「NICU入院中の新生児と母親のもとへ地区担当の保健師は必ず訪問すべきだ」とこども育成部へ提案しました/2017年9月議会

健康部に続いてこども育成部へ提案しました

本日の教育福祉常任委員会では、こども育成部分の決算審査でした。

こども育成部部分の決算を審査しました

こども育成部部分の決算を審査しました


そこでおとといの健康部への提案に続いて、こども育成部に対しても同じ提案をしました。

それは

NICU入院中の新生児と母親のもとへ地区担当の保健師は必ず訪問をすべきだ

という提案です。

健康部は、市立2病院を所管しています。そのうち、うわまち病院にNICUがあります。

こども育成部は、『こんにちは赤ちゃん事業』(新生児訪問)を実際に担当している部署です。

そこであえて両部に提案しました。

こども育成部に行なった質疑は以下の通りです。

 

2017年10月4日・予算決算常任委員会教育福祉分科会・こども育成部への質疑

フジノの質問

実は、健康部との質疑をしました時に、市立うわまち病院にはNICUがあって28週から受け入れているということで、いわゆる低出生体重児が入院している。

「そこ(NICU)にどれくらい『地区担当保健師』が入ってきていますか」

というのをお聞きしたときに、

「ほぼ無い」

というお答えだったのです。

うわまち病院はうわまち病院で熱意があるので、

「保健師がいらっしゃらなくても我々が面倒をみる」

とおっしゃるのですが、僕は少し違う見解を持っています。

いずれはNICUを卒業していくのであって、その後、発育が健やかにいく子もいれば、チューブをつけて退院していく子もいて、療育につながらねばならない子もいる。

いずれは社会に出ていかねばならない、退院しなければならないが、今のままだと、お母さんそして赤ちゃんは、そのNICUあるいはGCUのある病院の助産師、看護師、MSWに信頼を強く寄せてしまって、『地区担当保健師』にそこまで思いがつながらないと感じています。

ですから、例えば共済病院・うわまち病院・北里大学病院・横浜市大病院などに早期に訪問して、NICU退院後の地域移行にスムーズにつなげられるように、NICU入院中からアプローチをする必要があると思うのですが、いかがでしょうか。

こども健康課長の答弁

おっしゃるとおり、NICUに入院されるということは、その後の子育てについての不安も強くなると思います。

地区担当保健師は病院の方に訪問する場合としない場合とありますが、基本的には、出生連絡票をいただくと、すぐにお母さんと連絡をとります。

お母さんの体調の確認と赤ちゃんの様子をお聞きします。

多くの方が搾乳して母乳を病院に届けたりしますので、そこでのトラブルから育児不安に発展することもありますので、そこで母乳相談を行ったり、また産後ケアのほうをお勧めしたりして、できるだけ退院に向けてスムーズに家庭に移行していけるような支援はさせていただいています。

藤野委員の御意見もありますが、私としては、今の段階で保健師とお母さんの関係性が取れにくいとは思っておりません。

例え病院に訪問していなくても、関係性は取れていると思っています。

ただ、ただ今頂いた御意見は私たちもしっかり受けとめていくものだと思います。

私たちの思いだけでは子育てはできませんので、病院の助産師、地区担当の保健師、実際子育てしているお母様たちの意見なども聞きながら、全数訪問したほうがいいのか、または今の体制の連携を強めていくことが必要なのか、その辺はよく考えていきたいと思います。

フジノの質問

課長とは事前に意見交換もさせていただいたのですが、熊本の市民病院ではNICUに入院中から病院に訪問するやり方で、取り組みとしてかなり良い形で産婦との信頼関係を早期に確立することができている。

そういう意味では「全数訪問が良い」というのが僕の意見です。
 

こども育成部は「現在のやり方でも関係性が取れにくいとは思っていない」ものの、フジノの提案も「しっかりと受け止めて考えていきたい」との答弁でした。

前向きな答弁だったと思います。

こども育成部の内部の議論がどのような結論になるのか、注視していきます。

フジノとしては、1年半にわたって複数の産婦さんから実体験を聴かせて頂いてきた中で、この提案に至っています。

つまり、「NICU入院中から地区担当保健師が新生児・母親を訪問すべきだ」と強く信じています。

NICUの看護師・助産師のみなさんは危機的な状況にある赤ちゃんとお母さんに対して、本当に熱心に支援をして下さいます。

けれども、NICUからは必ず退院する時が来て、自宅で暮らしていかねばならなくなります。

NICUの看護師・助産師のみなさんは、あくまでも院内での支援がメインです。退院して自宅に帰ったら、地区担当保健師が支援のメインを担わねばなりません。

だからこそ、その時に備えて早くから地区担当保健師との信頼関係がしっかり構築されている必要があります。

それは先んじてこの取り組みを実施している熊本市民病院での成果からも明らかです。

必ずこの取り組みは、退院後の新生児とお母さんにとって良い影響を与えるとフジノは信じています。

今後もこのテーマについては追い続けていきます。



NICU入院中の新生児と母親のもとへ地区担当の保健師は必ず訪問すべきだとフジノは考えています/教育福祉常任委員会(2017年9月議会)

「全ての赤ちゃん」を守ることがフジノの重要なテーマです

『自殺対策』と『精神保健福祉』と『性的な多様性の保障』が政治家フジノのメインテーマだと広く世間には受け止められていると思います。

けれどもそれらと同じくらいフジノが大切にしてきたテーマがあります。

それは、『全ての赤ちゃんを守ること』です。

そもそも赤ちゃんを持つことができない、『不妊症』『不育症』の支援にも全力で取り組んできました。

残念ながら『流産』や『死産』をしてしまった赤ちゃんと天使ママ・天使パパの支援も大切なテーマとして取り組んできました。

さらに、早産や様々な理由で『小さく産まれてきた赤ちゃんたち』や『医療的ケアが必要な赤ちゃんたち』を守ることも、フジノの重要テーマです。

何故ならば、本当に支援が必要なのに現状ではまだしっかりとした支援がなされていないからです。

NICUなどの医療関係者のみなさんは不眠不休で尽力してくださっていますが、少なくとも政治の光は当たっているとは言えません。

だから、フジノは『全ての赤ちゃんを守ること』に取り組み続けてきました。

今回の決算審査においても、その視点から問題提起と具体的な提案を行なっていきます。



NICUに入院中の新生児と母親のもとへ地区担当保健師は全数訪問をしていないことが判明しました

今日の委員会では、健康部分の決算を審査しました。

健康部(一般会計と病院事業会計)の決算を審査しました

健康部(一般会計と病院事業会計)の決算を審査しました


健康部はうわまち病院も所管していますので、生まれてすぐに『NICU』で暮らしている赤ちゃんたちについて質疑と提案を行ないました。

下に、その部分についての質疑応答をご紹介します。

2017年10月2日・予算決算常任委員会教育福祉分科会・健康部への質疑

フジノの質問

うわまち病院のNICUの助産師の方々やメディカルソーシャルワーカーの方々は、低出生体重児の赤ちゃんの御家族の御苦労や産後うつなどのケアには取り組んでくださっているのでしょうか。

市立病院担当課長の答弁

 
そういう悩みをお持ちのお母さんがいらっしゃれば、まずは身近にいる看護師ですとか、もしくは医師等にお話があれば、当然、相談には乗っております。

フジノの質問

ありがとうございます。
 
本当にNICUというのは『体の外にあるお母さんの子宮』のようなイメージで、赤ちゃんにとってはとても過ごしやすい場所かと思うのですが、そこに毎日面会に来るお母さんやお父さん、御家族にとっては、大変御苦労も多いことだと思います。

相談があったら乗られるのは絶対行なっていただいているとは思うのですが、顔色を見て、少しねぎらいの言葉をかけていただくとか、そういったこともぜひしていただけたらと思っております。

フジノの質問

最後に、病院事業に関して伺いたいのは、せっかくうわまち病院のNICUがあるのに対して、こども育成部の地区担当保健師が来ているのかどうか。

本来であれば、『こんにちは赤ちゃん事業』というものがあって、生まれたならば、必ず訪問をする。

横須賀市はほぼ100%に近いことを誇っている。

けれども、NICUで生まれた子どもたちのところに、入院中からは来ていない。

いずれ退院をして地域で療育を受けなければならないかもしれない、またはこども医療センターに転院しなければならないかもしれない、人工呼吸器をつけなければいけない、いろいろな状況があって、NICUの本当になれ親しんだ助産師、メディカルソーシャルワーカーたちだけに頼ることは、もうできなくなっていく訳です。

ですから、本当に早い時期から地区担当保健師に来ていただかないといけないと思っているのですが、実際のところ、市立病院には、特にうわまち病院を指しているのですが、来ていただいているのでしょうか。

市立病院担当課長の答弁

 
1つは、少しずれてしまうかもしれないのですが、今、まずうわまち病院の中で対応ができるかどうかというところだと思います。

という意味では、まず看護師が、先ほども言いましたように、そういう悩み事等があれば御相談に乗るということで、さらにもし必要があるならば、例えば精神科医を御紹介するとかという方法が、まず病院の中でできることかなと思います。
 
ただ、例えば病院を出た後のことも考えてということになりますと、こども育成部の方にうわまち病院の方から、例えば看護師等が見ていて、必要があれば、またそういう御連絡を差し上げて、間を取り持つというようなことは行なっているようです。

フジノの質問

病院側の対応としては百点満点だと思うのですが、子どもの生涯を通じた支援、一貫したケアを考えた時に、本市全体としてはそれではよろしくないのかなと。

病院としては全力を尽くしているけれども、これから社会に出ていかねばならない子どもを考えたときには、うわまち病院のスペースの問題もあると思うのですが、そうではなくて、やはり早い時期から地区担当保健師が来て、どんなお子さんなのか、どんな御家庭なのかを把握していくのがいいのかなと感じました。

また、こども育成部のところでお聞きしたいと思いますが、この件については御答弁をありがとうございました。

今日この質疑を通して分かったことは、『地区担当保健師はNICUへ全数訪問をしていない』という事実です。

この答弁をもとに、フジノはこども育成部の決算審査において必ず『地区担当保健師はNICU入院中の新生児と母親を早期に訪問すべきだ』と提案します。

その結果も必ず報告いたしますね。



NICUのこどもたち、出産の瞬間/DAYSフォトジャーナリズム祭in横浜赤レンガ倉庫

NICUのこどもたちの写真

先月、写真誌の『DAYS JAPAN』(2013年8月号)を読みました。笑顔の赤ちゃんの写真の表紙に目を奪われたからです。

「DAYS JAPAN」2013年8月号

「DAYS JAPAN」2013年8月号


『いのち 1.生まれる、2.未来を守る』という特集で、写真家の宮崎雅子さんによる『NICU(新生児集中治療室)』の赤ちゃんたちの写真が12ページにわたって掲載されていました。

『NICU』は、生まれてきた全てのこどもたちを守る為に、とても大切な存在です。

政治家としてもフジノにとっては重要なテーマで、

  • 2012年度から休止している市民病院の『NICU』を再開したい
  • 三浦半島全体の『NICU』のベット数を増やしたい

などの提案を続けてきました。

『NICU』退院後の赤ちゃんのお話を市民の方から伺う機会はたくさんあるのですが、政治家であってもふだんは『NICU』に入れる機会はなかなかありません。

実際にフジノが『NICU』の中に入らせてもらったことは、2005年6月、市民病院への視察の1度だけしかありません。

あとはテレビのドキュメンタリーや、こうした写真集を通してしか、現場の中をかいまみる機会はありませんでした。

今回初めて知ったのですが、おととし(2011年)、宮崎雅子さんの出版したこの本が『NICU』で働く医療・看護職の人々と赤ちゃんとそのご家族を撮影した日本で初めての写真集なのだそうです。

「NICUのちいさないのち」宮崎雅子・メディカ出版

「NICUのちいさないのち」宮崎雅子、メディカ出版、2011年


この本を通して、視察などでは決して見ることができないたくさんの姿に出会いました。

「Mother いのちが生まれる」宮崎雅子、医学書院、2011年

「Mother いのちが生まれる」宮崎雅子、医学書院、2011年


宮崎さんは、妊婦さん・助産師さん、妊娠・出産の瞬間などを20年以上にわたって撮影し続けてきた写真集も出版しておられます。

とても印象的な写真ばかりでした。



いのちの地球(ほし)に生きる

その宮崎さんの写真をはじめとする、6つの企画展示が横浜・赤レンガ倉庫1号艦で今日からスタートしました。

「いのちの地球に生きる」チラシ

「いのちの地球に生きる」チラシ


開催初日の今日、フジノも見学に行ってきました。

会場の前にて

会場の前にて


宮崎雅子さんのコーナー。

『NICU』の赤ちゃん、ご家族の姿。

妊婦さん、今まさに胎児が生まれてくる瞬間、出産したばかりの母親。

この世に生まれてきた新しいいのちの数十枚の写真を見ることができました。

6つの企画展示

6つの企画展示


その一方で、他のコーナーでは末期がんの女性が亡くなるまでの数十枚の写真を通して、いのちが消えていくまでを見つめました。

珍しい動物たち。

沖縄。福島。チェルノブイリ。世界中の戦場。

写真によって切り取られた世界のあらゆる現実を、わずかな時間の中で、一気に見せられ、圧倒されました。

フジノは『NICU』のこどもたちやご家族やそこで働く医療・看護職の方々に関心があって見に行ったのですが、他のコーナーもとても印象に残りました。

ぜひ関心を持たれた方は、足を運んでみて下さいね。

赤レンガ倉庫

赤レンガ倉庫

『いのちの地球(ほし)に生きる』

・開催期間:2013年8月16日(金)~8月28日(水)
・時間:平日・日曜12:00~18:00(金・土曜は19:00まで)
 *最終日は16:00で終了

・入場料:大人500円(高校生以下、70歳以上、障がい者無料)
・主催:DAYS JAPAN
・後援:日本写真家協会、日本写真協会、東京都写真美術館、読売新聞
・企画展示

(1)「触れる地球とびっくり動物」

アニマルワールド「びっくり動物写真展」

(2)「いのちのかたち~誕生・成長・老い・死~」

お母さんから赤ちゃんが生まれる瞬間、家族が出来てやがてその家族がさらに拡がる瞬間、最期の時を迎え家族に看取られる瞬間。「いのち」のフォトストーリー。

写真: 宮崎雅子、大塚敦子、ブルース・オズボーン

(3)「沖縄 人々が心に焼きつけた記憶」

「沖縄タイムス」や現地の高校生が伝える沖縄、他。

(4)DAYS JAPAN写真展「地球の上に生きる2013」

第9回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞受賞作品。シリア内戦、アフリカで急増する難民など約60点を展示。

(5)広河隆一「チェルノブイリから福島、そして世界の戦場」

2面大型スクリーンで体験する、フォトジャーナリスト広河隆一が撮り続けた世界

(6)「拝啓、震災後を生きるこどもたちへ、大人たちへ」

これからを生きるこどもたちのために何ができるのか。チェルノブイリから学ぶ、福島の今とこれから。福島のこどものための保養施設「沖縄・球美の里」写真展。「沖縄・球美の里」の子どもたちが撮った久米島。

お問い合わせ:yokohama2013@daysjapan.net

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