最初の性的な多様性を認めるまちが横須賀である、そしてそれを本市の強みとしていくんだということで進めていただきたいと思います。

この研究をぜひ海外等の事例をみていっていただきたいと思いますがいかがでしょうか?



市長の答弁

ぜひ他都市の事例だけでなくて、海外の事例についても勉強したいと思います。




今後は実務者会議に働きかけていきます

市長の答弁をご覧になったみなさまは、「なんだか無難な答弁ばかりだ」と感じられたと思います。

ただ、『同性パートナーシップ』についての質疑は、実はこれが『横須賀市議会史上初』だったこともあり、市長側も慎重な答弁になることは予想通りでした。

むしろフジノとしては、2月の意見交換に続いて、本会議の場で市長に対してこうして提案したことで、『行政トップ』である市長に問題の存在を認識させることができたと考えています。

しかも、横須賀市には、全国で初めての取り組みとして知られる『性的マイノリティ関係課長会議』が設置されています。

横須賀市に設立された「性的マイノリティ関係7課長会議」

横須賀市に設立された「性的マイノリティ関係7課長会議」


これからは、この『実務者による会議』にアプローチを行なっていきます。

わが国における『同性パートナーシップの実現』は、政府の動きが鈍いので、地方政府が積極的に進めていくべき課題だとフジノは考えています。

1つずつ、必ず実現していきます。

待っていて下さいね。