鞆の浦さくらホームの実践/地域包括ケアの切り札、小規模多機能型居宅介護

大学院で聴講、今夜のテーマは「小規模多機能」!

総合福祉会館を出て、事務所で1時間半ほど作業をして、次は東京・青山一丁目駅へ向かいました。

地域包括ケア・地域連携を学ぶ為国際医療福祉大学院で聴講です。

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今夜のテーマは『小規模多機能型居宅介護拠点が取り組む地域連携』です。

講師は、小規模多機能居宅介護支援事業所でケアマネージャーとして働く石川裕子さんです。

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石川先生が働く『鞆の浦さくらホーム』は、広島県福山市の鞆町にあります。万葉集にも登場するほどの長い歴史を持つ古いまちです。

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お寺をはじめとする古い町並みがそのままにとどめられている為、映画のロケにもしばしば使われています。

2008年に公開されたスタジオジブリの映画『崖の上のポニョ』の舞台として、有名になりました。

鞆の浦

かつては港町として栄えましたが、戦後に入り、少子高齢化と人口減少の傾向にあります。

2012年現在で人口はわずか4568人ほど、なんと高齢化率は43.4%となっています。

鞆町の人口構成

しかしその一方で、そんな古いまちだからこそ、良い意味での『人と人との絆』も『地域社会としての連帯感』も強く残っています。

本人が望めば、『施設』だけではなく、住み慣れた『地域』や『自宅』で最期の日まで暮らせるようにすること=地域包括ケアを実現することが、日本の目指している姿です。

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けれども、政治・行政による公的なサービスだけでは、地域包括ケアは実現できません。

上の図でも示してある通りで、

  1. 隣近所・友人・家族・親族などのパーソナルサポートネット
  2. 地域のセーフティネット機能
  3. 介護保険制度などのセーフティネット

この3つの層の網が張られていることで、人は地域で暮らしていかれるのだと思います。

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まさに今も鞆町に強く存在しているつながりこそ、地域包括ケアの実現には不可欠であることを石川先生の講義から感じました。

小規模多機能ってなあに?

今夜のテーマであった『小規模多機能』について、フジノから少し記したいと思います。

2015年に団塊世代が高齢者(65才以上)になることへ対応する1つの取組みとして、2006年の介護保険法改正から新たに導入されたサービスです。

今までは精神科病院に入院させられていたような、重い認知症の状態になっても地域で暮らしていかれるように、より対応していくことができるサービスです。

小規模多機能型居宅介護イメージ

『小規模多機能』という呼び名は省略形で、正式には『小規模多機能型居宅介護』のことです。

  • 小規模=特別養護老人ホームなどの大規模の施設と比べて小さいという意味です。
  • 多機能=「訪問サービス」プラス「通い」プラス「泊まり」と、複数の機能を1箇所で持っているという意味です。
  • 居宅介護=自宅(居宅)で暮らして行かれるように介護サービスを行なう、という意味です。

他市や他県からの人も利用できる特別養護老人ホームとは違って、小規模多機能はそのまちの人しか利用できません。

『泊まる』ことはできるけれど、特別養護老人ホームやグループホームと違って『暮らす』ことはできません。

農地などの『市街化調整区域』に建設を認められてきた特別養護老人ホームと違って、小規模多機能は住宅地など地域の中にしか立地できません。

つまり、全ては『自宅(=在宅)での暮らし』をサポートしていくのが目的だから、です。

小規模多機能型居宅介護のイメージ

地域包括ケアを実現する上で、この小規模多機能型居宅介護は不可欠です。大切な地域密着型サービスの1つです。

横須賀市内の小規模多機能はわずか3ヶ所

現在、横須賀市内に小規模多機能型居宅介護支援事業所は3ヶ所しかありません。

『第5期介護保険事業計画』では、給付額(サービスを使うことで介護保険から支払われるお金)は2013年1億9400万円、2014年2億6100万円、2015年3億3000万円、と伸びていくと見込んでいます。

その為には今の3事業所に加えて、新たな事業者の参入が必要です。

そこで横須賀市では、2015年までの3年間で新たに2事業者の参入を見込んでいます。

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すでに昨年2012年7月に小規模多機能については、募集をかけました。手を挙げてくれた事業者はいたのですが、残念ながら12月に辞退となり、流れてしまいました。

そこで、2013年中に新たに事業者を募集します。今度こそ、実現することを願っています。

大学院の聴講も来週で最終回となりました

ついに大学院での聴講も、後期の講義が来週で最終回になりました。

医療についての知識が弱かったフジノは、スタート当初は「何がわからないのかもわからない状態」でした。

けれども、医療と福祉の連携・統合を進めていく為には医療の知識も不可欠なので、前期・後期と約1年間にわたって全力で学んできました。文献を毎日読み漁り、必死に学んで、今では何とか基礎的な知識を身に付けることができたと思います。

とにかくさらにスピードアップしてフジノ自身の知識と情報量を徹底的に増やして、そして政策的な判断力を高めていきます。

全ては、2025年までの『地域包括ケア』の実現の為です。

もっともっとがんばっていきます!