年1度の精神保健医療福祉のお祭り「リカバリー全国フォーラム2014」に行ってきました/1日目、大成功でした!

今年も「リカバリー全国フォーラム」開催です!

年に1度の精神保健医療福祉のお祭り、『リカバリー全国フォーラム』が今年も開幕しました!

リカバリー全国フォーラム2014

リカバリー全国フォーラム2014


会場は、池袋にある帝京平成大学です。

会場の帝京平成大学

会場の帝京平成大学


入口では、NPO法人地域精神保健福祉機構(略称コンボ)メンバーが参加者のみなさまを笑顔でお出迎えしております!

参加者のみなさまを久長さんとフジノでお迎えしております(嘘)

参加者のみなさまを久長さんとフジノでお迎えしております(嘘)


というのは半分ウソで(ごめんなさい)、半分ホントです。

コンボメンバーだけでは『人手』が全く足りません。

そこで、受付をはじめ、分化会場や懇親会場までの道のりに案内ボードを持って立ってくれているスタッフ、会場でのご案内をしているスタッフは、大学生を中心とするたくさんの方々に協力をして頂いてます。

しかも、数年間続けて『リカバリー全国フォーラム』のお手伝いをしてくれている学生さんも居て、本当にありがたいです。

たくさんのスタッフのみなさまと、全体会・分科会の出演者のみなさまと、そして全国から訪れて下さった参加者のみなさまのおかげです。

今年も開幕できて本当にうれしいです!

みなさま、本当にありがとうございます!



フジノは第6分科会に参加しました

ここしばらく精神状態が悪化してしまい、フジノは『企画委員会メンバー』でありながら、今年は全く貢献できませんでした。

昨年もパニック障がいがひどくて会場に来ることができませんでした。

そこで、おととしまでは出演していた分科会も、思い切って今年は休ませて頂きました。

本当はみなさまをおもてなしする側なのですが、この2日間は『完全フリー』にさせていただきました。

とても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

でも同時に2009年に『リカバリー全国フォーラム』がスタートして以来、初めてフジノは『参加者』として他の分科会に参加できることになりました。

1日目だけでも11もの分科会があります。

20140829program1
20140829program2


参加したい分科会がたくさんあるので、ワクワクしてしまいました。

迷いに迷った末、ついに第6分科会に参加を決めました。

薬を減らして元気になる〜抗精神病薬の減薬とリカバリー〜

発言者:
渡邉博幸(千葉大学社会精神保健教育研究センター)
助川鶴平(国立病院機構鳥取医療センター)
福田一夫(まちにとびだす障がい者の会)

司会:
伊藤順一郎(国立精神・神経医療研究センター)

「日本の多剤大量処方は間違いだ」

「単剤適量処方に変わるべきだ」

といった主張をはじめ、診療報酬改定による10月からの減薬はゆっくりお願いしますキャンペーンを進めてきた立場からも、最も関心のある分科会でした。

渡邉博幸先生の発表

渡邉博幸先生の発表

分科会での発表やディスカッションの結論は、「多剤大量処方は治療とは言えない」「しっかりと計画的に時間をかけてクスリは種類も量も減らせる」「クスリを減らした方が生活の質も上がることがある」などでした。

多剤大量処方は間違い!

多剤大量処方は間違い!


参加してみて、決意を新たにしました。

ディスカッションの様子

ディスカッションの様子


これからも、日本の精神科医療の古く間違った悪習(多剤大量処方)を変える為に、身近なところからも、そして政治家としてもキャンペーンを繰り広げていこうと感じました。

(*このテーマについては後日また改めて詳しく記しますね)



懇親会では全国の同志のみなさまとお会いすることができました

1日目の終了後、懇親会がアカデミーホールで開かれました。

懇親会会場は昨年に続いてアカデミーホールでした

懇親会会場は昨年に続いてアカデミーホールでした


フジノは不参加のつもりだったのですが、全国からいらして下さったみなさまにお会いしたくて参加しました。

毎年懇親会は忙しくて食べたことが無いので、今年は食べまくることにしました!

毎年懇親会は忙しくて食べたことが無いので、今年は食べまくることにしました!


途中でフジノも壇上のマイクから

「今日、僕はひとりでやってきました。僕と同じように、全国からひとりで来てくれている方がたくさんいらっしゃると思います。ひとりでいらした方、お手を挙げていただけませんか?みなさま、ぜひ拍手をして下さい。

今お手を挙げて下さっているみなさま、ぜひ壇上からマイクで自己紹介をしていただけませんか?

そして、まわりのみなさま、自己紹介をして下さった方にどんどん話しかけてほしいんです。リカバリー全国フォーラムの良い所は、全国の仲間とつながりが得られるところだと思うのです」

とスピーチをさせていただきました。

記念講演をしてくださったユミコ・イクタさん

記念講演をしてくださったユミコ・イクタさん


素晴らしい出会いがたくさんありました。

明日のクロージングで行なう「オー」の練習をする丹羽さん

明日のクロージングで行なう「オー」の練習をする丹羽さん


お写真もたくさん一緒に撮ったのですが、ブログに掲載して良いかお聴きするのを忘れてしまいました。

そんなこともあって、おひとりおひとりのお名前を挙げることはできないのですが、お話して下さった全てのみなさまに感謝しております。

参加者のみなさんの「オー!」

参加者のみなさんの「オー!」


本当に遠く全国からようこそいらしてくださいました。

どうか今夜はゆっくり休んで下さいね。

そして、明日もぜひお会いしましょう!

コンボ代表理事・リカバリーフォーラム企画委員会総括幹事の大島巌先生

コンボ代表理事・リカバリーフォーラム企画委員会総括幹事の大島巌先生


今日の第1日目は、大成功でした。ありがとうございました!


2日目に続きます)



【ご協力お願いします!】精神科の薬、ゆっくり減らして/全国の医療機関・薬局にポスターを貼り出してほしいのです

どうかご協力をお願いします

2010年からフジノが理事を務めている『NPO法人地域精神保健福祉機構(通称コンボ)』では、現在とても大切なキャンペーンを行なっています。

診療報酬の改定によって、今年10月から抗精神病薬などの『多剤処方』に制限が設けられます。

そこで、コンボでは

「クスリをのんでいるみなさま、クスリを減らすのは不安だと思いますが、ゆっくり減らせば大丈夫ですよ」

「ドクターのみなさま、クスリを減らすのは丁寧な説明ときちんとした体調管理のもとで行なって下さい」

と訴えるポスターを作成しました。

20140710poster

こうしたことをお伝えすることが目的です。

  • 今年10月から、『多剤処方』に制限が設けられることになったことを、当事者・家族のみなさまにぜひ知ってほしい。
  • いきなりクスリを減らすことはとても不安ですが、ゆっくり時間をかけて減らせば大丈夫、ということを、当事者・家族のみなさまに知ってほしい。
  • 減薬への不安を感じているみなさんに、ドクターも丁寧に説明をするようになってほしい

このポスターを全国の医療機関や薬局などに張ってもらいたいのです。

その為に、ぜひ1人でも多くの方々にご協力をお願いしたいのです。

イラストを描いてくれたのは…

ポスターのイラストは、『コンボライター』のぼうえんぎょさんが描いて下さいました。

『こころの元気+』には、『コンボライター』という制度があります。

『コンボライター』はすべてではありませんが、原則当事者がなることになっています。

多くの当事者が『コンボライター』として登録していて、特集のページで顔と名前を出して、記事を書いています。

「コンボライターという制度」より引用)

世界の流れとは逆に、日本の精神科医療は「多剤大量処方」を続けてきました

これまでの日本の精神科医療では、何種類ものクスリを大量に出すという『多剤大量処方』を当たり前のように行なってきました。

2009年8月6日開催・厚生労働省「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」資料1より

2009年8月6日開催・厚生労働省「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」資料1より


『統合失調症』に対して、日本では3種類以上のクスリを処方されている方々が過半数にのぼりますが、他の国々ではそんなことはありえません。

2009年8月6日開催・厚生労働省「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」資料1より

2009年8月6日開催・厚生労働省「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」資料1より


『うつ病』などに処方される抗うつ薬も、調査によれば日本は多剤併用の傾向がハッキリとあらわれています。

しかし、「『多剤大量処方』はダメだ」というのは、ずっと昔から世界的な流れです。

イギリスの『国立医療技術評価機構(NICE)』のガイドラインでは

抗精神病薬の多剤併用は「効果が上がることについて支持する証拠はほとんどない」「おのずと高用量になるので副作用のリスクをあげる」

と明記しています。

『多剤大量処方』はダメだ、ということは、フジノが臨床心理を専攻していた大学時代(20年以上前)から言われていました。

けれども日本はずっと変わりませんでした。

ずっと日本は、世界の流れに反して、独自の『多剤大量処方』を続けてきたのです。

「多剤大量処方」が続いてきたしくみ

「多剤大量処方」が続いてきたしくみ

これは完全な『医療政策の誤り』です。



(*上の動画はコンボとは無関係なのですが、多量多剤による当事者の苦しみや悲しみをとても分かりやすく表現しておられたので紹介させていただきました)

『多剤大量処方』は、精神疾患を治療するどころか、人々を苦しめてきました。

特に、副作用によって人々の『生活の質』を著しく下げてきたことに対して、フジノは怒りを感じています。

さらに(あくまでもフジノの私見ですが)、「精神疾患のある当事者の方々が若いにもかかわらず突然死する悲劇がしばしば起こってきたのは『多剤大量処方』が原因ではないか」と感じてきました。

こうした想いを抱いているのは、フジノだけでは無いはずです。

実際、コンボでは『統合失調症の人が知っておくべきこと〜突然死から自分を守る〜』という本も出版しています。

必読です

必読です


また、『多剤大量処方』はリカバリーの観点からも間違っています。

コンボとしても長年にわたって、『多剤大量処方』ではなく『シンプルな単剤の適量処方』の必要性を訴えてきました。

ようやく日本も「多剤大量処方」を認めない方向へ舵を切りました

こうした精神科医療の在り方を改善する為に、厚生労働省は2014年度の診療報酬改定によって『政策誘導』を行ないました。

精神科における薬剤の多剤処方に制限をする規定を設けたのです。

抗不安薬・睡眠薬の処方は2種類まで、抗うつ薬・抗精神病薬の処方は3種類までとなりました。

それ以上のクスリを処方すると、処方料・処方せん料・薬剤料が減らされることになります。

つまり、たくさんのクスリを処方する精神科ドクターは、収入が減らされます。

10月からの新しいしくみ

10月からの新しいしくみ


こうした『政策誘導』によって、ようやく日本の精神科医療も、クスリは『単剤適量』へと変わっていくはずです。

今年10月1日から適用されます。

「急な減薬」は体調を崩す原因になります。一定の猶予期間が必要です

ようやく日本の精神科医療も、改善される方向に舵を切りました。

それは良いことです。

でも、今まで『多剤大量処方』をされてきた方々は、突然クスリが減らされることはとても不安だと思います。

フジノも約20年にわたって精神科のクスリをのんでいるので、断薬による離脱症状の苦しみはとてもよく分かります。

クスリを急に減らすことで、離脱症状などの症状悪化が実際に起こることは、研究でも臨床でも明らかです(個人差もありますので必ず起こる訳ではありません)。

そこで、クスリを減らすことは、丁寧な説明と体調管理のもとで、時間をかけてゆっくりと行なうことが推奨されています。

今回の診療報酬の改定でも、多剤処方に制限を設ける規定は「いきなり4月1日から」ではなくて「10月1日から」と半年後からの適用となっています。

厚生労働省も「これは減薬に必要な期間を設ける為」と発表しています。

ポスターで「減薬はゆっくり時間をかける必要性がある」と伝えたい

こうした診療報酬改定の作業にあたって、一部の精神科の業界団体が反対しました。きっと『多剤大量処方』を続けたいという人々なのだと思います。

診療報酬改定が決定した後になっても、いろいろな理由をつけて反対している人々がいます。

フジノは、そうした人々を心の底から嫌悪しています。

もう『多剤大量処方』は絶対にやめるべきです。

今回このポスターを作成した理由は、『多剤大量処方』を延命させる為ではありません。

あくまでもコンボがこのポスターを作成した理由は、以下の2点からです。

  1. 今回の診療報酬の改定によって、多くの方々の処方の内容が変わる可能性があります。処方が変わるのは、こうした「多剤処方」への制限が設けられたことをみなさまに知ってもらう必要があること。
  2. 何よりも、減薬をすることとになるみなさまに、ゆっくりと時間をかけて減薬をする必要があることを知ってもらいたいこと。

ポスターを貼る場所への働きかけをどうかお願いします

みなさまにお願いがあります。

このポスターを、病院・クリニック・薬局・行政機関・地域生活支援センターなどに貼っていただきたいのです。

医療関係者のみなさまだけでなく、当事者のみなさま、家族のみなさま、福祉関係者のみなさま、行政関係者のみなさまにお願いです。

このポスターを病院・クリニック・薬局・行政機関などにお願いをして下さる方がいらっしゃいましたら、どうかご連絡ください。

コンボから必要枚数のポスターをお送りいたします。

【連絡方法】
インターネットのアンケートサイトに、ポスターの送り先などを書き込むためのフォーマットをつくりましたので、こちらにご記入ください。

申し込みサイト

申し込みサイト

【募集期間】
7月18日(金)15:00まで。

どうぞよろしくお願いいたします。