小児科の「集約化のメリット」を市民のみなさまにお伝えすべき/市民病院小児科の入院診療廃止に対するフジノの質疑(その7)

この記事の内容は、こちらの記事から続いています。

TVK「News930」より

TVK「News930」より


横須賀市立市民病院小児科の入院診療廃止問題について、教育福祉常任委員会協議会が開催されました。

小児科の集約化のメリットもきちんと市民のみなさまにお伝えすべき

フジノが行なった質疑をシリーズで報告しています。

前回に続いて『市の情報発信の在り方』についてです。

集約化のメリットをきちんとお伝えすべき
question(フジノ)
続いて、集約化の『メリット』の側面についても、市民のみなさまに理解していただく必要性があるのではないか、という点から伺います。

過去の小児科医療の取り組みを近隣他都市でみていくと、2000年代では藤沢市・横浜市などが小児医療を集約して成功していると全国的に知られています。

*フジノメモ*

「市民病院の小児科の入院が廃止されてしまう」というその1つの出来事だけを取ると、恐怖です。

保護者の方には、不安感しかありません。

けれども、きちんと市民のみなさまにご説明するのです。

「うわまち病院に小児科を集約します。集約化することで医師1人あたりの宿直回数が減って、医師の負担はかなり軽減されます。藤沢市や横浜市をはじめ、こういう形で『医師配置の見直し』というのは時代の流れで全国で行なっていることです。しかも、良い結果もたくさん起こっています」と。

こういうお話を、市民のみなさまに伝えていく必要があると思うのですが、いかがでしょうか。

answer(地域医療推進課長)
今回の件で、横浜市立大学の小児科の教授と4回ほど面談をいただく機会がありました。

その際、教授から、今、藤野委員がおっしゃったようなことを伺いました。

その教授が就任したての頃は、横浜市立大学は県内のいろいろな病院に小児科医を派遣していました。

当時は、医師の派遣数は1病院あたりだいたい3人くらいでした。

わずか3人の医師で、入院もやって、救急もやって、外来もやらねばならないということで、もう本当に医師が疲弊しきっていました。

みんな会うたびに「辞めたい」「辞めたい」という医師が多かった。

そこで「この事態をなんとかしなければならない」と考えて、「どこかの病院に集約化しないと、小児科全体が神奈川県全体で崩れてしまう」と集約化の決断をした。

それにはいろいろご批判もあったそうです。

しかし、反対意見も押し切って、小児科の教授が各地区に「ここの病院だけはしっかりと市大から送る」ということを決めて実施したそうです。

そうして現在では、例えば大和市立病院や藤沢市民病院にはある程度固まった数の小児科医がいる、という状況ができているというふうに聞いています。

横浜市立大学の教授も横須賀の小児医療をだいぶご心配いただいていて、

「横須賀はまだそういった方向性(集約化)がよく見えないのでよく考えてほしい」

という宿題も頂いております。

そのようなことも市民のみなさまにおしらせできれば良いのかなとは思っています。

question(フジノ)
横須賀市は『在宅療養』の取り組みは進んでいて、市民向けのシンポジウムなども行なっています。

しかし、周産期医療、小児科・産科も含めて、やはり市民のみなさまに広く知っていただく取り組みも必要です。

これからぜひご検討いただきたいと思います。

課長による答弁は、フジノの提案の趣旨に沿ったものでした。

フジノは「集約化すべきだ」という考えです

以前のフジノブログでも記したとおり、限られた社会資源である医師を1つの拠点病院に集める『集約化』を実施することで、医療の質が大きく向上することがあります。

これは、大きな医療改革の流れの中で不可欠な取り組みだとフジノは考えています。

したがって、横須賀・三浦2次保健医療圏においても小児科医療は『集約化』をすべきだとフジノは考えています。

つまり、市民病院の小児科の入院診療をうわまち病院へ集約することには、大きなメリットもあるのです。

横須賀のこどもたちのいのちを守る為に、有効な対策の1つだとフジノは信じています。

市長は説明から逃げるな!

それなのに、何故こんなにも西地区をはじめとする市民の方々から不安の声がたくさんあがっているのか。

それは、市長をはじめ横須賀市がこれまで『集約化のメリット』をきちんと市民のみなさまにご説明してこなかったからです。

そもそも医師不足による小児科医療の危機的な現状さえ、市民のみなさまにお伝えしてきませんでした。

だから、今回のような突然の廃止の申し出に対して、西地区をはじめとする市民のみなさまは大きな不安を抱いたのです。

ちゃんと説明することから逃げてきた吉田市長をはじめ、説明責任を果たさない市の姿勢によって、本来はメリットがあることさえも全く伝えられていないのです。

そこでフジノは上記のような質疑を行なったのです。

今、横須賀市が成すべきことは明らかです。

今すぐタウンミーティングを開催して、小児科医療の危機的な状況をきちんとご説明して、集約化によってどのようなメリットが起こるのかをご説明すべきです。

そしてその上で、不安の声にしっかりと耳を傾けて、交通状況などの問題をはじめとする西地区のみなさまの負担増をいかに市が減らすことができるかを、真剣に検討すべきです。

フジノの質問その8に続きます)

全ての情報を市民にオープンすべき!/市民病院小児科の入院診療廃止に対するフジノの質疑(その5)

この記事の内容は、こちらの記事から続いています。

TVK「News930」より

TVK「News930」より


横須賀市立市民病院小児科の入院診療廃止問題について、教育福祉常任委員会協議会が開催されました。

市民のみなさまを信じて情報は全てオープンにすべき

フジノが行なった質疑を引き続き報告します。

情報は全てオープンにすべき
question(フジノ)
「市民病院の小児科をうわまち病院に集約したい」という意向は、すでに2013年の市民病院の『病院年報』で宮本診療部長(小児科)によって語られていました。

市民病院「病院年報」より

市民病院「病院年報」より


市議会においては長谷川昇議員がいちはやくこの問題に気づいて議論をしてきました。

僕自身への反省も含めて、本来この問題についてもっと早くアナウンスしておけば、市議会にも住民の方にもアナウンスしておけば、心構えだけでもできたのではないかと思います。

『医師不足』という現状は日本全体の現状としてあって、横須賀市健康部地域医療推進課としてはなんとか食い止めようとする努力はしている。

そういう姿も含めて、全てオープンにしてくるべき責任があったと思うのです。

もちろん指定管理者(地域医療振興協会)にも責任はあると思うのですが、この点についてはどんな風に捉えていらっしゃいますか。

answer(地域医療推進課長)
『病院年報』に宮本小児科部長が書いたことについてお話されていると思いますけれども、

地域医療振興協会から今回の『集約化』の相談があった時点で、横浜市立大学医学部長等とお話する機会がありました。

「やはり集約した方がいいんじゃないか」というご意見がだいぶ多かったです。

もう少し私の方ももっと早く気が付いて、そういった方向性についても検討すれば良かったかな、とは反省はしているところでございます。

question(フジノ)
『休止』なのか『廃止』なのかという言葉のあやではなくて、「横須賀市の小児科医療を今後どうしていくのか、周産期医療をどうしていくのか」を語るべきです。

僕は『集約化』そのものは「決して悪では無い」と思っていますし、むしろ市民のみなさまに良い『メリット』もたくさんあると思っています。

問題は、指定管理者(地域医療振興協会)に引きづられる形でズルズルとやってはいけない。

今回は確かにそういうふうに引きづられてしまったけれど、『メリット』もたくさんある。

それを『横須賀市の周産期医療のビジョンとして語る』っていうことが必要だと思うんです。

今、惣田課長がおっしゃったとおりで、医療関係者のみなさん、気づいておられたと思うんです、このままではいけないであろうということを。

それを早い段階で市議会・市民のみなさまと共有をして、そして「今、地域医療推進課はこういう取り組みをしています。ただ見通しとしては厳しいかもしれません」ということもお伝えしていっていただきたいなと思います。

今回の入院診療廃止についての最大の問題は、横須賀市側が1年間にわたって情報をオープンにしてこなかったことです。

こうした姿勢は、絶対に変えなければならない。

情報を出さなければ、何も議論ができません。より良い解決策も見つかるはずがありません。

特に医師不足の現状に対応するには、市民のみなさまの協力が不可欠です。

全国どこであっても、市民のみなさまと現状の危機を共有して、そして対応策を一緒に考えて見つけ出していくというプロセスが絶対に必要なことが分かっています。

横須賀も情報は全て出すべきです!

フジノの質疑その6に続きます)