「議員提出条例案のパブリックコメント手続き」を明確化すべく新たに「要綱」を策定することに決定しました/政策検討会議(第10回)

前回から議論を続けていた「議員提出議案のパブリックコメント手続きの明確化」に結論が出ました

本日は『政策検討会議』が開かれました。

横須賀市議会の『政策形成のエンジン』=『政策検討会議』。

今日の議題は、2つ。

  1. 前回からの積み残しの論点(パブリックコメント手続き)に決着をつけること
  2. 次回から議論する3つの論点の意識共有をすること

政策形成会議(第10回)のプログラム

政策形成会議(第10回)のプログラム


前回からの積み残しの論点は、議員提出議案の『パブリックコメント手続き』の仕組みを明確化することでした。

現状は、

という状態なのです。

がん克服条例案パブリックコメントの注意書き「*本件は、市のパブリック・コメントに準じた手続です」

がん克服条例案パブリックコメントの注意書き「*本件は、市のパブリック・コメントに準じた手続です」


現在、実施している『横須賀市がん克服条例案』へのパブリックコメント手続きにおいても

「*本件は、市のパブリック・コメントに準じた手続です」

と、横須賀市議会が策定した条例案なのに記されています。

二元代表制の一方である議会としては、これはとても恥ずかしい状況です。

申し合わせ事項

申し合わせ事項


手続き論についても同様です。

『申し合わせ事項』は文書にこそしていますが、単語のニュアンスどおりで、軽重で言えば『軽めのルール』です。

軽めのルールの中で、さらに「努める規定」でしかありませんでした

軽めのルールの中で、さらに「努める規定」でしかありませんでした


さらに、上の文章の通りで、「努める」という規定に過ぎません。

実質的には、現在の市議会メンバーでは「パブリックコメントをやらないこと」はありえません。

やったりやらなかったりというような恣意的な運用はありえません。

しかし、しつこいのですが、『政策検討会議』の目的は『将来にわたって横須賀市議会を政策重視の姿勢を貫くべく仕組み化すること』にあります。

今回で言えば、今のメンバーが全員落選したり世代交代したとしても、将来にわたって必ず市民のみなさまの声をお聞きする為にパブリックコメント手続きを明確化すべき、というのが論点なのです。

また、正式に「実施しなければならない」という義務規定にすべきです。

そこで、『申し合わせ事項』よりもう一段重いルールとして『要綱』を新たに作るべきではないか、という議論を行なってきました。

今回ようやく、全メンバーの合意を得ることができました。

オール横須賀市議会の場なので、全ての会派・無会派からメンバーが出席しています。

『多数決』という形は取らずに、あくまでも全ての会派・無会派が合意できることを大切にしています。

その為、1つの会派でも合意できなければ(反対であれば)前には進めません。

今回の論点で言えば、、当初フジノは

「『要綱』であっても位置づけは軽い」

と考えて、

「『議員提出議案に関するパブリックコメント手続きの条例』を新たに作るべきだ」

と提案していました。

一方、別のメンバーは、

「すでに『申し合わせ事項』でパブリックコメントを数年間実施してきて問題は無く、『新たな要綱』も『新たな条例』も一切必要ない」

というお考えでした。

こうした多様な立場から議論がスタートして、それぞれに持論を述べて、説得と一致点を探して、1つの結論にまとまっていくプロセスそのものがとても大切なのです。

新たな『要綱』の策定によって、議員提出議案のパブリックコメント手続きがしっかり明確化されることになりました。

今後は、近日中に、新たな『パブリックコメント手続きの要綱』の文案が事前にメンバーに配布されます。

それをもとに各会派で議論を事前に行なってもらいます。

その結果を次回の『政策検討会議』で議論をし、修正などをしながら、合意ができれば『要綱』が策定されます。

とても良いことだと思います。



残りの課題は3つです

政策の実現の為に、条例策定を行ない、その施行後の取り組みが効果をあげたのか否か。PDCAサイクルを回し続けて、現実の課題を解決していく。

これを仕組みとして確立することが今のテーマで、5つの論点を議論しています。

政策形成のPDCAサイクルを確立する為の5つの課題

政策形成のPDCAサイクルを確立する為の5つの課題


今回までで、2つの論点に決着が付きました。

次回は、『施行した議員提出条例の、効果の検証方法』」が論点です。

「施行した議員提出条例の、効果の検証方法」が次回の論点です

「施行した議員提出条例の、効果の検証方法」が次回の論点です


例えば、すでに『政策検討会議』=議会全体で策定して成立・施行した条例として、いわゆる『ごみ屋敷対策条例』があります。

この条例が本当に効果が出ているのかどうかをチェックしなければなりません。

効果があまり出ていないとなれば、改善をしていかねばなりません。

この『検証の手続き』をどのように『仕組み化』するかを議論していきます。



横須賀市議会の「政策形成のエンジン」=「政策検討会議」がついに10回目に

本日の会議でついに第10回となりました。

「政策検討会議」会場前にて

「政策検討会議」会場前にて


「こんなに議論をしてきたんだなあ」

というのがフジノの本音です。

この会議の前身である『政策検討会議等準備会』から参加を続けているので、感慨深いものがあります。

ものすごいエネルギーを使って参加しているのですが、市民のみなさまやメディアから注目されることは全く無い存在です。

本会議や委員会での質疑とは違って、目立つことはありません。

けれども、その重要性はとても高いです。

これからもずっと横須賀市議会の根底に流れ続けてほしい、『政策重視の姿勢』を仕組みとして担保する為にがんばっています。

フジノたちの任期も1年を切りました。残された時間は少なくなりましたが、しっかり議論を続けます。

そして、次の世代へと良い形で引き継げるようにしていきます!



2回目の「中間報告」を終えて、この仕組みはとても重要だと実感しました/横須賀美術館運営評価委員会(2014年度・第2回)

美術館運営評価委員会(2014年度・第2回)へ

大急ぎで電車に乗り、馬堀海岸駅へ。観音崎にある横須賀美術館に向かいました。

毎年度3回開かれている『美術館運営評価委員会(2014年度第2回)』を傍聴しました。

会場にて

会場にて


まもなく『社会教育委員会会議』から美術館改革についての答申が『教育委員会』へ出されます。

けれども今回の『美術館運営評価委員会』はそうした『制度』の議論ではなくて、あくまでもいつもどおりの『運営評価』(今日のテーマは『活動状況中間報告』)がテーマです。

横須賀美術館運営評価委員会・議事次第より

横須賀美術館運営評価委員会・議事次第より


現場のみなさんの日常的な改善の取り組みが積み重ねられていくことがとても大切です。

2回目となった活動状況の「中間報告」の仕組みはとても良く機能しています

フジノがずっと訴えてきた横須賀美術館の巨額の赤字については今も問題視しています。その改革については『制度改革』の議論の場で続けています。

その一方で、赤字の問題や制度的な位置づけの問題とは別に、美術館運営課長をはじめ、学芸員のみなさんや美術館スタッフのがんばりは素晴らしいものがあります。

『中間報告』は昨年2013年度から新たに始めた取り組みなのですが、2回目を経て「やはり『中間報告』という仕組みを導入したことは成功だ!」と感じました。

平成26年度横須賀美術館活動状況中間報告書

平成26年度横須賀美術館活動状況中間報告書


2014年度上半期が終わりましたので、『事業計画』の進捗状況と目標の達成状況が『活動状況中間報告書』としてまとめられました。

今日はその報告もとに議論が行なわれました。

この半年間、横須賀美術館がどのように活動してきたのかがとても良く伝わりました。

客観的なデータ的にも、主観的な形での学芸員の方々の印象も、よく分かりました。

こうした積極的な活動状況の報告こそが、市民のみなさまへの理解と共感につながっていくはずです。ぜひ今後も『中間報告』はしっかりと続けてほしいと感じました。

また、昨年度は会議終了後に『配布資料』が回収されてしまったのですが、今日はちゃんと持ち帰ることができました。これも良い改善です。

2013年12月議会でのフジノの一般質問によって実現した成果なのですが、やっぱり配布資料の持ち帰りは「当たり前」ですよね)

報告の具体的な中身について

中間報告の全文はpdfファイルでこちらに掲載しますので、お時間の許す方はぜひご一読ください。

・有料入場者(=観覧者数)の目標10万2000人に対して、上半期の実績は堅調なものでした

10万2000人の入場目標に対して、半期の実績は好調です

10万2000人の入場目標に対して、半期の実績は好調です


そもそもフジノとしては、目標設定が低い(10万2000人では赤字削減には大きく貢献できない)と批判的です。

しかし、上半期はその目標値を134%と上回っていることは「堅調」な実績であった、と評価したいです。

・広報・パブリシティも堅調な実績でした

広報・パブリシティ活動の実績

広報・パブリシティ活動の実績


前年度比25%アップは頑張ったと思います。みなさまも横須賀美術館の話題をテレビ・新聞・雑誌で見かける機会が増えたとお感じになりませんか?

かつては、ある新聞に全く取り上げてもらえないことが議会質疑でも出るなど厳しい時期がありました。そこから盛り返したのはスタッフの頑張りのおかげだと評価したいです。

ツイッターのフォロワー数を増やす為の提案はフジノもいろいろしてきましたし、日常的にリツイートをこころがけてきたので、2000フォロワー突破は嬉しいです。

・人件費を除いた固定費の削減

人件費を除いた固定費の削減はとてもベーシックですが大切です

人件費を除いた固定費の削減はとてもベーシックですが大切です

強い雨でした

強い雨でした

今回から新たに「中間報告」が実施されました/横須賀美術館運営評価委員会(2013年度・第2回)

美術館運営評価委員会へ

午後から、観音崎にある横須賀美術館に向かいました。

『横須賀美術館運営評価委員会』(2013年度・第2回)を傍聴する為です。

会場にて

会場にて


この会議では『運営・事業計画・実績の評価』『評価結果に基づく改善策』を議論しています。

横須賀美術館運営評価システムの全体像

横須賀美術館運営評価システムの全体像


その結果をまとめた『評価報告書』がこちらです。

50ページほどでよくまとめられていますので、ぜひご一読下さいね。

年度
 2010年度・横須賀美術館 評価報告書
 2011年度・横須賀美術館 評価報告書
 2012年度・横須賀美術館 運営評価報告書

最新版である2012年度版は、この7月に提出されました。

今回から「中間報告」が実施されました

この運営評価委員会は、2007年から試行錯誤を重ねながら前進してきましたが、今回さらに改善点がありました。

初めて『中間報告』がなされたのです。

上半期が終わりましたので、事業計画の進捗状況と目標の達成状況が報告されました。

今日はそれをもとに議論が行なわれました。

(実際の資料は終了後に回収されてしまったので、ここでご紹介することはできないのがとても残念です)

横須賀美術館

横須賀美術館


かつては1年度が終わってしばらくしてから評価作業を行ない、報告書を作成してきました。

この方法では、ある年度の取り組みへの評価が反映されるのは翌々年度になってしまいます(この問題についてはこちらで取り上げていますのでご覧下さい)。

かつての方法ではPDCAサイクルを1周させるのに2年かかっていた

かつての方法ではPDCAサイクルを1周させるのに2年かかっていた


あらゆる取り組みの改善には『PDCAサイクル』を回していくことが大切ですが、『PDCAサイクル』があまりにも間延びしてしまえば、効果がありません。

そこでこの『時期の大きなズレ』を解消するようにフジノは提案してきたのですが、昨年の運営評価委員会では評価時期がやや前倒しされました。

さらに今回から『中間報告』が実施されたことで、評価が反映される時期がより早くなります。

つまり、ここで指摘された改善すべき事項は、今年の下半期の取り組みにさっそく反映されることになるのです。

『中間報告』の実施をフジノは高く評価したいです。

「事業実績」を向上させるように「評価」を充実させていきます

かつては『評価方法そのもの』の議論が中心だったこの運営評価委員会が、少しずつ本来の目的に近づいてきました。

  1. 評価方法に関すること
  2. 運営・事業計画の評価
  3. 美術館の運営・事業実績の評価
  4. 評価結果の報告・公表に関すること
  5. その他、美術館の評価に必要な、専門的な事柄

こうした5つの目的のうち、2011年くらいまではどうしても1番目の議論にとどまってしまっていたのです。

やはりこの運営評価委員会の在るべき姿は、2と3を中心に議論していくことにこそあるのだとフジノは考えています。

つまり、『評価』を行なうことが「収益を上げる」「お客様満足度を高める」という結果につながるようにしていくことこそが重要です。

フジノが毎回欠かさず傍聴を続けているのは、これを実現できるような運営評価委員会に改善する為です。

残念ながら、今の評価委員会にはまだそれが実現できていません。

今後は『運営評価報告書』の内容がさらに充実したものになるように、この運営評価委員会を引き続きチェックしていき、そしてより良いものとすべく提案を行なっていきます。

美術館改革はフジノの原点です

美術館改革は、大きな制度の変更(直営から民営化する、など)も必要ですが、同時に、現場の細やかな改善の積み重ねやこうした運営評価の在り方を改善することも不可欠です。

フジノは、こうした観点と、時間的な観点(短期・中期・長期)なども含めた複合的な形で、さらに提案を続けていきます。

美術館改革は、フジノの原点です。

必ず最後までやり遂げます。

「医療計画」の実効性を高めるには「評価」こそ重要!/地域包括ケアを実現する為に

PDCAサイクルを通じた医療計画の実効性の向上の為の研究会へ

今日は、東京・新橋の航空会館へ向かいました。

厚生労働省が開催した、『第1回・PDCAサイクルを通じた医療計画の実効性の向上の為の研究会』を傍聴しました。

会場の前に立つフジノ

会場の前に立つフジノ

全国の都道府県において、今年4月から新たな『医療計画』(第6期)がスタートしました。

フジノはこの『第6期医療計画』について、改定の指針を作る為の国の審議会を2010年からずっと追いかけてきました。

第6期医療計画の策定スケジュール(2010〜2012年)

第6期医療計画の策定スケジュール(2010〜2012年)


何故、都道府県の計画である『医療計画』にフジノがこだわり続けるのか?

それは、2025年を前に『地域包括ケア』を実現する為には、とても重要だからです。

国際医療福祉大学院の武藤正樹教授の講義をもとにフジノが作成

国際医療福祉大学院の武藤正樹教授の講義をもとにフジノが作成

『計画』(Plan)は作るだけではダメです。

実際にスタートした後、きちんと『実行』(Do)されたかどうかを『評価』(Check)しなければなりません。

その『評価』をもとに改善を加えて次の『計画』に反映させることで、より精度の高い計画によって高い成果を導くことができるのです。

PDCAサイクルについて

PDCAサイクルについて


これを『PDCAサイクル』と呼んでいます。

『医療計画』も全く同じです。

昨年12月の活動日記に記した通り、フジノはしっかりと計画の実現をチェックしていきます。

2012年12月5日の活動日記より)
国の審議会からずっと追いかけてきた改定作業、最後の最後まで見つめていきます。
そして改定が終わった後は、計画がしっかりと実現されるようにずっとチェックを続けていきます。
医療を守り、福祉を守る。
それがフジノの仕事です。
全力を尽くします。

神奈川県による『保健医療計画』が策定されて、今はその計画が実行される時期にあります。

『実行』がスタートしたら、次に大切なのは『評価』です。

その取り組みがどこまで実現したのかを毎年『評価』して、翌年度以降の取り組みに反映していかねばなりません。

これまで『第5期医療計画』までも、数値目標が立てられて、その目標の達成状況などが評価されてきました。

各都道府県がそれぞれに工夫をこらして、評価を行なってきました。

けれども、これでは全国を同じ基準で評価していくことができません。

また、本格的に『PDCAサイクル』の考え方が導入されたのは、第6期が初めてです。

そこで、「まずは国が大きな方針を示す必要がある」との考えから、今日のこの研究会が開催されました。

開催案内、厚生労働省HPより

開催案内、厚生労働省HPより


今日の研究会は、計画改定までの審議会に比べるとマスメディアの注目もとても低く、傍聴者も30人程しかいませんでした。

でも、この研究会はとても重要だとフジノは考えています。

都道府県の医療計画担当者の方々は、できれば毎回傍聴に来ていただきたいです。

さらに、都道府県の担当者に限らず、ぜひとも市区町村の介護保険・障がい福祉・健康増進の担当者の方々にも足を運んでいただきたいです。

尾形座長をはじめ、研究会メンバーのみなさんと事務局

尾形座長をはじめ、研究会メンバーのみなさんと事務局


『地域包括ケア』『在宅療養』を実効性のある形で2025年までに実現するには、残された時間はとても少ないです。

社会保障政策・社会福祉政策に関わるみなさまに、ぜひ一緒に自らの地域の『医療計画』の実効性を高める取り組みを進めていただきたいのです。

この研究会は、次回は7月31日に開催予定です。

ぜひご注目ください。

(後日追加)

2013年7月5日・キャリアブレインより

2013年7月5日・キャリアブレインより