小児救急電話相談を24時間対応へ拡充すべき/市民病院小児科の入院診療廃止に対するフジノの質疑(その3)

この記事の内容は、こちらの記事から続いています。

TVK「News930」より

TVK「News930」より


横須賀市立市民病院小児科の入院診療廃止問題について、教育福祉常任委員会協議会が開催されました。

フジノが行なった質疑を報告します。

「入院廃止」ならば、かわりに絶対やるべきこと

市民病院小児科の入院診療の廃止による、西地区のみなさんの不安は大きいことと思います。そして、いくつもの点において負担が増加することになります。

これに対して横須賀市が取るべき対応を提案しました。

小児救急相談電話を24時間対応にすべき
question (フジノ)
入院とあわせてやはり心配なのは、『救急』のことだと思います。

『1次救急』と『2次救急』の違いもなかなか市民のみなさまに理解していただくということは本当に難しいことだと思います。

そんな中、神奈川県で『かながわ小児科救急ダイヤル』というものを実施しています。

これで安心をしていただくことで、実際には救急も必要ないかもしれない、あるいは地域の診療所で、かかりつけ医で大丈夫かもしれない、といった形で対応ができる。

ただこれが夜の0時で終わってしまっている現状があります。

現在は深夜から朝の時間帯が無いということもあり、それに加えて今度は4月から身近に入院が無くなってしまうということへの不安も高まってきます。

そこでせめてこの仕組みを県に対して0時以降も対応してくれないか、もちろん横須賀消防局があるのもわかっていますが、こういう小児救急専門のダイヤルを拡充してくれないかということも申し入れていっていただけないかと思いますが、いかがでしょうか。

answer (地域医療推進課長)
機会をとらえて県の方へ要望したいと思います。

市の答弁は「機会をとらえて要請する」とのことでした。

今こそ、その「機会」だとフジノは考えています。今すぐ吉田市長は県知事に要請すべきです。

小児救急医療相談電話を24時間化すべき

この提案でフジノが挙げたのは、全国の都道府県が実施している『小児救急医療相談電話』についてです。

厚生労働省HP「小児救急医療相談電話」より

厚生労働省HP「小児救急医療相談電話」より


この『小児救急医療相談電話』には、次のような大きなメリットがあります。

  • こどもの急な病気に対して、保護者が適切に対応できる
  • 小児科の医師不足で身近に医療機関が無い/少ない現状に対応できる
  • 限られた医療資源である救急に、軽症の患者が殺到しないようにできる

こどもの急病にどう対処したらよいか、小児科医・看護師に電話で相談できます

こどもの急病にどう対処したらよいか、小児科医・看護師に電話で相談できます


その神奈川県バージョンがこちらです。

かながわ小児救急ダイヤル

かながわ小児救急ダイヤル


24時間対応している県も多い。

しかし、神奈川県の場合、深夜0時にストップしてしまうのです。

そもそもこれは「おかしい」とフジノは考えてきました。

しかし、市民病院の入院診療が廃止になる以上、24時間(少なくとも深夜から翌朝に診療所がオープンするまで)対応するよう、神奈川県に拡充を要請すべきです。

今すぐ吉田市長は県知事に要請すべきなのです。

フジノの質疑その4に続きます)

(追記)
それにしてもずっと前から感じていたのですが、神奈川県ホームページの『小児救急ダイヤル』コーナーは、そっけなさすぎです。

こどもが急病で今この瞬間とても情報を必要としている保護者の方々にとって、こんな情報提供の仕方で「伝わる」と本気で思っているのでしょうか。県のホームページの定形フォーマットがあるのは理解していますが、もっと「文面」も「デザイン」も改善が必要です。

来年4月「小児医療費の無料化」を小学3年まで引き上げへ/限られた小児医療をどうか大切にご利用下さい

小児医療費無料化の対象が1才拡大へ

現在、横須賀市では小学校2年生まで『小児医療費』を無料としています。

現在の横須賀市ホームページより

2013年12月11日現在の横須賀市ホームページより

この12月議会で、新たに来年4月から無料化の対象を小学3年生までに拡大する議案が提出されました。

同時に、小3への拡大に対応する為の費用307万円の補正予算案も出されています。

  1. システム回収費用
  2. 医療証発行・郵送費用

こども育成部資料より

予算決算常任委員会・教育福祉分科会・こども育成部資料より


すでに両議案とも、委員会・分科会において『可決』されましたので、明日12日の本会議(最終日)でもほぼ確実に『可決』される見通しです。

新たに必要となる財源は、1年間で約8400万円の見込みです。

さらなる年齢の引き上げについては「実施計画」に盛り込んでいく予定です。

市長選挙に立候補した全候補者の公約でした

小児医療費の無料化の『対象を拡大する(=年齢を上げる)』ことは、さきの市長選挙に立候補した3名全員が掲げた公約でした。

吉田雄人市長が2期目の市長選挙で掲げた政策集より

吉田雄人市長が2期目の市長選挙で掲げた政策集より


上は、吉田市長が配布していた『Move!』。

広川さとみ候補が市長選挙で掲げた政策集より

広川さとみ候補が市長選挙で掲げた政策集より


上は、広川さとみ候補が配布していた『明日のよこすかをつくる会』資料。

岸牧子候補が市長選挙で掲げた政策集より

岸牧子候補が市長選挙で掲げた政策集より


上は、市長選挙公開討論会において配布された岸牧子候補の政策資料。

このように全ての候補者が掲げたことからも、小児医療費無料化はとても高い市民ニーズがある政策です。

吉田市長は、まず第一歩として小学3年生まで対象を拡大しました。

今後は、財政状況をにらみながら小学6年生まで上限をいかに上げていくかに注目です。

その一方で、小児医療の限られた資源をどうか大切に利用して下さい

ところで、市民のみなさまに大切なお願いがあります。

医療費を無料化すると、医者にかかる人々の数が急激に増加してしまう

という重要なデータがあります。

その理由は、本来であればドクターに診てもらうべき方が、所得が低く生活が厳しいが故に受診控えをしていたのが、無料化によって安心してドクターにかかれるようになったから、という正当なものだけではありません。

緊急性の低い受診行動が増えることも原因の1つだと言われています。

つまり、

どうせ無料だから、軽いケガや軽い症状であってもとりあえずドクターに診てもらおう

という心理が増えることも知られています。

けれども、小児科医の数は決して多くありません。

産婦人科医の不足と同じで、小児科医の不足もいつも重要な課題です。

数が足りない小児科医のもとに、あふれるほどに患者さんが訪れたら、どのようなことが起こるでしょうか?

緊急性の低いケガや症状の人がたくさん訪れることによって、本来であれば、緊急性の高いケガや病気の人の治療が遅れることが起こります。

無料化によって、緊急性の高いケガや病気の人たちがより追い詰められるという悲劇も起こりうるのです。

医療政策を大切なテーマとする政治家として、フジノは市民のみなさまにこころからお願い致します。

どうか限られた小児医療の資源を大切に利用して下さい。

現在、わが国では政府をあげて小児医療を守る為の取り組みを行なっています。例えば、「#8000」の取り組みをご存知でしょうか?

小児救急電話相談#8000(厚生労働省HPより)

小児救急電話相談#8000(厚生労働省HPより)


全国共通の電話番号「#8000」にかけると、小児科ドクター・看護師に電話がつながって相談することができるのです。

  • 小さなお子さんをお持ちの保護者の方が、休日・夜間の急な子どもの病気にどう対処したらよいのか、病院の診療を受けたほうがいいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師への電話による相談ができるものです。
  • この事業は全国同一の短縮番号#8000をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。

横須賀から「#8000」を電話すると、「かながわ小児救急ダイヤル」につながります。

どうかこうした取り組みもぜひご活用下さい。

小児医療費の無料化を拡大する目的は、所得が低くても安心してこどもを病院で診てもらうことができるセーフティネットです。

今では、まちとまちとが「若い世代をまちに呼びこむ」という政策で競争しあっています。その1つの手段として小児医療費の無料化が利用されています。

けれども、本来の目的は、あくまでもこどもたちが安心して医療を受けられるようにする為のセーフティネットです。

どうか市民のみなさま、大切な医療資源をより医療を必要としている人々が受けられるようにする制度にご理解下さい。

よろしくお願いいたします!