SHIP創立10周年パーティーへ/前身である「横浜Cruiseネットワーク」は2002年12月に設立されました

SHIP創立10周年パーティー

ここしばらくフジノは大忙しで目が回りそうな毎日を過ごしています。

予算議会での市長への質問の原稿を書いたり、資料を読みこまなければならない上に、出なければならない会議が続いたり、部課長から事前のブリーフィングが重なったり、とにかく仕事が山積みです。

それでも今日は特別です。

なんとかひと区切りをつけて、20時半過ぎに横浜・中華街に到着しました。

中華街へ。夜の東門、美しいですね

中華街へ。夜の東門、美しいですね


今夜は『SHIP創立10周年パーティー』が開かれました。

『SHIP』がNPO法人化されたのはつい最近ですが、その前身である『横浜Cruiseネットワーク』の設立は、2002年12月です。

SHIPの歴史

SHIPの歴史



つまり、すでに昨年12月で創立10周年なのです!

SHIPの歴史

SHIPの歴史


代表である星野慎二さんの活動は、素晴らしいのひとことに尽きます。

地道な活動がこれまでずっと継続されてきたからこそ、今、全国で活動が広がっているのです。

今でこそ自殺総合対策大綱に性的マイノリティに関する記述が加えられたり、議会で『性的な多様性の保障』を訴える政治家も少しずつ増えてきました。

けれども、今と10年前とでは状況はかなり違ったはずです。

フジノが性的な多様性を保障する取り組みを政策としてスタートしたのが今から6年前(2007年)

当時でさえ、フジノの取り組みには逆風がたくさんありました。

ですから、星野代表のご苦労はどれほどのものだっただろうと思います。

星野代表、創立10周年、本当におめでとうございます。



SHIPのニュースレター

創立10周年を記念して、『SHIPニュースレター』の記念号がまさに今日発行されました。

表紙には、各界からのお祝いのメッセージが掲載されています。

創立10周年記念号

創立10周年記念号

  • 白阪琢磨さん(国立大阪医療センター、HIV/AIDS先端医療開発センター)
  • 加藤真吾さん(慶応義塾大学医学部微生物学・免疫学教室)
  • 市川誠一さん(名古屋市立大学看護学部)
  • パトリック・リネハンさん(大阪神戸米国総領事)

こうした方々に続いて、行政機関からは、まずは『SHIP』と関わりの深い、神奈川県教育委員会のメッセージです。

そして次がなんとすごく光栄なことに、我らが横須賀市教育委員会の永妻委員長のメッセージです。

永妻教育長からのメッセージ

永妻教育長からのメッセージ


さらに次のページには、横須賀市の人権・男女共同参画課長からのメッセージも掲載されており、その次のページには2月に行なった市長との面談の写真も掲載されています。

横須賀市、もりだくさんです!

『SHIP』の歴史に横須賀市が関わってくることができたことを誇りに感じます。

立食形式で中華料理をいただきながら、みなさんとたくさんのお話をすることができました。

星野代表をはじめ、一生懸命に活動を続けてこられた方々と過ごすことができて、フジノはこれからもがんばっていこうという気持ちになりました。

顔出しNGが多いのが残念

閉会&解散後、メンバーで記念写真。顔出しNGが多いのが本当に残念です


10周年おめでとうございます。

そしてこれからもどうぞよろしくお願いします!



フジノが行なう一般質問の内容はこちらです/2011年12月議会

12月議会でフジノが行なう一般質問はこちらです

まもなく11月29日から12月議会がスタートします。
 
市長への一般質問は11月29日・30日の2日間と決まりました。

一般質問の為にあらかじめ質問の内容を通告することになっていますが、けさがその締め切りでした。

フジノが今回の一般質問で行なう質疑の発言通告書は、下の通りです。

1.放射能からこどもたちの健康と安全を守るための横須賀市の様々な取り組みの必要性について

(1)高い濃度の放射性物質を含む側溝汚泥などが学校敷地内に放置された問題の原因究明について

教育委員会からの通知に基づいて各学校は夏休みに側溝や雨どい等の清掃を行なったが、発生した汚泥などの処理方法に対する周知が十分でなかった為に鶴久保小学校をはじめとする複数の学校において、放射線量の高い汚泥や落ち葉などが学校敷地内のこどもたちが日常的に接触しうる場所に数ヶ月にわたって野ざらしになっていた。

この過ちによって、本来ならば避けることができた被曝(外部・内部とも)をこどもたちが受けた可能性がある。

放射性物質に関する対応の主管課は市民安全部だが、市民安全部と教育委員会が連携して正確な知識に基づいた対応を行なっていればこのような事態は起こらなかったのではないか。

再発を防止する為には今回の事態が起こった原因を必ず検証すべきだが、市長はどこに問題があったと分析しているか。


(2)放射性物質・測定機器・除染などに関する正確な知識を学ぶ機会を設ける必要性について

放射性物質などに関する基礎的な知識が無いままに行動をすることで、善意に基づいた行動であっても、逆に被曝リスクを高めてしまうことが起こりうる。

例えば、公園や道路の側溝や側溝升などを清掃して下さる町内会やボランティアの方々は放射性物質や適切な除染の知識と手法を理解していなければ、今回の鶴久保小学校と同じ事態を起こしうる。

したがって、放射性物質に関する基礎的な知識や測定機器の使い方や適切な除染方法などに関する正確な知識を学ぶ機会を設けて、保護者や児童生徒をはじめとする市民のみなさま、市職員、教職員、用務員、学童保育や市民開放している体育館利用者や地域スポーツチームなどの学校関係者などあらゆる関係者に広く啓発すべきではないか。


(3)市が行なっている除染の基準値を引き下げる必要性について

本市では11月から全市立学校を対象に側溝土砂中心の放射線量の再測定を開始して毎時0.59マイクロシーベルトを超える線量が検出された場合には除染を行なっている。

基準値を地表高1センチメートルで毎時0.59シーベルトと設定した理由は市長が自らのブログにて説明をしているが、 「1日8時間校庭での活動を210日間続けた場合に1ミリシーベルトに達する線量」という計算に基づいている。

しかし、これはあくまでも外部被曝の基準値であって乾燥した土ぼこりを吸い込んだり、泥だんごで遊ぶこどもたちの内部被曝リスクを考えれば、値が0.1違うだけで除染をしないというのでは不十分な対応である。

したがって、毎時0.59マイクロシーベルト以上の値が検出された場合には、例え0.59マイクロシーベルトより低い値であっても、その地点を含む一連の側溝土砂や落ち葉なども一括して除染の対象とすべきではないか。


(4)除染により埋設した土などを学校敷地内から早急に移動させる必要性について

11月15日現在で市立20小中学校の再測定と除染を終えているが、除染の方法は、土砂などの処分先が決まるまでの処置として学校敷地内に埋設している。

しかし、そもそも敷地内に埋設することに保護者の理解は得られておらず、学校ごとに立入禁止の表示やロープの有無など対応がばらばらなことも含めて、全く不安感は拭えていない。

ア.学校敷地内への埋設は仮置きであることの確認について

教育長は「処分先が決まるまでの仮置き」だと明言しているが、市長も敷地内への埋設はあくまでも仮の対応だと明言していただきたい。


イ.埋設場所の統一的な管理対応を取る必要性について

市民安全部が教育委員会としっかり連携して、埋設場所へこどもたちや近隣地域の方々が立ち入ることの無いように全ての学校で統一的な管理対応を取るべきではないか。


ウ.埋設した土のう袋を早急に学校敷地外に移す必要性について

保護者・教職員をはじめとする学校関係者の想いは最終的な処分場が決まるまで学校敷地内へ埋設しておくことでは無く、こどもたちが決して接触する可能性が無い学校外の別の場所に一刻も早く移すことである。

しかし、この問題は教育委員会だけでなく、市長部局の判断が必要である。

したがって、学校敷地外へ移す為に市長の早急な決断が求められているが、市長はどのようにお考えか。


(5)可能な限り全ての情報をオープンにする必要性について

かねてから市長は 「安全は届けられないが安心は届けたい」という趣旨の発言をしてきたが、学校の再測定・除染のスケジュールを知りたい、立ち会いたい、という保護者の願いを無視している。

保護者の不安を拭い、信頼を高めるには事前に情報をオープンにすべきである。

市長が本当に安心を届けたいと考えるならば、スケジュールを含めたあらゆる情報をオープンにすべきではないか。

2.市民自らの手で測定できる体制づくりへの支援の必要性について

(1)放射線量測定機器の市民への貸出の必要性について

すでに全国の多くの自治体で放射線量測定機器の市民への貸出が行なわれているが、市民のみなさまが身近な場所の放射線量を自ら測定が可能になることで不安を拭うことにつながるだけでなく、市職員の測定だけでは限界がある中、実態把握に市民の協力を得て、きめ細やかな放射線量の監視体制の強化の効果も得られる。

本市でも早急に放射線量測定機器を市役所や行政センターに増台配備して市民のみなさまへの貸出を行なうべきではないか。


(2)放射線量測定機器の学校・幼稚園・保育園などへの配備の必要性について

市立学校での再測定が開始して以来、多くの学校関係者から放射線量測定機器を配備してほしい、との要望が出ている。

福島第一原発事故が完全に終息していない以上、今後に備える意味でも、学校・幼稚園・保育園など、こどもたちに関係する公共施設に早急に測定機器を配備すべきではないか。


(3)食材などを持ち込んで測定ができる市民放射能測定所の設置の必要性について

肉や野菜や飲料水などからの内部被曝の不安を解消する為にも、一定の使用料を徴収されても食品の放射線量を測定できる場所が身近に設置されることを望む声が市民の間に増えている。

保健所や健康安全科学センターなど身近な場所に、市民が食材を持ち込んで放射性物質の測定をできる体制が必要ではないか。

3.東京電力に対して求める損害賠償の検討状況と今後の対応について

福島第一原発事故に起因する様々な安全確認の費用は東京電力に対して本市は損害賠償を請求すべきだが11月17日付けの読売新聞で本市も賠償を求める方針だと報道された。

本市の賠償請求についての検討状況と今後の対応はどのようなものか。

4.市の在るべき姿勢として「現場を訪れること」の必要性について

9月議会での一般質問において、市内浦郷にある天然ガスコンバインドサイクル発電所を市長及び担当部局は実際に視察されたかと問うたが、敷地の外から眺めたのみとの答弁だった。

その後、担当部局はこの発電所を視察に訪れたのか。

5.セクシャルマイノリティとされる方々への支援について

9月議会での一般質問において、いわゆるセクシャルマイノリティとされる方々への理解と支援を求める提案を行なったが、それを受けて本市はさっそく11月16日に『かながわレインボーセンターSHIP』への視察を実施した。

セクシャルマイノリティとされる方々への支援について『SHIP』への視察も含めたその後の検討状況はどのようなものか。



以上です。

質問の順番は、11月28日の議会運営委員会で決まります。



ゲイの当事者である高校生が横須賀で講演をしてくれました(その3)/横須賀市エイズ予防・普及事業の講演会

前の記事から続いています)

日高庸晴先生の講演「若者になぜHIV感染が広がっているのか」

続いて、日高康晴先生の講演でした。

『若者になぜHIV感染が広がっているのか』

です。

日高庸晴先生

日高庸晴先生


パワーポイントの資料はこちらです。

日高先生は、若手の研究者の中でフジノが最も信頼している方です。

「gay-report.jp」より

「gay-report.jp」より


定期的におこなっている調査があるのですが、その結果を報告しているこちらのHPもぜひご覧ください。

さて、プログラムは3つ目まであったのですが、残念ながらフジノは病院に行かねばならなくてここまでで退出しました。

この後は、『かながわレインボーセンターSHIP』の代表である星野慎二さんが講演をしてくださいました。

『SHIP』は、神奈川県の保健福祉局と教育委員会との共同事業として運営されています。

横浜駅西口から徒歩数分というアクセスしやすい場所にあるので、フジノも『SHIP』に何度かおじゃましましたが

ふだんの市民の方からの相談活動の中で、いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々からご相談をいただくと『SHIP』を紹介させていただいています。

カウンセリングをしていただいたり、ドクターを紹介していただいたり、とても力強いサポートをしてもらっています。

ぜひみなさまも訪れてみて下さいね!
 
すごく過ごしやすい場所です。

ソウイチくん、日高先生、星野慎二さん、今日は本当にありがとうございました。



誰にとっても「暮らしやすい/生きやすい」と感じてもらえるまちにします

『自殺対策』と『精神保健福祉』がメインの政策のフジノですが、この数年間は、『子宮頸がんの予防』と『性的マイノリティとされる方々の支援』にも特に力を入れて活動をしてきました。

ふりかえってみると、2010年に開催された4回の全ての議会で『性的マイノリティ関連の質疑』をフジノは行なってきました。

  • 3月議会では教育経済常任委員会で、生涯学習部長と学校教育課長に。

  • 6月議会では本会議の場で、教育長に。

  • 9月議会では民生常任委員会で、こども育成部長とこども青少年支援課長に。

  • 12月議会では民生常任委員会で、保健所長に。

それは、「守ることができる命を守るのが政治家の仕事だから」というあまりにも当たり前の理由からです。

この世界には、すさまじい数の苦しみや悩みがあります。

そんな世界を生き抜いていく上で、絶望の中でもなんとか生きていこうと感じることができるとすれば

大切な人の存在があるから

だとフジノは思うのです。

唯一の希望は『愛する人の存在』ではないかと思います。

誰かを愛することは、生きていくことそのものだと思います。

それなのに、たまたま生まれもった性的志向の違いだけで、社会から排除されるようなことがあったり、愛する人を愛しているということさえ阻まれるようなことがあれば生きていくことは暗闇と絶望そのものになってしまいます。

だから、少しでもそんな現実を変えたい、と願うのです。

『性的マイノリティ』とされる方々にとって「暮らしやすい/生きやすい」と感じてもらえるまちになるように、これからも全身全霊をかけて活動していきたい、そう思っています。



ゲイの当事者である高校生が横須賀で講演をしてくれました(その2)/横須賀市エイズ予防・普及事業の講演会

前の記事から続いています)

ゲイの当事者である高校生が横須賀で講演をしてくれました(その2)

保健所長によるはじめのあいさつの後、さっそく講演が始まりました。

高校3年生のソウイチくんが語ってくれました。

ソウイチくん

ソウイチくん


講演内容をフジノのメモをもとに紹介します(あくまでもメモをもとにしたものなので、文責は全てフジノにあります)。

ソウイチと言います。
 
『横浜CRUISEネットワーク』に所属しています。

現在、高校3年生です。

大学進学をひかえていますが、実は無事に推薦入学が決まりましたので、今日はここに来ることができました。

『かながわレインボーセンターSHIP』のボランティアを1年間してきました。

今日の講演のテーマとして『若者に何故HIVが広がっているか』についてをお話しすると共に、ぜひセクシャルマイノリティについて知ってほしいと思います。

そこで、1例としての僕のライフヒストリーをお話させて頂きます。

小学生の頃、僕は男女問わず、友達が多かったです。

小学生の頃は男女別々につるむ年頃だと思うのですが、僕は、男子・女子とわけることなく、両方の友達と遊んでいました。

まわりの男子に比べると女子の友達が多かったので、「おまえオカマだろ」と言われたりしたこともありました。

でも、自分が男を好きという自覚は無かったです。

初めてその感覚に気付いたのは中2、13歳の時でした。

英会話の授業の時に「外国流のあいさつをしよう」という時がありました。

クラスのいろんな友達と英語であいさつして、握手をして最後にハグをするというものでした。

そのハグを、ある男子とした時に、今まで感じた事のない変な感覚がわきあがってきたことがありました。

自分でもその感覚がよく分からなくて「これは何なのだろう?」と思いました。

授業が終わってもその子のことがとても気になりました。

やがて、「ああ、好きなのかな」と気がつきました。

「これが人を好きになるということなのか」と初めて気づいたのです。

この好きになった相手が、たまたま僕の場合は同級生の男子だったということなのです。

この時に「自分は男性を好きになるのだなあ」ということは分かったのでが、

「自分はゲイだ」と言う自覚は全くありませんでした。

そもそも自分の中に『ゲイ』という人たちの概念が存在していなかったのです。

たまたま、自分が男性を好きになったということだけなのです。

けれども、中学生の当時の自分には友達やまわりの人には言えない感情だということは分かりました。

友達と話していても本音で話せない感覚です。

思春期のこどもたちにとって、恋愛や性について語ることは頻度が多いということだけでなくものすごく大きなことで

その話題そのものだけでなく、その話題を通して自分のことを知ってもらったりすると思うのです。

そこで本音を話すことがみんなはできるのに、自分には本音を話すことができなかったのです。

だから、友達には分かってもらえないというずっともやもやした感情を抱えていました。

高校1年の冬、17才の時に家でパソコンを使ってインターネットをしていました。

その時、ゲイの生活を描いたマンガを見つけて読んでみました。

そのマンガでは、友達と飲み会に行ったりして恋愛して、傷ついたり泣いたり喜んだりという生活が描かれていました。

ああ、自分はそこに今まで自分が見えていなかったゲイの人のふつうの人生というのが見えた、と感じました。

「自分はこれから先、ゲイとして生きていくんだ」と、「楽しそうな人生を送ることができるのだ」というのが見えたのです。

この時から少しずつゲイというアイデンティティを獲得することができました。

その直後に僕もブログをつくって、今までまわりの人には言えなかった、たまっていた想いを吐き出していきました。

それを読んでくれる同年代の子たちがたくさんいて、自分と同じ思いだという人がたくさん連絡をくれました。

「自分もゲイで良いのだ」と思えるようになれました。

やがて、ブログで出会った友人と実際に会ってみることになりました。

初めて仲間に会う時にはすごく心配でした。

でも、待ち合わせ場所に来た人はすごくふつうの人だったです。

今となってはそんなことは当たり前のことなのですが、自分の学校の同級生にいるような、まちなかにいるような人たちばかりでした。

いわゆるテレビに出てくるような人たちとは違いました。

テレビに出てくる人たちはエンターティメントとしてのふるまいをしているのですが、そういうイメージが知らずのうちに自分にも植え付けられていたのです。

実際に出会った仲間たちの誰1人としてそんなイメージの人はいませんでした。

みんな、ふつうの人たちばかりでした。

とはいえ、悩んだ時期もありました。
 
かつては学校の中で友達に誰にも言えませんでした。

恋愛の話にもむりやりあわせていなければいけない苦痛がありました。

くりかえしになりますが、思春期のこどもにとって恋愛や性の話はどうでもよいことにみえて『重要なコミュニケーションツール』です。

話題にのぼる頻度も高いですから、そこで常にウソをつかなければならなかったりするのはすごく心理的にストレスがかかります。

また、教師や友達が何気なく言ったひとことに深く傷ついてしまうこともありました。

孤立している時は「自分みたいな存在は世界に1人ではないか」と思ってしまうのです。
 
「ホモってキモい」というような言葉を聴いてしまうと。。。

ゲイであることがばれていじめにつながることもあります。
 
それが原因で不登校や退学や自殺につながることもあります。

家庭内では家族にカミングアウトができずに、ウソをつき続けなければならない罪悪感もありました。

家族に言えなかった時期には『SHIP』のボランティアをしているのに「遊びに行っている」とウソをついていました。

また、カミングアウトをしてもすぐに理解がえられる訳ではありません。
 
家庭内で差別的な発言をされることもあります。

たまたま僕の場合はカミングアウトも成功して理解もえられたのですが、必ずしもみんながそうなる訳ではないのですね。

日本で理解がすすまない理由は、特にゲイの場合は、『家系』という問題が大きくからんでいるのではないかと思います。

男は家を守らなければならない、家系をひきつがなければならない、ということが大きいのかもしれません。

さて、これから私たちができることは一体どんなことがあるでしょうか?

それは一歩一歩なのですが、ひとりひとりの理解が進むことだと思います。

あなたにもしもゲイの友人がいない場合にはマツコデラックスさんや春名愛さんのようなイメージを思い浮かべるでしょう。

でも、それはある意味、メディアでエンターティメントとしてつくられたものであって、大多数は女装もしないし、女言葉もつかいません。

見た目だけでは全く分からないものなのです。
 
知り合いの中にも必ずいる可能性があります。

そういった知識を理解して広めてもらうことが1番根本的でやっていくべきことです。

また、もう1つは教育の場でできることがたくさんあります。
 
教育現場で『性的マイノリティ』の存在に触れることが必要です。

僕の場合には、社会科の先生がナチスなどの話の中で同性愛についても触れてくれるようになってとても励まされました。

先生が話題に触れてくれるだけで、こどもたちは大きくサポートされていると感じるのです。

最後になりましたが、3つ覚えてほしいことがあります。

  1. あなたのしりあいの中にはきっと同性愛者がいます。


    「統計的に人口の3~5%の方が『同性愛』だ」と言われています。
     
    ですから、あなたのしりあい20人に1人は確率的に必ず『同性愛』の方です。

    あなたが理解してくれれば、その方はより深い絆でつながることができるはずです。


  2. カミングアウトする理由は、『あなたに理解してほしいから』です。


    誰かれ構わずカミングアウトはしません。

    あなたに理解してほしいから、カミングアウトするのです。

    恐怖がある中で勇気をふりしぼってカミングアウトしたはずです。

    相手の気持ちをどうか酌んであげて下さい。

    「そっちの趣味はない」という言葉がありますが、僕たちは『同性愛』を『趣味』として選択している訳ではないので、だから、そういう言葉は言わないでほしいです。
     
    『趣味』という言葉は間違っています。


  3. ちょっとした理解を示してほしいです。


    同性愛者をバカにしている番組を見たら、「そういうバカにするような存在ではないのに」と発言して下さい。

    もしも当事者の方がそこにいれば「ああ、あなたにならば話してもいいのかもしれない」と感じられます。

    同性愛者はかなり細かく他人を観察しています。
     
    誰ならば信頼できるのか分からないので、ふとした瞬間の言葉にちょっとした理解の言葉を示して下さい。

この3つを今日から実践してみて下さい。
 
すごく身近な誰かからカミングアウトをされるかもしれません。

ありがとうございました。

ソウイチくんの講演はここまでです。

今日配られた資料の中で、とても分かりやすくてフジノがすごく好きな資料をこちらに載せておきますね。

ボクライフ!

ボクライフ!


『ボクライフ!』という冊子です。ぜひご覧ください。

次回へつづく)



ゲイの当事者である高校生が横須賀で講演をしてくれました(その1)/横須賀市エイズ予防・普及事業の講演会

性的マイノリティへの理解を求める講習会が開かれました

いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々に対する正しい知識と理解が広まることと必要なサポートが行なわれることを求めて、これまで数年間にわたって、フジノは活動してきました。

その数年間の中でも、今日は『特別な1日』となりました。

「2010年度横須賀市エイズ予防・普及事業」チラシより

「2010年度横須賀市エイズ予防・普及事業」チラシより


横須賀市の『2010年度エイズ予防・普及事業』として講演会が開かれたのです。



ゲイの当事者である高校生が横須賀で講演をしてくれました

2つの意味で素晴らしかったとフジノは感じています。

まず第1に、横須賀市が主催する講演会の場で、ゲイの当事者である『高校生』が講師として発表をしてくれたことです。

いわゆる性的マイノリティとされる方々のうち、すでに『大学生』たちについては、数年前に教育長をはじめ、教育委員会の部課長に会ってもらっています。

今回の講演ではさらに年代が下がって高校生でした。

フジノはそれが本当にうれしかったです。

もちろん全ての年代に、いわゆる性的マイノリティとされる方々はいらっしゃいますが

全ての年代の中で、まだ世間と自分との距離感もうまく取れずに最も悩み苦しんでいる世代が十代だ、とフジノは考えています。

小学校高学年くらいから『性的志向』がはっきりしてくる中で、リストカットやオーバードーズなどの自傷行為に追い込まれて、自殺未遂を経験しているこどもたちがとても多いです。

そんなハイリスクな状況に置かれている小・中・高校生たちの生の声を行政・教育カンケーの人々にもっと知ってもらいたいのです。

会場にはたくさんの方々がいらして下さいました

会場にはたくさんの方々がいらして下さいました





「フジノの外圧」ではなく、「市職員の力で実現した講演会」です

第2に素晴らしかったことは、「今日の講演会は市職員が企画・実現させたものだ」ということです。

『大学生たちと教育長らとの懇談』はフジノが企画・実現したものでしたから、

横須賀市にとっては、あくまでもフジノという『外部』からの働きかけで初めて実現したものでした。

けれども『今回は全てが市職員の方々の想いによるもの』でした。

さらに、「すごいなあ」と感じたのは講師として来てくれたあと2人です。

『かながわレインボーセンターSHIP』代表の星野慎二さんと、日高庸晴さんです。

『対世間』で正しい知識を広めて理解を深めてもらうという視点で考えた時に、この人選は本当にフルキャストといえると思います。

それにしても、われらが日高庸晴先生まで横須賀にお招きできるとは...。

「時代は変わったなあ!横須賀市も変わりつつあるなあ」

と、うれしく感じると共にすごくホッとしたのでした。

この数年間の活動が報われた気持ちになりました。

さて、今日の講演会のプログラムは、次のとおりです。

2010年度横須賀市HIV/AIDS講演会

  • 日時:2010年12月22日(水)15:30~17:00
  • 会場:ヴエルクよこすか6階ホール
  • 演題と講師:

    1. 幼少期から高校までの様々な思い
       ソウイチくん(ゲイの当事者である高校生)
    2. 若者になぜHIV感染が拡がっているのか?~性的指向と健康問題~
       日高 庸晴さん
       (宝塚大学看護学部准教授/厚生労働省エイズ動向委員会委員)
    3. 『SHIP』の紹介
      星野 慎二さん(かながわレインボーセンターSHIP代表)

次回に続きます)