「もはや福祉は待ったなし」との訴えと「福祉の財源を稼ぐ為に経済を回す」と訴え続けている上地市長/予算決算常任委員会・全体会(2019年6月議会)

予算決算常任委員会・全体会が開かれました

今日は『予算決算常任委員会・全体会』が開かれました。

予算決算常任委員会の開会前に

予算決算常任委員会の開会前に


毎回ご説明していることなのですが、横須賀市議会には大きく2種類の委員会があります。

  1. 予算に関わりのある議案を審査する『予算決算常任委員会』
  2. 予算に関わりの無い議案を審査する『4つの常任委員会』

今日は、予算に関わりのある議案を審査する方の委員会=『予算決算常任委員会』の最終日でした。

予算決算常任委員会は、分科会と全体会に分かれています

予算決算常任委員会は、分科会と全体会に分かれています


4つの分科会で、市長から提案された補正予算案などの審査を行なってきました。

今日の全体会ではその審議された結果を、分科会長が報告します。

続いて、その報告への『質疑』、複数の分科会にまたがる内容についての『総括質疑』を行ないます。

そして『討論』を行ない、最後に『採決』を行ないます。

委員会での採決結果

委員会での採決結果


フジノは5つの議案すべてに賛成しました。

予算決算常任委員会としても、最終的に5つの議案すべてを『可決』しました。



「福祉の危機」を訴える反対討論は切実で、フジノも心が揺れました

今回、小室重卓議員が補正予算案への反対討論に立ちました。

討論とは、何故この議案に対して自分が賛成なのか・反対なのかを訴えて、議場のメンバーに考えを変えるように説得する為に行なう演説のことです。

フジノは小室議員の反対討論にとても心を動かされました。

あえてひとことに要約すると

「保育現場をはじめ、福祉は待ったなし。『ワンピース』とのコラボイベントは効果額もはっきりせず、予算を支出すべきではない」

というものでした。

(*ぜひ正確な内容は、インターネット録画中継が公開される24日(月)に小室議員の討論をご覧いただきたいです)

補正予算案のうち、小室議員が注目したのは観光課(プロモーション担当)の事業についてでした。

すでに5月20日にプレスリリースも出されています

すでに5月20日にプレスリリースも出されています


議会に示された説明資料をこちらに記しますね。

「ONEPIECE×横須賀」コラボイベントの開催(集客プロモーション事業)

  1. 補正の理由
    アニメ「ワンピース」と「カレーの街よこすか」が、ともに20周年を迎えることを記念したコラボイベントを開催します。

    東映アニメーション、京急電鉄、トライアングル、横須賀市と連携し、世界的な人気アニメコンテンツ「ONEPIECE」と地域のグルメ・観光資源をコラボする企画を実施します。

    京急沿線は京急電鉄、猿島はトライアングル、市街地は横須賀市がそれぞれ分担し、企画を実施します。

    また、この夏公開予定のアニメ作品劇場版(8月9日から上映)のプロモーションにあわせ実施することで、メディアへの露出を図るとともに、ラグビーワールドカップ日本大会、東京オリンピック・パラリンピックを前に、国内外の幅広い世代への発信と集客により地域経済の活性化を目指すため、当初予算では見込めなかった経費について、不足する予算を増額補正します。

  2. イベントについて
    • 開催日時
      2019年7月8日(月)~10月20日(日)

    • 開催場所
      ①横須賀中央・汐入エリア(ヴェルニー公園、三笠公園、商店街等) 、猿島エリア
      ②京急沿線の各駅(品川、羽田空港等)、京急百貨店、油壺マリンパーク等

    • 実施体制
      ①共催:横須賀市・京浜急行電鉄(株)・(株)トライアングル
      ②協力:東映アニメーション(株)・横須賀商工会議所

  3. 補正額
    2795万円の支出増
    →横須賀集客促進実行委員会の負担金として

  4. 2795万円支出増の算出根拠
    内容金額
    グルメや商店街とのコラボ企画361万3000円
    ・海軍カレーやグルメとのコラボ企画
    海軍カレーやキャラクターをイメージしたグルメ、スイーツを注文するとオリジナルグッズをプレゼント
    ・商店街ステッカー
    対象店舗で500円以上の買い物をすると映画のイラストを使用したステッカーをプレゼント
    内容金額
    街中や公園等の装飾1734万9000円
    ・市役所の壁面装飾・海賊旗・懸垂幕
    ・商店街フラッグ・横断幕設置等
    ・民間事業者との連携による装飾
    ・三笠公園音楽噴水
    ・ヴェルニー公園横断幕・街灯装飾
    内容金額
    イベント周遊マップの作成368万8000円
    ・イベント周遊マップ
    ・商店街スタンプラリー
    内容金額
    AR(AugmentedRealityの略、拡張現実) 9か所0円
    内容金額
    警備費330万円


  5. インバウンド対応
    ①多言語情報サイトの活用による市内観光スポット案内
    ②英字版案内パンフレット制作・配布
    ③観光案内所による案内(英語・中国語(他言語も翻訳機なら対応可能)

上は、横須賀市の事業です。

これに加えて、(株)トライアングルと京浜急行(株)は下の取り組みを行ないます。

【参考】

(株)トライアングル実施

猿島での主な企画

  1. 猿島の愛称変更 モンキー・D・ルフィ島(猿島)
  2. 猿島航路の渡船のラッピング、声優による船内案内
  3. 桟橋(島側)の装飾
  4. 立像製作・設置、船のモックアップ、フォトスポットの設置
  5. 表示・掲示物・パンフレット・Webサイト等
  6. 9月以降のイベント開催
    ①謎解きイベント
    ②ナイトツアー
    ③宴島ナイト(貸切パーティー)
  7. コラボグルメ、グッズ販売
  8. 描き下ろしイラストの制作

京浜急行電鉄(株)実施

京急沿線での主な企画

  1. 電車・駅関連
    ①赤・青・黄色のラッピング電車、広告ジャック
    ②駅装飾(羽田、品川他全7駅)
  2. 各施設
    ①油壷マリンパーク
    ②京急百貨店(グルメ・ショップ)
    ③記念きっぷ、満喫きっぷ【三崎・横須賀・葉山女子旅】
  3. その他 グッズ製作(鉄道+アニメ)、ノベルティ、謎解き、 描き下ろしイラスト等

これは、あくまでも補正予算案の一部です。

他にも、例えば教育・保育の無償化の莫大な金額があります。

いずれにしても、子育ての現場、福祉の現場の切実な危機的状況への対応が先決であって、効果もハッキリしない『ワンピース』と横須賀のコラボイベントには反対である、というのが小室議員の反対討論の主張でした。

(小室議員、もしフジノが受け止め違っていたらごめんなさい)

この主張はとてもよく理解できます。

フジノが17年前に初立候補した時、赤字確定のハコモノ建設に使う税金を福祉に回せと強く訴えました。

美術館建設に50億円も市民の税金をつかい、毎年3億円の赤字を垂れ流して穴埋めは市民の税金を使う、そんなバカげた税金の使い方は無い。そう訴えました。

今も美術館は毎年3億円の赤字を垂れ流しています。だからフジノは市の当初予算案に賛成したことは17年間1度もありません。

福祉の現場は今も待ったなしです。

この危機的な状況であえてこの取り組みを本当に税金でやる必要があるのか、という訴えは正しいとフジノも思います。



「経済の再生は福祉の財源を確保する為」と訴え続けてきた上地市長

それでも、フジノは反対にまわることはなく、補正予算案に賛成しました。

理由は、上地市長の市長選挙立候補前からずっと現在まで一貫して変わらない姿勢を信じたからです。

横須賀のまちににぎわいや活気を取り戻して、まずは経済を再興させ、増加した税収を福祉へ投入する、こうした経済と福祉の両立によって、誰も一人にさせないまちを実現してまいりたいと考えています。

2019年2月26日の施政方針演説から引用した上地市長の言葉です。

あまり注目されないフレーズですが、立候補前から上地市長は繰り返しこの言葉をずっと訴えてきました。

選挙前からずっと上地候補のそばでこのフレーズを聴いてきたフジノだからこそ、分かります。

市長就任3年目に入った今でも、必ず折に触れて上地市長は「経済を回すのは増え続ける福祉の財源を確保する為だ」とずっと訴えてきました。

上地市長が就任して以来、毎月のようにド派手なイベントが発表されるようになりました。

これは上地市長が持つすさまじい人脈をフル活用して、エンタメやスポーツをはじめとするあらゆるイベントをどんどん引っ張ってきているからです。

例えば、今回の『ワンピース』イベントだって、上地さんが作者の尾田栄一郎さん(おだちゃんですね)と仲良しだったことから実現しました。

新聞をはじめとするあらゆるメディアもこうしたイベントを大きく報じるので、よく市民の方々からこう言われます。

「上地市長は経済政策には熱心だけど、福祉に関心がない」

「上地市長はハデなことが好きだけど、福祉に関心がない」

「上地市長はイベントばかり打ち上げるけれど、福祉に関心がない」

こうしたご意見を市民の方から言われるたびに、毎回フジノは反論してきました。

「上地市長は福祉の財源を確保する為に経済を回そうとしているだけなんです。福祉への関心は歴代市長の中でも最も高いですよ」

「順番が逆です。福祉の財源を確保する為に経済政策をどんどん打っているのです」

と。

フジノは上地さんが議員だった時代からそばにいて、17年間もブレずにずっと同じことを語ってくるのを聴いてきました。

「今後もずっと福祉サービスへの支出は増える一方で、税収は下がっていくばかりの横須賀。これをどうすべきか。経済を回すしか無い」



歴代のハコモノ政策と上地市長の経済政策の決定的な違い

フジノは、歴代市長のハコモノ政策には常に反対を続けてきました。

美術に罪は無いけれど(フジノも個人としては人生の折々において美術に人生を救われてきました)、将来にわたってずっと毎年3億円の赤字が出続ける美術館を50億円も市民の税金を使って作る必要は無い、と。

今でも美術館の赤字を減らす為にずっと提案を続けています。

一過性の花火に過ぎないハコモノは、ずっと赤字を垂れ流し続けていき、市民の税金を食いつぶしていきます。

けれども、上地市長が打ち出してきた様々なイベントは(確かに数千万円規模の支出増になりましたが)、将来にわたって赤字を垂れ流し続けていくものはありません。

これが過去の歴代市長とは大きく異なるポイントです。

そして何よりも異なるのは、その根っこに流れている思想です。

上地市長は、福祉を守る為に経済政策を打っているのです。

メディアは手段(イベントなど)ばかりを大きく報じるので、上地市長の真意(=目的)が全く市民のみなさまに伝わっていないのが残念でなりません。

小室議員の反対討論は胸に響きました。

けれども、フジノが賛成のまま考えを変えなかったのは以上の理由からでした。



全ての議案が可決されて、6月議会が閉会しました/2016年6月議会

6月議会が今日、閉会しました

約1ヶ月続いた6月議会も本日が最終日でした。

市議会の会議の開催を知らせる掲示板の前にて

市議会の会議の開催を知らせる掲示板の前にて


今日の午後2時から開かれた本会議で、市長から提出された議案と市民の方々から出された請願への最終的な採決が行なわれました。

議案への賛否(その1)
議案への賛否(その2)
請願への賛否


フジノは2つの議案に反対しました。

しかし、市議会としては多数決の結果、全ての議案を可決しました。

フジノが反対して『一般会計補正予算案』には、たくさんの事業がひっくるめられていました。

1つずつ事業を取り出して、それぞれについて賛否を取ったならば、市議会が出した『結論』は違ったのではないか、とフジノは考えています。

そのまま可決されてしまったこが、とても残念です。



後日談:翌日の神奈川新聞が報じてくれました

翌日の神奈川新聞が、本会議(最終日)の様子を報じて下さいました。

2016年6月25日・神奈川新聞より

2016年6月25日・神奈川新聞より


昨日は、本会議の冒頭で市長が発言を求めました。

5月12日に市議会が承認した、『吉田市長の不透明な市政運営に関する調査特別委員会・中間審査報告書』(百条委員会の中間報告)を受けての『お詫び(?)』みたいな発言がなされました。

2016年6月25日・神奈川新聞より

2016年6月25日・神奈川新聞より


けれども、この発言もいつもの『儀式』に過ぎません。

市議会に指摘されたから、その場は謝るけれどもすぐにまた同じことを繰り返す。

それが吉田市長です。

フジノは本会議場で、市長が過去にも述べたようなフレーズの繰り返しを述べているのを聴かされて、何の感慨もありませんでした。

『法的』には問題が無いかもしれない。

けれども、市長に政治献金した民間企業の人間を市役所に中途採用して、さらに雇用の任期が切れたから永続的に採用するその面接に市長が立ち会ったのは、明らかに問題です。

市職員の採用に、市議会は絶対に口利きをしてはなりません。ルール以前の問題ですが、現在では明確にルール化されています。

市職員の採用において、家族や親戚などの縁故関係や政治献金のような特殊な関係にある立場の市幹部は面接に立ち会ってはならないのも当たり前です。

舛添都知事と同じ、『法的』に問題はなくとも『許されないこと』なのです。

けれども、市民のみなさまはいまも気づいていないままです。

いろんな行事に朝から晩までハシゴして出まくって笑顔をふりまいている吉田市長が、どれほど問題なのかを。

それを一刻も早く知らしめるのが市議会の仕事なのですが、今のところ、成功していません。

異常に選挙だけは強い市長の旨さに、市議会は押されています。

無念です。



補正予算案に対して「反対討論」を行ないました/2015年9月議会

「予算決算常任委員会(全体会)」で補正予算案などの採決が行なわれました

今日は、『予算決算常任委員会(全体会)』が開かれました。

市役所玄関にある市議会の会議をお知らせするプレート

市役所玄関にある市議会の会議をお知らせするプレート


この『予算決算常任委員会(全体会)』が開かれるのは、予算関係の議案の議論が終わった時です。

予算決算常任委員会は、分科会と全体会に分かれています

予算決算常任委員会は、分科会と全体会に分かれています


つまり、長く続いていく9月議会の『前半戦』がようやく終わりに近づいたことを示しています。

今日は、最終的に2つの議案の採決が行なわれました。

予算決算常任委員会(全体会)の流れ

『委員長報告』→『総括質疑』→『討論』→『採決』

フジノは2つの議案のうち、市長から出された補正予算案に対して反対し、『反対討論』を行ないました。

反対討論を行なうフジノ

反対討論を行なうフジノ


その全文はこちらに掲載しましたので、ぜひご覧下さいね。

予算決算常任委員会を行なうのも本会議場です

予算決算常任委員会を行なうのも本会議場です


『予算決算常任委員会』の結論としては、2つの議案とも賛成が多数だった為、『可決』されました。



これからは必ず予算の修正を積極的に働きかけていきたいです

委員会終了後、多くの議員と意見交換しました。

会派を超えて多くの先輩同僚議員の方々が、フジノと同じ問題意識を持っていた議員が多かったことを知りました。

「それならば事前にフジノが他の会派を回って修正を呼びかけていれば、一緒に補正予算を修正をかけられたかもしれない」

と後悔しました。

横須賀の予算規模全体からみると、今回の補正予算案は約5000万円と割合でいえばわずかな金額です。

しかし、ふつうに暮らしていたら5000万円の支出とは、一軒家を買うような特別な時にしかありえません。しかも30年以上かけてローンを組んでやっと払いきれるような膨大な金額です。

フジノは、市民のみなさまが一生懸命に働いたお給料の中からお預かりしている税金をやはり1円でもムダにしたくないのです。

今の横須賀市政では、吉田市長の予算の組み立て方はかなりめちゃくちゃです。

これを正せるのは市議会しかありません。

今後はもっと他の会派のみなさまとも問題意識をあらかじめ共有していることを確認して、予算案の修正をどんどんやっていかねばならないと覚悟しました。