多様な性の尊重を実現する社会をめざす為に改正する男女共同参画推進条例案を市民が一読して正確に理解できるように改善すべき/市長に行なう質問の発言通告書を紹介します(その6)

前の記事から続いています)

フジノの一般質問の発言通告書を紹介します(その6)

一般質問をする為にはあらかじめ質問の趣旨を記した『発言通告書』を提出します。

発言通告書の表紙

発言通告書の表紙


最後の質問は、横須賀市が今改正に取り組んでいる『男女共同参画推進条例』についてです。

3.市民が一読して正確に理解できるように、改正男女共同参画推進条例案における定義と条文を改善する必要性について

行政法務的には問題がなくとも、市民目線で読んで、正確に理解されない定義と条文は修正すべきだ。

【質問25】
改正男女共同参画推進条例案中の「男女共同参画」という文言は全て「男女共同参画及び多様な性を尊重する社会の実現」に置きかえるべきではないか。

これだけを読んでもさっぱり意味は通じないと思います。

もう少し説明しますね。



男女共同参画推進条例が生まれ変わります

『パートナーシップ制度』導入の実現の影にすっかり隠れてしまいましたが、フジノはもう1つの提案を実現しつつあります。

それは男女二元論に基づいた『男女共同参画推進条例』の改正です。

この世界は、生まれた時に指定された男と女という2つの性別だけであらゆる物事が決められてきました(男女二元論とフジノは呼んでいます)。

しかし、男女二元論はファンタジーです。フィクションです。嘘なのです。

現実の世界はもっと多様性に満ちています。

そこでフジノは、長年にわたって男女共同参画推進条例の改正を求めてきました。

このテーマでも前市長とは3回も一般質問で議論しましたが、のらりくらりと逃げ続けました(2012年12月議会での質疑2013年12月議会での質疑2015年12月議会での質疑をご覧下さい)。

しかし昨年当選した直後の上地市長に一般質問をしたところ、改正すると答弁してくださいました。

長年の悲願がついに叶う訳です。

やっと条例が現実の姿に近づく改正がなされるのです。

条例の名称も大きく変わって

男女共同参画推進条例→男女共同参画及び多様な性を尊重する社会実現のための条例

となります。



定義がおかしいせいで本文を呼んでも「多様な性を尊重する社会の実現」が全然読み取れない・・・

実際に男女共同参画審議会で作られている改正案を全文ご紹介します。

パブリックコメント手続きの意見募集も終わり、条文もほぼ固まりつつあります。

長いですが、どうかご覧下さい。

横須賀市男女共同参画及び多様な性を尊重する社会実現のための条例

(前文)
性別、性的指向、性自認等にかかわらず、すべての人が生きる喜びと責任を分かち合い、家庭、地域、学校、職場その他のあらゆる場で共に活躍することができる社会、及び子育てや介護等が人びとの多様な価値観と生き方の中で享受、分担され、それを支える制度的な環境が整えられている平和な社会の実現は、成熟した豊かな21世紀の社会を創るための最重要課題といえます。

本市では、横須賀市基本計画の中に男女共同参画の形成を位置づけ、性別格差の解消や対等な参画機会の確保に向け多くの取組みを続けてきました。

しかし、いまなお性別によって役割を分ける慣行や意識、それを助長する制度は残存し続け、実質的な男女の平等を阻んでいる現実があります。

さらに、近年では、「性的指向や性自認等を理由とする差別や偏見の解消」に向けた取組みを求める声が強まっています。

それは性別を男女軸だけで考えることを当然視してきた社会に対する、生き難さを抱えてきた当事者たちからの切実な要求です。

横須賀市を構成する、市、市民、教育関係者及び事業者等は、このことの意味と課題の重要性を深く認識し、協働して、あらゆる手立てを講じ、その解決・実現に向けた努力をしていくことが問われています。

横須賀市は、上記の男女共同参画推進に託された現代的課題の重要性に鑑み、「性別等による偏りのない社会」「誰もが活躍できる社会」「誰も孤立させない社会」の実現を目指すことを決意し、ここに、この条例を制定するものです。

(目的)
第1条 この条例は、男女共同参画の推進に関し基本理念、責務、市が実施する施策の基本的な事項等を定め、市、市民、教育関係者及び事業者等が協働し、男女共同参画の着実な推進を図り、もって、全ての人が性別、性的指向、性自認等にかかわらず個人として尊重され、家庭・地域・学校・職業生活など社会のあらゆる分野における活動において、主体的に行動できる社会を形成することに寄与することを目的とする。

(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1)男女共同参画 全ての人が、性別、性的指向、性自認等にかかわらず個人として尊重され、家庭・地域・学校・職業生活など社会のあらゆる分野における活動において、対等に参画し、その個性及び能力を発揮することをいう。

(2)性別 生物学的な性別(雄雌の区分・セックス)及びそれに対する「社会的文化的に形成された性別(ジェンダー)」を示す概念をいう。

(3)性的指向 異性を対象とする異性愛、同性を対象とする同性愛、男女両方を対象とする両性愛、いずれも対象としない無性愛等の、人の恋愛や性愛がどのような性を対象とするかを示す概念をいう。

(4)性自認 自分が女性または男性であるか、その中間であるか、そのどちらでもないか、流動的であるか等の自らの性に対する自己認識をいう。

(5)性別等 性別、性的指向、性自認等をいう。

(6)教育関係者 市内において学校教育、社会教育、その他あらゆる教育に携わる個人及び法人その他の団体をいう。

(7)事業者等 営利・非営利にかかわらず本市の区域内に事務所又は事業所を有する個人又は法人その他団体をいう。

(8)協働 市、市民、教育関係者及び事業者等が、共通の目標を達成するために、継続的で対等な協力関係を形成し、それぞれが単独で行うよりもよい効果をあげるように、能力、情報等を提供し合うことをいう。

(9)暴力 性別等に基づく暴力行為のことで、身体に対する直接的な暴力、及び身体的、精神的、経済的、性的虐待やネグレクト等心身に有害な影響を及ぼす行為のことをいう。

性別等に基づく暴力行為の現れとして、ドメスティック・バイオレンス、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為等が挙げられる。

ドメスティック・バイオレンスとは、配偶者、交際相手等の親密な関係にある者又はあった者の間で起こる暴力及びこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす行為のことをいう。

セクシュアル・ハラスメントとは、相手が望まない性的な言動により、相手に不利益を与え、又は相手の生活環境を害することをいう。

(基本理念)
第3条 市、市民、教育関係者及び事業者等は、次の各号に揚げる事項を実現するために、協働して男女共同参画を推進するものとする。

(1)全ての人が、性別等にかかわらず個人として尊重され、いかなる場合においても暴力及び不利益な扱いを受けることなく、自由に生き方が選択できること。

(2)全ての人が、性別等にかかわらず社会の構成員として、市の施策及び社会のあらゆる分野における方針の立案及び決定に参画する機会が確保されること。

(3)全ての人が、性別による固定的な役割分担を助長するような制度及び慣行をなくすように努力すること。

(4)全ての人が、互いに協力し、社会の支援のもとに、家庭・地域・学校・職業生活など社会のあらゆる分野における活動において、調和のとれた生活を営むことができること。

(5)性的指向、性自認等に関する公表の自由が個人の権利として保障されること。

(6)全ての人が、妊娠、出産等の性と生殖に関する健康と権利を認め合い、生涯にわたって健康な生活を営むことができること。

(市の責務)
第4条 市は、基本理念に基づき、男女共同参画の推進を市の主要な施策として、総合的に実施する責務を有する。

2 市は、男女共同参画を推進するための情報を積極的に提供しなければならない。

この場合において、個人に関する情報の取扱いに関しては、横須賀市個人情報保護条例(平成5年横須賀市条例第4号)に基づき、必要な措置を講じなければならない。

3 市は、男女共同参画の推進に関する施策を実施するに当たり、市民、教育関係者及び事業者等と協働するとともに、国及び他の地方公共団体と連携するよう努めなければならない。

4 市は、自らが率先し、男女共同参画の実態把握と検証に努め、男女共同参画を推進しなければならない。

(市民の責務)
第5条 市民は、自ら男女共同参画について学び、生活の中で意識及び行動を見直すよう努めなければならない。

2 市民は、男女共同参画の推進に関する施策に係る市の意思決定過程に参画し、その推進の担い手として、市、教育関係者及び事業者等と協働するよう努めなければならない。

(教育関係者の責務)
第6条 教育関係者は、男女共同参画の推進に果たす教育の重要性を認識し、教育を行うよう努めるものとする。

2 教育関係者は、市が実施する男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努めるものとする。

(事業者等の責務)
第7条 事業者等は、就労者(就労希望者を含む)に対し、戸籍上の性別にとらわれない評価・採用を含む性別等による差別的な取扱いをすることなく、全ての人が能力を発揮するための機会を確保し、その成果に対し適正な処遇を与えるよう努めなければならない。

2 事業者等は、就労者が個々の能力を十分発揮できるよう、子育て、介護等の家庭生活及び地域生活並びに仕事を両立できる環境整備に努めなければならない。

3 事業者等は、基本理念を踏まえ、就労者に対する教育に努めるとともに、その事業活動及び事業運営において、男女共同参画の推進に向けた必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

4 事業者等は、男女共同参画推進の取組状況について、市の求めに応じ、報告するものとする。

(性別等による人権侵害の禁止)
第8条 全ての人は、いかなる場合においても、性別等による差別的な取扱い及び暴力による人権侵害を行ってはならない。

(基本的施策)
第9条 市は、男女共同参画を推進するため、次の各号に掲げる基本的施策を行うものとする。

(1)全ての人が相互に協力し、家庭・地域・学校・職業生活など社会のあらゆる分野において、活動の調和がとれるよう必要な支援に努めること。

(2)暴力による被害者を救済し、その自立を支援するため、相談を受け、情報提供を行い、関係機関との連携に努めるとともに、暴力を防止するため福祉関係者、医療関係者等の体制づくりに寄与すること。

(3)学校教育、社会教育等のあらゆる分野の教育の場において、男女共同参画の推進が図られるよう努めること。

(4)横須賀市市民協働推進条例(平成13年横須賀市条例第3号)に基づき、男女共同参画を推進する活動を行う市民公益活動団体を支援し、及び育成すること。

(5)市民、教育関係者及び事業者等に対し、男女共同参画の推進を阻害する、性別による固定的な役割分担を助長し、及び暴力を容認する表現を用いないよう理解及び協力を求めていくこと。

(6)社会のあらゆる分野に参画する機会及び能力の発揮を促す学習機会の提供等を通じ、男女間の格差をなくすよう努めること。

(7)市は、自ら率先して男女共同参画を推進し、及びその取組経過を公表することで、事業者等のモデルとなるよう努めること。

(8)市は、性別による固定的な役割分担の意識があると認める場合は又は性別等を起因とする理由により参画する機会が妨げられていると認める場合にあっては、積極的改善措置を講ずるよう努めること。

(基本計画の策定)
第10条 市は、男女共同参画の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、基本的な計画(以下「基本計画」という。)を策定するものとする。

2 市長は、基本計画を策定し、又は変更しようとするときは、第24条第1項に規定する横須賀市男女共同参画・多様な性に関する審議会に諮問しなければならない。

3 市長は、基本計画を策定し、又は変更したときは、速やかにこれを公表するものとする。

4 市長は、策定し、又は変更した基本計画の進ちょく状況を管理するとともに、進ちょく状況の内容を分析し、それらの結果を毎年1回以上公表するものとする。

(男女共同参画・多様な性に関する専門委員)
第11条 男女共同参画の推進に当たり公正かつ中立的な立場で迅速な問題解決に資するため、本市に、男女共同参画・多様な性に関する専門委員(以下「委員」という。)を置き、定数を3人とする。

2 次に掲げる者は、委員に対し、書面により苦情、相談等を申し出ることができる。

(1)市が実施する男女共同参画に関する施策又は男女共同参画社会の形成に影響を及ぼすと認められる施策について不服がある者

(2)市内で男女共同参画の推進を阻害する要因により人権が侵害された者又は侵害されるおそれのある者

3 委員の任期は、2年とする。

4 市長は、優れた識見を有する者のうちから委員を選任する。

(委員の職務等)
第12条 委員は、関係者の同意を得て、前条第2項の苦情、相談等に基づき、必要に応じその内容を調査し、是正等の措置を講ずるよう関係者に要請し、又は関係機関へ引き継ぐことができる。

2 市長は、必要と認めるときは、委員の職務の遂行を補助する者を置くことができる。

3 市、市民及び事業者等は、委員の職務遂行について積極的に協力するよう努めなければならない。

(委員の報告等)
第13条 委員は、第11条第2項の申出の処理状況等に関し報告書を作成し、市長に提出するものとする。

2 市長は、毎年1回以上前項の報告に関する概要を公表するものとする。

(委員の責務)
第14条 委員は、職務上知り得た個人に関する情報の取扱いに関しては、横須賀市個人情報保護条例に基づき、必要な措置を講じなければならない。

2 委員は、公平かつ誠実に職務を遂行し、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も同様とする。

(推進拠点の設置)
第15条 市は、男女共同参画及び多様な性の尊重に関する施策の推進並びに市、市民、教育関係者及び事業者等の協働の拠点となる施設(以下「推進施設」とう。)を設置する。

(推進施設の位置及び名称)
第16条 推進施設の位置及び名称は、次のとおりとする。
位置 横須賀市本町2丁目1番地
名称 デュオよこすか

(館長等)
第17条 推進施設に次の職員を置く。
(1)館長
(2)その他必要な職員

(休館日)
第18条 推進施設の休館日は、12月29日から翌年の1月3日までとする。

2 市長は、特に必要があると認めるときは、前項の規定にかかわらず、臨時に休館日を変更し、又は設けることができる。この場合において、その都度推進施設前にその旨を掲示するものとする。

(使用時間)
第19条 推進施設の使用時間は、午前9時から午後6時までとする。

2 市長は、必要があると認めるときは、前項の使用時間を変更することができる。

(使用許可)
第20条 推進施設を使用しようとする者は、市長の許可を受けなければならない。ただし、その使用が次の各号のいずれかに該当する場合は、使用を許可しない。

(1)公の秩序を乱し、又は善良な風俗を害するおそれがあると認められるとき。

(2)推進施設の建物又は附属設備をき損するおそれがあると認められるとき。

(3)管理上支障があると認められるとき。

(4)その他市長が適当でないと認めるとき。

2 市長は、管理上必要があると認めるときは、前項の使用許可について条件を付することができる。

(使用許可の取消し等)
第21条 市長は、推進施設の使用の許可を受けた者(以下「使用者」という。)が次の各号のいずれかに該当する場合は、使用の許可を取り消し、使用を制限し、又は使用の停止を命じなければならない。

(1)使用許可の条件に違反したとき。

(2)この条例又はこの条例に基づく規則に違反したとき。

(3)前条第1項ただし書に規定する理由が発生したとき。

(原状回復の義務)
第22条 使用者は、推進施設の使用を終了したときは、直ちに原状に復さなければならない。ただし、市長において原状に復さないことを承認したときは、この限りでない。

(行為の禁止)
第23条 推進施設においては、特別の設備、装飾、物品の販売、寄付金の募集その他これらに類する行為をしてはならない。ただし、市長の許可を受けたときは、この限りでない。

(男女共同参画・多様な性に関する審議会)
第24条 次に掲げる事項を担任するため、本市に地方自治法(昭和22年法律第67号)第138条の4第3項の規定による附属機関として、横須賀市男女共同参画・多様な性に関する審議会(以下「審議会」という。)を設置する。

(1)男女共同参画の推進及び進ちょくに関することについて、市長等の執行機関の諮問に応じ、審議し、及び答申すること。

(2)男女共同参画の推進に関する重要事項について調査及び審議を行い、市長等の執行機関に意見を述べること。

2 審議会は、公募市民、事業者及び学識経験者を含む15人以内をもって組織する。ただし、委員の構成については、性別等に偏りがないように配慮しなければならない。

3 委員の任期は、2年とする。ただし、補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。

4 前3項に定めるもののほか、審議会の運営について必要な事項は、規則で定める。

(その他の事項)
第25条 この条例の施行について必要な事項は、市長が定める。

附則
この条例は、平成31年4月1日から施行する。ただし、第19条の規定は、平成31年7月1日から施行する。

よく読んで下さいました。おつかれさまです。

この条例を最初から最後まで読んでみて、改正理由である「多様な性を尊重する社会を実現する」ということが伝わったでしょうか?

フジノには伝わりませんでした。

複数の市民の方々にも読んでいただきました。やはり伝わらないとお答えになりました。

その理由は、ハッキリしています。

(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1)男女共同参画 全ての人が、性別、性的指向、性自認等にかかわらず個人として尊重され、家庭・地域・学校・職業生活など社会のあらゆる分野における活動において、対等に参画し、その個性及び能力を発揮することをいう。

この定義がおかしいせいです。

本来は、『(1)男女共同参画及び多様な性を尊重する社会の実現』としなければならないのに、『多様な性を~』の文言をカットしてしまったのです。

タイトルまで改正しておいて、この定義はありえません!

例えば、『市の責務』を定めたこの条文を読んでみて下さい。

(市の責務)
第4条 市は、基本理念に基づき、男女共同参画の推進を市の主要な施策として、総合的に実施する責務を有する。

この条文のどこに『多様な性の尊重』が感じられますか?

実は、行政法務的にはこの条文にも『多様な性の尊重』が含まれているのですけれど、ふつうに読んだら全く通じません!

おかしいです!

そこで、フジノが提案している定義『男女共同参画及び多様な性を尊重する社会の実現』を同じ条文にあてはめてみますね。

(市の責務)
第4条 市は、基本理念に基づき、男女共同参画及び多様な性を尊重する社会の実現の推進を市の主要な施策として、総合的に実施する責務を有する。

全く違う内容になりましたよね?

第2条(1)の定義がおかしいせいで、条例案全体から多様な性を尊重するという理念が見えなくなってしまっています。

細かいところだとあなたは思うかもしれません。

行政法務に通じた人は「市議のくせにそんなところに難癖をつけるのか」と思うかもしれません。

いや、フジノは市民のみなさまが一読して伝わらないような条例案を作る為に2012年からずっと闘ってきたのではありません!

フジノにとって6年越しの提案を実現する為に、今が最後のステージなのです。

ここまで来て、この1つの誤った定義のせいで台無しにはさせません。

最後の最後まで、たったひとことでさえもこだわります。

今まで無い存在とされてきた方々を、政治・行政は真摯に反省して、全力を挙げてその存在を肯定していかねばならないのですから。

この長い長いブログ記事を最後まで読んで下さってありがとうございます。

以上がフジノの2018年12月議会での一般質問です。



後日追記:フジノは11月29日に質問します

一般質問の日付が決まりました。

フジノは11月29日の朝2番目に質問します。がんばります!



7月実施の「市民意識調査」に「性的マイノリティに関する設問」が加わります!男女共同参画審議会で「第5次男女共同参画プラン」策定作業がスタート/フジノの提案、実現しました

横須賀の「条例」と「プラン」に「性的な多様性の観点」が盛り込まれていない現状を変える為に

横須賀市には『男女共同参画推進条例』という条例があります。

『誰もが性別にかかわらず個人として尊重され、あらゆる分野における活動に男女が協力し、互いに個性と能力を発揮し、その利益を享受できる社会を実現する為』に制定したものです。

この条例を実現する為に具体的な道筋を定めたのが『男女共同参画プラン』です。

しかし、この条例とプランには『大きな欠点』があります。

性別は、男と女の2つだけではありません。

もはやそれは自明の理です。

したがって昨年12月議会において、フジノは下のように一般質問を切り出しました。

2015年12月議会・一般質問

1.「性的な多様性」の存在を前提とした観点から男女共同参画推進条例」の見直しと「第5次男女共同参画プラン」策定の作業等を行なう必要性について

本市では『男女共同参画推進条例』の見直しと『男女共同参画プラン』の改定を定期的に行うことで、時代の流れに沿った理念と施策を盛り込んできました。

横須賀市男女共同参画推進条例

横須賀市男女共同参画推進条例


ただ、これまでは世の中には男性と女性の2つしか性別が存在しないという「男女二元論」の前提で『条例』も『プラン』も策定されてきました。

第4次横須賀市男女共同参画推進プラン

第4次横須賀市男女共同参画推進プラン


けれども、これまでも数年間にわたって市長と質疑を通して明らかにしてきたとおりで

そもそも性とは男女の2つだけではなく、多様性に富むものであることが現在では自明の理となっています。

現在の本市の『条例』と『プラン』では、現実に存在している性的マイノリティとされる方々の存在が全く触れられていません。

したがって今後の改定作業ではこの観点の導入が不可欠だと僕は考えています。

『条例』は定期的な見直しをしなければならないと附則に定められています。

『プラン』は5年ごとに新しく策定されます。

そして、まさに改定作業がスタートするところなのです。

フジノ作成「毎年の取り組みはプランから、プランは条例から作られます」

フジノ作成「毎年の取り組みはプランから、プランは条例から作られます」


フジノは『共生社会』の実現を目指す立場から、『性的な多様性の観点』に基づいた『条例』と『プラン』の全面的な見直しを強く訴えました。



「市民意識調査」に「性的な多様性の観点」を盛り込むと市長も答弁しました

『プラン』策定に先立って必ず『市民意識調査』を実施することになっているのですが、来年度(7月〜9月)に調査が実施される予定です。

この『市民意識調査』の結果は『プラン』に反映されるので、大変重要です!

そこで、12月議会の一般質問では、いくつもの提案をしました。

「プラン」を作る前には必ず「市民意識調査」が行なわれて、その結果が「プラン」に反映されるのです

「プラン」を作る前には必ず「市民意識調査」が行なわれて、その結果が「プラン」に反映されるのです


以下のように提案し、市長からも前向きな答弁を得ました。

2015年12月議会・一般質問

フジノの質問

世田谷区と杉並区では性的マイノリティに関する認知の有無、人権侵害の有無など市民の意識を調査する為のアンケートを実施しました。

世田谷区が実施した区民意識調査

世田谷区が実施した区民意識調査

性的マイノリティに関する設問

性的マイノリティに関する設問

アンケート結果を分析したページ

アンケート結果を分析したページ


この結果報告書をじっくりと読んでみたのですが、区民の方々の意識の現状、さらに今後の課題が明らかになり、これから取り組みを進めていく上で両区にとって大変有効な調査だったのではないか、と僕は高く評価しています。

本市では『男女共同参画プラン』の策定に当たっては、毎回、あらかじめ「市民意識調査」を実施してきました。

この結果分析を『プラン』策定に反映させていることからも、大変に重要な調査だと受け止めてきました。

そこで、市長に伺います。

【質問】
来年度実施予定の『市民意識調査』では、従来の「男女共同参画」に関する設問だけではなく、「多様な性が存在する現実を反映したプラン」とする為にも「性的な多様性」に関する情報提供と意識調査を行なうべきではないでしょうか。

お答え下さい。

市長の答弁

次に、『男女共同参画プラン』の策定にあたっての『市民意識調査』において、性的な多様性に関する情報提供と意識調査を行なうべきではないかとのご質問を頂きました。

『性的な多様性』が認められつつある中、行政の取り組みも今後様々な性の在り方を意識して進めていく必要があると認識しています。

『性的な多様性』に関する情報提供についてはすでに取り組みを始めているところです。

今後『男女共同参画における市民意識調査』においても、『性的な多様性』に関する設問を加えることについて『審議会』の意見等を踏まえ、検討してきたいと考えています。

【一問一答でのやりとり】

フジノの質問

では続いて、『市民意識調査』について1点伺います。

『杉並区政モニターアンケート』および世田谷区が実施した『男女共同参画に関する区民意識実態調査の報告書』は読んでいただけたでしょうか?

市長の答弁

全部は読んでいませんが、ある程度の質問内容は押さえています。

フジノの質問

市長からすでに「次回の『市民意識調査』の設問については検討していきたい」と前向きなご答弁を頂いていますが、これら両方の調査をみると、かなりいろんな事が見えてきたと思うんです。

横須賀市においてもこれを僕が「絶対にやるべきだ」というふうに考えるのは、横須賀市が横須賀市なりに出来る範囲で一生懸命やってきたこれまでの約8年近くのいわゆる性的マイノリティとされる方々への支援がどの程度市民のみなさまに浸透しているか、客観的に知る良いチャンスだと思うんですね。

言うならば、「初めての『性的マイノリティに関する施策の行政評価』が『市民アンケート』で初めて成される」という位置付けにもなるのかな、というふうに思っていますので、ぜひこれは必ず加えていく方向で進めていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。

市長の答弁

言葉に対する認知度や、理解の進み具合というのが把握できるような設問は用意したいと思います。



ここまでが昨年11月27日のブログ記事で報告したことのおさらいです。



本日「男女共同参画審議会」が開かれて、新たな『プラン』作りがスタートしました!

ここからが今日、市民のみなさまにお伝えしたい『新しい報告』です。

男女共同参画審議会の会場にて

男女共同参画審議会の会場にて


『プラン』策定を議論する為の『男女共同参画審議会』が今日、開催されました。

男女共同参画審議会・会議次第

男女共同参画審議会・会議次第


『プラン』の策定は、このスケジュール案に沿って進められていきます。

プラン策定のスケジュール(男女共同参画審議会・配布資料より)

プラン策定のスケジュール(男女共同参画審議会・配布資料より)


2つの審議事項が示されました。

審議のポイント

審議のポイント


今回の市民意識調査は、『市民』『市職員』『自治会・町内会長』『高校生』『市内事業所』の5つを対象に実施します。

対象市民市職員自治会
町内会
高校生市内
事業所
対象者数3000人600人365団体1000人700社


「性的マイノリティに関する設問」が新たに加わったアンケートの骨子案が示されました

アンケートの骨子案が示されました。

1.「市民意識調査について(案)」

1.「市民意識調査について(案)」


やりました。

まさにフジノが12月議会で提案した通りの方向性が示されました!

「市民」を対象にした調査の骨子に加えられた設問

「市民」を対象にした調査の骨子に加えられた設問


次に「市職員」を対象にしたアンケートの骨子です。

2.「市職員」向けの意識調査について(案)より

2.「市職員」向けの意識調査について(案)より


次に「町内会・自治会」を対象にしたアンケートの骨子です。

3.「町内会・自治会」を対象にしたアンケートの骨子より

3.「町内会・自治会」を対象にしたアンケートの骨子より


次に「高校生」を対象にしたアンケートの骨子です。

4.「高校生」を対象にした意識調査の骨子より

4.「高校生」を対象にした意識調査の骨子より


次に「事業所」を対象にしたアンケートの骨子です。

5.「事業所」向けアンケートの骨子より

5.「事業所」向けアンケートの骨子より





大いに議論が起こりました。そして、フジノの提案を超える意見も出ました!

骨子案をもとに議論がスタートしました。

口火を切ったのは、金井淑子委員(元・立正大学教授)です。我が国のフェミニスト研究をリードしてこられた第一人者です。性的な多様性に関しても詳しい方です。

「私は『性的マイノリティ』に関する設問を入れることには賛成ですが、大変デリケートな問題です。他の委員のみなさまは『時期尚早』だとお感じになりませんか?」

これに対して野坂孝子委員(国際ソロプチミスト横須賀・会長)が

「私は大賛成です。世間でもやっと大きく取り上げられるようになってきた今、大きな意義があると思います」

とお答えになりました。

高橋恭子委員(神奈川県立保健福祉大学・教授)からも、強い賛成意見が出されました。

他の委員の賛同の声を受けて、傍聴席にいたフジノには、金井委員が笑顔になったように見えました。

そして、改めて金井委員から

「いわゆる『性的マイノリティ』について『市民意識調査』を設問に加えるには、まずこの審議会メンバーの正しい認識を共有しないといけません」

と、LGBTQに関するミニレクチャーが行なわれました。

その後に出された意見は、建設的なものばかりでした。

  • 今回事務局が提出した骨子案では、5つの市民意識調査のうち、市民を対象にした調査だけに『性的マイノリティ』に関する設問が記されている。何故、他の対象の調査に入れないのか?

  • 『性自認』が起こるのは早い子は小学校低学年であり、『性的マイノリティ』に関する設問は絶対に高校生向けの調査にも入れるべきではないか?

  • 5つのどの調査にも、性別を問う設問がある。しかし「男」「女」しか選択肢が無い。性的マイノリティに関する設問を加えるならば、そもそも性別を問う設問を男女だけにするのはおかしくないか?

その他にも様々な積極的意見が交わされました。

やはり提案して良かった。フジノは意を強くしました。

6月に、次回の男女共同参画審議会が開かれます。

ここでは今日の議論をもとに、具体的な設問が決定されることになります。

今後の男女共同参画審議会の動きに大いに期待したいと思います!



こどもたちを守る為に学童クラブ指導員の「処遇改善」に市が取り組むことは当然だ/放課後児童支援員等処遇改善等事業の実施を求める請願を可決(一部採択)しました

学童クラブの指導員の処遇改善を求める請願が約3万筆の署名とともに出されました

12月議会には、横須賀市内の学童クラブが所属している『横須賀市学童保育連絡協議会』のみなさまから『請願』が出されていました。

「放課後児童クラブの安定的運営と質の向上に資する補助金交付を求める請願」より

「放課後児童クラブの安定的運営と質の向上に資する補助金交付を求める請願」より


何故ならば、かねてフジノが指摘してきたように、横須賀の学童保育の現状は極めて厳しいからです。

横須賀の学童クラブの劣悪な現状(市に責任あり)

  • 横須賀の学童保育の保育料は全国ワースト1位クラスの高さ

  • 指導員(放課後児童支援員)の労働状況はきわめて深刻な為、新規採用後の離職率もとても高い

  • ニーズが高いのに学童クラブの数が足りず、待機者が多い

厚生労働省の『賃金構造基本統計調査結果』のデータ(平成26年度調査)と、『横須賀市学童保育連絡協議会』から頂いたデータをまとめると、賃金に関してこんな状況があります。

職種平均年齢平均月収平均勤務時間
横須賀市職員43.5才44万9,887円160時間
小学校教諭43.0才37万0,000円160時間
幼稚園教諭32.4才23万0,000円171時間
保育士34.7才21万6,100円168時間
横須賀の学童クラブ
指導員(常勤29名)
35.3才17万0,000円140時間

どの職種も重要な『対人社会サービス』に関わるものですが、極めて厳しい現状があります。

特に学童クラブ指導員の現状は、その職責の重さに反比例して低い賃金となっています。

今回出された請願には、約3万筆の署名も添えられていました。

請願の全文は以下の通りです。

横須賀市議会議長
板橋 衛様

請願者氏名
横須賀市学童保育連絡協議会

放課後児童クラブの安定的運営と質の向上に資する補助金交付を求める請願

【請願の趣旨】
横須賀市には、2015年9月現在48小学校区に59の放課後児童クラブがあります。

留守家庭児等の3729人の内1555人 (2014年4月現在)が放課後を過ごしています。

民設民営により設立・運営され、国の放課後児童健全育成事業の国庫補助金と横須賀市独自の家賃補助等、利用料金等で賄われています。

横須賀市も補助の拡充を行ってきましたが、「設立・運営ができなし」「職責に見合った待遇で指導員を置くことが出来ず安定した運営が難しい」「利用料金も高く利用できない」等、様々な課題を抱えてきました。

放課後児童クラブについても、市町村が実施する『地域子ども・子育て支援事業』に位置付け、2014年9月議会において、一定水準の質の確保に向けた取り組みをすすめるために国が策定した、「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準(平成26年厚生労働省令第63号)」を踏まえた条例を議決しました。

同時に国は、「集団の中で子どもに保障すべき生活環境や運営内容を明確化し、事業の安定性や継続性を確保する必要がある」とし、『放課後児童クラブ運営指針』を策定しました。

また、その財源措置として、補助項目と補助額を増やし、放課後児童支援員の処遇改善や、補助額が低い 19人以下の学童クラブに対する補助にも取り組んでいます。

各放課後児童クラブでは、条例を満たすべく、放課後児童支援員の複数配置、関所時間の延長等様々な対応を行ってきましたが、横須賀市は、諸課題を軽減する国の補助項目を事業化することなく、4月条例を施行しました。

多くの放課後児童クラブが、さらに厳しい運営を強いられています。

横須賀市が、新制度の理念を踏まえた財源を確保し、以下の国庫補助項目に取り組むよう求めて請願いたします。

【請願項目】
横須賀市における放課後児童クラブの安定的な運営と質の向上を図るために、

  1. 来年度、確実に国庫補助 「放課後児童支援員の処遇改善事業(常勤・非常勤の配置)」に取り組み、各放課後児童クラブに補助金を交付すること 。

  2. 1で要望した事業の今年度分については、市の補助割合である3分の1にあたる額で補正予算を組み、各放課後児童クラブに補助すること。

これは、決して特別な要求ではありません。

国が正式に用意してある補助メニュー(放課後児童支援員等処遇改善等事業)を、現在、横須賀市では利用していません。

(他のまちでもせっかくの補助メニューを活用していないことが問題になっています)

これを活用すれば、指導員のみなさまの処遇改善が(少しですが)実現できて、こどもたちの命と暮らしを守ることにつながります。

だから「横須賀市も国の補助メニューを導入して欲しい」という当たり前の願いが請願には記されています。

請願項目は2つあり、1つ目は「来年度は必ずこの補助メニューを予算化してほしい」というもので、2つ目は「今年度も補正予算を組んでこの補助メニューを予算化してほしい」というものです。

フジノはどちらの請願項目にも賛成(全部採択)の立場です。



教育福祉常任委員会での議論は、一部採択へ

『請願』を審査する教育福祉常任委員会では、フジノも質疑を行ないました。

残念ながら答弁がとても分かりづらく『官僚答弁』になっています。そこでカッコ赤でフジノが解説を入れてあります。

*処遇改善に関する請願の質疑はほぼ全ての委員が行ないました。フジノが最後の質問者でした*

フジノの質問

今までの(他の委員との)質疑をお聴きしていても、

「こども育成部長も教育・保育支援課長も本来は制度を深く理解しておられて、指導員のみなさんや運営委員会のみなさんと同じ気持ちなのではないかな」

と苦しい想いで聴いていました。

自分の所管が教育福祉常任委員会なので、本来市長に一般質問の場で、もう6月の時点でこの処遇改善について市長にお聴きしたかったのですが、所管委員会なのでお聴きできなかったのですけれど

(*横須賀市議会では自分が所属している委員会の所管事項は、本会議で市長に質疑できません)

「部長も課長も市長の姿勢に引きづられて、こういう答弁をせざるをえないんだなあ」と思いながらお聞きをしていました。

ただこの委員会で質疑するしかないので、あえて部長にお聴きをいたします。

本来でしたら『市長に聴くべきこと』と思っています。

学童クラブ、今回は『処遇改善事業』がテーマとなっていますが、何故これを誰の為にやるんだというふうに部長は認識しておられますか?

こども育成部長の答弁

やはりこどもであり、そのこどもを育てている保護者の方であると思います。

フジノの質問

そうなんです。

「こどもたちの為にやる取り組み」なんですよね。

表面的な制度だけ見てしまえば、指導員さんの処遇改善というふうにみえてしまうのですが、こどもたちの健全な成長、放課後の長い長い時間、それから休日祝日・夏季長期休暇を健やかに育ってほしいという、そういう「こどもが主役になれる」為の取り組みなんですよね。

(*他会派の質疑の中には、処遇改善は指導員だけを利するものではないかとの誤解がありました。フジノの考えは全く違います。指導員の立場が安定したものでなければこどもを守ることはできません。処遇改善は「こどもたちの為」なのです)

それを本来であれば、6月の補正予算の時に僕は教育福祉常任委員会で「補助金の交付要綱を読みましたけれども『障害児の受入強化加算』の他にもあるんじゃないですか」とお聴きした時に「今の段階ではこの項目にとどめた」というご答弁を頂いて「さらに研究をすすめていく」ということで、実際には研究していただいていてもうこの処遇改善も念頭にあったんだと僕は受け止めているのですね。

ですから、

「本当に市長の責任は重いな。部局に押し付けて、部局に苦しませて、部局といろんな方の対立構造を作る市長の責任というのは本当に重いな」

というふうに、非常に不快な市長に対する想いを持ちながら今質疑をしています。

今のが大きなお話なのですが、ちょっと各論も質問させて下さい。

(部長・課長は答弁としては)「財政が、財政が」と言わざるをえないと思うのですが、僕は試算してみたのですが、みなさんもとっくに試算しておられると思うのですが、これに対する費用って90万円×59クラブですよね。課長、それで合っていますか?

教育・保育支援課長の答弁

90万円では無いかと思います。

金額的にはですね、国の補助金の項目なのですが、153万9000円というのが上限の項目が1つと、もう1つの方が283万1000円という2つのメニューがございます。ただ、これの3分の1になる、ということでございます。

(*これもフジノの質問を否定するような答弁ですが、結論はフジノの質問の通りです)


フジノの質問

283万円ベースで考えると、市は3分の1ですから約90万円で、59クラブで約4300〜4400万円ですよね、1年間の予算。

これを出せなくて「こどもが主役になれるまち」と謳って良いのか。

この12月議会に市長から提出された補正予算(市内3ヶ所にマイルストーンを設置する)→フジノは反対しました

この12月議会に市長から提出された補正予算(市内3ヶ所にマイルストーンを設置する)→フジノは反対しました


同時期の補正予算で、『自転車半島宣言』を出しているから3ヶ所にマイルストーンを置くなんていうのに数百万円のお金をかけるんですけど、

「そちらにお金をかける、なんてくだらないんだ!そちらにお金をかけるならこっちに持ってこいよ!」

というのが『こどもが主役になれるまち』を標榜する市長に言いたいことなんですね。一般質問で言えないのであれなんですけれど。

(処遇改善の為の)4310万円というのは横須賀市の財政規模からすると、決して「こどもが主役になれるまち」である横須賀にとっては大きなダメージではないと僕は考えています。

もちろん他に国保の会計も観ていますし一般会計だけでなく他の会計も見ていますし、「何故これができない!」というすごく悔しい気持ちで観ています。

次の質問なんですが、仮にこれが国・県・市の協調補助で満額を出せた場合、283万円を僕は想定しているのですが、出せた場合、かねて僕本会議で質疑させていただいているのですが、学童クラブの指導員さんたちが雇用状況がやや違法状態に近いような処遇がある、訴訟リスクありうる、それに対して市は条例を作った後は市の公的責任になんだから訴訟された時は市も責任を取らなければならないよというお話をしたのですが、この補助を出せたらば訴訟リスクの回避に大きく寄与しますよね。

いかがですか?

教育・保育支援課長の答弁

それも含めて実は今現在どういう処遇でいらっしゃるのかというのが私どもきちんと把握できていないというのが現状でございます。

フジノの質問

いや、「本当は把握しておられるんじゃないかな」と思いながら(苦笑)答弁をお聴きしていました。

10年間務められた方が本当は続けたいのに辞めなければならない事例とか本当は全部お聴きしておられると思うんですよ。部局は全部知っておられると思います。

次の質問ですが、処遇改善できれば各学童クラブ、(指導員を)採用しやすくなりますよね?

教育・保育支援課長の答弁

できないとは思いません。

(*これも官僚答弁で分かりづらいのですが、「できないとは思わない=できる」です)

フジノの質問

それから、現在保護者の方々が多く負担している保育料をかなり下げられることにつながるのではないかと推測するのですが、少なくとも10%くらいは下げられるのではないかと思うのですが、ご見解をお聞かせ下さい。

教育・保育支援課長の答弁

基本的にはこの処遇改善というのは、最終的には保育料にも響くかもしれませんが、これ自体は保育料とは実は別というのが考え方が基本的なことでございます。

ですが、やはりそこで処遇改善すれば多少それは出るとは思います。

(*これも官僚答弁ですが、「処遇改善すればそれは出る=処遇改善は保育料引き下げにつながる」です)

フジノの質問

ほとんどの学童クラブが質の高い指導員のみなさんを確保・引き止める為に保育料から指導員のお給料を少しでも高くというふうに捻出しているという状況もきっと課長もご存知ではないかなと思います。

特に横須賀の指導員の方々というのは全県を回ったり全国を回って、指導員の講師として講師もつとめておられるような方がたくさんおられます。

そういった方々を、結婚ができない、生計が維持できないというような理由で辞めさせてしまっているような現状というのは本当にこどもたちのことを考えると不幸な現状だなと思います。

最後の質問ですが、いろいろな現実的な事務的な問題をお聴きしましたが、仮に『請願項目2』が可決された場合はそういったことも一緒に部局としては汗をかいて、各学童クラブと一緒に、運営委員会のみなさんと一緒に、指導員のみなさんと一緒に、この補助が支給できるように汗はかいていただけるんでしょうか。

教育・保育支援課長の答弁

事務処理については汗をかくことについては全くいといません。

質疑応答は以上です。



委員会での結論は「請願項目1のみ採択(一部採択)」

委員会での議論は、大きく2つに分かれました。

  • 補助メニュー導入の必要性は認めるが、補正予算を組んでまでやるべきではない。来年度からやれば良い(一部採択)

  • 補助メニュー導入は当然であり、補正予算を組んで今年度もすぐ対応すべきであり、来年度も当然やるべきだ(全部採択)

ねぎしかずこ議員(共産党)小室たかえ議員(ネットワーク運動よこすか)、フジノの3名は『全部採択』を主張しました。

しかし、他の会派は『一部採択』を主張しました。

議員同士での議論もありましたが一致することができず、最終的に多数決を取ることとなりました。

教育福祉常任委員会での「請願審査報告書」

教育福祉常任委員会での「請願審査報告書」


その結果、『一部採択』が多数可決となりました。



本会議での結論も「請願項目1のみ採択(一部採択)」となりました

会派構成は委員会も本会議も変わりませんので、今日の本会議での最終的な結論も同じでした。

本会議での最終的な「請願審査結果」

本会議での最終的な「請願審査結果」


フジノら3人の委員は『全部採択』を主張している立場から、『一部採択』には反対をしました。

けれども最終的に『請願』は『一部採択』が決定しました。

つまり、「来年度からの処遇改善事業は必ず予算化せよ」というのが市議会の意志として決議されたのです!

今すぐ処遇改善をすべきだと訴えてきたフジノにとって残念ではありますが、それでも大きな前進です。

これまで何年にもわたってずっと処遇改善を訴えてきたのですが、これまでは実現しませんでした。

しかし、ついに市議会が1つとなって「学童クラブの指導員のみなさんの処遇改善が必要だ」と一枚岩になれたのです。

『請願』を採択した以上、横須賀市は来年度から必ずこの補助メニューを予算化すべきです。

この補助メニューを実現したとしても、命を預かる学童クラブ指導員のみなさんの処遇が劇的に向上する訳ではありません。

今までよりは少しマシになる。

少しマシになった分だけ、保護者が強いられてきた高い保育料が少しだけ下げられるかもしれない。

それだけのことなのです。

とてもではありませんが、『こどもが主役になれるまち』なんて市長のキャッチコピーとはかけ離れているのが横須賀の現状です。

これまでのあまりにも脆弱な『こども家庭福祉』の在り方について、市長には猛省を求めます。

イメージ戦略だけ、キャッチコピーだけの『こどもが主役になれるまち』を、本当の意味で実現すべきです。

3万筆もの署名を集めて下さったみなさま、おつかれさまでした。

そして今日この瞬間も学童クラブでこどもたちの健やかな成長の為に尽力して下さっている指導員のみなさま、ありがとうございます。

これからもみなさまがこどもたちの健やかな成長を全力で支援できるように、市議会としても全力を尽くしていきます!



横須賀市政初、吉田市長に対する2度目の「問責決議」を可決しました/吉田市長は自ら辞職すべきだ

与党会派を除く全ての会派から問責決議案が提出されました

本日の本会議に、吉田市長に対する2度目の『問責決議案』が提出されました。

前回(2015年6月)の『問責決議案』は上地議員とフジノの2人きりでの提出でしたが、今回は全く違います。

吉田市長の与党会派を除く、全ての会派が提出者・賛成者となって提出されたのです。

市長の与党会派を除く全ての会派から問責決議案が提出されました

市長の与党会派を除く全ての会派から問責決議案が提出されました


その内容は、以下の通りです。

本市議会において、次のとおり決議する。

平成27年12月15日提出

吉田雄人市長に対する問責決議

吉田市長は、平成27年第2回定例会の南まさみ議員の一般質問において、横須賀製鉄所創設150周年記念事業としての日本丸の招致先が久里浜港となった経緯を問われた際に、日本丸側の意向であった旨の答弁を行った。

しかしながら、本件について、航海訓練所に確認したところ、 「久里浜港を希望した事実はない」とする正反対の回答を得た。

その後、同定例会の渡辺光一議員の緊急質問、第3回定例会の大野忠之議員及び大村洋子議員からの一般質問においても同趣旨の質問がなされ、その結果、本市議会としては吉田市長の答弁は虚偽の疑いが極めて強いと判断し、地方自治法第100条の権限を付与する吉田市長の不透明な市政運営に関する調査特別委員会を設置し、真相の究明に努めてきたところである。

この審査の過程においても、昨年9月に日本丸を表敬訪問した際の会話の内容について証人喚問を行ったが、航海訓練所からの照会文書回答と吉田市長の証言とはまったく異なることが明らかとなり、本件について本市議会は、市長の証言は虚偽と認められると結論づけた。

このように、市民の代表である議会に対する一連の虚偽発言は、すなわち市民への背信行為であり、市議会のみならず、市民をも巻き込んだ大きな混乱を招いた市長の責任は非常に重いと言わざるを得ない。

課題の山積する本市にあって、市政の停滞は市民の不利益に直結するものであり、本市議会として、吉田市長の政治的、道義的責任を断じて見過ごすことはできず、市長と議会の不正常な関係を一刻も早く解決するよう、再度猛省を促すものである。

以上、決議する。

そして、賛成多数で可決されました。



停滞する横須賀市をこれ以上衰退させない為には、市長を変えるしかない

横須賀市政において、市長に『問責決議』が2度も可決されたのは初めてのことです。

それだけ吉田市長の市政運営は極めて問題が大きいことを表しています。

このような市長がこのまちのトップであることを、とても恥ずかしく感じています。

1度すでに問責決議を受けたのに、吉田市長はその姿勢を改めませんでした。

そして2度目の問責決議を受けました。

しかしさらにこれからも百条委員会で市長の不透明な市政運営に対する調査が続いていきます。

やらねばならない課題・解決しなければならない問題は山積みなのに、市政は停滞しています。

市長が交代しない限り、もはやこの異常事態は解決できないとフジノは断言します。

吉田市長は、自ら辞職すべきです。



後日追記:翌日の新聞各紙が報じました

翌日、新聞各紙が問責決議について報じました。

まず、朝日新聞です。

2015年12月16日・朝日新聞
2015年12月16日・朝日新聞


次に、毎日新聞です。

2015年12月16日・毎日新聞

2015年12月16日・毎日新聞





補正予算案と「療育相談センターの指定管理者の指定」に反対しました/予算決算常任委員会全体会(最終日)・2015年12月議会

予算決算常任委員会・全体会(最終日)でした

今日は、『予算決算常任委員会・全体会』(最終日)が開かれました。

予算決算常任委員会が開かれました

予算決算常任委員会が開かれました


この『予算決算常任委員会・全体会』が終わると、12月議会の会期も残すは来週開かれる本会議(最終日)のみとなります。

2015年12月議会の日程をお知らせするポスター

2015年12月議会の日程をお知らせするポスター


たた、まだまだ何かが終わるような実感は全くありません。

市議会のスケジュールとしては、『吉田市長の不透明な市政運営に関する調査特別委員会(百条委員会)』の中間報告が本会議に提出される予定です。

3つの問題のうちのようやく1つ目が終わり、これからさらに深刻度の高い2つ目の問題に入っていきます。

2015年12月11日・神奈川新聞より(百条委員会の中間報告、吉田市長らの「偽証」明記)

2015年12月11日・神奈川新聞より(百条委員会の中間報告、吉田市長らの「偽証」明記)


フジノ自身も年末年始の市役所がお休みの時期こそ、働きます。これからが忙しさは本番です。



補正予算案と「療育相談センターの指定管理者の指定」に反対しました

さて、今日の委員会では4つの分科会での議論の結果の報告を受けて、討論が行なわれました。

補正予算案に反対の立場から小室たかえ議員が討論を行ないました。

具体的には、『(仮称)中央こども園』建設に向けた議論の進め方についてです。

2015年12月11日・タウンニュース紙より

2015年12月11日・タウンニュース紙より


小室議員は『中央こども園』そのものには賛成の立場ではあるものの、現在の議論の進め方では市民ニーズが適切に汲み上げられていないと述べられました。

反対討論を聴きながら、とても共感させられました(同じくフジノも補正予算案に反対ですが別の論点からの反対でした)。

討論が終わると、採決が行なわれました。

フジノや小室議員や共産党の反対があったものの、結局は全ての議案が『可決』されてしまいました。

予算決算常任委員会での会派別の賛否一覧表

予算決算常任委員会での会派別の賛否一覧表


フジノは補正予算案だけでなく、『療育相談センター』の指定管理者の指定にも反対しました。

特に障がい福祉政策に力を入れてきたフジノが、何故『療育相談センター』の指定管理者の指定に反対したかについては、後日ブログでしっかりとご説明したいと思います。

そもそも平坂上にあった『障害者福祉センター』の移転によって、新たに『療育相談センター』が生まれることは大歓迎でした。

また、完成後には、フジノの親戚のお子さんもこの『療育相談センター』に数年間お世話になりました。

しかしこの1年間、たくさんの保護者の方々のご意見を伺いながら、その問題点や改善すべき点について行政側と委員会で質疑を重ねてきました。

その結論として、フジノは納得ができなかったのです。

このまま漠然と、今までと同じ社会福祉法人に指定管理をさらに8年間も継続させる、ということをフジノは納得できませんでした。

フジノ自身が納得出来ない以上、市民のみなさまにもご理解いただけるとは思えません。

そこで反対をしました。

補正予算案については、以前から指摘してきた問題が解決されないままに予算計上がなされたことや、フジノからするともっと重要なことに予算を使うべきなのに不要不急の事柄に税金を使うことが許せなかった為に反対しました。

残りの議案を含めて、来週火曜日の本会議で最終的な採決が行なわれます。

当日は、フジノも反対討論に立つ予定です。



山城保男さんの不在に誰もが悲しみにくれた本会議でした/2015年12月議会

「それでも政治家ならば、本会議に出席するのが務め」

何度も自分にそう言い聞かせても、けさは本当に市議会に行くのが嫌でたまりませんでした。

市役所1階の「横須賀市議会・本日の会議」掲示板

市役所1階の「横須賀市議会・本日の会議」掲示板


今日は12月議会の本会議(2日目)。

そして、山城保男さんが亡くなった翌日。

市議が当庁時に押すボタン。全員が揃っても、山城さんのランプだけ点いていない(涙)

市議が当庁時に押すボタン。全員が揃っても、山城さんのランプだけ点いていない(涙)

6月に父が亡くなった時も、僕は何事も無かったかのように本会議・委員会に出席し続け、葬儀もこなしました。

ほぼ周りに公表せずに家族葬で父を見送りましたので、いつもと変わらない様子の僕にまさか家族を亡くしたとは誰も気づきませんでした。

でも、今日はどうしても本会議場に来たくありませんでした。

昨晩も眠れなくて、明け方に届いた朝刊を開いたら朝日新聞にも神奈川新聞にも山城さんの訃報がお悔やみ欄に載っていました。文字になっているのに実感がわかず、いや、実際は現実を受け容れたくないのだと感じました。

いつものように綺麗に整理整頓された山城さんのデスク

いつものように綺麗に整理整頓された山城さんのデスク


市議会に着くと、控室の山城さんの机の上に、小室議員がお花をお供えして下さっていました。

無会派の控室は5人部屋(青木哲正議員、上地克明議員、小室たかえ議員、山城保男議員、フジノ)なのですが、いつもみんなで市政のあらゆる話題を議論していて、静かなことがありません。

でも、今日は違いました。沈黙がつまっていました。

けさは本会議の開会前に議場に集まって、全議員で黙祷を捧げました。

いつもは激しい議論がなされる本会議ですが、今日は本当にいつもとは違う、重い悲しい空気の漂う質疑となりました。

一般質問の筆頭に立った長谷川議員をはじめ、夕方の最後の小室議員まで登壇した全ての議員が質問の前に山城さんへのお悔やみの言葉を述べました。

そして、答弁に立った市長もまずはじめに長いお悔やみを述べました。

僕はその度に僕は涙が出て、やるせない気持ちになりました。

僕の隣の机が山城さんの議席なのですが、そこには花束が置かれていました。

議場に掲揚されている国旗・横須賀市旗・横須賀市議会旗も全て弔旗となっていました。

13年の市議会議員としての日々で、どんな時でも本会議場では、僕は闘いの気持ちをもってそこに座っていました。

けれども今日はここに居るのがつらくてたまりませんでした。

お昼休み、傍聴にいらしていた前市議会議員の一柳洋さんとお話ししました。

山城さんと一柳さんとフジノの3人で立ち上げた『脱原発社会を考える議員連盟』も、今ではフジノしかいなくなってしまった。

一柳さんもまたとても悲しそうでした。

とにかく、今はこの現実を受け容れて、そして山城さんの想いを同じ政治家として引き継いでいかねばならないと考えるようにしています。

いつも家族想いの山城さんでしたが、一方で、政治家の本務を全うする事もまた山城さんの望みだったのではないかと推察します。

山城さんがいつも大切にしていた平和への想い、脱原発、原子力空母の母港化反対など、山城さんの想い・政策を受け継いでいかねばならない、それしか自分にできることは無い。




ジャーナリストの橋本康二さんが撮影してくれた山城さんの動画が『You tube』に掲載されています。

先日の本会議でも、まさにこの動画でおっしゃっていたように原子力空母の問題を取り上げておられました。

どう書き直しても、明るい雰囲気や、一般質問の内容を書く気持ちにはなれなくて、今の素直な気持ちをブログにそのまま書きました。

いつも政策にかかわること、市民のみなさまの暮らしに直結することだけを書こうと決めているブログですが、今日は本当にごめんなさい。無理でした。



来年度実施の「市民意識調査」に「性的な多様性に関する設問」を加える旨の答弁をえました/2015年12月議会・一般質問の報告(その2)

フジノが行なった一般質問の成果を報告します(その2)

前回のブログ記事に続いて、今日の本会議で行なった一般質問の成果を報告します。

壇上で一例するフジノ


今回は、『男女共同参画プラン』を作る前に行なう『市民意識調査』の中に『性的な多様性に関する設問』を加えるべきだ、とのフジノの提案についてです。



そもそも何故「条例・プランの全面的な見直し」が重要なのか

そもそも何故フジノが

  • 条例の全面的な見直し
  • プランの全面的な見直し

が重要だと訴え続けているかというと...。

フジノ作成「毎年の取り組みはプランから、プランは条例から作られます」

フジノ作成「毎年の取り組みはプランから、プランは条例から作られます」


上の図で示したように、まず『条例』でまちが目指すべき方向性(理念)が記されます。

この条例に基づいて、この先5年間どうやって理念を実現するかという取り組みが記した『プラン』が作られます。

行政は1年度ずつ予算が決められていくのですが、『プラン』に基づいて1年度ごとの具体的な事業が予算に提案されていくのです。

だから、もしもこのまちを『性的な多様性』を前提が当たり前の共生社会に変えていく為の取り組みを行政が行なうには、『条例』『プラン』を抜本的に『男女二元論』から『多様性が当たり前の共生社会』に基づいた内容に変えねばならないのです。

そこで今回フジノはこの仕組みに関する質問をたくさん行なったのです。



何故この「市民意識調査」が重要なのか

さらに今回のブログで取り上げる提案(『男女共同参画プラン』を作る前に行なう『市民意識調査』の中に『性的な多様性に関する設問』を加えるべきだ)が何故重要かというと...。

「プラン」を作る前には必ず「市民意識調査」が行なわれて、その結果が「プラン」に反映されるのです

「プラン」を作る前には必ず「市民意識調査」が行なわれて、その結果が「プラン」に反映されるのです


毎回『プラン』を作る前には、『市民意識調査』を行ないます。

ここでの結果は『プラン』に強く反映されていくことになります。

したがって、これまで横須賀市が数年間にわたって行なってきた取り組みの成果が出てきて、市民のみなさまも

「性的な多様性を当たり前とする共生社会に近づいている」

とお答えしたとします。

すると、さらに先進的な取り組みへと横須賀市を前進させていくことができます(例えば、同性パートナーシップも実現するでしょう)。

しかし、ここで市民のみなさまが

「いや、まだまだ横須賀ではLGBTの存在が当たり前とは思われていないよ」

とお答えになったとします。

その場合、行政としては「今まで行なってきた取り組みはまだまだ足りないのだ」と反省して見直して、もっともっと強く取り組んでいくことになります。

どちらにしても、『市民意識調査』に設問を入れることによって『現状と課題』が明確になって、今後の方向性がハッキリさせることができて、取り組みをさらに活性化させることができるのです!



来年度実施の「市民意識調査」に「性的な多様性に関する設問」を加える旨の答弁をえました

さて、実際にフジノが本会議で行なった質問と、市長からの答弁は下の通りです。

2015年12月議会での一般質問より

フジノの質問

世田谷区と杉並区では性的マイノリティに関する認知の有無、人権侵害の有無など市民の意識を調査する為のアンケートを実施しました。

世田谷区が実施した区民意識調査

世田谷区が実施した区民意識調査


性的マイノリティに関する設問

性的マイノリティに関する設問


アンケート結果を分析したページ

アンケート結果を分析したページ


この結果報告書をじっくりと読んでみたのですが、区民の方々の意識の現状、さらに今後の課題が明らかになり、これから取り組みを進めていく上で両区にとって大変有効な調査だったのではないか、と僕は高く評価しています。

本市では『男女共同参画プラン』の策定に当たっては、毎回、あらかじめ『市民意識調査』を実施してきました。

「プラン」策定の2年前に「市民意識調査」を実施します

「プラン」策定の2年前に「市民意識調査」を実施します


この結果分析を『プラン』策定に反映させていることからも、大変に重要な調査だと受け止めてきました。

そこで、市長に伺います。

【質問3】
来年度実施予定の『市民意識調査』では、従来の「男女共同参画」に関する設問だけではなく、「多様な性が存在する現実を反映したプラン」とする為にも「性的な多様性」に関する情報提供と意識調査を行なうべきではないでしょうか。

お答え下さい。

市長の答弁

次に、『男女共同参画プラン』の策定にあたっての『市民意識調査』において、『性的な多様性』に関する情報提供と意識調査を行なうべきではないかとのご質問を頂きました。

『性的な多様性』が認められつつある中、行政の取り組みも今後様々な性の在り方を意識して進めていく必要があると認識しています。

『性的な多様性』に関する情報提供についてはすでに取り組みを始めているところです。

今後『男女共同参画における市民意識調査』においても、『性的な多様性』に関する設問を加えることについて『審議会』の意見等を踏まえ、検討してきたいと考えています。

以上が質疑応答です。

ということで、提案のとおりに『市民意識調査』に『性的な多様性』に関する設問を加える旨の答弁をえました。

大成功です。

これからもフジノのやるべきことは山積みです。

まず、来年度の実際の『市民意識調査』に盛り込まれる設問の内容をしっかりとチェックしていくことです。

次に、その結果をしっかりと分析していくことです。

さらに今後の『プラン』作りそのものを厳しくチェックしていくとともに提案を盛り込ませていくことです。

どんどん取り組みを前に進めていきますので、市民のみなさまも注目していて下さいね。



後日追記(2016年2月8日)

2016年2月8日、男女共同参画審議会が開かれました。

そこでフジノの提案通り、『市民意識調査』の骨子に性的マイノリティに関する視点・設問が加えられました。

積極的な議論がスタートしています!



本会議での一般質問の順番が決まりました。フジノは明日3番目の登壇です/2015年12月議会スタートします

一般質問の発言順が決まりました

今日は『議会運営委員会』が開かれました。12月議会が明日からスタートします。

まず、27日(金)と30日(月)に行なわれる市長への一般質問の登壇順が決定しました。

27日(金)に一般質問を行なう議員

  1. ねぎしかずこ
  2. 加藤眞道
  3. フジノ
  4. 山本けんじゅ
  5. 山城保男
  6. 大村洋子
  7. 小幡沙央里


30日(月)に一般質問を行なう議員

  1. 長谷川昇
  2. 上地克明
  3. 井坂直
  4. 大野忠之
  5. 小林信行
  6. 小室卓重

フジノは、明日朝10時スタートの本会議で3番目に登壇します。

午前中の最後か、午後の最初になると思います。

本会議は、どなたでも傍聴できます(詳しくはこちらのご説明をご覧ください)。

横須賀市議会HP「傍聴のご案内」より

横須賀市議会HP「傍聴のご案内」より


また、インターネットで生中継もご覧いただくことができます。

お時間が許せば、ご覧になってくださいね。



議員研修会「横須賀振興を考える」が開催されました

午後は、『議員研修会』が開催されました。

議員研修会「横須賀振興を考える」

議員研修会「横須賀振興を考える」


講師は、横須賀商工会議所会頭であり、かながわ信用金庫の理事長である平松廣司さんです。

平松廣司さん(横須賀商工会議所会頭)

平松廣司さん(横須賀商工会議所会頭)


「横須賀市には生産性のある取り組みが全く見られない」

といった厳しいご意見をたくさん頂いたのですが、研修の場で語られたことには基本的に何も異論はありませんでした。

平松廣司さん配布資料

平松廣司さん配布資料


実際、議場にいたみなさんも感じたと思うのですが、横須賀が本質的に抱えている様々な問題を平松会頭はすさまじく的確に把握しておられました。

『横須賀病』と先輩議員が呼んでいる、このまちの歴史的・地理的な条件からくる様々な深刻な課題をフジノたちはいつも議員同士で議論してきました。

平松会頭が語った危機感の強さは、我々市議会以上ではないかとお話を伺って強く感じました。

そして、平松会頭は「あくまで私見」と断りつつも、この現状を打破するビジョンと取り組みを最後にお話しして下さいました。

フジノはその姿を見るにつけても

「本来、市長とはこういう方がやるべきなのに...」

と感じ、深くため息をついてしまいました。

平松会頭のリーダーシップの高さは、かながわ信用金庫の躍進からも周知の事実です。また、かながわ信用金庫はずっと地域福祉の向上にも常に取り組んでこられた極めて優良な信金です。

幼い頃からただ政治家になることを目標として、ビジネス経験のないまま政治家になった吉田市長。

地域の中小企業の為の金融マンとして、長年にわたる経験を持つ叩き上げの平松会頭。

そもそも2人を比べること自体に無理があるのは百も承知です。

明確な危機感を持った上で適切なビジョンを語り希望のある未来への道筋を示すことはリーダーに求められる最重要の姿勢です。

平松会頭からはそれを感じました。

しかし、今の横須賀市行政には、それがありません。

2015年11月25日・神奈川新聞より

2015年11月25日・神奈川新聞より


極めて残念な現状にあります。

そしてそれは市民のみなさまにとって、あらゆる意味で大きな損失を与えてます。

本市行政におけるリーダー不在を改めて痛感させられた研修でした。



まもなく12月議会がスタート、13名が市長に一般質問します/「事前議運」が開かれました

12月議会では合計13名が市長への一般質問に立ちます

今日は『議会運営委員会』が開かれました。

いわゆる『事前議運』と呼ばれるものです。

まもなく開催される12月議会について、あらかじめ決めておく場です。

例えば、会期をいつからいつまでにするか、本会議・委員会の日程をいつにするか、一般質問の発言順番や、市長から提出される議案をどの委員会に付託するかを決めていきます。

「議会運営委員会審査事項」より

「議会運営委員会審査事項」より


12月議会での一般質問を行なうことをあらかじめ議会事務局に伝えたのは13名。

一般質問を行なう議員は、あらかじめ議会事務局に『質問を行なう意思表示』しなければなりません。

この13名の議員は下の通りです。

一般質問を行なう予定の議員(五十音順)

  • 井坂直
  • 大野忠之
  • 大村洋子
  • 小幡沙央里
  • 加藤眞道
  • 上地克明
  • 小林信行
  • 小室卓重
  • ねぎしかずこ
  • 長谷川昇
  • 藤野英明
  • 山城保男
  • 山本けんじゅ

本会議は、11月27日(金)と11月30日(月)の2日間です。

どの議員がどちらの日にどの順番で質問するかは、26日(木)に開催される次回の『議会運営委員会』にて抽選で決まります。



会期は19日間、29議案が提出予定です

この12月議会では、市長から29本の議案が提出される予定です。

一般会計の補正予算案をはじめ、『共生社会実現のための障害者の情報取得及びコミュニケーションに関する条例』制定についてなどが議論されます。

「議会運営委員会審査事項」より

「議会運営委員会審査事項」より


また、市民の方々からの陳情・請願も提出していただきました。

横須賀市議会では市民のみなさまからの陳情・請願は、大切な『政策提案』と受け止めています。

12月議会では、学童保育に関する請願が出されました。

『放課後児童クラブに対する安定的運営と質の向上に資する補助金の交付について』

フジノはこの請願の提案に大賛成です。

これまで教育福祉常任委員会で提案してきた、こどもたちの将来を守る為に必要な制度的支援です。

議案、報告事項、陳情・請願、さらに一般質問と委員会での所管事項への質問など、いつもどおり充実した議会になりそうです。

しっかりとがんばります。