小児科医が6名も退職する原因は何故か?/市民病院小児科の入院診療廃止に対するフジノの質疑(その4)

この記事の内容は、こちらの記事から続いています。

TVK「News930」より

TVK「News930」より


横須賀市立市民病院小児科の入院診療廃止問題について、教育福祉常任委員会協議会が開催されました。

小児科医が6名も退職する原因を把握すべき

フジノが行なった質疑を引き続き報告します。

退職理由を把握せねば、対策を打てない
question(フジノ)
『指定管理者』と『横須賀市』の今回の在り方について伺います。

今日、資料に対する口頭の報告であったのですが、4名の小児科医の方がお辞めになる見込みとのことでした。

この理由はお聞きになっておられるのか?

また、市民病院の所属なのか、うわまち病院の所属なのか?

こういった具体的な理由が分からなければ、対応策も異なってくると思うのですね。

その点についてはどんなふうにお聞きになっているでしょうか。

answer(地域医療推進課長)
結果として11名ということで、お辞めになる方は6名です。

それからそれについて今確保しているのですが、現状は2名は見つかっているということで、差し引くと11名という話だそうです。

病院現・医師数退職採用差引
市民病院5人6名2名
うわまち病院10人
合計15人6名2名11名

市の職員ではないので市の方で個々に面談ということは難しいのですが、小児科の部長を通じて聞いている話では、当初の予定通りで、病院に2年~3年くらいは居るつもりだったので今回これで(退職する)、という方もおられます。

今回のことが影響しているかどうかというところまでは伺っておりませんけれども、どちらかというと辞める方は毎年必ずいらっしゃるので、それを埋める方を苦労していると。

苦労していることのひとつに、「こういった市民病院・うわまち病院で入院の体制を維持していくということもちょっと気にしている方もいるかもしれない」というお話はありました。

辞める内訳については、市民病院・うわまち病院あわせて、ということでございます。

question(フジノ)
今回、配布された資料では「市立2病院で現在の体制を維持する場合に懸念されること」として『医師の離職』ということが挙げられています。

健康部は説明資料P1において「市立2病院で現状の小児科の診療体制を維持する場合に懸念されること」として「医師の離職」を挙げた

健康部は説明資料P1において「市立2病院で現状の小児科の診療体制を維持する場合に懸念されること」として「医師の離職」を挙げた


この内容というのはよく理解できることです。

やはりみなさんスキルアップもしたいし、宿直は本当に体にきついので1人に負担がかかるというのは『立ち去り型サボタージュ』という言葉ではありませんが、医療崩壊につながってしまう1つの原因だと思います。

ただ今回お辞めになる方々が、そういった『懸念されること』と一致している内容で『離職の意向』を示しておられるのか。

それとも全く関係のない理由なのか。

ドクターですから、そんな関係の無い理由でお辞めになるということは無いと思うのですけれども、やはりそこは把握しておいていただきたいんです。

それを議会に報告するかどうかはともかく、今後の運営に役立てる為にも、せめて地域医療推進課は確認しておいていただきたいと思うのですが、いかがですか。

answer(地域医療推進課長)
おおむね小児科の診療部長を通じて、だいたいの「どういったことが理由で」ということは聞いております。

ただ「予定どおりこのくらいで」という方もいらっしゃいますし、あるいは、なかなかこうでというはっきりした理由をおっしゃらない方もいるかもしれません。中には今回のことが原因という方もいるかもしれませんけれども。

ちょっと個別にひとりひとりどうこうということまでは把握しておりませんけれども、通常の自分が考えていた範囲の中で辞めるという方です、としか、公的にはなかなかちょっと申し上げにくいというところがございます。

フジノが知っている小児科医のみなさんは、熱意が高く、できれば自分が担当したこどもたちを元気になるまでずっと診てあげたいと願っています。

それにもかかわらず退職せざるをえない理由というのは、やはり『心身の疲弊』が最大のものだとお聴きしています。

その視点に立てば、市民病院で入院診療を維持することでの『宿直回数』の増加は大きな『心身の疲弊』につながります。これが理由での退職ならば、フジノは共感もできます。

ただし、市は今回6名もの小児科医の方々が退職する理由を、ハッキリとは把握していないのです。

これでは今後の対策の取りようがありません。

うわまち病院に集約をしても、退職理由が改善されていなければ、うわまち病院でも小児科医療の崩壊が起こります。

この質疑をとおして、相手が指定管理者に所属する医師であろうとしっかりと退職の理由を把握すべきだとフジノは訴えました。

もしも医師のみなさんが『心身の疲弊』などではなく、何らかの理不尽な理由でお辞めにならざるをえないならば、市はそれを指定管理者に是正を指導することもできます。

また、市民のみなさまがとても共感も理解もできないような身勝手な理由での退職であれば、市は指定管理者に対して「何としてでも医師を招聘せよ」と厳しく迫ることもできます。

いずれにしても、退職理由が不明なんてことは市がだらしなさすぎます。

市は、今後は必ず把握すべきです。

フジノの質疑その5に続きます)

問題の本質は「公金の不当支出」では無い、とフジノは考えています/保健所健診センターの臨時職員の任用について

委員会審議が神奈川新聞に報じられました

昨日(9月26日)は教育福祉常任委員会が開かれました。

教育福祉常任委員会が開かれました

教育福祉常任委員会が開かれました


決算審査を行なう前に、急きょ追加報告が行なわれました。

保健所健診センターの臨時職員の任用の不適切な在り方』についてです。

教育福祉常任委員会・議事次第

教育福祉常任委員会・議事次第


小林信行議員が一般質問(9月24日)で取り上げ神奈川新聞も特ダネとして報じて、その後、他社も報じて広く知られるようになりました。

2013年9月25日・朝日新聞より

2013年9月25日・朝日新聞より


そうしたことから委員会でも審議されることになったのです。

この模様がけさの神奈川新聞に報じられました。

2013年9月27日・神奈川新聞より

2013年9月27日・神奈川新聞より


フジノの発言も取り上げられました。

市長や管理職の責任を問うことや再発防止策を打ち出していくことは当然大切です。

しかし、この問題について、フジノはそうした点に大きな関心はありません。

ここでフジノの考えをしっかりと記しておかねばならないと思います。



問題の本質を見失えば「医療崩壊」が加速するだけだ

フジノとしてはこの問題で最も重視しているのが、今まで働いてくれた臨時職員のみなさんを守ることです。

今の状況は、『公金の不当な支出』という言葉がひとり歩きしています。

勤務実態が無かったのにお金が支払われていた、という不正事件としての側面ばかりがセンセーショナルに取り上げられています。

しかし、「そのことは今回の問題の本質ではない」とフジノは考えています。

「公金が不当に支出された」と保健所を弾劾して追及しても、その先に『中長期的な保健医療の環境』が改善されることは無い、とフジノは考えています。

『医療崩壊』『看護崩壊』の流れの中で、こうした臨時職員の雇用の在り方が常態化してきたのです。

保健所健診センターは、フジノたちが進めてきた保健・健康増進への取り組みにおいて、これから特定健診・保健指導の最前線の役割を担ってもらう重要不可欠な存在です。

このまちの市民のみなさまの健康で長生きできる暮らしを守る為の、重要なゲートキーパーになってもらわねばならないのです。

だから、フジノはその立場から自らの想いをメッセージとして強く発信しなければならないと強く決意していました。

教育福祉常任委員会でも、あえて委員長の許可を頂いて発言をさせていただきました。

それを神奈川新聞が取り上げてくれたのは、そのメッセージを該当する職員の方々をはじめとする市職員、そして市民のみなさまにお伝えする上でとてもありがたいことでした。

不適切な慣行は一刻も早く正して、体制を立てなおして、もっともっと重要な課題に取り組む為の体制を作らなければなりません。



追加説明資料の中身

配布された資料の全文を掲載します。

教育福祉常任委員会に追加報告された資料

教育福祉常任委員会に追加報告された資料

保健所健診センターの臨時職員の任用について

新聞報道及び市議会本会議で質疑のありました保健所健診センターの臨時職員の任用について不適切な取り扱いの状況とその是正内容、及び是正に至った経過についてご報告いたします。

1 健診センターで実施している健診内容
(1) 健診の種類
成人健康診査、特定健康診査、後期高齢者健康診査、胸部検診、胃がんリスク検診、大腸がん検診、前立腺がん検診、乳がん検診、子宮頚がん検診、骨密度検診、肝炎ウイルス検診、成人歯科健康診査

(2) 健診実施時間
月、火、木、金曜日 午前8時45分から
水曜日 午後1時15分から

(3) 予約の状況
1日当たり10人~61人 平均41.93人(平成24年度)

2 健診センター職員数
(1) 正規職員
 看護師 2名
 診療放射線技師 4名
 臨床検査技師 1名
 事務 1名

(2) 非常勤職員の配置
 保健師 1名
 事務 1名

(3) 健診実施時の臨時職員の配置
 内科医師 1名(月に1回程度任用)
 看護師 7~10名
 臨床検査技師 1名
 事務 3名

(4) 専門医師の配置
 乳がん検診医師 1名
 子宮頚がん検診医師 1名

3 今回不適切と指摘された状況
(1) 平成24年度まで長期にわたり、臨時職員の勤務時間の終了時刻前であっても、健診が終了した時点で帰宅を認めていたため、勤務実態のない賃金が支払われていたことは不適切である。

(2) 十分な説明なしに平成25年度の臨時職員の勤務条件を変更したことは不適切である。

4 是正の内容
平成25年度の任用にあたり、以下のとおり勤務条件を変更した。

変更前変更後
勤務時間8:30~12:30
13:00~17:00
8:30~12:00
13:00~16:30
1時間当たりの賃金看護師1,040円者護師 1,100円
1日あたりの基本支給額看護師 4,160円
臨床検査技師 7,600円
事務 3,440円
(4時間)
看護師 3,850円
臨床検査技師 6,650円
事務 3,010円
(3.5時間)

内科医師 賃金 21,200円(4時間)
専門医師 報償金 36,500円(1回)については、従前どおり

5 これまでの経過
平成24年12月
匿名による投書が人事課あてにあったことから、人事課から健診センターの臨時職員の勤務状況と賃金の支払いについて確認の連絡があった

平成25年2月
実態報告をするとともに是正方法などを人事課に相談

平成25年3月末
是正方法を決定し職員団体に勤務条件変更を説明

平成25年4月22日
臨時職員に勤務条件変更の通知送付

平成25年5月1日
健診センタ一新年度事務説明会実施。勤務条件の変更について説明と直前に変更したことへの謝罪をした

平成25年5月7日
市民健診開始。臨時職員出勤