「第4期障がい福祉計画」と「第6期介護保険事業計画」の素案が承認されました/社会福祉審議会・全体会

社会福祉審議会の「全体会」が開かれました

今日は、『社会福祉審議会』の『全体会』が開かれました。

社会福祉審議会・全体会の会場にて

社会福祉審議会・全体会の会場にて


これまでは、下部組織である2つの『分科会』の場で議論が行われてきました。

社会福祉審議会のしくみ

社会福祉審議会のしくみ


下部組織での議論が終わりましたので、今日、上部組織である『全体会』に議論が移りました。

社会福祉審議会・全体会の議事次第より

社会福祉審議会・全体会の議事次第より





2つの素案は承認されました

2つの『分科会』の成果物である『計画の素案(パブリックコメント案)』が、『全体会』に提出されました。

  1. 『第4期障がい福祉計画』の素案
  2. 「横須賀市障害者福祉計画(第4期横須賀市障害福祉計画を含む)」(案)

    「横須賀市障害者福祉計画(第4期横須賀市障害福祉計画を含む)」(案)

  3. 『第6期介護保険事業計画』の素案
  4. 「横須賀高齢者保健福祉計画(第6期介護保険事業計画を含む)」(案)

    「横須賀高齢者保健福祉計画(第6期介護保険事業計画を含む)」(案)

30分ほどかけて、2つの計画素案の説明が事務局からなされました。

社会福祉審議会全体会の様子

社会福祉審議会全体会の様子


続いて、出席した委員メンバーからの質疑・意見は、ありませんでした。

その後、採決です。

どちらの計画も正式に『承認』されました。



「新しい計画づくり」のゴールに向けた今後の流れ

さて、『新しい計画づくり』のゴールが見えてきました。

計画の完成に向けた今後のスケジュール

  • 今日、『社会福祉審議会・全体会』で、原案が了承されました。
  • 11月、市民のみなさまに『素案』を『パブリックコメント』にかけてご意見を募集します
  • 12月〜1月に、市民のみなさまから頂いたご意見に対して『パブリックコメントへの回答』を出します
  • 来年2月に『市長に答申』します
  • 来年3月に『市議会に報告』します
  • 来年4月から市民のみなさまに広くお伝えするとともに、『新しい計画がスタート』します

こうして、来年4月が「3年に1度の計画づくり」のゴールとなります。

とは言え、フジノには「実感がゼロ」です。

実際のところ、国レベルでは『新しい計画』が完成した翌年にはすでに『その次の新しい計画』が始まります(市レベルだと1年半後くらいからかな?)。

フジノはそうした動きも追い続けているので、いつも計画づくりに追われている気がします。

今回も『新しい計画』が完成したとしても、安心したり休んだりしているヒマはありません。

その『計画』が本当に実行されるかどうかの日々のチェックを続けていきます。

さらに、『今回の計画』に盛り込めなかったことや、盛り込むべきではなかったことや、いろいろな反省を『次の計画』に反映させる為に、市議会(本会議や委員会)での質疑をひたすら繰り広げていくことになります。



「障がい者福祉計画等検討部会」の意見交換会へ/3年に1度の大切な計画づくりを進めています

第4期の「障がい福祉計画」を策定しています

現在、横須賀市では『3年に1度の障がいに関する計画づくり』のまっただなかです。

『よこすか障がい者福祉計画』という計画を作っています。

よこすか障がい者福祉計画(第4期横須賀市障がい福祉計画を含む)

よこすか障がい者福祉計画(第4期横須賀市障がい福祉計画を含む)


ちょっと分かりづらいのですが、この計画の中身は、さらに2つの計画に分かれています。

  1. 障がい者福祉計画
    • 障がい者基本法に基づいています
    • 計画期間は6年間です
    • 基本理念と施策の報告性を示します
  2. 障がい福祉計画
    • 障がい者総合支援法に基づいています
    • 計画期間は3年間です
    • 具体的な数値目標とサービスの見込量を記します

常設の審議会である『社会福祉審議会・障害者福祉専門分科会』のもとに、計画づくりのワーキンググループとして新たに『障がい者福祉計画等検討部会』を立ちあげて、議論を進めています。

この『検討部会』メンバーと、障がいのある当事者の方々をはじめとする市民の方々と、じかに意見交換を行なうことになりました。

お知らせのチラシより

お知らせのチラシより


これまでは計画をつくるにあたってアンケート調査を行なうことはあっても、こうしたオープンな意見交換会が開催されたことは、今まで無かったように思います。

とても大切な機会だと感じました。

意見交換会に参加してきました

という訳で、今日開かれた『意見交換会』に参加してきました。

会場にて

会場にて


『福祉計画等検討部会』委員のみなさんとともに、市の障がい福祉課課長や担当職員も出席しました。

そして、1時間半にわたって、自由に意見が述べられました。

意見交換が行なわれました

意見交換が行なわれました


会場には約40名の方々が集まりました。

また、土田ひろのぶ議員角井基議員渡辺光一議員もいらっしゃいました。市議会からもこうして参加して下さる方がいてくれたことを、とても心強く感じました。

計画づくりは続きます。ぜひご参加下さい!

これからも『障がい者福祉計画等検討部会』の議論は続きます。

次回は、7月25日(金)の開催です。

次回開催のおしらせ

次回開催のおしらせ


お時間の許す方はぜひ傍聴にいらして下さいね!

全国調査の報告書が完成、フジノも執筆させてもらいました/変革期における市区町村精神保健福祉施策の現状と発展可能性に関する全国調査

全国調査の報告書が完成しました/フジノも執筆させてもらいました

精神障がいのある方々を支援する為の保健・医療・福祉サービスはどのような現状にあるのか。

かつてはその為の調査が毎年行われてきました。

『厚生大臣指定法人・精神障害者社会復帰促進センター』と『財団法人・全国精神障害者家族会連合会』による調査です。

2000年までは継続的に実施されてきたものの、行なわれなくなってしまいました。

そこで、10年ぶりに本格的な全国調査を行なうことになりました。

昨年1月19日からスタートした調査企画委員会にフジノもメンバーとして参加していました。

その2ヶ月後に東日本大震災が起こってしまい、調査報告書の刊行も約1年ほど遅れてしまいました。

ついに調査結果をまとめた報告書が刊行されました!

『変革期における市区町村精神保健福祉施策の現状と発展可能性に関する全国調査』

です。

変革期における市区町村精神保健福祉施策の現状と発展可能性に関する全国調査

変革期における市区町村精神保健福祉施策の現状と発展可能性に関する全国調査


すでに、全国の都道府県・市区町村、精神保健福祉センター、地域活動支援センタ一等には報告書を送付いたしましたので、お手元に届いた方はぜひご覧下さい。

また、 全文はNPO地域精神保健福祉機構のホームページでまもなく公開される予定ですので

ぜひ全国の障がい福祉政策に取り組む政治・行政関係者のみなさまに読んでいただきたいです。

フジノも報告書のまとめを執筆しました

報告書のまとめの部分でフジノも1ページ、執筆しました。

障害一元化の中で他障害の福祉サービスの状況と比較した視点から、これまでは障害種別によって利用できる福祉サービスが異なり、市区町村の予算規模も障害種別によって数倍の聞きがあった。

その理由は、それぞれの障害に対する社会的な認知の違いや、家族会・当事者会などによる福祉施策の獲得・拡大を目指した運動の歴史的な背景の違いなどに起因している。

こうした状況を改善して、障害種別を問わずに利用者のニーズに応じて適切なサービスが受けられるようにする。

それが障害者自立支援法による障害一元化の目的であった。

現時点までの障害一元化の取り組みを評価すると、残念ながらその理念は実現しているとは言えない。

本調査結果から2つの傾向が読み取れる。

第1に、市区町村行政においてこれまで障害種別によって担当部局が複数に分かれていたものが、障害一元化の名のもとに組織としては統合されたが、同時に人員の不足と専門性の低下が起こっている。

第2に、福祉サービスを提供する事業所がどの障害に対して主に取り組んできたかという特性が障害一元化によって見えづらくなってしまっている。

その結果、他障害と比較して精神障害への福祉サービスはさらに脆弱なものになりつつあると言える。

全国的に、精神障害に特化した行政の専門部署は無く、他障害においては一般化している当事者相談員の配置も非常に少ない。

相談支援やホームヘルプの事業所の現場においても、精神障害の特性をより理解する為の研修も不十分な状況にある。

こうした現状は、かつて精神保健福祉関係者の多くが

「三障害一元化の理念そのものは良いが、実態は精神障害が埋没してしまうのではないか」

と懸念した方向に向かいつつあると言えよう。

したがって、ここからいかに本来の障害一元化の理念を実現していくかが極めて重要となる。

今後の精神障害福祉サービスの充実の為に、筆者から3点を指摘したい。

第1に、本調査の結果をもとに精神障害福祉サービスの脆弱な実態を全国の市区町村行政に理解してもらうべく、より一層の働きかけを行なうべきであろう。

第2に、2013年度から始まる医療計画と連動した障害福祉サービスの充実強化の必要性を訴えていくべきであろう。

従来の『4疾病5事業』に新たに精神疾患が加えられ、『5疾病5事業』として様々な数値目標が明示される新たな医療計画では、入院期間のさらなる短期化が既定路線となっている。

医療計画の達成の為には、医療と福祉の連携と地域における福祉サービスの充実が不可欠である。

しかし、医療計画の所管は都道府県、障害福祉サービスの所管は市区町村であることから、双方に理解が不足しており、連携の取り組みが弱い実情がある。

市区町村の障害福祉関係者に医療計画における精神疾患の位置づけを認識させ、精神保健福祉関係者は、地域の精神保健福祉サービスの底上げが不可欠であることを強く訴えていくべきである。

第3に、障害福祉サービスの推移を追跡していくべきである。

変革期にある障害福祉サービスが財政的な事情で縮小されてしまうのか、

あるいは本来の障害一元化の理念が実現されていくのか、今後とも継続的な調査によって分析していく必要がある。

この中でも、フジノが最も強く訴えたいことはこの一文です。

第2に、2013年度から始まる医療計画と連動した障害福祉サービスの充実強化の必要性を訴えていくべきであろう。

従来の『4疾病5事業』に新たに精神疾患が加えられ、『5疾病5事業』として様々な数値目標が明示される新たな医療計画では、入院期間のさらなる短期化が既定路線となっている。

医療計画の達成の為には、医療と福祉の連携と地域における福祉サービスの充実が不可欠である。

しかし、医療計画の所管は都道府県、障害福祉サービスの所管は市区町村であることから、双方に理解が不足しており、連携の取り組みが弱い実情がある。

市区町村の障害福祉関係者に医療計画における精神疾患の位置づけを認識させ、精神保健福祉関係者は地域の精神保健福祉サービスの底上げが不可欠であることを強く訴えていくべきである。

都道府県がつくる『医療計画』と市区町村がつくる『障害福祉計画』をしっかりリンクさせること。

まだまだ都道府県も市区町村もこの重要性をお互いに理解していないのではないか、と感じます。

また、医療と福祉は連携するというよりも、『一体のもの』として統合することが必要です。

この『医療・福祉の統合』をフジノはあらゆる機会に訴えてきましたが、今回こうして重要な報告書で執筆する機会を頂けたことは大変ありがたかったです。

『医療と福祉の統合』『地域包括ケア』の実現に向けて、さらに取り組みを進めていきたいです。